事務連絡平成 24 年 6 月 7 日 関係都道府県漁港担当主務課長 殿 水産庁漁港漁場整備部計画課 未登録の放置艇に係る所有者情報の提供について 日頃 漁港漁場の整備や水産振興等に ご尽力 ご協力賜りまして誠にありがとうございます さて 漁港区域内における放置艇に対して 放置艇の所有者の特定に関し 今般 日本小型船舶検査機構 ( 以下 JCI という ) による船舶検査情報 ( 過去の船舶検査の実施に係る情報 ) の提供が再開されることとなりましたのでお知らせいたします JCIからの船舶検査情報の提供手続については 別添資料をご参照ください なお 漁港管理者がJCIに船舶情報提供申請を行う際の申請書の記入内容については 別添 第 3 号様式 ( 記入例 ) のとおりとすることを当省とJ CIとの間で申し合わせましたので あわせてお知らせいたします 貴殿におかれましては 別添申請様式とあわせて 各漁港管理者への周知方 宜しくお願い致します 連絡先水産庁漁港漁場整備部計画課利用調整班担当者 : 柳瀬 黒田代表 03-3502-8111( 内 6846)
( 参考 ) JCI からの船舶検査情報の提供について ( これまでの背景 経緯について ) 漁港区域内における放置艇に対して 漁港漁場整備法第 39 条の 2 第 1 項の規定により 漁港管理者が放置艇の撤去等の措置を指示及び命令するにあたっては 当該指示及び命令を受けるべき者 ( 当該放置艇の所有者 ) を特定する必要があります その特定に際して JCI はかつて船舶検査情報を提供していましたが 平成 14 年に小型船舶の登録等に関する法律 ( 以下 小型船舶登録法 という ) が施行され登録事項証明書等の交付制度 ( 同法第 14 条 ) が発足したこと また 平成 17 年 4 月に個人情報の保護に関する法律 ( 以下 個人情報保護法 という ) が施行され船舶検査情報の提供が同法に抵触するおそれが生じたことを理由に 同法施行後は放置艇に係る船舶検査情報の提供を行っていませんでした しかし 放置艇には未だ小型船舶登録法に基づく登録がなされていない ( 登録事項証明書等の交付を受けることができない ) ものも多く これら未登録の放置艇については所有者が特定できなくなったため 効果的な放置艇対策の実施に支障を来たしていました このため 国土交通省港湾局 水管理 国土保全局 ( 旧河川局 ) 及び水産庁と JCI との間で JCI が保有する船舶検査情報の活用について検討 協議を行った結果 港湾管理者 河川管理者又は漁港管理者が放置艇の撤去等の措置を指示及び命令することへの JCI の協力 ( 船舶検査情報の提供 ) は 個人情報を第三者に提供することができる例外について規定している個人情報保護法第 23 条第 1 項第 4 号 ( を参照 ) に該当するため 情報提供が可能であるとの合意に至り 今後 このような場合については 再び JCI から船舶検査情報が提供されることとなりました 個人情報の保護に関する法律 ( 抄 ) ( 第三者提供の制限 ) 第二十三条個人情報取扱事業者は 次に掲げる場合を除くほか あらかじめ本人の同意を得ないで 個人データを第三者に提供してはならない 一 ~ 三略四国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって 本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき
( 別添資料 ) 日本小型船舶検査機構 (JCI) の船舶情報提供手続について 1. 船舶情報 ( 抽出データ ) の提供の手順 全体の流れは次の図のとおりです 2. 申請書の作成 別添の 3 号様式の各欄に次の要領により必要事項をご記入ください 各欄のスペースが不足する場合には適宜広げるか (2 枚以上となってもかまいません ) 別紙に記述して添付してください (1) 申請者住所 氏名 公印 官公署等の場合には 船舶情報提供申請 ( 照会 ) の事務について職務権限を有する者 ( 当該事務を所掌する担当部署や出先機関の長等 ) の名義及び公印により申請してください ( 知事 市町村長等の首長名である必要はありませんが 公印なきものは官公署等の公式な申請として取扱うことができません ) JCI からの照会や抽出データ件数等の連絡のため 欄外 ( 申請書の一番下 ) に電話番号をご記入ください 官公署等の場合には担当部署 担当者名もあわせてご記入ください (2) 情報の種別 情報提供の対象となるデータベースは二つあります 検査 検定に関するデータについては 1. を 小型船舶用原動機放出量 (NOx 放出量 ) 確認に関するデータについては 2. を で囲んでください なお 小型船舶の登録に関するデータにつきましては 船舶情報提供申請ではなく JCI 支部長あてに登録事項証明書の交付申請を行ってください ( 本部では交付できません )
