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HP BIOS Configuration Utility の使用方法 1

目次 はじめに... 3 システム要件... 3 HP BIOS Configuration Utility ツールのダウンロードとインストール... 4 HP BIOS Configuration Utility の使用... 5 BIOS 設定情報の収集... 7 BIOS 設定の変更... 7 BIOS 管理者パスワードの設定... 10 まとめ... 12 補足 A.... 13 補足 B.... 14 2

はじめに HP BIOS Configuration Utility とは一般的に PC プラットフォームにおいて BIOS における情報や設定内容を確認したり 必要な変更を行うには PC を起動して BIOS 画面を表示し 必要な設定変更を手動で操作を実施するといった 個々の PC ごとに手間のかかる作業を行う必要があります HP BIOS Configuration Utility という無償で提供しているツールを使用することによって 以下の内容が実施できるようになり BIOS 設定作業の効率化を可能にします Windows 環境の稼働中にこのツールを実行することで BIOS の情報や設定内容を確認できます Windows 環境の稼働中に BIOS の設定変更をコマンドとして実行することが可能です バッチスクリプトの作成等により 複数の PC に対して同じ BIOS 設定変更を展開するといった さまざまな導入シーンなどにおいて応用をすることが可能です BIOS 管理者パスワードの設定 変更 解除が可能です 本文書は HP BIOS Configuration Utility というツールの使用方法についてご説明いたします システム要件 HP BIOS Configuration Utility の version 4.0.1.1 以降におけるシステム要件は以下の通りです 2014 年以降販売された以下のハードウェア HP ビジネスデスクトップ PC HP ビジネスノートブック PC HP ワークステーション HP モバイルワークステーション HP ビジネスタブレット PC( 一部モデルを除く ) OS 環境 (32bit および 64bit) Windows 7 Windows 8 Windows 8.1 Windows PE 3.X 4.0 5.0 ( WMI コンポーネントを追加する必要があります 方法詳細につきましては Microsoft 社サイト等をご確認ください ) 3

HP BIOS Configuration Utility ツールのダウンロードとインストール 本ツールを利用するためには 弊社ダウンロードサイトからインストールパッケージを入手し そのパッケージのインストールを行います インストールパッケージは以下のサイトから入手できます http://www.hp.com/go/clientmanagement/ 入手したインストールパッケージ (spxxxxx.exe XXXXX は 5 桁の数字 ) を実行して 表示されるウィザード画面に従って PC にインストールします インストールが完了すると C: Program Files (64bitOS の場合は (x86)) Hewlett-Packard BIOS Configuration Utility というフォルダの下に以下の各実行ファイルが生成されます BiosConfigUtility.exe (BIOS 情報収集 設定変更コマンドツール 32bitOS 用 ) BiosConfigUtility64.exe (BIOS 情報収集 設定変更コマンドツール 64bitOS 用 ) HPQPswd.exe (BIOS パスワード暗号ファイル生成ツール 32bitOS 用 ) HPQPswd64.exe (BIOS パスワード暗号ファイル生成ツール 64bitOS 用 ) 4

これらの実行ファイルを 必要に応じて BIOS 設定作業を実施する各 PC 環境の任意の場所にコピーして利用することが可能です インストールパッケージを使って BIOS 設定作業を実施するすべての PC にインストール作業を行う必要はありません HP BIOS Configuration Utility の使用 BIOS の情報収集 設定変更を実施するコマンドツール BiosConfigUtility.exe / BiosConfigUtility64.exe は 管理者権限を持つアカウントで実行する必要があります たとえば コマンドプロンプトで実行する場合は 管理者権限で起動したコマンドプロンプトにてツールを実行します 実行時には コマンドオプションを付けて実行します コマンドオプションについては 下記のように /? のオプションを付けて実行すると 各コマンドオプションの説明 ( 英語表記のみ ) が確認できます 32bit OS 環境の場合 BiosConfigUtility.exe /? 64bit OS 環境の場合 BiosConfigUtility64.exe /? 上記コマンドの出力は以下のようになります 5

