殺菌 20 1/6 安全データシート 作成日 2001 年 3 月 15 日改訂日 2018 年 2 月 15 日 1. 化学品及び会社情報 化学品の名称 殺菌 20 会社名 クリーン化学工業株式会社 住所 北海道恵庭市北柏木町 3 丁目 172-1 電話番号 0123-33-8000 FAX 番号 0123-33-8200 整理番号 Z20-0006 2. 危険有害性の要約 GHS 分類 ( 当該化学品のデータがないため 加算式などの方法により混合物の有害性を評価 ) 健康有害性皮膚腐食性及び皮膚刺激性 : 区分 1 眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 : 区分 1 特定標的臓器毒性 ( 反復ばく露 ): 区分 2 環境有害性水生環境有害性 ( 急性 ) : 区分 2 注 : 上記以外の項目は 現時点で 分類対象外 分類できない 又は 区分外 である 注意喚起語 : 危険危険有害性情報 : 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 : 長期にわたる 又は反復ばく露による全身毒性の障害のおそれ : 水生生物に毒性注意書き : 一般 原液が付着すると腐食する材質( 鉄 銅 アルミ等 ) がある 本製品は業務用での使用を目的としており 一般家庭用として使用できない : 安全対策 酸性タイプの製品との混合は絶対に避ける 子供の手の届く所に置かない 使用時はゴム手袋 保護メガネ 保護衣 マスク ゴム長靴を着用する 使用時は必ず換気する 取り扱い後は手を良く洗う この製品を使用するときに 飲食または喫煙をしない こぼれた場合は拭き取り 環境への放出を避ける 汚染した衣類を再使用する場合には洗濯をする
殺菌 20 2/6 洗剤コックを使用する際は 指定の新品コックを使用する キャップを外す場合やコックを取り付ける場合は 必ず注出口を上に向ける 運搬 移動の際は 取り扱いを丁寧に行い 破損しないように注意する 他容器に詰め替えて使用しない : 応急措置 眼に入ったときは こすらずに流水で 15 分以上洗い流し 痛みや異常がなくても必ず速やかに眼科医の診断を受ける 飲み込んだときは無理に吐かせず すぐに口をすすぎ コップ 1~2 杯の牛乳か水を飲む等の処置をし 医師の診断を受ける 皮膚についたときはすぐに水で十分に洗い流し 異常が残る場合は医師に相談する 眼にしみたり せきこんだり 気分が悪くなったときは直ちに使用を中止しその場から離れ 洗顔 うがい等をし症状により医師に相談する ミストや蒸気等を吸入したときは新鮮な空気を吸わせ 安静にし 症状により医師に相談する 衣類に付着したときは 衣類を直ちに脱ぎ 皮膚を水で十分に洗い流し 異常が残る場合は医師に相談する いずれの場合もすぐに処置をしたうえで 医師に相談する場合は成分を書き写す 又は安全データシートを持参する : 保管 必ず付属のキャップで密閉し 直射日光を避け 風通しの良い涼しい所に保管する 施錠して保管する : 廃棄 製造から 1 年以上経過した製品は 専門の産業廃棄物処理業者に処分を依頼する 使用済みの容器を処分するときは 内側を良く水洗いして産業廃棄物処理業者に処分を依頼する 3. 組成及び成分情報化学物質 混合物の区分化学名官報公示整理番号 単一製品 次亜塩素酸ナトリウム 化審法 安衛法 CAS No. 次亜塩素酸ナトリウム 1-237 1-237 7681-52-9 4. 応急措置眼に入った場合皮膚に付着した場合吸入した場合飲み込んだ場合 眼に入ったときは失明のおそれがある こすらずに流水で 15 分以上洗い流し 痛みや異常がなくても必ず速やかに眼科医の診断を受ける すぐに水で十分に洗い流し 異常が残る場合は医師に相談する 新鮮な空気を吸わせ 安静にし 症状により医師に相談する 無理に吐かせず すぐに口をすすぎ コップ 1~2 杯の牛乳か水を飲む等の処置をし 医師の診断を受ける
殺菌 20 3/6 被災者に意識のない場合には 口から何も与えてはならない いずれの場合もすぐに処置をしたうえで 医師に相談する場合は成分を書き写す 又は安全データシートを持参する 5. 火災時の措置消火剤使ってはならない消火剤特有の危険有害性特有の消火方法消火を行う者の保護 製品自体は不燃性である 周辺火災に適した消火剤を使用する 棒状水 霧状水など 酸性の消火剤酸性物質 ( 酸類 酸性洗剤など ) と混合すると塩素ガスを発生する 危険でない場合には火災区域から容器を安全な場所へ移す 熱により分解して 塩素などの有毒ガスを発生するので 消火作業は風上から行い 保護具を着用すること 6. 漏出時の措置人体に対する注意事項 保護具及び緊急時措置環境に対する注意事項封じ込め及び浄化の方法及び機材 作業の際は保護具を着用し 漏出した液が皮膚に付着しないようにする 漏出した場所の周囲にロープを張るなどして関係者以外の立ち入りを禁止する 漏出物が適切に処理されず 環境へ排出されないよう注意する 布などに吸着させて取り除く 酸による中和は塩素ガスを発生し危険であるため行わない 7. 