●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

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厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

国税通則法施行令新旧対照表

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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- 2 - 状の信頼性が確保されることが電子契約における課題となっていることに鑑み 電子委任状の普及を促進するための基本的な指針について定めるとともに 電子委任状取扱業務の認定の制度を設けること等により 電子契約の推進を通じて電子商取引その他の高度情報通信ネットワークを利用した経済活動の促進を図るこ

2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

調査規則の改正 別紙案1・2

消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法施行令

●自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案

法律第三十三号(平二一・五・一)

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

186C008地方法人税法案

当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

2/6 ページ ( 一 ) この法律における主務大臣は 環境大臣及び経済産業大臣とすることとしている ( 二 ) この法律に規定する主務大臣の権限の委任について規定することとしている 11 施行期日等 ( 附則関係 ) ( 一 ) この法律は 公布の日から起算して一年を超えない範囲内において政令で定

-2- 経済産業大臣茂木敏充国土交通大臣太田昭宏環境大臣石原伸晃防衛大臣小野寺五典(認定申請書の提出)第一条研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律(平成二十年法律第六十三号)第二条第七項に規定する試験研究機関等(以下 試験研究機関等 という )

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き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

議案用 12P

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目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

<4D F736F F D2095F18D9091E682518D E7390EC8E E738C7689E690C58FF097E182CC88EA959482F089FC90B382B782E98FF097E EA8C88816A B8C91CE8FC6955C E646F6378>

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

に掲げる税額ロ給与等の支給期が毎半月と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の二分の一に相当する税額ハ給与等の支給期が毎旬と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の三分の一に相当する税額ニ給与等の支給期が月の整数倍の期間ごとと定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額に当該倍数を乗じて

災害弔慰金の支給等に関する法律施行令(昭和四十八年十二月二十六日政令第三百七十四号)内閣は 災害弔慰金の支給及び災害援護資金の貸付けに関する法律(昭和四十八年法律第八十二号)第三条第一項 第五条 第八条第一項から第三項まで 第九条第二項 第十条第二項 第十一条第一項 第十二条及び第十三条の規定に基づ

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

資料2-1(国保条例)

によっては認識することができない方式で作られる記録であって 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 二及び三において同じ )をいうものとすること 二この法律において 電子契約 とは 事業者が一方の当事者となる契約であって 電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法に

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

第 3 4 条の9 第 1 項中 第 3 3 条第 4 項の申告書 を 第 3 3 条第 4 項に規定する特定配当等申告書 に 同条第 6 項の申告書 を 同条第 6 項に規定する特定株式等譲渡所得金額申告書 に 法第 2 章第 1 節第 6 款 を 同節第 6 款 に改める 第 4 8 条第 1

●東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法案

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政

<4D F736F F D A6D92E894C581458E7B8D7393FA A956C8FBC8E738FE18A518ED293FC89408E9E E A B E E968BC68EC08E7B97768D6A2E646F63>

国税通則法の見直しについて (23 年度改正 ) 税務調査手続の明確化 更正の請求期間の延長 処分の理由附記等 国税通則法の大幅な見直しを実施 主な改正事項 1. 税務調査手続 ( 平成 25 年 1 月 1 日以後適用 ) 税務調査手続について 以下のとおり 現行の運用上の取扱いを法令上明確化する

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

02_(案の2①)概要資料(不均一)

Taro-(番号入り)案文・理由

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

Microsoft Word - 文書 1

をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

二法人税法施行規則第六十一条の三第一号ロ及びハ並びに第二号ロ及びハ並びに第六十一条の五第一号ハ及びヘ並びに第二号ハ及びヘに掲げる勘定科目内訳明細書ホ別表に掲げる明細書 ( 当該明細書に記載されている事項又は記載すべき事項の内訳に係る部分に限る ) 四省令第五条第二項の規定により同項に規定する添付書面

