TOPsolid v6.8j サイレントインストール P - 1/5 発行 2008 年 2 月 25 日サポートセンター 第 1 章はじめに サイレントインストールとは ユーザーインターフェイスを表示せずに行うインストールです ユーザーからの入力を必要としません システム管理者の方が TOPsolid を複数のコンピュータにインストールする場合に役立ちます 本資料はシステム管理者の方を対象に書かれています コマンドプロンプトやフォルダに関する基本的な知識を有していることを前提としています 第 2 章手順 サイレントインストールの実行 応答ファイルの作成 記録モードでインストールを 行い 応答ファイルを作成 応答ファイルを渡す 作成された応答ファイルを利用してサイレントモードでインストール応答ファイルを作成したコンピュータと同じ設定でインストールが行われる 上図のような流れでインストールを行います 具体的には下記の操作を行います 1. 応答ファイルの作成 次のコマンドラインを実行します /r と入力することによって 記録モードでインストールが開始されます D:\setup.exe /r /f1 C:\temp\setup.iss D: はセットアップ CD-ROM がセットされているドライブを指定しています 適宜 置換えて入力してください セットアッププログラムをハードディスク上にコピーして実行する場合は 保存したパスを指定してください /r の前と /f1 の前に半角スペースを入力してください それ以外の場所に不要な半角スペースを入力しないでください
P - 2/5 C:\temp\setup.iss は作成される応答ファイルのパスです 適宜 変更していただいて構いません 記録モードでインストールを開始しましたら 通常と同じ手順でインストールを行います インストールを完了させると 指定したパスに応答ファイルが作成されます 2. 応答ファイルを渡す USB メモリやフロッピーディスク ネットワーク等を使って サイレントインストールを行うコンピュータに応答ファイルをコピーします ネットワーク上に配置したものを利用しても構いません 3. サイレントインストールの実行 次のコマンドラインを実行します /s と入力することによって サイレントモードでインストールが開始されます D:\setup.exe /s /f1 C:\temp\setup.iss C:\temp\setup.iss は利用する応答ファイルのパスです 適宜 変更してください サイレントモードでインストールを行うと 原則としてはダイアログボックス等のユーザーインターフェイスは表示されません ただし 環境によって表示される場合があります 次章 サイレントインストールの仕様 を参考にしてください 4. TOPsolid の起動確認 インストールが完了しましたら TOPsolid が正常に起動できることを確認してください 第 3 章サイレントインストールの仕様 TOPsolid のインストーラが採用しているサイレントインストールの手法は 応答ファイルを作成して そこに記録されている情報をもとにインストールを行うというものです ここでは 動作の仕様や付随する問題について説明します 1. 応答ファイルについて 応答ファイルを作成したときに表示されなかったダイアログボックスが サイレントインストール中に表示されるとインストールが中断されます 例 ) 旧バージョンの TOPsolid がインストールされているコンピュータでインストールを行うと TOPsolid x.xj が検出されました 環境設定を引き継ぎますか? というメッセージダイアログが表示されます 旧バージョンの TOPsolid がインストールされていないコンピュータでは そのようなメッセージダイアログは表示されないため そこで作成した応答ファイルを他のコンピュータで利用すると エラーが発生してインストールが中断される場合があります
P - 3/5 応答ファイルを渡す 旧バージョンの TOPsolid がインストールされていないため インストール中に TOPsolid x.xj が検出されました 環境設定を引き継ぎますか? というメッセージダイアログは表示されない 旧バージョンの TOPsolid がインストールされているサイレントインストールを行う TOPsolid x.xj が検出されました 環境設定を引き継ぎますか? というメッセージダイアログが表示されたときの処理方法が応答ファイルに記載されていないため インストールが中断される 応答ファイルを作成するコンピュータと サイレントインストールを実行するコンピュータの環境は一致していなければなりません 2. ログファイル サイレントインストールを行うと 応答ファイルが置かれているフォルダと同じフォルダに setup.log というファイルが作成されます このファイルをメモ帳などのテキストエディタで開き インストールが正常に行われたかどうかを確認することができます 正常に行われている場合 次のような記述があります [ResponseResult] ResultCode=0 正常に行われていない場合 ResultCode= の値が異なります 下表を参照してください ResultCode 説明 0 成功 -1 一般エラー -2 モードが間違っています -3 必要なデータが setup.iss ファイルに見つかりません -4 実行に十分なメモリがありません -5 ファイルが存在しません -6 応答ファイルに書き込むことができません -7 ログファイルに書き込むことができません -8 応答ファイル (.iss) のパスが間違っています
P - 4/5-9 リストの種類が無効です ( 文字列 / 番号 ) -10 データ型が無効です -11 セットアップ中に不明のエラーが発生しました -12 ダイアログボックスに不具合があります -51 指定したフォルダを作成することができません -52 指定したファイルまたはフォルダにアクセスできません -53 選択したオプションは無効です 3. 外部プログラムのユーザーインターフェイス 次のプログラムは 必要に応じて TOPsolid のインストーラから呼び出されます TOPsolid のインストーラとは別のプログラムであるため ユーザーインターフェイスを非表示にすることはできません サイレントインストールが中断されないようにするためには あらかじめこれらのプログラムをインストールしておいてください Windows Installer 3.1 Microsoft.NET Framework 2.0 また ユーザーの選択によって ワトソン博士の設定を行うことができますが ユーザーインターフェイスを非表示にすることができません サイレントインストールが中断されないようにするためには ワトソン博士 をデバッグプログラムとして設定しますか? というメッセージダイアログで < いいえ > を選択してください TOPsolid v6.8j インストーラ コンピュータにインストールさ れていない場合 呼び出す Windows Installer 3.1 Microsoft.NET Framework 2.0 インストールの途中で デバッグプログラムとして設定するかどうか訊ねられたとき < はい > を選択すると設定を行う ワトソン博士
P - 5/5 4. ディスクの交換について 2 枚組の CD-ROM を利用してインストールを行う場合 インストール途中にディスクの交換を求められる場合があります サイレントインストール中であってもディスクの交換を求められます 対応策としまして ディスク 1 の内容とディスク 2 の内容をコンピュータ上の 1 つのフォルダ内にコピーしてインストールすることで ディスクの交換を求められることなくインストールを完了させることができます 5. プロテクションディスクについて セットアップタイプに < ローカル > を指定した場合 プロテクションディスクの挿入を求められます 応答ファイルを作成する際にプロテクションディスクを利用した場合は サイレントインストール中にプロテクションディスクをフロッピーディスクドライブに挿入しておく必要があります 応答ファイルを作成する際に プロテクションディスクを利用せずに demo と入力した場合 サイレントインストール中にプロテクションディスクが不要になります プロテクションディスクを挿入する代わりに demo と入力した場合は あとから手動で top.cod ファイルを Config フォルダに配置してください 6. ユーザー権限について サイレントインストールを行うには 通常のインストールと同様に Administrators 権限が必要です 十分な権限がないとインストールは中断されます 第 4 章ご注意 応答ファイルはテキスト形式であるためメモ帳等で編集することができますが 記述に関するご質問はサポート範囲外となります 応答ファイルを作成したコンピュータと サイレントインストールを実行したコンピュータの環境が異なることによって発生したトラブルに関しては サポート範囲外となります 以上