取扱い及び保管上の注意取扱い技術的対策安全取扱注意事項接触回避保管 8. ばく露防止及び保護措置 に記載の設備対策を行い 取り扱い時には必ず保護具を着用する 高温 多湿 濡れるような場所では取り扱わない 取り扱い後は手を良く洗う 酸性物質との接触 混入を避ける ステンレスなどの金属が接触すると分解を促進するため 金属との接触及び混入を避ける 酸性物質 金属から離して保管する 必ず付属のキャップで密閉し 直射日光を避け 風通しの良い涼しい所に施錠して保管する 高温 多湿 水で濡れる場所に保管しない 8. ばく露防止及び保護措置 管理濃度 許容濃度 設定されていない 日本産業衛生学会 ACGIH 次亜塩素酸ナトリウム 未設定 (2013) 未設定 (2013)
殺菌 20 4/6 設備対策 保護具 取り扱い場所の近くに 手洗い 洗眼などの設備を設ける 取り扱い時は必ず保護具を着用する 呼吸用保護具 : ハロゲンガス用防毒マスク手の保護具 : ゴム手袋目の保護具 : ゴーグル型保護眼鏡皮膚及び身体の保護具 : ゴム長靴 不浸透性保護衣 9. 物理的及び化学的性質 外観 薄黄色の液体 臭い 強い塩素臭 ph 10.3±0.8(300 倍希釈溶液 ) 沸点 引火点 爆発範囲 蒸気圧 比重 1.05~1.07 溶解度 水と自由に混合する 自然発火温度 10. 安定性及び反応性反応性化学的安定性危険有害反応可能性避けるべき条件混触危険物質危険有害な分解生成物 酸性物質との混合により塩素ガスが発生する 熱 光 金属等に極めて不安定で 放置すると徐々に分解し有効塩素を失う 金属を腐食して水素ガスを発生することがある 高温 日光 混触危険物質との接触 酸性物質 金属 酸性物質との混合により塩素ガスを発生する 金属との接触により可燃性の水素ガスを発生する 11. 有害性情報 ( 当該化学品のデータがないため次亜塩素酸ナトリウムの情報を記載する ) 急性毒性 ( 有効塩素 12.5%): 経口 (LD50)=ラット 8.8g/kg 皮膚腐食性及び皮膚刺激性 皮膚 眼 粘膜を激しく刺激する 眼に対する重篤な損傷性 眼ウサギ 10mg 中等度 又は眼刺激性 呼吸器感作性 呼吸器感作性 : 又は皮膚感作性 皮膚感作性 : ヒトパッチテストで陰性 生殖細胞変異原性 Ames 試験陰性 染色体異常試験陽性
殺菌 20 5/6 発がん性 生殖毒性 特定標的臓器毒性 プールでばく露されたヒトで眼及び上気道に刺激性を示したとの事例あり ( 単回ばく露 ) 特定標的臓器毒性 ラットの飲水投与による3ヶ月間又は2 年間の試験ではガイダンス値範囲を ( 反復ばく露 ) 上回る用量 ( 約 200mg/kg/day 以上 ) で体重増加抑制など全身影響が見られ たにすぎない 吸引性呼吸器有害性 12. 環境影響情報 ( 当該化学品のデータがないため 次亜塩素酸ナトリウムの情報を記載する ) 生態毒性水生環境有害性 ( 急性 ) 甲殻類 ( ネコゼミジンコ属の一種 ) の24h-EC50=0.005mg/l 水生環境有害性 ( 長期間 ) 急性毒性が区分 1であり 無機物のため急速分解性は無いと考えられる 残留性 分解性生体蓄積性土壌中の移動性 13. 廃棄上の注意 残余廃棄物 汚染容器及び包装 関係法規ならびに地方自治体の基準に従って廃棄する 都道府県知事の許可を受けた産業廃棄物の収集運搬業者や処分業者と契約し 廃棄物処理法 ( 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ) 及び関係法律 法令を遵守し適正に処理する 廃棄物の処理を委託する場合 処理業者などに危険性 有害性を十分告知の上処理を依頼する 容器などの廃棄物についても 上記残余廃棄物同様の対応 処理を行う 14. 輸送上の注意 国連番号 1791 品名 ( 国連輸送名 ) 次亜塩素酸塩 国連分類 クラス8( 腐食性物質 ) 容器等級 Ⅲ 海洋汚染物質 該当 ( 有害液体物質 Y 類 ) 国内規制 15. 適用法令 に定めるところに従う 15. 適用法令 海洋汚染防止法 有害液体物質 (Y 類物質 )( 施行令別表第 1) 船舶安全法 腐食性物質 ( 危規則第 3 条危険物告示別表 1) 航空法 腐食性物質 ( 施行規則第 194 条危険物告示別表 1)
殺菌 20 6/6 水質汚濁防止法 指定物質 ( 水質汚濁防止法第 2 条第 4 項 ) 港則法 その他の危険物 腐食性物質 16. その他の情報 引用文献 JIS( 日本工業規格 ):Z7252(2014) Z7253(2012) NITE:GHS 分類結果 次亜塩素酸ナトリウム (2013) 厚生労働省 : 職場の安全サイトモデルSDS 次亜塩素酸ナトリウム(2014) 安全データシート : 次亜塩素酸ナトリウム(2014) 記載の取扱い 全ての情報や文献を調査したわけではない為 情報漏れがあるかもしれません また 新しい知見の発表や従来の説の訂正により内容に変更が生じます 記載内容のうち 含有量 物理化学的性質などの数値は保証値ではありません