1. 化学品及び会社情報 化学品の名称 : 製品番号 : 141175 供給者情報 会社名 : メルクパフォーマンスマテリアルズ株式会社東京都目黒区下目黒 1-8-1 担当部門 : レギュラトリーアフェアーズ e-mail: Regulatory_Inquiries_RA@merckgroup.com 電話番号 : 03-5434-5270 2. 危険有害性の要約 GHS 分類 可燃性固体 : 区分 1 GHS ラベル要素絵表示又はシンボル : 注意喚起語 : 危険 危険有害性情報 : H228 可燃性固体 注意書き : 安全対策 : P210 熱 / 火花 / 裸火 / 高温のもののような着火源から遠ざけること 禁煙 応急措置 : P370 + P378 火災の場合 : 消火に砂を使用すること GHS 分類に該当しない他の危険有害性知見なし 3. 組成及び成分情報 化学物質 混合物の区別 : 混合物 1 / 14
危険有害成分 労働安全衛生法法第 57 条の2 化学名 含有量 [%] 酸化鉄 >= 30 - < 40 アルミニウム及びその水溶性塩 >= 20 - < 30 シリカ >= 1 - < 10 すず及びその化合物 >= 0.1 - < 1 注 化学名 含有量 [%] 官報公示整理番号 ( 化審法 ) CAS 番号 酸化鉄 >= 30 - < 40 1-357 1309-37-1 カルビトール >= 30 - < 40 2-422 111-90-0 アルミニウム >= 20 - < 30 7429-90-5 酸化ケイ素 >= 1 - < 10 1-548 7631-86-9 酸化スズ >= 0.1 - < 1 1-551 18282-10-5 4. 応急措置 吸入した場合 : 吸入後は新鮮な空気を吸うこと 良くならない場合は医師の診察を受 けること 皮膚に付着した場合 : 汚染されたすべての衣類を直ちに脱ぐこと 皮膚を流水 / シャワーで洗う こと 眼に入った場合 : 眼に触れた後は多量の水ですすぐこと コンタクトレンズをはずす 飲み込んだ場合 : 飲み込んだ後は水を飲ませる ( 多くても 2 杯 ) 気分が悪い場合は医師 の診察を受ける 急性症状及び遅発性症状の最も重要な徴候症状 : 毒性症状に関する情報なし 医師に対する特別な注意事項 : 情報無し 5. 火災時の措置 消火剤 : 金属火災用特殊粉末 乾いた砂かセメントで覆うこと 使ってはならない消火剤 : 水 泡消火剤 炭酸ガス (CO2) 2 / 14
特有の危険有害性 : 可燃性 火災の場合 : 水がかからないようにする 発火すると消火が困難である 炎熱が発生し 鉄が溶融する 粉塵爆発のおそれ 高熱で空気と反応して爆発性混合物を生じる火災時に有害なガス又は蒸気を生じるおそれがある 特有の消火方法 : 消火に用いた排水による河川や地下水の汚染を防ぐ 消火を行う者の保護 : 火災時には 自給式呼吸器を着用する 6. 漏出時の措置 人体に対する注意事項 保護具及び緊急時措置 : 救急隊員以外への助言 : 粉じんを吸い込まないこと 蒸気 / エアロゾルやほこりを吸い込まないこと 触れないようにすること 十分な換気を確保する 熱や発火源から遠ざける 危険なエリアから避難し 緊急時手順に従い 専門家に相談のこと緊急事態の対応者へのアドバイス : 保護用装置セクション 8 参照 廃棄物処理についての指示はセクション 13 参照 環境に対する注意事項 : 物質が排水施設に流れ込まないようにする 爆発のおそれ 封じ込め及び浄化の方法及び機材 : 排水口をふさぎ 漏出物をポンプなどで回収する 物質の制限があれば順守のこと ( セクション 7 10 参照 ) 適した材料で処置すること 正しく廃棄すること 関係エリアを清掃のこと 7. 取扱い及び保管上の注意 取扱い 安全取扱い注意事項 : 炎 熱および発火源から遠ざける 静電気放電に対する予防措置を 講ずること 接触回避 : 情報なし 衛生対策 : 汚した衣類は替えること 本物質を扱った後は手を洗うこと 3 / 14
