東京ガス株式会社 24 年度決算説明会 25 年 4 月 28 日 代表取締役社長市野紀生 このプレゼンテーションに掲載されている東京ガスの現在の計画 見通し 戦略 その他の歴史的事実でないものは 将来の業績に関する見通しであり これらは現在入手可能な情報から得られた東京ガスの経営者の判断に基づいております 実際の業績は さまざまな重要な要素により これら業績見通しとは大きく異なる結果となりうることをご承知おきください 実際の業績に影響を与えうる重要な要素には 日本経済の動向 急激な為替相場 原油価格の変動ならびに天候の異変等があります
目次 1. 24 年度決算概要 /25 年度見通し 2. フロンティア 27 進捗状況 3. 主要計数表 このプレゼンテーション資料は当社ホームページ IR 情報 に掲載しております URL:http://www.tokyo-gas.co.jp/IR/ir_j.html 1
24 年度決算ポイント 対前期比 * 増収増益 プラス要因 拡販によるガス売上の増 減価償却費等の減とコストダウン努力 マイナス要因 原油価格の高騰による原材料費の増 料金引下げによる収益の減 *4 年度より連結範囲を拡大 ( 連結子会社 18 社 + 持分法適用関連会社 1 社 連結子会社 52 社 + 持分法適用関連会社 1 社 ) 2
決算総括 ( 対前年実績 ) 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 FY3 11,518 1,522 1,31 447 FY4 11,97 1,453 1,328 84 増減 +389(+3.4%) -69(-4.6%) +18(+1.3%) +393(+87.7%) * 従来の連結範囲で連結決算を行った場合との比較 (4 年度より連結範囲を 18 社 52 社へ拡大 ) ( 億円未満切捨て ) 連結範囲拡大の影響 +431 +25 +16-4 売上高 ( 億円 ) 12, 1, 8, 6, 1,8 利益 1,6 1,4 1,2 1, 8 ( 億円 ) 売上高営業利益経常利益当期純利益 4, 2, 6 4 2 FY3 実績 FY4 実績 3
決算総括 ( 対当初見通し ) ( 億円未満切捨て ) 当初見通し FY4 実績 増減 売上高営業利益経常利益当期純利益 11,97 1,45 1,31 86 11,97 1,453 1,328 84-63(-.5%) +3(+.2%) +18(+1.4%) -2(-2.3%) 売上高 ( 億円 ) 12, 1, 8, 6, 1,8 利益 1,6 1,4 1,2 1, 8 ( 億円 ) 売上高営業利益経常利益当期純利益 4, 2, 6 4 2 FY4 当初見通し FY4 実績 4
( 単位 : 億円 ) その他 不動産賃貸 受注工事 ガス器具 内部取引相殺後 Total 11,518 1,721 354 68 1,338 ガス +35 工業用 商業用向け販売量の増 (+) 夏季高気温の影響による家庭用ガス販売の減 (-) 料金改定に伴う減 (-) 売上高増減要因 +389 億円 ガス器具 +13 受注工事 -33 不動産賃貸 -7 工事件数の減 賃料の低下 その他 +626 連結範囲拡大による売上増 内部取引相殺後 Total 11,97 2,347 347 647 1,351 新規連結による増 ( 東京器工 ) ガス 8,311 8,346 FY3 実績 (*)Total 12,46 (*) 売上高には事業間の内部取引を含む FY4 実績 (*)Total 13,39 5
営業利益増減要因 ( 単位 : 億円 ) -69 億円 その他不動産賃貸受注工事ガス器具 内部取引相殺後 Total 1,522 112 78 44 79 ガス -67 原材料費高騰に伴うスライドタイムラグの大幅悪化 料金引下げ影響 ガス器具 -9 受注工事 -9 工事件数の減 不動産賃貸 -13 その他 +22 連結範囲拡大による増 内部取引相殺後 Total 1,453 134 65 35 7 ガス 1,893 営業費用の増 賃料の低下 営業費用の増 1,826 FY3 実績 (*)Total 2,28 (*) 配賦不能営業費用を含まず FY4 実績 (*)Total 2,132 6
