京 初級者向けハンズオン Linux 初心者向け資料 一般財団法人高度情報科学技術研究機構神戸センター 2017 年 5 月 16 日
2 Linux 初心者の方へ ハンズオン講習会では RIST FX10(OSはLinuxベース ) を使って 実習して頂きます Linuxに不慣れであまり自信がない方は 必須となる以下に示すコマンドについて 機能と使用方法を事前にご確認下さい cat cd cp ls pwd tar 参考のため 以降のページにこれらのコマンドの簡単な説明資料を添付致しました ( 特に13ページまでが重要です ) 当日は説明致しませんのでご注意下さい
基本用語 3
4 用語説明 ~ その 1~ ディレクトリファイルの入れ物 ディレクトリの中には ファイルとディレクトリの両方を格納することが可能です Windows ではフォルダにあたります ホームディレクトリユーザ毎に用意された ユーザが自由に作業出来るディレクトリ カレントディレクトリユーザが現在作業を行っているディレクトリ ルートディレクトリ階層構造の最上位のディレクトリ Linuxでは / で表記します
5 用語説明 ~ その 2~ パスファイルやディレクトリを特定するための文字列です ディレクトリの階層構造に添って記述します Linux では / でディレクトリを区切ります 例 :/home/course/fx10user00 home ディレクトリ内にある course ディレクトリ内の fx10user00 ディレクトリ ( あるいはファイル ) Linux 特有のパス表記.. ( ピリオドが二つ ) 一つ上の階層を示します. ( ピリオドが一つ ) カレントディレクトリを示します ~ ( チルダ ) ホームディレクトリを示します
6 用語説明 ~ その 3~ 標準出力プログラムが書き出すデータの出力先 プログラムを起動した端末の画面が デフォルトの出力先です 標準エラー出力エラーメッセージや診断メッセージの出力先 標準出力とは独立して存在しています プログラムを起動した端末の画面が デフォルトの出力先です
簡単な実行例 7
8 ディレクトリとファイル構成 簡単な実行例を示しながら 一部基本コマンドを説明します 説明で使うディレクトリとファイル構成 home - course - fx10user00 - hands_on - master - 00_hello - hello.f90 - hello.c ホームディレクトリカレントディレクトリ - run.sh.o1234-10_serial - serial.f90 - serial.c - run.sh.o1235 青字 : ディレクトリ名黒字 : ファイル名 以下の実行例ではカレントディレクトリを /home/course/fx10user10/hands_on/master/00_hello とします
9 pwd コマンド カレントディレクトリを絶対パスで標準出力 ( 画面 ) に表示します 例 カレントディレクトリを画面に表示します [fx10user00@kuslogin01 00_hello]$ pwd pwd と入力しenterキーを押下します /home/course/fx10user00/hands_on/master/00_hello [fx10user00@kuslogin01 00_hello]$ 絶対パスが表示されます 実習では [( ユーザ名 )@( サーバ名 ) ( パス無しのカレントディレクトリ )]$ が表示されています 参考 ディレクトリ構成図 home - course - fx10user00 - hands_on - master - 00_hello - hello.f90 - hello.c ホームディレクトリカレントディレクトリ - run.sh.o1234-10_serial - serial.f90 - serial.c - run.sh.o1235
10 ls コマンド 現在のディレクトリ内にあるファイル名やディレクトリ名を標準出力 ( 画面 ) に表示します 例 カレントディレクトリにあるファイル / ディレクトリを画面に表示します [fx10user00@kuslogin01 00_hello]$ ls hello.c hello.f90 run.sh.o1234 [fx10user00@kuslogin01 00_hello]$ カレントディレクトリにあるファイル群 参考 ディレクトリ構成図 home - course - fx10user00 - hands_on - master - 00_hello - hello.f90 - hello.c ホームディレクトリカレントディレクトリ - run.sh.o1234-10_serial - serial.f90 - serial.c - run.sh.o1235
11 cat コマンド 指定したファイルの中身を標準出力 ( 画面 ) に表示します 例 カレントディレクトリにあるファイル run.sh.o1234 の中身を画面に表示します [fx10user00@kuslogin01 00_hello]$ cat run.sh.o1234 Hello, K Computer! 指定したファイルの中身が表示 [fx10user00@kuslogin01 00_hello]$ 参考 ディレクトリ構成図 home - course - fx10user00 - hands_on - master - 00_hello - hello.f90 - hello.c ホームディレクトリカレントディレクトリ - run.sh.o1234-10_serial - serial.f90 - serial.c - run.sh.o1235
12 cd コマンド ~ その 1~ 現在いるディレクトリから他のディレクトリに移動します 例 00_hello から 10_serial に移動します [fx10user00@kuslogin01 00_hello]$ cd.. (1) 上の階層へ移動 ( 注 1) [fx10user00@kuslogin01 master]$ cd 10_serial (2) 10_serial へ移動 ( 注 2) [fx10user00@kuslogin01 10_serial]$ ( 注 1).. はひとつ上の階層を示します ( 注 2) 上記 2 つの操作は cd../10_serial とまとめて書く事も可能です 参考 ディレクトリ構成図 (1) の cd コマンド前のカレントディレクトリ home - course - fx10user00 - hands_on - master - 00_hello - hello.f90 (1) - hello.c ホームディレクトリ (2) - run.sh.o1234-10_serial - serial.f90 (2) のcdコマンド後の - serial.c カレントディレクトリ - run.sh.o1235
