1. 適用範囲 本指定書は 代表的な丸形コネクタのハーネス加工における作業上の留意点について その手引き書を提示するものです 2. 手引き書 手引き書は 別紙を参照願います 別紙 丸形コネクタハーネス加工上の留意点の手引き COUNT DESCRIPTION OF REVISIONS DESIGNED CHECKED DATE 1 1 DIS-C-00000208 HN.TANAKA EJ.KUNII 15.04.09 名称 TITLE HIROSE ELECTRIC CO.,LTD. 丸形コネクタハーネス加工上の留意点の手引き APPROVED SU.OBARA 12.04.12 CHECKED EJ.KUNII 12.04.12 DESIGNED TH.KAMEYA 12.04.11 WRITTEN TH.KAMEYA 12.04.11 FORM HC0011-9-1 技術指定書 TECHICAL SPECIFICATION 1 1 / 1
別紙 第 2 版 2015 年 4 月 9 日 丸形コネクタ ハーネス加工上の留意点の手引き ヒロセ電機株式会社
目次 1. 解説 1 2. ハーネス加工の種類 1 3. ハーネス加工上の留意点 分類 A はんだ付け方式 分類 Aa. プラグ ( ジャック ) のコネクタユニット部およびレセプタクルコネクタ 2 分類 Ab. プラグ ( ジャック ) のコネクタのコード管組立 4 分類 B 圧着方式 分類 Ba. プラグ ( ジャック ) のコネクタユニット部およびレセプタクルコネクタ 7 分類 Bb. プラグ ( ジャック ) のコネクタのコード管組立 8
1. 解説 丸形コネクタにケーブルをハーネス加工する方法については 各シリーズごとに個別の作業手順書を用意しています しかしながら これらの個別の作業手順書では 各シリーズごとにその仕様や形状がさまざまなコネクタにおけるハーネス加工の作業手順に主眼を置いて作成されています ここでは これらの作業手順書を補佐する形で 実際の作業の中で留意する点について 代表的な丸形コネクタをモデルに提示するものとします 2. ハーネス加工の種類 主な丸形コネクタは 形状による分類とさらに結線方式による分類で大別されます プラグ ( ジャック ) 外部よりケーブルで接続されるもの レセプタクル装置本体に取付けられるもの クランプ コード管 コネクタユニット 結線方式 はんだ付け 圧着 結線方式 はんだ付け 圧着 次頁から 以下のように結線方式で分類して 留意点を提示します 分類 A はんだ付け方式 Aa. プラグ ( ジャック ) のコネクタユニット部およびレセプタクルコネクタ Ab. プラグ ( ジャック ) のコネクタのコード管組立 分類 B 圧着方式 Ba. プラグ ( ジャック ) のコネクタユニット部およびレセプタクルコネクタ Bb. プラグ ( ジャック ) のコネクタのコード管組立 1
3. ハーネス加工上の留意点 はんだ付け方式 分類 Aa. プラグ ( ジャック ) のコネクタユニット部およびレセプタクルコネクタ 1 コネクタをはんだ付けするとき 端子に過度な負荷を加えないで下さい はんだ ケーブル はんだこて 過度なはんだを流しこまないで下さい ソルダーカップが埋まる程度として下さい こて先温度は規定値を守って下さい はんだ付け時間は規定値を守って下さい 樹脂部分やゴム部品に当てないようにして下さい 導体がソルダーカップからはみ出さないようにして下さい はんだやフラックスが接触部に流れ込んでいないことを確認して下さい 無理に固定して変形させないようにして下さい 作業するときは 指定の専用受台や適合するカン合相手を用いて下さい 2
2 はんだ付け作業完了後 ケーブルを引張ったり ねじったりしないで下さい ヒートガン 熱収縮チューブ ヒートガンの熱を樹脂部分やゴム部品 ケーブルに直接当てないで下さい 隣接間の短絡防止に熱収縮チューブによる保護を推奨します 3
はんだ付け方式分類 Ab. プラグ ( ジャック ) のコネクタのコード管組立 防水のゴム部品はキズを付けないよう鋭利な工具で扱わないで下さい ケーブルをねじらないように押えながら組立てて下さい サイズの合う工具を用いて下さい 規定したトルクを守って締付けて下さい ケーブル外被上にキズを付けないようにして下さい 防水コネクタの場合は防水不良の原因となる場合があります めっきをキズ付けないよう気をつけて下さい ケーブルを挟まないように組み立てて下さい ねじ部はゆるみ止め剤の塗布を推奨します 無理に固定して変形させないようにして下さい 作業するときは指定の専用受台や適合するカン合相手を用いて下さい 4
2 ケーブルのクランプ代表的なケーブルクランプ方式は 下図の 3 通りあります ケーブルを軽く引張り クランプの効きを確認して下さい ケーブルをねじらないように押えながら作業して下さい ねじ部はゆるみ止め剤の塗布を推奨します 規定したトルクを守って締付けて下さい サイズの合う工具を用いて下さい 無理に固定して変形させないようにして下さい 作業するときは指定の専用受台や適合するカン合相手を用いて下さい 押えつけて破損させないようにして下さい ケーブルを軽く引張り クランプの効きを確認して下さい ケーブルをねじらないように押えながら作業して下さい ねじ部はゆるみ止め剤の塗布を推奨します サイズの合う工具を用いて下さい 規定したトルクを守って締付けて下さい x x クランプ片どうしで隙間がないように締付けて下さい クランプ部 締め付けキャップ方式 コードクランプ方式 5
クランプ金具方式 止めビスは金具の凹部を確実に押える位置に合せて締付けて下さい 規定したトルクを守って締付けて下さい ゴムブッシング類 サイズの合う工具を用いて下さい 止めビス クランプ金具 押えつけて破損させないようにして下さい ねじ部はゆるみ止め剤の塗布を推奨します 金具は指定の専用工具を用いて 規定値を守ってカシメ作業をして下さい ケーブルについて (1) ケーブル外径は 製品ごとに推奨している寸法のものを使用して下さい (2) ケーブルの構造により クランプ力や防水性能等に影響がありますので 事前に確認して使用をお願いします 6
圧着方式分類 Ba. プラグ ( ジャック ) のコネクタユニット部およびレセプタクルコネクタ 1 端子の圧着 芯線バレルには芯線が 被覆バレルには被覆がカシメられていることを確認して下さい 軽く引張ってケーブルが抜けないことを確認して下さい 圧着は指定の圧着工具を用いて 規定値を守って作業をして下さい C/H, C/W 等 芯線バレル 被覆バレル ケーブルをねじらないようにして下さい ケーブルを極端に折曲げないようにして下さい 芯線切れがないことを確認して下さい 圧着端子や専用工具に個別の規定があるものは その規定を守って作業して下さい ( 個別規定 ) 製品の仕様書 図面 工具の取扱い説明書等 1 注意事項 圧着コネクタに適用できる電線は 原則 すずめっき軟銅撚り線となります ( めっき無し線については ご相談下さい ) 単線 ポリエステル糸等が介在する電線およびすずコート線の圧着は避けて下さい 7
2 コネクタユニットへの組み込み ケーブルをねじらないようにして下さい ケーブルを軽く引張って固定されていることを確認して下さい ケーブルを極端に折曲げないようにして下さい 正規の方向を確認して圧着端子を挿入して下さい 無理に固定して変形させないようにして下さい 圧着方式分類 Bb. プラグ ( ジャック ) のコネクタのコード管組立 この項目は 分類 Ab の記述を適用下さい 8