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CHAPTER 39 Catalyst 3560 または 3560-C スイッチでマルチキャスト リスナー 検 出 (MLD)スヌーピングを 使 用 す れば スイッチド ネットワーク 内 のクライアントおよびルータへ IP Version 6(IPv6)マルチキャスト データを 効 率 的 に 配 信 することができます ( 注 ) IPv6 を 使 用 するには デュアル IPv4 および IPv6 Switching Database Management(SDM; スイッチン グ データベース 管 理 )テンプレートがスイッチに 設 定 されている 必 要 があります テンプレートの 選 択 は sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 default グローバル コンフィギュレーション を 入 力 し て 行 います 関 連 情 報 については 次 の 章 を 参 照 してください SDM テンプレートの 詳 細 については 第 7 章 SDM テンプレートの 設 定 を 参 照 してください スイッチの IPv6 については 第 38 章 IPv6 ユニキャスト ルーティングの 設 定 を 参 照 してくだ さい ( 注 ) この 章 で 使 用 するの 構 文 および 使 用 方 法 の 詳 細 については このリリースに 対 応 する リファレンスまたは 手 順 に 記 載 された Cisco IOS のマニュアルを 参 照 してください この 章 で 説 明 する 内 容 は 次 のとおりです MLD スヌーピングの 概 要 (P.39-1) (P.39-5) MLD スヌーピング 情 報 の 表 示 (P.39-12) MLD スヌーピングの 概 要 IP バージョン 4(IPv4)では レイヤ 2 スイッチはインターネット グループ 管 理 プロトコル(IGMP) スヌーピングを 使 用 して ダイナミックにレイヤ 2 インターフェイスを 設 定 することにより マルチ キャスト トラフィックのフラッディングを 抑 制 します そのため マルチキャスト トラフィックは IP マルチキャスト デバイスに 対 応 付 けられたインターフェイスにだけ 転 送 されます IPv6 では MLD スヌーピングが 同 様 の 機 能 を 実 行 します MLD スヌーピングを 使 用 すると IPv6 マルチキャスト データは VLAN( 仮 想 LAN) 内 のすべてのポートにフラッディングされるのではなく データを 受 信 するポートのリストに 選 択 的 に 転 送 されます このリストは IPv6 マルチキャスト 制 御 パケットをス ヌーピングすることにより 構 築 されます 39-1

MLD スヌーピングの 概 要 第 39 章 MLD は IPv6 マルチキャスト ルータで 使 用 されるプロトコルで 直 接 接 続 されたリンク 上 のマルチ キャスト リスナー(IPv6 マルチキャスト パケットを 受 信 するノード)の 存 在 およびネイバー ノード を 対 象 とするマルチキャスト パケットを 検 出 します MLD は IGMP から 派 生 しています MLD バー ジョン 1(MLDv1)は IGMPv2 と MLD バージョン 2(MLDv2)は IGMPv3 とそれぞれ 同 等 です MLD は ICMP バージョン 6(ICMPv6)のサブプロトコルです MLD メッセージは ICMPv6 メッ セージのサブセットで IPv6 パケット 内 で 先 頭 の Next Header 値 58 により 識 別 されます スイッチは 次 の 2 つのバージョンの MLD スヌーピングをサポートします MLDv1 スヌーピング:MLDv1 制 御 パケットを 検 出 し IPv6 宛 先 マルチキャスト アドレスに 基 づ いてトラフィックのブリッジングを 設 定 します MLDv2 Basic Snooping(MBSS; MLDv2 基 本 スヌーピング):MLDv2 制 御 パケットを 使 用 して IPv6 宛 先 マルチキャスト アドレスに 基 づいてトラフィックの 転 送 を 設 定 します スイッチは MLDv1 プロトコル パケットと MLDv2 プロトコル パケットの 両 方 でスヌーピングでき IPv6 宛 先 マルチキャスト アドレスに 基 づいて IPv6 マルチキャスト データをブリッジングします ( 注 ) スイッチは IPv6 送 信 元 および 宛 先 マルチキャスト アドレスベースの 転 送 を 設 定 する MLDv2 Enhanced Snooping(MESS; MLDv2 拡 張 スヌーピング)をサポートしません MLD スヌーピングは グローバルまたは VLAN 単 位 でイネーブルまたはディセーブルに 設 定 できま す MLD スヌーピングがイネーブルの 場 合 VLAN 単 位 の IPv6 マルチキャスト MAC アドレス テー ブルはソフトウェアで 構 築 され VLAN 単 位 の IPv6 マルチキャスト アドレス テーブルはソフトウェ アおよびハードウェアで 構 築 されます その 後 スイッチはハードウェアで IPv6 マルチキャストアド レスに 基 づくブリッジングを 実 行 します 次 に IPv6 MLD スヌーピングの 一 部 のパラメータについて 説 明 します MLD メッセージ (P.39-2) MLD クエリー (P.39-3) マルチキャスト クライアント エージングの 堅 牢 性 (P.39-3) マルチキャスト ルータ 検 出 (P.39-3) MLD レポート (P.39-4) MLD Done メッセージおよび 即 時 脱 退 (P.39-4) TCN 処 理 (P.39-5) MLD メッセージ MLDv1 は 次 の 3 種 類 のメッセージをサポートします Listener Query:IGMPv2 クエリーと 同 等 で General Query または Mulicast-Address-Specific Query(MASQ)のいずれかになります Multicast Listener Report:IGMPv2 レポートと 同 等 です Multicast Listener Done メッセージ:IGMPv2 Leave メッセージと 同 等 です MLDv2 では MLDv1 レポートおよび Done メッセージに 加 えて MLDv2 クエリーおよび MLDv2 レ ポートもサポートします メッセージの 送 受 信 の 結 果 生 じるメッセージ タイマーおよびステート 移 行 は IGMPv2 メッセージの 場 合 と 同 じです リンクに 対 してローカルで 有 効 な IPv6 送 信 元 アドレスを 持 たない MLD メッセージ は MLD ルータおよび MLD スイッチで 無 視 されます 39-2

第 39 章 MLD スヌーピングの 概 要 MLD クエリー スイッチは MLD クエリーを 送 信 し IPv6 マルチキャスト アドレス データベースを 構 築 し MLD グ ループ 固 有 クエリー MLD グループおよび 送 信 元 固 有 クエリーを 生 成 して MLD Done メッセージに 応 答 します また スイッチはレポート 抑 制 レポート プロキシング 即 時 脱 退 機 能 およびスタ ティックな IPv6 マルチキャスト MAC アドレス 設 定 もサポートします MLD スヌーピングがディセーブルの 場 合 すべての MLD クエリーが 入 力 VLAN でフラッディングさ れます MLD スヌーピングがイネーブルの 場 合 受 信 された MLD クエリーが 入 力 VLAN でフラッディングさ れ クエリーのコピーは CPU に 送 信 され 処 理 されます MLD スヌーピングでは 受 信 されたクエ リーから IPv6 マルチキャスト アドレス データベースを 構 築 します MLD スヌーピングは マルチ キャスト ルータ ポートを 検 出 して タイマーを 維 持 し レポート 応 答 時 間 を 設 定 します また VLAN のクエリア IP 送 信 元 アドレス VLAN 内 のクエリア ポートを 学 習 して マルチキャストアド レス エージングを 維 持 します ( 注 ) IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり 拡 張 VLAN( 範 囲 1006 ~ 4094)を 使 用 する 場 合 Catalyst 3560 または 3560-C スイッチが VLAN 上 でクエリーを 受 信 できるようにするた め IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの 拡 張 VLAN でイネーブルにする 必 要 がありま す 標 準 範 囲 VLAN(1 ~ 1005)の 場 合 IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする 必 要 はありません グループが MLD スヌーピング データベースに 存 在 する 場 合 スイッチは MLDv1 レポートを 送 信 し て グループ 固 有 のクエリーに 応 答 します このグループが 不 明 の 場 合 グループ 固 有 のクエリーは 入 力 VLAN にフラッディングされます ホストがマルチキャスト グループから 脱 退 する 場 合 MLD Done メッセージ(IGMP Leave メッセー ジと 同 等 )を 送 信 できます スイッチが MLDv1 Done メッセージを 受 信 した 際 に 即 時 脱 退 がイネー ブルでなければ スイッチはメッセージを 受 信 したポートに MASQ を 送 信 して ポートに 接 続 する 他 のデバイスがマルチキャスト グループに 残 る 必 要 があるかどうか 判 別 します マルチキャスト クライアント エージングの 堅 牢 性 クエリー 数 に 基 づいて アドレスからのポート メンバーシップの 削 除 を 設 定 できます 1 つのアドレス に 対 するメンバーシップからポートが 削 除 されるのは 設 定 された 数 のクエリーに 関 してポート 上 のア ドレスに 対 するレポートがない 場 合 のみです デフォルト 値 は 2 です マルチキャスト ルータ 検 出 IGMP スヌーピングと 同 様 に MLD スヌーピングでは 次 の 特 性 を 持 つマルチキャスト ルータ 検 出 を 行 います ユーザにより 設 定 されたポートには 期 限 切 れがありません ダイナミックなポート 学 習 は MLDv1 スヌーピング クエリーおよび IPv6 PIMv2 パケットにより 行 われます 複 数 のルータが 同 じレイヤ 2 インターフェイス 上 にある 場 合 MLD スヌーピングではポート 上 の 単 一 のマルチキャスト ルータ( 直 前 にルータ 制 御 パケットを 送 信 したルータ)を 追 跡 します 39-3

