HP Thin Client 管理者向けトレーニングコース HP Smart Zero Client 編 日本ヒューレット パッカード株式会社プリンティング パーソナルシステムズ事業統括技術本部 2014 年 12 月
はじめに 本資料は日本ヒューレット パッカード株式会社にて実施している HP Smart Zero Client のトレーニング ( 一般公開されていません ) で使用しているテキストです HP Smart Zero Client の特徴や使い方 管理ツールとなる Smart Zero Client Service の設定方法等が記載されていますので HP Smart Zero Client を利用する際の参考としていただけましたら幸いです その他のトレーニングやセミナー トレーニング / セミナー名概要実施時期 シンクライアント管理者ハンズオントレーニング HP Device Manager 編 シンクライアント管理者トレーニング Smart Zero Client 編 HP Velocity 個別デモ HP シンクライアント定期セミナー HP Device Manager を使った HP シンクライアントの運用管理トレーニング HP Smart Zero Client Service を使った HP スマートゼロクライアントの運用管理トレーニング (Smart Zero Ver 4.4 対象 ) ネットワークの品質を改善し 自宅や海外など遠隔地からのアクセスの快適なパフォーマンスを実現する HP Velocity の概説とデモンストレーション シンクライアントシステムにおける効果的な運用 管理の方法と導入効果を実機とデモを混じえて解説 http://h50146.www5.hp.com/events/seminars/info/s_cci.html 不定期不定期不定期定期 2
Smart Zero Client の利用イメージ シンクライアントの存在を意識する事なく作業環境へ Citrix HP Smart Zero Client 電源 ON RDP 認証 VMware 接続 仮想デスクトップ 3 Web ブラウザ
Smart Zero Client の特徴 最小限のカーネルと 4 種類の接続クライアントだけで構成 高速な起動スピード API は非公開で 高いセキュリティを保つ 端末本体では設定を行わない設計思想 4
Smart Zero Client Service の役割 Smart Zero Client Service は サーバ OS 等にインストールします Smart Zero Client の設定 Smart Zero Client のアップデート 設定 アップデートファイルの入手先の通知 Smart Zero Client Service は常時必要ではありません (Smart Zero Client は設定 アップデートを端末内に保持します ) 5
Smart Zero Client と Smart Zero Client Service の連携 最小レベルのコストで Smart Zero Client をメンテナンス可能 1 アップデートファイルチェック & インストール 1 電源 ON 2 2 プロファイル ( 設定情報 ) チェック & インストール アップデートファイル プロファイル IIS (http/ftp サーバ ) 設定完了 IIS の場所は サービスからのブロードキャスト等により Smart Zero Client に通知されます 6
Smart Zero Client Service(IIS の場所 ) の認識方法 ブロードキャスト DHCP オプション DNS のエイリアスマニュアル設定 有効範囲 端末と Smart Zero Client Service が同一のサブネット ( ブロードキャストパケットの到達範囲 ) DHCP によって IP が配布される範囲 DNS による名前解決の可能な範囲 端末から Smart Zero Client Service の IP アドレスが参照できる範囲 狭有効範囲広 設定対象セットアップ済サーバ側サーバ側端末側 設定箇所 セットアップ済 DHCP サーバのオプションタグ 137 DNS サーバ Automatic Update 少設定箇所多 アドバイス ブロードキャストが利用可能な場合 便利な選択肢 最初から有効化されているため 特に設定することなく利用できる DHCP サーバを利用し オプション設定も変更可能な場合に有効な選択肢 DHCP 環境下では 使い勝手が良くお勧めの方法 Smart Zero Client は起動時に DNS エイリアス :auto-update の名前解決を試みます ネットワークのサブネットや DHCP サーバが複数になる場合設定箇所が一か所で済む 端末毎に Smart Zero Client Service の IP アドレスを設定する必要がある profile に Automatic Update の接続先 IP アドレスを設定する必要がある 7
デモモードについて 初期状態の Smart Zero Client は デモモードで起動 簡易的な検証用 単体動作 基本的な機能のみ設定可能 デモモードの画面 日本語の表示ができない 8
Smart Zero Client の設定方法 profile.xml と Profile Editor について Smart Zero Client は profile.xml によって設定します profile.xml は Smart Zero Client Service に付属する Profile Editor で作成します profile.xml は IIS によって配信します 9
Smart Zero Client の設定 メンテナンス方法 IIS (Web/FTP サーバー ) のディレクトリ構成 10 特定のディレクトリにデータを格納すると Smart Zero Client が取得 設定 / 適用します Program Files(x86)\Hewlett-Packard \HP Smart Client Service \auto-update \Custom : 通常利用しません ( 機種依存のないスクリプト ) \Image : 通常利用しません ( 機種依存のないイメージ ) \Packages : 通常利用しません ( 機種依存のないパッケージ ) \PersistentProfile :profile.xmlを格納します \PersistentProfile\MAC: 特定マシン用のprofileを格納します \t410 \Image :t410 用 OS Imageを格納します \Packages :t410 用追加ソフトウェアを格納します \t510 データを格納するだけ!
