MPLAB Code Configurator User’s Guide

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MPLAB Code Configurator ユーザガイド 注意 : この日本語版文書は参考資料としてご利用ください 最新情報は必ずオリジナルの英語版をご参照願います 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP

Microchip 社製デバイスのコード保護機能に関して以下の点にご注意ください Microchip 社製品は 該当する Microchip 社データシートに記載の仕様を満たしています Microchip 社では 通常の条件ならびに仕様に従って使用した場合 Microchip 社製品のセキュリティレベルは 現在市場に流通している同種製品の中でも最も高度であると考えています しかし コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在する事もまた事実です 弊社の理解では こうした手法は Microchip 社データシートにある動作仕様書以外の方法で Microchip 社製品を使用する事になります このような行為は知的所有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます Microchip 社は コードの保全性に懸念を抱いているお客様と連携し 対応策に取り組んでいきます Microchip 社を含む全ての半導体メーカーで 自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません コード保護機能とは Microchip 社が製品を 解読不能 として保証するものではありません コード保護機能は常に進歩しています Microchip 社では 常に製品のコード保護機能の改善に取り組んでいます Microchip 社のコード保護機能の侵害は デジタルミレニアム著作権法に違反します そのような行為によってソフトウェアまたはその他の著作物に不正なアクセスを受けた場合 デジタルミレニアム著作権法の定めるところにより損害賠償訴訟を起こす権利があります 本書に記載されているデバイスアプリケーション等に関する情報は ユーザの便宜のためにのみ提供されているものであり 更新によって無効とされる事があります お客様のアプリケーションが仕様を満たす事を保証する責任は お客様にあります Microchip 社は 明示的 暗黙的 書面 口頭 法定のいずれであるかを問わず 本書に記載されている情報に関して 状態 品質 性能 商品性 特定目的への適合性をはじめとする いかなる類の表明も保証も行いません Microchip 社は 本書の情報およびその使用に起因する一切の責任を否認します 生命維持装置あるいは生命安全用途に Microchip 社の製品を使用する事は全て購入者のリスクとし また購入者はこれによって発生したあらゆる損害 クレーム 訴訟 費用に関して Microchip 社は擁護され 免責され 損害を受けない事に同意するものとします 暗黙的あるいは明示的を問わず Microchip 社が知的財産権を保有しているライセンスは一切譲渡されません 商標 Microchip 社の名称とロゴ Microchip ロゴ dspic FlashFlex KEELOQ KEELOQ ロゴ MPLAB PIC PICmicro PICSTART PIC 32 ロゴ rfpic SST SST ロゴ SuperFlash UNI/O は 米国およびその他の国におけるMicrochip Technology Incorporated の登録商標です FilterLab Hampshire HI-TECH C Linear Active Thermistor MTP SEEVAL Embedded Control Solutions Company は 米国におけるMicrochip Technology Incorporatedの登録商標です Silicon Storage Technology は 他の国における Microchip Technology Inc. の登録商標です Analog-for-the-Digital Age Application Maestro BodyCom chipkit chipkit ロゴ CodeGuard dspicdem dspicdem.net dspicworks dsspeak ECAN ECONOMONITOR FanSense HI-TIDE In-Circuit Serial Programming ICSP Mindi MiWi MPASM MPF MPLAB Certified ロゴ MPLIB MPLINK mtouch Omniscient Code Generation PICC PICC-18 PICDEM PICDEM.net PICkit PICtail REAL ICE rflab Select Mode SQl Serial Quad I/O Total Endurance TSHARC UniWinDriver WiperLock ZENA および Z-Scale は 米国およびその他の Microchip Technology Incorporated の商標です SQTP は 米国における Microchip Technology Incorporated のサービスマークです GestIC および ULPP は Microchip Technology Inc. の子会社である Microchip Technology Germany II GmbH & Co. & KG 社の他の国における登録商標です その他本書に記載されている商標は各社に帰属します 2015, Microchip Technology Incorporated, All Rights Reserved. ISBN: 978-1-63276-862-9 Microchip 社では Chandler および Tempe ( アリゾナ州 ) Gresham ( オレゴン州 ) の本部 設計部およびウェハー製造工場そしてカリフォルニア州とインドのデザインセンターが ISO/TS-16949: 2009 認証を取得しています Microchip 社の品質システムプロセスおよび手順は PIC MCU および dspic DSC KEELOQ コードホッピングデバイス シリアル EEPROM マイクロペリフェラル 不揮発性メモリ アナログ製品に採用されています さらに 開発システムの設計と製造に関する Microchip 社の品質システムは ISO 9001:2000 認証を取得しています DS40001725B_JP - p.2 2015 Microchip Technology Inc.