MLD スヌーピングの 概 要 第 39 章 マルチキャスト ルータ ポートのダイナミックなエージングは デフォルト タイマーの 5 分 に 基 づ きます ポート 上 で 制 御 パケットが 5 分 間 受 信 されない 場 合 マルチキャスト ルータはルータの ポート リストから 削 除 されます IPv6 マルチキャスト ルータ 検 出 が 実 行 されるのは MLD スヌーピングがスイッチでイネーブル の 場 合 のみです 受 信 された IPv6 マルチキャスト ルータ 制 御 パケットは スイッチで MLD スヌーピングがイネー ブルかどうかにかかわらず 常 に 入 力 VLAN にフラッディングされます 最 初 の IPv6 マルチキャスト ルータ ポートが 検 出 された 後 は 不 明 の IPv6 マルチキャスト データ は 検 出 されたルータ ポートに 対 してのみ 転 送 されます(それまでは すべての IPv6 マルチキャ スト データは 入 力 VLAN にフラッディングされます) MLD レポート MLDv1 join メッセージは 本 質 的 には IGMPv2 と 同 じように 処 理 されます IPv6 マルチキャスト ルータが VLAN で 検 出 されない 場 合 は レポートが 処 理 されないか またはスイッチから 転 送 されま せん IPv6 マルチキャスト ルータが 検 出 され MLDv1 レポートが 受 信 されると IPv6 マルチキャス ト グループ アドレスおよび IPv6 マルチキャスト MAC アドレスが VLAN の MLD データベースに 入 力 されます その 後 VLAN 内 のグループに 対 するすべての IPv6 マルチキャスト トラフィックが こ のアドレスを 使 用 して 転 送 されます MLD スヌーピングがディセーブルの 場 合 レポートは 入 力 VLAN でフラッディングされます MLD スヌーピングがイネーブルの 場 合 は MLD レポート 抑 制 (リスナー メッセージ 抑 制 )は 自 動 的 にイネーブルになります レポート 抑 制 により スイッチはグループで 受 信 された 最 初 の MLDv1 レ ポートを IPv6 マルチキャスト ルータに 転 送 します グループのそれ 以 降 のレポートはルータに 送 信 さ れません MLD スヌーピングがディセーブルの 場 合 は レポート 抑 制 がディセーブルになり すべて の MLDv1 レポートは 入 力 VLAN にフラッディングされます スイッチは MLDv1 プロキシ レポーティングもサポートします MLDv1 MASQ が 受 信 されると ス イッチに 他 のポートのグループが 存 在 する 場 合 およびクエリーを 受 信 したポートとアドレスの 最 後 の メンバ ポートが 異 なる 場 合 は スイッチはクエリーを 受 信 したアドレスに 関 する MLDv1 レポートで 応 答 します MLD Done メッセージおよび 即 時 脱 退 即 時 脱 退 機 能 がイネーブルの 場 合 にホストが MLDv1 Done メッセージ(IGMP Leave メッセージと 同 等 )を 送 信 すると Done メッセージを 受 信 したポートはグループからただちに 削 除 されます VLAN で 即 時 脱 退 をイネーブルにする 場 合 は(IGMP スヌーピングと 同 様 に) ポートに 単 一 のホストが 接 続 されている VLAN でのみこの 機 能 を 使 用 します ポートがグループの 最 後 のメンバである 場 合 グ ループも 削 除 され 検 出 された IPv6 マルチキャスト ルータに 脱 退 情 報 が 転 送 されます VLAN で 即 時 脱 退 がイネーブルでない 場 合 に(1 つのポート 上 にグループのクライアントが 複 数 ある 場 合 ) Done メッセージがポートで 受 信 されると このポートで MASQ が 生 成 されます ユーザは 既 存 アドレスのポート メンバーシップが 削 除 される 時 期 を MASQ 数 の 観 点 から 制 御 できます アドレス に 対 するメンバーシップからポートが 削 除 されるのは 設 定 された 数 のクエリーに 関 してポート 上 のア ドレスに 対 する MLDv1 レポートがない 場 合 です 生 成 される MASQ 数 は ipv6 mld snooping last-listener-query count グローバル コンフィギュレー ション により 設 定 されます デフォルト 値 は 2 です MASQ は Done メッセージが 送 信 された IPv6 マルチキャスト アドレスに 送 信 されます スイッチの 最 大 応 答 時 間 内 に MASQ で 指 定 された IPv6 マルチキャスト アドレスにレポートが 送 信 されなければ MASQ が 送 信 されたポートは IPv6 マルチキャスト アドレス データベースから 削 除 されます 最 大 応 39-4

第 39 章 答 時 間 は ipv6 mld snooping last-listener-query-interval グローバル コンフィギュレーション コマ ンドにより 設 定 します 削 除 されたポートがマルチキャスト アドレスの 最 後 のメンバである 場 合 は マルチキャスト アドレスも 削 除 され スイッチは 検 出 されたマルチキャスト ルータすべてにアドレス 脱 退 情 報 を 送 信 します TCN 処 理 ipv6 mld snooping tcn query solicit グローバル コンフィギュレーション を 使 用 して Topology Change Notification(TCN; トポロジ 変 更 通 知 ) 送 信 請 求 をイネーブルにすると MLDv1 ス ヌーピングは 設 定 された 数 の MLDv1 クエリーによりすべての IPv6 マルチキャスト