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2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

2

プレゼン

決算サマリー 2019 年 3 月期第 1 四半期業績概要 売上高 596 億円 ( 前四半期比横ばい ) 営業利益 60 億円 ( 同 34% 増 ) 自動車向けの需要が コンデンサ中心に堅調 2019 年 3 月期業績予想 上期の業績予想を上方修正 自動車 産業機器の電子化やスマートフォンの高機

本日の説明内容 総括 2019 年 3 月期第 1 四半期実績 2019 年 3 月期通期見通し 主要施策の進捗 1

Microsoft PowerPoint _FY162Q決算説明会プレゼン資料QQ_final_web

決算概要

決算概要

2018年度第2四半期 決算概要

証券コード : 年 3 月期第 2 四半期決算 2018 年 10 月 30 日 ( 火 )

untitled

第 1 四半期の売上収益は 1,677 億円となり 前年からプラス 6.5% 102 億円の増収となりました 売上収益における為替の影響は 前年 で約マイナス 9 億円でしたので ほぼ影響はありませんでした 事業セグメント利益は 175 億円となり 前年から 26 億円の減益となりました 在庫未実現

2017 年度決算概要 Ⅰ 年度連結業績概要 Ⅱ 年度連結業績予想 Ⅲ. 補足資料 シャープ株式会社 2018 年 4 月 26 日 見通しに関する注意事項 本資料に記載されている内容には シャープ株式会社及び連結子会社 ( 以下 総称して シャープ という ) の計画 戦略

2018 年度上期の振り返り 代表取締役社長 小郷三朗 2018 SUNTORY BEVERAGE & FOOD LIMITED. All Rights Reserved. 2

2018年度 第3四半期累計 1-9月 実績 2017年 19月期 2018年 19月期 増減 () 9,302 9, % +4.1% 営業利益 % 0.0% % +9.7% 親会社の所有者に 帰属する四半期利

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 金 25, 2, 15, 12, 営業利益率 経常利益率 額 15, 9, 当期純利益率 6. 1, 6, 4. 5, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 8 社 214 年度 215 年度前年度差 ( 単位 : 億円 ) 前年

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決算補足説明資料 2011年3月期(10/4~11/3)

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

目次 1. 経営成績営業利益分析 / 海外売上高 / 貸借対照表 2. 業績予想 ( 修正 : 有 ) 3. 研究開発費 / 減価償却費 / 設備投資 4. 株価の状況 5. トピックス P.2 P.10 P.14 P.16 P

2019 年 3 月期第 3 四半期連結業績概要 2019 年 3 月期通期見通しについて 常務執行役員山西哲司 2019 年 3 月期第 3 四半期決算説明会 TDK 株式会社 2019 広報グループ 2019/1/30 3

General Presentation

2018 Brother Industries, Ltd. All Rights Reserved 年度第 3 四半期連結業績概要 16Q3 増減 増減率 () は為替影響 除く増減率 売上収益 1,878 1, % (+6.4%) 事業セグメント利益 224

スライド 1

Q8: 為替変動が売上収益に与えたインパクトはどの程度か? A: 為替変動により 当第 4 四半期における売上収益は前年同期比で 49 億円増加しました また 通期では 為替変動により 売上収益は前年同期比で 565 億円増加しました HR テクノロジー事業 Q9:( 通期 ) 売上収益が米ドルベー

2017(平成29)年3月期第2四半期決算プレゼンテーション資料

スライド 1

2018 年度 第 2 四半期決算説明会資料 2018 年 11 月 6 日 当資料に掲載されている情報のうち歴史的事実以外のものは 発表時点で入手可能な情報に基づく当社の経営陣の判断による将来の業績に関する見通しであり 当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません 実際の業績は 経済動向

決算説明会資料

2017年度 第2四半期 決算概要

NSG グループ 長期戦略ビジョン及び中期経営計画

2018年3月期 決算説明会

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通期 連結の売上高 営業利益 経常利益としては 過去最高 のれん及び固定資産に係る減損損失を特別損失として 517 億円計上 当期純利益が 3 月 30 日付での予想数値より増加したのは 予想数値公表時の見込み額と比べ 最終決算数値により確定した減損損失額が 53 億円 減少したことによる 事業環境

2018年3月期 第1四半期決算概要

2017年度第1四半期決算説明会

FY00 ソニー連結業績概要

2019年3月期第2四半期決算説明資料

2019 年 3 月期第 3 四半期決算 ご参考資料 2019 年 1 月 31 日日本通運株式会社経営企画部

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

部品メーカーの状況 自動車部品メーカー 75 社の 2017 年度通期 (2017 年 年 3 月 ) の業績は 以下のとおりとなった 1. 決算状況 1 日本基準適用企業 63 社 ( ) 前年同期差 前年同期比 売上高 14,135,817 15,044, ,912 +

2009年3月期 第2四半期決算説明会

2019 年 3 月期通期決算説明会 TDK 株式会社広報グループ 2019 年 4 月 26 日

スライド 1

平成26年(2014年)3月期第1四半期決算説明会資料.ppt

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2016年12月期第3四半期連結累計期間の業績(IFRS)のお知らせ

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2015 Template Japanese 4×3

タイトルを入力

2016年12月期第2四半期連結累計期間の業績(IFRS)

