関西舞台テレビテクノ & アート協同組合海外研修レポート 2018 年 2 月 4 日 8 日ドバイ つむら工芸岩倉秀和 1
2 月 4 日 ( 日 ) 出国 21:00 関西国際空港集合参加者顔合わせならびに行程説明等のミーティング 23:35 アラブ首長国連邦 ( ドバイ ) に向けて出発 ( エミレーツ航空 ) 2 月 5 日 ( 月 ) 入国 視察研修 05:45 ドバイ国際空港着 ( 所要時間 :11 時間 10 分時差 :-5 時間 ) 空港内の時計はすべて ROLEX です 07:30 ザ ウェスティンドバイ アルハブトゥール着ホテルにて朝食 09:00 12:00 ドバイ市内観光 09:15 ジュメイラビーチ ジュメイラビーチから望む ブルジュ アル アラブ 自称または世間では 7 つ星ホテル と呼称され 世界唯一の最高ランクホテルとされている 09:50 ジュメイラモスク見学 イスラム教の礼拝堂で 非イスラム教徒が内部見学できる数少ない場所 中央の大ドームと 2 本の塔が特徴的な ドバイで最も美しいモスクのひとつと言われている 2
10:30 ドバイ博物館 (Dubai Museum) 視察 屋外にはダウ船や湾岸諸国で使われていた家を再現している博物館 地下の展示スペースへ進むと 昔のスークの様子や人々の生活 砂漠やオアシスでの日々 真珠の歴史について 蝋人形を使ってドバイの発展の模様を詳しく説明していました 11:10 アブラ ( 渡し舟 ) を利用し対岸のスーク ( 市場 ) へ 近代的な都市の中に古典的な木造の渡し舟 ノスタルジックな水上交通です 午前中ですが中々の活気 地元の人が多く 下町感のある空間でした 巨大な金の指輪?? ギネスの認定証と一緒に飾られていました 3
12:10 ドバイ歌劇場 (DUBAI OPERA) 視察 伝統的な木造船 ダウ船 をイメージして建設され 洗練されたデザインが印象的でした ホール内のデザインも独創的で 日本には無い雰囲気で文化の違いを感じます 客席の皮革はフェラーリと同等品!? 吹抜けのオブジェも豪華で予算のかけ方が違います 4
13:50 昼食 16:45 2020 年ドバイ万博会場予定地視察 ドバイパークスへ向かう車中から撮影 整地もしておらず現在はただの空き地ドバイの万博ですからとんでもない物ができるのでしょう 17:20 ボリウッド ( ドバイパークス内 ) 視察 6 つのエリアをもつ巨大テーマパーク ドバイパークス内にあるボリウッドエリアのエントランスアーチ エリア内の歌劇場 ロイヤルプラザ インドをモチーフにしているエリアなのでドバイとは雰囲気が違います 劇場内を撮影 プロセニアムアーチは重厚 客席はかなりゆったりした感じです 5
舞台袖 裏道具類 かなり細部まで作り込まれて 緻密な作業が施されています 見た目は重厚ですが 軽量化した作りになっています 全体的な造作物の印象ですが すべてにおいて精巧に造られていて時間と予算をかけているように思われます 技術的にも日本にも劣らず 世界の技術が流入されているように感じました 6
LED パネル LED パネルが何層にも設置され 場面が変わったり動きのある映像が流れ すごい臨場感でただただ圧倒されました 20:00 頃夕食 ( メトロポリタンホテルドバイ ) 参加メンバーの方々と本日の視察の内容を振り返りつつ 明日からの自主研修に向けたスケジュールの確認を行いました 初日は過密日程でしたが ドバイの伝統ある名所の観光と舞台に関連した各施設の視察など個人視察では行えない十分すぎる内容で貴重な体験をさせていただきました 22:00 頃ホテル帰着 ( ザ ウェスティンドバイ アルハブトゥール ) 7
2 月 6 日 ( 火 ) 終日自主研修 1 日目 09:00 モーニング デザートサファリ ( 砂漠ドライブ & ラクダ農場見学 ) 私たちはこの車で砂漠ドライブです さすが世界のトヨタ 他の車もすべてトヨタ ランドクルーザーでした 何やら誓約書にサイン 英語ですが分かりません おそらく自己責任という感じなのでドキドキしますね 砂漠の中を 大滑走! 柔らかな砂の上で車は予測不能で縦横無尽に走り回ります なので 車中から撮った写真はほとんどボツです 砂漠ど真ん中で休憩 インスタ映えするスポットらしいですが 砂漠しかありません 行儀の良いラクダがお出迎え 砂漠の中を闊歩すると思いきや 広場を一周でした 砂漠のど真ん中にレストラン?? 異空間の中で朝食をいただきました 8
13:00 ザ ドバイモール (The Dubai Mall) 正面入口から撮影 エントランスは日本のショッピングモールとあまり違いは感じませんが 中には約 1200 の小売店と大型デパート 200 以上の飲食店とスケート場や水族館なども入る巨大メガモールです お店の並び方 一店舗の大きさは日本と同じですがこの光景が延々と続きます 各所にある吹抜けスペース 空間のつかい方に余裕が感じられます 滝をイメージしたオブジェ? とにかく大きいです 中央の赤枠内がカフェ レストラン 回りが LED ビジョンで映像がながれ 下部にスケートリンクがあります 吹抜けスペースに設置された巨大モニュメント 大きいだけでなく洗練されたデザインと精巧な作品で構成されています 9
