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24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

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A. 1 管理責任者に変更がない場合書面で ( 書式はありません ) 速やかに所有者の住所 氏名 電話番号及び管理責任者に変更がない旨お知らせ下さい 2 管理責任者に変更がある場合書面で ( 書式はありません ) 速やかに所有者変更の旨お知らせいただき 30 日以内に 管理責任者選任届 を提出して下

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1 事業場における事業の概要 産業廃棄物適正処理報告書 産業廃棄物の減量及び適正な処理を図るために山口支店で講じている取組について 次のとおり報告します ホームページ URL 資本金又は資本金 記入者 全社員数 山口支店社員数 山口支店完工高 山口支店事業内容 山口支店事業展望

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問 7. 問 6で 1. 委託している とお答えの方にお尋ねします 契約の形態は次のうちどれにあたりますか 1. 従量制 ( 排出する量に応じて金額が変動 ) 2. 定額制 ( 月額または年額固定制など ) 3. その他 ( 具体的に ) 問 8. 問 6で 2. 委託していない とお答えの方にお尋

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Transcription:

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対象業種 製品 3 国 地方公共団体 資金の確保などの措置 物品調達における再生資源の利用などを促進 科学技術の振興 国民の理解を求める努力 10 業種 69 品目 ( 一般廃棄物および産業廃棄物の概ね 5 割をカバー ) について 事業者の取り組むべき 3R の内容を判断の基準 ( 省令 ) として定め その遵守を求めている 1.3 廃棄物処理法 事業者の責任 廃棄物の排出抑制 適正な処理 ( 運搬 処分 再生等 ) 生活環境の清潔保持により 生活環境の保全と公衆衛生の向上を図る 廃棄物の定義 廃棄物処理業者に対する許可 廃棄物処理施設の設置許可 廃棄物処理基準の設定などが規定されている 1 事業活動に伴い生じた廃棄物を自らの責任で適正処理 または文書で廃棄物処理業の許可を有する処理業者に委託 2 産業廃棄物管理表 ( マニフェスト ) 制度に基づき 排出事業者が最終処分まで把握することも義務付け 3 多量排出事業者 ( 前年度の産業廃棄物の発生量が 1,000 トン以上または前年度の特別管理産業棄物の発生量が 50 トン以上 ) は処理計画を作成 4 廃棄物処理基準に従って行う焼却 他の法令による焼却 あるいは公益上 社会の慣習上やむを得ないもの等として政令で定める焼却を除き 廃棄物を焼却することを禁止し 罰則の対象とする 1.4 容器包装リサイクル法 再商品化の対象となる容器包装 家庭などから一般廃棄物として排出される容器包装廃棄物について排出を抑制するとともに 消費者による分別排出 市町村による分別収集 事業者によるリサイクルという役割分担を明確化し 一般廃棄物の減量及び再生資源の十分な利用を通じて 廃棄物の適正な処理および資源の有効な利用の確保を図る 市町村による分別収集 ( 消費者による分別排出 ) および分別収集された容器包装の事業者による再商品化 ( 回収 リサイクルシステム ) が規定されている 容器包装の定義 : 容器 とは商品を入れるもの( 袋も含まれる ) 包装 は商品を包むもの 法では 商品が消費されたり 商品と分離された場合に不要になるもの を容器包装 ( 商品の容器および包装自体が有償である場合を含む ) と定義している 対象となる 容器 は ガラス製容器 ペットボトル 紙製容器 プラスチック製容器 ( 発泡スチロール製トレー 袋も含まれる ) など 包装 は包装紙やラップなどで家庭から排出されるもの 対象になるかどうかは 次による 1 容器 又は 包装 に該当するか例 )PET ボトルのキャップ プリンのふた コンビニエンスストア等で販売される弁当に用いられる透明のプラスチックフィルムは対象 2 商品の容器および包装 に該当するか例 ) 景品 賞品を入れている容器又は包装 クリーニングの袋 宅配便の容器又は包装等は対象とならない 3 当該商品が消費され 又は当該商品と分離された場合に不要になるもの に該当するか例 ) 乾燥剤を直接入れた小袋 CDのケース等は対象とならない 2

再商品化の対象事業者排出抑制促進措置の対象事業者 対象事業者のことを法では 特定事業者 といい 再商品化の義務を負う 以下の小売業を営む事業者を 指定容器包装利用事業者 といい これらの事業者は 容器包装の使用の合理化により 容器包装廃棄物の排出の抑制を促進するための取組みが義務付けられている 各種商品小売業 織物 衣服 身の回り品小売業 飲食料品小売業 自動車部分品 附属品小売業 家具 じゅう器 機械器具小売業 医薬品 化粧品小売業 書籍 文房具小売業 スポーツ用品 がん具 娯楽用品 楽器小売業 たばこ 喫煙具専門小売業 図 1. 再商品化義務の対象となっている容器包装廃棄物のリサイクルの方法 出所 : 経済産業省 資源循環ハンドブック 2012- 法制度と 3R の動向 1.5 家電リサイクル法 家庭等から排出される使用済み家電製品について 消費者 小売業者 製造業者等の役割分担を明確にし 廃棄物の減量化やリサイクルを促進すること 小売業者による回収および回収された使用済み家電製品の製造業者等による再商品化などの回収 リサイクルシステムが規定されている 3

