東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章障害を理由とする差別に関する相談及び紛争の防止又は解決のための体制等第一節障害を理由とする差別の禁止 ( 第七条 ) 第二節障害を理由とする差別に関する相談体制 ( 第八条 ) 第三節障害を理由

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岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

一性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案要綱第一総則一目的この法律は 全ての国民が その性的指向又は性自認にかかわらず 等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのっとり 性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する基本的な事

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

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個人情報の保護に関する規程(案)

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

個人情報保護規程

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

越谷市手話言語条例の逐条解説 前文言語は お互いの意思や感情を伝え 理解し合い 知識を蓄え 文化を創造し 継承する上で必要不可欠なものです 日本手話をはじめとする日本の手話 ( 以下 手話 という ) は 手や指の動き 表情を使い視覚的に表現するものであり 音声言語である日本語と同様に一つの言語です

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個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

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横浜市市民活動推進条例の全部改正

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二頁第三条第三項中 国家公安委員会 を 前項に定めるもののほか 国家公安委員会 に改め 同項を同条第五項とし 同条第二項の次に次の二項を加える 3国家公安委員会は 毎年 犯罪による収益の移転に係る手口その他の犯罪による収益の移転の状況に関する調査及び分析を行った上で 特定事業者その他の事業者が行う取

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(6) 集団回収第 57 条の2 第 3 項に規定するリサイクル推進団体による再利用を目的として集団回収対象物 ( 再利用が可能な家庭廃棄物のうち 規則で定める廃棄物をいう 以下同じ ) を回収する活動をいう ( 処理 ) 第 19 条 2 3 前 2 項に規定する一般廃棄物の処理の基準は 規則で定

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●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

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1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

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2 前項の規定による通知を行った場合において 市長は 当該特定空家等の所有者等が除却 修繕 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を講じたことにより特定空家等の状態が改善され 特定空家等でないと認めるときは 遅滞なくその旨を 特定空家等状態改善通知書 ( 様式第 7 号 ) に

( 道民等の役割 ) 第 6 条道民 事業者及び関係団体 ( 以下 道民等 という ) は 基本理念に基づき 障がい及び障がい者に対する理解を深めるとともに 暮らしやすい地域づくりを推進するための施策に協力するよう努めるものとする ( 情報の提供 ) 第 7 条道及び障がい者に係る情報を有するものは

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- 2 - 状の信頼性が確保されることが電子契約における課題となっていることに鑑み 電子委任状の普及を促進するための基本的な指針について定めるとともに 電子委任状取扱業務の認定の制度を設けること等により 電子契約の推進を通じて電子商取引その他の高度情報通信ネットワークを利用した経済活動の促進を図るこ

14個人情報の取扱いに関する規程

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

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役職員が権利者又は発明者である知的財産権の保有をいう 第 2 章利益相反マネージメントの体制第 1 節利益相反マネージメント委員会 ( 設置 ) 第 3 条研究所に 利益相反マネージメント委員会 ( 以下 利益相反委員会 という ) を置く ( 任務 ) 第 4 条利益相反委員会は 次に掲げる事項に

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かにするとともに 県の施策の基本となる事項を定めることにより 食の安全 安心の確保に関する施策を総合的かつ計画的に推進し もって県民の健康の保護並びに消費者に信頼される安全 安心な食品の生産及び供給の拡大に寄与することを目的とする ( 定義 ) 第 2 条この条例において 食品 とは 全ての飲食物

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等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

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第三条県は 薬物の濫用の防止に関する施策 ( 薬物の依存症及び中毒症状からの患者の回復並びに薬物の依存症の予防 ( 以下 薬物の依存症等の回復等 という ) に関する施策を含む 第八条第一項を除き 以下同じ ) を総合的かつ計画的に推進するものとする ( 県民及び事業者の責務 ) 第四条県民及び事業

基づく事業協同組合並びにこれらに準ずる団体 ⑶ 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 244 条の2 第 3 項に規定する指定管理者 ( 以下 指定管理者 という ) ⑷ 地方自治法第 260 条の2 第 1 項に規定する地縁による団体及び町会 自治会その他これらに準ずる団体 ⑸

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

個人情報によって識別される特定の個人をいう ( 基本理念 ) 第 3 条個人情報は 個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものであることにかんがみ その適正な取扱いを図るものとする 第 2 章個人情報 ( 利用目的の特定 ) 第 4 条個人情報を取り扱うに当たっては 定款の定める業務を遂行

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建設工事入札参加業者等指名停止要領について

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

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●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

