AP1042AEN Japanese Datasheet

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絶対最大定格 (T a =25 ) 項目記号定格単位 入力電圧 V IN 消費電力 P D (7805~7810) 35 (7812~7815) 35 (7818~7824) 40 TO-220F 16(T C 70 ) TO (T C 25 ) 1(Ta=25 ) V W 接合部温度

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等価回路図 絶対最大定格 (T a = 25ºC) 項目記号定格単位 入力電圧 1 V IN 15 V 入力電圧 2 V STB GND-0.3~V IN+0.3 V 出力電圧 V GND-0.3~V IN+0.3 V 出力電流 I 120 ma 許容損失 P D 200 mw 動作温度範囲 T o

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AP1042 32V 1ch H-Bridge モータドライバ IC 1. 概要 AP1042 は 動作電圧 8V~32V, 最大出力電流 5.0A に対応した 1ch H-Bridge モータドライバです 制御モードは SEL 端子を使ってパラレル入力モードとコンプリメンタリ入力モードを切り替えることが可能です また VREF 端子電圧を変えることで PWM-Duty 制御回路で生成される Duty が変化し 速度調整が可能になります 保護回路としては 貫通電流防止回路 低電圧検出回路 過熱保護回路及び出力段の過電流保護回路を搭載しています また過電流保護回路は 検出時間を TBLANK 端子に接続する抵抗値により調整することが可能です パッケージは放熱性の良い小型 QFN を採用しており 省スペースでの大電流モータ駆動に最適です 2. 特長 モータ駆動動作電圧 8V~32V ( 単一電源駆動 ) 制御電源電圧 不要 最大出力電流 (DC) 2.2A @Ta=25 C 最大出力電流 (Peak) 5.0A @Ta=25 C, t<10ms H-Bridgeのオン抵抗 0.3Ω (High+Low) @Ta=25 C 入力インターフェイス パラレル入力 or コンプリメンタリ入力 PWMパルス入力 最大 200kHz 保護機能 過熱検出, 過電流検出, 低電圧検出, 貫通電流防止を内蔵 異常検出用 Flag 端子搭載 過電流検出時間調整端子搭載 VREF 端子によるPWM-Duty 制御搭載 動作温度範囲 -30 C~85 C パッケージ 24-pin QFN 4mm 4mm - 1 -

3. 目次 1. 概要... 1 2. 特長... 1 3. 目次... 2 4. ブロック図... 3 5. ピン配置と機能説明... 3 5.1. ピン配置... 3 5.2. 機能説明... 4 6. 絶対最大定格... 5 7. 推奨動作条件... 6 8. 電気的特性... 6 9. 機能説明... 8 9.1. 制御論理... 8 9.2. PWM Duty 制御の説明... 10 9.3. 各種保護機能説明... 11 10. 外部接続回路例... 14 11. パッケージ... 16 11.1. 外形寸法図... 16 11.2. ランドパターン... 16 11.3. マーキング... 17 12. オーダリングガイド... 17 13. 改訂履歴... 17 重要な注意事項... 18-2 -

