ストラテラ(アトモキセチン)患者向医薬品ガイド(カプセル)

Similar documents
ストラテラ(アトモキセチン)患者向医薬品ガイド(内用液)

ベージニオ(アベマシクリブ)患者向医薬品ガイド

この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にインチュニブ錠に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 妊

<4D F736F F D E31328C8E8D C834C FF95F8AB38ED28CFC88E396F B E646F6378>

この薬を使う前に 確認すべきことは? 〇意識がもうろうとしたり 睡眠中の異常行動 ( たとえば夢遊症状 : 眠っているときに突然起き上がり 目が覚めているかのように歩き回ったりするなど ) があらわれることがあります また 眠りに入るまでの あるいは途中で目が覚めた時の出来事を記憶していないことがあ

Microsoft Word - ガイド新規案_アダラートカプセル_PTPシート差替_final_150908R.docx

この薬は? 販売名 一般名 含有量 (1 錠中 ) ランドセン錠 0.5mg ランドセン錠 1mg ランドセン錠 2mg ランドセン細粒 0.1% ランドセン細粒 0.5% ランドセン錠 0.5mg Landsen Tablets 0.5mg ランドセン錠 1mg Landsen Tablets 1

この薬を使う前に 確認すべきことは? 〇この薬を飲むと 前兆のない突発的睡眠 ( 前兆もなく突然眠る ) や傾眠 ( 眠気でぼんやりする ) があらわれることがあり この薬を飲んで自動車を運転し 突発的睡眠により自動車事故を起こした例が報告されています 突発的睡眠や傾眠などについて十分に理解できるま

患者向医薬品ガイド

この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり量を減らしたりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 〇この薬を飲むと 前兆のない突発的睡眠 ( 前兆もなく突然眠る ) や傾眠 ( 眠気でぼんやりする ) があらわれるこ

この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去に DSPB に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 妊婦

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

患者向医薬品ガイド

<4D F736F F D F E AB38ED B >

患者向医薬品ガイド

薬の使い方は? および この薬の使用中に気をつけなければならないことは? に書かれていることに特に注意してください 次の人は この薬を使用することはできません 過去にゾルピデム酒石酸塩錠 日医工 に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 肝臓に重篤な障害のある人 重症筋無力症の人 急性狭隅角

ゾルピデム酒石酸塩錠「AA」

untitled

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去に NikP に含まれる成分で過敏症のあった人 妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬剤師にその旨を告げてください 肝臓に重篤な障害のあ

<4D F736F F D204D59538AB38ED28CFC82AF88E396F B DC58F492E646F63>

<4D F736F F D E31328C8E8D C834C F8AB38ED28CFC88E396F B E646F6378>

この薬を使う前に 確認すべきことは? この薬を飲むと 前兆のない突発的睡眠 ( 前兆もなく突然眠る ) や傾眠 ( 眠気でぼんやりする ) があらわれることがあり この薬を飲んで自動車を運転し 突発的睡眠により自動車事故を起こした例が報告されています 突発的睡眠や傾眠などについて十分に理解できるまで

患者向医薬品ガイド

患者向医薬品ガイド

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去に TCK に含まれる成分で過敏症のあった人 妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人 次の人は 原則として この薬を使用することはできません 腎臓の機能に関する臨床検査値に異常が認められる人でフィブラ

患者向医薬品ガイド

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去に アメル に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人 次の人は 原則として この薬を使用することはできません 腎臓の機能に関する臨床検査値に異常が認めら

アムロジピンOD錠2.5mg・アムロジピンOD錠5mg・アムロジピンOD錠10mg「EMEC」

プラバスタチンNa錠5mg/10mg「MED」201703

ノルバスク錠 2.5mg ノルバスク錠 5mg ノルバスク錠 10mg ノルバスク OD 錠 2.5mg ノルバスク OD 錠 5mg ノルバスク OD 錠 10mg 患者向医薬品ガイド 2016 年 5 月作成 この薬は? 販売名 ノルバスク錠 2.5mg Norvasc Tablets 2.5m

修正済_プラバスタチンNa塩錠5mg, 10mg「タナベ」)

トピナ錠25mg・50mg・100mg

<4D F736F F D E31328C8E8D A838C F8AB38ED28CFC88E396F B E646F63>

患者向医薬品ガイド

統合失調症における睡眠障害下記疾患における不安 緊張 抑うつおよび筋緊張頸椎症 腰痛症 筋収縮性頭痛 この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲むことが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使

untitled

反映改訂案_2018年11月更新_プラバスタチン錠「タナベ」)