保管 保管状態に関する追加情報 : 密閉のこと 乾燥 直射日光を避ける スプリンクラーのない建物で保管する 熱や発火源から遠ざける 混触禁止物質 : 情報なし 8. ばく露防止及び保護措置コンポーネント別作業環境測定パラメータ 成分 CAS 番号 価値 ( 暴露形態 ) 酸化鉄 1309-37-1 OEL-M ( 吸入性粉じ ん ) OEL-M ( 総粉じん ) アルミニウム 7429-90-5 OEL-M ( 吸入性粉じん ) OEL-M ( 総粉じん ) 管理濃度 出典 1 mg/m3 日本産業衛生学会 ( 許容濃度 ) 4 mg/m3 日本産業衛生学会 ( 許容濃度 ) 0.5 mg/m3 日本産業衛生学会 ( 許容濃度 ) 2 mg/m3 日本産業衛生学会 ( 許容濃度 ) 許容濃度 - アメリカ合衆国 ( 米国 ) 成分 CAS 番号 価値 ( 暴露形 管理濃度 出典 態 ) 酸化鉄 1309-37-1 TWA ( 呼吸濃 5 mg/m3 ACGIH 度 ) アルミニウム 7429-90-5 TWA ( 呼吸濃 1 mg/m3 ACGIH 度 ) ( アルミニウム ) 酸化スズ 18282-10-5 TWA 2 mg/m3 ( 錫 ) ACGIH 設備対策 保護具の着用に優先して 作業手順に則した技術的対策や適切な作業手順の設定を講ずること セクション 7 の取扱いの項を参照 保護具 4 / 14
呼吸用保護具眼の保護具衛生対策保護対策 : 粉じん 蒸気が生じた際に必要 : 保護眼鏡 : 汚した衣類は替えること 本物質を扱った後は手を洗うこと : 保護衣 9. 物理的及び化学的性質 外観 : ペースト 色 : 橙色 臭い : 微臭 臭いのしきい ( 閾 ) 値 : データなし ph : 4.4 (20 C) 含有量 : 100 grm/l ( スラリー ) 融点 凝固点 : データなし 沸点 / 沸点範囲 : データなし 引火点 : 94 C カルビトール 蒸発速度 : データなし 燃焼性 ( 固体 気体 ) : この製品は GHS 区分 1 の可燃性固体である 爆発範囲の上限 : データなし 爆発範囲の下限 : データなし 蒸気圧 : データなし 蒸気密度 : データなし 比重 ( 密度 ) : データなし 密度 : 3.5 g/cm3 ( 純物質で ) かさ密度 : 760 kg/m3 溶解度 水溶性 : 部分的に溶ける (20 C) 5 / 14
n- オクタノール / 水分配係数 : データなし 自然発火温度 : 204 C カルビトール 分解温度 : データなし 粘度 : データなし 動粘度 : データなし 爆発特性 : 爆発性として分類されていない 酸化特性 : なし 粒子サイズ : 5-30 μm 粒径 / 粒度 10. 安定性及び反応性 反応性 : 可燃性の有機物質および製剤に概ね該当 : 微細に分布するので 舞い上がった場合は概ね粉じん爆発が想定される 高熱で空気と反応して爆発性混合物を生じる引火点より下のおよそ 15 ケルビンからの範囲は危険とみなされている 化学的安定性 : 通常の取扱い条件下では安定である 危険有害反応可能性 : 発熱反応を生じる : 強酸化剤 避けるべき条件 : 強く加熱すること 混触危険物質 : 情報なし 危険有害な分解生成物 : 火災時 : セクション 5 参照 200 C 以上のスポット型加熱で発火のおそれ発火すると消火が困難である 炎熱が発生し 鉄が溶融する 11. 有害性情報 急性毒性 急性毒性 ( 経口 ) : LD50 ( ラット ): 5,900-6,100 mg/kg 6 / 14
症状 : 吐き気, 嘔吐 急性毒性 ( 吸入 ) : 症状 : 軽度の粘膜刺激, 咳, 息切れ 急性毒性 ( 経皮 ) : LD50 ( ウサギ ): 8,476 mg/kg 吸収 アルミニウム : 急性毒性 ( 経口 ) : 症状 : 可能性のある損傷 :, 粘膜に刺激 酸化ケイ素 : 急性毒性 ( 経口 ) : アセスメント : この物質または混合物は急性の経口毒性は無い 急性毒性 ( 吸入 ) : アセスメント : この物質または混合物は急性の吸入毒性は無い 急性毒性 ( 経皮 ) : ( ウサギ ): > 5,000 mg/kg 酸化スズ : 急性毒性 ( 経口 ) : LD50 ( ラット ): > 20,000 mg/kg (RTECS) 急性毒性 ( 経皮 ) : アセスメント : この物質または混合物は急性の皮膚毒性は無い 皮膚腐食性及び皮膚刺激性 種 : ウサギ結果 : 刺激なし アルミニウム : 可能性のある損傷 : 僅かな刺激 酸化ケイ素 : 種 : ウサギ方法 : OECD 試験ガイドライン 404 結果 : 刺激なし 7 / 14
