Winmostar- Gromacs Tutorial 2 タンパク系 (pdb2gmx を使用 ) V6.005 株式会社クロスアビリティ 2016/1/15

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ポリマー界面系概要 本演習の流れは以下のとおりである 1 接合用セルを作製ポリマーツールを使って PE( ポリエチレン ) と PP( ポリプロピレン ) のポリマーセルを作成する 2 接合条件設定接合面 (ab 面 bc 面 ca 面 ) と接合方向を指定する 3 積層数指定と接合実施接合面の積み

概要 常温常圧のテトラヒドロフラン (THF) の液体について 系の作成と平衡化計算と本計算を実行し エネルギーとトラジェクトリの確認 比熱 圧縮率 動径分布関数 自己拡散係数の算出を行います 1-I. 平衡化計算エネルギー極小化 1-Il. 平衡化計算温度一定 MD 1-Ill. 平衡化計算温度

Winmostar - LAMMPS Tutorial 4 界面ビルダ V5.012 株式会社クロスアビリティ 2015/6/18

目次 I. 孤立系 ( 気相 ) II. 単成分液体 III. 混合液体 1 希薄水溶液 2 任意の濃度の溶液 IV. タンパク質 1 リガンドなし 2 リガンドあり V. ポリマー VI. 固液界面補足 Acpypeによる電荷の割り当て補足 RESP 電荷の割り当て 2017/10/01 Copy

概要 水中のエタノール分子の溶媒和自由エネルギーを エネルギー表示 (ER) 法を用いて計算します 溶質 + 溶媒 溶媒のみ 溶質のみ それぞれの MD 計算を実施した後 エネルギー分布関数と自由エネルギーを計算します 溶液の MD ( 溶媒 + 溶質 ) 溶媒の MD

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Winmostar- Gromacs Tutorial 2 タンパク系 (pdb2gmx を使用 ) V6.005 株式会社クロスアビリティ question@winmostar.com 2016/1/15

修正履歴 2015/7/16 版 ( スライド 2) 修正履歴を追加 ( スライド 7) 部分削除の操作修正 ( スライド 9) MDP Run parameters 画面の差し替え (refcoord-scaling の追加 ) ( スライド 9) Ignore H atom のチェックを残す 記述を追加 2016/1/15 版 V6.005 対応 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 2

手順概要 水中のタンパクのシミュレーション I. PDB からタンパクの分子構造をダウンロードする II. 本チュートリアルは Justin (Virginia Tech.) による GROMACS Tutorial (Tutorial 1: Lysozyme in water) を参考に作成しています http://www.bevanlab.biochem.vt.edu/pages/personal/justin/gmx-tutorials/ III. IV. Winmostar を使って 計算可能な構造へ修正する ~ 結晶水 ( 酸素原子 ) を取り除く ~ Gromacs を起動し エネルギー極小化を実行する 熱平衡計算 ( 温度一定 ) を実行する V. 熱平衡計算 ( 温度 圧力一定 ) を実行する VI. VII. 本計算 (1 ナノ秒 ) を実行する 計算結果を確認する VIII. バックボーンの RMSD を計算する IX. バックボーンの回転半径を計算する 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 3

I. PDB からタンパクの分子構造をダウンロードする (1) 1 http://www.rcsb.org/pdb/home/home.do にアクセスする あるいは検索エンジンで pdb を検索 2 1AKI と入力してリターン 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 4

I. PDB からタンパクの分子構造をダウンロードする (2) 3 Download Files をクリック 4 PDB file (Text) を選択 5 ダウンロードして保存する ( ここでは 1AKI.pdb として保存 ) 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 5

II. Winmostar を使って 計算可能な構造へ修正する (1) [File] [ 開く ] 1 2 [pdb] を選択 1AKI.pdb を選択 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 6

