○ 何のために財務書類を作成するか

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Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

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最上町バランスシートを読むにあたって

新しい地方公会計制度 これまで南阿蘇村では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 南阿蘇村がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなか

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平成 26 年度 佐賀市財務諸類の公表について Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデ

資産の部 道路 小 中学校など公共施設の現在価値のほか 他団体に対する出資金や預金など これまで積み上げてきた金額 負債の部 借入金の残高 退職手当の引当金など 将来の世代が負担しなければならない金額 純資産の部 資産のうち税金などによって形成され これまでの世代が負担した金額 公共資産 自治体が所

平成 25 年度 佐賀市財務諸類の公表公表についてについて Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示され

平成 2 4 年度 佐賀市財務書類 基準モデル 平成 26 年 3 月佐賀市総務部財政課

新しい地方公会計制度 これまで錦町では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 錦町がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなかった情報

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新しい地方公会計制度 これまで氷川町では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 氷川町がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなかった

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~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

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[ 資産の部 ] [ 負債の部 ] 1 公共資産 1 固定負債 (1) 有形固定資産 (1) 地方債 13,451,327 1 生活インフラ 国土保全 12,25,617 (2) 長期未払金 2 教育 7,134,832 1 物件の購入等 3 福祉 1,65,858 2 債務保証又は損失補償 4 環

スライド 1

第 1 部平成 28 年度決算にみる中野区の財政 平成 28 年度普通会計決算の概要 ( 歳入 歳出 ) 歳入歳出 実質収支の推移 歳入歳出実質収支 ( 実質収支 ) 1,4 1,2 1, ,324 1,333 1,23 1,265 1,95 1,43 1,52 1,89 1,14

PowerPoint プレゼンテーション

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

連結 経常行政コスト ( 単位 : 千円 ) 総額 ( 構成比率 ) 生活インフラ 国土保全 連結行政コスト計算書自平成 21 年 4 月 1 日 至平成 22 年 3 月 31 日 教育福祉環境衛生産業振興消防総務議会支払利息 回収不能見込計上額 (1) 人件費 7,521, % 78

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

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千葉県のバランスシート等の財務書類について


Microsoft Word - 公益法人会計の仕訳

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報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

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平成 28 年度鳥栖地区広域市町村圏組合財務書類 ( 統一的な基準 )

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

01_表紙

Taro-27文章バージョン

財務諸表に対する注記 1. 継続事業の前提に関する注記 継続事業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況はない 2. 重要な会計方針 (1) 有価証券の評価基準及び評価方法 満期保有目的の債券 償却原価法 ( 定額法 ) によっている なお 取得差額が少額であり重要性が乏しい銘柄については 償却原価

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

科目 期別 損益計算書 平成 29 年 3 月期自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 平成 30 年 3 月期自平成 29 年 4 月 1 日至平成 30 年 3 月 31 日 ( 単位 : 百万円 ) 営業収益 35,918 39,599 収入保証料 35,765 3

一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ

4 借金と貯金 ( 将来にわたる財政負担 ) 2 借金の返済 福祉や環境 教育 まちづくりなど広範囲にわたり必要性の高い施設の整備を進め その財源の一部として 多額の市債の発行 ( 借金 ) を行ってきました この結果 市債残高と毎年の公債費 ( 元金と利子の返済額 ) も伸びましたが まちづくりが

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平成22年度連結決算財務諸表(PDF)

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

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行政コスト計算書 自平成 26 年 4 月 1 日 至平成 27 年 3 月 31 日 経常行政コスト 総 額 ( 構成比率 ) 生活インフラ 国土保全 教育 福祉 環境衛生 産業振興 消防 総務 議会 支払利息 回収不能見込計上額 その他 (1) 人件費 69,25, % 8,37,6