4. ブロック図 Figure 1. ブロック図 5. ピン配置と機能説明 5.1. ピン配置 Figure 2. ピン配置図 - 3 -

5.2. 機能説明 端子番号 端子名称 I/O 機能 備考 1 VM P モータドライバ電源 (Note 2) 2 VG O 安定化容量接続 3 CH I/O チャージポンプ容量接続 4 CL I/O チャージポンプ容量接続 5 GND P グランド (Note 3) 6 FLAG O フラグ信号出力 7 VDC O 安定化容量接続 外部接続禁止 (Note 4) 8 NC - 9 VREF I PWM-Duty 制御用のアナログ信号入力 10 SEL I 入力論理切り替え 100kΩプルダウン内蔵 11 INB I モータドライバ駆動信号入力 100kΩプルダウン内蔵 12 INA I モータドライバ駆動信号入力 100kΩプルダウン内蔵 13 NC - 14 SLEEPB I パワーセーブ信号入力 100kΩプルダウン内蔵 15 TBLANK I/O 過電流保護検出時間調整用抵抗接続 16 TEST - テストモード用端子 (Note 5) 17 NC - 18 VM P モータドライバ電源 (Note 2) 19,20 OUTA O モータドライバ出力 21,22 PGND P パワーグランド (Note 3) 23,24 OUTB O モータドライバ出力 - Exposed Pad P 放熱用パッド (Note 3) Note 1. I( 入力端子 ) O( 出力端子 ) P( パワー端子 ) Note 2. 1pinと18pinのVM 端子は 基板上で接続して下さい Note 3. GND 端子とPGND 端子およびExposed Padは 基板上で接続して下さい Note 4. VDC 端子は以下の2 項目についてのみ外付け部品の接続を許可しています FLAG 端子用のプルアップ抵抗 :50kΩ~1MΩ VREF 端子用の電圧源 : トータル抵抗 50kΩ~1MΩ Note 5. TEST 端子はGNDに接続下さい - 4 -

6. 絶対最大定格 Parameter Symbol min max Unit Condition モータ駆動電源電圧 (VM) VM -0.3 35 V VDC 端子電圧 V VDC -0.3 5.5 V 入力端子電圧 (INA,INB,SEL,SLEEPB, VREF, V term1-0.3 5.5 V TBLANK,FLAG) 出力端子電圧 (OUTA,OUTB) V term2-0.3 VM V VG,CH 端子電圧 V term3 VM-0.3 VM+5.5 V CL 端子電圧 VCL -0.3 VDC V モータドライバ最大出力電流 I load1-2.2 A Ta=25 C (Note 7) - 1.5 A Ta=85 C (Note 7) モータドライバ 200ms 間に 10ms 以内 I load2-5.0 A 最大出力ピーク電流 1 (Note 7) モータドライバ 30ms 間に 30μs 以内 I load3-10.0 A 最大出力ピーク電流 2 (Note 7) (Note 8) 許容損失 PD - 3.1 W Ta=25 C (Note 9) - 1.6 W Ta=85 C (Note 9) 動作時最大接合温度 Tj - 150 C 保存温度 Tstg -40 150 C Note 6. 電圧はすべてグランド (GND,PGND,Exposed Pad=0V) に対する値です Note 7. 最大出力電流は Ta 及びPCB 基板の放熱設計によって制限されます Note 8. ただしICの消費ジュール熱は6mJ/1パルス以下としてください 参考までにスパイク電流 =10A/10μsの場合 ジュール熱は0.4mJとなります ( ジュール熱 = 消費電力 時間 = 10A 10A 0.4Ω( オン抵抗 ) 10μs) Note 9. PKGの熱抵抗 (JEDEC51 準拠の4 層基板 ) は下記となります Ta=25 C を超える場合 Figure 3 に従いディレーティングが必要となります θja=40 C /W Figure 3. 最大許容損失 注意 : 絶対最大定格を越えて使用した場合 デバイスを破壊する場合があります また 通常の動作は保証されません - 5 -