II. Winmostar を使って 計算可能な構造へ修正する (2) ~ 結晶水の酸素原子を取り除く ~ 1 水の酸素原子をクリックする ( どの酸素原子でもよい ) 2 タンパク分子のどれか一つの原子をクリックする ( どの原子でもよい ) 必ず 1 2 の順でクリックすること pdb のデータを用いで MD 計算を実行する際は 元々の pdb に含まれている水の酸素の座標は使わず 新規に水分子を配置する方が望ましい 3 [ 編集 ] [ 部分削除 ] を選択 4 下記ポップアップウインドウで [Leave] をクリック 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 7

III. Gromacs を起動し エネルギー極小化を実行する (1) キーワード設定 を選択し 計算条件を設定する 1001 原子 となっている確認 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 8

III. Gromacs を起動し エネルギー極小化を実行する (2) 1.0 に変更する pdb2gmx を使う Ignore H atom のチェックを残す 水を配置する maxsol20000 分子に設定する ( 配置処理後 10747 分子になる ) [Parameters (1)] タブをクリック 系全体が中性となるようにイオンを付加する steep ( 最急降下法 ) を選択 50,000 stepに設定 1000KJ/mol/nmに設定 最後に [OK] をクリックし [File] メニューから名前を付けて保存する (1AKI_water とする ) 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 9

III. Gromacs を起動し エネルギー極小化を実行する (3) [MD(M)] [Gromacs] [Gromacs 実行 ] を選択する 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 10

III. Gromacs を起動し エネルギー極小化を実行する (3) ~ エネルギー極小化の結果を確認する 1~ [MD(M)] [Gromacs] [ エネルギー変化 ] を選択する [ 開く ] をクリック 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 11

III. Gromacs を起動し エネルギー極小化を実行する (3) ~ エネルギー極小化の結果を確認する 2~ 1Potential にトグルを立てる 徐々にポテンシャルエネルギーが低下し ほぼ収束している 2Draw をクリック 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 12

IV. 熱平衡計算 ( 温度一定 ) を行う (1) 最初に [Parameters (1)] タブをクリック Extending Simulation にチェックを入れる integrator を md に変更 100 ピコ秒 (2 fs * 50,000 step ) の MD 計算を行う all bonds に変更 ( すべての結合を拘束する ) 500step 毎にファイル出力させる どちらも0.1 0.1 に設定する V-rescale 法で温度制御を行う Protein Non-protein と入力する どちらも 300 K ( 約 25 ) に設定する 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 13

IV. 熱平衡計算 ( 温度一定 ) を行う (2) [Parameters (2)] タブをクリック タンパクの骨格原子を固定する [Options] タブをクリック 使用する PC のコア数に応じて変更する エネルギーと圧力の長距離補正を行う [OK] をクリック Gromacs を起動 計算終了 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 14

IV. 熱平衡計算 ( 温度一定 ) を行う (2) ~ 系の温度 エネルギー変化を確認する ~ 1Temperature にトグルを立てる 温度が 300K でコントロールされている 2Draw をクリック 3Total-Energy にトグルを立てる 4Draw をクリック 系の全エネルギーが安定している 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 15

V. 熱平衡計算 ( 温度 圧力一定 ) を行う (1) 最初に [Parameters (1)] タブをクリック Extending Simulation にチェックを入れる Parinello-Rahman 法で圧力制御を行う 2.0 に設定する integrator を md に変更する 100 ピコ秒 (2 fs * 50,000 step ) の MD 計算を行う all bonds に変更 ( すべての結合を拘束する ) 500step 毎にファイル出力させる V-rescale 法で温度制御を行う どちらも0.1 0.1 に設定する V-rescale 法で温度制御を行う Protein Non-protein と入力する どちらも 300 K ( 約 25 ) に設定する 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 16

V. 熱平衡計算 ( 温度 圧力一定 ) を行う (2) [Parameters (2)] タブをクリック [mdrun] タブをクリック 使用する PC のコア数に応じて変更する [OK] をクリック エネルギーと圧力の長距離補正を行う タンパクの骨格原子を固定する Gromacs を起動 計算終了 43:30 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 17