トラフィックを フラッディングするよう VLAN に 設 定 してから 選 択 されたポートにのみマルチキャスト データの 送 信 を 開 始 します この 値 は ipv6 mld snooping tcn flood query count グローバル コンフィギュレー ション を 使 用 して 設 定 します デフォルトでは 2 つのクエリーが 送 信 されます スイッチが VLAN 内 の Spanning-Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)ルートになる 場 合 または スイッチがユーザにより 設 定 された 場 合 は リンクに 対 してローカルで 有 効 な IPv6 送 信 元 アドレスを 持 つ MLDv1 グローバル Done メッセージも 生 成 されます これは IGMP スヌーピングの 場 合 と 同 じで す 次 に 方 法 について 説 明 します MLD スヌーピングのデフォルト 設 定 (P.39-6) MLD スヌーピング 設 定 時 の 注 意 事 項 (P.39-6) MLD スヌーピングのイネーブル 化 またはディセーブル 化 (P.39-7) スタティックなマルチキャスト グループの 設 定 (P.39-8) マルチキャスト ルータ ポートの 設 定 (P.39-8) MLD 即 時 脱 退 のイネーブル 化 (P.39-9) MLD スヌーピング クエリーの 設 定 (P.39-10) MLD リスナー メッセージ 抑 制 のディセーブル 化 (P.39-11) 39-5

第 39 章 MLD スヌーピングのデフォルト 設 定 表 39-1 に MLD スヌーピングのデフォルト 設 定 を 示 します 表 39-1 MLD スヌーピングのデフォルト 設 定 機 能 デフォルト 設 定 MLD スヌーピング(グローバル) ディセーブル MLD スヌーピング(VLAN 単 位 ) イネーブル VLAN MLD スヌーピングが 実 行 されるために は MLD スヌーピングがグローバルにイネーブルである 必 要 があります IPv6 マルチキャスト アドレス 未 設 定 IPv6 マルチキャスト ルータ ポート 未 設 定 MLD スヌーピング 即 時 脱 退 ディセーブル MLD スヌーピングの 堅 牢 性 変 数 グローバル:2 VLAN 単 位 :0 ( 注 ) VLAN 値 はグローバル 設 定 を 上 書 きします VLAN 値 が 0 の 場 合 VLAN はグローバル 数 を 使 用 します 最 後 のリスナー クエリー カウント グローバル:2 VLAN 単 位 :0 最 後 のリスナー クエリー インターバ ル TCN クエリー 送 信 請 求 TCN クエリー カウント 2. MLD リスナー 抑 制 イネーブル ( 注 ) VLAN 値 はグローバル 設 定 を 上 書 きします VLAN 値 が 0 の 場 合 VLAN はグローバル 数 を 使 用 します グローバル:1000(1 秒 ) VLAN:0 ( 注 ) VLAN 値 はグローバル 設 定 を 上 書 きします VLAN 値 が 0 の 場 合 VLAN はグローバルのインターバルを 使 用 します ディセーブル MLD スヌーピング 設 定 時 の 注 意 事 項 MLD スヌーピングの 設 定 時 は 次 の 注 意 事 項 に 従 ってください MLD スヌーピングの 特 性 はいつでも 設 定 できますが 設 定 を 有 効 にする 場 合 は ipv6 mld snooping グローバル コンフィギュレーション を 使 用 して MLD スヌーピングをグローバ ルにイネーブルにする 必 要 があります IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり 拡 張 VLAN( 範 囲 1006 ~ 4094) を 使 用 する 場 合 Catalyst 3560 または 3560-C スイッチが VLAN 上 でクエリーを 受 信 できるよう にするため IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの 拡 張 VLAN でイネーブルにする 必 要 があります 標 準 範 囲 VLAN(1 ~ 1005)の 場 合 IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする 必 要 はありません MLD スヌーピングと IGMP スヌーピングは 相 互 に 独 立 して 動 作 します スイッチで 両 方 の 機 能 を 同 時 にイネーブルにできます スイッチに 保 持 可 能 なマルチキャスト エントリの 最 大 数 は 設 定 された SDM テンプレートによっ て 決 まります スイッチで 保 持 可 能 なアドレス エントリの 最 大 数 は 1000 です 39-6