トラマール OD 錠 25mg 50mg 患者向医薬品ガイド 2018 年 9 月更新 この薬は? 販売名 一般名 含有量 (1 錠中 ) トラマール OD 錠 25mg Tramal OD Tablets 25mg 25mg トラマドール塩酸塩 Tramadol Hydrochloride トラマ

患者向医薬品ガイド

患者向医薬品ガイドについて 患者向医薬品ガイドは 患者の皆様や家族の方などに 医療用医薬品の正しい理解と 重大な副作用の早期発見などに役立てていただくために作成したものです したがって この医薬品を使用するときに特に知っていただきたいことを 医療関係者向けに作成されている添付文書を基に わかりやすく

トピナ錠25mg・50mg・100mg

アムロジン(患者向医薬品ガイド)

トピナ細粒10%

メプチン吸入液・ユニット

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にプラバスタチン Na 錠に含まれる成分で過敏症のあった人 妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬剤師にその旨を告げてください 肝臓に重

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にプラバスタチン Na 錠 NS に含まれる成分で過敏症のあった人 妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬剤師にその旨を告げてください

ゾルピデム酒石酸塩OD錠5mg・10mg「EE」

この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんや家族の方は この治療の効果や注意すべき点などについて十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意した場合に使用が開始されます この薬を使用する前に BRAF 遺伝子検査 * が行われます *BRAF 遺伝子検査 : がん組織またはがん細胞を検体と

患者向医薬品ガイド

この薬は体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減 したりすると病気が悪化することがあります 指示通りに飲み続けるこ とが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 閉塞隅角緑内障の人 過去にレボドパ製剤に含まれる成分で過敏な反応を経験し

ヒューマリン(インスリン ヒト)患者向医薬品ガイド(R注バイアル)

患者向医薬品ガイド

この薬の効果は? この薬は アルツハイマー型認知症治療剤と呼ばれるグループに属する薬です この薬は NMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸 ) 受容体チャネル阻害作用により アルツハイマー型認知症が関与しているとされるグルタミン酸系神経の機能異常を抑制します 次の目的で処方されます 中等度及び高度

患者向医薬品ガイド

患者向医薬品ガイド

患者向医薬品ガイド フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg 2016 年 5 月作成 この薬は? 販売名 フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg Fycompa Tablets 2mg Fycompa Tablets 4mg 一般名 ペランパネル水和物 Perampanel Hydrate

Microsoft Word - 1812doc.doc

タイケルブ患者ガイド_final

オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」201811

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にプラバスタチン Na 錠に含まれる成分で過敏症のあった人 妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳中の人 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬剤師にその旨を 告げてください 肝臓に

患者向医薬品ガイド

ゾピクロン錠7.5mg/10mg「サワイ」201306

てください 次の人は この薬を使用することはできません 過去にメルカゾール錠で過敏な反応を経験したことがある人 次の人は 慎重に使う必要があります 使用する前にそのことを医師または薬剤師に告げてください 肝臓に障害のある人 白血球減少や他の血液障害のある人 この薬には併用を注意すべき薬があります 他

れることがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去に 日医工 に含まれる成分で過敏症のあった人 モノアミン酸化酵素阻害剤[ セレギリン塩酸塩 ( エフピー ) ラサギリンメシル酸塩 ( アジレクト )] を

フルボキサミンマレイン酸塩錠25mg/50mg/75mg「サワイ」

ミルタザピン錠15mg/錠30mg「EE」

患者向医薬品ガイド

患者向医薬品ガイド

<4D F736F F D DC58F4994C5817A54524D5F8AB38ED28CFC88E396F B CF8945C8CF889CA92C789C1816A5F3294C52E646

のコレステロールを低下させます 次の病気の人に処方されます 高脂血症家族性高コレステロール血症 この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にミルタザピン錠 共創未来 に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 モノアミン酸化酵素阻害剤を使用している人 または使用を中止してから 2 週間以内の人 次の人は 慎重に使う必要があります 飲み始める前に

Microsoft Word - ボグリボースOD錠0.2mg_0.3mg「サワイ」201404

Microsoft Word - ルネスタ錠ガイド170123(固定).docx

患者向医薬品ガイド 2012 年 1 月更新 フルボキサミンマレイン酸塩錠 25 mg アメル フルボキサミンマレイン酸塩錠 50 mg アメル フルボキサミンマレイン酸塩錠 75 mg アメル この薬は? フルボキサミン フルボキサミン フルボキサミン マレイン酸塩錠 25mg マレイン酸塩錠 5

