横浜市記者発表資料 平 成 2 6 年 5 月 8 日 経 済 局 金 融 課 経 済 局 経 営 創 業 支 援 課 株式会社日本政策金融公庫横浜支店 公益財団法人横浜企業経営支援財団 横浜市と日本政策金融公庫と横浜企業経営支援財団が協定を締結! ~ 市内の創業 ベンチャー企業の成長と発展に向けて連携を強化します ~ 横浜市は 豊かな市民生活を支える横浜経済の持続的発展 を目指し 今年の 3 月に 成長分野育成ビジョン を策定しました ビジョンでは 発展を支える企業の育成戦略 を掲げ 創業 ベンチャー企業支援 や チャレンジする企業の資金調達支援 などに取り組んでいます この度 横浜市 ( 市長林文子 ) 株式会社日本政策金融公庫 ( 横浜支店長関口朝弘 ) 及び公益財団法人横浜企業経営支援財団 ( 理事長屋代昭治 以下 IDEC という ) は 横浜市内の創業やベンチャー企業の成長 発展を推進するため 資金調達支援や経営支援などについて相互に連携を強化することを目的として 平成 26 年 5 月 8 日 ( 木 ) 横浜市内の創業 ベンチャー企業の成長と発展に関する業務協力協定 を締結しました 本協定をベースとして 3 者での連携を強化し 企業の成長を支援する取組を進めていきます 1 経緯 横浜市では 今年度から ベンチャー企業の事業資金の調達を支援するため 資本とみなすことができる借入金 ( 資本性借入金 ) である日本政策金融公庫の 資本性ローン ( 挑戦支援資本強化特例制度 ) を企業が活用する際に利子補給を行う事業を実施しています この取組を進める中で 市内経済の活性化と地域社会の発展を支援する IDEC とともに 横浜市内の創業 ベンチャー企業の成長と発展について様々な形で推進するため この度 包括的な業務協力協定を締結することとなりました 2 連携事項 (1) 資金調達支援に関すること (2) 創業支援に関すること (3) 経営支援に関すること (4) 情報交換を目的とした連絡会議の実施に関すること (5) 各種支援策の情報発信に関すること (6) その他必要な事項 3 主な取組内容 (1) 資本性ローン に対する利子補給の実施 ( 全国初 ) 横浜市が 資本性ローン に対して利子補給する 資本性借入金促進事業 ( 平成 26 年度新規 ) を実施 ( 最大 3 年間 1% 上限 ) 研究開発から事業化までの収益が出にくい期間の負担を軽減 協定による事業連携 日本公庫 ベンチャー企業 利子補給 横浜市 融資実行 経営支援 IDEC 協定による事業連携 資本性ローン を活用した 3 者連携による支援 裏面あり
(2) 資本性ローン 活用企業への経営相談の一部無料化の実施 IDEC が通常有料で行っている経営コンサルティング事業について 資本性ローン を活用するベンチャー企業に対し 3 回の無料枠を設定することで 事業活動を経営面から支援 (3) 交流会等の開催による支援の実施 資本性ローン を活用した横浜市内企業の経営者を対象に 日本政策金融公庫が先進性や経営戦略等について相互に情報交換を行う交流会等を実施 (4) 企業への出張講演等の実施 IDEC のインキュベーション施設 ( リーディングベンチャープラザなど ) に入居しているベンチャー企業等に対し 日本政策金融公庫による出張講演等の実施 (5) 創業 ベンチャー企業向けのセミナーの開催 IDEC と日本政策金融公庫との共催で 従来から実施している創業セミナーに加え 新たにベンチャー企業に向けたセミナー等を実施 今回の協定締結を契機として 上記以外の事業等についても連携していきます < 参考 > 資本性借入金の特徴長期の期限一括償還や業績連動型の金利設定 法的破綻時の劣後性などの特徴があり 金融検査上 負債ではなく自己資本とみなされる借入金です これにより 資金繰りの改善や新規融資が受けやすくなるなどのメリットがあります これを活用した日本政策金融公庫の制度が 資本性ローン ( 挑戦支援資本強化特例制度 ) です 日本政策金融公庫 資本性ローン ( 挑戦支援資本強化特例制度 ) の概要 ( 企業再生貸付を除く ) 中小企業事業 国民生活事業 貸付対象 新企業育成貸付のうち 地域経済の活性化に資するもの等 資金使途 設備投資資金及び長期運転資金 貸付限度 1 貸付先当たり3 億円 1 貸付先当たり3,000 万円 貸付期間 7 年 10 年 15 年 ( 期限一括償還 ) 7 年以上 15 年以内 ( 期限一括償還 ) 成功判定適用利率成功判定適用利率区分方法区分方法区分 7 年 10 年 15 年区分 7~9 年 10~12 年 13~15 年 貸付利率 A 使用総資本減価償却前経常利益率 5% 超 5.65% 6.00% 6.30% A 売上高減価償却前経常利益率 5% 超 6.60% 7.00% 7.25% B 同 0% 以上 5% 以下 4.05% 4.30% 4.55% B 同 0% 以上 5% 以下 3.75% 3.95% 4.10% C 同 0% 未満 0.40% C 同 0% 未満 