営業外損益 特別損益 ( 億円未満切捨て ) FY3 実績 FY4 実績 増減 主な増減要因 営業利益 1,522 1,453-69 営業外損益 営業外収益 -211 91-124 121 +87 +29 天候デリバティブ差益 (+27 億円 ) 他 営業外費用 33 246-57 社債償還損 (-36 億円 ) 支払利息の減 (-16 億円 ) 他 経常利益 1,31 1,328 +17 特別損益 特別利益特別損失 -579 84 663 4 57 52 +584-26 -611 投資有価証券売却益 (+46 億円 ) 3 年度退職給付引当金取崩益 (-56 億円 ) 他 3 年度退職給付数理差異一括償却 (-589 億円 ) 3 年度固定資産減損損失 (-21 億円 ) 特別退職金増 (+34 億円 ) 他 法人税等 283 492 +29 当期純利益 447 84 +392 7
ガス販売量実績 ( 連結 対前年実績 ) 百万 m 3 前年比 6.5% 増 (+7.3 億 m 3 ) 12, 1, 8, 6, 4, [total:112.2 億 m 3 ] 1,3 2,695 [total:119.5 億 m 3 ] 1,171 2,92 4,21 4,637 <FY3 実績 FY4 実績増減要因 > 卸供給 + 13.7% (+141 百万 m 3 ) 供給先事業者の引取量増加 商業用その他 +7.7% (+27 百万 m 3 ) 夏季高気温 / 冬季低気温の影響による空調需要の増 新規需要開発および既存物件の稼動増 工業用 + 1.4% (+436 百万 m 3 ) 新規需要開発および既存物件の稼動増 発電専用向け需要の拡大 2, 3,292 3,242 FY3 実績 FY4 実績 ( 百万 m 3 未満四捨五入 ) 家庭用 -1.5 % (-5 百万 m 3 ) 夏季高気温の影響による給湯需要の減少 冬季低気温による給湯 暖房需要の増 8
ガス販売量実績 ( 連結 対当初見通し ) 百万 m 3 12, 1, 8, 6, 4, 1,116 当初見通し比 3.9% 増 (+4.5 億 m 3 ) [total:115.1 億 m 3 ] 1,171 2,881 2,92 4,185 4,637 [total:119.5 億 m 3 ] <FY4 当初見通し FY4 実績増減要因 > 卸供給 +4.9% (+55 百万 m 3 ) 供給先事業者の引取量増加 商業用その他 +.7% (+21 百万 m 3 ) 夏季高気温 冬季低気温の影響による空調需要の増 工業用 +1.8% (+452 百万 m 3 ) 既存物件の稼動増 発電専用向け需要の拡大 2, 3,323 3,242 FY4 当初見通し FY4 実績 ( 百万 m 3 未満四捨五入 ) 家庭用 -2.4% (-81 百万 m 3 ) 夏季高気温の影響による給湯需要の減少 9
BS 増減要因 +19 億円 ( 単位 : 億円 ) Total 16,668 有形固定資産 -19 無形固定資産 +39 投資等 -186 流動資産 +275 Total 16,687 流動資産 2,591 2,866 投資等 無形固定資産 2,184 188 減価償却による減 連結調整勘定の増 連結範囲拡大による消去額の増 売掛金の増 1,997 227 有形固定資産 11,74 11,595 4 年 3 月末 ( 資産の部 ) 5 年 3 月末 1
BS 増減要因 ( 単位 : 億円 ) Total 16,668 +19 億円 固定負債 -154 流動負債 -373 資本 +53 (*)Total 16,687 資本 流動負債 5,984 3,297 社債発行による増 * 第 25 26 27 回債 +4 億円 転換社債買入償却による減 * 第 5 回債 -1 億円 利益剰余金の増 *+748 億円 自己株式取得による減 *4/8: 49.6 百万株 -2 億円 6,487 2,924 転換社債の満期償還 * 第 3 回債 -83 億円 固定負債 7,343 7,188 4 年 3 月末 ( 負債および資本の部 ) 5 年 3 月末 11
25 年度見通しのポイント 対前期比減益 プラス要因 営業努力によるガス販売量増 既存諸経費の全社一律削減 マイナス要因 料金引下げの通期影響による減収 退職給付数理計算上差異等の計上による諸給与の増加 フロンティア 27 最終年度 (27 年度 ) の経営目標をほぼ達成の見通し 12
売上高営業利益経常利益当期純利益 為替 ( 円 /$) 原油 ($/bbl) 25 年度見通し FY4 実績 11,97 1,453 1,328 FY5 見通し 12,4 1,14 1,4 84 68 17.55 15. 38.82 38. ( 億円未満切捨て ) 増減 +133(+1.1%) -313(-21.6%) -288(-21.7%) -16(-19.1%) -2.55 -.82 売上高 ( 億円 ) 12, 1, 8, 6, 1,8 利益 1,6 1,4 1,2 1, 8 ( 億円 ) 売上高営業利益経常利益当期純利益 4, 2, 6 4 2 FY4 実績 FY5 見通し 13