このコマンドには GUI はありません すべてコマンドラインベースの実行にて使用します 6

BIOS 設定情報の収集 現在の BIOS 上のシステム情報や設定情報を収集するには 以下の例のように実行します (32bit OS 環境の場合の例 ) BiosConfigUtility.exe /get: Config.txt (64bit OS 環境の場合の例 ) BiosConfigUtility64.exe /get: Config.txt 上記コマンド実行により 実行したフォルダに Config.txt というファイルが生成されます 指定する出力ファイル名 Config.txt は任意名に変更可能です 出力されるファイルはテキスト形式のファイルとなります 出力ファイル例は後述の補足 A. に記載します このファイル内容にて BIOS における各種システム情報 また設定情報が確認できます 各種設定情報については 設定項目名の行の後に *( アスタリスク ) がついている行が設定されている値となります 例えば 下記のような記述の部分があると仮定します Flash media reader Disable * 上記は Flash media reader ( フラッシュメディアリーダースロット ) の設定について に * が付加されているので 有効 となっている設定であることを意味します BIOS 設定の変更 BiosConfigUtility.exe / BiosConfigUtility64.exe コマンドツールを使用して BIOS 設定の変更を実施できます 以下の流れで BIOS 設定変更を実施します 1. BIOS 設定変更の内容を記述したテキストファイルを作成する 2. 作成したテキストファイルを使用して BiosConfigUtility.exe /set: あるいは BiosConfigUtility64.exe /set: コマンドを実行して BIOS 設定変更を実施する 3. 手動で再起動を行う まずは設定変更したい内容を記述したテキストファイルを作成します テキストファイル内容のフォーマットは 前述したコマンド BiosConfigUtility.exe あるいは BiosConfigUtility64.exe を /Get: オプションで指定した出力テキストファイルのフォーマッ 7

トをベースにします 特定のヘッダー記述の後に 設定変更したい設定のみを抽出して記述したテキストファイルに編集します 機種毎に BIOS 設定項目の名称や変更可能な設定内容は異なる部分があります 設定変更のテキストファイルを作成するときは 機種毎に収集した出力テキストファイルの内容を確認して機種毎に作成するようにします 設定変更用のテキストファイルは 下記のルールを基本とします テキストファイルの一行目は必ず下記テキストの記載にします BIOSConfig 1.0 変更したい設定項目およびその設定値を 出力ファイルから抽出して記載します 項目値のテキストは行の初めにスペースやタブを入れずに左寄せで記載します その次の行に 設定可能な値の記述を 各自必ずタブを1つ入れて右にずらして ( インデントさせて ) 記述します 値の行は必ずタブキーのインデントにします スペース文字は使用できません 設定したい値の 1 つのみに *( 半角アスタリスク ) を文字の先頭につけます 他の設定値の行は * を付けずに記載します シリアル番号や モデル番号などのシステム情報は変更できないため テキストファイルには含めないようにします コメント行は行の先頭に ;( 半角セミコロン ) を付けて記述します 下記に変更内容を記述したテキストファイルの一例 Change.txt の内容を記載します BIOSConfig 1.0 ; ; Originally created by BIOS Configuration Utility ; Version: 4.0.13.1 ; Flash media reader Integrated Camera Embedded Bluetooth Device 上記の設定テキストファイル例では 以下の設定変更を指定しています フラッシュメディアリーダースロット= 無効 内蔵カメラ= 無効 内蔵 Bluetooth デバイス= 無効 設定変更のテキストファイルが準備できたら 設定変更を実施する該当 PC の任意のフォル 8

ダに下記ファイルをコピーします BiosConfigUtility.exe あるいは BiosConfigUtility64.exe のコマンドツール実行ファイル (32bit/64bit OS 環境に合わせてコピーします ) 設定変更テキストファイル 例えば上記例では Change.txt コピーした任意フォルダにて 管理権限で実行したコマンドプロンプトを起動し 下記例のように実行して BIOS 設定変更を実施します (32bit OS 環境の場合の例 ) BiosConfigUtility.exe /set: Change.txt (64bit OS 環境の場合の例 ) BiosConfigUtility64.exe /set: Change.txt 実行時の出力画面の例は以下のようになります 実行にてエラーが発生していないことを確認して 手動で PC を再起動します 検証の目的で 実際に BIOS 画面に入り設定変更が成功しているか確認します あるいは 再起動後にもう一度 BiosConfigUtility.exe / BiosConfigUtulity64.exe を /get: オプションで実行して 出力ファイルの内容に設定変更された旨の記載を確認することも可能です 9