0.90% 担保保証人 無担保 無保証人 金融検査上金融機関の債務者区分判定において自己資本とみなしうる の取扱い 償還順位 法的倒産手続において 本特例の債権は当該貸付先に対する全ての債権に劣後する 公庫が適切と認める事業計画書を提出する その他 経営規律を維持させるため 四半期毎の事業状態の報告 業績悪化時(3 期連続して成功判定 C に区分されたもの) の日本政策金融公 庫からの経営指導受け入れ等の特約を締結する お問合せ先横浜市経済局金融課長伊藤敏孝 045-671-2586 横浜市経済局経営 創業支援課長今宮佳浩 045-671-2575 株式会社日本政策金融公庫横浜支店中小企業事業総括課長斉藤清和 045-682-1061 株式会社日本政策金融公庫横浜支店国民生活事業融資第三課長岡田朋邦 045-201-9913 公益財団法人横浜企業経営支援財団経営支援部担当部長坂本徳博 045-225-3714 本件は 経済記者クラブにも配付しています
横浜市内の創業 ベンチャー企業の成長と発展に関する業務協力協定 横浜市 ( 以下 甲 という ) 株式会社日本政策金融公庫( 以下 乙 という ) 及び公益財団法人横浜企業経営支援財団 ( 以下 丙 という ) とは 横浜市内における創業 ベンチャー企業の成長と発展に係る連携に関し 次のとおり協定 ( 以下 本協定 という ) を締結する ( 目的 ) 第 1 条本協定は 横浜市内の創業 ベンチャー企業が成長 発展するために 甲 乙及び丙が互いの事業を連携させながら様々な取組を推進することを目的とする ( 連絡窓口の設置 ) 第 2 条甲 乙及び丙は 甲の経済局 乙の横浜支店中小企業事業 丙の経営支援課に 連携に係る連絡窓口を設置し 必要な協力を行うものとする ( 連携の内容 ) 第 3 条甲 乙及び丙は 横浜市内の創業 ベンチャー企業の成長と発展に向け 連携して次の事項を行うものとする (1) 資金調達支援に関すること (2) 創業支援に関すること (3) 経営支援に関すること (4) 情報交換を目的とした連絡会議の実施に関すること (5) 各種支援策の情報発信に関すること (6) その他必要な事項 ( 守秘義務等 ) 第 4 条甲 乙及び丙は 既に公知となっている情報を除き 本協定に基づく連携において知り得た情報を連携上必要な範囲においてのみ使用し 相手方の事前の承諾なく第三者に開示又は漏えいしてはならない 2 甲 乙及び丙は 個別企業の情報及び個人情報を相手方に提供する場合は 各々の責任において 事前に個別企業等から承諾を得るなどの必要な手続を行うものとする 3 本協定の有効期間満了後も第 1 項は効力を有するものとする
( 個人情報等の取扱 ) 第 5 条甲 乙及び丙は 横浜市個人情報の保護に関する条例 ( 平成 12 年条例第 2 号 ) 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号 ) 独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 59 号 ) その他個人情報の保護に関する各種法令等を遵守し 個人情報を適正に取り扱うものとする 2 法人の情報については 前項の個人情報に準じて 適正に取り扱うものとする ( 複写及び保管等 ) 第 6 条甲 乙及び丙は 本協定に基づく連携において知り得た情報の複写又は複製について 業務上必要な範囲で行い 善良な管理者の注意をもって管理し 保管する ( 情報の返還等 ) 第 7 条甲 乙及び丙は 相手方から提供された情報に関して返還の請求があった場合は これを速やかに返還し 又は相手方の指示に従って処分する ( 漏えいの防止等 ) 第 8 条甲 乙及び丙は 本協定上の義務違反があった場合又は秘密が漏えいするおそれが生じたことを知った場合は 直ちに漏えいの防止に努めるとともに 相手方に報告する ( 有効期間 ) 第 9 条本協定の有効期間は 本協定の締結日から平成 27 年 3 月 31 日までとする ただし 有効期間満了の1ヵ月前までに甲 乙及び丙が相手方に対し別段の意思表示をしない場合は 更に1 年間延長されるものとし 以後についても同様とする 2 前項にかかわらず 甲 乙及び丙は 相手方に対して1ヵ月前までに通知することにより 相手方に何ら責任を負うことなく 本協定を失効させることができるものとする ( 協議解決 ) 第 10 条本協定に定めのない事項又は本協定の解釈上疑義が生じた事項については 甲 乙及び丙は 誠意をもって協議の上 解決する 本協定の成立を証するため本書 3 通を作成し 甲 乙及び丙が各自記名押印の上各 1 通を保管する
平成 26 年 5 月 8 日 甲 住所神奈川県横浜市中区港町 1 丁目 1 番地氏名横浜市横浜市長林文子 乙住所神奈川県横浜市中区山下町 89 番地 6 氏名株式会社日本政策金融公庫横浜支店横浜支店長関口朝弘 丙 住所神奈川県横浜市中区太田町 2 丁目 23 番地氏名公益財団法人横浜企業経営支援財団理事長屋代昭治