HP 製コンピューターでの Windows 7 XP モードの使用 目次 : はじめに... 1 免責事項... 2 主な機能および利点... 2 ハードウェアの要件... 2 ハードウェアの最小要件... 3 推奨されるハードウェア構成... 3 システムBIOSの要件... 3 仮想化の種類... 4 AMIシステムBIOS... 4 Windows XPモードのセットアップ... 6 HPで推奨する設定... 6 既知の制限事項... 6 はじめに Windows XPモードは Windows 7 Professional Windows 7 Enterprise およびWindows 7 Ultimateに備わった新しい利点で Windows XP 対応の多くの業務用アプリケーションおよび生産性アプリケーションをインストールして実行できます Windows XPモードでは Windows 7の新機能であるWindows Virtual PCを使用して Windows XP 対応の多くのアプリケーションをXP モード内で実行したり Windows 7のデスクトップからワンクリック操作でそれらのアプリケーションを起動したりできます
免責事項 この説明書は XPモードの設定およびインストールをHP 製コンピューターで行う場合についてのみ記載しています XPモードについて詳しくは http://www.microsoft.com/japan/windows/ virtual-pc/support/default.aspxの Windows Virtual PC: ドキュメントとビデオ を参照してください 主な機能および利点 Windows 7のリリースとともにWindows Virtual PCには 古いWindows XPアプリケーションを仮想ソフトウェア環境で簡単に実行できるように設計されたWindows XPモードなど 以下のようないくつかの新機能が含まれています シームレスアプリケーション :Windows XPモードでインストールしたアプリケーションを Windows 7ホスト自体にインストールされているかのようにWindows 7のデスクトップから直接公開したり起動したりできます シームレスアプリケーションは Windows 7ホストのタスクバー [ スタート ] メニュー またはデスクトップから起動できます オペレーティングシステム環境間でのフォルダーの統合 :Windows XPモード環境内から [ マイドキュメント ] [ マイピクチャ ] [ マイデスクトップ ] [ マイミュージック ] [ マイビデオ ] などのWindows 7フォルダーにアクセスできます クリップボードの共有 :Windows 7ホストと仮想コンピューターの間で切り取りおよび貼り付けが可能です USBに対応 : ホストに取り付けられているUSBデバイスにWindows XPモードから直接アクセスできます これらのデバイスには プリンター スキャナー フラッシュメモリスティック 外付けハードディスクドライブ デジタルカメラなどがあります プリンターの転送および共有 : 取り付けられているプリンターにアプリケーションまたは仮想コンピューターから直接印刷できます Windows Virtual PCのゲストから物理プリンターに直接アクセスできます ドライブの共有 : ホストとゲストの間で自動的にドライブを共有します ハードウェアの要件 Windows XPモードは仮想バージョンのWindows XPであるため Windows Virtual PCを実行する必要があります Windows Virtual PCは ゲストオペレーティングシステム内で命令のトラッピングおよびエミュレーションを行える ハードウェアの仮想化に対応したプロセッサ上でのみ実行できます 2
Intel およびAMDはどちらもハードウェアの仮想化に対応していますが 使用する用語が異なります インテルバーチャライゼーション テクノロジー (Intel VT) AMD Virtualization(AMD-V) お使いのプロセッサがハードウェアの仮想化に対応しているかどうかを確認するには システムの仕様を参照してください 以下のWebサイトでも プロセッサがハードウェアの仮想化に対応しているかどうか確認できます Intel Virtualization Technology List( 英語サイト ) http://ark.intel.com/vtlist.aspx Intel Processor Spec Finder( 英語サイト ) http://processorfinder.intel.com/default.aspx AMD Virtualization Technology and Microsoft Hyper-V System Compatibility Check Utility ( 英語サイト ) http://support.amd.com/us/pages/dynamicdetails.aspx?listid=c5cd2c08-1432-4756-aafa- 4d9dc646342f&ItemID=177 ハードウェアの最小要件 プロセッサ : 仮想化に対応したプロセッサ メモリ :2 GB の RAM 推奨されるハードウェア構成 プロセッサ : 仮想化に対応したプロセッサ メモリ :2 GB 以上の RAM システム BIOS の要件 プロセッサが仮想化テクノロジの機能を実行できることに加えて システムBIOSも仮想化テクノロジに対応している必要があります HPシステムBIOSでは プロセッサの仮想化への対応が初期設定で無効になっています Windows XPモードを使用するには 仮想化を有効にする必要があります 3