電通、平成24年3月期連結決算を発表

プレゼン

2014年3月期決算説明会

2018(平成30)年3月期第3四半期決算プレゼンテーション資料

2011年3月期決算説明会

目次 2016 年度第 1 四半期トピックス 2016 年度第 1 四半期連結決算概要 2016 年度連結業績見通し 配当 2

タイトルを入力

第 1 四半期は好調なスタートとなり 通年でも好調を維持する見通しです 主要製品の販売量を高水準で維持しながら 他の主な指標すべてにおいても 非常に好調であった前年同期からさらに大幅に向上しました と コベストロのチーフ コマーシャル オフィサー (CCO) であり 次期最高経営責任者 (CEO)

目次 216 年度トピックス 216 年度連結決算概要 217 年度連結業績見通し 配当 2

2017 年 12 月期第 2 四半期決算 ( 平成 29 年 12 月期第 2 四半期決算 ) 補足説明資料 FACT SHEETS 2017 年 8 月 7 日 目次 2017 年 12 月期 ( 平成 29 年 12 月期 ) 第 2 四半期決算

2019年3月期 第2四半期決算報告

2018 年 12 月期第 3 四半期決算説明資料 2018 年 11 月 14 日 株式会社ツバキ ナカシマ ( 東証一部 6464) Copyright 2018 Tsubaki Nakashima Co, Ltd. All rights reserved.

プレゼン

目次 トピックス 217 年度第 1 四半期連結決算概要 217 年度連結業績見通し 配当 2

2017年度 決算概要

決算概況

( 本資料は ロンドンにて 2017 年 2 月 24 日付で発表された資料の日本語参考訳 ( 抜粋 ) で すべてにおいて英語版が優先します ) 2017 年 2 月 24 日 スタンダードチャータード PLC 2016 年度業績ハイライト ハイライトスタンダードチャータード PLC ( 以下 当

平成 29 年 3 月期決算短信 IFRS ( 連結 ) 平成 29 年 4 月 26 日 上場会社名 日信工業株式会社 上場取引所 東 コード番号 7230 URLhttp:// 代表者 ( 役職名 ) 代表取締役社長 ( 氏名 ) 大河原栄次 問合せ先責

経営説明会「収益改善計画」説明資料

2008年度 第1四半期連結業績概要

スライド 1

平成 30 年 3 月期第 1 四半期決算短信 IFRS ( 連結 ) 平成 29 年 7 月 28 日上場会社名株式会社デンソー上場取引所東 名コード番号 6902 URL 代表者 ( 役職名 ) 取締役社長 ( 氏名 ) 有馬浩二問合せ先責任者

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2007年度中間期 連結決算補足資料

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2018 年 8 月 10 日 各 位 上場会社名 エムスリー株式会社 ( コード番号 :2413 東証第一部 ) ( ) 本社所在地 東京都港区赤坂一丁目 11 番 44 号 赤坂インターシティ 代表者 代表取締役 谷村格 問合せ先 取締役 辻高宏

2017年度 決算説明会資料

Ⅰ. 経営状況 A.2019 年 3 月期第 1 四半期決算の概要 1) 概要 ( 連結 ) ( 単位 : 億円 %) 2019/3 期 1Q 実績 /3 期 1Q 実績 2 額 ( 前年比 ) 3=1-2 率 ( 前年比 ) 4=3 2 X100 上期予想 (4/27 発表 ) 5 進

2016年1月期 第1四半期 決算概要

2018年度(2019年3月期)第3四半期決算説明資料

決算説明会資料

2018 年 ( 平成 30 年 )12 期 第 3 四半期累計 ( ) 連結決算の概要 花王株式会社 2018 年 10 24

スライド 1

PowerPoint プレゼンテーション

決算説明会資料

2018年度第1四半期 決算説明資料

2007年度 ソニー・エリクソン決算発表文 第2四半期

Microsoft Word 決算短信修正( ) - 反映.doc

Sony IR Day 2014-モバイル・コミュニケーション分野

2018年3月期決算説明会資料

平成27年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

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平成21年3月期 決算補足説明資料

Transcription:

1

NSG グループ 2013 年 3 月期第 1 四半期決算報告 (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) 日本板硝子株式会社 2012 年 8 月 2 日 2 2

吉川恵治 代表執行役社長兼 CEO クレメンス ミラー 代表執行役副社長兼 COO マーク ライオンズ 代表執行役 CFO 3 本日 2013 年 3 月期第 1 四半期の決算を発表させていただきましたので その概要と今後の見通しについてご報告させていただきます 3

2013 年 3 月期第 1 四半期決算報告 (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) アジェンダ要点決算概要通期業績見通し修正事業状況リストラクチャリング施策の進捗戦略の進捗まとめ 4 4

要点 : 2012 年 4 月 -6 月 当第 1 四半期の市場環境は当初見通しより大幅に悪化 直近の事業状況を反映し 業績見通しを下方修正 リストラクチャリング施策によるコスト削減効果の発現により営業利益の改善を見込む リストラクチャリングおよび生産性改善の施策継続 加速により製造コスト低減 今期および来期の第一の優先課題は収益性の回復 第二に成長戦略 長期戦略としては付加価値製品による成長を志向 5 当第 1 四半期決算の要点は以下の通りです 当社グループを取り巻く市場環境は当第 1 四半期において大幅に悪化し グループの営業利益は当初予想を下回りました こうした厳しい事業状況を反映し 2013 年 3 月期通期業績見通しを下方修正いたしました しかしながら 現在進めているリストラクチャリング施策によるコスト削減効果が徐々に現われ始めており 営業利益は今後改善していくものと見込んでおります リストラクチャリング施策を継続して実施するとともにその取り組みを加速化させることにより 事業成功の鍵である製造コストの低減を図っています 以前に皆様にご説明した将来成長のための具体的なプロジェクトについては現在も引き続き進めていますが 今期および来期の第一優先課題は収益性の回復であり 成長戦略は第二優先事項と位置づけています 長期的には 当社の先進技術を生かした付加価値製品による事業成長をグループの事業戦略の柱に据えています 5