7. 推奨動作条件 Parameter Symbol min typ max Unit Condition モータ駆動電源電圧 VM 8.0 24.0 32.0 V VREF 端子入力電圧 V VREF 0.2-5.0 V 入力周波数範囲 FIN - - 200 khz 動作周囲温度 Ta -30-85 C Note 10. 電圧はすべて GND=0Vに対する値です 8. 電気的特性 ( 特に指定の無い場合 Ta =25 C, VM=8V~32V) Parameter Symbol Condition min typ max Unit 消費電流パワーオフ時消費電流 I VMPOFF SLEEPB= L - 10 30 μa スタンバイ時消費電流 I VMSTBY SLEEPB= H, SEL=INA=INB= L - 3.65 7.0 ma 動作時消費電流 I VM1 SLEEPB= H,SEL=INA= H INB=PWM(200kHz) - 6.5 24.0 ma モータドライバ ドライバオン抵抗 (High + Low) ボディダイオード順方向電圧出力伝搬遅延時間 ( L H ) 出力伝搬遅延時間 ( H L ) 出力伝搬遅延時間 ( L H ) 出力伝搬遅延時間 ( H L ) 最小出力パルス幅 R ON1 I load=100ma Tj=25 C - 0.3 0.4 Ω R ON2 Tj=150 C (Note 13) - - 1.5 Ω V F I F=0.1A - 0.8 1.0 V T PDLH1 T PDHL1 tr=tf=10ns OUTA-OUTB=1kΩ 接続 ( Figure 4) 条件 (a) (Note 13) - - 0.22 0.15 1.0 1.0 μs μs T PDLH2 tr=tf=10ns OUTA-OUTB=1kΩ 接続 - 0.4 1.0 μs T PDHL2 ( Figure 4) 条件 (b) - 0.15 1.0 μs t PWO 入力信号幅 t PWM :1μs (Figure 5) 0.6 1.0 1.4 μs PWM-Duty 制御回路 PWM 周波数 f PWM 20 44 80 khz Duty1 Duty=30%~100% -5-5 % PWM-Duty 精度 Duty2 Duty=20%~30% -10-10 % (Note 11) Duty3 Duty=10%~19% -15 15 % Duty4 Duty=6%~9% -25-25 % - 6 -

( 特に指定の無い場合 Ta =25 C, VM=8V~32V) Parameter Symbol Condition min typ max Unit 制御ロジック VDC 端子電圧 V DC 4.1 4.5 4.9 V 入力 Highレベル電圧 V IH 2.0 - - V 入力 Lowレベル電圧 V IL - - 0.8 V 入力ヒステリシス V HYS (Note 13) 0.2 0.4 - V 入力 Lowレベル電流 I IL V IL=0V -1.0-1.0 μa プルダウン抵抗 R PD 50 100 150 kω 保護機能 VM 低電圧検出電圧 VM UVLO 5.7 6.35 7.0 V VM 低電圧ヒステリシス VM HYS 0.4 0.5 0.6 V 異常発熱検出温度 T TSD (Note 13) 150 175 200 C High-Sideドライバ過電流検出電流 I OCPH 5.5 10.0 15.0 A Low-Sideドライバ過電流検出電流 I OCPL 5.5 10.0 15.0 A 過電流検出時間 T OCP R TBLANK=22kΩ 1.4 2.0 2.6 μs FLAG 端子電圧 V FLAG I load=0.2ma - - 0.4 V 出力ショート検出時間 T OSD 2.3 4.7 8.0 μs Note 11. PWM-Duty 精度は VREF 端子の入力電圧を VDC 端子からの抵抗分割で生成した電圧とした 際の精度となります Note 12. 電圧はすべて GND=0V に対する値です Note 13. 量産時測定しません a) SEL=L, INA=H, INB=PWM b) SEL=H, INA=H, INB=PWM Figure 4. 出力伝搬遅延時間のタイミングチャート SEL=H, INA=H, INB=PWM Figure 5. 最小出力パルス幅のタイミングチャート - 7 -

