Application Note Application Note No. ESC-APN Document No.: ESC-APN adviceluna Linux デバッグ手順 (MIPS コア編 ) はじめに adviceluna Linux デバッグ手順 ( 以

Similar documents
adviceシリーズスタートアップガイド(Cortex-M3編)

adviceシリーズスタートアップガイド(ARM9編)

Application Note Application Note No. ESC-APN 文書番号 : ESC-APN Tcl link library インストールガイド はじめに Tcl link library インストールガイド ( 以下 本書 ) では Act

Notes and Points for ADuCM320 Internal Flash memory

Notes and Points for TM4C123Gx Internal Flash memory

MF mypresto インストールガイド 目次 新規インストールの手順 (Windows 版 )... 2 MF mypresto の起動 (Windows 版 )... 7 新規インストールの手順 (Mac 版 )... 8 MF mypresto の起動 (Mac 版 ) 新規イン

新規インストールガイド Microsoft Office Professional Plus 2016 本書は Download Station から Microsoft Office Professional Plus 2016( 以下 Office) をダウンロ ドし 新規インストールを行う手順

スライド 1

AN1526 RX開発環境の使用方法(CS+、Renesas Flash Programmer)

Notes and Points for TMPR454 Flash memory

インターネット EDI システムを使用する前の準備 目次 動作環境について... 2 Internet Explorer7.0 / 8.0 をご利用の場合の設定方法... 3 [1] インターネット EDI システムを利用するための標準的な設定... 3 [2] ブラウザ型で帳票を利用する場合に必要

1. 新規プロジェクト作成の準備新規プロジェクトのためのフォルダを用意して そこにプロジェクトを作成します [ 新しいフォルダー ] をクリックして希望のフォルダに新しいフォルダを作成します この例では TrST_F401N_BlinkLD2 というフォルダを作成しました TrST_F401N_Bl

目次 1. はじめに ご注意 アイコン表記について NET Framework3.5(3.0/2.0) のインストールについて ネットワークに接続せずにインストールする方法 高速スタートアップの無効化について...

. はじめに 動作環境の全ブラウザで 本書の設定を行ってください 本設定を行わない場合 システムが 正常に動作しない可能性がありますので 必ず設定をお願いいたします また 本書の中で 画 像に番号を付与している箇所以外の設定は お使いの環境のままでご使用ください 参考 : 動作環境の全ブラウザについ

はじめに 動作環境の全ブラウザで 本書の設定を行ってください 本設定を行わない場合 システムが 正常に動作しない可能性がありますので 必ず設定をお願いいたします また 本書の中で 画 像に番号を付与している箇所以外の設定は お使いの環境のままでご使用ください 参考 : 動作環境の全ブラウザについては

ポップアップブロックの設定

リモートアクセスライト インストールガイド リモートアクセスライト インストールガイド 第 1. 1 版 2017 年 12 月 12 日

BACREX-R クライアント利用者用ドキュメント

目次 1. PDF 変換サービスの設定について )Internet Explorer をご利用の場合 )Microsoft Edge をご利用の場合 )Google Chrome をご利用の場合 )Mozilla Firefox をご利

Microsoft Word - BJ-Trans_JW_SXFInstallguide.doc

目次 専用アプリケーションをインストールする 1 アカウントを設定する 5 Windows クライアントから利用できる機能の紹介 7 1ファイル フォルダのアップロードとダウンロード 8 2ファイル更新履歴の管理 10 3 操作履歴の確認 12 4アクセスチケットの生成 ( フォルダ / ファイルの

intra-mart ワークフローデザイナ

目次 第 1 章はじめに 取扱いについて 記載内容について... 5 第 2 章基本操作 OneDrive を開く フォルダーを作成する フォルダーを削除する データをアップロ

クラウドファイルサーバーデスクトップ版 インストールマニュアル 利用者機能 第 1.2 版 2019/04/01 富士通株式会社

ランタイム版 Pro 版共通 症例登録システム 2018/12/11 Q & A 目次 1. 起動時のエラー... 2 Q11. " ファイル jsgoe_data3.fmp12 を開くことができません" と表示されます (Windows) 2 Q12. ショートカットから起動できません (Wind

