使える! IBM Systems Director Navigator for i の 新機能 IBM Systems Director Navigator for i とは IBM i 6.1 から OS 標準機能として IBM i を管理するための新しい Web ベース ツール IBM Systems Director Navigator for i( 以下 Director Navigator) が提供されました このツールは IBM i オペレーティング システムに組込の統合 Web アプリケーション サーバーを使用するため別途アプリケーション サーバーは不要です Director Navigator には 300 を超える管理タスク ならびに IBM High Availability Solutions Manager(HASM) および Performance Data Investigator などの新しい機能のサポートが組み込まれています 今年出荷された IBM i 7.1 でも 機能拡張が図られました IBM i 6.1 では使用できなかった 5250 画面や Windows ベースの管理ツールである System i ナビゲーターのマネージメントセントラル のような他のシステムの管理の機能なども追加されました IBM Systems Director Navigator for i の前提条件 OS:IBM i 6.1 以降 IBM i 6.1 前提ソフトウェア 5761SS1 option 3 拡張基本ディレクトリー サポート 5761SS1 option 12 ホスト サーバー 5761SS1 option 30 QShell 5761SS1 option 33 Portable Applications Solutions Environment 5761DG1 IBM HTTP Server for i5/os 5761JV1 IBM Developer Kit for Java 5761JV1 option 8 J2SE 5.0 32 bit 5761JC1 IBM Toolbox for Java IBM i 7.1 前提ソフトウェア 5770SS1 option 3 拡張基本ディレクトリー サポート 5770SS1 option 12 ホスト サーバー
5770SS1 option 30 QSHELL 5770SS1 option 33 PORTABLE APP SOLUTIONS ENVIRONMENT 5770DG1 IBM HTTP Server for i 5761JV1 IBM Developer Kit for Java 5761JV1 option 8 J2SE 5.0 32 bit IBM i 6.1 推奨 PTF 個別 PTF Systems Director Navigator PTF プロダクト :5761SS1PTF 番号 :SI34446 グループPTF DB2 for IBM i SF99601 - Level:14 グループPTF Java SF99562 - Level:12 グループPTF IBM HTTP Server for i SF99115 - Level:14 IBM i 7.1 推奨 PTF 個別 PTF Systems Director Navigator PTF プロダクト :5770SS1PTF 番号 :SI37069 グループPTF DB2 for IBM i SF99701 - Level:2 グループPTF Java SF99572 - Level:2 グループPTF IBM HTTP Server for i SF99368 - Level:2 Preventive Service Planning - PSP グループ PTF 参考情報 HTTP サーバーが開始されていること 下記コマンドで開始 STRTCPSVR SERVER(*HTTP) HTTPSVR(*ADMIN) PC の前提条件として Web ブラウザーが稼動すること ブラウザーの種類は特に限定されていません Internet Explorer, Netscape, Mozilla, Opella, FireFox など一般的なブラウザーが使用可能です IBM Systems Director Navigator for i の機能例 1: トップページ
下記 URL にアクセスします http://(xxxxx):2001 (XXXXX) には ご利用のシステム名 または IP アドレスを入力してください アクセスすると 自 動的に下記にリダイレクトされます https://(xxxxx):2005/ibm/console/logon.jsp ログイン画面 IBM i OS のユーザー ID/ パスワードでログインします ウェルカムページ
ログインすると下記の画面が表示されます IBM i の管理 を開くと タスクのメニューが表示さ れます 2: パフォーマンスヘルスチェック CPU 使用率 ディスク容量などに対してそれぞれ閾値を設定し システムの状況を表示すること で ヘルスチェックを行うことができます IBM i の管理 から パフォーマンス データの調査 ヘルス標識 システム リソース ヘルス標識 を選択します 収集ライブラリー 収集名 を選択し 表示 をクリックします グラフは 閾値を超えた時間の割合を 色を変えて表示します このように一目でシステムのヘルスチェックを行うことができます この機能を使用するには あらかじめ 収集サービス等でパフォー
マンス データを収集しておく必要があります 閾値の設定を行う場合は グラフの表示画面の 選択アクション から ヘルス標識の定義 を選択 します ヘルス標識の定義 の画面から CPU ディスク メモリー プール 5250 OLTP 応答時間の閾 値を 警告 アクション の二段階でカスタマイズすることができます 例えば 下図のように 対話
式 CPU 使用率 の閾値として 警告 を 70% アクション を 90% と設定します グラフには 下記 のように閾値を超えた割合を色ごとに表示します 緑色 :( 対話式 CPU 使用率が 70% 以下の時間 / パフォーマンス データ取得時間 ) 100 黄色 :( 対話式 CPU 使用率が 70% を超え 90% 以下の時間 / パフォーマンス データ取 得時間 ) 100 赤色 :( 対話式 CPU 使用率が 90% を越えた時間 / パフォーマンス データ取得時間 ) 100 3: クラスター構成の管理 クラスター リソース サービス を使用すると IBM Systems Director Navigator for i から 高可 用性ソリューションの基礎となるクラスター テクノロジーに関連したさまざまな処理を行えます
IBM i の管理 クラスター リソース サービス からクラスターの停止や クラスター ノードの 追加ができます 4: スプール管理 IBM i 7.1 からプリンター出力機能に PDF 形式でのエクスポート機能が追加されました これによ り スプールファイルの PDF 化が可能になりました IBM i の管理 基本操作 プリンター出力 からスプールファイルの右のアイコンをクリックし エクスポートするファイル形式 PDF ( 出力先 ) を選択します
出力した PDF ファイルでの DBCS 文字の検索 コピー & ペーストはできません 5:5250 エミュレーション IBM i 7.1 から 5250 エミュレーション機能が追加されました HATS HOD などの追加ソフトウェア を使用することなく 5250 画面を Web ブラウザーで表示できます IBM i の管理 から システム 5250 エミュレーション を選択します 下記を設定し セッショ ンの開始 をクリックします ポート :23( デフォルト ) コード ページ :939 [ 日本語英数小文字拡張 ] ワークステーション ID: ワークステーション ID を指定 を選択し ブランクにすると 自動 的に互換性のある仮想装置 (QPADEVxxxx) を選択します
このエミュレーター機能は iseries Access for Web と同じエミュレーション ポートレットを利用しま すが セッション属性 のカスタマイズはできません
6: 他システムの管理 IBM i 7.1 から System i ナビゲーターのマネージメントセントラル機能のように 他のシステムの 管理ができるようになりました IBM i の管理 から ターゲット システムの設定 を選択します 他のシステムの管理 を選択し システム名 ユーザー ID とパスワードを入力し 設定します 設定した他のシステムに対して 左に表示されている管理タスクを行うことができます ただし 5250 エミュレーションなど一部の機能に関しては 現行では 未対応となっています
ターゲット システムを設定すると 下図 ターゲット システム の表示が変更されます アクセスし ている URL は変更されません ローカル システムと同じように 設定した他のシステムのスプール管理などが可能です IBM i の管理 基本操作 プリンター出力 からスプールファイルの PDF 形式のエクスポートなどの 機能を使うことができます