V. 熱平衡計算 ( 温度 圧力一定 ) を行う (2) ~ 系の温度 エネルギー 密度変化などを確認する ~ 温度が 300K に制御されている 圧力も制御されている 密度が ほぼ 1 g/cm 3 となっている 体積変化も安定している 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 18

VI. 本計算 (1 ナノ秒 ) を実行する (1) 最初に [Parameters (1)] タブをクリック Extending Simulation にチェックを入れる gen-vel を no に変更する Parinello-Rahman 法で圧力を行う 2.0 に設定する integrator を md に変更 1 ナノ秒 (2 fs * 500,000 step ) の MD 計算を行う all bonds に変更 ( すべての結合を拘束する ) 1000step 毎にファイル出力させる V-rescale 法で温度制御を行う どちらも 300 K ( 約 25 ) に設定する どちらも 0.1 0.1 に設定する 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 19

VI. 本計算 (1 ナノ秒 ) を実行する (2) [Parameters (2)] タブをクリックする チェックを外す [Option] タブをクリック 使用する PC のコア数に応じて変更する エネルギーと圧力の [OK] をクリック 長距離補正を行う Gromacs を起動計算終了 7h10:11 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 20

VII. 計算結果を確認する (1) ~ 系のエネルギー 体積変化などを確認する ~ 100ps ~ 1100 ps の全エネルギーの変化 100ps ~ 1100 ps の体積変化 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 21

MD(M) Gromacs GMO ファイル読み込みを起動 VII. 計算結果を確認する (2) ~ トラジェクトリーを確認する 1~ gmx_tmp_mdrun.gro を指定 MD の最終ステップ (500,000 ステップ =1000 ps) の 3D 構造が表示される 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 22

MD(M) Gromacs トラジェクトリ読み込みを起動 VII. 計算結果を確認する (3) ~ トラジェクトリーを確認する 2~ gmx_tmp_mdrun.gro を指定 gmx_tmp_mdrun_trr を指定 再生ボタンをクリック ( 開くのに時間がかかることがある ) 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 23

VII. 計算結果を確認する (4) ~ トラジェクトリーを確認する 3 ~ 1Preferences を選択する 2 Mol. Weightを選択する 3 WIを選択する 4 チェックを外し水を非表示にする 5 再生ボタンをクリックする たんぱくとイオンが表示され アニメーションが始まる 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 24

VIII. バックボーンの RMSD を計算する (1) タンパクのバックボーンの初期構造と MD 計算途中の構造の差異を RMSD で比較し タンパクの構造が崩れることなく MD 計算が正常に進行したかを確認する MD(M) Gromacs RMSD を選択する 計算させたい gmx_tmp_mdrun.trr を指定 比較対象となる gmx_tmp_mdrun.tpr を指定 インデックスファイル gmx_tmp_mdrun.ndx を選択 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 25

VIII. バックボーンの RMSD を計算する (2) 3 グラフが表示される 1[Backbone] を選択する 2 Draw をクリックする 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 26

IX. バックボーンの回転半径を計算する (1) タンパクのバックボーンの回転半径 (Rg) の時間変化を確認し タンパクの構造が崩れることなく MD 計算が正常に進行したかを確認する MD(M) Gromacs 回転半径を選択する 計算させたい gmx_tmp_mdrun.trr を指定 gmx_tmp_mdrun.tpr を選択 インデックスファイル gmx_tmp_mdrun.ndx を選択 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 27

IX. バックボーンの回転半径を計算する (2) 1[Backbone] を選択する 3 グラフが表示される (RgX, RgY, RgZ は それぞれの慣性主軸周りの回転半径 ) 2 Draw をクリックする 2016/01/15 Copyright (C) 2016 X-Ability Co.,Ltd. All rights reserved. 28

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