PALNETSC0184_操作編(1-基本)

改版履歴 版数 日付 内容 担当 V /03/27 初版発行 STS V /01/27 動作条件のオペレーティングシステムに Windows 7 STS を追加 また 動作条件のブラウザに Internet Explorer 8 を追加 V /0

RW-5100 導入説明書 Windows7 用 2017 年 7 月 シャープ株式会社

はじめに このマニュアルは BACREX-R を実際に使用する前に知っておいて頂きたい内容として 使用する前の設定や 動作に関する注意事項を記述したものです 最初に必ずお読み頂き 各設定を行ってください 実際に表示される画面と マニュアルの画面とが異なる場合があります BACREX-R は お客様の

建築業務管理システム 補足マニュアル Internet Explorer11 設定ガイド (Windows10 用 )

03 Podium Walkerのインストール方法およびアンインストール .docx

RW-4040 導入説明書 Windows 7 用 2017 年 7 月 シャープ株式会社

Microsoft Word - HGWEB_Defender_クリーンアップツール_説明書_Rev.1.00.doc

ご利用の前に 目次 推奨環境とソフトウェアのバージョン 推奨環境について Windows8 Windows8.1 について Internet Explorer のバージョン確認 SAMWEB の初期設定 セ

証明書インポート用Webページ

SHOFU SureFile for DentalX Manual

ご利用の前に 目次 - 0. 推奨環境とソフトウェアのバージョン 推奨環境について Windows8 Windows8. について Internet Explorer のバージョン確認 SAMWEB の初期設定 セキュリティ設定..

1. 事前準備 ひかりワンチーム SP は インターネットにアクセスして利用するサービスです ご利用いただくには インターネット接続環境及びインターネットに接続可能な端末 (PC 等 ) WEB ブラウザが必要となります 以下のサービス推奨動作環境に合わせ 事前にご用意ください ひかりワンチーム S

PowerPoint プレゼンテーション

目次 No. 内容 メニュー名 ページ番号 事前準備 IEバージョン情報確認 互換表示設定 (IE9 IE0 IEの場合 ) 信頼済みサイトへの登録 (IE0 IEの場合 ) 4 受注データを (IE0 IEの場合 ) 6 5 リストを出力する為の設定 (IE0 IEの場合 ) 7 6 ( その)(

8. 適用 を後 OK をしウインドウを閉じてください 2. パソコンと LCV3 を LAN ケーブルで接続し 設定を行います Windows パソコンの推奨環境は以下の通りです (2015 年 6 月現在 ) OS : Windows XP Vista 7 8 CPU : 32bit 64bit

PowerPoint プレゼンテーション

2006

Microsoft Word - (修正)Internet Explorer 8 9設定手順 受注者.DOC

flashplayer確認手順_ xls

Microsoft PowerPoint ï½žéł»å�’å–¥æœ�ㇷㇹㅃㅀ㇤ㅳㇹㅋㅼㅫ曉逃.ppt [äº™æ‘łã…¢ã…¼ã…›]

目次 1. はじめに Windows のバージョンの確認方法について Internet Explorer のバージョンの確認方法について Internet Explorer8 対応について 5 2. インターネット一時ファイルの設定について 6 3. インターネッ

クライアント証明書

迷惑メールフィルタリングサービス フィードバック機能マニュアル

外字インストーラユーザーズガイド Ver 1.20(2016 年 2 月改訂 )

PC にソフトをインストールすることによって OpenVPN でセキュア SAMBA へ接続することができます 注意 OpenVPN 接続は仮想 IP を使用します ローカル環境にて IP 設定が被らない事をご確認下さい 万が一仮想 IP とローカル環境 IP が被るとローカル環境内接続が行えなくな

証明書インポート用Webページ

Oracle Business Intelligence Standard Edition One のインストール

目次 第 1 章概要....1 第 2 章インストールの前に... 2 第 3 章 Windows OS でのインストール...2 第 4 章 Windows OS でのアプリケーション設定 TP-LINK USB プリンターコントローラーを起動 / 終了するには