第 39 章 MLD スヌーピングのイネーブル 化 またはディセーブル 化 デフォルトでは IPv6 MLD スヌーピングはスイッチではグローバルにディセーブルで すべての VLAN ではイネーブルです MLD スヌーピングがグローバルにディセーブルの 場 合 は すべての VLAN でもディセーブルです MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにすると VLAN 設 定 はグローバル 設 定 を 上 書 きします つまり MLD スヌーピングはデフォルト ステート(イネーブル) の VLAN インターフェイスでのみイネーブルになります VLAN 単 位 または VLAN 範 囲 で MLD スヌーピングをイネーブルおよびディセーブルにできますが MLD スヌーピングをグローバルにディセーブルにした 場 合 は すべての VLAN でディセーブルにな ります グローバル スヌーピングがイネーブルの 場 合 VLAN スヌーピングをイネーブルまたはディ セーブルに 設 定 できます スイッチで MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにするには 特 権 EXEC モードで 次 の 手 順 を 実 行 します ステップ 2 ipv6 mld snooping スイッチで MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにします ステップ 3 end 特 権 EXEC モードに 戻 ります ステップ 4 copy running-config startup-config ( 任 意 )コンフィギュレーション ファイルに 設 定 を 保 存 します ステップ 5 reload オペレーティング システムをリロードします スイッチで MLD スヌーピングをグローバルにディセーブルにするには no ipv6 mld snooping グロー バル コンフィギュレーション を 使 用 します VLAN で MLD スヌーピングをイネーブルにするには 特 権 EXEC モードで 次 の 手 順 を 実 行 します ( 注 ) IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり 拡 張 VLAN( 範 囲 1006 ~ 4094)を 使 用 する 場 合 Catalyst 3560 または 3560-C スイッチが VLAN 上 でクエリーを 受 信 できるようにするた め IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの 拡 張 VLAN でイネーブルにする 必 要 がありま す 標 準 範 囲 VLAN(1 ~ 1005)の 場 合 IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする 必 要 はありません ステップ 2 ipv6 mld snooping スイッチで MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにします ステップ 3 ipv6 mld snooping vlan vlan-id VLAN で MLD スヌーピングをイネーブルにします 指 定 できる VLAN ID の 範 囲 は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です ( 注 ) VLAN スヌーピングをイネーブルにするには MLD スヌー ピングがグローバルにイネーブルである 必 要 があります ステップ 4 end 特 権 EXEC モードに 戻 ります ステップ 5 copy running-config startup-config ( 任 意 )コンフィギュレーション ファイルに 設 定 を 保 存 します VLAN インターフェイスで MLD スヌーピングをディセーブルにするには 指 定 した VLAN 番 号 に 対 して no ipv6 mld snooping vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション を 使 用 します 39-7

第 39 章 スタティックなマルチキャスト グループの 設 定 ホストまたはレイヤ 2 ポートは 通 常 マルチキャスト グループにダイナミックに 加 入 しますが VLAN に IPv6 マルチキャスト アドレスおよびメンバ ポートをスタティックに 設 定 することもできま す マルチキャスト グループのメンバとしてレイヤ 2 ポートを 追 加 するには 特 権 EXEC モードで 次 の 手 順 を 実 行 します ステップ 2 ipv6 mld snooping vlan vlan-id static ipv6_multicast_address interface interface-id マルチキャスト グループのメンバとしてレイヤ 2 ポートにマル チキャスト グループをスタティックに 設 定 します vlan-id は マルチキャスト グループの VLAN ID です 指 定 できる VLAN ID の 範 囲 は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です ipv6_multicast_address は 128 ビットのグループ IPv6 ア ドレスです このアドレスは RFC 2373 で 指 定 された 形 式 でなければなりません interface-id は メンバ ポートです 物 理 インターフェイ スまたはポート チャネル(1 ~ 48)に 設 定 できます ステップ 3 end 特 権 EXEC モードに 戻 ります ステップ 4 show ipv6 mld snooping address user または show ipv6 mld snooping multicast-address vlan vlan-id user スタティックなメンバ ポートおよび IPv6 アドレスを 確 認 しま す ステップ 5 copy running-config startup-config ( 任 意 )コンフィギュレーション ファイルに 設 定 を 保 存 します マルチキャスト グループからレイヤ 2 ポートを 削 除 するには no ipv6 mld snooping vlan vlan-id static