MPLAB Code Configurator ユーザガイド 目次 序章... 4 はじめに... 4 本書の構成... 4 本書の表記規則... 5 推奨参考資料... 6 Microchip 社のウェブサイト... 7 開発システムの顧客変更通知サービス... 7 カスタマサポート... 8 改訂履歴... 8 Chapter 1. 概要 1.1 はじめに... 9 Chapter 2. ユーザインターフェイスの紹介 2.1 画面エリア... 10 2.1.1 [Resources] エリア... 10 2.1.1.1 [Device Resources] エリア... 10 2.1.1.2 [Project Resources] エリア... 12 2.1.2 [Pin Manager] エリア... 13 2.1.2.1 パッケージ表示... 13 2.1.2.2 テーブル表示... 14 2.1.3 Composer エリア... 14 2.1.3.1 イニシャライザ... 15 2.1.3.2 [MPLAB Code Configurator File handling]... 16 2.1.3.3 [MPLAB Code Configurator Dialogs]... 16 Chapter 3. MPLAB Code Configurator の操作 3.1 周辺モジュールのドライバ生成手順... 17 3.1.1 GPIO モジュール... 19 3.2 生成された周辺モジュールドライバ... 21 3.2.1 コードの変更追跡... 22 Appendix A. サポート A.1 本文中で使った略語... 23 A.2 サポート... 23 各国の営業所とサービス... 24 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.3

MPLAB Code Configurator ユーザガイド 序章 NOTICE TO CUSTOMERS 全ての文書の内容は時間と共に古くなります 本書も例外ではありません Microchip 社の製品は お客様のニーズを満たすために常に改良を重ねており 実際のダイアログやツールが本書の説明とは異なる場合があります 最新の文書は弊社ウェブサイト (www.microchip.com) で公開しています 文書は DS 番号によって識別します この識別番号は各ページのフッタのページ番号の前に表記しています DS 番号 DSXXXXXXXXA の XXXXXXXX は文書番号 A は文書のリビジョンレベルを表します 開発ツールの最新情報は MPLAB IDE のオンラインヘルプでご覧になれます [Help] メニューから [Topics] を選択すると オンラインヘルプファイルのリストが表示されます はじめに 本書の構成 この章には MPLAB Code Configurator を使い始める前に知っておくと便利な一般情報を記載しています 主な内容は以下の通りです 本書の構成 本書の表記規則 推奨参考資料 Microchip 社のウェブサイト 開発システムの顧客変更通知サービス カスタマサポート 改訂履歴 本書では MPLAB Code Configurator を使って周辺モジュールのドライバコードを生成する方法を説明します 以下に本書の構成を示します Chapter 1. 概要 Chapter 2. ユーザインターフェイスの紹介 Chapter 3. MPLAB Code Configurator の操作 Appendix A. サポート DS40001725B_JP - p.4 2015 Microchip Technology Inc.

序章 本書の表記規則 本書では以下の表記規則を適用します 本書の表記規則表記 意味 例 Arial MS ゴシックフォント : 二重かぎカッコ : 参考資料 MPLAB IDE ユーザガイド テキストの強調... は唯一のコンパイラです... 角カッコ : [ ] ウィンドウ名 [Output] ウィンドウ ダイアログ名 [Settings] ダイアログ メニューの選択肢 [Enable Programmer] を選択 かぎカッコ : ウィンドウまたはダイアログ Save project before build のフィールド名 右山カッコ ( > ) を使い 角カッコで囲まれた下線付きテキスト メニューパス [File]>[Save] 角カッコで囲んだ太字のテキスト N Rnnnn ダイアログのボタンタブ Verilog 形式の数値 : N は総桁数 R は基数 n は各桁の値 [OK] をクリックする [Power] タブをクリックする 4 b0010 2 hf1 山カッコ (< >) で囲んだ キーボードのキー <Enter> <F1> を押す テキスト Courier New フォント : 標準の Courier New サンプルソースコード #define START ファイル名 autoexec.bat ファイルパス c:\mcc18\h キーワード _asm, _endasm, static コマンドラインオプション -Opa+, -Opa- ビット値 0, 1 定数 0xFF, A 斜体 変数の引数 file.o (file は有効な任意のファイル名 ) 角カッコ : [ ] オプションの引数 mcc18 [options] file [options] 中カッコとパイプ文字 : { } どちらかの引数を選択する errorlevel {0 1} 場合 (OR 選択 ) 省略記号... 繰り返されるテキスト var_name [, var_name...] ユーザが定義するコード void main (void) {... } 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.5

MPLAB Code Configurator ユーザガイド 推奨参考資料 本書では MPLAB Code Configurator の使い方を説明しています その他の便利な文書を 以下に一覧でご紹介します 以下の Microchip 社文書を推奨します http://www.microchip.com/mcc DS40001725B_JP - p.6 2015 Microchip Technology Inc.