(3) データの検索 抽出の条件 抽出するデータ項目 ( 事項 ) 別表 ( データベース構成項目 ) を参照して正確にご記入ください 抽出するデータ項目 ( 事項 ) は データの使用目的 使用方法 データを必要とする事情に照らして必要最小限としてください (4) データの使用目的 データの使用方法 データを必要とする事情 理由 できる限り詳細かつ具体的にお書きください (5) 個人情報の保護に関する法律第 23 条第 1 項各号の該当する号 個人情報が含まれるデータ又は個人情報により検索 抽出を行ったデータの提供を申請する場合には 該当する番号を で囲んでください (6) 上の例外に該当することについての詳細な説明 (5) の で囲んだ番号が 1( 第 1 号 ) の場合には 根拠法令の名称 条番号等を明記してください 2( 第 2 号 ) の場合には 災害や事故の状況をご記入ください 3( 第 4 号 ) の場合には 根拠法令の名称 条番号等に加えて 本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがある理由 を必ずご記入ください 申請の内容が必要な範囲を超えていると判断される場合 データの使用目的等の説明が不十分な場合 個人情報保護の観点から適切ではないと判断される場合には ご要望に応じられないこともございます ご了承ください 申請書様式の例外後述の手数料が免除される照会に限り 上の申請書様式によらず それぞれの照会文書様式によりご照会いただいて差し支えありません 照会文書のご提出をもって船舶情報提供申請がなされたものとして取り扱います その他の照会につきましては 法令に基づくものであっても 船舶情報提供申請書 ( 抽出データ ) により申請していただく必要がございます 3. 申請書の提出 次の照会につきましては 業務部長 ( 本部 ) 又は支部長 ( 全国 33 箇所 ) あてにご提出ください 本部及び支部の所在地等は JCI のホームページ (http://www.jci.go.jp/corp_info/03.html) をご参照ください 刑事訴訟法第 197 条第 2 項の規定に基づく照会 ( 海上保安庁 警察署 検察庁 ) 海難審判法第 27 条の規定に基づく照会 ( 海難審判所 ) 運輸安全委員会設置法第 18 条第 2 項の規定に基づく照会 ( 運輸安全委員会 ) 上記の照会以外につきましては 支部では対応しておりませんので 業務部長 ( 本部 ) あてにご提出ください また いずれの場合も 申請書 ( 手数料が免除される場合の照会文書を含みます ) とあわせて あて先を明記し切手を貼付した返信用封筒もご提出ください 切手は 定形郵便封筒の場合 データ 10 件までは 80 円 11 件以上 30 件までは 90 円です 30 件を超えることが見込まれる場合 書面ではなく電子媒体による提供を希望する等の場合にはご相談ください 災害や事故に伴う救助等の緊急の場合には 電話での照会にも対応します
4. 手数料の振込 船舶情報の提供に際しては実費相当の手数料を申し受けます 船舶情報提供サービス ( 抽出データ ) の手数料は次のとおりです 抽出データの件数 手数料の額 1 件 1,100 円 2 件 2,200 円 3 件以上 1,000 件以下 30 件毎に 2,650 円 1,001 件以上 個別に必要経費を見積もり提示します ( 船舶検査データは1 隻につき1 件としてカウントします ) 検索条件によってはデータが 1 件も検索されない場合 複数のデータが検索される場合があるため まずは JCI において申請に基づきデータの検索 抽出を行い データの件数を確認します データの件数を確認いたしましたら JCI より電話等によりデータの件数及び手数料の額をお知らせしますので 次の銀行口座に手数料をお振込みください 過不足トラブルを避けるため JCI からお知らせする前には入金しないようお願いします 手数料振込先 銀行の名称 支店 みずほ銀行新橋支店 口座の種別 番号 普通 1759617 口座の名義 日本小型船舶検査機構 手数料の免除次に掲げる照会については手数料をいただきません また これらの照会は 前述の申請書様式によらず それぞれの照会文書様式によりご照会いただいて差し支えありません 船舶事故に関する官公署 ( 海難審判所 運輸安全委員会 ) からの法令に基づく照会 犯罪捜査に関する官公署 ( 海上保安庁 警察署 検察庁等 ) からの法令に基づく照会 小型船舶の堪航性及び人命の安全の保持を目的とする官公署 ( 国土交通省 ) からの照会 災害又は事故の発生に関して 人の生命 身体又は財産を保護するために行われる照会 5. 抽出データの提供 お振込みを確認いたしましたら 申請時にご提出いただいた返信用封筒にて抽出データをお送りします 6. お問い合わせ先 日本小型船舶検査機構業務部広報サービス課 102-0073 東京都千代田区九段北 4-1-3 TEL. 03-3239-0828