mac-address interface interface-id グローバル コンフィギュレーション を 使 用 します グループからすべてのメンバ ポートが 削 除 された 場 合 このグループは 削 除 されます 次 に IPv6 マルチキャスト グループをスタティックに 設 定 する 例 を 示 します Switch# configure terminal Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 2 static FF12::3 interface gigabitethernet0/1 Switch(config)# end マルチキャスト ルータ ポートの 設 定 MLD スヌーピングでは MLD クエリーおよび PIMv6 クエリーを 介 してルータ ポートについて 学 習 し ますが ライン インターフェイス(CLI)を 使 用 しても VLAN にマルチキャスト ルータ ポー トを 追 加 できます マルチキャスト ルータ ポートを 追 加 する(マルチキャスト ルータにスタティック 接 続 を 追 加 する)には スイッチで ipv6 mld snooping vlan mrouter グローバル コンフィギュレー ション を 使 用 します ( 注 ) マルチキャスト ルータへのスタティック 接 続 は スイッチ ポートに 限 りサポートされます 39-8

第 39 章 VLAN にマルチキャスト ルータ ポートを 追 加 するには 特 権 EXEC モードで 次 の 手 順 を 実 行 します ステップ 2 ipv6 mld snooping vlan vlan-id mrouter interface interface-id マルチキャスト ルータの VLAN ID およびマルチキャスト ルータにインターフェイスを 指 定 します 指 定 できる VLAN ID の 範 囲 は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です このインターフェイスには 物 理 インターフェイスまたは ポート チャネルを 指 定 できます ポート チャネル 範 囲 は 1 ~ 48 です ステップ 3 end 特 権 EXEC モードに 戻 ります ステップ 4 show ipv6 mld snooping mrouter [vlan vlan-id] VLAN インターフェイスで IPv6 MLD スヌーピングがイネーブ ルになっていることを 確 認 します ステップ 5 copy running-config startup-config ( 任 意 )コンフィギュレーション ファイルに 設 定 を 保 存 します VLAN からマルチキャスト ルータ ポートを 削 除 するには no ipv6 mld snooping vlan vlan-id mrouter interface interface-id グローバル コンフィギュレーション を 使 用 します 次 に VLAN 200 にマルチキャスト ルータ ポートを 追 加 する 例 を 示 します Switch# configure terminal Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 200 mrouter interface gigabitethernet0/2 Switch(config)# exit MLD 即 時 脱 退 のイネーブル 化 MLDv1 即 時 脱 退 をイネーブルにした 場 合 スイッチはポートで MLD Done メッセージを 検 出 すると ただちに マルチキャスト グループからポートを 削 除 します 即 時 脱 退 機 能 を 使 用 するのは VLAN の 各 ポート 上 にレシーバが 1 つだけ 存 在 する 場 合 に 限 定 してください 同 一 ポートにマルチキャスト グループのクライアントが 複 数 ある 場 合 は VLAN で 即 時 脱 退 をイネーブルにしてはなりません MLDv1 即 時 脱 退 をイネーブルにするには 特 権 EXEC モードで 次 の 手 順 を 実 行 します ステップ 2 ipv6 mld snooping vlan vlan-id immediate-leave ステップ 3 end 特 権 EXEC モードに 戻 ります VLAN インターフェイスで MLD 即 時 脱 退 をイネーブルにします ステップ 4 show ipv6 mld snooping vlan vlan-id VLAN インターフェイス 上 で 即 時 脱 退 がイネーブルになっていること を 確 認 します ステップ 5 copy running-config startup-config ( 任 意 )コンフィギュレーション ファイルに 設 定 を 保 存 します VLAN で MLD 即 時 脱 退 をディセーブルにするには no ipv6 mld snooping vlan vlan-id immediate-leave グローバル コンフィギュレーション を 使 用 します 次 に VLAN 130 で MLD 即 時 脱 退 をイネーブルにする 例 を 示 します Switch# configure terminal 39-9

