みえる RSSI(iOS 版 ) アプリ操作説明書 版数発行日改定内容 第 1 版 2018 年 4 月 25 日初版発行 株式会社ヌマタ R&D 1/19
1. 目次 2. みえる RSSI とは?... 3 3. 使用準備... 4 4. アプリ操作 1( 接続対象デバイスの設定 )... 5 5. アプリ操作 2( 測定 )... 6 6. アプリ操作 3( ログの確認 )... 12 7. アプリ操作 4( 表示間隔の変更 )... 17 8. アプリ操作 5( バッテリー残量の確認 )... 18 9. その他 Q&A... 19 2/19
2. みえる RSSI とは? みえる RSSI とは BTLE ビーコンと接続して 使用する場所の電波状態を測定するアプリです みえる RSSI BTLE ビーコンと接続して Bluetooth LE の電波状態を測定するアプリ BTLE ビーコン 株式会社ヌマタ R&D 製 Bluetooth LE の電波強度を計測するための電波発信機器 です 入手先 : エレラボドットコム (http://www.ele-lab.com) 測定原理 Bluetooth LE 機器は その電波の安定性を示す指標として電波強度 (RSSI:Received Signal Strength Indicator) があります 電波強度が高いほど通信が安定し 電波強度が低いと通信に遅延が発生したり デ ータの欠落や通信切断の原因になります みえる RSSI と BTLE ビーコン は 電波強度の値をリアルタイムで可視化し 一定間隔でデータ 通信を続けて変化を監視することで その場所の電波状態を測定します 3/19
3. 使用準備 1. 以下のものを準備してください BTLE ビーコン iphone/ipad (ios9.0 以上 Bluetooth LE 対応機種 ) みえる RSSI( 本アプリ App Store から iphone/ipad にインストールしてください ) 2. iphone/ipad の Bluetooth が有効になっていることを確認します iphone/ipad の 設定 Bluetooth スイッチ ON( 緑色 ) になっていることを確認 本説明書は iphone の画面を例に説明しますが ipad も操作方法は同じです 3. 準備ができたら iphone/ipad でアプリを起動します 4/19
4. アプリ操作 1( 接続対象デバイスの設定 ) 1. アプリを起動したら はじめに接続対象デバイスを設定します メッセージが表示されるので OK をタップしてデバイス番号を入力します 2BTLE ビーコン裏面に記載の デバイス番号 (4 桁の数字 ) を入力 1OK をタップ 設定はアプリに記憶されるため 次回以降は入力の必要ありません 2. 入力したら画面上部の メイン をタップして測定の画面に移動します メイン をタップし メイン画面に移動 5/19
5. アプリ操作 2( 測定 ) 1. BTLE ビーコンの電源を ON にします スイッチを押して電源 ON(LED が点滅します ) 2. アプリと自動で接続され 画面の文字が 検索中... から 測定可能 に変わります 3. 測定 ボタンをタップすると 測定が始まります 6/19
4. 測定中は表示間隔 ( 初期設定 :1 秒 ) 毎に 以下の情報が更新されます RSSI( メーター ) RSSI 値 ( 電波強度 ) のメーターです ( 詳しくは p8 1RSSI を参照ください ) データ取得率 ( グラフ ) BTLE ビーコンから送信されるデー タの取得率です ( 過去 5 件分 ) RSSI( 折れ線グラフ ) RSSI 値の折れ線グラフです ( 過去 5 件分 ) ( 詳しくは p8 2 データ取得率 を 参照ください ) データ受信の平均遅延時間 ( グラフ ) BTLE ビーコンからデータを受信する際に発生した 遅延の平均値です ( 過去 5 件分 ) ( 詳しくは p10 3 遅延 を参照ください ) 測定について 測定中 BTLE ビーコンは送信間隔 30ms でアプリにデータを送信し続けます 30ms 30ms データ1 データ2 データ3 アプリは受信したデータを表示間隔 ( 初期設定 :1 秒 ) 毎に表示します 測定開始 表示 1 回目 表示 2 回目 表示間隔 (1 秒 ) 後 表示間隔 (1 秒 ) 後 表示間隔は設定画面から変更できます (p17 アプリ操作 4( 表示間隔の変更 参照 ) 7/19
