知 られざる Oracle Database 12c の 新 機 能 有 償 オプションを 購 入 しなくても 使 える 便 利 な 新 機 能 篠 田 典 良 / 日 本 ヒューレット パッカード 株 式 会 社 / 2014 年 9 月 7 日
自 己 紹 介 篠 田 典 良 (しのだ のりよし) 所 属 日 本 ヒューレット パッカード 株 式 会 社 コンサルティング 事 業 統 括 noriyoshi.shinoda@hp.com 経 歴 1990 年 日 本 ディジタルイクイップメント 株 式 会 社 2000 年 日 本 ヒューレット パッカード 株 式 会 社 現 在 の 業 務 Oracle Database, Microsoft SQL Server, PostgreSQL, Vertica 等 RDBMS 全 般 に 関 するシステムのデリバリー コンサルティング 等 オープンソース 製 品 に 関 する 調 査 検 証 Oracle Database 関 連 書 籍 の 執 筆 2
Agenda 知 られざるOracle Database 12cの 新 機 能 列 データ 型 の 制 限 拡 張 IDENTITY 列 FETCH N ROWS ONLY In-Database Archiving SEQUENCEの 拡 張 非 表 示 列 オンライン 操 作 マルチスレッド インスタンス PGA 制 限 Unified Auditing Patch Set 12.1.0.2 情 報 3
列 データ 型 の 制 限 拡 張
列 データ 型 の 制 限 拡 張 データ 型 の 最 大 バイト 数 の 上 限 が 変 更 列 データ 型 と PL/SQL データ 型 の 制 限 ( 単 位 : バイト) データ 型 Oracle Database 11g 列 最 大 長 Oracle Database 11g PL/SQL 最 大 長 CHAR 2,000 32,767 NCHAR 2,000 32,767 VARCHAR2 4,000 32,767 NVARCHAR2 4,000 32,767 RAW 2,000 32,767 Oracle Database 12c 列 最 大 長 2,000 2,000 32,767 32,767 32,767 5
文 字 列 型 の 最 大 サイズ 拡 張 変 更 手 順 注 意! 一 度 変 更 すると 元 に 戻 せません 標 準 では 無 効 になっているため 変 更 が 必 要 以 下 の 手 順 で 設 定 を 変 更 する $ sqlplus / AS SYSDBA SQL> STARTUP UPGRADE SQL> ALTER SYSTEM SET max_string_size = EXTENDED ; SQL> @?/rdbms/admin/utl32k.sql SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE SQL> STARTUP 6
文 字 列 型 の 最 大 サイズ 拡 張 実 行 例 SQL> CREATE TABLE large1 (col1 VARCHAR2(8192), col2 RAW(32767)) ; 表 が 作 成 されました SQL> DESCRIBE large1 名 前 NULL? 型 ------------------------ -------- ---------------------------- COL1 VARCHAR2(8192) COL2 RAW(32767) 7
文 字 列 型 の 最 大 サイズ 拡 張 実 体 は? 制 限 が 拡 張 された 列 の 実 体 は インライン 格 納 方 式 のBLOB 型 ( 拡 張 データ 型 と 呼 ばれる) 物 理 フォーマットは 格 納 表 領 域 のタイプと 初 期 化 パラメータdb_securefileに 依 存 する SQL> CREATE TABLE large2(col1 VARCHAR2(32767)) ; 表 が 作 成 されました SQL> SELECT OBJECT_NAME, OBJECT_TYPE, GENERATED FROM USER_OBJECTS ; OBJECT_NAME OBJECT_TYPE GENERATED ------------------------------ -------------- --------- SYS_IL0000080866C00001$$ INDEX Y SYS_LOB0000080866C00001$$ LOB Y LARGE2 TABLE N *インライン 格 納 方 式 = 4,000バイトまでのデータはテーブルと 同 一 セグメントに 格 納 する 4,000バイトを 超 え るデータはLOBセグメントに 格 納 される 8
文 字 列 型 の 最 大 サイズ 拡 張 インデックスを 作 成 する インデックスは 作 成 できるが 以 下 の 制 限 あり 列 サイズが ブロック サイズ 75% - オーバーヘッドまで の 制 限 は 変 更 なし 内 部 的 にはファンクション 索 引 が 作 成 されるようだが ALL_IND_EXPRESSIONSビューには 格 納 されない Id Operation Name Rows Bytes Cost (%CPU) Time -------------------------------------------------------------------------------------------- 0 SELECT STATEMENT 1 21 2(0) 00:00:01 * 1 TABLE ACCESS BY INDEX ROWID BATCHED LARGE1 1 21 2(0) 00:00:01 * 2 INDEX RANGE SCAN IX1_L1 1 1(0) 00:00:01 -------------------------------------------------------------------------------------------- Predicate Information (identified by operation id): --------------------------------------------------- 1 - filter(internal_function("large1"."col1")) 2 - access("col1"='data1') filter(internal_function("col1")) 9