2013 年 3 月期第 1 四半期決算報告 (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) アジェンダ要点決算概要通期業績見通し修正事業状況リストラクチャリング施策の進捗戦略の進捗まとめ 6 6

連結損益計算書 ( 億円 ) 13 年 3 月期 4 月 -6 月期 12 年 3 月期 4 月 -6 月期 前年比 売上高 1,312 1,452-10%** 無形資産償却と個別開示項目前営業利益 6 56 償却費 * (17) (20) 個別開示項目前営業利益 (11) 36 個別開示項目 (74) - 営業利益 (85) 36 金融費用 ( 純額 ) (31) (37) 持分法による投資利益 (1) 20 税引前利益 ( 損失 ) (117) 19 当期利益 ( 損失 ) (106) 19 親会社の所有者に帰属する当期利益 ( 損失 ) (107) 16 EBITDA 79 138-43% * ピルキントン買収に伴って発生した無形資産の償却のみを考慮 ** 為替変動を除くと-3% 業績は大幅に悪化した市場環境を反映 7 グループ売上高は 1,312 億円 前年同期比 10% の減収となりました 円高の進行が売上に影響を与えましたが 為替変動の影響を除けば減収幅は 3% となります 当第 1 四半期において市場環境が大幅に悪化し その結果 営業利益は当初見通しを下回りました 個別開示項目および金融費用後の当期損益は 106 億円の損失となりました 7

個別開示項目前営業利益差異分析 ( 無形資産償却前 ) 80 12 年 3 月期 4 月 -6 月期 13 年 3 月期 4 月 -6 月期 60 40 20 0 合計 販売数量 / 構成 販売価格 原燃材料コスト その他 合計 億円 56 (26) (17) (12) 5 6 大幅な市場の悪化 8 無形資産償却前営業利益の前年同期との差異分析を表しています 販売数量は低調に推移しました 特に当社グループ連結売上高の大きな部分を占める欧州においてその傾向は顕著になっています さらに 需要減少により 原燃材料コスト上昇分を価格へ転嫁できず 販売価格も低迷しました 8

個別開示項目 13 年 3 月期 4 月 -6 月期 ( 億円 ) 有形固定資産等の減損損失 (33) リストラクチャリング費用 (47) ( 雇用契約の終了にかかる費用を含む ) その他 6 (74) 減損損失の大部分はイタリアベニスのフロート資産 リストラクチャリング費用 2012 年 6 月末までに計 1,350 人を削減 リストラクチャリング施策を加速 9 個別開示項目の主な内訳を示しています 減損損失の大部分はイタリア ベニスのフロート資産に係る減損損失です このベニスのフロートラインについては 先日 ホットホールドによる生産の休止を発表しております リストラクチャリング施策を計画通り進めており これまでに合計 1,350 人を削減しています 9

連結キャッシュフロー 13 年 3 月期 4 月 -6 月期 ( 億円 ) 当期利益 (106) 減価償却費 89 運転資本の増減 (41) 法人所得税支払額 (15) その他 5 営業活動によるキャッシュフロー (68) 固定資産の取得 (75) その他 10 投資活動によるキャッシュフロー (65) フリーキャッシュフロー (133) キャッシュフローは 収益性の低下を反映 10 当第 1 四半期のフリーキャッシュフローは 収益性の低下を反映し 133 億円のマイナスとなりました 運転資本は 季節的要因により第 1 四半期はマイナスとなります 運転資本に関しては 運転資本改善プロジェクトに着手しており 計画通り改善を進めています 設備投資は引き続き 有形固定資産減価償却費を下回る水準に抑えています 10

主要財務指標 (KPI) 2012 年 6 月末 2012 年 3 月末 ネット借入 ( 億円 ) 3,592 3,512 ネット借入 /EBITDA 8.9x 7.6x ネット借入 / 純資産比率 2.6 2.1 13 年 3 月期第 1 四半期 12 年 3 月期第 1 四半期 EBITDA/ インタレスト カバレッジ 2.6x 3.7x 営業利益率 * 0.5% 3.8% * ピルキントン買収に伴って発生した無形資産の償却のみを考慮 困難な事業状況を反映した主要財務指標 (KPI) 11 ネット借入残高の増加の主な要因は 前のスライドでご説明した第 1 四半期におけるキャッシュフローのマイナスによるものです 困難な事業状況を反映し 収益性に関連する指標は悪化しました 11

2013 年 3 月期第 1 四半期決算報告 (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) アジェンダ要点決算概要通期業績見通し修正事業状況リストラクチャリング施策の進捗戦略の進捗まとめ 12 12