序章 MICROCHIP 社のウェブサイト Microchip 社は 自社が運営するウェブサイト (www.microchip.com) を通してオンラインサポートを提供しています 当ウェブサイトでは お客様に役立つ情報やファイルを簡単に見つけ出せます お好みのインターネットブラウザを使って以下の内容をご覧になれます 製品サポート データシートとエラッタ アプリケーションノート サンプルコード 設計リソース ユーザガイドとハードウェアサポート文書 最新ソフトウェアリリース ソフトウェアアーカイブ 一般的技術サポート よく寄せられる質問 (FAQ) 技術サポートのご依頼 オンラインディスカッショングループ Microchip 社のコンサルタントプログラムおよびメンバーリスト ご注文とお問い合わせ 製品セレクタと注文ガイド 最新プレスリリース セミナー / イベントの一覧 お問い合わせ先 ( 営業所 / 販売代理店 ) の一覧 開発システムの顧客変更通知サービス Microchip 社の顧客変更通知サービスは お客様に Microchip 社製品の最新情報をお届けするサービスです ご興味のある製品ファミリまたは開発ツールに関する変更 更新 リビジョン エラッタ情報をいち早くメールにてお知らせします Microchip 社のウェブサイト www.microchip.com にアクセスし [Customer Change Notification] からご登録ください 以下の開発システム製品カテゴリをお選び頂けます コンパイラ - Microchip 社の C コンパイラ アセンブラ リンカ その他の言語ツールの最新情報です これには MPLAB C コンパイラ全製品 MPLAB アセンブラ全製品 (MPASM アセンブラを含む ) MPLAB リンカ全製品 (MPLINK オブジェクトリンカを含む ) MPLAB ライブラリアン全製品 (MPLIB オブジェクトライブラリアンを含む ) が含まれます エミュレータ - Microchip 社のインサーキットエミュレータの最新情報です これには MPLAB REAL ICE MPLAB ICE 2000 インサーキットエミュレータが含まれます インサーキットデバッガ Microchip 社のインサーキットデバッガの最新情報です これには MPLAB ICD 3 インサーキットデバッガと PICkit 3 Debug Express が含まれます MPLAB IDE - Microchip 社の MPLAB IDE( 開発システムツール向け Windows 統合開発環境 ) の最新情報です これには MPLAB IDE MPLAB IDE プロジェクトマネージャ MPLAB エディタ MPLAB SIM シミュレータ 一般的な編集およびデバッグ機能が含まれます プログラマ - Microchip 社のプログラマの最新情報です これには MPLAB REAL ICE インサーキットエミュレータ MPLAB ICD 3 インサーキットデバッガ MPLAB PM3 デバイスプログラマ等の量産プログラマが含まれます また PICSTART Plus PICkit 2/3 等 非量産向けの開発プログラマも含まれます 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.7

MPLAB Code Configurator ユーザガイド カスタマサポート Microchip 社製品をお使いのお客様は 以下のチャンネルからサポートをご利用頂けます 販売代理店 弊社営業所 技術サポートサポートは販売代理店までお問い合わせください もしくは弊社までご連絡ください 本書の末尾には各国営業所の一覧を記載しています 技術サポートは下記のウェブページからもご利用頂けます http://www.microchip.com/support 改訂履歴リビジョン A (2013 年 10 月 ) 本書は初版です リビジョン B (2014 年 5 月 ) 図 3-7 3-8 4-3 4-6 4-7 を更新しました その他 若干の訂正を加えました DS40001725B_JP - p.8 2015 Microchip Technology Inc.

MPLAB Code Configurator ユーザガイド Chapter 1. 概要 1.1 はじめに MPLAB Code Configurator (MCC) は MPLAB X IDE 用のユーザフレンドリなプラグインツールで グラフィカルユーザインターフェイス (GUI) を使って設定および選択した内容に基づいて PIC マイクロコントローラの周辺モジュールを制御および駆動するドライバを生成します 生成したドライバは 任意のアプリケーションプログラムで使えます MCC を起動する前に 新規 MPLAB X IDE プロジェクトを作成するか 既存のプロジェクトを開いておく必要があります これは MCC がアプリケーションで使うデバイスの情報を必要なためです また GUI を設定するためにレジスタ ビット コンフィグレーション等デバイス固有の情報も必要なためです MCC は GUI で行った選択に基づいてソースおよびヘッダファイルを生成します そして生成したファイルを MPLAB X IDE のプロジェクトに追加します 図 1-1 に MCC による周辺モジュールのドライバ生成の大まかな仕組みを示します 図 1-1: MPLAB Code Configurator によるドライバ生成の仕組み MCC 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.9