<4D F736F F D E31328C8E8D C838B F8AB38ED28CFC88E396F B E646F6378>

この薬を使う前に 確認すべきことは? 意識がもうろうとしたり 睡眠中の異常行動 ( たとえば夢遊症状 : 眠っているときに突然起きあがり 目が覚めているかのように歩き回ったりするなど ) があらわれることがあります また 眠りに入るまでの あるいは途中で眼が覚めた時の出来事を記憶していないことがあり

患者向医薬品ガイド

患者向医薬品ガイド

<4D F736F F D208AB38ED28CFC82AF88E396F B B837B834C E D838C E5F89968FF932356D

<4D F736F F D20834B FC92F988C45F C B836F928D C E E F E646F6378>

次の目的で処方されます ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法 この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? この薬を使用する前に ダニ抗原によるアレル

イーシー・ドパール配合錠 患者向医薬品ガイド

イミグラン点鼻液 20 患者向医薬品ガイド 2019 年 6 月作成 この薬は? 販売名 一般名 含有量 (1 容器 0.1mL 中 ) イミグラン点鼻液 20 IMIGRAN Nasal Spray 20 スマトリプタン Sumatriptan スマトリプタンとして 20mg 患者向医薬品ガイドに

Microsoft Word - 編集用Word(テオドール錠100mg・200mg).doc

この薬は体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示通りに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 閉塞隅角緑内障の人 過去にレボドパ カルビドパ水和物配合剤に含まれる成分で過

アイセントレス錠患者向医薬品ガイド

患者向医薬品ガイド

ジプレキサ(オランザピン)患者向医薬品ガイド(筋注)

この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください この薬の使い方は? 使用量および回数飲む量は あなたの症状などにあわせて 医師が決めます 通常 6 歳以上の小児では 1 日 1 回 1 錠を就寝前に飲みます どのように

<4D F736F F D208AB38ED28CFC88E396F B B838B947A8D878FF FA88E38D >

患者向医薬品ガイド 2016 年 7 月作成 サブリル散分包 500mg この薬は? 販売名一般名含有量 (1 包中 ) サブリル散分包 500mg Sabril 500mg Powder ビガバトリン Vigabatrin 500mg 患者向医薬品ガイドについて 患者向医薬品ガイドは 患者の皆様や

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にインテレンス錠に含まれる成分で過敏症のあった人 アスナプレビルを使用している人 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬剤師に告げてください 高齢の人 この薬には併用してはいけない薬 [ ア

BTP患者向医薬品ガイド(第2版)

フォシーガ錠5mg_患者向医薬品ガイド

この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にキプレス錠に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 この薬には併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください この薬の使い方は? 使

患者向医薬品ガイド

この薬は体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したり すると病気が悪化することがあります 指示通りに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 閉塞隅角緑内障の人 過去にレボドパ カルビドパ水和物配合剤に含まれる成分で

メネシット配合錠患者向け医薬品ガイド

Microsoft Word _12_1ガイド_フルティフォーム120(企業案1)

サインバルタ(デュロキセチン)患者向医薬品ガイド

Transcription:

患者向医薬品ガイド 2018 年 10 月更新 この薬は? 販売名 一般名 含有量 (1 カプセル中 ) アトモキセチン塩酸塩 5.71mg ( アトモキセチンとして 5mg) アトモキセチン塩酸塩 Atomoxetine Hydrochloride アトモキセチン塩酸塩 11.43mg ( アトモキセチンとして 10mg) アトモキセチン塩酸塩 28.57mg ( アトモキセチンとして 25mg) アトモキセチン塩酸塩 45.71mg ( アトモキセチンとして 40mg) 患者向医薬品ガイドについて 患者向医薬品ガイドは 患者の皆様や家族の方などに 医療用医薬品の正しい理解と 重大な副作用の早期発見などに役立てていただくために作成したものです したがって この医薬品を使用するときに特に知っていただきたいことを 医療関係者向けに作成されている添付文書を基に わかりやすく記載しています 医薬品の使用による重大な副作用と考えられる場合には ただちに医師または薬剤師に相談してください ご不明な点などありましたら 末尾に記載の お問い合わせ先 にお尋ねください さらに詳しい情報として PMDA ホームページ 医薬品に関する情報 http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/0001.html に添付文書情報が掲載されています - 1 -

