京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

アレルギー疾患対策基本法の施行について

横浜市市民活動推進条例の全部改正

Taro-議案第13号 行政手続条例の

足利市妊産婦医療費助成条例 昭和 48 年 3 月 23 日条例第 2 号改正昭和 49 年 6 月 11 日条例第 38 号昭和 59 年 12 月 20 日条例第 32 号昭和 62 年 3 月 23 日条例第 7 号平成 6 年 12 月 21 日条例第 35 号平成 10 年 3 月 24

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第2章

かにするとともに 県の施策の基本となる事項を定めることにより 食の安全 安心の確保に関する施策を総合的かつ計画的に推進し もって県民の健康の保護並びに消費者に信頼される安全 安心な食品の生産及び供給の拡大に寄与することを目的とする ( 定義 ) 第 2 条この条例において 食品 とは 全ての飲食物

る暴力団及び暴力団員等 ( 以下 暴力団等 という ) の支配を受けてはならない 5 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) による評価の結果を公表するよう努めなければならない 6 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) に規定する研修

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山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

○新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例

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( 助成対象者 ) 第 3 条助成の対象となる者 ( 以下 助成対象者 という ) は 医療保険各法の規定による被保険者又は被扶養者であり かつ 柏崎市内に住所を有する妊産婦 ( 以下 対象妊産婦 という ) 又は子ども ( 以下 対象児童 という ) の保護者とする ただし 次の各号のいずれかに該

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

11

個人情報保護規程

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

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基づく事業協同組合並びにこれらに準ずる団体 ⑶ 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 244 条の2 第 3 項に規定する指定管理者 ( 以下 指定管理者 という ) ⑷ 地方自治法第 260 条の2 第 1 項に規定する地縁による団体及び町会 自治会その他これらに準ずる団体 ⑸

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第 4 章中第 34 条の次に次の 1 条を加える ( 行政指導の中止等の求め ) 第 34 条の 2 法令又は条例等に違反する行為の是正を求める行政指導 ( その根拠 となる規定が法律又は条例 ( 地方自治法第 252 条の17の2 第 1 項又は地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 55 条

3 この条例において 幼児 とは 1 歳に達する日の属する月の翌月の初日から6 歳に達する日以後の最初の3 月 31 日までの間にある者をいう 4 この条例においては 児童 とは 6 歳に達する日以後の最初の4 月 1 日から15 歳に達する日以後の最初の3 月 31 日までの間にある者をいう 5

( 保育施設の運営等 ) 第 4 条学長は 保育施設を認可外保育施設 ( 児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 以下この法人規則において 法 という ) に基づく 保育所 と同様の業務を目的とする施設であって 法第 35 条第 4 項に規定する知事からの認可を受けていないもの ) として

個人情報の保護に関する規程(案)

イ受注者又は受注関係者との請負の契約により公契約に係る業務に 従事する者 ⑸ 社会的価値公契約に係る施策の実施にあたり 確保されるべき公正労働基準その他規則で定めるものをいう ( 基本方針 ) 第 3 条市は 次に掲げる事項を公契約の実施に係る基本方針とする ⑴ 公契約における法令遵守の徹底を図り

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章障害を理由とする差別に関する相談及び紛争の防止又は解決のための体制等第一節障害を理由とする差別の禁止 ( 第七条 ) 第二節障害を理由とする差別に関する相談体制 ( 第八条 ) 第三節障害を理由

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- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

(5) 事業者等自転車及び自動車の製造 輸入 販売又は修理を業として行っている者及びそれらの者の団体並びにその他の事業者をいう (6) 所有者等自動車の所有権 占有権若しくは使用権を有する者若しくは最後に有した者又は自動車を放置した者若しくは放置させた者をいう (7) 廃物自転車又は自動車としての機

認知症医療従事者等向け研修事業要領

日本学術会議会則

(6) 集団回収第 57 条の2 第 3 項に規定するリサイクル推進団体による再利用を目的として集団回収対象物 ( 再利用が可能な家庭廃棄物のうち 規則で定める廃棄物をいう 以下同じ ) を回収する活動をいう ( 処理 ) 第 19 条 2 3 前 2 項に規定する一般廃棄物の処理の基準は 規則で定

サンプル(26文字)