MPLAB Code Configurator ユーザガイド Chapter 2. ユーザインターフェイスの紹介 2.1 画面エリア MCC のユーザインターフェイスは以下の 3 つの画面エリアで構成されます ( 図 2-1 参照 ) [Resources] エリア : ここには 選択中のデバイスが内蔵し MCC がサポートしている周辺モジュールが表示されます 選択済みの周辺モジュールが表示される [Project Resources] エリアと 選択可能な周辺モジュールが一覧表示される [Device Resources] エリアで構成されます Composer エリア : 周辺モジュールの設定を行うメインエリアです ここには 選択中の周辺モジュールで設定可能な項目が表示されます [Pin Manager] エリア : [Pin Manager] エリアはデバイスの I/O ピンをテーブルで表示します また デバイスのピン配置とそれぞれの機能を示すパッケージ表示もあります 図 2-1: MCC の GUI を構成する画面エリア 2.1.1 [Resources] エリア このエリアはさらに以下の 2 つのエリアに分かれています [Device Resources] エリア [Project Resources] エリア 2.1.1.1 [Device Resources] エリア [Device Resources] エリアには選択中のデバイスが内蔵する全周辺モジュールを一覧表示しています ここから [Project Resources] エリアに周辺モジュールを追加する事ができます 周辺モジュールを選択すると [Project Resource] エリアへ移動し 同時に [Pin Manager] が開いて I/O ピンを表示します 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.10

ユーザインターフェイスの紹介 図 2-2: [Device Resources] エリア [Device Resources] エリアのツリーはキーボードでも操作できます 上下矢印キー : ツリー内で上下に移動します 右矢印キー : ノードを展開します 左矢印キー : ノードを折りたたみます Space キー : モジュールを有効にします ノードの場合は展開または折りたたみます 2.1.1.1.1 周辺モジュール検索機能 MCC の [Device Resources] エリアは周辺モジュールの検索をサポートしています ここには検索バーがあり 周辺モジュールの名前または用途を指定して周辺モジュールを絞り込む事ができます 周辺モジュール名による検索 : 検索ボックスに文字列を入力して Enter キーを押すと 名前にその文字列を含む周辺モジュールが表示されます 図 2-3 の例では tim と検索した結果タイマとタイマに関連した周辺モジュールが表示されています 図 2-3: 周辺モジュールを名前で検索 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.11

MPLAB Code Configurator ユーザガイド アプリケーションによる検索 : 検索ボックスにアプリケーションの種類を入力して Enter キーを押すと そのアプリケーションに関連した周辺モジュールが表示されます 図 2-4 の例では motor control というキーワードで検索しています この場合 モータ制御アプリケーションに関連した周辺モジュールが表示されます 図 2-4: 周辺モジュールをアプリケーションで検索 : モータ制御 (motor control) 2.1.1.2 [Project Resources] エリア [Project Resources] エリアは [Device Resources] エリアで選択して有効にした周辺モジュールを表示します 設定するには周辺モジュール名をクリックします そのモジュールの設定項目が Composer エリアに表示され 設定作業を行う事ができます 図 2-5: [Project Resources] エリア [Project Resources] エリアに表示されている周辺モジュールを右クリックして [Disable Module] をクリックするか名前の右に表示されている [x] ボタンをクリックすると そのモジュールを無効にできます 無効にしたモジュールは生成されるファイルから除外され そのモジュールに対して行った設定内容は失われます DS40001725B_JP - p.12 2015 Microchip Technology Inc.

ユーザインターフェイスの紹介 2.1.2 [Pin Manager] エリア [Pin Manager] エリアは以下の 2 つのエリアに分かれています パッケージ ( グラフィカル ) 表示 : デバイスのパッケージをグラフィカルに表示します ( 図 2-6 参照 ) テーブル表示 : Pin Manager をテーブルで表示します ( 図 2-7 参照 ) これらのエリアでデバイスの I/O ピンを設定します 2.1.2.1 パッケージ表示パッケージ表示は 拡大 / 縮小できます これは Ctrl キーを押したままマウスホイールを回転して行います ピンの上にマウスポインタを置くと 現在の設定が表示されます パッケージ表示でピンを右クリックして表示された一覧から機能を選択できます 図 2-6: Pin Manager のパッケージ表示 パッケージ表示のピンは以下通り色分けされています 灰色表示のピン : 現在の設定ではそのピンを使えない事 そのピンに関連したモジュールが無効である事を示します 青色表示のピン : 現在の設定でモジュールに割り当て可能なピンを示します 緑色表示のピン : そのピンがモジュールに割り当て済みで選択済みである事を示します ピンの横には モジュールの機能を示すピン名またはユーザが定義したピン名が表示されます 黄色表示のピン : 現在設定中のピンである事を示します 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.13