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必要なものとして政令で定める原材料等の種類及びその使用に係る副産物の種類ごとに政令で定める業種をいう 8 この法律において 特定再利用業種 とは 再生資源又は再生部品を利用することが技術的及び経済的に可能であり かつ これらを利用することが当該再生資源又は再生部品の有効な利用を図る上で特に必要なもの

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政

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Page 2 of 9 第一節個人情報の収集及び登録 ( 適正収集の原則 ) 第五条実施機関は 個人情報を収集するときは 当該個人情報を取り扱う事務事業 ( 以下 個人情報取扱事務 という ) の目的及び根拠を明確にし 当該個人情報取扱事務の目的を達成するために必要な最小限の範囲内で 適法かつ公正な

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によっては認識することができない方式で作られる記録であって 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 二及び三において同じ )をいうものとすること 二この法律において 電子契約 とは 事業者が一方の当事者となる契約であって 電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法に

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五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

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(3) 倫理学 法律学の専門家等 本法人に所属しない人文 社会科学の有識者若干名 (4) 一般の立場から意見を述べることができる者若干名 (5) 分子生物学 細胞生物学 遺伝学 臨床薬理学 病理学等の専門家若しくは遺伝子治療等臨床研究の対象となる疾患に係る臨床医として 日本医科大学長が推薦した者若干

かなければならず 防犯カメラ設置運用基準に防犯カメラ取扱責任者の設置及び指定に関することについて定めること ( 防犯カメラ設置運用基準の届出等 ) 第 5 条防犯カメラ設置運用基準の届出をしようとする者は 防犯カメラを設置しようとする日の14 日前までに 防犯カメラ設置運用基準届 ( 別第 1 号様

一公文書等の管理の適正化の推進に関する法律案目次第一章総則 ( 第一条 第五条 ) 第二章基本方針 ( 第六条 第九条 ) 第三章公文書等管理審議会 ( 第十条 第二十条 ) 附則第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 公文書等 ( 公文書等の管理に関する法律 ( 平成二十一年法律第六十六号 以

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(2) 電子計算機処理の制限に係る規定ア電子計算機処理に係る個人情報の提供の制限の改正 ( 条例第 10 条第 2 項関係 ) 電子計算機処理に係る個人情報を国等に提供しようとする際の千葉市情報公開 個人情報保護審議会 ( 以下 審議会 といいます ) への諮問を不要とし 審議会には事後に報告するも

文京区個人情報の保護に関する条例 平成五年三月三十日 条例第六号 目次 第一章 総則 ( 第一条 第五条 ) 第二章 個人情報の収集等 ( 第六条 第九条の二 ) 第三章 保有個人情報の管理 ( 第十条 第十二条の二 ) 第四章 保有個人情報の利用 ( 第十三条 第十五条の三 ) 第五章 自己情報の

外務省訓令第 19 号外交記録公開に関する規則の全部を改正する訓令を次のように定める 平成 24 年 8 月 10 日外務大臣玄葉光一郎外交記録公開に関する規則 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 外交記録が 国民共有の知的資源として 主権者である国民が主体的に利用し得るものであることに鑑み 作成又

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る暴力団及び暴力団員等 ( 以下 暴力団等 という ) の支配を受けてはならない 5 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) による評価の結果を公表するよう努めなければならない 6 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) に規定する研修

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東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章障害を理由とする差別に関する相談及び紛争の防止又は解決のための体制等第一節障害を理由とする差別の禁止 ( 第七条 ) 第二節障害を理由とする差別に関する相談体制 ( 第八条 ) 第三節障害を理由とする差別に関する紛争の防止又は解決のための体制 ( 第九条 第十三条 ) 第四節調整委員会 ( 第十四条 ) 第三章共生社会実現のための基本的施策 ( 第十五条 第十八条 ) 第四章雑則 ( 第十九条 第二十条 ) 附則平成十八年 国際連合において 全ての障害者によるあらゆる人権及び基本的自由の完全かつ平等な享有を促進し 保護し 及び確保すること並びに障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目的として 障害者の権利に関する条約が採択された その後 我が国は 条約の締結に向けて 障害者基本法の改正 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律及び障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の制定等 国内法の整備を進め 平成二十六年 障害者の権利に関する条約を締結した しかしながら 今なお 障害及び障害者への誤解や偏見その他理解の不足により 障害者は 日常生活や社会生活の様々な場面において 障害を理由とする不当な差別的取扱いを受け 自立や社会参加が妨げられている 中でも 障害のある女性は 障害を理由とする差別と性に基づく差別という二重の差別を受ける場合がある これら障害者が日常生活や社会生活で受ける差別や制限は 心身の機能の障害のみならず 社会における様々な障壁によって作り出されているのであって 障壁を取り除くことは社会全体の責任である 多様性こそが都市としての発展の原動力であるとの認識の下 東京都は 障害及び障害者への都民の理解を深めるとともに 障害を理由とする不当な差別的取扱いを無くし 建設的な対話と合理的配慮の提供を通じ 社会的障壁の除去の取組を進めていかなければならない ここに 障害者の権利に関する条約 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律等の理念 1

