EMC AutoStart 5.4.x AutoStart Module for SQL Server 2 ノード構成クラスタ設定ガイド 2 版 2013 年 2 月 15 日
改定履歴 版 改定日 改定ページ 改定内容 初版 2010/11/24 初版 2 版 2013/02/15 P.4 システム要件の一部修正 1
目次 改定履歴...1 はじめに...3 1. システム要件...4 2. 注意点...6 3. SQL Server 2005 のインストール...7 4. SQL Server 2008 のインストール...8 5. AutoStartのインストール... 13 6. モジュールの有効化... 13 7. SQL Serverモジュールのインスタンス作成... 14 8. SQL Server の停止と起動...28 付録 1 SQL SERVERサービス Agentサービスのウェイト時間設定... 29 2
はじめに 本資料は EMC Corporation の正式文書ではありません このドキュメントは情報提供のみを目的としており このドキュメントの情報について NetJapan はいかなる責任も負わないものとします なお 本資料は AutoStart の一般的な設定について記述されたものであり 全ての環境や運用方法に対応したものではありません お客様ご自身の責任において あくまでも参考資料としてご使用いただくよう あらかじめご了承願います 本資料は これからシステムを設計 導入しようとしているシステムエンジニアや すでに導入されている保守 運用管理を行う管理者や保守員の方を対象にしています また Windows Server 2003 / 2008 オペレーティングシステムの知識を必要とします 運用上 必要最小限の事項のみ記述してありますので 詳細な内容につきましては AutoStart マニュアルを参考していただけるようお願いします 本マニュアルに掲載してあります画像に関しては 設定例のため実際と異なる場合がございます 3
1. システム要件 SQL Server モジュールを実行するには 次の要件を満たした構成が必要です 各ノードに Microsoft Windows 2003(SP2 以降 )/2008(SP2 以降 )/2008 R2 がインストールされていること 両ノードに AutoStart がインストールされていること SQL Server 2008 は Service Pack 1 以降を適用していること SQL Server 2005 は Service Pack 3 以降を適用していること 各インストールで同じポート番号を使用する必要があります 各ノードに SQL Server 2005/2008 がインストール可能なハードウェア環境であること SQL Server はモジュールのセットアップウィザードを実行する前にインストールされている必要があります 各サーバーに最低 2 枚の NIC が設置されていること 実稼動ネットワーク ( 必須 ) 専用のミラー用ネットワーク ( 必須 ) NIC1 枚を追加し NIC3 枚での構成を推奨いたします クライアント用の名前解決として WINS または DNS が使用可能であること SQL Server モジュールは以下のデータソースをサポートしています EMC Mirroring for Windows EMC Mirroring for Windows では Windows サーバーのローカルディスクのミラーリングが可能です ミラーリングは 2 ノード間でサポートされます EMC Mirroring for Windows を定義する前に作成されていた共有設定は データソースがソースノードに接続されると Agent は新規および削除された共有を監視し 許可は共有とともに移行されます EMC Mirroring for Windows を使用する前提条件は 以下のとおりです 2 台のサーバーの各スペック ( メモリ CPU ディスク装置 ) を同じものにしてください ドライブレター サイズは同じにしてください ミラー用ネットワークを適切に設定してください ベーシック ダイナミック GPT ディスクをサポートします Shared Disk Device for Windows Shared Disk Device for Windows データソースは 複数のノードが共有ディスクに物理的に接続されている場合に使用されます AutoStart は どのノードがディスクにアクセスし 読み取り 書き込みの操作を行なうかを管理します Shared Disk データソースを使用する前提条件は 以下のとおりです ディスク接続が適切に設定されている 接続済みのノードがすべてオンライン状態で ディスクを認識する ドライブが AutoStart で定義され システムも共有ディスクとして定義されている ベーシック GPT ディスクのみサポートします Shared Disk Device for Windows を定義する前に作成されていた共有設定は データソースがソースノードに接続されると Agent は新規および削除された共有を監視し 許可は共有とともに移行されます 共有ディスクを使用する場合は 冗長ネットワークの使用を強くお勧めします ディスクにアクセスするマシン間でネットワークが分割される場合 通信が失われて 一度に 1 台のマシンだけがディスクに接続するためのチェックができなくなり 同時書き込みによるディスク破損の可能性があります Windows 共有ディスクの構成には 同一のディスクコントローラの使用が推奨されます 異なるコントローラを使用すると予期しないトラブルが生じる可能性があります 4