2013 年 3 月期通期業績見通し修正 ( 億円 ) 2013 年 3 月期上半期 2013 年 3 月期下半期 2013 年 3 月期通期 2013 年 3 月期当初見通し 売上高 2,600 2,700 5,300 5,600 無形資産償却と個別開示項目前 営業利益 10 90 100 220 営業利益 (130) (50) (180) (40) 税引前利益 (190) (110) (300) (140) 当期利益 (170) (100) (270) (100) 親会社の所有者に帰属する当期利益 (170) (110) (280) (110) * ピルキントン買収に伴って発生した無形資産の償却のみを考慮 13 直近の事業状況を反映し 通期業績見通しを下方修正いたしました リストラクチャリング施策によるコスト削減効果が徐々に現われ始めており 今年度下期は その効果による業績改善を見込んでいます 当会計年度中での市況の大幅な改善は想定しておりません

2013 年 3 月期通期業績見通し修正 市場環境は当初見通しより大幅に悪化 欧州における需要が大きく減少 供給過剰により価格が軟化 南米市場の成長率減速 ソーラー市場は依然低調 リストラクチャリング効果は今年度下期に発現 14 欧州において市場環境が当初見通しより大幅に悪化したことが 業績見通しを修正した主な理由です 需要減少に伴い販売数量が急速に減少し ガラス市場に供給過剰と価格環境の悪化をもたらしました 南米市場は成長率が減速しています しかしながら 中期的には南米市場の見通しは依然として明るいと考えています ソーラー市場は依然として低調が続いています 今年度下期に業績改善を見込んでいますが これはリストラクチャリングによる収益性改善効果 50 億円によるものです 14

2013 年 3 月期第 1 四半期決算報告 (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) アジェンダ要点決算概要通期業績見通し修正事業状況リストラクチャリング施策の進捗戦略の進捗まとめ 15 15

事業別売上高 1,312 億円 自動車用ガラスその他地域 7% 高機能ガラス 12% 建築ガラス欧州 17% 自動車用ガラス日本 9% 建築ガラス北米 3% 自動車用ガラス北米 11% 建築ガラス日本 13% 自動車用ガラス欧州 21% 建築ガラスその他地域 7% 2013 年 3 月期 (4 月 -6 月 ) 16 事業別売上高を示したものです 地域別には 欧州がグループの連結売上高全体の約 40% 日本が 30% 北米が 15% その他地域が 15% を占めます 16

建築用ガラス事業 2012 年 3 月期第 1 四半期との比較 百万ユーロ 300 239 200 100 欧州 13 年 3 月期 Q1 (12 年 4 月 -6 月 ) 12 年 3 月期 Q1 (11 年 4 月 -6 月 ) 208 10 百万ユーロ 30 20 10 億円 300 203 200 171 日本 13 年 3 月期 Q1 (12 年 4 月 -6 月 ) 12 年 3 月期 Q1 (11 年 4 月 -6 月 ) 億円 30 20 0 0 100 10 10 (100) (200) (300) 売上 数量が大幅に減 供給過剰により価格が軟化 当第 1 四半期に原燃材料コスト増加 生産能力の削減進捗中 (10) (20) (5) (30) (30) (100) 営業利益 * 売上営業利益 * 0 0 (10) 国内建築需要は横ばいだが ソーラーの出荷が減少 川下加工品のプロダクトミックスが改善 定期修繕によるコスト増 * 個別開示項目前営業利益 17 建築用ガラス事業です それぞれ現地通貨ベースでの前年同期との比較を表しています グラフの左側が売上高 右側が営業利益です 欧州における建築用ガラスの売上高は 数量の大幅な減少により前年同期を下回りました その結果 供給過剰となり価格が軟化し 原燃材料コストの上昇分の販売価格への転嫁ができませんでした こうした状況を受けて ガラス業界では生産能力の削減が進んでいます 日本の売上高も前年を下回りました 国内の建築需要は横ばいで推移したものの ソーラー市場の需要低迷を受けて ソーラー用ガラスの出荷が減少したためです 当社が日本に保有するフロートラインのうち 1 基で 当第 1 四半期に定期修繕を実施しました 川下事業の業績は プロダクトミックスの改善により対前年で改善しました 17

建築用ガラス事業 2012 年 3 月期第 1 四半期との比較 百万ドル 100 北米 13 年 3 月期 Q1 (12 年 4 月 -6 月 ) 12 年 3 月期 Q1 (11 年 4 月 -6 月 ) 百万ドル 20 百万ドル 150 その他地域 ** 13 年 3 月期 Q1 (12 年 4 月 -6 月 ) 12 年 3 月期 Q1 (11 年 4 月 -6 月 ) 百万ドル 15 75 78 15 15 100 110 122 10 10 50 50 10 25 5 50 4 5 0 売上 国内建築需要は横ばいだが ソーラーの出荷が減少 生産能力の削減を発表 0 0 営業利益 * 売上営業利益 * 0 当四半期を通じたベトナムでのソーラー用 TCO ガラス生産増により増収 南米市場は需要減速が継続 東南アジア市場は引き続き厳しい環境継続 0 * 個別開示項目前営業利益 ** その他地域は アルゼンチン チリ 中国 マレーシアおよびベトナム 18 北米においては 売上 営業利益ともに前年同期を大幅に下回りました 国内建築需要は横ばいで推移しましたが ソーラー用ガラスの出荷減少の影響を大きく受けたためです 欧州と同様 北米においても生産能力の削減をすでに発表しています その他地域の売上高は ベトナムのソーラー向けフロートラインが当第 1 四半期を通じて売上高にフルに寄与したため 増収となりました しかしながら 全体的な市場状況は依然として厳しく 東南アジア市場は価格が軟化 南米市場では需要減速が続いています 18