計算書類等

キャッシュ・フロー計算書について

営業報告書

 資 料 2 

財務諸表に対する注記 1. 継続事業の前提に関する注記 継続事業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況はない 2. 重要な会計方針 (1) 有価証券の評価基準及び評価方法 満期保有目的の債券 償却原価法 ( 定額法 ) によっている なお 取得差額が少額であり重要性が乏しい銘柄については 償却原価

Microsoft Word - あきる野市のおさいふ(H30年度版).docx

Microsoft Word - 5第Ⅰ部第1章

平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

その 1 花巻市の財政状況は? 平成 27 年度一般会計決算から花巻市の財政状況を説明します 1 平成 27 年度の主なお金の使い道は? 扶助費 81 億 3,922 万円 16.5% その他の経費 225 億 941 万円 45.7% 義務的経費 218 億 5,720 万円 44.4% 人件費

その 1 花巻市の財政状況は? 平成 26 年度一般会計決算から花巻市の財政状況を説明します 1 平成 26 年度の主なお金の使い道は? 扶助費 79 億 6,283 万円 16.5% その他の経費 213 億 1,965 万円 44.1% 義務的経費 215 億 7,690 万円 44.6% 人件


資金収支計算書 平成 30 年度の収支状況を資金収支計算書の流れでみると 収入額は平成 31 年度新入生の入学時納付金の前受金等を含め 195 億 5,975 万 4 千円となり 前年度より繰越された 40 億 5,576 万 3 千円を加えると 収入合計は 236 億 1,551 万 7 千円とな

貝監第  号

2017 年度第 1 四半期業績の概要 年 8 月 9 日 日本生命保険相互会社

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Microsoft Word - 訂正短信提出2303.docx

[ 資産の部 ] [ 負債の部 ] 1 公共資産 1 固定負債 (1) 有形固定資産 (1) 地方債 5,591,868 1 生活インフラ 国土保全 14,49,268 (2) 長期未払金 2 教育 7,47,7 1 物件の購入等 3 福祉 1,763,351 2 債務保証又は損失補償 4 環境衛生

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

野村アセットマネジメント株式会社 平成30年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

野村アセットマネジメント株式会社 2019年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

H27年度財務書類説明資料(総務委員会).xlsx

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

科 目 貸借対照表平成 30 年 3 月 31 日現在 当年度前年度増減 ( 単位 : 円 ) Ⅰ 資産の部 1. 流動資産 現金預金 28,313,776 24,804,212 3,509,564 未 収 金 5,810,958 5,810,958 0 流動資産合計 34,124,734 30,6

3. その他 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) 無 (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 無 2 1 以外の会計方針の変更 無 3 会計上の見積りの変更 無 4 修正再表示 無 (3)

日本基準基礎講座 資本会計

平成20年度十和田市財務書類報告書

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Ⅲ. 連結財務書類 1 連結の対象範囲本市における連結の対象範囲は 普通会計をはじめとする市の全ての会計 (11 会計 ) 本市が加入している一部事務組合等(9 団体 ) 本市が2 分の1 以上出資している法人等 (3 団体 ) となっています 図 9 連結対象範囲 ( 連結グループ ) の概要 普

Microsoft Word 決算短信修正( ) - 反映.doc

. 資産評価及び固定資産台帳整備の手引き () 評価基準問番号質問回答関連箇所 原則として 全ての項目についてエクセル形式等の編集可能なデータ形式で公表することとします ただし HP 上で公表する際に データ容量の都合上 全ての項目を編集可能なデータ形式で公表することが困難である場合には 未利用資産

平成 27 年度岩国市下水道事業決算の要領 下水道事業の経営成績と財政状態をお知らせするため 平成 27 年度決算の要領を公表します 1. 業務量 下水道区域の拡大により 処理人口は 260 人増加し 年間有収水量は 52,674 m3増加しました 区分 平成 27 年度 平成 26 年度 処 理