MPLAB Code Configurator ユーザガイド 2.1.2.2 テーブル表示 図 2-7: Pin Manager のテーブル表示 [Package] 横のプルダウンメニューでは そのデバイスが提供されるパッケージを選択できます 選択したパッケージが [Pin Manager] エリアのパッケージ表示に反映されます [Reverse Pin Order] ボタンは I/O のポートピンの順番を変更します このボタンをクリックすると ポートピンの順番が 0 ~ 7 と 7 ~ 0 で切り換わります テーブル表示はモジュール名 機能名 ポートピン番号の 3 つの列で構成されます それぞれの列は移動可能で 位置を入れ換える事ができます 鍵の表示されたセルにマウスポインタを置くと ピンが選択されていない場合はそのモジュールにおけるピンの機能が表示されます ピンが選択されている場合 そのモジュールにおける名前またはユーザが入力したカスタム名が表示されます [PORTx] と書かれたセルをクリックすると そのポートの全ピンを展開 / 折りたたむ事ができます また [PORTx] の行の任意の場所を右クリックするとメニューが表示され 全ポートを展開 / 折りたたむ事ができます [Pin Manager] エリアのその他の機能 : [Pin Manage] エリア内で右クリックすると 以下の項目を収めたコンテクストメニューが表示されます [Invert Split Panes]: [Pin Manager] のパッケージ表示とテーブル表示の位置を入れ換えます [Divider]: [Pin Manager] エリアのパッケージ表示とテーブル表示を縦に並べるか横に並べるかを選択します [Print]: Pin Manager のパッケージ表示またはテーブル表示を印刷します テーブル表示を印刷する場合 現在選択しているテーブルが印刷されます 従って 横向きのテーブルと縦向きのテーブルを印刷するには 表示を切り替えて別々に印刷する必要があります [Export]: パッケージ表示またはテーブル表示を画像ファイルとして保存します このオプションを選択するとダイアログボックスが表示され ここでファイル名とファイル形式を指定します サポートされるファイル形式は.jpg.png.gif.bmp です 2.1.3 Composer エリア [Project Resources] エリアでモジュールを選択すると Composer エリアにはそのモジュールを設定するための GUI が表示されます Composer エリアでは アプリケーションの要件に基づいて周辺モジュールの設定を行います DS40001725B_JP - p.14 2015 Microchip Technology Inc.

ユーザインターフェイスの紹介 2.1.3.1 イニシャライザイニシャライザは ユーザ入力によるモジュール設定と GUI での設定から生成される関数です この GUI は複数のイニシャライザをサポートしており アプリケーションの要件に応じて 1 つのモジュールに対して複数のイニシャライザを生成できます 複数のイニシャライザを生成する場合 GUI で各イニシャライザを別々に設定する必要があります Composer エリアは以下の 2 つの領域で構成されます イニシャライザ固有エリア : このエリアではイニシャライザ固有の設定を行います 設定を変更すると 生成される設定関数に反映されます Composer エリアの黒い枠線で囲まれた部分がイニシャライザ固有エリアです ( 図 2-8 参照 ) イニシャライザ固有エリアにはイニシャライザバーがあり ここでイニシャライザの追加 削除 名前変更 コメント追加が行えます [+] ボタンをクリックするとイニシャライザが追加され [x] ボタンをクリックするとイニシャライザが削除されます イニシャライザにコメントを入力すると 生成コードにコメントが挿入されます グローバルエリア : イニシャライザ固有エリア以外の Composer エリアはグローバルエリアです ここではモジュール全体に対する設定を行います つまり ここでの設定は全イニシャライザ共通です 図 2-8: EUSART モジュールの Composer エリア 例えば [Project Resources] エリアで EUSART モジュールを選択すると EUSART の Composer エリアが表示されます ( 図 2-8 参照 ) EUSART の Composer エリアでは 送受信に関する EUSART のパラメータを設定します ここには割り込みや標準入出力 (stdio) 関数のフィールドもあり アプリケーションの要件に応じて使います モジュールの設定が完了したら [Generate Code] をクリックするとそのモジュールのドライバが生成されます [Generate Code] ボタンはコードを生成する必要がある場合 ( 例 : 新規モジュール ) またはコード生成済みのモジュールに変更を加えた場合のみ有効になります [Generate Code] ボタンの上にマウスポインタを置くと 生成または再生成が必要なモジュールの一覧が表示されます [Resources] および [Pin Manager] ボタンは それぞれのエリアへのリンクとして機能します 従って これら以外のエリアにフォーカスがある場合にこれらのボタンをクリックすると そのエリアにフォーカスが移動します MCC の動作設定は [Options] パネルを使って管理できます このパネルは MPLAB X IDE のメニューバーで [Tools]>[Options]>[Embedded]>[MPLAB Code Configurator] をクリックすると表示されます 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.15

MPLAB Code Configurator ユーザガイド 図 2-9: MCC の [Options] パネル MCC の [Options] パネルには 以下の設定項目があります 2.1.3.2 [MPLAB Code Configurator File handling] [Remove unused files from the project]: このオプションにチェックを入れると MCC の設定で無効にしたモジュールの.c および.h ファイルをコード生成対象から除外します これにより 必要なファイルのみをプロジェクト ( すなわちコンパイル対象 ) に含める事ができます ただし除外したファイルはディスクから削除されません [Delete unused files from the disk]: このオプションは [Remove unused files from the project] にチェックを入れた場合のみ有効になります このオプションにチェックを入れると 除外したファイルがディスクから削除され 復元できなくなります 2.1.3.3 [MPLAB Code Configurator Dialogs] [Always ask before removing a module]: このオプションにチェックを入れると モジュールを無効化または削除する際に確認のダイアログが表示されます [Always ask before removing a pin]: このオプションにチェックを入れると モジュールからピン割り当てを解除または削除する際に確認のダイアログが表示されます DS40001725B_JP - p.16 2015 Microchip Technology Inc.