対象となる家電製品と再商品化率 1 エアコン :70% 2 ブラウン管テレビ :55% 液晶テレビ プラズマテレビ :50% 3 冷蔵庫 冷凍庫 :60% 4 洗濯機 衣類乾燥機 :65% 1.6 自動車リサイクル法自動車メーカー等 輸入業者を中心とした関係者に 適切な役割分担を義務付けることにより 廃車となる自動車のリサイクル 適正処理を図るため 新たなリサイクルシステムの構築を図る ごみを減らし 資源を無駄遣いしない循環型社会を作るために 自動車のリサイクルについて自動車の所有者 関連事業者 自動車メーカー 輸入業者の役割を定めている 関係者の責務 1 自動車の所有者 ( 最終所有者 ): リサイクル料金の支払い 地方自治体に登録された引取業者への廃車の引き渡し 2 引取業者 : 最終所有者から廃車を引き取り フロン類回収業者または解体業者に引き渡す 3 フロン類回収業者 : フロン類を基準に従って適正に回収し 自動車メーカー 輸入業者に引き渡す 4 解体業者 : 廃車を基準に従って適正に解体し エアバック類を回収し 自動車メーカー 輸入業者に引き渡す 5 破砕業者 : 解体自動車 ( 廃車ガラ ) の破砕 ( プレス せん断処理 シュレッディング ) を基準に従って適正に行い シュレッダーダスト ( 自動車の解体 破砕後に残る廃棄物 ) を自動車メーカー 輸入業者へ引き渡す 1.7 建設リサイクル法建築物等の解体工事等に伴って排出される特定建設資材の分別およびリサイクルを促進すること 建設工事受注者による分別解体およびリサイクル 工事の発注者や元請業者などの契約手続きなどが規定されている 対象とな コンクリートる建設資 コンクリートおよび鉄から成る建設資材材廃棄物 木材 ( ただし 工事現場から最も近い再資源化施設までの距離が 50km を超える場合等については 縮減 ( 焼却 ) を行ってもよい ) アスファルト コンクリート <これらの量は全建設廃棄物中の約 9 割を占めている > 1.8 食品リサイクル法食品関連事業者等から排出される食品廃棄物の発生抑制と減量化により最終処分量を減少させるとともに 肥料や飼料等としてリサイクルを図ること 食品関連事業者などが取組むべき事項が規定されてる 対象となる食品廃棄物等対象となる食品関連事業者 1 食品の流通課程や消費段階で生じる食品の売れ残りや食べ残し 2 製造 加工 調理の過程において生じる動植物性残さ注 ) 家庭から排出される生ごみは対象外 1 食品の製造 加工 卸売または小売を業として行う者例 ) 食品メーカー 八百屋 百貨店 スーパー等 2 飲食店業その他食事の提供を行う者例 ) 食堂 レストラン ホテル 旅館 結婚式場 内陸 沿海旅客船舶等 再生利用目標 : 業種別に定められている再生利用等実施率目標を平成 24 年度 (2012 年度 ) 4

等の目標および再生利用等手法の優先順位 までに達成 ( ) 内は平成 19 年度 (2007 年度 ) 統計実績 食品製造業 85%(93%) 食品小売業 45%(36%) 食品卸売業 70%(58%) 外食産業 40%(16%) 優先順位 1 発生抑制 : 食品廃棄物等の発生を未然に抑制すること 2 再生利用 : 食品廃棄物を肥料 飼料 油脂 油脂製品 メタン エタノールあるいは炭化の過程を経て製造される燃料 還元剤を作る原材料として利用すること 肥料 : 例えば 好気性発酵により作られる堆肥 ( コンポスト ) 乾燥処理してつくられる有機質肥料等 飼料 : 例えば 加圧蒸煮や好気性発酵 てんぷら式脱水処理等で作られる家畜 鑑賞魚等の餌 油脂 油脂製品 : 例えば てんぷら油 石鹸等 メタン : 生ごみ等の嫌気性発酵により作られるバイオガス ( 組成はメタンガス約 60% 炭酸ガス約 40%) で 燃料等として使われる エタノール : 石油代替燃料として利用 炭化の過程を経て製造される燃料および還元剤 : 石炭代替燃料として利用 3 減量 : 脱水 乾燥 発酵または炭化により 食品廃棄物等の量を減少させる 4 熱回収 : 熱を得ることに利用したり譲渡すること 5