の下 東京に暮らし 東京を訪れる全ての人が 障害の有無によって分け隔てられることなく 相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を目指し この条例を制定する 第一章総則 ( 目的 ) 第一条この条例は 障害を理由とする差別の解消の推進に関し 基本理念を定め 東京都 ( 以下 都 という ) 都民及び事業者の責務を明らかにするとともに 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律 ( 平成二十五年法律第六十五号 以下 法 という ) 第十四条に規定する相談及び紛争の防止又は解決のための体制の整備 ( 以下 体制整備 という ) 並びに法第十五条に規定する啓発活動 ( 以下 啓発活動 という ) の実施に関し必要な事項等を定めることにより 障害を理由とする差別を解消し もって共生社会の実現に寄与することを目的とする ( 定義 ) 第二条この条例において次の各号に掲げる用語の意義は それぞれ当該各号に定めるところによる 一障害者身体障害 知的障害 発達障害を含む精神障害 難病その他の心身の機能の障害 ( 以下 障害 と総称する ) がある者であって 障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう 二事業者法第二条第七号に規定する事業者のうち 都の区域内において商業その他の事業を行う者をいう 三社会的障壁法第二条第二号に規定する 障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物 制度 慣行 観念その他一切のものをいう 四共生社会障害の有無によって分け隔てられることなく 相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会をいう 五障害の社会モデル障害者が日常生活又は社会生活において受ける制限は 障害のみに起因するものではなく 社会的障壁と相対することによって生ずるものとする考え方をいう ( 基本理念 ) 第三条障害を理由とする差別の解消は 次に掲げる事項を基本理念 ( 以下 基本理念 という ) として推進するものとする 一全て都民は 障害の有無にかかわらず 等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されること 二全て障害者は 社会を構成する一員として社会 経済 文化その他あらゆる分野の活動に参 2

加する機会が確保されること 三全て障害者は 可能な限り 言語 ( 手話等を含む ) その他の意思疎通のための手段についての選択の機会が確保されるとともに 情報の取得又は利用のための手段についての選択の機会の拡大が図られること 四全て障害者は 障害のある女性が障害及び性別による複合的な原因により特に困難な状況に置かれる場合等 その性別 年齢等による複合的な原因により特に困難な状況に置かれる場合においては その状況に応じた適切な配慮がなされること 五障害を理由とする差別の解消は 障害及び障害者に対する誤解 偏見その他理解の不足の解消が重要であることに鑑み 多様な人々により地域社会が構成されているという基本認識の下に 全ての都民が相互理解を進め 障害 障害者及び障害の社会モデルに関する理解を深めることを基本として推進すること ( 都の責務 ) 第四条都は 基本理念にのっとり 障害を理由とする差別を解消するため 必要な体制整備を図るものとする 2 都は 基本理念にのっとり 障害 障害者及び障害の社会モデルについて 都民及び事業者の関心と理解を深め 適切に行動するために必要な啓発活動を行うものとする ( 都民及び事業者の責務 ) 第五条都民及び事業者は 基本理念にのっとり 障害 障害者及び障害の社会モデルについて自ら積極的に関心と理解を深めるとともに 都が実施する障害を理由とする差別の解消の推進に関する施策に協力するよう努めなければならない ( 区市町村との連携 ) 第六条都は 体制整備及び啓発活動を実施するときは 特別区及び市町村 ( 以下 区市町村 という ) との連携に努めなければならない 2 都は 区市町村が体制整備及び啓発活動を実施するときは 情報の提供及び技術的助言その他必要な支援を行うよう努めなければならない 第二章障害を理由とする差別に関する相談及び紛争の防止又は解決のための体制等第一節障害を理由とする差別の禁止 ( 障害を理由とする差別の禁止 ) 第七条都及び事業者は その事務又は事業を行うに当たり 障害を理由として障害者でない者と不当な差別的取扱いをすることにより 障害者の権利利益を侵害してはならない 3