売上高増減要因 ( 単位 : 億円 ) +133 億円 その他 内部取引相殺後 Total 11,97 2,347 ガス +15 ガス器具 -28 受注工事 -3 不動産賃貸 -2 その他 +16 内部取引相殺後 Total 12,4 2,57 不動産賃貸受注工事ガス器具 347 647 1,351 ガス販売量の増 (+) 料金改定による単価減 (-) スライドタイムラグによる収支改善 (+) 工事件数の減 TG 昭和 TG エンジニアリング東京 LNG タンカーエネルギーアドバンス等の売上増 345 644 1,323 賃料の低下 ガス 8,346 ガス器具販売数量の減 8,361 FY4 実績 (*)Total 13,39 (*) 売上高には事業間の内部取引を含む FY5 見通し (*)Total 13,18 14
営業利益増減要因 ( 単位 : 億円 ) -313 億円 その他 内部取引相殺後 Total 1,453 134 ガス -179 ガス器具 -26 受注工事 -2 不動産賃貸 -9 その他 -78 内部取引相殺後 Total 1,14 不動産賃貸 受注工事 ガス器具 65 35 7 料金改定による単価減 (-) 数理差異等による諸給与の増 (-) スライドタイムラグによる収支改善 (+) 工事件数の減 エネルギーサービス受注増による減価償却費負担の増等 56 56 33 44 ガス 1,826 ガス器具販売数量の減 電化対抗原資の投入 賃料の低下 1,647 FY4 実績 (*)Total 2,131 (*) 営業利益には配賦不能営業費用を含まず FY5 見通し (*)Total 1,836 15
ガス販売量見通し ( 連結 ) 百万 m 3 12, 9, 6, 3, [total:119.5 億 m 3 ] 1,171 1,21 2,92 2,951 4,637 4,65 3,242 3,319 FY4 実績 前年度比 1.% 増 (+1.2 億 m 3 ) [total:12.8 億 m 3 ] FY5 見通し ( 百万 m 3 未満四捨五入 ) <FY4 実績 FY5 見通し増減要因 > 卸供給 +2.6% (+3 百万 m 3 ) 供給先事業者の引取量増加 商業用その他 +1.7% (+49 百万 m 3 ) 新規需要の獲得 気温影響の平準化 工業用 -.7% (-32 百万 m 3 ) 発電専用向け需要の平準化 新規需要の獲得 家庭用 +2.4% (+77 百万 m 3 ) 気温影響の平準化 新規需要の獲得 16
2. フロンティア 27 進捗状況 17
東京ガスグループの経営計画 < 経営ビジョン > 天然ガスを核とする総合エネルギー事業に注力することを通じて 企業価値を増大し 持続的な成長 発展を遂げる 1999 年 11 月発表 22 年 1 月発表 26 年 1 月発表 ( 予定 ) 中期経営計画 (2~24) 新しい公益企業 経営体質強化 競争力強化 企業価値増大 フロンティア 27 (23~27) エネルギーフロンティア企業グループ ビジネスモデル変革 エネルギー関連分野での事業拡大 グループ企業価値の拡大 次期中期経営計画 (26~21) 経営環境の変化に対応した新たな戦略展開 22 年度までの 3 年間で所期の目標を達成 25 年度までの 3 年間で所期の目標を達成予定 18
フロンティア 27 の達成へ ( 億円 ) ( 億円 ) 45 1,2 4 35 3 25 2 15 1 5-5 (%) 5 36 69 <TEP( 東京ガス版 EVA)> -31 43 465 337 <ROA> 54 289 154 1 FY3 計画 FY3 実績 FY4 計画 FY4 実績 FY5 計画 FY5 見通 FY7 計画 TEP に算定おける WACC 算定定義を変更 内の数字は新基準による実績値詳細はスライド P23 参照 1, 8 6 4 2 ( 億円 ) 8, <フリーキャッシュフロー > 1,167 1,5 1,5 842 842 879 76 FY3 計画 FY3 実績 FY4 計画 FY4 実績 FY5 計画 FY5 見通 FY7 計画 FCF= 当期純利益 + 長前込み減価償却費 - 設備投資 < 有利子負債残高 > 4 6, 3 2 1 3.1 2.7 3.2 5. 3.3 4.1 3.9 4, 2, 7,627 7,447 6,827 7,118 6,241 6, 6,27 FY3 計画 FY3 実績 FY4 計画 FY4 実績 FY5 計画 FY5 見通し FY7 計画 FY3 計画 FY3 実績 FY4 計画 FY4 実績 FY5 計画 FY5 見通 FY7 計画 19
