アルストロメリア種間交雑における花粉管伸長と受精胚珠率 誌名 北海道農業研究センター研究報告 = Rsh bun f h Nn Auu Rsh Cn f Hkkd Rn ISSN 13478117 著者 巻 / 号 村田, 奈芳 篠田, 浩一 200 号 掲載ページ p. 1-13 発行年月 2013 年 7 月 農林水産省農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター Tsukub Busnss-Adm Cpn Supp Cn, Auu, Fsy nd Fshs Rsh Cun S
粉を採取して受粉した 1 組合せにつき 3~5 花を交 pu# およひ ~A. ~16: 00) は 180C~220C となるよう, 加温ならびに
アルストロメリア種間交雑における花粉管伸長と受精匹珠率 3 柱頭 第 1図 交 配 適 期 のA. pu h 柱頭(左 矢印)と調査部位(右) 配し 受粉 24時間後に花を採取した 採取後に花弁 3:花柱中部 と雄蕊を取り除き 花柱と子房を酢酸エタノール 4:子房内に侵入 5:匹珠に侵入(受精) / v ) で一晩固定し (氷酢酸:エタノール 1:3 v た 固定後は 60Cの2N水酸化ナトリウムで 30分 0 基部まで伸長 受精脹珠数 回個々の子房について 受精した匹珠 間処理を行い 蒸留水で 3 巨 すすぎを行ってから O.1 数を数えた %アニリンブ ルーを含む O.1Nリン酸 三 カリウム水 受精匹珠率:個々の子房について 受精匹珠数/ 溶液で一晩染色した 染色後の雌蕊は スライドグ 全匹珠数 x10 0 J により算 出 し 調査した 3~5 ラス上に取り出して花柱長および子房長(第 図 花の平均を算出した 右)を測定 した後 50%グリセリン水溶液を滴下 1 し カバーグラスをかけて押しつぶし法により蛍光 顕 微 鏡 ( オ リ ン パ ス IX-70) (励起光波長 4 0 0~ 410nm) を用いて観察を行った なお 花粉管が珠孔に侵入した匹珠を 受精した とみなした 以上の調査項目うち 花柱長 子房長および脹珠 数については 各サンフ ルご とに測定 計数した値 調査項目は以下のとおりである を 子房親ごとに自殖を除く 33~46花分で集計して 花柱長:柱頭から花柱基部までの長さ(第 図 平均値を算 出 した 花粉管伸長程度および受精匹珠 右) 固定 染色後に測定し 子房親ごとに調 率については 各サンフ /レご とに測定 計数した値 査した全サンプル(白殖を除く)の平均値を算 を 交配組合せごとに 3~5 花分で集計して平均値を 出した 算出 した 子房長 田子房先端から子 房基部までの長さ(第 また 受粉(白殖) 2日後のA.m 山 子房につい 区 右) 固定 染色後に測定し 子房親ごと て ホフマンモジュレーションコン トラスト (HMC) に調査した全サンプル(白殖を除く)の平均値 装置により匹珠の観察を行った ここで用いた を算出した I IMCとは 従来の微分干渉観察や位相 差観察では 子房当たりの匹珠数 回押しつぶし法による観察時 にサンフ ルご とに子房内の匹珠数を数えた 子 見えづらいプラスチック製 ンャーレでの観察や厚み のある標本の観察にも適した方法である 房親ごとに調査した全サンプル(自殖を除く) の平均値を算出した 2 花粉管伸長程度の経時的変化 花粉管伸長程度 サンフ ルご とに 最も伸長して 北海道農業研究センターのガラス室で栽培して いる花粉管について長さを測定し 上で測定し いるアノレストロメリア野生種A.p u J b (管理番号 た花柱長に対する伸長程度から 以下の 到達 1260) ーおよびA.I 1. 噌 n ( 同 1266) を供試した 2種 指数 に分類した(第 2図) 交配組合せごと とも に 調査した 3~5 花の平均を算出した り 目花粉の発芽なし 下旬定植)で 栽培管理を行った 柱頭上のみ(花柱三裂部分まで)での伸長 2 花柱上部 中部(花柱長の 1 /2 ) まで伸長 1. の試験で用いたものと同 ー の材料であ 1. と同様にしてプランター植え ( 2 0 0 2年 1 0月 2003 年 5月中旬から 6月上旬にかけて開花前日に除 雄したA.p u 帥 mを切り花にしてフラスコに水挿しし