2 都及び事業者は その事務又は事業を行うに当たり 障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明 ( 知的障害 発達障害を含む精神障害等により本人による意思の表明が困難な場合には 障害者の家族 介助者等コミュニケーションを支援する者が本人を補佐して行う意思の表明を含む ) があった場合において 当該障害者と建設的な対話を行い その実施に伴う負担が過重でないときは 障害者の権利利益を侵害することとならないよう 当該障害者の性別 年齢 障害の状態等に応じて 社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をしなければならない 第二節障害を理由とする差別に関する相談体制 ( 広域支援相談員 ) 第八条法第十四条の規定による相談に的確に応ずるため 広域支援相談員を置く 2 広域支援相談員は 障害を理由とする差別の解消に関する知識及び経験を有する者のうちから 知事が任命する 3 広域支援相談員は 次に掲げる職務を行う 一障害者及びその家族その他関係者並びに事業者からの障害を理由とする差別に関する相談に応じ 区市町村等と連携して 必要な助言 調査 情報の提供及び関係者間の調整を行うこと 二区市町村における障害を理由とする差別に関する相談の解決を支援するため 相互の連携を図るとともに 必要な助言 調査 情報の提供及び関係者間の調整を行うこと 三障害を理由とする差別に係る相談の情報の収集及び分析を行うこと 4 広域支援相談員は 前項各号に掲げる職務を公正中立に行わなければならない 第三節障害を理由とする差別に関する紛争の防止又は解決のための体制 ( あっせんの求め ) 第九条障害者並びにその家族及び後見人その他障害者を現に保護する者は 第七条各項の規定に違反する取扱いを受けたと認める場合で 第八条第三項の規定により相談を行い 当該相談について広域支援相談員が対応してもなおその解決が見込めないときは 知事に対し 紛争の解決のために必要なあっせんを求めることができる ( 以下 あっせんの求め という ) 2 前項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する場合は あっせんを求めることができない 一行政庁の処分又は職員の職務の執行に関する場合であって 他の法令等に基づく不服申立て又は苦情申立て等をすることができるとき 4

二障害者の雇用の促進等に関する法律 ( 昭和三十五年法律第百二十三号 ) に規定する障害者に対する差別の禁止に該当するとき 三同一の事案について 過去に前項の規定によるあっせんの求めを行ったことがあるとき 四障害者の家族及び後見人その他障害者を現に保護する者が前項の規定によるあっせんの求めを行う場合において 当該あっせんの求めが当該障害者の意に反するとき ( 事実の調査 ) 第十条知事は 前条第一項の規定によるあっせんの求めがあったときは その職員 ( 広域支援相談員を含む この条において同じ ) に 当該あっせんの求めがあった事案 ( 以下 紛争事案 という ) に係る事実を調査させるものとする 2 紛争事案の当事者 ( 前条第一項の規定によるあっせんの求めを行った者及び当該あっせんの求めにおいて第七条各項の規定に違反する取扱いを行ったとされた事業者をいう 以下同じ ) その他関係者 ( 以下 関係者 という ) は 正当な理由がある場合を除き 前項の調査に協力しなければならない 3 第一項の調査を行う職員は その身分を示す証明書を携帯し 関係者の請求があったときは これを提示しなければならない 第十一条第五項の規定による調査をする場合も 同様とする ( あっせん ) 第十一条知事は 前条第一項の調査の結果に基づき 都民への影響が大きい事案であり 紛争事案の解決のために必要があると認められるときは 次項各号に該当する場合を除き 東京都障害を理由とする差別解消のための調整委員会 ( 以下 調整委員会 という ) にあっせんを付託するものとする 2 調整委員会は 前項の規定によるあっせんの付託があったときは 次に掲げる場合を除き あっせんを行うものとする 一紛争事案について 第九条第一項の規定に基づきあっせんの求めを行った者が 自らあっせんの求めを取り下げる意思を示した場合等 あっせんの必要がないと認めるとき 二紛争事案について 法第十四条の規定に基づき国又は他の地方公共団体が現に紛争の防止又は解決を図っている場合等 あっせんを行うことが適当でないと認めるとき 3 調整委員会は 紛争事案の解決のために必要があると認めるときは 当該紛争事案の当事者及び関係者に対し 必要な調査を行うことができる 4 第十条第三項前段の規定は 前項の調査について準用する この場合において 同条第三項中 第一項 とあるのは 第十一条第三項 と 職員 とあるのは 調整委員会の委員 と読み 5