第 16 回ビジネス会計検定試験より抜粋 ( 平成 27 年 3 月 8 日施行 ) 次の< 資料 1>から< 資料 5>により 問 1 から 問 11 の設問に答えなさい 分析にあたって 連結貸借対照表数値 従業員数 発行済株式数および株価は期末の数値を用いることとし 純資産を自己資本とみなす は

平成 28 年度貸借対照表 平成 29 年 3 月 31 日現在 公益財団法人神奈川県下水道公社

学校法人加計学園平成 28 年度財務の概要 貸借対照表 ( 表 1) 資産の部 科 目 平成 29 年 3 月 31 日 ( 単位 : 円 ) 本年度末前年度末増減 固 定 資 産 有 形 固 定 資 産 土 地 建 物 その他の有形固定資産 特 定 資 産 そ の 他 の 固 定 資 産 流動資産

(Ⅱ 普通会計財務書類について ) 経常行政コスト 総額 ( 構成比率 ) 生活インフラ 国土保全 (2) 行政コスト計算書自平成 25 年 4 月 1 日 至平成 26 年 3 月 31 日 教育福祉環境衛生産業振興警察総務議会支払利息 (1) 人件費 121,117,56 27.% 4,415,

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

2007財政健全化判断比率を公表いたします

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あいおいニッセイ同和損保の現状2013

東京二十三区清掃一部事務組合 平成 27 年度財務書類

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平成 24 年度 清須市の財務諸表について ( 概要版 ) 平成 25 年 12 月 清須市総務部財政課

もくじ Ⅰ はじめに 1 何のために財務諸表を作成するか 1 地方公共団体における企業会計的手法 ( 財務書類 4 表 ) の導入について 2 財務書類 4 表の作成方法には いくつかの方式があります 1 基準モデル 総務省方式改訂モデル 3 清須市の財務書類 4 表は 1 清須市の財務諸表の構成 4 概要版 と 詳細版 との関係 2 Ⅱ 平成 24 年度清須市の財務書類 4 表について ( ダイジェスト版 ) 普通会計財務書類 4 表 3 連結財務書類 4 表 4 Ⅲ 普通会計財務書類 4 表について 1 貸借対照表 について 5 2 行政コスト計算書 について 6 3 純資産変動計算書 について 7 4 資金収支計算書 について 8 Ⅳ 連結財務書類 4 表について 1 連結財務書類 4 表について 9 1 連結貸借対照表の概要 10 2 連結行政コスト計算書の概要 10 3 連結純資産変動計算書の概要 11 4 連結資金収支計算書の概要 11 注意本概要版に掲載した数値は 主に単位を 億円 としているため 端数調整の結果 別冊の 詳細版 の数値と比較した場合 数値が合致しないときがあります

Ⅰ はじめに 1 何のために財務諸表を作成するか 地方分権の進展に伴い 地方公共団体がこれまで以上に自由かつ責任のある地域経営を進めていくためには 内部管理強化と外部へのわかりやすい財務情報の開示が不可欠とされています その方策の一つとして 従来の公会計 ( 単式簿記 現金主義 ) では不明確であった資産 負債状況といった ストック情報 を補完するため 地方公共団体において企業会計的手法を活用した財務書類 4 表を作成 開示する ( 新公会計 ) ことが求められています 地方公共団体における企業会計的手法 ( 財務書類 4 表 ) の導入について 1 現金主義による会計処理の補完 見えにくいコストの明示 正確なストックの把握 将来の住民負担に対する意識 2 財政状況の把握 公社 第 3 セクターなどとの連携を踏まえた会計の整備による 全体的な財政状況の把握 3 コスト分析と政策評価への活用 事業別 施設別の財務書類を用いた検討 2 財務書類 4 表の作成方法には いくつかの方式があります 財務書類 4 表を作成するに当たり 総務省から作成モデルとして 基準 モデル と 総務省方式改訂モデル の 2 通りのモデルが示されていますが 団体独自の方式で作成しているところもあります 基準モデル企業会計の実務を基にしたもので 財務書類の作成は 固定資産台帳等に基づき作成します 現金取引情報に止まらず ストック フロー情報を網羅的に公正価値で把握した上で 個々の取引情報を発生主義により発生の都度又は期末に一括して複式記帳にて作成する方式です 総務省方式改訂モデル公有資産の状況や発生主義による取引情報を資産台帳や個々の複式記帳によらず 既存の決算統計情報を活用して作成する方式です 当初は 昭和 44 年度以降の決算統計における普通建設事業の積み上げを基本としますが 段階的に資産評価を進め 最終的には基準モデルと同様レベルまで資産評価の水準を高めていくものです 3 清須市の財務書類 4 表は 本市においては 総務省方式改訂モデル に基づいて 作成しています また 普通会計決算に係る財務書類 4 表のほか 特別会計 一部事務組合 公社などの決算も反映させた連結財務書類 4 表も併せて作成しています 1