する軽自動車をいう 以下軽自動車税について同じ ) に対し 当該 3 輪以上の軽自動車の取得者に環境性能割によって 軽自動車等 ( 法第 442 条第 3 号に規定する軽自動車等をいう 以下軽自動車税について同じ ) に対し 当該軽自動車等の所有者に種別割によって課する 2 前項に規定するもののほか

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二頁第三条第三項中 国家公安委員会 を 前項に定めるもののほか 国家公安委員会 に改め 同項を同条第五項とし 同条第二項の次に次の二項を加える 3国家公安委員会は 毎年 犯罪による収益の移転に係る手口その他の犯罪による収益の移転の状況に関する調査及び分析を行った上で 特定事業者その他の事業者が行う取

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

●独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構法の一部を改正する法律案

●労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律等の一部を改正する法律案

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

消費税法における個別対応方式と一括比例配分方式 河野惟隆 1 はじめに本稿の課題は 個別対応方式と一括比例配分方式とで 課税仕入れ等の税額の合計額が如何よう になるか つまり その大小関係は如何ようになるか ということを 明らかにすることである これを 次のように 条件を追加しながら 次のような順序

○H30条例19-1

- 2 - 改正後改正前(定義)(定義)第一条この省令において 鉄道事業 鉄道事業者又は新線とは 鉄道第一条この省令において 鉄道事業 鉄道事業者又は新線とは 鉄道軌道整備法(昭和二十八年法律第百六十九号 以下 法 という )軌道整備法(昭和二十八年法律第百六十九号 以下 法 という )第二条に規定

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五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含み 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和三十三年法律第百九十二号 ) 高齢者の医療の確保に関する法律 ( 昭

自力執行権 ( 徴 47など ) が特別に認められる点を除けば 私債権と同様に取り扱うことが妥当である ( 通 723) 国税の徴収権及び納税者の国に対する還付請求権は 私債権と同様に時効制度が採られている ( 通 ) 徴収権及び還付請求権と私債権との消滅時効における違いは 次表のとお

( 権限の委任等 ) 第十五条内閣総理大臣は, この法律の規定による権限 ( 政令で定めるものを除く ) を消費者庁長官に委任する 2 及び3 略 4 この法律に規定する農林水産大臣の権限に属する事務の一部は, 政令で定めるところにより, 都道府県知事又は地方自治法 ( 昭和二十二年法律第六十七号

新旧対照条文

Taro-02 新旧.jtd

●所得税法等の一部を改正する法律案

○大阪府建設業法施行細則

個人情報の保護に関する規程(案)

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七生活用動産の小半損 ( 生活用動産の損害額が当該生活用動産の時価の百分の三十以上百分の六十未満である損害をいう ) 保険金額の百分の三十に相当する金額八生活用動産の一部損 ( 生活用動産の損害額が当該生活用動産の時価の百分の十以上百分の三十未満である損害をいう ) 保険金額の百分の五に相当する金額

中央教育審議会(第119回)配付資料

●生活保護法等の一部を改正する法律案

法第二十六条において準用する場合及び法第五十三条第一項の規定に基づく政令によって適用される場合を含む ) 及び法第四十六条第二項の規定により入院の措置を行うとき 又は行ったときは 別記第五号様式により通知しなければならない ( 平一六規則二三 平二四規則五 一部改正 ) ( 入院の延長勧告書 ) 第

旧なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であるこ用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であることに留意するものとする

(6) 集団回収第 57 条の2 第 3 項に規定するリサイクル推進団体による再利用を目的として集団回収対象物 ( 再利用が可能な家庭廃棄物のうち 規則で定める廃棄物をいう 以下同じ ) を回収する活動をいう ( 処理 ) 第 19 条 2 3 前 2 項に規定する一般廃棄物の処理の基準は 規則で定

た後に その賦課した税額が増加したときに限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間

新座市税条例の一部を改正する条例

等調整都市計画税額が 当該商業地等に係る当該年度分の都市計画税の課税標準となるべき価格に 10 分の 6 を乗じて得た額 ( 当該商業地等が当該年度分の固定資産税について法第 349 条の 3( 第 20 項を除く ) 又は法附則第 15 条から第 15 条の 3 までの規定の適用を受ける商業地等で