ミラー用ネットワークには 以下の設定を行います TCP/IP のみバインドし IPX などのその他のプロトコルや Microsoft ネットワーク用クライアント などのクライアントはバインドしない デフォルトゲートウエイは設定しない NetBIOS over IP は使用しない LMHOST の参照はしない DNS タブの この接続のアドレスを DNS に登録する のチェックを外す マイネットワークのプロパティを開きメニューバーの詳細設定でミラー用ネットワークの優先順位を下げてください 2 つのノードを CAT-5e 以上のクロスケーブルで繋ぐことをお勧めします また スイッチ Hub を使用することもできますが ミラーネットワーク上をミラーリングトラフィック以外のトラフィックが通過しないようにする必要があります 5
2. 注意点 SQL Server モジュールを使用するには 各 SQL Server のインストールが同一である必要があります 各サーバーのハードウェアは同一である必要はありませんが アプリケーションのパフォーマンスを保持するためには RAM の量 CPU 速度 ディスク規格がほぼ同じでなければなりません 各サーバーでデータベースファイルを格納するために使用されるドライブのサイズも同じであることが推奨されます 製造元のモデルのディスクジオメトリの違いにより同一サイズのドライブを使用できない場合は プライマリサーバーのミラードライブのサイズがセカンダリサーバーのミラードライブよりも小さくなければなりません ミラーディスクドライブまたは共有ディスクドライブのドライブ文字が両方のサーバーで同じである必要があります データベースをインストールするドライブは Windows システムや pagefile.sys があるドライブにインストールできません データベースデータ専用でなければなりません 設定例の環境サーバー SRV1( 稼動サーバー ) SRV2( 待機サーバー ) ミラー用ネットワーク IP アドレス 172.16.0.41 172.16.0.42 ミラー用ネットワークネットワークカード 1Gbps 1Gbps パブリックネットワーク IP アドレス 192.168.0.41 192.168.0.42 パブリックネットワークカード 1Gbps 1Gbps SQL データベースドライブ S ドライブ S ドライブ 6
3. SQL Server 2005 のインストール 1. SQL Server 2005 のインストール AutoStart では SQL Server 2005 STD でもクラスタ構成が可能です あらかじめデータファイルのインストール先のボリュームを作成します ( この例では S ドライブにデータファイルをインストールします ) インストールする場合 図のようにデータファイルをプログラムとは異なるボリュームにインストールします 両サーバーに同じ設定で SQL Server 2005 のデータファイルを 1 つのボリュームにインストールします この時 インストール先はクラスタ化できるドライブである必要があります 認証については SQL Server 認証 Windows 認証どちらでもかまいません 7
4. SQL Server 2008 のインストール 1. SQL Server 2008 のインストール AutoStart では SQL Server 2008 STD でもクラスタ構成が可能です あらかじめデータファイルのインストール先のボリュームを作成します ( この例では S ドライブにデータファイルをインストールします ) WORKGROUP 環境で Windows 認証を行う場合の最もシンプルな構成のインストール例です 1) 機能の選択 データベースとして最低限の機能を選びます その他の機能を使用したい場合は選択してください * ただし AutoStart では 基本部分のみはサポートしておりますが その他の機能は動作しない可能性があります 8
2) インスタンスの構成 既定のインスタンスを選択してください 9
3) サーバーの構成 サービスアカウントは環境に合わせて設定してください 10
4) データベースエンジンの構成 1 WORKGROUP 環境で且つ Windows 認証を行う場合は必ず administrators を指定して図のように BUILTIN\Administrators を追加させる必要があります 指定しなかった場合 2 つのサーバーで共通のアカウントが存在しないため アカウントの不整合が起こりクラスタ構成に問題が出ます WORKGROUP 環境で混合モードを設定する場合は BUILTIN\Administrators を追加しなくても問題ありません 11
5) データベースエンジンの構成 2 ミラーのドライブパスになるように変更してください 2. サービスの設定変更 2 台のサーバーの MSSQLSERVER サービス Agent サービスを停止し 自動起動 から 手動起動 に変更します なお SQL Server に関連のある MSDTC や MS Search サービスはモジュールによって監視されません 12