清須市の財務諸表の構成 概要版 財務書類 4 表 ( 本書 ) ( 普通会計 ) 1 貸借対照表 2 行政コスト計算書 3 純資産変動計算書 4 資金収支計算書 連結財務書類 4 表 ( 普通会計 + 特別会計 + 市と連携して行政サービスを行う一部事務組合 法人など ) 1 連結貸借対照表 2 連結行政コスト計算書 3 連結純資産変動計算書 4 連結資金収支計算書 詳細版 掲載は 概要版及び市全体の財務書類 4 表の詳細です ( 別冊 ) 4 概要版 と 詳細版 との関係 概要版 では 財務書類 4 表から見た市の財政状況を 大まか に説明 しています そのため 概要版では詳しいことがわからない と思われる かもしれません さらに詳しいことをお知りになりたい場合は 平成 24 年度財務諸表 ( 詳 細版 ) をご覧いただくと 総務省方式改訂モデルに基づき作成した財務書 類と一般的な財政指標を掲載しております 併せてご覧ください 概要版 本市の財政状況を 大まか に説明 さらに詳しいことが知りたい 別冊 24 年度財務諸表 ( 詳細版 ) をご覧ください 2

Ⅱ 平成 24 年度清須市の財務書類 4 表について ( ダイジェスト版 ) 普通会計財務書類 4 表 貸借対照表 5 ページ資金収支計算書 8 ページ 行政コスト計算書 6 ページ 市が住民サービスを提供するために保有している道路 学校などの資産や貯金などの財産を 借方 へ それらをどのような財源 ( 借金 補助金 現金 ) で賄ってきたかを 貸方 へ表示したものです 1 年間の現金の流れを 行政サービス 公共施設の整備 投資 財務活動 ( 借金返済など ) の区分ごとに示しています 1 年間の行政活動のうち 福祉 教育活動 ごみ収集など 資産形成に直接結びつかないサービスに使われたお金と そのサービスの対価としていただいた使用料などの収入を示したものです 借 方 将来の世代に引継ぐ社会資本 貸 方 将来の世代の負担となる債務 ( 借金 ) 1 期首資金残高 7 億円 1 経常行政コスト 194 億円 2 経常的収支額 33 億円 (2+3+4+5) 資産 1 負債 228 億円 3 公共資産整備収支額 11 億円 2 人にかかるコスト 35 億円 1 公共資産 758 億円うち地方債 171 億円 4 投資 財務的収支額 22 億円 職員の給与 退職手当等 うち有形固定資産 756 億円 5 当年度歳計現金増減 (2+3+4) 0 億円 3 物にかかるコスト 73 億円 うち売却可能資産 2 億円 1+5 債務返済の財源等 当年度歳計現金残高 7 億円 4 移転支出的なコスト 84 億円 2 投資等 37 億円 2 純資産 600 億円純資産変動計算書 7ページ 3 流動資産 33 億円 5 その他のコスト 2 億円 うち歳計現金 7 億円 これまでの世代が負担してきた分 貸借対照表 に記載されている純資産が 1 年間でどのように変動しているかを表しています よって 今までの世代が負担してきた資産の増減を示しています 物品の購入 委託費 施設等の修繕費 減価償却費等 生活保護 児童手当などの社会保障給付 補助金 他会計繰出金等 地方債の利子等 合計 (1+2+3) 828 億円合計 (1+2) 828 億円 6 経常収益 6 億円 財務書類の構成について 市の資産がどのくらいあるかを知りたい 貸借対照表 市の財産や借金の現状を表します 行政サービスにいくら経費がかかっているかを知りたい 行政コスト計算書 市の行政サービスの分野別に コスト 利用者の負担状況を表します 市の財産の増減を知りたい 純資産変動計算書 1 年度の間に 市の財産がどれだけ増減したかを表します 市の持っている現金の増減を知りたい 資金収支計算書 市の持っている現金の増減を表します 1 期首純資産残高 598 億円 1-6 2 純経常行政コスト 188 億円 純経常行政コスト 188 億円 3 一般財源 157 億円 4 補助金等受入 33 億円 5その他 0 億円 6 変動額計 (2+3+4+5) 2 億円 1+6 当年度純資産残高 600 億円 3