( 条例第 4 条第 1 項に規定する額 ) 第 4 条条例第 4 条第 1 項に規定する額は 病院若しくは診療所等 ( 保険薬局を除く ) の診療報酬明細書 ( 訪問看護診療費明細書を含む ) 又は医療保険各法に定める療養費支給申請書ごとに 次の各号に掲げる区分に対し定める額とする なお 医療に関

じ ) その他の処方せん医薬品又は高度管理医療機器の製造販売に係る業務の責任者との密接な連携を図らせること ( 安全確保業務に係る組織及び職員 ) 第四条第一種製造販売業者は 次に掲げる要件を満たす安全確保業務の統括に係る部門 ( 以下この章において 安全管理統括部門 という ) を置かなければなら

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

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包括規定 案

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かなければならず 防犯カメラ設置運用基準に防犯カメラ取扱責任者の設置及び指定に関することについて定めること ( 防犯カメラ設置運用基準の届出等 ) 第 5 条防犯カメラ設置運用基準の届出をしようとする者は 防犯カメラを設置しようとする日の14 日前までに 防犯カメラ設置運用基準届 ( 別第 1 号様

ア建築物の部材等が落下し 飛散するおそれのある状態イ建築物の老朽化又は台風等の自然災害により 倒壊又は損傷するおそれのある状態ウ建築物の外壁 窓等が剥落し 建築物の外部から内部が見通せる状態エ竹木その他の土地の定着物が 道路との境界線を越え通行の妨げになっている状態オ物が大量に堆積されている状態カね

Microsoft Word - 公布通知(医政発0725第10号)

 

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地域生活支援事業サービス提供事業者登録要綱

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別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60

議第 18 号 ( 趣旨 ) 三島市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例案 第 1 条 この条例は 公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律 ( 平成 12 年法律第 50 号 以下 法 という ) 第 2 条第 1 項及び第 3 項 第 5 条第 1 項 第 6 条第 2 項 第

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

(3) 倫理学 法律学の専門家等 本法人に所属しない人文 社会科学の有識者若干名 (4) 一般の立場から意見を述べることができる者若干名 (5) 分子生物学 細胞生物学 遺伝学 臨床薬理学 病理学等の専門家若しくは遺伝子治療等臨床研究の対象となる疾患に係る臨床医として 日本医科大学長が推薦した者若干

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

都道府県単位での肝炎対策を推進するための計画を策定するなど 地域の実情に応じた肝炎対策を推進することが明記された さらに 近年の状況等を踏まえ 平成 28 年 6 月に基本指針の改正を行い 肝炎対策の全体的な施策目標を設定すること等が追記された 都は 肝炎をめぐる都内の状況や基本指針の改正を踏まえ

をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

第 3 条この条例において 医療費の助成の対象となる者 ( 以下 対象者 という ) は 中島村に住所を有する子どもの保護者とする ただし 生活保護法 ( 昭和 25 年法律第 144 号 ) の規定により保護を受けている者は この限りではない 2 医療保険各法に規定する医療保険に加入していること

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

外務省訓令第 19 号外交記録公開に関する規則の全部を改正する訓令を次のように定める 平成 24 年 8 月 10 日外務大臣玄葉光一郎外交記録公開に関する規則 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 外交記録が 国民共有の知的資源として 主権者である国民が主体的に利用し得るものであることに鑑み 作成又

(3) 障害を理由とする差別障害を理由とする不当な差別的取扱いを行うこと又は合理的配慮の提供をしないことをいいます (4) 障害を理由とする不当な差別的取扱い客観的にやむを得ないと認められる特別な事情なく 障害又は障害に関連する事由により障害者を区別し 排除し 又は制限すること 障害者に障害者でない

( 救済給付の要件 ) 第 3 条この要綱による救済給付の要件とする県単独補助事業は 次の各号に掲げる要綱に基づく事業とする 一山梨県子宮頸がん予防ワクチン接種促進事業費補助金交付要綱 ( 平成 22 年 6 月 16 日から平成 23 年 3 月 31 日まで ) 二平成 23 年度山梨県子宮頸が

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

あった場合又は事業を休止し 若しくは廃止した場合は 遅滞なく規則で定めるところにより その旨を町長に届け出なければならない ( 不均一課税決定の取消し等 ) 第 8 条町長は 第 6 条第 1 項の規定により決定を受けたが次の各号のいずれかに該当するときは 不均一課税決定の全部若しくは一部を取消すこ

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個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