第 39 章 Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 130 immediate-leave Switch(config)# exit MLD スヌーピング クエリーの 設 定 即 時 脱 退 がイネーブルでない 場 合 に ポートが MLD Done メッセージを 受 信 すると スイッチはポー トで MASQ を 生 成 して Done メッセージが 送 信 された IPv6 マルチキャスト アドレスに 送 信 します ポートがマルチキャスト グループから 削 除 される 前 に 送 信 される MASQ 数 およびスイッチが 応 答 を 待 機 する 時 間 を 任 意 で 設 定 できます スイッチまたは VLAN に MLD スヌーピング クエリーの 特 性 を 設 定 するには 特 権 EXEC モードで 次 の 手 順 を 実 行 します ステップ 2 ステップ 3 ステップ 4 ステップ 5 ステップ 6 ステップ 7 ipv6 mld snooping robustness-variable value ipv6 mld snooping vlan vlan-id robustness-variable value ipv6 mld snooping last-listener-query-count count ipv6 mld snooping vlan vlan-id last-listener-query-count count ipv6 mld snooping last-listener-query-interval interval ipv6 mld snooping vlan vlan-id last-listener-query-interval interval ( 任 意 )スイッチが 一 般 クエリーに 応 答 しないリスナー(ポート)を 削 除 する 前 に 送 信 されるクエリー 数 を 設 定 します 指 定 できる 範 囲 は 1 ~ 3 です デフォルトは 2 です ( 任 意 )VLAN 単 位 で 堅 牢 性 変 数 を 設 定 します これにより MLD レ ポート 応 答 がない 場 合 にマルチキャスト アドレスがエージング アウ トされるまでに MLD スヌーピングが 送 信 する 一 般 クエリー 数 が 決 定 されます 指 定 できる 範 囲 は 1 ~ 3 です デフォルトは 0 です 0 に 設 定 すると 使 用 される 数 はグローバルな 堅 牢 性 変 数 の 値 になりま す ( 任 意 )MLD クライアントがエージング アウトされる 前 にスイッチが 送 信 する MASQ 数 を 設 定 します 指 定 できる 範 囲 は 1 ~ 7 です デ フォルトは 2 です クエリーは 1 秒 後 に 送 信 されます ( 任 意 )VLAN 単 位 で 最 後 のリスナー クエリー カウントを 設 定 しま す この 値 はグローバルに 設 定 された 値 を 上 書 きします 指 定 できる 範 囲 は 1 ~ 7 です デフォルトは 0 です 0 に 設 定 すると グローバ ルなカウント 値 が 使 用 されます クエリーは 1 秒 後 に 送 信 されます ( 任 意 )スイッチが MASQ を 送 信 した 後 マルチキャスト グループか らポートを 削 除 するまで 待 機 する 最 大 応 答 時 間 を 設 定 します 指 定 で きる 範 囲 は 100 ~ 32,768 ミリ 秒 です デフォルト 値 は 1000(1 秒 ) です ( 任 意 )VLAN 単 位 で 最 後 のリスナー クエリー インターバルを 設 定 し ます この 値 はグローバルに 設 定 された 値 を 上 書 きします 指 定 でき る 範 囲 は 0 ~ 32,768 ミリ 秒 です デフォルトは 0 です 0 に 設 定 す ると グローバルな 最 後 のリスナー クエリー インターバルが 使 用 さ れます ステップ 8 ipv6 mld snooping tcn query solicit ( 任 意 )TCN 送 信 請 求 をイネーブルにします これにより VLAN は 設 定 された 数 のクエリーに 関 する IPv6 マルチキャスト トラフィック すべてをフラッディングしてから マルチキャスト データをマルチ キャスト データの 受 信 を 要 求 するポートに 対 してのみ 送 信 します デ フォルトでは TCN はディセーブルに 設 定 されています ステップ 9 ipv6 mld snooping tcn flood query count ( 任 意 )TCN がイネーブルの 場 合 送 信 される TCN クエリー 数 を 指 count 定 します 指 定 できる 範 囲 は 1 ~ 10 で デフォルトは 2 です ステップ 10 end 特 権 EXEC モードに 戻 ります 39-10

第 39 章 ステップ 11 show ipv6 mld snooping querier [vlan vlan-id] ( 任 意 )スイッチまたは VLAN の MLD スヌーピング クエリア 情 報 を 確 認 します ステップ 12 copy running-config startup-config ( 任 意 )コンフィギュレーション ファイルに 設 定 を 保 存 します 次 に MLD スヌーピングのグローバルな 堅 牢 性 変 数 を 3 に 設 定 する 例 を 示 します Switch# configure terminal Switch(config)# ipv6 mld snooping robustness-variable 3 Switch(config)# exit 次 に VLAN の MLD スヌーピングの 最 後 のリスナー クエリー カウントを 3 に 設 定 する 例 を 示 します Switch# configure terminal Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 200 last-listener-query-count 