) と卵細胞および助細胞が観察できた ( 第 4[~1
アル ス 卜ロメ リア種間交雑 における花粉管伸長と受精脹珠率 α (柱頭上) u. α XA.mn )A α (子 房 内).αu α XA mαn )A. b 矢 印は 珠子しから匹珠への花粉管侵入 (柱頭上) h u.p α XA f n.m )A n (柱頭上) { s.p α XA f n.m )A d 子房 内) ( f n.m X A h u p )A. 矢 印は 珠干しから脹珠へ の 花 粉 管 侵 入 α(花柱上部) u X A. h u.p )A f 第 3図 4時間後) 花粉発芽および花粉管伸長(受粉2 PL:花 粉 ( 花 粉塊) PT:花粉管 OV:匹 珠 図の左方向が 柱頭側 右方向が花柱基 部側 図 中 の は O.25mm 5
個々のサンプルについて到達指数を出し, 交配組合せごとに, 調査した 3~5 花の平均値を算出した 交配組合せごとに, 調査した 3~5 花の平均値を算出した
アルス 卜ロメリ ア種間交雑における花粉管伸長と受精脹珠率 7 UV光)とHMCを併用 ) 蛍 光 顕微 鏡 ( )蛍 光 顕微 鏡 (UV光)のみ b のみ ) HMC )HMCのみ d 図 第4 nω 自 殖 に お け る 花 粉 管 伸 長 ( 子 房 内 受 粉 2日後).m A PT:花 粉 管 OV:匹 珠 C: 中心核 E: 卵 細 胞 S: 助 細 胞 矢印は 珠孔から脹珠への花粉管侵入 5mm 2. 図 中 のー は O HMC:ホ フ マ ン モ ジ ュ レ ー シ ョ ン コ ン ト ラ ス ト装 置 に よ る 観 察 1" s これに対しA.v 表) 0%で あった(第4 4. 率は 4 を花粉親 にしたとき 花粉管の匹珠へ. よびA の花粉は柱頭上での発芽や花粉管の匹珠への侵入は ) 受精脹珠率はそれぞれ 第 3図 の侵入がみられ ( 6% と低かった. みられたものの 受精匹珠率は 0 の % 5.2% 4.5%であった 一方 A.uOd.1 6 ωおよびa.ndの花粉は柱 A.p また A. 花粉管は子房内への侵入もみられたが(第 3表) 受 頭上での発芽はみら れたが 花粉管の 伸長は花柱 A. sザ 精 に は 至 ら な か っ た ( 第 4表) A./ ) その 他 7種の : 中部の 範 囲 で あ り (第 3[ s A.v 怨 仰 '! p A. k b A. n v A. u 上部 0 中部ま 花粉は ほとんど発芽 しない か 発芽しでも 花粉管 の花粉管伸長は花柱上部 1 s およびA.p 1組 ) 1 伸長は柱頭上のみであった(第 3表 第 3図d であった(第 0 ~2. 7. でのものが多く 到達指数は 2 % であった 1.. 合せの受精脹珠率の平均は 0 ) 3表 第 3図f 0 を子房親に用 いたとき b )A.p 3 ( すべての組合 を子房親に用いたとき d n ) A. 4 ( すべての 組 せで花粉の柱頭上での発芽がみられたが 花柱中部 合せで花粉の柱頭上での発芽 花粉管伸長がみられ 以降への花粉管伸長には種間差がみられ(第 3表) 壬珠への花粉管侵入がみら j た(第 3表) 8組合せで) 表) 受精.5%であった(第 4 壬珠率の平均は 1 受精 n の花粉管 s ) A.I f J [) A.m { j れ たが(第 3[ お た A.mn が 1 J がみられたのは 3組合せ で A. の花粉管伸長は花柱 C 1 制長は子房内まで A.p 0
~ ~ 壬珠発芽率が 0.4% 8~25.
花粉管の子房 ~:f 珠内への到達を調べるのには受粉