MPLAB Code Configurator ユーザガイド Chapter 3. MPLAB Code Configurator の操作 3.1 周辺モジュールのドライバ生成手順 図 3-1 に MCC を使って周辺モジュールのドライバを生成する手順を示します 図 3-1: MCC を使ったコード生成手順 Create a new or open an existing project Set as Main project Open MCC 2 Select peripheral from Project Resources Configure I/O pins via the Pin Manager Select peripheral from Device Resources Set up the peripheral via the Composer Area Click on the Generate Code Button MPLAB X IDE で MCC を使ってモジュールのドライバを生成するには 以下の手順で行います 1. MPLAB X IDE で新規にプロジェクトを作成するか 既存のプロジェクトを開きます ここでは例として PIC16F1937 を使ったプロジェクトを example という名前で作成します ( 図 3-2 参照 ) 図 3-2: MPLAB X IDE でプロジェクトを作成する DS40001725B_JP - p.17 2015 Microchip Technology Inc.

MPLAB Code Configurator の操作 2. MPLAB X IDE で複数のプロジェクトを開いている場合 [Set as Main Project] にチェックを入れてプロジェクトのいずれかをメイン ( アクティブ ) プロジェクトに設定します MCC は生成したドライバファイルをメインプロジェクトに挿入します 3. MCC プラグインを起動します MPLAB X IDE のメニューバーで [Tools]>[Embedded] と選択し [MPLAB Code Configurator] をクリックします Mac OS の場合 [Embedded] は [Preferences] メニューから選択します これで MCC が起動します 図 3-3: MPLAB X IDE で MCC を開く 4. [Project Resources] エリアで system モジュールをクリックすると Composer エリアにコンフィグレーションビット設定用 GUI が表示されます ここでコンフィグレーションビットを設定します ( 図 3-4 参照 ) コンフィグレーションビットの設定は生成したコードに含まれます 図 3-4: MCC でコンフィグレーションビットを設定 コンフィグレーションビットのツリーは以下のようにキーボードでも操作できます 上下矢印キー : ツリー内で上下に移動します 右矢印キー : ノードを展開します 左矢印キー : ノードを折りたたみます Space キー : ビットをセットします ノードの場合は展開または折りたたみます 5. コード生成で有効にするモジュールを [Device Resources] エリアで選択します 図 3-5 の例では EUSART 非同期 (NRZ) モジュールを有効にしています モジュールを有効にすると [Project Resources] エリアにそのモジュールが表示されます また [Pin Manager] エリアには有効にしたモジュールに対応するピンが表示されます 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.18

MPLAB Code Configurator ユーザガイド 図 3-5: MCC のコード生成に含めるモジュールを有効にする 6. [Project Resources] エリアで 設定するモジュールをクリックして選択します モジュールを選択すると そのモジュールの設定用 GUI が Composer エリアに表示されます 例えば EUSART 非同期 (NRZ) モジュールを選択すると 図 3-6 のようなモジュール設定用 GUI が Composer エリアに表示されます 図 3-6: MCC で設定する周辺モジュールを選択 3.1.1 GPIO モジュール GPIO モジュールの GUI ではピンを上下にドラッグ & ドロップするだけで順序を変更できます また 状態変化割り込み (IOC) をサポートしたピンは 関連パラメータ ( 例 : 有効 / 無効 IOCP IOCN) を GPIO モジュールの GUI で設定できます DS40001725B_JP - p.19 2015 Microchip Technology Inc.

MPLAB Code Configurator の操作 7. Composer エリアでモジュールを設定します 例として ここでは 2 つの EUSART 初期化関数 (1 つは baud レート 1200 もう 1 つは baud レート 9600) をアプリケーションで使うと仮定します それぞれの baud レートに対してイニシャライザを生成できます 必要に応じたイニシャライザをアプリケーションから呼び出す事ができます Composer エリアのイニシャライザ名の横にある [+] ボタンをクリックすると イニシャライザを追加できます 図 3-7: MCC で 1 つのモジュールに対して複数のイニシャライザを設定 複数のイニシャライザを使う場合 既定値のイニシャライザ ( 小さな歯車のアイコンが付いたイニシャライザ ) のみがグローバルイニシャライザ関数に追加されます それ以外のイニシャライザは 必要に応じてアプリケーションで呼び出す必要があります モジュールの割り込みを有効にすると [Project Resources] エリアのその周辺モジュール名の前に 割り込みが有効になっている事を示す記号が表示されます また [Project Resources] エリアに Interrupt Manager というモジュールが追加されます このモジュールで割り込みの優先度を割り当てます 8. ピンの設定は 必要に応じて [Pin Manager] エリアで行います テーブル表示は縦向きにも横向きにも表示できます パッケージ表示はピン設定をグラフィカルに表示します 例として 図 3-8 に EUSART 非同期 (NRZ) モジュールを有効にした 44 ピン TQFP パッケージのピン設定を示します 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.20

