平成 27 年度国家公務員総合職採用試験 ( 農業科学 水産 工学 ) の概要 [ 平成 27 年 3 月 ]
1 国家公務員総合職試験とは 1 国家公務員として中央官庁に就職しようとする者は 国家公務員試験を受験し合格しなければ 中央官庁に対して就職活動 ( 官庁訪問 ) を行うことが出来ません 特に 各種試験のうち国家公務員総合職採用試験 ( 以下 総合職試験 ) に合格した者は 主として政策の企画立案等の高度な知識 技術 経験を必要とする業務に従事することになります 総合職試験の日程 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年度より 出願以降の日程が大きく後ろ倒しになりました ご注意ください 官庁1 次試験最終合格訪出願受付 1 次試験 (5/9) 2 次試験合格発表者発表問へ(4/1~4/8) (5/24) (6/9) (7/31) (8/5~) 基礎能力試験 ( 多枝選択式 ) ( 多枝選択式 ) 外部英語試験の結果による加点があります! 院卒者 筆記試験 (6/28) ( 記述式 ) 政策課題討議 人物試験 (7/13~7/17) 受験年度を含め 3 年間有効 大卒程度 筆記試験 (6/28) 人物試験 (7/2~7/17) 政策論文試験 ( 記述式 ) 1
1 国家公務員総合職試験とは 2 主に政策の企画立案等の業務に従事する係員の採用試験 (1) 試験の種類 院卒者試験 と 大卒程度試験 (2) 試験区分 院卒者試験 : 行政 人間科学 工学 数理科学 物理 地球科学 化学 生物 薬学 農業科学 水産 農業農村工学 森林 自然環境 法務 大卒程度試験 : 政治 国際 法律 経済 人間科学 工学 数理科学 物理 地球科学 化学 生物 薬学 農業科学 水産 農業農村工学 森林 自然環境 教養 (3) 受験資格 院卒者試験 : 30 歳未満で大学院修了及び大学院修了見込みの者獣医等の 6 年制学部の卒業者及び卒業見込みの者 法務区分は 新司法試験の合格者であることも要件 大卒程度試験 : 21 歳以上 30 歳未満の者 21 歳未満の者で大学卒業及び卒業見込みの者や 教養区分は 20 歳の者も受験可 2
( 参考 ) 国家公務員採用試験制度の概要 総合職試験主に政策の企画立案等の業務に従事する係員の採用試験 院卒者試験 大卒程度試験 ( 採用候補者名簿の有効期間は 院卒者試験 大卒程度試験ともに3 年 ) 一般職試験主に事務処理等の定型的な業務に従事する係員の採用試験 大卒程度試験 高卒者試験 ( 採用候補者名簿の有効期間は3 年 ) 専門職試験特定の行政分野に係る専門的業務に従事する職員の採用試験 ( 食品衛生監視員など ) 大卒程度試験 高卒者試験 その他の試験として 社会人試験 経験者採用試験があります 3
2 院卒者試験 の試験種目 試験の方法 試験種目 試験の方法 ( 農業科学 水産 工学などの区分 ) 試験 試験種目解答時間配点比率内容 第 1 次試験 基礎能力試験 ( 多肢選択式 ) 2 時間 20 分 2 公務員として必要な基礎的な能力 ( 知能及び知識 ) についての筆記試験 [ 各試験区分共通 ] ( 多肢選択式 ) ( 記述式 ) 3 時間 30 分 3 時間 30 分 3 5 各試験の区分に応じて必要な専門的知識などについての筆記試験 第 2 次試験 政策課題 討議試験 概ね 1 時間 30 分 2 課題に対するグル - プ討議によるプレゼンテ - ション能力やコミュニケ - ション力などについての試験 [ 各試験区分共通 ] 人物試験 3 人柄 対人的能力などについての個別面接 基礎能力試験 ( 多肢選択式 ) と政策課題討議試験が大卒程度試験 ( 次頁 ) と異なる ( 多肢選択式 記述式 ) は院卒者試験 大卒程度試験で共通 4
3 大卒程度試験 の試験種目 試験の方法 試験種目 試験の方法 ( 農業科学 水産 工学などの区分 ) 試験試験種目解答時間配点比率内容 第 1 次試験 基礎能力試験 ( 多肢選択式 ) ( 多肢選択式 ) ( 記述式 ) 3 時間 3 時間 30 分 3 時間 30 分 2 3 5 公務員として必要な基礎的な能力 ( 知能及び知識 ) についての筆記試験 [ 各試験区分共通 ] 各試験の区分に応じて必要な専門的知識などについての筆記試験 第 2 次試験 政策論文試験 2 時間 2 政策の企画立案に必要な能力その他の総合的な判断力及び思考力についての筆記試験 [ 各試験区分共通 ] 人物試験 3 人柄 対人的能力などについての個別面接 基礎能力試験 ( 多肢選択式 ) と政策論文試験が院卒程度試験 ( 前頁 ) と異なる ( 多肢選択式 記述式 ) は院卒者試験 大卒程度試験で共通 5
4 院卒者試験 と 大卒程度試験 の違い 第 1 次試験の内容 院卒者試験 大卒程度試験 基礎能力試験 ( 多肢選択式 ) 基礎能力試験 ( 多肢選択式 ) 計 30 題解答 計 40 題解答 知能分野 24 題 ( 文章理解 8 題 判断 数的推理 ( 資料解釈を含む )16 題 ) 知能分野 27 題 ( 文章理解 11 題 判断 数的推理 ( 資料解釈を含む )16 題 ) 知識分野 6 題 ( 自然 人文 社会 ( 時事を含む )6 題 ) 知識分野 13 題 ( 自然 人文 社会 ( 時事を含む )13 題 ) ( 多肢選択式 ): 共通 第 2 次試験の内容 院卒者試験 大卒程度試験 ( 記述式 ): 共通 政策課題討議試験 課題に対するグル - プ討議によるプレゼンテ - ション能力やコミュニケ - ション力などについての試験 6 人 1 組のグループを基本として実施 政策論文試験 政策の企画立案に必要な能力その他の総合的な判断力及び思考力についての筆記試験 レジュメ作成 個別発表 グループ討議 討議を踏まえて考えたことを個別発表 人物試験 : 共通 6