Pirates Buster Series Secure Viewer セットアップマニュアル (Web インストーラ)

事前にご確認をお願いします InternetExplorerを起動し 右上のツールボタン インターネットオプション を左クリックします を左クリックし Internet Explorer10 設定手順書 2 / 23

PowerPoint プレゼンテーション

スライド 1

クラウドファイルサーバーデスクトップ版 インストールマニュアル ファイルサーバー管理機能 第 1.1 版 2017/01/24 富士通株式会社

1 開発ツールのインストール 最初に JDK をインストールし 次に IDE をインストールする という手順になります 1. JDK のインストール JDK のダウンロードとインストール JDK は次の URL でオラクル社のウェブページからダウンロードします

クライアント証明書インストールマニュアル

Shareresearchオンラインマニュアル

目次 第 1 章はじめに 電子入札システムを使用するまでの流れ 1 第 2 章 Java ポリシーを設定する前に 前提条件の確認 2 第 3 章 Java のバージョンについて Java バージョン確認方法 Java のアンインストール ( ケース2の

改訂履歴 改訂日付 改訂内容 2014/11/01 初版発行 2017/01/16 Studuino web サイトリニューアルに伴う改訂 2017/04/14 Studuino web サイトリニューアルに伴うアクセス方法の説明変更 2018/01/22 Mac 版インストール手順変更に伴う改訂

迷惑メールフィルタリングサービス フィードバック機能マニュアル

FormPat 環境設定ガイド

認証連携設定例 連携機器 アイ オー データ機器 BSH-GM シリーズ /BSH-GP08 Case IEEE802.1X EAP-PEAP(MS-CHAP V2)/EAP-TLS Rev2.0 株式会社ソリトンシステムズ

Bross. ご利用時における Internet Explorer 7.0 の設定について WindowsXP SP3 編 Ver 年 6 月 KDDI 株式会社 1

ポップアップブロックの設定

Microsoft Word - プリンター登録_Windows XP Professional.doc

目次 ① MX ONE インストール手順 P.3 ②メイン画面の見方 P.7 ③動画保存の方法 P.8 URL 検出でダウンロードする方法 P.8 自動ダウンロード機能 P.8 アドオン機能でダウンロード 録画する方法 P.9 URL 追加機能 P.11 番組機能 P.12 ④ MX ONE レコー

1.InternetExplorer のバージョン確認手順 1 InternetExplorer を起動します 2 メニューバーより ヘルプ バージョン情報 を選択します メニューバーが表示されていない場合は F10 キーでメニューバーを表示してください 2

動作環境設定

サイボウズ ツールバー βマニュアル

セットアップの流れ Graphtec Pro Studio を使用する SAi Cloud へのユーザー登録 1-1 SAi Cloud へのユーザー登録 Graphtec Pro Studio のインストール 1-2 Graphtec Pro Studio のインストール Cutting Mast

<8B9E93738CF092CA904D94CC814090BF8B818F B D836A B B B816A2E786C73>

Windows10 の設定

目次 1. はじめに ライセンス証書の受領 ライセンス証書に含まれる内容 環境前提条件 準備 インストール環境の確認 ファイル インストール インストール後の Dr

クライアント証明書導入マニュアル

Studuinoソフトウェアのインストール

CubePDF ユーザーズマニュアル

Microsoft Word - 補足説明_Win7_Server2008R2__R1.doc

平成 31 年 2 月 22 日 岐阜県電子入札システムクライアント PC の Internet Explorer 11 設定手順 ( 受注者用 ) 岐阜県電子入札システムを利用するには インターネットエクスプローラーの設定を行う必要があります 設定項目の一覧 ( クリックすると説明箇所へジャンプし

<発注書作成>

PrintBarrierV3L50(V ) アップデート手順書 第 1.01 版 株式会社富士通アドバンストエンジニアリング 平成 25 年 3 月 7 日 1

無線LAN JRL-710/720シリーズ ファームウェアバージョンアップマニュアル 第2.1版

AN1609 GNUコンパイラ導入ガイド


セットアップマニュアル

更新用証明書インポートツール 操作マニュアル 2011 年 10 月 31 日 セコムトラストシステムズ株式会社 Copyright 2011 SECOM Trust Systems CO.,LTD. All rights reserved. P-1