文 字 列 型 の 最 大 サイズ 拡 張 LOBを 使 わない 方 法 は 無 いのか? SQL> CREATE TABLE large2 (col1 VARCHAR2(1)) ; 表 が 作 成 されました SQL> ALTER TABLE large2 MODIFY (col1 VARCHAR2(32767)); 表 が 変 更 されました SQL> SELECT OBJECT_NAME, OBJECT_TYPE FROM USER_OBJECTS ; OBJECT_NAME OBJECT_TYPE ------------------------------ ------------------------------ LARGE2 TABLE または 初 期 化 パラメータ _scalar_type_lob_storage_threshold を 変 更 する 10
IDENTITY 列
IDENTITY 列 テーブル 列 に 一 意 な 値 を 自 動 設 定 する 機 能 SQL Server (IDENTITY 属 性 ), PostgreSQL (serialデータ 型 ), MySQL (AUTO_INCREMENT 属 性 ) 等, 他 のRDBMSでは 一 般 的 な 機 能 Oracle Database 12cでやっと 採 用 自 動 採 番 された 値 をユーザーが 更 新 (UPDATE / INSERT)できるかどうかを 選 択 することがで きる SQL Serverは IDENTITY 指 定 列 のUPDATE 不 可 (INSERTは 属 性 により 可 ) PostgreSQLはserial 列 のUPDATE/INSERT 可 CREATE TABLE 文 の 列 指 定 にSEQUENCEオブジェクトと 同 じ 属 性 を 指 定 可 能 対 象 列 にはNOT NULL 制 約 が 自 動 的 に 付 与 される NULL 値 を 格 納 しようとした 場 合 に エラーになるか 採 番 された 値 を 格 納 するかを 指 定 可 能 12
IDENTITY 列 使 用 例 #1 更 新 不 可 能 列 として 作 成 SQL> CREATE TABLE idtbl1 (id NUMBER GENERATED ALWAYS AS IDENTITY, val VARCHAR2(10)) ; SQL> INSERT INTO idtbl1 VALUES ('Value1') ; ORA-00947: 値 の 個 数 が 不 足 しています SQL> INSERT INTO idtbl1 VALUES (DEFAULT, 'Value1') ; 1 行 が 作 成 されました SQL> UPDATE idtable1 SET id = 2 ; ORA-32796: GENERATED ALWAYSで 作 成 されたアイデンティティ 列 は 更 新 できません 13
IDENTITY 列 使 用 例 #2 更 新 可 能 列 として 作 成 ( 開 始 番 号 を 10 に 指 定 ) SQL> CREATE TABLE idtbl2 (id NUMBER GENERATED BY DEFAULT AS IDENTITY (START WITH 10), val VARCHAR2(10)) ; 表 が 作 成 されました SQL> INSERT INTO idtbl2 (val) VALUES ('Value2') ; 1 行 が 作 成 されました SQL> UPDATE idtbl2 SET id = 200 ; 1 行 が 更 新 されました 14
IDENTITY 列 実 体 は 自 動 生 成 されるSEQUENCEオブジェクトとDEFAULTの 組 み 合 わせ 利 用 するためにはCREATE SEQUENCEシステム 権 限 が 必 要 自 動 生 成 されたSEQUENCEオブジェクトの 属 性 変 更 はALTER TABLE 文 で 実 行 INSERT 文 がエラーになっても 自 動 生 成 される 番 号 は 更 新 される SQL> CREATE TABLE idtable1 (col1 NUMBER GENERATED ALWAYS AS IDENTITY) ; 表 が 作 成 されました SQL> SELECT OBJECT_NAME, OBJECT_TYPE, GENERATED FROM USER_OBJECTS ; OBJECT_NAME OBJECT_TYPE GENERATED ---------------------- --------------------- ----------- IDTABLE1 TABLE N ISEQ$$_92462 SEQUENCE Y 15