基本理念 1 市民参加及び協働は 市民の豊かな知識及び社会経験並びに創造的な活動を尊重して推進されなければならない まちづくりの基本理念 変更 まちづくりは 市民一人一人が市民参加を行い 協働を行うとともに できるところから自立的に活動して地域の実情に合わせて取り組むことを基本とし 次のことを考慮し

千葉市水道局契約規程及び千葉市水道局会計規程の一部を改正する規程をここに公布する

(2) 電子計算機処理の制限に係る規定ア電子計算機処理に係る個人情報の提供の制限の改正 ( 条例第 10 条第 2 項関係 ) 電子計算機処理に係る個人情報を国等に提供しようとする際の千葉市情報公開 個人情報保護審議会 ( 以下 審議会 といいます ) への諮問を不要とし 審議会には事後に報告するも

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( 道民等の役割 ) 第 6 条道民 事業者及び関係団体 ( 以下 道民等 という ) は 基本理念に基づき 障がい及び障がい者に対する理解を深めるとともに 暮らしやすい地域づくりを推進するための施策に協力するよう努めるものとする ( 情報の提供 ) 第 7 条道及び障がい者に係る情報を有するものは

粕屋町重度障害者医療費の支給に関する条例

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及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か


第 3 条条例第 3 条第 2 項第 2 号の所得割の額 ( 以下 所得割の額 という ) の算定は 次の各号に掲げる場合に応じ 当該各号に定める方法により行うものとする (1) 地方税法第 314 条の7 並びに附則第 5 条の4 第 6 項及び第 5 条の4の2 第 6 項の規定による控除をされ

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

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(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

(2) 父又は母が死亡した児童 (3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次の各号のいずれかに該当する児童と同居して これを監護し かつ その生

京都市ひとり親家庭等医療費支給条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は, 母子家庭の児童及び母, 父子家庭の児童及び父等に対し, 医療費の一部を支給することにより, これらの者の保健の向上を図り, もってひとり親家庭 ( 母子家庭及び父子家庭をいう ) 等の福祉の増進に寄与することを目的とする (

(3) 母子家庭の母又は父子家庭の父の前年 (1 月から9 月までに医療の給付を受けた場合にあっては 前々年をいう 以下同じ ) の所得 ( 規則で定める所得の範囲及び所得の額の計算方法により算出した額をいう 以下同じ ) が その者の所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) に規定する控除

上田市介護予防 日常生活支援総合事業実施要綱 平成 30 年 5 月 31 日 告示第 131 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この告示は 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 以下 法 という ) 第 115 条の45 第 1 項に規定する介護予防 日常生活支援総合事業 ( 以下 総合事業

国立病院機構熊本医療センターボランティア 活動受入規程 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 国立病院機構熊本医療センター ( 以下 病院 という ) においてボランティア活動を希望する個人又は団体を広く受け入れ円滑に活動できるよう支援し 地域社会とともに患者さまを側面から支援し 病院での療養生活を充実

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出時に必要な援助を行うことに関する知識及び技術を習得することを目的として行われる研修であって 別表第四又は別表第五に定める内容以上のものをいう 以下同じ ) の課程を修了し 当該研修の事業を行った者から当該研修の課程を修了した旨の証明書の交付を受けた者五行動援護従業者養成研修 ( 知的障害又は精神障

( 空家等対策計画 ) 第 6 条町は 空家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため 法第 6 条第 1 項に規定する空家等対策計画 ( 以下 空家等対策計画 という ) を定めなければならない 2 法で定めるもののほか 空家等対策計画の策定等に関し必要な事項は 町長が別に定める ( 協議会

●空家等対策の推進に関する特別措置法案

2 前項の規定による通知を行った場合において 市長は 当該特定空家等の所有者等が除却 修繕 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を講じたことにより特定空家等の状態が改善され 特定空家等でないと認めるときは 遅滞なくその旨を 特定空家等状態改善通知書 ( 様式第 7 号 ) に

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京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進 ( 第 16 条 - 第 18 条 ) 第 4 章 雑則 ( 第 19 条 第 20 条 ) 附則 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条 この条例は がん対策基本法 ( 平成 18 年法律第 98 号 ) の趣旨を踏まえ がんの予 防及び早期発見によりがんが府民の健康に及ぼす影響を少なくするとともに がん患者及びその家族が置かれている状況を深く認識し 療養生活に伴う様々な不安を軽減するため がん対策の推進に関し必要な事項を定めることにより 府 府民 市町村及びがん対策関係者が一体となり がん対策を総合的に推進することを目的とする ( 定義 ) 第 2 条 この条例において 次の各号に掲げる用語の意義は 当該各号に定めるところに よる (1) 保健医療関係者がんの予防若しくは早期発見又はがん医療 ( 科学的知見に基づく 適切ながんに係る医療をいう 以下同じ ) に携わるものをいう (2) がん対策関係者保健医療関係者 事業者 がん対策に対する府民の理解及び関心 を深めるための活動に取り組む団体その他のがん対策に主体的に関与するものをい う ( 府の責務 )