自動車用ガラス事業 2012 年 3 月期第 1 四半期との比較 300 200 295 267 欧州 14 20 15 10 100 50 84 119 日本 13 年 3 月期 Q1 13 年 3 月期 Q1 (12 年 4 月 -6 月 ) (12 年 4 月 -6 月 ) 12 年 3 月期 Q1 12 年 3 月期 Q1 百万ユーロ (11 年 4 月 -6 月 ) 百万ユーロ億円 (11 年 4 月 -6 月 ) 億円 400 25 150 30 11 20 10 100 5 5 0 0 0 売上 需要減少により減収減益 補修用 (AGR) は需要減少するも プロダクトミックスが改善 0 (50) (5) 営業利益 * 売上営業利益 * (10) 前年度実績は 2011 年 3 月の地震の影響を反映 前年度からの堅調な需要回復が継続 需要増加により増収増益 * 個別開示項目前営業利益 19 自動車用ガラス事業です 欧州の新車向け (OE) 部門は 需要減少により前年同期比で減収減益となりました 補修用 (AGR) 部門は 需要は減少したものの プロダクトミック改善によるメリットを享受しました 日本においては 東日本大震災の影響を受けた前年度と比較し 業績は大きく改善しました 前年度からの堅調な市況回復が当第 1 四半期に入っても継続し 増収増益となりました 19

自動車用ガラス事業 2012 年 3 月期第 1 四半期との比較 150 159 北米 15 100 125 その他地域 ** 13 年 3 月期 Q1 13 年 3 月期 Q1 (12 年 4 月 -6 月 ) (12 年 4 月 -6 月 ) 12 年 3 月期 Q1 12 年 3 月期 Q1 百万ドル (11 年 4 月 -6 月 ) 百万ドル百万ドル (11 年 4 月 -6 月 ) 百万ドル 200 187 20 150 15 108 10 9 10 100 10 50 4 5 50 5 0 需要増加で増収増益 補修用 (AGR) は需要の低下 0 0 売上営業利益 * 売上営業利益 * 0 南米市場は厳しい状況 自動車販売の減少により減収減益 0 * 個別開示項目前営業利益 ** その他地域は ブラジル アルゼンチン マレーシアおよび中国 20 北米の新車向け (OE) 部門は 市場の堅調な需要増加により 前年同期比で増収増益となりました 補修用 (AGR) 市場の需要は低下しましたが 欧州と同様 プロダクトミックスが改善しました その他地域は 減収減益となりました 南米において 経済の減速により消費者の自動車購入が減少し 厳しい市況が続いたことが主な要因です 20

高機能ガラス事業 2012 年 3 月期第 1 四半期との比較 スマートフォンやタブレット PC の消費者需要は旺盛 億円 200 13 年 3 月期 Q1 (12 年 4 月 -6 月 ) 12 年 3 月期 Q1 (11 年 4 月 -6 月 ) 億円 30 エンジンタイミングベルト用グラスコードの売上は日本で増加したが 欧州では自動車業界の状況に沿って軟化 プリンター / スキャナー市場は改善 150 100 149 151 16 15 20 50 10 0 売上 営業利益 * 0 * 個別開示項目前営業利益 21 高機能ガラス事業の業績です 売上 営業利益ともに前年同期並みでした スマートフォンやタブレット型パソコンに対する消費者需要は総じて好調でした エンジンタイミングベルト用グラスコードの売上は日本で増加しましたが 欧州では自動車用ガラス事業の状況と同様で 減少しました 多機能プリンター向け部材の需要は改善しました 21

持分法適用会社 億円 需要減および価格低下によりセブラセの利益は低下 30 20 20 中国の持分法適用会社は減益 10 0 (1) 13 年 3 月期 Q1 (12 年 4 月 -6 月 ) 12 年 3 月期 Q1 (11 年 4 月 -6 月 ) (10) 税引き後の利益の持分 需要軟化により減益 22 持分法による投資損益です これらの持分法適用会社は主に建築用ガラス事業を行っています 建築用ガラス事業子会社と同様 厳しい市況の影響を受けました ブラジルにおける合弁事業であるセブラセ社 および中国の合弁事業の利益は 前年同期に比べて減少しました 22

2013 年 3 月期第 1 四半期決算報告 (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) アジェンダ要点決算概要通期業績見通し修正事業状況リストラクチャリング施策の進捗戦略の進捗まとめ 23 23

リストラクチャリング施策概要 収益性改善目標 : 250 億円 実施項目 生産能力の削減 欧州建築用フロート生産能力を 30% 削減 北米建築用フロート生産能力を 25% 削減 間接費削減 25% の上級管理職人員削減 生産効率化施策を実行中 キャッシュフロー改善への取り組み 運転資本の削減 有形固定資産償却費以下での設備投資 ノンコア資産の売却 24 リストラクチャリング施策の概要をまとめました 年間 250 億円の収益性改善という明確な目標を設定しています そのための主要なアクションの 1 つが生産能力の削減です 建築用フロート生産能力の削減を既に発表しています 欧州では 30% 北米では 25% の削減となります 次に 大幅な間接費削減です 上級管理職人員の 25% 削減を実施しています さらに 多岐にわたる生産性改善策を実施しています 並行して キャッシュフロー改善については 3 つの側面から取り組んでいます 運転資本の大幅な削減を進めています 設備投資は引き続き有形固定資産償却費の水準以下に抑えていきます 必要に応じて ノンコア資産の選択的な売却も実施します