5. AutoStart のインストール 2 台のサーバーに AutoStart をインストールしてください インストールについては弊社 HP の 2 ノードミラー構成インストールガイド をご確認下さい http://www.netjapan.co.jp/e/product/control/autostart/technical.php ミラーリングの要件について INSTALLATION GUIDE もしくは 2 ノードミラー構成インストールガイド を良くお読みになってから作業を行ってください 6. モジュールの有効化 インストールしたモジュールを有効にするためには ライセンスキーを入力する必要があります 以下のステップを使用して ライセンスキーを入れてください : 1. [AutoStart Console] から [Module] ツリーを展開します 2. [Oracle on Windows] を選択します 3. [Configuration] タブをクリックします 4. [New License Key] フィールドに ライセンスキーを入力してください 評価をする場合 S5EVAL を入力してください 次に [Add] をクリックします ライセンスキーは License Key リストの中に表示されるようになります 13
図 1: モジュール情報 7. SQL Server モジュールのインスタンス作成 プライマリノード :SRV1 の SQL SERVER サービスを起動します SQL Module インスタンスの作成方法 : 1. コンソールツリー内で [SQL Server] モジュールを右クリックし [Create Instance for SQL Server] を選択します 2. [Instance Name] フィールドに 新しいモジュール例 ( リソースグループ ) のために名前を入力します [Description] フィールドに 任意にモジュール例の記述を入力します 図 2: インスタンス名 14
3. [Domain] フィールドに Windows ドメインを入力します ワークグループ環境の場合はピリオド. を入力してください 管理者権限を持っているユーザを [User Name] フィールドへ入力します [Password] と [Confirm] フィールドに ユーザパスワードを入力します 図 3: ドメイン情報 4. SQL Server 認証を使用している場合は 図 4 に示すように ユーザ名 ( 通常は sa) とパスワードを入力します Windows 認証モードを使用している場合は このダイアログボックスには何も入力せず続行します 図 4:SQL ログイン情報 15
5. [Available Nodes] にあるサーバーを [Selected Node] リストに移動します 図 5: 有効なノード一覧 6. 監視するデータベースを含む SQL Server サイトを選択し [Next] をクリックして続行します サイトとは 監視するノード名を指します 図 6:SQL Server サイト名 16
7. 監視するデータベースを選択し [Next] をクリックして続行します [Available Databases] から監視するデータベースを [Selected Databases] へ移動します 図 7: 監視するデータベース * プライマリノードの SQL SERVER サービスが起動していない場合 図 8 のメッセージが表示されます 図 8: サービス停止時のメッセージ 17
8. [IP Address] リストは AutoStart によって管理される仮想の IP アドレスを選択します 管理 IP アドレスを作成していない場合 <none> と表示されていますので [New] ボタンをクリックし管理 IP アドレスを作成します 図 9: 管理 IP アドレス 1 18
[New] ボタンをクリックすると図 10 のダイアログボックスが表示されます [Name Service Entry] に管理する IP アドレスを xxx.xxx.xxx.xxx の形式で入力し [Apply] を押します 図 10: 管理 IP アドレスの作成 19
IP Address リストに管理 IP アドレスが表示されますので選択し [Next] をクリックして続行します 図 11: 管理 IP アドレス 2 9. [Node Aliases] ドロップダウンボックスから クライアント通信に使用される管理対象 IP アドレスに関連付けられるエイリアスを選択します SQL Server がクラスタ内でリロケートされる際には このエイリアスもノードからノードへとリロケートされます [Next] をクリックして続行します ノードエイリアスを作成していない場合 <none> と表示されています この場合は [New] ボタンをクリックしノードエイリアスを作成できます 図 12: ノードエイリアスの選択 1 20
[New] ボタンをクリックすると図 13 のダイアログボックスが表示されます [Name] にノードエイリアス名を入力し [Apply] を押します 図 13: ノードエイリアスの作成 DNS サーバーがある環境では [DNS Registration Options] を使用する事で A レコードや C ネームを設定する事が出来ます 21
ノードエイリアスが表示されるので [Next] をクリックして続行します 図 14: ノードエイリアスの選択 2 10. [SQL Server Virtual Name] にノードエイリアス名を入力します 図 15: インスタンスネームの設定 22
11. データソースを作成していない場合 図 16 のように何も表示されませんので [New] ボタンをクリックしデータソースを作成します 図 16: データソースの選択 1 23