MPLAB Code Configurator ユーザガイド 図 3-8: MCC の [Pin Manager] エリアでピンを設定 9. 有効にした全てのモジュールの設定が完了したら Composer エリアの最上部にある [Generate Code] ボタンをクリックするとドライバとイニシャライザが生成されます 3.2 生成された周辺モジュールドライバ 生成されたドライバは MPLAB X IDE の有効なプロジェクトに挿入されます ( 図 3-9 参照 ) 図 3-9: 生成された周辺モジュールドライバ 生成されたドライバはモジュール設定 ピン設定 割り込み設定 システム設定で構成されます DS40001725B_JP - p.21 2015 Microchip Technology Inc.

MPLAB Code Configurator の操作 mcc.h と mcc.c にはコンフィグレーションビットと oscillator_initializer 関数の定義が含まれます これらの定義は Composer エリアで System モジュールに対して行った設定に基づいています これらのファイルには system_initializer 関数も含まれます この関数を呼び出すと その他全ての既定値イニシャライザ (GUI で歯車のアイコンが付いたもの ) を呼び出す事ができます pin_manager.h と pin_manager.c には [Pin Manager] エリアの GUI で行った設定に基づく Pin Manager イニシャライザ関数が含まれます interrupt_manager.h と interrupt_manager.c はモジュールの割り込みを有効にして その中に割り込みイニシャライザ関数が含まれる場合のみ生成されます Note: interrupt_manager.h で定義した各マクロを使って アプリケーションコードでモジュール割り込みとグローバル割り込みを有効にする必要があります <peripheral_name>.h と <peripheral_name>.c はモジュール固有のファイルで 各モジュールの設定関数を含みます main.c は プロジェクトに既存の main.c が存在しなかった場合のみ生成されます プロジェクトに main.c が存在していた場合 MCC がファイルを生成して上書きする事はありません MCC が生成した以外の main.c を使う場合 以下の 2 行を main.c に追加する必要があります #include mcc_generated_files/mcc.h SYSTEM_Initializer() 生成されたファイルに含まれる関数は 必要に応じて呼び出す事ができます 3.2.1 コードの変更追跡 MCC が利用する MPLAB X IDE の機能の 1 つに 差分チェックツール があります 差分チェックツールは ユーザが行った変更を MCC のコードジェネレータが上書きするのを防ぎます コード生成中に MCC がユーザによるファイルへの変更を検出すると 差分チェックツールが起動します ( 図 3-10 参照 ) 左側にはユーザが変更したコード 右側には新たに生成されたコードが表示されます 上部のナビゲーションボタンを使うと 検出された変更箇所に素早く移動できます 中央のマージンにある矢印を使うと どちらのコードを採用するかを選択できます 矢印をクリックすると ユーザによる変更を採用します 矢印をクリックしないと ユーザによる変更は MCC によって生成されるコードで上書きされます 図 3-10: 差分チェックツールの画面 2015 Microchip Technology Inc. DS40001725B_JP - p.22

MPLAB Code Configurator ユーザガイド Appendix A. サポート A.1 本文中で使った略語 A.2 サポート MCC: MPLAB Code Configurator IDE: Integrated Development Environment( 統合開発環境 ) GUI: Graphical User Interface( グラフィカルユーザインターフェイス ) MPLAB X IDE の詳細は 以下のリンク先を参照してください http://www.microchip.com/mplabx MPLAB XC コンパイラの詳細は 以下のリンク先を参照してください http://www.microchip.com/mplabxc DS40001725B_JP - p.23 2015 Microchip Technology Inc.