5 第 1 次試験 ( 多肢選択式 ) 計 40 題解答 農業科学 水産 Ⅰ 部 5 題 Ⅱ 部 Ⅲ 部 生物資源に関する基礎 ( 生物資源科学 食糧事情 統計学 ) 10 題 選択 A: 農業科学系選択 B: 水産系 ( 水産学に関する基礎 ) 25 題 23 科目 ( 各 5 題 ) から 5 科目を選択水産経済学 水産経営学 漁政 漁業学 水産資源学 水産海洋学 水産環境保全 水生生物学 増養殖学 水産化学 水産利用学 水産一般など 工学 必須 20 題 ( 工学に関する基礎 ) 選択 20 題 29 科目 ( 各 5 題 ) から 4~6 科目選択し 任意の 20 題を解答 ( 船舶海洋工学 ( 流体 ) 船舶海洋工学 ( 構造 ) など ) 第 2 次試験 ( 記述式 ) 計 2 題解答 農業科学 水産 20 科目 ( 各 1 題 ) から 2 科目選択漁業学 水産資源学 水産海洋学 水産環境保全 水産生物学 増養殖学 水産化学 水産利用学など 工学 29 科目 ( 各 1 題 ) から 2 題選択 ( 建築設計 都市設計は 1 題のみ ) ( 船舶海洋工学 ( 流体 ) 船舶海洋工学 ( 構造 ) など ) 7
6 得点の考え方 筆記試験 各試験における素点 ( 多肢選択式試験では正解数 記述式試験では複数の採点者による評点 ) と 平均点 標準偏差を用いた以下の式により 標準点に換算 満点の 30% 未満の場合 不合格 標準点 = 10 ( 配点比率 ) { 15(X-M)/ +50} X : 素点 M : 当該試験種目の平均点 σ : 当該試験種目の標準偏差 政策課題討議試験及び人物試験 受験者を A~E の 5 段階で評価し この評価結果が正規分布するものと見なして標準点に換算 なお E 評価は不合格 平成 27 年度より 以下のとおり外部英語試験の結果による加点があります 参考 各試験種目の配点比率 15 点 :TOEFL(iBT)65 以上 80 未満 TOEIC600 以上 730 未満 IELTS5.5 以上 6.5 未満 25 点 :TOEFL(iBT) 80 以上 TOEIC730 以上 IELTS6.5 以上 英検 1 級又は遵 1 級 試験種目 基礎能力試験 ( 多肢選択式 ) ( 記述式 ) 政策課題討議試験 or 人物試験 政策論文試験 配点比率 2/15 3/15 5/15 2/15 3/15 1 次試験 2 次試験 8 ( 出典 ): 人事院 HP http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/sougousyoku/innsotsusya/kettei11.pdf http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/sougousyoku/daisotsuteido_sougou/kettei13.pdf
( 参考 ) 水産庁の官庁訪問について 農業科学 水産区分及び工学区分の水産庁官庁訪問は 最終合格発表後 1 事前予約 2 指定された日時に来庁 面接 ( 複数回来庁いただく必要はありません ) 3 解禁日に結果連絡 の流れとなります 官庁訪問では 課長級職員との 1 対 1 の面接が複数回行われ 半日 ( 午前または午後 ) で終了します 平成 26 年の例 注 平成 27 年度より出願以降の試験日程が大きく後ろ倒しになっており 官庁訪問の時期も 8 月上旬となっておりますのでご注意ください 最終合格者発表 官庁訪問の予約受付 官庁訪問 (6/23) (6/25) 6/26AM,6/27PM, 6/30PM,7/3PMの いずれかの日程 結果連絡 (7/10) ( 参考 ) 農林水産省 HP より抜粋 Q. 農林水産省では どのような人材を求めていますか A. 第 1 には 農林水産省に入りたいと強く思っている方です 農林水産行政に対する自分なりの思いを自分の言葉で語れることができる方に来ていただきたいと思っています 第 2 には 一つのことに固執せず 物事に広く興味をもって取り組める方です 農林水産省の業務は多岐にわたるので 入省後は 様々な部署についていただくことになります それぞれの部署に興味を持ち 意欲的に業務に取り組んでいただける方に来ていただきたいと思っています 第 3 には 現状の問題点や課題について自ら考え 問題解決に取り組んでいける方です 行政ニーズが複雑 多様化し 従来型の国の行政手法を抜本的に改めることが求められている中 いわば新しい行政モデルを無から構築できる能力や可能性を持った人材が求められています 多角的な視点で現状を分析し 自分なりの考えを構築でき それを達成するために信念を持って取り組める素養と気概をもった方に来ていただきたいと思っています 9