13 cd コマンド ~ その 2~ 例 10_serial からホームディレクトリに移動します [fx10user00@kuslogin01 10_serial]$ cd [fx10user00@kuslogin01 ~]$ (3) 引数を何も指定せずにcd ~ はホームディレクトリを指します 引数を何も指定せずに cd コマンドを発行すると ホームディレクトリに移動できます cd ~ でも ホームディレクトリへ移動可能です 参考 ディレクトリ構成図 home - course - fx10user00 - hands_on - master - 00_hello - hello.f90 - hello.c ホームディレクトリ (3) - run.sh.o1234 (3) のcdコマンド後の - 10_serial - serial.f90 カレントディレクトリ (3) のcdコマンド前の - serial.c カレントディレクトリ - run.sh.o1235
( 参考 ) 主要なコマンドの説明 14
15 cat 説明ファイルを連結して標準出力に出力します 書式 cat [option] [file] 使用例 option: < 省略 > file : 出力対象のファイルを指定します $ cat test.txt Hello, K Computer! test.txt の内容が標準出力 ( 画面 ) に出力 参考 http://linuxjm.sourceforge.jp/html/gnumaniak/man1/cat.1.html http://ja.wikipedia.org/wiki/cat_(unix)
16 cd 説明カレントディレクトリを変更します ( ディレクトリの移動 ) change directory の略 書式 cd [directory] 使用例 directory: 移動先のディレクトリ 相対パスと絶対パスの両方指定可能です 省略時はホームディレクトリに移動します $ cd /home/user00/test /home/user00/test ディレクトリに移動 参考 http://ja.wikipedia.org/wiki/cd_(unix)
17 cp ~ その 1~ 説明ファイル / ディレクトリをコピーします 書式 cp [option] source dest option: -p: source の所有者 グループ アクセス権 アクセス時刻を保存します < 以下省略 > source: コピー元のファイル / ディレクトリ dest : コピー先のファイル / ディレクトリ
18 cp ~ その 2~ 使用例 $ cp -p /data/seminar/hands_on.tar.gz. 権限等を保持して /data/seminar/hands_on.tar.gz を カレントディレクトリ (. はカレントディレクトリの意味 ) にコピーします 参考 http://linuxjm.sourceforge.jp/html/gnumaniak/man1/cp.1.html http://ja.wikipedia.org/wiki/cp_(unix)
19 ls ~ その 1~ 説明ディレクトリの中身をリスト表示します 書式 ls [option] [target] option: -l: ファイル / ディレクトリの詳細情報込みで表示します -t: タイムスタンプでソートし リスト表示します -r: ソートの順番を逆にします < 以下省略 > target: リスト表示したいファイル / ディレクトリ 省略時は カレントディレクトリがリスト表示されます
20 ls ~ その 2~ 使用例 $ ls -lrt 修正時刻の新しいものが下になるようにリスト表示します 合計 52 -rw-r--r-- 1 fx10user00 course 59 1 月 22 13:26 2014 hello.f90 -rw-r--r-- 1 fx10user00 course 85 1 月 22 13:27 2014 hello.c -rwxr-xr-x 1 fx10user00 course 1062667 1 月 22 13:29 2014 a.out 参考 http://linuxjm.sourceforge.jp/html/gnumaniak/man1/ls.1.html http://ja.wikipedia.org/wiki/ls_(unix)
21 pwd 説明現在のディレクトリ ( カレントディレクトリ ) を絶対パスで表示します 書式 pwd 使用例 $ pwd /home/course/fx10user00/hands_on カレントディレクトリが表示されます 参考 http://linuxjm.sourceforge.jp/html/gnumaniak/man1/pwd.1.html http://ja.wikipedia.org/wiki/pwd
22 tar ~ その 1~ 説明複数のファイル / ディレクトリを一つのアーカイブファイルに格納 / 抽出します 書式 tar option1 [option2] [target] option1: {c x t u r A} ( いずれか一つを選ぶ必要があります) c : 新しいアーカイブファイルを作成します x : アーカイブからファイルを抽出します t : アーカイブの内容を一覧表示します < 以下省略 > option2: v : 処理したファイルの一覧を詳しく出力します f file: テープの代わりに指定したファイル (file) をアーカイブに使用します z : アーカイブをgzipに通して処理します < 以下省略 > target : 対象となるファイル またはディレクトリを指定します
23 tar ~ その 2~ 使用例 $ tar xzvf hands_on.tar.gz hands_on.tar.gzを展開 hands_on/ 抽出されたファイル名がリスト表示されます hands_on/doc/ < 以下省略 > 参考 http://linuxjm.sourceforge.jp/html/gnu_tar/man1/tar.1.html http://ja.wikipedia.org/wiki/tar