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 種 : ウサギ結果 : 僅かな刺激 アルミニウム : 可能性のある損傷 : 僅かな刺激 酸化ケイ素 : 種 : ウサギ結果 : 眼への刺激なし方法 : OECD 試験ガイドライン 405 呼吸器感作性又は皮膚感作性 試験タイプ : 感作試験 : 種 : モルモット結果 : 陰性 (Lit.) 酸化ケイ素 : 試験タイプ : 感作試験 : 種 : モルモット結果 : 陰性 生殖細胞変異原性 酸化鉄 : in vitro での遺伝毒性 : 試験タイプ : Ames 試験 結果 : 陰性 (Lit.) in vitro での遺伝毒性 : 試験タイプ : Ames 試験 種 : ネズミチフス菌 8 / 14
結果 : 陰性 ( 米 ) 国家毒性ブログラム 酸化ケイ素 : in vitro での遺伝毒性 : 試験タイプ : Ames 試験種 : ネズミチフス菌結果 : 陰性 : 試験タイプ : 変異原性 ( ほ乳類での細胞試験 ): 染色体異常試験結果 : 陰性 詳細情報製品 : 有害性は除外できないが 適切に取り扱えばその可能性は低い 不活性の粉じんでも呼吸機能を損傷するおそれがあるため 本品の粉じんを吸い込まないこと 十分な衛生的作業を行い安全規定に従って取扱う 酸化鉄 : 大量に摂取後 : 中枢系障害ショック その他の情報 不活性の粉じんでも呼吸機能を損傷するおそれがあるため 本品の粉じんを吸い込まないこと 十分な衛生的作業を行い安全規定に従って取扱う 多量に吸収後 : めまい下痢昏睡状態溶血 傷害される部位 : 肺肝臓 9 / 14
腎臓 詳細なデータ : 十分な衛生的作業を行い安全規定に従って取扱う アルミニウム : アルミニウム化合物に概ね該当 : 飲み込んだ後 : わずかに消化管から吸収される ヒトでリン酸代謝 カルシウム代謝に重度の障害を生じる ( アルミニウム 4000 mg 以上 ): ただし本品を適切に扱えば 有害な作用はまず生じない 十分な衛生的作業を行い安全規定に従って取扱う 酸化ケイ素 : 本剤は一般に生理的に不活性の物質であり ケイ酸の総粉じん量の限度を守る限り 経口摂取 皮膚との接触 及び粉じんの吸入後に有害性は示さない 短期集中的に眼と接触すると 刺激を生じることがある 十分な衛生的作業を行い安全規定に従って取扱う 12. 環境影響情報 生態毒性 魚毒性 : LC50 (Salmo gairdnerii): 13,400 mg/l 曝露時間 : 96 h 備考 : ミジンコ等の水生無脊椎動物に対する毒性 : EC50 (Daphnia magna ( オオミジンコ )): 3,940-4,670 mg/l 曝露時間 : 48 h 備考 : 細菌に対する毒性 : EC10 (Pseudomonas putida ( シュードモナス プチダ )): 4,000 mg/l 曝露時間 : 16 h 備考 : 酸化ケイ素 : ミジンコ等の水生無脊椎動物に対する毒性 : EC0 (Daphnia magna ( オオミジンコ )): >= 10,000 mg/l 曝露時間 : 24 h 方法 : OECD 試験ガイドライン 202 藻類に対する毒性 : IC50 (Pseudokirchneriella subcapitata ( 緑藻 )): 440 mg/l 曝露時間 : 72 h 10 / 14