湯河原町訓令第  号

宮城県特定大規模集客施設の立地の誘導等によるコンパクトで活力あるまちづくりの推進に関する条例施行規則 ( 趣旨 ) 第一条この規則は 宮城県特定大規模集客施設の立地の誘導等によるコンパクトで活力あるまちづくりの推進に関する条例 ( 平成二十一年宮城県条例第一号 以下 条例 という ) の施行に関し必

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「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

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Taro-(確定版) H31.1第22回厚年特例法国会報告.jtd


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Taro-議案第13号 行政手続条例の

外部通報処理要領(ホームページ登載分)

- 2 - 第一条農林物資の規格化等に関する法律の規定に基づく公聴会等に関する内閣府令(平成二十一年内閣府令第五十四号)の一部を次のように改正する 第十一条の見出し中 都道府県知事 の下に 又は指定都市の長 を加える (健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令の一部改正)第二条健康増

第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この業務規程は 工業所有権に関する手続等の特例に関する法律 ( 平成 2 年法律第 30 号 以下 法 という ) 第 39 条において準用する同法第 22 条第 1 項の規定に基づき 調査業務の実施に関し必要な事項を定めることを目的とする ( 調査業務実施の

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Microsoft Word - 【施行】180406無低介護医療院事業の税制通知

Transcription:

第一七四回閣第一五号租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案 ( 目的 ) 第一条この法律は 租税特別措置に関し 適用の実態を把握するための調査及びその結果の国会への報告等の措置を定めることにより 適用の状況の透明化を図るとともに 適宜 適切な見直しを推進し もって国民が納得できる公平で透明性の高い税制の確立に寄与することを目的とする ( 定義 ) 第二条この法律において 次の各号に掲げる用語の意義は 当該各号に定めるところによる 一租税特別措置所得税 法人税 相続税 贈与税 地価税 登録免許税 消費税 酒税 たばこ税 揮発油税 地方揮発油税 石油石炭税 航空機燃料税 自動車重量税 印紙税その他の内国税を軽減し 若しくは免除し 若しくは還付する措置又はこれらの税に係る納税義務 課税標準若しくは税額の計算 申告書の提出期限若しくは徴収につき設けられた所得税法 ( 昭和四十年法律第三十三号 ) 法人税法( 昭和四十年法律第三十四号 ) 相続税法( 昭和二十五年法律第七十三号 ) 地価税法( 平成三年法律第六十九号 ) 登録免許税法( 昭和四十二年法律第三十五号 ) 消費税法( 昭和六十三年法律第百八号 ) 酒税法( 昭和二十八年法律第六号 ) たばこ税法( 昭和五十九年法律第七十二号 ) 揮発油税法( 昭和三十二年法律第五十五号 ) 地方揮発油税法 ( 昭和三十年法律第百四号 ) 石油石炭税法( 昭和五十三年法律第二十五号 ) 航空機燃料税法 ( 昭和四十七年法律第七号 ) 自動車重量税法( 昭和四十六年法律第八十九号 ) 印紙税法( 昭和四十二年法律第二十三号 ) 国税通則法( 昭和三十七年法律第六十六号 ) 及び国税徴収法 ( 昭和三十四年法律第百四十七号 ) の特例で 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) の規定 ( 税務署長に提出する書類の提出期限の特例を定める規定 税負担を不当に減少させる行為の防止に関する規定その他の政令で定める規定を除く ) により規定されたものをいう 二法人税関係特別措置租税特別措置のうち租税特別措置法第三章の規定によるものをいう 三納税者国税通則法第二条第五号に規定する納税者をいう 四法人税申告書法人税法第七十四条第一項 ( 同法第百四十五条第一項において準用する場合を含む ) 第八十一条の二十二第一項及び第八十九条( 同法第百四十五条の五において準用する場合を含む ) の規定による申告書 ( 当該申告書に係る国税通則法第十八条第二項に規定する期限後申告書を含む ) をいう 五事業年度法人税法第十三条及び第十四条に規定する事業年度をいう 六連結事業年度法人税法第十五条の二に規定する連結事業年度をいう

