Marvell BIOS Utility ユーザーガイド HPE MicroServer Gen10 用 摘要 このユーザーガイドでは 内蔵の Marvell BIOS Utility を使用して RAID 仮想ディスクやアレイを作成および管理する方法について説明します Hewlett Packard Enterprise では ユーザーがサーバーストレージ構成の基本原理に精通し サーバーハードウェアやネットワーキングの基本的な知識を有していることを想定しています 部品番号 :P00148-191 発行 :2017 年 9 月版数 :1
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目次 Marvell BIOS Utility... 3 MBUへのアクセス... 3 UEFIブートモードでのMBUへのアクセス... 3 レガシーブートモードでのMBUへのアクセス... 3 Marvell BIOS Utilityの使用... 4 RAID 管理... 4 仮想ディスクの作成... 4 RAID 構成データ... 5 仮想ディスクの削除... 6 劣化した仮想ディスク... 7 サポートと他のリソース... 10 Hewlett Packard Enterpriseサポートへのアクセス... 10 ご用意いただく情報... 10 アップデートへのアクセス... 10 ドキュメントに関するご意見 ご指摘... 11
Marvell BIOS Utility Marvell BIOS Utility(MBU) は 内蔵 Marvell ストレージコントローラー ROM に組み込まれています このユーティリティを使用すると 内蔵ストレージコントローラーに接続されたドライブを使用して RAID 仮想ディスクとアレイを作成および管理できます MBU へのアクセス MBU へのアクセスは UEFI およびレガシーブートモードの両方でサポートされます BIOS ユーティリティにアクセスするには 以下の手順のいずれかを使用します UEFI ブートモードでの MBU へのアクセス 1. HPE ProLiant MicroServer Gen10 のダウンロードページにアクセスします (http://www.hpe.com/downloads/microservergen10) 2. ドライバー ソフトウェア およびファームウェアをクリックします 3. オペレーティングシステムのドロップダウンメニューから OS Independent を選択します 4. ユーティリティをクリックします 5. Marvell BIOS ユーティリティ (UEFI)for HPE MicroServer Gen10 サーバーパッケージをダウンロードします 6. パッケージを解凍し ui64.efi ファイルを USB キーにコピーします 7. USB キーをサーバーに接続し サーバーを再起動します 8. ワンタイムブートメニューにアクセスするには プロンプトが表示されたら F11 キーを押します 9. UEFI: Built-in EFI Shell を選択し Enter キーを押します 10. USB キーに割り当てられているファイルシステムボリュームを取得するには UEFI シェルプロンプトで map -r コマンドを入力します 11. ui64.efi ファイルを含むファイルシステムに切り替え Enter キーを押します 12. 次のコマンドを入力します fs0:\> ui64.efi ここで 0 は ui64.efi ファイルを含む USB デバイスのサーバーディレクトリです レガシーブートモードでの MBU へのアクセス 1. サーバーを再起動します 2. POST ドライブ情報画面で Ctrl+M を押します ページ 3
Marvell BIOS Utility の使用 Marvell BIOS Utility を使用するには 次のキーを使用します キー機能 上矢印および下矢印 Enter スペース Esc F10 メニュー項目を移動します 項目を選択するか ポップアップメニューオプションを表示します 状態を選択します 前の画面に戻ります 選択を保存し ユーティリティを終了します RAID 管理仮想ディスクの作成 1. トポロジペインでHBA 0: Marvell 0を選択し Enterキーを押します Configuration Wizardポップアップが表示されます 2. Enter キーを押します 3. 矢印キーを使用して 空き物理ディスクのリストをスクロールします 4. 仮想ディスクを作成するために使用する物理ディスクを選択 / 選択解除するには スペースバーを押します ディスクが選択されていると アスタリスク (*) が表示されます 5. 物理ディスクを選択したら Enter キーを押します ページ 4
6. 適切な RAID レベルを選択し Enter キーを押します RAID 0 - RAID 0( ディスクストライピング ) は 読み取り / 書き込みに高いパフォーマンスを必要とするものの フォールトトレランス機能は必要としないアプリケーションに推奨されています この RAID レベルには 少なくとも 2 つの物理ドライブが必要です RAID 1 - RAID 1( ディスクミラーリング ) は 読み取りにおけるパフォーマンスとフォールトトレランスを必要とするアプリケーションに推奨されています この RAID レベルには 2 つの物理ドライブが必要です RAID 10 - RAID 10( ディスクストライピングおよびディスクミラーリング ) は 読み取りにおける高いパフォーマンスとフォールトトレランスを必要とするアプリケーションに推奨されています この RAID レベルには 最低でも 4 つの物理ドライブが必要です 7. 仮想ディスクのストライプサイズを選択し Enter キーを押します 8. デフォルト名が新しい仮想ディスクに割り当てられます 仮想ディスクの名前を変更するには 以下を実行します a. Name フィールドを選択します b. 新しい名前を入力します c. Enter キーを押します 9. Next を選択します 10. Enter キーを押します 仮想ディスクを作成することを確認するダイアログボックスが表示されます 11. 仮想ディスクを作成するには Y キーを押します 新しい仮想ディスクは トポロジペインに表示されます RAID 構成データ RAID 構成データは 仮想ディスクの一部であるすべての物理ディスクに保存されます この物理ディスクをあるシステムから別のシステムに移動した場合 そのディスクは 外部ディスクと見なされます ターゲットシステムの別の仮想ディスクでこのディスクを使用するには 元の構成データを消去する必要があります ページ 5