Ⅱ 平成 24 年度清須市の連結財務書類 4 表について ( ダイジェスト版 ) 連結財務書類 4 表 本表の数値は 前頁の 普通会計分 の数値 + 左下表にある 2 公営企業会計 + 3 特別会計 + 7 一部事務組合等の会計 の合算額です 連結貸借対照表 10 ページ連結資金収支計算書 11 ページ 連結行政コスト計算書 10 ページ 市が住民サービスを提供するために保有している道路 学校などの資産や貯金などの財産を 借方 へ それらをどのような財源 ( 借金 補助金 現金 ) で賄ってきたかを 貸方 へ表示したものです 1 年間の現金の流れを 行政サービス 公共施設の整備 投資 財務活動 ( 借金返済など ) の区分ごとに示しています 1 年間の行政活動のうち 福祉 教育活動 ごみ収集など 資産形成に直接結びつかないサービスに使われたお金と そのサービスの対価としていただいた使用料 保険料などの収入を示したものです 借方貸方 将来の世代に引継ぐ社会資本 将来の世代の負担となる債務 ( 借金 ) 1 期首資金残高 17 億円 1 経常行政コスト 336 億円 2 経常的収支額 37 億円 (2+3+4+5) 資産 1 負債 340 億円 3 公共資産整備収支額 12 億円 2 人にかかるコスト 44 億円 1 公共資産 912 億円うち地方債等 271 億円 4 投資 財務的収支額 25 億円 職員の給与 退職手当等 うち有形固定資産 910 億円 5 当年度資金増減 (2+3+4) 0 億円 3 物にかかるコスト 83 億円 うち売却可能資産 2 億円 1+5 2 投資等 47 億円 2 純資産 665 億円 期末資金残高 17 億円 4 移転支出的なコスト 202 億円 3 流動資産 46 億円連結純資産変動計算書 11ページ 資金 から 普通会計にかかる 財政調 5 その他のコスト 7 億円 うち資金 42 億円 地方債の利子等 合計 (1+2+3) 1,005 億円合計 (1+2) 1,005 億円 6 経常収益 75 億円 1 期首純資産残高 657 億円 1-6 連結の状況 2 純経常行政コスト 261 億円純経常行政コスト 261 億円 普通会計 債務返済の財源等 平成 24 年度決算の連結状況 ( 清須市全体 ) 2 公営企業会計 水道事業会計 下水道事業特別会計 3 特別会計 国民健康保険特別会計 介護保険特別会計 後期高齢者医療特別会計 これまでの世代が負担してきた分 整基金 及び 減債基金 を除いた数値と一致します 7 一部事務組合等の会計 西春日井広域事務組合 五条広域事務組合 尾張農業共済事務組合 尾張市町交通災害共済組合 愛知県後期高齢者医療広域連合 尾張土地開発公社 ( 福 ) 清須市社会福祉協議会 貸借対照表 に記載されている純資産が 1 年間でどのように変動しているかを表しています よって 今までの世代が負担してきた資産の増減を示しています 3 一般財源 4 補助金等受入 5 その他 6 変動額計 (2+3+4+5) 1+6 当年度純資産残高 154 億円 115 億円 0 億円 8 億円 665 億円 物品の購入 委託費 施設等の修繕費 減価償却費等 生活保護 児童手当 特別会計などの社会保障給付 補助金等 一部事務組合及び広域連合は経費負担割合等 土地開発公社は出資比率に基づいて比例連結をしています 4