カルテダウンロード 操作マニュアル

Microsoft Word - CBSNet-It連携ガイドver8.2.doc

P-touch Transfer Manager の使用方法 ご使用になる前に 必ず本書をお読みください 本書はお読みになったあとも いつでも手にとって参照できるようにしてください Version 0 JPN

ICカード

Microsoft Word - 01.【電子入札】パソコンの設定方法について 修正_

<4D F736F F D DD92E B838B5F8EE688B590E096BE8F915F3194C55F E646F63>

利用ガイド

年調・法定調書の達人from弥生給与 運用ガイド

目次 1. はじめに 準備 機器構成 やさしく名刺ファイリング Pro v.14.0 セットアップと動作確認 やさしく名刺ファイリング Pro v.14.0 セットアップ... 5 Windows Windows 8.

SMB送信機能

Transcription:

No. ESC-APN-026-02 Document No.: ESC-APN-026-02 adviceluna Linux デバッグ手順 (MIPS コア編 ) はじめに adviceluna Linux デバッグ手順 ( 以下 本書 ) は adviceluna にて下記 Linux 環境をデバッグする手順を説明した文書です Application Shared Library Loadable Kernel Module 本書の対象となるユーザー adviceluna と microview-plus との組み合わせで MIPS コアにて Linux デバッグを行うすべてのユー ザー 本書の対象となる環境 HLB600 (MIPS 対応 adviceluna/microview-plus デバッガソフトウェア ) を使用する環境 HLB600 (MIPS 対応 adviceluna/microview-plus デバッガソフトウェア ) Rev.3.11 以降を使用し 以下のソフトウェアライセンスを使用する環境 DLA336 (MIPS Linux 対応ソフトウェアライセンス ) Page 1 of 26

No. ESC-APN-026-02 注意事項 本書で使用している画面は Windows 7 Internet Explorer 11 の環境で作成しています ほかの環境をお使いの場合 表示や操作手順が異なることがあります 本書の操作手順は adviceluna(slb600) および Linux サポートライブラリ (DLA336) を使用して解説しています お使いの機種によっては 操作手順内での名称や参照しているマニュアル名が異なる場合があります advice シリーズの製品を安全にお使いいただくために重要な情報は adviceluna ユーザーズマニュアル ( 固有編 ) (HLB600_podm_jpn.pdf) に記載されています 本ガイドに記載されている会社名 製品名は 各社の登録商標または商標です アイコンについて 本ガイドで使用しているアイコンには 以下の意味があります 特に重要な情報を記載しています 操作する際は十分に注意してください 操作を進める上で役に立つ情報やアドバイスなどの補足事項を記載しています 本ガイドのほかのページやほかのマニュアルなどの参照情報を記載しています Page 2 of 26

No. ESC-APN-026-02 目次 はじめに... 1 本書の対象となるユーザー... 1 注意事項... 2 アイコンについて... 2 1. Linux 環境デバッグ設定... 4 1.1. プロジェクトの新規作成... 4 1.2. デバッグ設定手順... 5 1.3. パス変換設定... 6 2. カーネルのデバッグ方法... 8 2.1. カーネルのデバッグ情報ファイルのシンボルエントリ... 8 3. ローダブルカーネルモジュールのデバッグ方法... 9 3.1. デバッグ手順... 9 3.2. 制限事項... 12 3.2.1. _init 属性... 12 3.2.2. アプリケーションの起動... 12 4. アプリケーションのデバッグ方法... 13 4.1. デバッグ手順... 13 4.2. PID 選択機能... 16 4.3. 仮想モードの使用方法... 18 4.4. 制限事項... 20 4.4.1. アプリケーションの main 関数からデバッグ... 20 5. 共有ライブラリのデバッグ方法... 21 5.1. デバッグ手順... 21 5.2. 特定プロセスからコールされた時のみブレークさせる... 24 5.3. 制限事項... 24 5.3.1. 関数の先頭からのデバッグ... 24 6. 参考資料... 25 改訂履歴... 26 Page 3 of 26