BIOS 管理者パスワードの設定 HP BIOS Configuration Utility を使用して BIOS 管理者パスワードを管理することが可能です 重要な制限事項 BIOS 管理パスワードは半角文字を使用し 特殊文字も利用可能です ただし 日本語と英語の各キーボードレイアウトの相違から BIOS 画面に入る際の BIOS 管理パスワード入力では一部の特殊文字は日本語キーボードであっても英語レイアウトに従って入力する必要があります パスワードに特殊文字を使用する場合は十分ご注意ください BIOS 管理者パスワードを設定するには まず初めに HPQPswd.exe (32bit OS の場合 ) あるいは HPQPswd64.exe (64bit OS の場合 ) を使用して パスワード文字情報を暗号化したファイル ( 拡張子.BIN ファイル ) を作成します この暗号化した.BIN ファイルを使用して BiosConfigUtility.exe / BiosConfigUtility64.exe コマンドの実行時にオプション /npwdfile: あるいは /cpwdfile: によってファイルを指定することにより BIOS 管理者パスワードを設定します このようにパスワード文字情報を暗号化ファイルに変換して指定する仕組みによって たとえばパスワード設定のスクリプトなどを作成する場合に 実際のパスワード文字が表面化しないことで セキュリティを考慮した実行が可能となっています パスワード文字の暗号化ファイルの作成 HPQPswd.exe / HPQPswd64.exe を実行すると 下記のような画面が表示されます Password to be encrypted および Re-enter Password に 暗号変換したいパスワード文字を入力します 10

File to save encrypted password にパスワード文字情報を暗号化した出力ファイルを入力 します ファイル名は任意です 拡張子は.BIN にします OK ボタンで画面が閉じて 指定した暗号化ファイル名が出力されます BIOS 管理者パスワードの設定 暗号化ファイルが準備できたら 下記の例の要領で パスワード設定を実施できます BIOS 管理者パスワード未設定から新規に BIOS 管理者パスワードを設定する (32bit OS 環境の例 ) BiosConfigUtility.exe /npwdfile: New_PW.BIN (64bit OS 環境の例 ) BiosConfigUtility64.exe /npwdfile: New_PW.BIN BIOS 管理者パスワードを変更する場合 (32bit OS 環境の例 ) BiosConfigUtility.exe /npwdfile: New_PW.BIN /cpwdfile: Current_PW.BIN (64bit OS 環境の例 ) BiosConfigUtility64.exe /npwdfile: New_PW.BIN /cpwdfile: Current_PW.BIN BIOS 管理者パスワードの設定を解除し パスワード未設定にする (32bit OS 環境の例 ) BiosConfigUtility.exe /npwdfile: /cpwdfile: Current_PW.BIN (64bit OS 環境の例 ) BiosConfigUtility64.exe /npwdfile: /cpwdfile: Current_PW.BIN 新規に BIOS 管理者パスワードを設定するコマンドを実行した場合の出力例は以下のように なります コマンドがエラーなく完了したら 手動で PC を再起動します 検証の目的で 実際に BIOS 画面に入る操作を行い 設定したパスワードで BIOS 画面にアクセスできることを確認します 重要な注意点として BIOS 画面に入る際の BIOS 管理パスワード入力では 日本語キーボードの場合は一部の特殊文字は英語レイアウトとして入力する必要があります 11

まとめ このように これまで個体ごとに手間のかかる手作業で実施していた BIOS 設定変更を HP BIOS Configuration Utility を利用することによって OS 上でコマンドを実行して非常に簡単に かつ確実に設定変更できるようになります 大量台数の導入時などにおける BIOS 設定変更を効率的に実施し 作業工数やコストを低減することにお役立てください 12

補足 A. BiosConfigUtility.exe /Get: コマンド出力ファイルのサンプル BIOSConfig 1.0 ; ; Originally created by BIOS Configuration Utility ; Version: 4.0.13.1 ; Date="****/**/**" Time="**:**:**" UTC="9" ; ; Found 212 settings ; Manufacturer Hewlett-Packard Product Name HP EliteBook Folio 1020 G1 System Board ID 2271 Universally Unique Identifier (UUID) 7FD62B1A71A3E411BDA1C352C903E0FF Processor Type Intel(R) Core(TM) M-5Y71 CPU SKU Number L3H18AW#ABJ Warranty Start Date 06/29/2015 Processor Speed 1.20GHz Sunday Monday Tuesday Wednesday Thursday Friday Saturday BIOS Power-On Time (hh:mm) 00:00 PCID Version A3.00 System Configuration ID A3009DD18303..( 以下省略 ) 13

補足 B. 英語ユーザーガイドマニュアル http://ftp.hp.com/pub/caps-softpaq/cmit/whitepapers/bios_configuration_utility_user_guide.pdf 本書の取り扱いについて 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製品およびサービスに対する保証については 該当製品およびサービス保証規定書に記載されています 本書のいかなる内容も 新たな保証を追加するものではありません 本書の内容につきましては万全を期しておりますが 本書中の技術的あるいは校正上の誤り 省略に対して責任を負いかねますのでご了承ください この文書の著作権は株式会社日本 HP に帰属します 日本 HP の許可なく一部または全体の複製 転載 編集等を行うことや 許可されていない第三者への開示等の行為全てを禁止します 本文中使用される企業名 製品名 商標などはそれを保持する企業 団体に帰属します Copyright 2016 HP Inc. 14