Ⅲ 普通会計財務書類 4 表について 1 貸借対照表 について 市が住民サービスを提供するため保有している道路 学校などの資産や貯金などの財産を 借方 へ それらをどのような財源 ( 借金 補助金 現金 ) で賄ってきたかを 貸方 へ表したものです 貸借対照表の見方について 市が持っている施設を お金で表したものです 行政目的のために使用されていない資産のうち 売却が可能な資産です 現金預金や将来現金化できる資産を表したものです 借方貸方 資産公共資産うち有形固定資産うち売却可能資産 投資等流動資産うち歳計現金 負債うち地方債 純資産 市の施設を作るために借りたお金で 将来の世代の負担となる借金を表します 現在までの世代が負担した資産で 実質的な市の財産をいいます 貸借対照表の概要 借 方 貸 方 資産 1 公共資産 758 ( 5) 1 負債 228 ( 3) うち有形固定資産 756 ( 5) うち地方債 171 ( 1) うち売却可能資産 2 (±0) 2 投資等 37 (+4) 3 流動資産 33 (±0) 2 純資産 600 (+2) うち歳計現金 7 (±0) 合計 (1+2+3) 828 ( 1) 合計 (1+2) 828 ( 1) かっこ内は対前年度比較 公共資産 ( 有形固定資産 ) の保有構成 環境衛生 0.9% 福祉 7.2% 産業振興 5.5% 教育 28.1% 消防 2.2% 総務 11.9% 生活インフラ 国土保全 44.2% 清須市の平成 24 年度末の資産総額は 8 2 8 億円です この資産を形成するために今まで負担してきた額 ( 純資産 ) は 6 0 0 億円 将来に負担していく額 ( 負債 ) は 228 億円です 資産のうち公共資産については 平成 2 4 年度の減価償却費 ( 2 7 億円 ) が資産の増加額 ( 2 2 億円 ) を上回り 前年度末から 5 億円減少しています 投資等については 庁舎等整備基金の積立 ( 4 億円 ) などにより 前年度末から 4 億円増加しています 将来の世代が負担する負債は資産の 27.5 % となっており 地方債残高の減少などにより前年度末から 0. 4 ポイント減少しています 5

2 行政コスト計算書 について 1 年間の行政活動のうち 福祉 教育活動 ごみの収集など 資産の形成に直接結びつかないサービスについて分野別に使われたお金と そのサービスの対価としていただいた使用料などの収入を表したものです 行政コスト計算書の見方について 日常の行政サービスを行うためにかかった経費 ( コスト ) をいいます 経常行政コスト の内訳です 使用料 手数料など 住民が行政サービスの対価として負担したお金をいいます 区分総額教育福祉 経常行政コスト 経常収益 人にかかるコスト 物にかかるコスト 移転収支的コスト その他のコスト 受益者負担比率 (%) 純経常行政コスト 分野ごとに行政コストを表したものです 経常行政コスト の額に占める 経常収益 の割合です 経常行政コスト から 経常収益 を除いた額です 行政コスト計算書の概要 区 分 総額 1 経常行政コスト 194 (2+3+4+5) 2 人にかかるコスト 35 3 物にかかるコスト 73 4 移転支出的コスト 84 5その他のコスト 2 6 経常収益 6 受益者負担比率 (%) 3.1 純経常行政コスト (1-6) 188 産業振興 4.0% 消防 4.4% 環境衛生 10.2% 総務 10.8% 経常行政コストの構成 議会 1.6% 支払利息 1.1% その他 0.6% 生活インフラ 国土保全 10.6% 教育 13.7% 福祉 43.0% 行政サービスを提供するために 年間を通じてかかる費用 ( 経常行政コスト ) は 194 億円 行政サービスに対して市民などからいただいた使用料 手数料等の収入 ( 経常収益 ) は 6 億円でした よって 差額の 188 億円は その多くを税金で賄っています 経常行政コストに占める経常収益の割合は 受益者負担比率で表され その数値は 3.1 % となっています ( 全国平均は 2 % ~8% と言われています ) 経常行政コストを分野別に見ると 上記のグラフのとおり社会保障給付費等の増加により福祉や教育に また ごみ処理等のために環境衛生に経費がかかっていることがわかります 6