RAID 構成データの消去 注意 物理ディスクから RAID 構成を消去すると そのディスク上のすべてのデータと 元の仮想ディスクの構成データが消去されます 1. トポロジペインで 外部ディスクを選択し Enter キーを押します メニューポップアップが表示されます 2. Erase RAID Config Data を選択し Enter キーを押します 警告メッセージが表示されます 3. RAID 構成データを消去するには Y キーを押します 仮想ディスクの削除 仮想ディスクを恒久的に削除すると 仮想ディスク上のすべてのデータが消去されます 仮想ディスクを削除した後 仮想ディスクを構成する物理ディスクは 他の仮想ディスクで使用できるようになります 仮想ディスクを削除するには 以下の手順に従ってください ページ 6
1. トポロジペインで 削除する仮想ディスクを選択し Enter キーを押します メニューポップアップが表示されます 2. Enter キーを押します 仮想ディスクの削除を確認するプロンプトが表示されます 3. 仮想ディスクの削除を確定するには Y を選択します MBR の削除を確認するプロンプトが表示されます 4. MBR の削除を確定するには Y を選択します 劣化した仮想ディスク 物理ディスクの 1 つ以上のメンバーで障害が発生すると フォールトトレラントの仮想ディスクは劣化状態になります 劣化した仮想ディスクは フォールトトレランス機能を失います 重要 Marvell BIOS Utility の代わりに Marvell Storage Utility を使用すると 仮想ディスクの再構築処理をより短時間で行えます 劣化した仮想ディスクを再構築するには 以下の手順に従ってください 注意 再構築の処理を中断すると データが失われたり システムに損傷を与えたりする可能性があります 再構築の処理中に仮想ディスクを削除したり 交換用の物理ディスクの取り外し / 切断を行ったりすると 処理が中断します 1. 障害が発生した物理ディスクは 同一の物理ディスクで交換してください 交換の手順については HPE ProLiant MicroServer Gen10 Maintenance and Service Guide(http://www.hpe.com/support/microserv ergen10-msg) を参照してください 2. MBU にアクセスします 3. トポロジペインで Degraded としてマークされた仮想ディスクを見つけます ページ 7
4. 矢印キーを使用してFree Physical Disksリストをスクロールし スペースバーを押して交換用の物理ディスクを選択します 5. Enterキーを押します メニューポップアップが表示されます 6. Rebuildを選択して Enterキーを押します 仮想ディスクを確認するプロンプトが表示されます ページ 8
7. Y を選択して再構築の処理を確定します ページ 9
サポートと他のリソース Hewlett Packard Enterprise サポートへのアクセス ライブアシスタンスについては Contact Hewlett Packard Enterprise Worldwide の Web サイトにアクセスします http://www.hpe.com/assistance ドキュメントとサポートサービスにアクセスするには Hewlett Packard Enterprise サポートセンターの Web サイトにアクセスします http://www.hpe.com/support/hpesc ご用意いただく情報 テクニカルサポートの登録番号 ( 該当する場合 ) 製品名 モデルまたはバージョン シリアル番号 オペレーティングシステム名およびバージョン ファームウェアバージョン エラーメッセージ 製品固有のレポートおよびログ アドオン製品またはコンポーネント 他社製品またはコンポーネント アップデートへのアクセス 一部のソフトウェア製品では その製品のインターフェイスを介してソフトウェアアップデートにアクセスするためのメカニズムが提供されます ご使用の製品のドキュメントで ソフトウェアの推奨されるソフトウェアアップデート方法を確認してください 製品のアップデートをダウンロードするには 以下のいずれかにアクセスします Hewlett Packard Enterprise サポートセンター http://www.hpe.com/support/hpesc Hewlett Packard Enterprise サポートセンター : ソフトウェアのダウンロード http://www.hpe.com/support/downloads Software Depot http://www.hpe.com/support/softwaredepot enewsletters およびアラートをサブスクライブするには 以下にアクセスします http://www.hpe.com/support/e-updates-ja お客様の資格を表示したりアップデートしたり 契約や保証をお客様のプロファイルにリンクしたりするには Hewlett Packard Enterprise サポートセンターの More Information on Access to Support Materials ページにアクセスします http://www.hpe.com/support/accesstosupportmaterials 重要 一部のアップデートにアクセスするには Hewlett Packard Enterprise サポートセンターからアクセスするときに製品資格が必要になる場合があります 関連する資格を使って HPE パスポートをセットアップしておく必要があります ページ 10
ドキュメントに関するご意見 ご指摘 Hewlett Packard Enterprise では お客様により良いドキュメントを提供するように努めています ドキュメントを改善するために役立てさせていただきますので 何らかの誤り 提案 コメントなどがございましたら ドキュメントフィードバック担当 (docsfeedback@hpe.com) へお寄せください フィードバックの送信時には ドキュメントのタイトル 部品番号 版数 およびドキュメントの表紙にある改版日をご記載ください オンラインヘルプの内容については 製品名 製品のバージョン ヘルプの版数 および法的な注意事項ページにある改版日をご記載ください ページ 11