七適用額各法人税関係特別措置の適用を受けた法人がその適用を受けたことにより増加し 又は減少した税額 所得の金額その他の財務省令で定める金額をいう 八適用額明細書法人税申告書を提出する法人が 当該法人税申告書に係る事業年度又は連結事業年度において適用を受ける各法人税関係特別措置の内容 適用額その他の法人税関係特別措置の適用の状況の透明化を図るために必要な事項として財務省令で定める事項を記載した一覧表をいう 九適用実態調査財務大臣が 租税特別措置の適用の実態を把握するため 第四条の規定に基づき行う調査をいう 2 法人税法第二条第八号に規定する人格のない社団等及び同条第二十九号の二に規定する法人課税信託 ( 次項において 法人課税信託 という ) の受託者である個人は 法人とみなして この法律の規定を適用する 3 法人課税信託の受託者は 各法人課税信託の法人税法第四条の六第一項に規定する信託資産等及び固有資産等ごとに それぞれ別の者とみなして この法律の規定を適用する ( 適用額明細書の提出義務 ) 第三条法人税申告書を提出する法人で 当該法人税申告書に係る事業年度又は連結事業年度において法人税関係特別措置 ( 税額又は所得の金額を減少させる規定その他の政令で定める規定によるものに限る 以下第五条までにおいて同じ ) の適用を受けようとするものは 当該法人税関係特別措置につき記載した適用額明細書を当該法人税申告書に添付しなければならない 2 前項の規定による適用額明細書を添付せず 又は虚偽の記載をした適用額明細書を添付して法人税申告書を提出した法人については 当該法人税申告書に係る事業年度又は連結事業年度において適用を受けようとする法人税関係特別措置の適用はないものとする 3 税務署長は 第一項の規定による適用額明細書の添付がない法人税申告書又は同項の規定による適用額明細書の記載に虚偽がある法人税申告書の提出があった場合においても 誤りのない適用額明細書の提出があったときは 当該適用額明細書に係る法人税関係特別措置を適用することができる ただし 故意に 適用額明細書を添付せず 又は虚偽の記載をした適用額明細書を添付して法人税申告書を提出したと認められる場合は この限りでない ( 適用実態調査の実施 ) 第四条財務大臣は 法人税関係特別措置について 適用額明細書に記載された事項を集計することにより 法人税関係特別措置ごとの適用法人数 ( 当該法人税関係特別措置の適用を受けた法人の数をいう ) 適用額の総額その他の適用の実態を調査するものとする 2 前項の規定によるもののほか 財務大臣は 租税特別措置の適用の実態を調査する必