No. ESC-APN-026-02 1. Linux 環境デバッグ設定 1.1. プロジェクトの新規作成本作業は新規プロジェクト作成時に行います Linux デバッグ設定済みの既存プロジェクトファイルを利用する場合は不要です Linux デバッグを行う為には 新規プロジェクトの作成時に OS の選択が必要です DLA336 ライセンスを登録の場合 ユーザーシステム接続後に OS 設定ダイアログ が表示されます 1 OS 設定ダイアログ 画面では OS の選択を行います ❶ OS 種別を選択します ❶ [Linux] を選択して [OK] をクリックしてください Linux OS 設定 ダイアログが表示されます 2 Linux OS 設定 画面では Linux OS のデバッグ設定方法を選択します ❶ ❶ Linux OS デバッグ設定方法を選択します [ カーネルシンボル (vmlinux) を使用して自動設定する ( 推奨 )] を選択して [OK] をクリックしてください Page 4 of 26

No. ESC-APN-026-02 Linux 環境のデバッグには カーネルが起動した状態で Attach をおこない カーネルシンボルファイル vmlinux のシンボルエントリが必要となります 以下の手順にて Linux デバッグの設定を行ってください 1.2. デバッグ設定手順 1 プロジェクト起動後にカーネルシンボルファイル vmlinux をシンボルエントリします microview-plus メニュー [ 環境 ]-[ ダウンロード ] を選択し ダウンロードウィザードを開いてください ダウンロードアイコンをクリックしてもウィザードを開くことができます ダウンロードアイコン 2 デバッグ情報ファイルを使用する を選択して 次へ ボタンを押してください 3 カーネルシンボルファイル vmlinux を選択 デバッガのみにダウンロードするにチェックをおこない 次へ ボタンを押してください Page 5 of 26

No. ESC-APN-026-02 4 エントリ実行後に以下の vmlinux のシンボル情報が登録されれば正常に設定完了です 1.3. パス変換設定 Linux 環境の開発環境は Linux にてビルドされております Windows にてパス情報を参照する際には パス 整合の設定が必要となります microview-plus メニュー [ 表示 ]-[ シンボル一覧 ] よりシンボル一覧を開いてください シンボル一覧より デバッグ対象の vmlinux シンボルを右クリックして パス変換情報の編集 (T) を選択し 設定ウィンドウを開きます Page 6 of 26

No. ESC-APN-026-02 1 2 Linux 環境でのパスと Windows 環境からのパスを設定します 変換設定が追加されます OK を選択してください 以上で設定は完了です Page 7 of 26

No. ESC-APN-026-02 2. カーネルのデバッグ方法 Linux のデバッグにはカーネルのシンボルファイルが必要となります カーネルシンボルファイルの情報をも とに Linux デバッグ機能が動作します 2.1. カーネルのデバッグ情報ファイルのシンボルエントリ 1.1 章を参照し カーネルデバッグ情報ファイル (vmlinux) をシンボルエントリしてください エントリ後カーネルのシンボリックデバッグが可能となります Page 8 of 26

No. ESC-APN-026-02 3. ローダブルカーネルモジュールのデバッグ方法 ローダブルカーネルモジュール (Loadable Kernel Module( 以下 LKM)) のデバッグ手順 制限事 項を説明します 3.1. デバッグ手順デバッグ対象の LKM が既にロードされている場合 手順 2~5はスキップしてください LKM がロードされているかの確認は 以下のいずれかで行えます linux コンソールより lsmod コマンドを実行する LinuxResourceViewer LKM タブの Reload ボタンを押す 1 LinuxResourceViewer の起動 microview-plus メニュー [Linux]-[LinuxResrouceViewer] を選択し LinuxResourceViewer を起動 してください 2 ブレーク設定の無効化ブレーク設定をしている場合 一度全て無効化してください microview-plus メニュー [ 表示 ]-[ ブレーク一覧 ] よりブレーク一覧画面を開き 右クリックして すべて無効 を選択してください Page 9 of 26