仮想化の種類 仮想化テクノロジには以下の2 種類があります 仮想マシンモニター (VMM) に対応した プロセッサベースの仮想化テクノロジ Directed I/Oに対応した チップセットベースの仮想化テクノロジプロセッサベースの仮想化テクノロジは Intel 製プロセッサとAMD 製プロセッサの両方で一般的に使用されています Intel VTxとAMD-Vはどちらもプロセッサレベルでの仮想化に対応しており ソフトウェアを仮想化できるように設計されています チップセットベースの仮想化テクノロジは 現在のところIntelの上位プロセッサおよびチップセットでのみ利用できます Intel VTd(Directed I/O) はVTxの拡張機能で DMAアクセスを制御し 物理メモリの特定の領域に対してDMAアクセスを処理できます そのため この機能を利用する周辺機器のパフォーマンスを向上させることができます Intel VTdは Intel vproシステムで提供されています VTdはMicrosoft Virtual PCを実行するために必要ではありませんが パフォーマンスの向上に役立つ可能性があります AMI システム BIOS AMI BIOSを使用するHPシステムでは 以下の手順で仮想化オプションにアクセスできます プロセッサの仮想化を有効にするには 以下の手順で操作します 1. コンピューターを起動または再起動します 2. コンピューターが起動してモニターランプが緑色に点灯したらすぐに [F10] キーを押し [ コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティ ] を実行します 必要に応じて [Enter] キーを押して タイトル画面をスキップします 注 : 適切なタイミングで [F10] キーを押せなかった場合は コンピューターを再起動し モニターランプが緑色に点灯したときに再度 [F10] キー押して ユーティリティにアクセスします 3. 使用する言語を一覧から選択して [Enter] キーを押します 4. [ コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティ ] のメニュー項目として [ メイン ](Main) [ 詳細 ](Advanced) [ パワー ](Power) [ 起動 ](Boot) [ 終了 ](Exit) の5つが表示されます 5. 左右の矢印キーでメニューを選択し 上下の矢印キーで項目を選択して [Enter] キーを押します [ コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティ ] のメニューに戻るには [Esc] キーを押します 6. [ パワー ] を選択します 4
7. [Virtualization テクノロジー ](Virtualization Technology) を [ 有効 ](Enabled) に設定します 図 1:AMI BIOS の仮想化テクノロジのオプション 8. 変更した設定を有効にして保存するには [ 終了 ](Exit) [ 変更を保存して終了 ](Save Changes and Exit) の順に選択します 注意 : CMOSの損傷を防ぐため [ コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティ ] での変更がBIOSに保存されている最中に コンピューターの電源を切らないでください [ コンピューターセットアップ (F10) ユーティリティ ] の終了後にのみ 安全にコンピューターの電源を切ることができます 5
Windows XP モードのセットアップ 以下については http://www.microsoft.com/japan/windows/virtual-pc/support/ default.aspxの Windows Virtual PC: ドキュメントとビデオ を参照してください Windows 7でのWindows XPモードのインストール方法 Windows 7でのWindows Virtual PCのインストール方法 Windows XPモードへのアプリケーションの移行方法 仮想環境でのWindows XPアプリケーションの使用方法 Windows XPモードへのユーザーデータの移行方法 HP で推奨する設定 2 GB 以上の物理システムメモリを搭載する 初期設定のメモリ割り当てを 512 MB から 768 MB または 1 GB に変更する 既知の制限事項 ウィルス対策ソフトウェアのライセンスは Windows 7およびXPモードの両方には適用されません ホストオペレーティングシステム (Windows 7) 用およびXPモード用の2つのライセンスを用意する必要があります POS(Point of Sale) 機器のシリアルデバイスは 仮想クライアントからは正しくリダイレクトされません 2009 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製品およびサービスに対する保証は 当該製品およびサービスに付属の保証規定に明示的に記載されているものに限られます 本書のいかなる内容も 当該保証に新たに保証を追加するものではありません 本書の内容につきましては万全を期しておりますが 本書の技術的あるいは校正上の誤り 省略に対して責任を負いかねますのでご了承ください Intelは 米国 Intel Corporationの米国およびその他の国における登録商標です MicrosoftおよびWindows は 米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です 製品番号 600342-291 初版 2009 年 11 月日本ヒューレット パッカード株式会社 6