替えるものとする 5 調整委員会は 必要があると認めるときは 知事に第三項の調査の全部又は一部を行わせることができる この場合において 知事は 第十条第一項に規定する職員に当該調査を行わせるものとする 6 紛争事案の当事者及び関係者は 正当な理由がある場合を除き 第三項の規定による調査 ( 前項の規定により知事がその全部又は一部を行う場合を含む 次条において同じ ) に協力しなければならない 7 調整委員会は 紛争事案の解決のため必要なあっせん案を作成し これを紛争事案の当事者に提示するものとする 8 あっせんは 次のいずれかに該当したときは 終了する 一あっせんにより紛争事案が解決したとき 二あっせんによっては紛争事案の解決の見込みがないと認めるとき 9 調整委員会は 第二項各号に該当する場合としてあっせんを行わないこととしたとき又は前項の規定によりあっせんを終了したときは その旨を知事に報告するものとする ( 勧告 ) 第十二条調整委員会は 知事に対し 次の各号のいずれかに該当する場合は 事業者に対して 障害を理由とする差別の解消に必要な措置を講ずるよう勧告を求めることができる 一前条第二項の規定によりあっせんを行った場合において 当該事業者が 正当な理由なく あっせん案を受諾せず 又は受諾したあっせん案に従わず これを放置することが障害を理由とする差別の解消の推進に著しい支障があると認められるとき 二当該事業者が 正当な理由なく前条第三項の調査を拒み 妨げ 又は忌避したとき 三前条第三項の調査に対し 当該事業者が虚偽の資料を提出し 又は虚偽の説明を行ったとき 2 知事は 前項の規定による勧告の求めがあった場合において 必要があると認めるときは 当該事業者に対して 障害を理由とする差別の解消に必要な措置を講ずるよう勧告することができる ( 公表 ) 第十三条知事は 前条第二項の規定による勧告を受けた事業者が 正当な理由なく当該勧告に従わないときは その旨を公表することができる 2 知事は 前項の規定による公表に当たっては あらかじめ 当該勧告を受けた事業者に対し 公表をしようとする旨を通知し 当該事業者又はその代理人の出席を求め 意見を述べ 証拠を 6

提示する機会を与えなければならない 3 知事は 第一項の規定による公表に当たっては あらかじめ 第九条第一項の規定によるあっせんの求めを行った者及び調整委員会の意見を聴くことができる 第四節調整委員会 ( 調整委員会 ) 第十四条あっせんの求めがあった事案の解決を図るため 公正中立な調査審議及びあっせんを行う知事の附属機関として 調整委員会を置く 2 調整委員会は 紛争事案の公正中立な調査審議及びあっせんを行うことができ 障害者の権利擁護について優れた識見を有する者のうちから 知事が任命する十五名以内の委員で組織する 3 委員の任期は二年とし 補欠の委員の任期は 前任者の在任期間とする ただし 再任を妨げない 4 委員は 非常勤とする 5 委員は 職務上知り得た秘密を漏らしてはならない その職を退いた後も同様とする 6 第二項から前項までに定めるもののほか 調整委員会の組織及び運営に関し必要な事項は 知事が定める 第三章共生社会実現のための基本的施策 ( 情報保障の推進 ) 第十五条都は 障害者が円滑に情報を取得し 意思疎通ができるようになることは 障害者だけでなく都民及び事業者にとっても必要であるという認識に基づき 手話 筆談 点字 拡大文字 読み上げ 分かりやすい表現その他障害者が分かりやすく利用しやすい方法 ( 以下 障害者に配慮した方法 という ) による情報の提供が普及するよう必要な施策を講ずるものとする 2 都は 関係機関と連携し 意思疎通を仲介する者の養成のために必要な施策を講ずるものとする 3 都は 障害者が都政に関する情報を速やかに得ることができるよう 可能な限り 障害者に配慮した方法によって情報の提供を行うものとする ( 言語としての手話の普及 ) 第十六条都は 独自の文法を持つ手話は一つの言語であるという認識に基づき 都民及び事業者において言語としての手話の認識を広げるとともに 手話の利用が普及するよう必要な施策を講ずるものとする ( 教育の推進 ) 7

第十七条都は 障害 障害者及び障害の社会モデルに関する正しい知識を持つための教育が行われるよう 情報の提供その他必要な施策を講ずるものとする ( 事業者による取組の支援 ) 第十八条都は 事業者による共生社会の実現に向けた自主的な取組を促進するため 先進事例の収集及び公表その他の情報の提供並びに技術的助言並びに障害者と事業者との連携の促進その他必要な施策を講ずるものとする 第四章雑則 ( 委任 ) 第十九条この条例の施行に関し必要な事項は 東京都規則で定める ( 罰則 ) 第二十条第十四条第五項の規定に違反して秘密を漏らした者は 一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する 附則 1 この条例は 平成三十年十月一日から施行する 2 都は 社会環境の変化及びこの条例の規定の施行の状況その他障害を理由とする差別の解消の推進の状況を勘案し 必要があると認めるときは この条例の規定について検討を加え その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする 8