備考 : 最大無影響濃度 (Pseudokirchneriella subcapitata ( 緑藻 )): 60 mg/l 曝露時間 : 72 h 備考 : 環境毒性アセスメント 水生環境有害性 ( 急性 ) : 既知の生態毒性は無い 水生環境有害性 ( 長期間 ) : 既知の生態毒性は無い 酸化スズ : ミジンコ等の水生無脊椎動物に対する毒性 : 最大無影響濃度 (Daphnia magna ( オオミジンコ )): > 100 mg/l 曝露時間 : 48 h 備考 : ( 試験液の溶解限度を上回る ) ( 独自の結果 ) EC50 (Daphnia magna ( オオミジンコ )): > 100 mg/l 曝露時間 : 48 h 備考 : ( 試験液の溶解限度を上回る ) ( 独自の結果 ) 環境毒性アセスメント 水生環境有害性 ( 急性 ) : 既知の生態毒性は無い 水生環境有害性 ( 長期間 ) : 既知の生態毒性は無い 残留性 分解性 生分解性 : 生分解 : 90 % 曝露時間 : 28 d 方法 : OECD 試験ガイドライン 301E 結果 : 易分解性 酸化スズ : 生分解性 : 備考 : 生分解性の判定方法は無機物質には適用されない 生体蓄積性データなし 11 / 14
土壌中の移動性データなしオゾン層への有害性非該当他の有害影響 製品 : 生態系に関する追加情報 : 環境への放出を避ける 13. 廃棄上の注意 廃棄方法 残余廃棄物 : 内容物及び容器は 関連法規及び各自治体の条例等の規制に従 い 産業廃棄物として適切に処理すること 汚染容器及び包装 : 空容器には残余物がないようにし 関連法規及び市区町村条例等に 従って適切に廃棄すること 14. 輸送上の注意 国際規定 航空輸送 (IATA-DGR) UN/ID 番号 (UN/ID number) : UN 1309 国連輸送名 (Proper shipping : Aluminium powder, coated name) 国連分類 (Class) : 4.1 容器等級 (Packing group) : II ラベル (Labels) : Flammable Solid 梱包指示 ( 貨物機 ) (Packing : 448 instruction (cargo aircraft)) 梱包指示 ( 旅客機 ) (Packing instruction (passenger aircraft)) : 445 海上輸送 (IMDG-Code) 国連番号 (UN number) : UN 1309 国連輸送名 (Proper shipping : ALUMINIUM POWDER, COATED name) 国連分類 ( 国連分類 ) : 4.1 容器等級 (Packing group) : II ラベル (Labels) : 4.1 EmS コード (EmS Code) : F-G, S-G 海洋汚染物質 ( 該当 非該当 ) (Marine pollutant) : 非該当 12 / 14
15. 適用法令化審法 優先評価化学物質 : 2-(2- エトキシエトキシ ) エタノール 労働安全衛生法 名称等を表示すべき危険物および有害物 ( 法第 57 条の 1) : 酸化鉄アルミニウム及びその水溶性塩シリカ 名称等を通知すべき危険物および有害物 ( 法第 57 条の 2) : 酸化鉄アルミニウム及びその水溶性塩シリカすず及びその化合物 毒物及び劇物取締法 : 非該当 消防法 : 可燃性固体金属粉危険等級 II, 第 1 種可燃性固体 化学物質排出把握管理促進法 : 非該当 16. その他の情報 免責条項 記載内容は 現時点で入手できる資料 情報にもとづき 当該製品の安全な取り扱い 使用 処理 保管 輸送 廃棄 漏洩時の処理等のために作成されたものですが 記載されている情報はいかなる保証をするものではなく 品質を特定するものでもありません また この SDS のテ ータはここで指定された物質についてのみのものであり 指定されていない工程での使用や 指定されていない材料と組み合わせた使用に関しては有効ではありません 13 / 14
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