3 Switch(config)# exit 次 に MLD スヌーピングの 最 後 のリスナー クエリー インターバル( 最 大 応 答 時 間 )を 2000(2 秒 ) に 設 定 する 例 を 示 します Switch# configure terminal Switch(config)# ipv6 mld snooping last-listener-query-interval 2000 Switch(config)# exit MLD リスナー メッセージ 抑 制 のディセーブル 化 デフォルトでは MLD スヌーピング リスナー メッセージ 抑 制 はイネーブルに 設 定 されています こ の 機 能 がイネーブルの 場 合 スイッチはマルチキャスト ルータ クエリーごとに 1 つの MLD レポート のみを 転 送 します メッセージ 抑 制 がディセーブルの 場 合 は 複 数 のマルチキャスト ルータに MLD レポートが 転 送 されます MLD リスナー メッセージ 抑 制 をディセーブルにするには 特 権 EXEC モードで 次 の 手 順 を 実 行 しま す ステップ 2 no ipv6 mld snooping listener-message-suppression MLD メッセージ 抑 制 をディセーブルにします ステップ 3 end 特 権 EXEC モードに 戻 ります ステップ 4 show ipv6 mld snooping IPv6 MLD スヌーピング レポート 抑 制 がディセーブルであ ることを 確 認 します ステップ 5 copy running-config startup-config ( 任 意 )コンフィギュレーション ファイルに 設 定 を 保 存 しま す MLD メッセージ 抑 制 を 再 びイネーブルにするには ipv6 mld snooping listener-message-suppression グローバル コンフィギュレーション を 使 用 します 39-11

MLD スヌーピング 情 報 の 表 示 第 39 章 MLD スヌーピング 情 報 の 表 示 ダイナミックに 学 習 された あるいはスタティックに 設 定 されたルータ ポートおよび VLAN インター フェイスの MLD スヌーピング 情 報 を 表 示 できます MLD スヌーピング 用 に 設 定 した VLAN の MAC アドレス マルチキャスト エントリも 表 示 できます MLD スヌーピング 情 報 を 表 示 するには 表 39-2 に 示 す 1 つまたは 複 数 の 特 権 EXEC を 使 用 します 表 39-2 MLD スヌーピング 情 報 表 示 用 の show ipv6 mld snooping [vlan vlan-id] show ipv6 mld snooping mrouter [vlan vlan-id] show ipv6 mld snooping querier [vlan vlan-id] show ipv6 mld snooping address [vlan vlan-id] [count dynamic user] スイッチのすべての VLAN または 指 定 された VLAN の MLD スヌーピ ング 設 定 情 報 を 表 示 します ( 任 意 ) 個 々の VLAN に 関 する 情 報 を 表 示 するには vlan vlan-id を 入 力 します 指 定 できる VLAN ID の 範 囲 は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です 動 的 に 学 習 された あるいは 手 動 で 設 定 されたマルチキャスト ルータ インターフェイスの 情 報 を 表 示 します MLD スヌーピングをイネーブ ルにすると スイッチはマルチキャスト ルータの 接 続 先 であるイン ターフェイスを 自 動 的 に 学 習 します これらのインターフェイスは 動 的 に 学 習 されます ( 任 意 ) 個 々の VLAN に 関 する 情 報 を 表 示 するには vlan vlan-id を 入 力 します 指 定 できる VLAN ID の 範 囲 は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です VLAN 内 で 直 前 に 受 信 した MLD クエリー メッセージの IPv6 アドレス および 着 信 ポートに 関 する 情 報 を 表 示 します ( 任 意 )vlan vlan-id を 入 力 して 単 一 の VLAN 情 報 を 表 示 します 指 定 できる VLAN ID の 範 囲 は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です スイッチまたは VLAN のすべてあるいは 特 定 の IPv6 マルチキャスト アドレス 情 報 を 表 示 します count を 入 力 して スイッチまたは VLAN のグループ 数 を 表 示 し ます dynamic を 入 力 して スイッチまたは VLAN の MLD スヌーピン グ 学 習 済 みグループ 情 報 を 表 示 します show ipv6 mld snooping multicast-address vlan vlan-id [ipv6-multicast-address] user を 入 力 して スイッチまたは VLAN の MLD スヌーピング ユーザ 設 定 グループ 情 報 を 表 示 します 指 定 の VLAN および IPv6 マルチキャスト アドレスの MLD スヌーピ ングを 表 示 します 39-12