No. ESC-APN-026-02 3 LKM List の更新 Reload ボタンを押すと 現在 Linux kernel でロードされている LKM 一覧が更新されます 4 シンボルエントリ デバッグ対象の LKM を右クリックし Entry symbol ボタンを押し LKM のシンボルファイル (*.ko ファイル ) を選択してください Page 10 of 26

No. ESC-APN-026-02 5 パス変換設定 ビルドしたフォルダと 実際にソースファイルがあるフォルダが異なる場合 パスの変換設定を行ってく ださい 6 ソースファイル表示 microview-plus で home コマンドを実行すると ソースファイルが表示されます Page 11 of 26

No. ESC-APN-026-02 3.2. 制限事項 3.2.1. _init 属性 init 属性が指定された関数のソースデバッグには対応しておりません init 属性を削除し リビルドしてください 例 ) static int init my_init_module(void) { : } 3.2.2. アプリケーションの起動 init 関数からデバッグを開始する Debug LKM on init 機能は 対応しておりません Page 12 of 26

No. ESC-APN-026-02 4. アプリケーションのデバッグ方法 アプリケーションのデバッグ手順を説明します 4.1. デバッグ手順 1 シンボル登録 microview-plus メニュー [ 環境 ]-[ ダウンロード ] を選択し ダウンロードウィザードを開いてください ダウンロードアイコンをクリックしてもウィザードを開くことができます ダウンロードアイコン デバッグ情報ファイルを使用する を選択して 次へ ボタンを押してください デバッグ対象とするアプリケーションのシンボルファイル ( デバッグ情報ファイル ) を選択して 次へ ボ タンを押してください 確認画面が表示されますので 内容を確認して ダウンロード開始 ボタンを押してください シンボル登録が完了します Page 13 of 26

No. ESC-APN-026-02 2 パス変換設定 ビルドしたフォルダと 実際にソースファイルがあるフォルダが異なる場合 パスの変換設定を行ってく ださい 3 ブレーク設定 シンボル一覧よりシンボルをツリー展開し ソースファイル名 もしくは関数名をダブルクリックしてソ ースファイルを開いてください 実行行にカーソルをあわせ [ 右クリック ]-[OCD ブレーク設定 ]-[FT] を選択して OCD ブレークを設定し てください デフォルト設定の場合 OCD ブレークはソース上で Shift キー を押しながらダブルクリックすることでも設定できます 設定は microview-plus メニュー [ ツール ]-[ オプション ] の プログラム表示ウィンドウダブルクリック動作 設定を確認してください Page 14 of 26

No. ESC-APN-026-02 4 ユーザーシステムの実行 ユーザーシステムがブレーク中の場合 go コマンドで実行してください 5 デバッグ対象プロセスでのブレーク手順 3で設定した OCD ブレーク行が実行されると ブレークが発生します OCD ブレークは 同一の論理アドレスが実行された場合 デバッグ対象以外のプロセスでもブレークが発生します microview-plus メニュー [Linux]-[ デバッグ ] より Linux デバッグ画面を開き カレントプロセス欄がデバッグ対象のプロセスであるかを確認してください デバッグ対象プロセスではない場合 該当のプロセスでブレークするまで再実行してください また 複数回再実行してもデバッグ対象プロセスでブレークしない場合 以下のいずれかの方法をご使用ください PID 選択機能によって デバッグ対象プロセスを指定することが可能です 使用方法については PID 選択機能 を参照してください デバッグ対象のプロセスが実行されていない場合 PID 選択機能はご使用になれません 6 デバッグ開始デバッグ対象プロセスのデバッグを開始してください カレントコンテキストに対しては ソフトウェアブレークの設定が可能です ソフトウェアブレークは ブレーク設定したプロセスのみがブレーク対象となります Page 15 of 26

No. ESC-APN-026-02 4.2. PID 選択機能 OCD ブレークは 同一の論理アドレスが実行された場合 デバッグ対象以外のプロセスでもブレークが発生しますが PID 選択機能を使用することで 指定したプロセスのみでブレークを発生させることが可能です microview-plus メニュー [Linux]-[ デバッグ ] より Linux デバッグ画面を開き 画面上で右クリックして 更新 を選択してください プロセス一覧よりデバッグ対象のプロセス (PID) を選択し 右クリックして PID 選択する を選択してください 選択したプロセスがデバッグ対象となります この場合 PID102 がデバッグ対象となります Page 16 of 26