第 3 条 府は 市町村及びがん対策関係者に対し必要な取組を要請するとともに 市町村 及びがん対策関係者と連携を図り 府の特性に応じて 次章に規定するがん対策に関す る施策を推進するものとする ( 府民の役割 ) 第 4 条 府民は 生活習慣及び生活環境が健康に及ぼす影響についての知識その他のがん に関する正しい知識を持ち がんの予防に必要な注意を払うよう努めるとともに 積極 的にがん検診を受けるよう努めるものとする ( 保健医療関係者の役割 ) 第 5 条 保健医療関係者は がんの予防若しくは早期発見又はがん医療に関する技能の向 上に努めるものとする 2 保健医療関係者は がんの予防及び早期発見に寄与する研究 がん医療の技術の向上に寄与する研究その他のがん対策の推進に寄与する研究並びに当該研究の成果の活用に努めるものとする 3 保健医療関係者は 府のがん対策に協力するよう努めるものとする ( 事業者の役割 ) 第 6 条 事業者は 次に掲げる環境の整備に努めるものとする (1) 従業員ががんを予防し 又は早期に発見することができる環境 (2) 従業員ががん患者となった場合に 当該従業員が勤務を継続しながら 治療し 又は療養することができる環境 (3) 従業員の家族ががん患者となった場合に 当該従業員が勤務を継続しながら 当該家族を看護することができる環境 2 事業者は 府のがん対策に協力するよう努めるものとする 第 2 章 がん対策に関する施策 ( がんの予防の推進 ) 第 7 条 府は 市町村及びがん対策関係者と協力し がんの予防に資するため 次に掲げ る施策を講じるものとする (1) 生活習慣及び生活環境が健康に及ぼす影響についての知識その他のがんの予防のための知識に関する普及啓発を図るための施策 (2) 受動喫煙 ( 室内又はこれに準じる環境において 他人のたばこの煙を吸わされるこ

とをいう ) を防止するための施策 (3) 科学的知見に基づくがんの予防の効果が見込まれる予防接種を普及させるための施 策 (4) 前 3 号に掲げるもののほか がんの予防のために必要な施策 ( がんの早期発見の推進 ) 第 8 条 府は 市町村及びがん対策関係者と協力し がんの早期発見に資するため 次に 掲げる施策を講じるものとする (1) がん検診の受診率に係る目標の設定及び当該目標を達成するための施策 (2) 性別及びがんにかかりやすい年齢を考慮したがんの早期発見を推進するための施策 (3) がん検診に従事する医療従事者の育成及び確保並びに資質の向上を図るための研修の機会を確保するための施策 (4) 前 3 号に掲げるもののほか がんの早期発見のために必要な施策 ( がん医療の水準の向上 ) 第 9 条 府は 府民がその居住する地域にかかわらず等しくそのがんの状態に応じた適切 ながん医療を受けることができるようにするため 次に掲げる施策を講じるものとする (1) がん診療連携拠点病院 ( 国が定める指針に基づき 専門的ながん医療の提供を行う 医療機関として厚生労働大臣が指定したものをいう 以下同じ ) 並びに京都府がん 診療連携病院及び京都府がん診療推進病院の整備を推進するための施策 (2) 前号に掲げる医療機関相互及び当該医療機関とそれ以外の医療機関等の間の連携及 び協力を推進するための施策 (3) 医療機関のがん医療に関する機能の充実を図るための施策 (4) 前 3 号に掲げるもののほか がん医療の水準の向上のために必要な施策 2 府は 前項に規定する施策を推進し がん医療の水準を向上させるための方針等につ いて検討するため 府 京都府立医科大学 京都大学その他医療機関等においてがん医 療に携わる者によって構成される京都府がん医療戦略推進会議を組織するものとする 3 知事は 第 1 項第 1 号及び第 2 号に規定する施策を実施するため 前項の方針等を踏 まえ 規則で定めるところにより がん診療連携拠点病院に準じる医療機関で知事が定 める指針に適合するものを京都府がん診療連携病院として がん診療連携拠点病院及び 京都府がん診療連携病院と連携し 及び協力して地域におけるがん医療を推進する医療 機関で知事が定める指針に適合するものを京都府がん診療推進病院として指定すること ができる ( 緩和ケアの推進 )