リストラクチャリング施策業績影響 効果 ( 億円 ) FY13 FY14 FY15 3 年間計 生産能力削減 10 40 70 120 間接費用削減 30 90 120 240 生産性改善 10 20 60 90 計 50 150 250 450 費用 ( 億円 ) FY12 FY13 FY14 FY15 3 年間計 リストラクチャリング費用 30 110 110-250 有形資産減損 - 70 20-90 計 30 180 130-340 2014 年 3 月期までに 3500 人の人員削減を計画 内 2500 人を 2013 年 3 月末までに削減予定 コスト削減効果が増加し 250 億円 / 年を見込む ( 当初は 200 億円 ) 25 リストラクチャリング施策に伴う効果と費用をまとめました 既に発表しているリストラクチャリング施策の範囲を拡大し 新たな追加施策を実施します 施策完了後のコスト削減効果として 当初想定していた年間 200 億円から 50 億円多い 年間 250 億円を見込んでいます スライドの表は リストラクチャリング施策により見込まれるコスト削減効果の内訳を 3 つの主要項目別に示したものです リストラクチャリング施策の実施期間としては 2 年間を予定しています 2014 年 3 月末までに 3,500 人の人員削減を予定しています この内の 1,350 人を 2012 年 6 月末までに削減しており 今期末時点では合計で 2,500 人の人員削減が完了している予定です 25

当初計画からの変更 更なる工場設備等の閉鎖を見込む 工場設備等の閉鎖により資産減損費用の増加を見込む リストラクチャリング費用は当初通り250 億円 生産性改善効果を確認 コスト削減効果が増加し 250 億円 / 年を見込む ( 当初は200 億円 ) 26 リストラクチャリング施策の範囲を拡大し さらなる工場設備等の閉鎖を予定しております 閉鎖計画の一部はすでに発表しております この結果 さらなる工場設備等の閉鎖により 資産減損費用の増加を見込んでおります ただし リストラクチャリング費用は当初通り 250 億円の見込みです また 多岐にわたる生産性改善効果を確認しております 2015 年 3 月期以降 年間 250 億円のコスト削減効果を見込んでおります これは 当初予想の 200 億円から 50 億円増加しました

生産能力の削減 取り組み 欧州では フロート生産能力を建築用ガラス需要減少に合わせて調整 ソーラー需要減少に合わせてフロートおよびコーティング能力を調整 欧州では 自動車用ガラス加工能力を需要減少に合わせて調整 南米では 成長鈍化にあわせて生産能力計画を再検討 現在の需要水準で 当社の生産ネットワークがフル活用され かつ利益を出すことを目指す 27 生産能力の削減 に関する取り組みをまとめました 当面の優先課題は 欧州のフロート生産能力を建築用ガラスの需要減少に合わせて調整することです また ソーラー需要の減少に合わせてフロートおよびコーティング能力を削減する必要があります 欧州では 自動車用ガラス加工能力についても需要減少に合わせて調整を図っています 同時に 南米では 市場の成長鈍化に合わせて生産能力計画を再検討しています これらの施策により 現在の需要水準で 当社の生産ネットワークがフル活用され かつ利益を創出することを目指します

生産能力の削減 本日までの進捗状況 欧州 フロート ( 建築 / ソーラー ) 能力削減 3 ライン : 英国, ドイツ, イタリア 欧州建築用フロート生産能力 30% に相当 川下加工拠点閉鎖 : フランス, 北欧 自動車用ガラス加工能力削減加工ラインの一部閉鎖 : ドイツ, イタリア 北米 フロート ( 建築 / ソーラー ) 能力削減 1 ライン : ノースカロライナ州 北米建築用フロート生産能力 25% に相当 28 生産能力の削減 に関する本日までの進捗状況をまとめました 欧州においてフロート 3 ラインの生産能力削減を発表いたしましたが これは当社グループの欧州の建築用フロート生産能力の約 30% に相当します フランス 北欧地域では建築用ガラスの川下加工拠点も閉鎖いたしました 自動車用ガラスの加工能力については ドイツとイタリアで加工ラインの一部を閉鎖いたしました 北米では フロート 1 ラインの休止を発表しています

間接費用削減 取り組み 地域別組織にして本社管理機能軽減 非主力業務の外注化 ( 例設備保守管理 ) サポート部門の統合および低コスト国への移転 上級経営層の報酬削減 29 間接費用削減 に関する取り組みをまとめました 間接費用 とは 経営および管理活動に係る費用をいいます 地域別組織体制とし 本社管理機能を軽減しました 非主力業務は必要に応じて専門業者への外注を進めています 現在各国で遂行されているサポート業務は 統合し 低コスト国に移転します 最後になりますが 上級経営層の報酬を削減いたしました