9. 機能説明 9.1. 制御論理 動作状態の真理値表 Table 1 入力信号 (INA,INB,SEL,SLEEPB) に対する出力状態 MODE 入力信号出力 SLEEPB SEL INA INB OUTA OUTB 動作 1 L L Hi-Z Hi-Z スタンバイ ( 空転 ) 2 L H L H 逆転 L 3 H L H L 正転 4 H H H L L ブレーキ ( 停止 ) 5 L X L L ブレーキ ( 停止 ) 6 H H L H L 正転 7 H H L H 逆転 8 L X X X Hi-Z Hi-Z パワーオフ Note 14. X :Don t Care SLEEPB 端子の機能説明 SLEEPB 端子に L レベルを入力することによりパワーオフ状態となります パワーオフ時は ほぼ全ての内部回路 ( レギュレータ, チャージポンプ, 制御回路, 保護回路他 ) がディスエーブル状態となり 出力も Hi-Z となります SLEEPB 端子に H レベルを入力することでパワーオンし 制御回路及び保護機能はリセット ( イニシャライズ ) されて通常動作モードになります パワーオフ状態解除後 内部回路が安定動作するまでの期間 3ms(max) は SEL 端子及び INA 端子,INB 端子は L レベルを入力することを推奨します また 電源投入直後の誤動作防止のため 電源投入時は SLEEPB 端子に L レベルを入力することを推奨します なお内部回路が安定する前に SEL 端子や INA 端子 /INB 端子などの入力条件をモータ駆動条件としたり SLEEPB 端子を H レベル 入力で電源投入しますと モータ駆動開始のタイミングが不定となりますのでご注意ください Table 2. SLEEPB 端子設定 SLEEPB 端子状態 L パワーオフ ( 出力 : Hi-Z, 内部回路停止 ) H 通常動作 Figure 6. パワーオフ解除のタイミングチャート例 - 8 -

SEL 端子の機能説明 SEL 端子によって パラレル入力モードとコンプリメンタリ入力モードを選択することが出来ます パラレル入力モードは 通常の正転または逆転のモータ回転動作をさせるのに適しています コンプリメンタリ入力モードは INA 端子レベルを固定し INB 端子に PWM 信号を入力させて正転または逆転のモータ回転動作をさせるのに適しています 両モードともに INA 端子, INB 端子に PWM 信号 (max=200khz) を入力し出力電圧を制御することが可能です また PWM 信号の最小パルス時間は 1μs となります INA 端子または INB 端子に PWM 信号を入力してモータ電流を制御する場合 VREF 端子を 3.6V 以上に設定して頂かないと PWM 信号に応じたモータ電流にならない場合がありますのでご注意ください SEL 端子 L H Table 3. SEL 端子設定状態パラレル入力モードコンプリメンタリ入力モード 各モードの動作説明 < スタンバイ ( 空転 )> OUT 端子 ( モータ出力 ) は ハイインピーダンスになります 内部回路は全て動作しています SLEEPB 端子を L H レベルにする際には このスタンバイ ( 空転 ) で実施することを推奨します < 正転 > OUTA 端子が H レベル OUTB 端子が L レベルが出力され OUTA 端子 -OUTB 端子間にモータを接続すると OUTA 端子から OUTB 端子に電流が流れます < 逆転 > OUTA 端子が L レベル OUTB 端子が H レベルが出力され OUTA 端子 -OUTB 端子間にモータを接続すると OUTB 端子から OUTA 端子に電流が流れます < ブレーキ ( 停止 )> OUTA 端子と OUTB 端子がともに L レベルが出力されます 回転しているモータを停止させる際に ご使用下さい スタンバイ正転逆転ブレーキ Figure 7. 基本動作モードの出力状態 - 9 -

9.2. PWM Duty 制御の説明 VREF 端子に入力する電圧 (DC) により OUT 端子の PWM-Duty を制御することが可能です 本機能により VREF 端子電圧に応じて出力電流を調整することが出来ます オン - デューティは下記式で求められます PWM Duty = {VREF (1-0.025) / (VDC 0.8) }+0.025 [%] 例えば VREF=1.75V なら PWM-Duty は 50% となります また VREF>3.6V 以上は PWM-Duty は 100% となります PWM-Duty のスイッチング周波数は IC 内部で決められており 44kHz 固定です PWM-Duty モードのオフ期間はブレーキモードで動作します VREF 端子による PWM-Duty 制御の精度を維持するためには INA 端子及び INB 端子は固定して下さい Figure 8. PWM-Duty 制御のタイミングチャート - 10 -

9.3. 各種保護機能説明 貫通電流防止機構出力段の H L レベルまたは L H レベルへ切り替わる際に 出力段の貫通電流を防止するために 強制的にオフ期間 ( デッドタイム ) を生成する貫通電流防止の機構を内蔵しています デッドタイムは 200ns です Figure 9. 貫通電流防止回路のタイミングチャート 状態 1 状態 2 状態 3 状態 4 状態 5 Figure 10. 正転 逆転切り替わり時の出力端子の状態 - 11 -