第 10 条 府は 緩和ケア ( がんに起因する身体的若しくは精神的な苦痛又は社会生活上の 不安の軽減等を目的とする医療 看護その他の行為をいう 以下同じ ) の推進を図る ため 次に掲げる施策を講じるものとする (1) がん患者の状況に応じた治療の初期の段階からの緩和ケアの充実を図るための施策 (2) 緩和ケアを提供する医療機関の整備を推進するための施策 (3) 居宅において緩和ケアを受けることができる体制の整備を推進するための施策 (4) 前 3 号に掲げるもののほか 緩和ケアの推進のために必要な施策 ( 医療従事者の育成等 ) 第 11 条 府は 手術 放射線療法 化学療法 緩和ケアに係る医療その他のがん医療に携 わる専門的な知識及び技能を有する医療従事者の育成及び確保並びに資質の向上を図る ために必要な施策を講じるものとする ( がんに関する情報の提供等 ) 第 12 条 府は 府民に対して がんに関する情報を提供するものとする 2 府は 市町村及びがん対策関係者が府民に対して提供するがんに関する情報の内容及び提供方法の充実のために必要な施策を講じるものとする 3 府は 学校等の教育機関において 児童及び生徒ががんの予防及び早期発見についての認識を深めるための教育が行われるよう 適切な措置を講じるものとする ( がん患者等に対する支援 ) 第 13 条府は 医療機関等と連携し がん患者及びその家族 遺族等 ( 以下 がん患者等 という ) に対する支援に資するため 次に掲げる施策を講じるものとする (1) がん患者等に対する相談体制の充実を図るための施策 (2) がん患者等の経験を生かした支援活動等を推進するための施策 (3) 前 2 号に掲げるもののほか がん患者等の支援のために必要な施策 ( がん登録の推進 ) 第 14 条 り府は がん医療の向上に役立てるため がん登録 ( がん患者の罹患 転帰その他 の状況を把握し 分析するためにがんに係る情報を登録する制度をいう ) の推進に努 めるものとする 2 府は 前項の施策を行うに当たり がん患者の個人情報の保護が適切に行われるため に必要な措置を講じるものとする ( 研究の推進等 )

第 15 条 府は がん対策の推進に寄与する研究が推進され 又は当該研究の成果が活用さ れるために必要な施策を講じるものとする 第 3 章 がん対策の推進 ( がん対策推進計画 ) 第 16 条 知事は がん対策基本法第 11 条第 1 項に規定する都道府県がん対策推進計画の策 定又は変更に当たっては 京都府がん対策推進協議会の意見を聴くものとする ( がん対策推進協議会 ) 第 17 条 前条の規定による知事の諮問のほか がん対策に関する重要事項の調査審議を行 わせるため 京都府がん対策推進協議会 ( 以下 協議会 という ) を置く 2 協議会は 委員 25 人以内で組織する 3 委員は 市町村 がん対策関係者 がん患者等 学識経験を有する者その他適当と思 われる者のうちから 知事が任命する 4 委員の任期は 2 年とする ただし 補欠の委員の任期は 前任者の残任期間とする 5 前各項に定めるもののほか 協議会の組織及び運営に関し必要な事項は 規則で定め る ( 府民運動 ) 第 18 条 府は 市町村及びがん対策関係者と連携し 府民ががん対策に対する理解及び関 心を自主的に深めるための活動が活発に実施されるよう必要な施策を講じるものとす る 2 府は 前項に定める活動を推進するため 府 市町村 がん対策関係者 がん患者等 教育機関 報道機関 学識経験を有する者等で構成される京都府がん対策推進府民会議 を組織し 当該会議が円滑に運営されるよう必要な措置を講じるものとする 第 4 章 雑則 ( 財政上の措置 ) 第 19 条 府は がん対策を推進するために必要な財政上の措置を講じるものとする ( 規則への委任 )

第 20 条 この条例に定めるもののほか この条例の施行に関し必要な事項は 規則で定め る 附 則 この条例は 公布の日から施行する