1RSSI BTLE ビーコンと iphone/ipad 間の Bluetooth 通信の電波の強さです 約 -20dBm~-120dBm の範囲で変化し 値が大きい (0 に近い ) ほど 電波が強い = 通信が安定していることが分かります 画面には表示間隔毎の平均が表示され 目安として以下のように判断できます 通信が安定している通信できるが やや電波が弱い通信障害が発生する恐れがある 通信障害 データの遅延 欠落 通信切断等 RSSI の数値は 使用場所の電波状態以外に BTLE ビーコンと iphone/ipad の距離や 壁や人体などの遮断物も大きく影響 します 2 データ取得率 表示間隔中に正常に受信できたデータの割合です 初期の設定は表示間隔 1 秒なので 送信間隔 30ms のデータを 表示間隔中に 33 件受信できれば正常 (100%) です 表示例 (% の数値によって棒グラフの大きさと色が変化します ) 33 件受信した場合 100% 20 件受信した場合 20/33 で約 60% 10 件受信した場合 10/33 で約 30% 受信が 0 件の場合 0%( 通信切断時も含む ) 表示間隔は設定画面から変更できます (p17 アプリ操作 4( 表示間隔の変更 参照 ) 表示間隔を変更した際の取得率の計算は次のようになります 1 表示間隔 1 秒の場合 : 取得率 (%) = (1 秒間の受信件数 / 33) * 100.0 2 表示間隔 5 秒の場合 : 取得率 (%) = (5 秒間の受信件数 / 166) * 100.0 3 表示間隔 10 秒の場合 : 取得率 (%) = (10 秒間の受信件数 / 333) * 100.0 4 表示間隔 30 秒の場合 : 取得率 (%) = (30 秒間の受信件数 / 999) * 100.0 8/19
異常データの検知 BTLE ビーコンは送信するデータにデータ番号を付与しています 通信障害により アプリが同じ番号のデータを続けて受信した場合 そのデータは取得率に含まれません BTLE ビーコンは番号順にデータを送信 データ番号 1 データ番号 2 データ番号 3 データ番号 4 通信障害発生 データ番号 2 を続けて受信 ( データの重複 ) データ番号 1 データ番号 2 データ番号 2 データ番号 3 このデータは取得率から除外 また 通信障害によりデータの欠落も発生します データ番号 3 を受信しないまま データ番号 4 を受信 ( データの欠落 ) データ番号 1 データ番号 2 データ番号 4 これらの通信障害は後述のログ画面でも確認できます (p13 アプリ操作 3( ログの確認 ) 参照 ) 9/19
3 遅延 測定中に電波状態が悪くなると データ受信に遅延が発生します アプリは BTLE ビーコンのデータ送信間隔 (30ms) と アプリで受信した間隔の差分を遅延として計算し その平均を表示します 例 : 正常時の通信 BTLE ビーコンのデータ送信間隔 30ms 受信間隔受信間隔データ1 データ2 データ3 30ms 30ms 平均遅延 :0ms 例 : 遅延発生時の通信 BTLE ビーコンのデータ送信間隔 30ms 受信間隔受信間隔データ1 データ2 データ3 46ms 40ms 遅延 :+16ms 遅延 :+10ms 平均遅延 :13ms アプリの表示例 ( 遅延が無い時 ) ( 遅延発生時 ) なお 通信障害によりデータの重複が発生した時 (p9 異常データの検知 参照 ) の間隔は遅延に含みません データ番号 1 データ番号 2 データ番号 2 データ番号 3 * 重複データ この間隔は遅延に含みません 10/19
測定中の操作制限 測定中は設定画面 ログ画面 (p12 アプリ操作 3( ログの確認 ) 参照 ) の操作はできません 5. 測定を終了する時は もう一度測定ボタンをタップします 測定 を再度タッ プして測定終了 11/19
6. アプリ操作 3( ログの確認 ) 1. 画面上部の ログ をタップすると 過去に測定した内容 ( ログファイル ) の一覧が表示され ます 1 ログ をタップ 2 過去に測定した内容が 一覧で表示される 上下にスクロール可 一覧の表示内容 2 3 1 4 1ログファイル名 ログを選択した状態でタップすると編集できます 2 測定の開始と終了の時間 3 測定内容 ( データ ) 数と 測定中の切断回数 4 測定中の平均取得率 平均 RSSI 値 ログファイルについて ログファイルは 1 回の測定につき1ファイル 自動で作成されます 1 ファイルの測定内容 ( データ ) の上限は 50000 件で 測定中に上限に達した場合は新しいファイルが作成され 続きが書き込まれます ログファイル自体は最大 1000 件まで保持可能です ( 上限に達すると測定時にアラートが出ます ) 不要になったログファイルはログファイル削除(p16 その他操作: ログファイルの削除 参照 ) の手順で削除してください 12/19