この薬の効果は? この薬は 注意欠陥 / 多動性障害 (AD/HD) 治療剤と呼ばれるグループに属する薬です この薬は 脳内の神経伝達物質の働きを調節する作用により 注意欠陥 / 多動性障害 (AD/HD) の症状を改善します 次の病気の人に処方されます 注意欠陥 / 多動性障害 (AD/HD) 6 歳未満の幼児における有効性および安全性は確かめられていません この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 医師の指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にストラテラカプセルに含まれる成分で過敏症のあった人 モノアミンオキシダーゼ (MAO) 阻害剤 [ セレギリン塩酸塩 ( エフピー ) ラサギリンメシル酸塩 ( アジレクト )] を飲んでいる または飲むのをやめてから 2 週間以内の人 心血管に重篤な障害のある人 褐色細胞腫の人 または過去に褐色細胞腫であった人 閉塞隅角緑内障 ( へいそくぐうかくりょくないしょう ) のある人 次の人は 慎重に使う必要があります 使い始める前に医師または薬剤師に告げてください 肝臓に障害のある人 腎臓に障害のある人 けいれん発作のある人 または過去にけいれん発作をおこしたことがある人 心臓に障害のある人 または過去に心臓に障害があった人 先天性 QT 延長症候群のある人 または血縁に QT 延長のある人 高血圧の人 または過去に高血圧であった人 脳血管障害のある人 または過去に脳血管障害をおこしたことがある人 過去に起立性低血圧をおこしたことがある人 精神病性障害 双極性障害の精神系疾患のある人 排尿困難のある人 この薬には併用してはいけない薬 [ モノアミンオキシダーゼ (MAO) 阻害剤 セレギリン塩酸塩 ( エフピー ) ラサギリンメシル酸塩 ( アジレクト ) ] や 併用を注意すべき薬があります 他の薬を使用している場合や 新たに使用する場合は 必ず医師または薬剤師に相談してください 心血管系に対する影響を観察するために この薬を使用する前に血圧および心拍数 ( 脈拍数 ) の測定が行われます - 2 -

患者さんまたは家族の方に心臓の障害がある場合は この薬を使用する前に心電図などの検査が行われます この薬の使い方は? 使用量および回数通常 飲む量および回数は 次のとおりです 飲む量は 症状などにあわせて医師が決めます 特に肝障害のある人では 慎重に飲む量が決められます [18 歳未満の場合 ] 販売名 10mg 25mg 40mg 飲む回数 1 日 2 回 1 日量 開始量 その後 維持量 体重 1kg あたり 0.5mg 体重 1kg あたり 0.8mg まで 次に体重 1kg あたり 1.2mg まで増量 体重 1kg あたり 1.2mg~ 1.8mg 増量するときは1 週間以上かけて増量されます 1 日量として120mgか体重 1kgあたり1.8mgのいずれか少ない量を超えないこと [18 歳以上の場合 ] 販売名 10mg 25mg 40mg 飲む回数 1 日 1 回または 1 日 2 回 1 日量 開始量 その後 維持量 40mg 80mg まで増量 80mg~120mg 1 日 80mg まで増量するときは1 週間以上 その後の増量は2 週間以上かけて増量 されます 1 日量は 120mg を超えないこと どのように飲むか? コップ 1 杯程度の水またはぬるま湯で飲んでください カプセルを開けたりせずに そのまま飲んでください カプセルの内容物は目への刺激性があります 目に入ったときには すぐに洗って医師に相談してください また 手についた場合は 手を洗ってください 飲み忘れた場合の対応決して 2 回分を一度に飲まないでください 気がついた時に 1 回分を飲んでください ただし 次の飲む時間が近い場合は 1 回とばして 次の時間に 1 回分を飲んでください - 3 -

多く使用した時 ( 過量使用時 ) の対応けいれん ( 顔や手足の筋肉がぴくつく 一時的にボーっとする 意識の低下 手足の筋肉が硬直しガクガクと震える ) 傾眠 ( 刺激がないと眠ってしまう ) QT 延長 ( めまい 動悸 ( どうき ) 気を失う ) 興奮 運動亢進 異常行動 消化器症状 散瞳 頻脈 口渇 浮動性めまい 振戦 ( 手のふるえ 首のふるえ ) 血圧上昇などの症状があらわれる可能性があります いくつかの症状が同じような時期にあらわれた場合は 使用を中止し ただちに受診してください この薬の使用中に気をつけなければならないことは? 患者さん ( 小児の場合は患者さんや保護者またはそれに代わる方 ) は この薬の治療における役割や副作用について 医師または薬剤師から十分に理解できるまで説明を受けてください また 小児が使用する場合は保護者またはそれに代わる方も正しい使用方法を理解して 監督してください この薬を長期間使用する場合は 必要に応じて休薬する期間を設けるなどして この薬の有用性の評価が行われます この薬を使用中の小児において 死にたいと考える事等があります 保護者またはそれに代わる方は患者さんの状態の変化について観察し 変化が見られた場合には医師に連絡してください AD/HDの患者さんにおいて 攻撃的になったり 敵意をもったりすることがしばしば見られますが この薬の使用中にも攻撃性や敵意があらわれたり悪化するとの報告があります ご家族の方は患者さんの状態の変化について観察し 変化が見られた場合には医師に連絡してください 幻覚などの精神病性またはそう病の症状をおこすとの報告があります ご家族の方は患者さんの状態の変化について観察し 変化が見られた場合には医師に連絡してください 眠気 めまいなどをおこす可能性がありますので 自動車の運転などの危険を伴う操作を行わないようにしてください この薬を使用中は定期的に 血圧および心拍数 ( 脈拍数 ) の測定が行われます 小児にこの薬を使用した場合 使用初期に体重増加の抑制や成長の遅れが報告されています この薬の使用中にこのような症状があらわれた場合 医師の判断により減量または中止されることがあります 妊婦または妊娠している可能性がある人は医師に相談してください 授乳を避けてください 他の医師を受診する場合や 薬局などで他の薬を購入する場合は 必ずこの薬を飲んでいることを医師または薬剤師に伝えてください - 4 -