間接費用削減 取り組みの通知および計画 地域組織体制の実行 マネジメント層の人員削減 : 日本 :80 名が9 月末までに退職英国 :90 名が2012 年 3 月 /4 月に退職し さらに90 名が 2013 年 3 月末までに退職する見込み 欧州のサポート部門をポーランドへ今年 12 月までに移転 欧州の設備保守管理についてアウトソーシング化を進行中 全社で25% の上級管理職を削減 30 間接費用削減に関し すでに発表 計画されている取り組みの一部をまとめました 当社グループは地域組織体制に移行いたしました 日本では 2012 年 9 月末までに 80 名のマネジメント層の人員が退職する予定です 英国でも 2012 年 4 月までに 90 名が退職し 2013 年 3 月末までにさらに 90 名が退職する見込みです 欧州のサポート部門を統合し ポーランドに移転するプロジェクトを進めており 2012 年 12 月までに移転を完了する計画です 欧州での設備保守管理のアウトソーシング化も進行しております 上級管理職は全社で 25% 減少します

製造コスト削減 本日までの進捗 新規の生産能力増強は低コスト国中心 自動車ガラス事業 (OE) - ポーランド 南米 ( 立ち上げ中 ) 自動車ガラス事業 (AGR) - メキシコ ( 稼働中 ) ソーラー用コーティングガラス - べトナム ( 稼働中 ) アウトソーシング化 一部の組立工程のアウトソーシング化を進行中 生産性改善 製造不良ロスおよびコストの削減 主要原燃材料の使用量節減 調達においては代替的な原材料 サービスを重視 31 新規の生産能力増強は低コスト国が中心となります 欧州においては 自動車用ガラス事業の生産能力の東欧へのシフトを進めています ポーランドの自動車用ガラスの新工場は立ち上げに向け 計画通りに準備が進んでいます ブラジルの自動車用ガラスの新工場も生産立ち上げ中です この市場の将来性については依然として自信を持っております メキシコの新工場は既に稼動中で 北米補修用ガラス市場に製品を供給しています ベトナムのソーラー用フロートラインも本格稼動しています 組立工程の一部をアウトソーシングし 専門業者に委託することでコスト削減を図りました 生産性改善においては 製造不良ロスおよびコストの削減や 主要原燃材料の節減に重点的に取り組んでいます 調達における取り組みの中心は 代替的な原材料 サービスの使用です

リストラクチャリング施策のまとめ 生産能力の削減 欧州建築用フロート生産能力を 30% 削減 北米建築用フロート生産能力を 25% 削減 間接費削減 全社で25% の上級管理職を削減 人員削減予定は 3,500 名 (~2014 年 3 月末 ) 上級経営層の報酬削減 生産効率化および購買における取り組み キャッシュフロー改善 32 まとめますと 当社のリストラクチャリング施策には 3 つの主要項目があります 生産能力の削減 間接費削減 生産性改善および購買における取り組みの 3 つです それぞれについて これまでにかなりの進捗がありましたが まだすべきことはたくさんあります 施策の効果は 早期に発現し始める見込みです これらと並行して キャッシュフローの改善にも積極的に取り組んでいます 運転資本の削減 設備投資の削減 ノンコア資産の売却を中心に進めています

2013 年 3 月期第 1 四半期決算報告 (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) アジェンダ要点決算概要通期業績見通し修正事業状況リストラクチャリング施策の進捗戦略の進捗まとめ 33 33

戦略的方向性 (1) 戦略は昨今の経済状況に合わせて調整 当面は収益性の回復が成長に優先 以下の点に注力 キャッシュ - 創出と支出管理 コスト - 削減施策 設備 - 余剰能力を削減 経済状況好転に向けての営業レバレッジ改善 ( 損益分岐点の改善 ) 成長分野 ( 付加価値製品 ) への選択的投資 (CAPEX,R&D) 当面は収益性の回復が成長に優先 34 今後に関しては まず 当社グループの戦略を新たな経済環境に適応したものにすることが喫緊の課題です 当面の優先課題としては 成長よりも収益性の改善により重きを置いて取り組んでまいります キャッシュ創出力の改善 コストベースの低減 各事業分野の市場需要レベルに合った生産能力に調整すること この 3 つに焦点を当てて取り組んでいます これらを達成することにより 将来市場が好転した時に大きなメリットを享受することができます 当社の短期的な優先課題は 収益性の改善です しかしながら 重要な成長分野への選択的投資は継続して行ってまいります 付加価値製品は引き続き 当社の戦略的プロダクトミックスを構成する重要な要素です 34

戦略的方向性 (2) この 2 年間のリストラクチャリングの後 経済の回復を享受し 成長軌道に戻るべく 以下を目指す コストベースの引き下げおよび稼働率の改善 最小 機敏な組織体制で市場の変化にすばやく対応 償却前営業利益率目標 : > 10% EBITDA 目標 : 倍増 2016 年 3 月期 付加価値製品へ注力した事業ポートフォリオ 35 リストラクチャリング施策の実施期間としては 2 年間を予定しています リストラクチャリング完了後には 無駄のない組織となり 市場の変化に迅速に対応できるようになります 営業利益率の目標を 10% 超と設定しています EBITDA は 2016 年 3 月期までに少なくとも倍増を目指します 事業ポートフォリオについては 今後も付加価値製品への重点化を進めます