2. ログファイルを選択して 表示 をタップすると 測定内容の詳細を確認できます 1 ログファイルを選択 3 測定内容の詳細が表示される 測定内容 ( 文字 ) データ取得率 /RSSI グラフ 遅延グラフ 2 表示を選択 3. 文字部分を縦にスクロール もしくはバーで移動すると 測定の推移を確認できます 1 縦スクロール もしくはバーで移動 2 測定の最後まで確認可 13/19
通信障害についての記録 ログにはデータ取得率 RSSI 遅延の他に 通信障害の記録も表示されます 通信障害発生時の例 例 1 データ重複 通信障害についての詳細は p9 異常データの検知 を参照ください 例 2 データ欠落 例 3 データ重複 欠落 4. 画面下の CSV 出力 をタップすると 内容を CSV ファイルとして出力できます 2 確認が出るので OK をタップ 1 CSV 出力 を タップ 14/19
出力した CSV ファイルは itunes のファイル共有機能で取り出すことができます itunes のファイル共有画面 1iPhone/iPad マーク 4 出力した CSV ファイル 2 ファイル共有 3 みえる RSSI 取り出し手順 1. PC と iphone/ipad を接続した状態で itunes を起動し 上記 1 iphone/ipad マーク をクリックします 2. 上記 2 ファイル共有 をクリックします 3. 上記 3 みえる RSSI をクリックします 4. 上記 4に出力した CSV ファイルが表示されるので 選択してドラッグ & ドロップすると PC にファイルをコピーできます CSV ファイルには 1 時刻 2 データ取得率 (%) 3RSSI(dBm) 4 平均遅延時間 (ms) 5 備考 ( 通信障害の情報 ) が 記載されます CSV ファイルの記載例 15/19
5. 画面左上の 戻る をタップすると ログの選択画面に戻ります その他操作 : ログファイルの削除 不要になったログファイルは次の手順でアプリから削除できます 2 削除するログを選択 ( 選択すると赤枠になります ) 1 削除 をタップ 3 削除実行 をタップ ログファイルから出力した CSV ファイルは削除されません 16/19
7. アプリ操作 4( 表示間隔の変更 ) 1. 画面上部の 設定 をタップし 測定の表示間隔を変更します 1 設定 をタップ 2 表示間隔を変更 2. 表示間隔を変更すると 測定時に画面に表示される間隔が変化します 例 : 表示間隔を 10 秒に設定した場合 測定開始 表示 1 回目 表示 2 回目 10 秒後 10 秒後 17/19
8. アプリ操作 5( バッテリー残量の確認 ) 1. 設定画面から BTLE ビーコンのバッテリー残量を確認できます 1 設定 をタップ バッテリー残量 バッテリー残量は測定中に随時更新されます 2. 測定中にバッテリー残量が 0% になるとアラートが表示されます 測定を停止して BTLE ビーコンのコイン電池を交換してください 18/19
9. その他 Q&A Q. 画面がずっと 検索中... のままで BTLE ビーコンと接続できません A. 以下を確認してください 1BTLE ビーコンの LED が青色で点滅しているか 2iPhone/iPad の Bluetooth が ON になっているか 3アプリの設定画面の接続対象デバイスの内容が BTLE ビーコンの番号と合っているか 4BTLE ビーコンが他の端末に接続されていないか上記でも接続できない場合 一度 iphone/ipad の Bluetooth を OFF にし 数秒待ってから ON にしてください Q.RSSI( 電波強度 ) の数値がずっと低いままです A. RSSI の数値は BTLE ビーコンと iphone/ipad の距離や 壁や人体などの遮断物も影響します BTLE ビーコンと iphone/ipad を近づけて 変化があるか確認してください Q. アプリを閉じた状態でも測定できますか? A. できません アプリを閉じて 10 秒ほど経過すると BTLE ビーコンと切断され測定停止します ( ご利用上の注意 ) BTLE ビーコンとアプリは 長期の連続稼働 高信頼性を要求される機器 不具合により人命を損なう可能性のある機器 同じく経済的損害を及ぼす可能性のある機器には適合しません 表示された計測値は全て参考値です 精度等を保証するものではありません *ipad iphone itunes はアップルの登録商標です *BTLE ビーコンは株式会社ヌマタ R&D が製造する BTLE 搭載マイコンボードの総称です エレラボドットコム 株式会社ヌマタ R&D http://www.ele-lab.com/ http://www.numatard.jp/ 19/19