3 純資産変動計算書 について 貸借対照表 に記載されている 純資産 が 1 年間でどのように変動しているかを表したものです よって 今までの世代が負担してきた資産の増減を表しています 純資産変動計算書の見方について 平成 24 年度当初の純資産額です 区 期首純資産残高 分 純資産合計 公共資産整備国県補助金等 公共施設の整備を国や県の補助金で行った時に計上されます 行政コスト計算書 で計上された 純経常行政コスト と同じです 純経常行政コスト 一般財源 ( 地方税 地方交付税等 ) 補助金等受入 平成 24 年度末の純資産額です その他 期末純資産残高 純資産変動計算書の概要 区分純資産合計 1 期首純資産残高 598 2 純経常行政コスト 188 3 一般財源 ( 地方税 地方交付税等 ) 157 4 補助金等受入 33 5その他 0 期末純資産残高 (1+(2+3+4+5)) 600 内訳については 平成 24 年度財務諸表 ( 詳細版 ) をご覧ください 平成 2 4 年度末の純資産は 前年度末から 2 億円増加し 6 0 0 億円となりました 行政サービスにかかったコスト ( 経常行政コスト ) から経常収益を除いた純経常行政コストは 1 88 億円で 地方税や地方交付税 補助金などで賄うことができました 7

4 資金収支計算書 について 1 年間の現金の流れを 行政サービス 公共施設の整備 投資 財務活動 ( 借金返済など ) の区分に表したものです 資金収支計算書の見方について 日常の行政サービスを行うための歳入と歳出の状況です 道路や保育園などを整備するための歳入と歳出の状況です 基金の積立てや借金の返済などによる歳入と歳出の状況です 経常収支の部経常的収支額公共資産整備収支の部公共資産整備収支額投資 財務的収支の分投資 財務的収支額当年度歳計現金増減額期首歳計現金残高期末歳計現金残高 平成 2 4 年度の現金の増減額です 平成 2 4 年度末の現金の残高です 資金収支計算書の概要 経常収支の部 1 経常的収支額 33 公共資産整備収支の部 2 公共資産整備収支額 11 投資 財務的収支の分 3 投資 財務的収支額 22 4 当年度歳計現金増減額 (1+2+3) 0 5 期首歳計現金残高 7 期末歳計現金残高 (4+5) 7 平成 24 年度末の期末歳計現金残高は 前年度末から増減がありませんでした 期末歳計現金残高に増減がなかったのは 経常的収支額が減少したものの 将来の公共資産整備に備えるための基金への積立金が減少したことなどにより 投資 財務的収支額の赤字額が前年度よりも減少したことによります 8