要があると認めるときは その必要の限度において 法令の定めるところにより税務署長に提出される所得税法第二百二十五条第一項に規定する調書その他の資料を利用し 並びに行政機関が行う政策の評価に関する法律 ( 平成十三年法律第八十六号 第六条において 政策評価法 という ) 第二条第一項に規定する行政機関 ( 以下 行政機関 という ) その他の租税特別措置の適用に関連する業務を行う団体に対し資料の提出及び説明を求めることができる ( 適用実態調査の結果に関する報告書の作成及び提出 ) 第五条財務大臣は 毎会計年度 次に掲げる事項を記載した適用実態調査の結果に関する報告書を作成しなければならない 一租税特別措置 ( 適用実態調査を実施したものに限る 以下この項において同じ ) ごとの適用者数 ( 当該租税特別措置の適用を受けた納税者の数をいう ) 及び適用総額 ( 法人税関係特別措置にあっては適用額の総額をいい 法人税関係特別措置以外の租税特別措置にあっては納税者が各租税特別措置の適用を受けたことにより増加し 又は減少した税額 所得の金額その他これらに準ずる金額の総額をいう ) 二法人税関係特別措置ごとの高額適用額 ( 第三条の規定により提出された適用額明細書に記載された当該法人税関係特別措置の適用額について最も大きいものから順次その順位を付した場合における第一順位から第十順位までに該当する各適用額をいう ) 三租税特別措置の適用を受けた納税者の分布状況その他の租税特別措置の適用の状況の透明化を図るために必要な事項 2 内閣は 前項の規定により財務大臣が作成した報告書を国会に提出しなければならない この場合において 当該報告書は 作成した会計年度に開会される国会の常会に提出することを常例とする ( 適用実態調査情報の提供 ) 第六条行政機関の長又は総務大臣は 当該行政機関が行う政策評価法第三条第二項に規定する政策評価又は総務省が行う政策評価法第十二条第一項若しくは第二項の規定による評価を行うために必要があると認めるときは その必要の限度において 財務大臣に対し 適用実態調査情報 ( 適用実態調査によって集められた情報のうち 文書 図面又は電磁的記録 ( 電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう ) に記録されているものをいう 以下同じ ) の提供を求めることができる 2 財務大臣は 行政機関の長又は総務大臣から前項の規定による求めがあったときは 正当な理由がない限り 適用実態調査情報を提供するものとする ( 適用実態調査情報の適正な管理 ) 第七条財務大臣及び前条の規定により適用実態調査情報の提供を受けた行政機関の長又は総務大臣は 適用実態調査情報を適正に管理するために必要な措置を講じなければな

らない ( 適用実態調査情報の利用制限 ) 第八条財務大臣は 第六条の規定による場合を除き その行った適用実態調査の目的以外の目的のために 適用実態調査情報を自ら利用し 又は提供してはならない 2 第六条の規定により適用実態調査情報の提供を受けた行政機関の長又は総務大臣は その提供を受けた目的以外の目的のために 当該適用実態調査情報を自ら利用し 又は提供してはならない ( 守秘義務 ) 第九条適用実態調査情報の取扱いに従事する者又は従事していた者は 当該適用実態調査情報を取り扱う業務に関して知り得た個人又は法人その他の団体の秘密を漏らしてはならない ( 権限の委任 ) 第十条この法律に規定する財務大臣の権限は 政令で定めるところにより 国税庁長官に委任することができる ( 財務省令への委任 ) 第十一条この法律に定めるもののほか 適用額明細書の様式 適用実態調査の実施細目 第五条第一項の報告書の作成方法その他この法律を実施するため必要な事項は 財務省令で定める ( 罰則 ) 第十二条第九条の規定に違反して その業務に関して知り得た個人又は法人その他の団体の秘密を漏らした者は 二年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する 2 前項の規定は 同項の罪に当たる行為が国税通則法第百二十六条の罪に触れるときは 適用しない 附則 ( 施行期日 ) 第一条この法律は 平成二十二年四月一日から施行する ただし 第四条第二項 第六条から第九条まで及び第十二条の規定は平成二十三年四月一日から 第五条の規定は平成二十四年四月一日から施行する ( 適用区分 ) 第二条第三条の規定は 法人の平成二十三年四月一日以後に終了する事業年度又は連結事業年度に係る法人税の申告について適用する 2 第四条第一項の規定は 法人の平成二十三年四月一日以後に終了する事業年度又は連結事業年度において適用を受ける法人税関係特別措置について適用する ( その他の経過措置の政令への委任 ) 第三条この附則に規定するもののほか この法律の施行に関し必要な経過措置は 政令で定める

理由租税特別措置に関し 適用の状況の透明化を図るとともに 適宜 適切な見直しを推進し もって国民が納得できる公平で透明性の高い税制の確立に寄与するため 適用の実態を把握するための調査及びその結果の国会への報告等の措置を定める必要がある これが この法律案を提出する理由である