Smart Zero Client のイメージアップデート方法 IIS (Web/FTP サーバー ) による方法 1. 配信するイメージ (Smart Zero Core Image) をhp.comより入手します 2. データを実行し 途中のダイアログで Image を選択します 3. データの格納先は IISの以下のディレクトリを指定します C:\Program Files (x86)\hewlett-packard \HP Smart Client Service\auto-update\ 製品名 \Image ( 補足 )Image フォルダは新規作成します ( 補足 )Image フォルダ内にはイメージデータを一つだけ格納します 4. Smart Zero Client が IIS にアクセスした際にイメージが適用されます イメージとは Smart Zero Client の OS とアプリケーションが一つになったものです 約半年に一回程度の頻度でリリースされ ソフトウェアのアップデートや機能の追加 不具合の修正などが含まれます Smart Zero Client は 現在の OS Build ID と IIS 内のイメージを比較し バージョンが異なっていた場合に適用します 11
特定の Smart Zero Client に Profile を配布する方法 MAC Profile の利用方法 特定の Smart Zero Client のみに Profile を配布したい場合 MAC アドレスによって配布対象を指定することができます Profile 作成時に Profile 名を <MAC アドレス.xml>( 例 :00fcab8522ac.xml) とすることで Profile 名の MAC アドレス部分が一致する機器だけを対象に配布できます MAC Profile は 以下のディレクトリに格納します * C:\Program Files (x86)\hewlett-packard\hp Smart Client Service\auto-update\PersistentProfile\MAC * MACフォルダは作成します * MAC Profileは PersistentProfile 直下のProfileと併用します そのため複数のProfileがSmart Zero Client Service 環境に存在することになりますが Smart Zero Clientは 最初に PersistentProfile 直下のProfileを適用し 次にMAC 以下に該当するProfileが存在する場合 適用 ( 上書き ) します 12
複数の Profile を適用した場合のルール MAC Profile が存在する環境での Profile の適用 Registry default Profile MAC Profile 結果 keyboard/layout us - - us keyboard/layout us Jp - jp keyboard/layout us Jp de de zero-login/defaultcredentials/domain - - - - zero-login/defaultcredentials/domain - hp.local - hp.local zero-login/defaultcredentials/domain - hp.local jpn.hp.local jpn.hp.local 上書き default は Registry Editor の default 値を指します Profile.xml には default 値から変更した値のみが記載されます Smart Zero Client 上で直接設定した値は Profile よりも優先します Smart Zero Client 上で直接設定した値は Profile が更新されるまで設定を保持します 13
Smart Zero Client を固定 IP で利用する方法 profile.xml による設定方法 固定 IP の Smart Zero Client を利用する場合 配布する profile.xml にも固定 IP を設定します Profile.xml 内の固定 IP は 以下のレジストリが該当します * /root/network/wired/defaultgateway /root/network/wired/ethernetspeed /root/network/wired/ipaddress /root/network/wired/interface /root/network/wired/method : デフォルトゲートウェイ :Automatic,100/Full,10/Full,100/Half,10/Half :IPアドレス :eth0/eth1( 通常 eth0) :Automatic/Static( 固定 IPの場合 Static) * 固定 IP 設定を含んだ profile.xml は MAC Profile として配布します * OS イメージを書き込むと設定が初期化 ( 固定 IP 設定含む ) されます 14
HP Smart Zero Client の KIOSK 化 誤操作を防止するテクニック 囲いの中の項目は表示 / 非表示の選択が可能 Registry Editor の設定箇所 root/zero-login/buttons/ 以下 root/zero-login/controls/ 以下 root/users/user/apps/ 以下 15
HP Smart Zero Client の KIOSK 化 誤操作を防止するテクニック シンプル kiosk Before RDP 接続 & 様々な機能にアクセス可能 After RDP 接続 & シャットダウン / 再起動のみ可能 16
Smart Zero Client Service に必要な性能 一般的なWebサーバが目安となります 主な処理内容 :Smart Zero Clientにデータを配信 配信するタイミング :Smart Zero Clientの起動時等 配信データのサイズ : プロファイルデータ ( 数キロバイト ) アップデート用ファイル 主な配信データとサイズ Citrix Receiver : 約 30MB ( CitrixReceiver-13-TPZ-44-6-armel.xar) VMware View Client : 約 15MB ( VMwareView523-arm-t410.xar ) OSイメージファイル : 約 200MB (Z6A44019.dd.gz) 300 台のSmart Zero Clientを管理する際の構成例 HP ProLiant DL120 G7 (644707-295) 500GB 7.2krpm ホットプラグ3.5インチ型 SATA HDD(458928-B21) 2( ミラーリング用 ) 17
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