各国の営業所とサービス 北米本社 2355 West Chandler Blvd. Chandler, AZ 85224-6199 Tel: 480-792-7200 Fax: 480-792-7277 技術サポート : http://www.microchip.com/ support URL: www.microchip.com アトランタ Duluth, GA Tel: 678-957-9614 Fax: 678-957-1455 オースティン TX Tel: 512-257-3370 ボストン Westborough, MA Tel: 774-760-0087 Fax: 774-760-0088 シカゴ Itasca, IL Tel: 630-285-0071 Fax: 630-285-0075 クリーブランド Independence, OH Tel: 216-447-0464 Fax: 216-447-0643 ダラス Addison, TX Tel: 972-818-7423 Fax: 972-818-2924 デトロイト Novi, MI Tel: 248-848-4000 ヒューストン TX Tel: 281-894-5983 インディアナポリス Noblesville, IN Tel: 317-773-8323 Fax: 317-773-5453 ロサンゼルス Mission Viejo, CA Tel: 949-462-9523 Fax: 949-462-9608 ニューヨーク NY Tel: 631-435-6000 サンノゼ CA Tel: 408-735-9110 カナダ - トロント Tel: 905-673-0699 Fax: 905-673-6509 アジア / 太平洋アジア太平洋支社 Suites 3707-14, 37th Floor Tower 6, The Gateway Harbour City, Kowloon Hong Kong Tel: 852-2943-5100 Fax: 852-2401-3431 オーストラリア - シドニー Tel: 61-2-9868-6733 Fax: 61-2-9868-6755 中国 - 北京 Tel: 86-10-8569-7000 Fax: 86-10-8528-2104 中国 - 成都 Tel: 86-28-8665-5511 Fax: 86-28-8665-7889 中国 - 重慶 Tel: 86-23-8980-9588 Fax: 86-23-8980-9500 中国 - 杭州 Tel: 86-571-8792-8115 Fax: 86-571-8792-8116 中国 - 香港 SAR Tel: 852-2943-5100 Fax: 852-2401-3431 中国 - 南京 Tel: 86-25-8473-2460 Fax: 86-25-8473-2470 中国 - 青島 Tel: 86-532-8502-7355 Fax: 86-532-8502-7205 中国 - 上海 Tel: 86-21-5407-5533 Fax: 86-21-5407-5066 中国 - 瀋陽 Tel: 86-24-2334-2829 Fax: 86-24-2334-2393 中国 - 深圳 Tel: 86-755-8864-2200 Fax: 86-755-8203-1760 中国 - 武漢 Tel: 86-27-5980-5300 Fax: 86-27-5980-5118 中国 - 西安 Tel: 86-29-8833-7252 Fax: 86-29-8833-7256 中国 - 厦門 Tel: 86-592-2388138 Fax: 86-592-2388130 中国 - 珠海 Tel: 86-756-3210040 Fax: 86-756-3210049 アジア / 太平洋インド - バンガロール Tel: 91-80-3090-4444 Fax: 91-80-3090-4123 インド - ニューデリー Tel: 91-11-4160-8631 Fax: 91-11-4160-8632 インド - プネ Tel: 91-20-3019-1500 日本 - 大阪 Tel: 81-6-6152-7160 Fax: 81-6-6152-9310 日本 - 東京 Tel: 81-3-6880-3770 Fax: 81-3-6880-3771 韓国 - 大邱 Tel: 82-53-744-4301 Fax: 82-53-744-4302 韓国 - ソウル Tel: 82-2-554-7200 Fax: 82-2-558-5932 または 82-2-558-5934 マレーシア - クアラルンプール Tel: 60-3-6201-9857 Fax: 60-3-6201-9859 マレーシア - ペナン Tel: 60-4-227-8870 Fax: 60-4-227-4068 フィリピン - マニラ Tel: 63-2-634-9065 Fax: 63-2-634-9069 シンガポール Tel: 65-6334-8870 Fax: 65-6334-8850 台湾 - 新竹 Tel: 886-3-5778-366 Fax: 886-3-5770-955 台湾 - 高雄 Tel: 886-7-213-7830 台湾 - 台北 Tel: 886-2-2508-8600 Fax: 886-2-2508-0102 タイ - バンコク Tel: 66-2-694-1351 Fax: 66-2-694-1350 ヨーロッパオーストリア - ヴェルス Tel: 43-7242-2244-39 Fax: 43-7242-2244-393 デンマーク - コペンハーゲン Tel: 45-4450-2828 Fax: 45-4485-2829 フランス - パリ Tel: 33-1-69-53-63-20 Fax: 33-1-69-30-90-79 ドイツ - デュッセルドルフ Tel: 49-2129-3766400 ドイツ - ミュンヘン Tel: 49-89-627-144-0 Fax: 49-89-627-144-44 ドイツ - プフォルツハイム Tel: 49-7231-424750 イタリア - ミラノ Tel: 39-0331-742611 Fax: 39-0331-466781 イタリア - ヴェニス Tel: 39-049-7625286 オランダ - ドリューネン Tel: 31-416-690399 Fax: 31-416-690340 ポーランド - ワルシャワ Tel: 48-22-3325737 スペイン - マドリッド Tel: 34-91-708-08-90 Fax: 34-91-708-08-91 スウェーデン - ストックホルム Tel: 46-8-5090-4654 イギリス - ウォーキンガム Tel: 44-118-921-5800 Fax: 44-118-921-5820 03/25/14 DS40001725B_JP - p.24 2015 Microchip Technology Inc.