No. ESC-APN-026-02 PID 選択を解除する場合は PID 選択されているプロセスを選択し 右クリックして PID/PGRP を解除 する を選択してください Page 17 of 26

No. ESC-APN-026-02 4.3. 仮想モードの使用方法 仮想モードを使用することにより カレントコンテキスト以外の任意のプロセス / スレッドにデバッ ガを切り替えてデバッグすることができます 1 ツールバー [Linux(L)] [ デバッグ (D)] を選択します 2 Linux デバッグ 画面表示後 プロセス一覧の右クリック [ 更新 (U)] を選択します 右クリックポップアップメニュー から [ 更新 (U)] を選択します スレッド一覧表示が表示されます Page 18 of 26

No. ESC-APN-026-02 3 デバッグしたいスレッドを選択して右クリックポップアップメニュー [ 仮想モードにする (V)] を選択 また はデバッグしたいスレッドをダブルクリックします 切り替えたアプリケーションの シンボルを登録している場合 ソースが表示されます 現在のカレントスレッドの情報が表示されます 仮想モードを使用している場合 ICE モード が 仮想 となっています 選択したスレッドが青い表示に切り替わります Page 19 of 26

No. ESC-APN-026-02 4.4. 制限事項 4.4.1. アプリケーションの main 関数からデバッグ アプリケーションの main 関数からデバッグ 機能は 対応しておりません Page 20 of 26

No. ESC-APN-026-02 5. 共有ライブラリのデバッグ方法 共有ライブラリ (Shared Library) のデバッグ手順を説明します 5.1. デバッグ手順 ロード済みの共有ライブラリのデバッグ手順です 1 LinuxResourceViewer の起動 microview-plus メニュー [Linux]-[LinuxResrouceViewer] を選択し LinuxResourceViewer を起動 してください 2 Task list 更新 Task list タブの Reload ボタンを押してタスク一覧表示を更新してください Page 21 of 26

No. ESC-APN-026-02 3 メモリマップ表示 デバッグ対象の SharedLibrary をロードしているタスクを右クリックし View memory map を選択 してください 4 シンボルエントリ Memory Map View にてデバッグ対象の SharedLibrary を右クリックして Entry debug symbol of libxxx.so を選択し デバッグ対象とする共有ライブラリのシンボルファイル (*.so) を指定してください Page 22 of 26

No. ESC-APN-026-02 5 パス変換設定 ビルドしたフォルダと 実際にソースファイルがあるフォルダが異なる場合 パスの変換設定を行ってく ださい Page 23 of 26

No. ESC-APN-026-02 5.2. 特定プロセスからコールされた時のみブレークさせるブレーク対象プロセスを指定する場合は 4.2 PID 選択機能 をご使用ください 5.3. 制限事項 5.3.1. 関数の先頭からのデバッグ 関数の先頭からのデバッグ 機能は 対応しておりません Page 24 of 26

No. ESC-APN-026-02 6. 参考資料 microview-plus インストールガイド (mvp_installguide.pdf) microview-plus ユーザーズマニュアル ( 共通編 ) (mvwplusj.pdf) microview-plus Linux サポートライブラリユーザーシステムセットアップマニュアル MIPS32[DA336/DLA336] (DA336_DLA336_jpn.pdf) microview-plus Linux サポートライブラリユーザーズマニュアル (mvwplus_linuxj.pdf) TX49, LinuxResourceViewer ヘルプファイル (LinuxResourceViewerHelp.chm) adviceluna ユーザーズマニュアル ( 固有編 ) (HLB600_podm_jpn.pdf) Page 25 of 26

No. ESC-APN-026-02 改訂履歴 版 発行日付 変更内容 第 1 版 2015.02.10 新規発行 第 2 版 2017.04.01 新商号対応 Page 26 of 26