低電圧検出回路 (UVLO) モータ駆動電源電圧 (VM) が低い際に IC の誤動作を防ぐために VM 電圧を監視する低電圧検出回路を内蔵しています VM 電圧が 6.35V より低い場合 出力段を Hi-Z にします また内部レギュレータ チャージポンプなど IC 内部のほとんど回路はディスエーブル状態となり 制御ロジックや保護機能はリセット ( イニシャライズ ) されます Figure 11. 低電圧検出回路のタイミングチャート 過熱保護回路 (TSD) IC の内部温度 (Tj) が 175 C に達すると サーマルシャットダウン回路により出力段をオフさせます (OUTA 端子,OUTB 端子 =Hi-Z) 本機能はラッチオフするため 復帰にはモータ駆動電源電圧 (VM) の再投入または SLEEPB 端子の再投入 ( L H ) が必要となります VMで再投入 SLEEPBで再投入 Figure 12. サーマルシャットダウン回路のタイミングチャート - 12 -

過電流保護回路 (OCP) 出力段には過電流保護回路が内蔵されています IC 内部に設定される過電流検出電流 (I OCP) を超える電流が TBLANK で設定された時間 (2μs/@ R TBLANK = 22kΩ) の間流れ続けると 出力段をオフさせます (OUT 端子 =Hi-Z) 本機能はラッチオフするため 復帰にはモータ駆動電源電圧 (VM) の再投入または SLEEPB 端子の再投入 ( L H ) が必要となります また AP1042 は過電流検出時間を TBLANK 端子に接続する抵抗によって 検出時間を調整することが出来ます 検出時間は 1.5μs~30μs まで調整することが可能です 本検出時間は下記式で求められます 例えば R TBLANK =22kΩ なら T BLANK は 2μs となります T BLANK ={( R TBLANK [kω] 88.6) +58.6} 10-9 [s] R TBLANK = 16.5kΩ~337kΩの範囲で設定して下さい VMで再投入 SLEEPBで再投入 Figure 13. 過電流保護回路のタイミングチャート Note 15. 過電流保護動作後 異常状態のままラッチ解除を行うと ラッチ 復帰 ラッチと過電流保護動作を繰り返す可能性があり IC の発熱や劣化の原因となりますのでご注意ください 異常検出信号 AP1042 は異常検出信号を出力するためのオープンドレインの FLAG 端子を設けております FLAG 端子を使用する際には 基板上で FLAG 端子を VDC 端子または外部電源 (3.0V~5.5V) に 100kΩ でプルアップしてください 過熱保護回路または過電流保護回路が働くと FLAG 端子は H レベルになります 通常動作時は L レベル <0.5Vmax を出力しています FLAG 端子を使用しない場合は プルアップ抵抗の接続は不要です - 13 -

10. 外部接続回路例 接続回路例 Figure 14. 外部接続回路例 Note 16.VREF 端子による PWM-Duty 制御をお使いの場合 VREF 端子を VDC 端子から直接接続するのではなく VDC 端子から抵抗分割を使い任意の電圧に設定するか もしくは VREF 端子に直接電圧を入力してください 推奨外付け部品 Table 4. 推奨外付け部品例 Items Symbol min typ max Unit Note C1 5.0-100 F モータドライバ C2 0.1 1.0 - F 電源接続容量 C3 0.1 1.0 - F チャージポンプ容量 C4 0.1 0.22 0.47 F C5 0.1 0.22 0.47 F VDC 端子接続容量 C6 0.1 0.22 - F 過電流検出時間調整抵抗 R1 16.5 22 337 kω FLAG 端子プルアップ抵抗 R2 50 100 1000 kω Note 17. 上記は推奨例です お使いの際には事前にお客様のボードでご確認の上最適な値を適用下さい Note 18. C1~C3 の容量はお客様ボードでの負荷電流プロファイル 負荷容量 配線抵抗などに応じて適宜調整してください Note 19. VDC 端子に接続する容量 (C6) は IC 近くに実装して下さい - 14 -