3. 主要計数表 2
主要計数表 ( 億円 ) FY3 実績 FY4 実績 FY5 見通し FY4 実績対 FY3 実績 FY5 見通し対 FY4 実績 売上高 11,518 11,97 12,4 +389(+3.4%) +133(+1.1%) ガス売上高 8,311 8,346 8,361 +35(+.4%) +15(+.2%) 営業利益 1,522 1,453 1,14-69(-4.6%) -313(-21.6%) 経常利益 1,31 1,328 1,4 +18(+1.3%) -288(-21.7%) 当期純利益 447 84 68 +393(+87.7%) -16(-19.1%) TEP 69 465 289 +396(+573.9%) -176(-37.8%) ガス販売量 ( 百万m3 ) 11,218 11,952 12,76 +734(+6.5%) +124(+1.%) 為替 ( 円 /US$) 113.19 17.55 15. -5.64-2.55 原油 ($/bbl) 29.42 38.82 38. +9.4 -.82 気温 ( ) 16.3 17.1 17. +.8 -.1 21
主要計数表 ( 億円 ) FY3 実績 FY4 実績 FY5 見通し FY4 実績対 FY3 実績 FY5 見通し対 FY4 実績 総資産 (a) 16,668 16,687 16,17 +19(+.1%) -517(-3.1%) 株主資本 (b) 5,984 6,487 6,74 +53(+8.4%) +253(+3.9%) 株主資本比率 (b)/(a) 35.9% 38.9% 41.7% +3.% +2.8% 有利子負債残高 6,827 6,241 6, -586(-8.6%) -241(-3.9%) 利益キャッシュフロー (c) 447 84 68 +393(+87.7%) -16(-19.1%) 投資キャッシュフロー (d)=(f)- (e) 394 327 8-67(-17.%) -247(-75.6%) 設備投資 (e) 1,74 1,75 1,34 +1(+.1%) +265(+24.6%) 減価償却 (f) 1,468 1,42 1,42-66(-4.5%) +18(+1.2%) フリーキャッシュフロー (c) + (d) 842 1,167 76 +325(+38.6%) -47(-34.9%) ROA :(c) / (a) 2.7% 5.% 4.1% +2.3% -.9% ROE: (c) / (b) 7.6% 13.5% 1.3% +5.9% -3.2% EPS( 円 ) 16.44 31.47 25.63 +15.3-5.84 ( 注 )ROA= 当期純利益 / 総資産 ( 期首 期末平均 ), ROE= 当期純利益 / 株主資本 ( 期首 期末平均 ) EPS の分母は期中平均株数フリーキャッシュフロー ={ 利益キャッシュフロー ( 当期純利益 )}+{ 投資キャッシュフロー [( 減価償却費 )-( 設備投資 )]} 22
< 参考 > TEP 算定における WACC 算定定義の変更について フロンティア 27 基準 株主資本額を簿価で計算 有利子負債コスト率 ( 税引前 ) として 3.5%( 固定値 ) を使用 リスクフリーレートとして 3.5%( 固定値 ) を使用 新基準 株主資本額を当年度平均時価総額で計算 有利子負債コスト率 ( 税引前 ) として当年度実績金利を使用 リスクフリーレートとして 1 年国債利回り ( 過去 1 年平均値 ) を使用 [WACC] FT27 基準 : FY3 4.5% FY4 4.6% FY5 計画 4.7% 新基準 : FY3 3.7% FY4 3.6% FY5 見通し 3.7% [TEP 算定式 ] TEP= 税引後 利払前利益 - 資本コスト ( 投下資本 WACC) WACC=D/(D+E) Rd (1-t)+E/(D+E) (Rf+Rp β) D: 有利子負債額 E: 株主資本額 t: 税率 (36.21%) Rd: 有利子負債コスト率 Rf: リスクフリーレート Rp: リスクプレミアム β:β 値 23