15:30 ドバイ水族館 & アンダーウォーター ズー (Dubai Aquarium & Underwater Zoo) ドバイモール中央の 3 フロアにまたがって造られた世界最大級の水族館 巨大水槽は水深 11m もあり 表面のアクリルは日本製だとか トンネル水槽は大水槽を貫き全長 48m 縦横無尽に泳ぐ魚たちを観察できます 18:00 ドバイ ファウンテン (Dubai Fountain) ラスベガスのベラッジオと同じ噴水デザイナーが手掛けている 音と光に合わせて水が複雑に動きそのパターンは 1000 以上ある モール側から観るバージ カリファ 巨大かつ近未来のデザインで圧倒的な存在感です 19:00 ドバイ ファウンテン (Dubai Fountain) 夜間 同じ噴水ショーでも夜間は照明の演出が際立ちます 水しぶきも照明があたって浮き上がり 昼間よりも迫力が感じられます 夜間の照明が灯るとさらに幻想的な建物に変化します 写真も CG のようになりました 10
20:00 バージ カリファ バージ カリファに映像 LED レーザーが絡み合い 美しい音楽とのコラボレーションで感動 ドバイの国王様?? ですかね 度々 映し出されていました 中東の衣装が印象的です UAE の政府系不動産開発会社 EMAAR の映像 ドバイの建設中の建物にはほぼこの社名が掲示されてました 22:30 ホテル帰着 ( ザ ウェスティンドバイ アルハブトゥール ) 2 月 7 日 ( 水 ) 終日自主研修 2 日目 09:30 バージュ カリファ展望台 アット ザ トップ スカイ 天空を突き刺すように聳える高さ 828m 地上から尖端までの高さは地球上で最も高層の人工建造物として ギネスブックにも登録されています ドバイモール内から入場して 塔の概要と歴史の説明を受けていよいよ高速エレベーターに乗り 148 階を目指します 11
10:00 アット ザ トップ スカイ (148 階 /555m) からの眺望 高層ビル群 高級リゾートホテル 建設中の多数のビルと大型競技場 そして海と砂漠 人工建造物と自然が混在する景色は現在急発展するドバイでしか見れない風景ではないでしょうか 12
13:00 モール オブ ジ エミレーツ ドバイモールからドバイ メトロを利用して移動 ニュードバイと称される地区にありドバイモールに次ぐ店舗数の超大型ショッピングモール モール内のカルフール ( 仏系スーパー ) でローカルなお土産を多数購入することが出来ました 19:00 ル パール バイ ドラゴン観劇 エントランスは煌びやかな映像が映し出される大型ビジョンが設置されています 曲線が複雑に入り組んだデザインの劇場内 常設劇場という事もあり重厚な質感が印象的でした シルク ドゥ ソレイユ等の演出を手掛けたフランコ ドラゴン氏による常設ショー この劇場は最先端の技術を使用し アクアステージと 270 万リットルの水が入る 12 メートルの深さのプールを装備していて 大量の水が流れ出てくるシーンは圧巻でした 20:30 ホテルへ一時帰着 13
2 月 8 日 ( 木 ) 出国 帰国 03:05 関西国際空港に向けて出発 ( エミレーツ航空 ) EK316 便にて日本へ向けて出発します 空港ロビーは日本へ帰国される日本人の方が多くいらっしゃいました 16:55 関西国際空港着 ( 所要時間 :08 時間 50 分時差 :+5 時間 ) 解散 まとめ 感想 今回初めて関西舞台テレビテクノ & アート協同組合の研修に参加させていただきました 前田理事長をはじめ同行させていただいた皆様には大変お世話になり深く感謝申し上げます めざましい発展とともに 政府をあげて観光業に取り組んでいるドバイ 次々と新しい施設やテーマパークを作っては 世界を驚かせています その地に自分が行くことなど想像すらしたことがなかったので 不安と期待が入り交じるなかでの研修でした ドバイで ローカル と呼ばれる地元の人々は ドバイの人工のたった 20% ほどで残りの約 80% は周辺国を中心に 世界中から移住してきた人々と聞き驚きました そのためか ドバイを歩いていると 服装も 肌の色も 話す言葉も 多様な人とすれ違います 中東はもちろん インド ヨーロッパ アジア アフリカなど ドバイには 200 国以上の国籍の人が住んでいるとのことでした そしてドバイはさまざまな宗教の人がいるものの イスラム圏なので イスラム教で禁止されているお酒を飲む習慣がありません とはいえ 空港やホテルで手に入りますし 街を散策していると少ないですが Bar もありました Bar はおもにホテル内にあり お洒落なお店も多く 夕暮れ時にはお酒を飲む人 飲まない人に関わらず賑わっているようでした 食事に関しても制限があり豚肉は禁止 牛肉料理もあまり目にすることがなく基本鶏肉料理がメインです マクドナルドも例外でなくチキンが中心のメニューばかりでした お酒とギャンブルが禁止されているせいか 治安はかなり良く 恐らくドバイは日本よりも安全だと感じました 首長の統治力とイスラム教の戒律による影響でしょうか 夜でも安心して一人で歩けます 今回の視察で感じた事は ドバイは莫大な資金力でただ無造作に造られた近代観光都市ではないという点です ドバイの歴史と伝統が今も残るスーク 洗練されたデザインと海外からの最先端技術を多様に取り入れ建てられた高層ビル群 それに宗教観が相まって独特だが繊細で情緒が感じられる都市が形成されています 2020 年ドバイ万博を控え 今後もまだまだ発展を続けるドバイは世界から注目を集めていますが エンターテイメント業界で働く私たちにとっても決して目が離せない都市のひとつです 14