Ⅳ 連結財務書類 4 表について 本市では 下図にあるとおり 市の普通会計決算のほか 市の行政サービスに関係する団体の会計も 連結 して数値を公表しています これにより 市内部だけでなく外部団体も合わせた全体の財政状況を知ることができます 連結の状況 平成 24 年度決算の連結状況 ( 清須市全体 ) 普通会計 2 公営企業会計 水道事業会計 下水道事業特別会計 3 特別会計 国民健康保険特別会計 介護保険特別会計 後期高齢者医療特別会計 7 一部事務組合等の会計 西春日井広域事務組合 五条広域事務組合 尾張農業共済事務組合 尾張市町交通災害共済組合 愛知県後期高齢者医療広域連合 尾張土地開発公社 ( 福 ) 清須市社会福祉協議会 一部事務組合及び広域連合は経費負担割合等 土地開発公社は出資比率に基づいて比例連結 をしています 連結資産全体の構成 ( 総資産額約 1,0 0 5 億円 ) その他団体 52.5 億円 5.2% 公営事業会計 128.8 億円 12.8% 普通会計 823.5 億円 82.0% 公営事業会計資産構成 その他団体資産構成 普通会計の資産額 ( 823.5 億円 ) が 5 ページの額 (828 億円 ) と違うのは 普通会計分及びその他の会計分 で共通する資産について 普通会計分から差し引きを行っているためです 9

1 連結貸借対照表の概要 借方貸方 資産 1 公共資産 912 (+9) 1 負債 340 (+8) うち有形固定資産 910 (+9) うち地方債等 271 (+8) うち売却可能資産 2 (±0) 2 投資等 47 (+6) 3 流動資産 46 (+1) 2 純資産 665 (+8) 合計 (1+2+3) 1,005 (+16) 合計 (1+2) 1,005 (+16) かっこ内は対前年度比較 連結決算の総資産額は 1,005 億円で 普通会計決算の約 1.2 倍の規模になりました 資産のうち公共資産については 普通会計は 5 億円の減となったものの 下水道事業特別会計分における 15 億円の増などにより 前年度末から 9 億円増加しています 負債のうち地方債等については 下水道事業特別会計における地方債残高の増加 ( + 1 1 億円 ) などにより 前年度末から 8 億円増加しています 将来の世代が負担する負債は資産の 33.8% となっており 地方債残高の増加などにより前年度末から 0.2 ポイント増加しています 2 連結行政コスト計算書の概要 区 分 総額 1 経常行政コスト 336 (2+3+4+5) 2 人にかかるコスト 44 3 物にかかるコスト 83 4 移転支出的コスト 202 5その他のコスト 7 6 経常収益 75 受益者負担比率 (%) 22.3 純経常行政コスト (1-6) 261 連結決算の経常行政コストは 336 億円になりました それに対する受益者負担金が 75 億円で 受益者負担比率は 22.3 % となり 普通会計単体と比較すると 19.2 ポイント大きいことがわかります 国民健康保険特別会計において 国民健康保険税収入が収益として計上されているため 普通会計よりも受益者負担率が大きく増加しています 経常行政コストの構成をみると 国民健康保険特別会計や介護保険特別会計などの影響により 福祉の占める割合が普通会計決算よりもさらに大きくなりました 10

3 連結純資産変動計算書の概要 1 期首純資産残高 657 2 純経常行政コスト 261 3 一般財源 ( 地方税 地方交付税等 ) 154 4 補助金等受入 115 5その他 0 期末純資産残高 (1+(2+3+4+5)) 665 連結決算による純資産額は 前年度末から 8 億円増加し 665 億円となりました これは 前年度末と比較して 資産に対する今までの世代が負担してきた分が増加したことを表します 4 連結資金収支計算書の概要 区 分 経常的収支の部 1 経常的収支額 37 公共資産整備収支の部 2 公共資産整備収支額 12 投資 財務的収支の分 3 投資 財務的収支額 25 4 当年度資金増減額 (1+2+3) 0 5 期首資金残高 17 期末資金残高 (4+5) 17 連結決算による平成 2 4 年度末の資金残高は 17 億円となり 平成 2 4 年度当初からの増減はありませんでした 11