推奨レイアウト図 Top View Bottom View Figure 15. レイアウトパターン例 Note 20. プリント基板の配線は GND 領域を強化するようにしてください Note 21. 裏面放熱パッド ( ヒートシンク ) は IC のグランドと共有となっていますので 必ず PCB のグランドへ接続してください Note 22. ビアは PCB 基板の各層への放熱に効果的です - 15 -

11. パッケージ 11.1. 外形寸法図 Unit : mm 11.2. ランドパターン 4.6 3.0 2.6 4.6 3.0 2.6 0.22±0.05 0.2 φ0.3 Thermal Via - 16 -

11.3. マーキング (1) (2) 1042 YWWAA (3) (4) (5) (1) 1pin Indication (2) Market No. (3) Year code (last 1 digit) (4) Week code (5) Management code 12. オーダリングガイド AP1042AEN Ta=-30 C ~ +85 C 24-pin QFN 13. 改訂履歴 Date Revision Page Contents (YY/MM/DD) 19/03/12 00 - 初版 - 17 -

重要な注意事項 0. 本書に記載された弊社製品 ( 以下 本製品 といいます ) および 本製品の仕様につきましては 本製品改善のために予告なく変更することがあります 従いまして ご使用を検討の際には 本書に掲載した情報が最新のものであることを弊社営業担当 あるいは弊社特約店営業担当にご確認ください 1. 本書に記載された情報は 本製品の動作例 応用例を説明するものであり その使用に際して弊社および第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません お客様の機器設計において当該情報を使用される場合は お客様の責任において行って頂くとともに 当該情報の使用に起因してお客様または第三者に生じた損害に対し 弊社はその責任を負うものではありません 2. 本製品は 医療機器 航空宇宙用機器 輸送機器 交通信号機器 燃焼機器 原子力制御用機器 各種安全装置など その装置 機器の故障や動作不良が 直接または間接を問わず 生命 身体 財産等へ重大な損害を及ぼすことが通常予想されるような極めて高い信頼性を要求される用途に使用されることを意図しておらず 保証もされていません そのため 別途弊社より書面で許諾された場合を除き これらの用途に本製品を使用しないでください 万が一 これらの用途に本製品を使用された場合 弊社は 当該使用から生ずる損害等の責任を一切負うものではありません 3. 弊社は品質 信頼性の向上に努めておりますが 電子製品は一般に誤作動または故障する場合があります 本製品をご使用頂く場合は 本製品の誤作動や故障により 生命 身体 財産等が侵害されることのないよう お客様の責任において 本製品を搭載されるお客様の製品に必要な安全設計を行うことをお願いします 4. 本製品および本書記載の技術情報を 大量破壊兵器の開発等の目的 軍事利用の目的 あるいはその他軍事用途の目的で使用しないでください 本製品および本書記載の技術情報を輸出または非居住者に提供する場合は 外国為替及び外国貿易法 その他の適用ある輸出関連法令を遵守し 必要な手続を行ってください 本製品および本書記載の技術情報を国内外の法令および規則により製造 使用 販売を禁止されている機器 システムに使用しないでください 5. 本製品の環境適合性等の詳細につきましては 製品個別に必ず弊社営業担当までお問合せください 本製品のご使用に際しては 特定の物質の含有 使用を規制する RoHS 指令等 適用される環境関連法令を十分調査のうえ かかる法令に適合するようにご使用ください お客様がかかる法令を遵守しないことにより生じた損害に関して 弊社は一切の責任を負いかねます 6. お客様の転売等によりこの注意事項に反して本製品が使用され その使用から損害等が生じた場合はお客様にて当該損害をご負担または補償して頂きますのでご了承ください 7. 本書の全部または一部を 弊社の事前の書面による承諾なしに 転載または複製することを禁じます - 18 -