副作用は? 特にご注意いただきたい重大な副作用と それぞれの主な自覚症状を記載しました 副作用であれば それぞれの重大な副作用ごとに記載した主な自覚症状のうち いくつかの症状が同じような時期にあらわれることが一般的です このような場合には ただちに医師または薬剤師に相談してください 重大な副作用 肝機能障害かんきのうしょうがい 黄疸おうだん 肝不全かんふぜん アナフィラキシー 主な自覚症状疲れやすい 体がだるい 力がはいらない 吐き気 食欲不振白目が黄色くなる 皮膚が黄色くなる 尿の色が濃くなる 体がかゆくなる意識の低下 白目が黄色くなる 皮膚が黄色くなる 体がかゆくなる 尿の色が濃くなる お腹が張る 急激に体重が増える 血を吐く 便に血が混じる ( 鮮紅血 ~ 暗赤色または黒色 ) 全身のかゆみ じんま疹 喉のかゆみ ふらつき 動悸 息苦しい 以上の自覚症状を 副作用のあらわれる部位別に並び替えると次のとおりです これらの症状に気づいたら 重大な副作用ごとの表をご覧ください 部位自覚症状全身疲れやすい 体がだるい 力がはいらない 体がかゆくなる 急激に体重が増える ふらつき頭部意識の低下眼白目が黄色くなる口や喉吐き気 血を吐く 喉のかゆみ胸部動悸 息苦しい腹部食欲不振 お腹が張る皮膚皮膚が黄色くなる 全身のかゆみ じんま疹尿尿の色が濃くなる 便便に血が混じる ( 鮮紅血 ~ 暗赤色または黒色 ) - 5 -

この薬の形は? 販売名 3 号硬カプセル 3 号硬カプセル 3 号硬カプセル 3 号硬カプセル 形状 PTP シート ( 現行仕様品 ) ( 追加仕様品 ) 直径 長径 15.8mm 長径 15.8mm 長径 15.8mm 長径 15.8mm 短径 5.85mm 短径 5.85mm 短径 5.85mm 短径 5.85mm 重さ 0.28g 0.28g 0.28g 0.28g 識別コード Lilly 3226 Lilly 3227 Lilly 3228 Lilly 3229 この薬に含まれているのは? - 6 -

販売名 有効成分アトモキセチン塩酸塩 ( アトモキセチン ) 部分アルファー化デンプン ジメチルポリシロキサン ( 内服用 ) 添加物 黄色三二酸化鉄 ラウリル硫酸ナトリウム ゼラチン 酸化チタン ラウリル硫酸ナトリウム ゼラチン 青色二号 酸化チタン ラウリル硫酸ナトリウム ゼラチン 青色二号 酸化チタン ラウリル硫酸ナトリウム ゼラチン その他 この薬の保管方法は? 直射日光と湿気を避けて室温 (1~30 ) で保管してください 子供の手の届かないところに保管してください 薬が残ってしまったら? 絶対に他の人に渡してはいけません 余った場合は 処分の方法について薬局や医療機関に相談してください この薬についてのお問い合わせ先は? 症状 使用方法 副作用などのより詳しい質問がある場合は 主治医や薬剤師にお尋ねください 一般的な事項に関する質問は下記へお問い合わせください 製造販売会社 : 日本イーライリリー株式会社 (http://www.lilly.co.jp) 日本イーライリリー医薬情報問合せ窓口 Lilly Answers( リリーアンサーズ ) 電話 :0120-245-970( 一般の方 患者様向け ) 受付時間 :8 時 45 分 ~17 時 30 分 ( 土 日 祝日 その他当社の休業日を除く ) - 7 -