戦略的方向性 (3) 世界のトレンドは高付加価値製品へと向かっており 顧客からの重要セグメントにおけるNSGグループが果たす役割への期待も大きい UFF Our Products Applications Growing market expectations スマートフォン タブレット pc 無欠点の薄板ガラス 新組成ガラス SLA プリンター ( 多機能 小型 ) LED プリントヘッド グラスコード自動車用タイミングベルト 高抗張力 バッテリーセパレータ次世代電池 不燃性材料 自動車用ガラス事業 自動車用ガラス 軽量化 ソーラーコントロール 形状複雑化 付属機能 ( 例ヘッドアップディスプレイ, センサー ) モジュール一体化 建築用ガラス事業 Low-E/ ソーラーコントロール 省エネルギー / エコガラス コーティングガラス太陽電池モジュール 高変換効率 36 将来的に 当社グループの将来の成長において重要な役割を担うことが期待される付加価値製品の一部をご紹介いたします 最初に 高機能ガラス事業です 高品質の超薄板ガラス製品は 今後もスマートフォンやタブレット PC などの成長分野の重要な部材であり続けると考えています 当社のセルフォックレンズアレイ (SLA) は小型プリンターに搭載されます グラスコードは自動車用エンジン用の高強度タイミングベルトに使用されます また 次世代電池には 高性能な不燃性バッテリーセパレータが必要となります 自動車用ガラス事業では 今後 ガラス形状の複雑化が進み さまざまな付加価値機能を伴い ガラスはますます高機能化していきます 建築用ガラス事業では 環境に対する配慮から 省エネ型建材 エネルギー変換効率の高い太陽光発電モジュールに対する需要が拡大し それに伴い コーティングガラスの重要性が今後も高まっていきます

戦略のまとめ 当面の課題は収益性の回復が成長性に優先 リストラクチャリングを前倒しで実施し 将来の市場変動の中でも柔軟性のある強靭な企業体質を構築する 付加価値製品分野における様々な成長機会 明確な実行計画とこれによる財務状況および業績の改善 37 NSG グループの戦略的方向性をまとめますと 当面の優先課題は収益性の改善です 完了後には 将来の市場好転時に大きなメリットを享受できる体制となっています また 付加価値製品分野におけるさまざまな長期的な成長機会が広がっています 当社グループは 明確な実行計画に基づいてこの戦略を遂行し 当社の財務状況および業績の改善を実現してまいります 37

2013 年 3 月期第 1 四半期決算報告 (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) アジェンダ要点決算概要通期業績見通し修正事業状況リストラクチャリング施策の進捗戦略の進捗まとめ 38 38

まとめ 当第 1 四半期の市場環境は当初見通しより大幅に悪化 直近の事業状況を反映し 業績見通しを下方修正 リストラクチャリング施策によるコスト削減効果の発現により営業利益の改善を見込む リストラクチャリングおよび生産性改善の施策継続 加速により製造コスト低減 今期および来期の第一の優先課題は収益性の回復 第二に成長戦略 長期戦略としては付加価値製品による成長を志向 39 本日の要点をまとめました 当社を取り巻く市場環境は当第 1 四半期において大幅に悪化し 営業利益は当初予想を下回りました このため 2013 年 3 月期通期業績見通しを下方修正いたしました しかしながら 現在進めているリストラクチャリング施策によるコスト削減効果が徐々に現われ始めており 営業損益は今後改善していくものと考えております 収益改善に焦点を定め リストラクチャリング施策を加速化しています 現在当社が置かれた環境は厳しいものですが 長期的な見通しは明るいものと考えております 当社グループの事業は今後も将来展望の明るい産業です 長期戦略としては 当社の先進技術を生かした付加価値製品による事業成長を目指してまいります 以上で概要説明を終わります 39

ご注意 当資料の業績見通しは 当社が現時点で入手可能な情報及び合理的であると判断する一定の前提にもとづいており 実際の業績は見通しと異なる可能性があります その要因の主なものとしては 主要市場 ( 欧州 日本 北米 アジア等 ) の経済環境及び製品需給の変動 為替相場の変動等があります 日本板硝子株式会社 40 40

補足資料 41 41

事業部門別 地域別売上高 (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) ( 億円 ) 建築用ガラス自動車用ガラス高機能ガラスその他 合計 日本 欧州 北米 その他地域 合計 171 214 40 98 523 119 276 150 87 632 91 15 3 42 151 3 3 0 0 6 384 508 193 227 1,312 42 42

償却前営業利益 * (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) ( 億円 ) 建築用ガラス自動車用ガラス高機能ガラスその他 合計営業利益率 日本 欧州 北米 その他地域 合計 営業利益率 (5) (31) 0 3 (33) -6% 11 5 3 7 26 4% 10 3 0 2 15 10% (8) 6 0 0 (2) 8 (17) 3 12 6 0% 2% -3% 2% 5% 0% *: 無形資産償却と個別開示項目前営業利益 43 43

償却後営業利益 * (2012 年 4 月 1 日 ~6 月 30 日 ) ( 億円 ) 建築用ガラス自動車用ガラス高機能ガラスその他 合計営業利益率 日本 欧州 北米 その他地域 合計 営業利益率 (5) (31) 0 3 (33) -6% 11 5 3 7 26 4% 10 3 0 2 15 10% (8) (5) (3) (3) (19) 8 (28) 0 9 (11) -1% 2% -6% 0% 4% -1% *: 個別開示項目前営業利益 44 44

為替レート 2012 年 3 期 4 月 - 6 月期 2013 年 3 月期 4 月 - 6 月期 2013 年 3 月期通期予想 期中平均為替レート : 円 / 英ポンド 133 127 125 円 / ユーロ 118 103 100 円 / 米ドル 82 80 80 期末為替レート : 円 / 英ポンド 129 125 円 / ユーロ 116 101 円 / 米ドル 80 80 45 45

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