[New] ボタンをクリックし [EMC Mirroring for Windows] を選択してください 図 17 のダイアログボックスが表示されます [Data Source Name] にデータソース名を入力し [Apply] を押します 図 17: データソースの作成 ミラーデータソースを作成する場合 ソースノードとターゲットノードを間違えないようにしてください 初めてデータソースに接続するとき ソースノードのデータがターゲットノードに向けてミラーされます 24
[Available Databases] から監視するデータソースを [Selected Databases] へ移動します 図 18: データソースの選択 2 12. [Send Email to] テキストボックスに 問題の発生時に通知を送信する管理者の電子メールアドレスを入力し [Next] をクリックして続行します 送信しない場合はスキップしてください 図 19: ユーザ通知設定 25
記述例 : yourname@company.com 複数の人またはグループに通知するために複数の電子メールアドレスを指定する必要がある場合は [Send Email To] テキストボックスに 各電子メールアドレスをスペースで区切って入力します 記述例 : name1@company.com name2@company.com name3@company.com 電子メール通知機能を使用する場合は 以下の手順で [SMTP Server] 属性を設定します ドメインの SMTP サーバーの設定手順 1. Management Console で ドメインツリーからドメインを選択します 2. 右パネルの [Settings] タブを選択します 3. [SMTP_Server] フィールドに SMTP サーバーの名前を入力します ( たとえば mail.servername.com) 4. [Apply] をクリックします 13. [deffile] をクリックすると設定の詳細が確認できます 図 20: インスタンス構成確認 14. [Finish] をクリックして 新規インスタンスを作成します 新しい SQL モジュールのインスタンスが作成され コンソールツリーの [Resource Groups] の下に表示されます SQL Server 用のリソースグループが正しく作成されたことを確認するには SQL Server モジュールのインスタンスの作成時に指定した名前で新しいリソースグループが作成されているかどうかを調べます また そのリソースグループに 指定した SQL サービス IP アドレス ノードエイリアス データソースが含まれていることを確認します リソースグループをオンラインにする前に データソースが接続解除されていること また SQL サービスが停止していることを確認してください 26
15. SQL Server モジュールを開始するには モジュールの [Bring Online] コマンドを使用します 出来る限りソースノードからオンラインにしてください [Bring Online] コマンドでノードを指定してリソースグループをオンラインにします リソースグループのオンラインと共にミラーの初期化が始まりますが どちらのノードを選択しても必ずソースノードからターゲットノードへデータがミラーされますので注意してください 初期化が終わればリソースグループがオンラインになっているノードから相手ノードにミラーされます 両サーバーにデータが無い場合どちらを選択してもかまいません 図 21: オンライン 27
8. SQL Server の停止と起動 SQL Server は AutoStart とリソースグループによって監視されています つまり 何らかの理由で SQL Server を停止させたい場合 停止操作は管理コンソールから実行する必要があります SQL Server を停止するには リソースグループの [Take Offline] コマンド (SQL Server モジュールのインスタンスを右クリックすると表示される ) を使用します また IP アドレスとディスクが使用可能な状態で SQL Server を停止するには [Stop Monitoring] コマンドを使用してリソースグループの監視を無効にしてから サービスを停止します SQL Server を開始するには モジュールの [Bring Online] コマンドを使用します 以上で SQL Server モジュールのクラスタ化の設定は完了です 28
付録 1 SQL SERVER サービス Agent サービスのウェイト時間設定 Module インスタンスを作成後 デフォルトで SQLSERVER サービス SQL Agent サービスの応答タイムアウト値が 3600 秒となっております このタイムアウト値では サービスがハングアップした場合に 1 時間応答を待ってフェイルオーバーすることがあります 現時点での対策方法は 以下の手順で 3600 秒から 60 秒に変更していただくことを推奨いたします この 60 秒という値は 各環境や用途によって変わる可能性がありますが 基準値として設定してください 変更手順 コンソールを起動して リソースグループを選択します 右ペインで Settings タブを表示します Startup Sequence - S5_sql2008 を選択して Edit ボタンを押します 29
Wait Settings の入力欄に以下の設定をしてください Wait until service is running 60 seconds Wait until service is stopped 60 seconds SQL SERVER サービスのウェイト設定 SQL Server Agent サービスのウェイト設定 30