( 別表 ) 1. 日本小型船舶検査機構検査 検定データベース構成項目 (1) 船舶検査 船舶検査済票番号 船舶所有者の氏名又は名称及び住所 定係港 船種 船名 船質 船の長さ 幅 深さ及び総トン数 用途 漁船登録の有無 漁船登録番号 船籍票番号 従業制限 航行区域又は航路 最大搭載人員 航行上の条件 船体の製造者 製造者型式 製造番号及び予備検査等受検の有無 主機の種類 主機の製造者 製造者型式 製造番号及び予備検査等受検の有無 主機の出力 主機の台数 スペアエンジンの有無 定期検査 中間検査 臨時検査 臨時航行検査及び船舶検査証書の書換の結了年月日及び実施支部 船舶検査証書の有効期間 臨時航行許可書の臨時航行の期間 廃船届の受理年月日および受理支部 (2) 予備検査 申請者 製造者 検査事由 物件名 物件の型式及び要目 検査の結了年月日 実施支部 (3) 検定 型式承認番号 申請者 製造者 物件名 製造年月日 検定の結了年月日 実施支部
2. 日本小型船舶検査機構小型船舶用原動機放出量確認等データベース構成項目 承認番号 申請者 実施支部 原動機グループ 原動機ファミリー 放出量確認種別 製造番号 製造年月日 手引書文書番号 結了年月日 証書番号 初回結了年月日
第 3 号様式 年月日 船舶情報提供申請書 ( 抽出データ ) 日本小型船舶検査機構業務部長殿 申請者住所氏名 県 漁港漁港管理者 ( 県知事 市町村長 ) 公印 下記のとおり船舶情報 ( 抽出データ ) の提供を受けたいので申請します また 提供を受ける船舶情報については 本申請書に記載した目的の達成に必要な範囲を超えて使用しないこと及び第三者に提供しないことを誓います 記 情報の種別 ( いずれかを で囲む ) 1. 検査 検定情報 2. 小型船舶用原動機放出量確認等情報データの検索 抽出の条件次に掲げる船舶検査番号 230-12345 235-67890 230-99999 抽出するデータ項目 ( 事項 ) 所有者の氏名又は名称及び住所 データの使用目的 データの使用方法 データを必要とする事情 理由 個人情報の保護に関する法律第 23 条第 1 項各号 ( 本人の同意のない個人情報の第三者提供が認められる例外 ) の該当する号 ( いずれかを で囲む ) 上の例外に該当することについての詳細な説明 ( 根拠法令の名称 条番号等 ) 漁港漁場整備法第 39 条の2 第 1 項の規定により 漁港に放置されている船舶の撤去を命じるため提供を受けた氏名等の情報に基づき 所有者に対して船舶の撤去命令を通知する 日本小型船舶検査機構から船舶情報の提供を受ける以外に 撤去を命ずべき者 ( 当該船舶の所有者 ) を確知する手段がないため 1. 第 1 号法令に基づく要請である 2. 第 2 号人の生命 身体又は財産の保護のための要請であって 本人の同意を得ることが困難である 3. 第 4 号国の機関若しくは地方公共団体又はその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行するための要請であって 本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがある 漁港内の放置艇の撤去は 漁港漁場整備法第 39 条の 2 第 1 項の業務である また 撤去を命ずべき者 ( 所有者 ) の情報提供について所有者本人の同意を得ようとした場合 所有者が漁港管理者の動向を察知し 撤去等にかかる責任や処罰を免れるために船舶検査済票を塗抹する等により船舶の識別を不能にしてしまうおそれがある 結果として 放置艇の撤去が適切に行えず 漁港管理事務の遂行に支障を及ぼすこととなる 以上のことから 本件は個人情報の保護に関する法律第 23 条第 1 項第 4 号に該当する事案である 検索 抽出の条件 及び 抽出するデータ項目( 事項 ) のいずれにも個人情報が含まれない場合には記入不要です 個人情報は原則として提供できませんが 個人情報の保護に関する法律第 23 条第 1 項各号のいずれかに該当する場合には提供することがありますので その場合には各号のいずれに該当するのか また該当する理由を詳細にご記入ください 担当部署 担当者名及び電話番号