IDENTITY 列 情 報 の 参 照 と 操 作 ALL_TAB_IDENTITY_COLSビュー 追 加 ALL_TAB_COLUMNSビュー 更 新 自 動 生 成 されたシーケンス オブジェクトは 削 除 できないが NEXTVAL 操 作 は 実 行 可 能 SQL> SELECT COLUMN_NAME, GENERATION_TYPE, IDENTITY_OPTIONS FROM USER_TAB_IDENTITY_COLS WHERE TABLE_NAME='IDTABLE1' ; COLUMN_NAME GENERATION_ IDENTITY_OPTIONS -------------- ------------- ------------------------------------------------ COL1 ALWAYS START WITH: 1, INCREMENT BY: 1, MAX_VALUE: 9999999999999999999999999999, MIN_VALUE: 1, SQL> SELECT ISEQ$$_92462.NEXTVAL FROM DUAL ; NEXTVAL ---------- 2 16
IDENTITY 列 DEFAULTとSEQUENCEの 組 み 合 わせ 列 値 のDEFAULT 指 定 にシーケンスを 指 定 できるようになった 依 存 関 係 はチェックされていないので シーケンスを 削 除 することができる SQL> CREATE SEQUENCE seqdef1 ; 順 序 が 作 成 されました SQL> CREATE TABLE tabdef1 (col1 NUMBER DEFAULT seqdef1.nextval, col2 CHAR(8)) ; 表 が 作 成 されました SQL> DROP SEQUENCE seqdef1 ; 順 序 が 削 除 されました SQL> INSERT INTO tabdef1 (col2) VALUES ('data') ; ORA-02289: 順 序 が 存 在 しません 17
FETCH N ROWS ONLY
FETCH N ROWS ONLY 順 序 付 けられた 途 中 のレコードを 抜 き 出 し 先 頭 から10レコード 6 番 目 から5レコード の 検 索 Oracle Database 11gまではROWNUM 疑 似 列 またはROW_NUMBER 関 数 を 使 う 必 要 があった Oracle Database 11gまでの 記 述 例 SELECT first_name, last_name, salary FROM ( SELECT first_name, last_name, salary, ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY salary DESC) ranking FROM employees) WHERE ranking BETWEEN 6 AND 11 19
FETCH N ROWS ONLY Oracle Database 12cの 新 構 文 Oracle Database 12cの 記 述 例 SELECT first_name, last_name, salary FROM employees ORDER BY salary DESC OFFSET 5 ROWS FETCH NEXT 6 ROWS ONLY OFFSET 句 を 省 略 すると 先 頭 の 指 定 数 レコードを 抽 出 可 能 FETCH 句 を 省 略 すると OFFSET 指 定 した 先 頭 レコード 以 外 の 全 レコードを 出 力 FIRSTとNEXTは 同 じ 意 味 ROWSとROWも 同 じ 意 味 レコード 数 以 外 に PERCENT 指 定 同 値 の 値 を 出 力 する WITH TIES 指 定 も 可 能 記 述 例 FETCH FIRST 5 ROWS ONLY OFFSET 5 ROWS FETCH NEXT 5 PERCENT ROWS ONLY OFFSET 5 ROWS FETCH NEXT 5 ROWS WITH TIES 20
FETCH N ROWS ONLY 実 体 はROW_NUMBER 関 数 への 書 き 換 え 実 行 計 画 を 確 認 SQL> EXPLAIN PLAN FOR SELECT * FROM employees ORDER BY salary DESC OFFSET 5 ROWS FETCH NEXT 6 ROWS ONLY ; SQL> SELECT * FROM TABLE(DBMS_XPLAN.DISPLAY) ; 内 部 的 には サブクエリー ROW_NUMBER 関 数 とCASE 句 を 実 行 している 1 - filter("from$_subquery$_002"."rowlimit_$$_rownumber"<=case WHEN 5>=0) THEN 5 ELSE 0 END +6 AND rom$_subquery$_002"."rowlimit_$$_rownumber"> 5) 2 - filter(row_number() OVER ( ORDER BY INTERNAL_FUNCTION("SALARY") DESC ) <=CASE WHEN (5>=0) THEN 5 ELSE 0 END +6) 21
FETCH N ROWS ONLY 制 限 事 項 FOR UPDATE 句 と 一 緒 に 使 えない シーケンスと 一 緒 に 使 えない 22
In-Database Archiving
In-Database Archiving 不 要 データを 論 理 的 に 不 可 視 にする 機 能 テーブル 内 にデータは 格 納 したままでレコードを 不 可 視 (=Archiving) にできる SQL 文 のWHERE 句 の 変 更 不 要 機 能 を 利 用 するテーブルにはCREATE ALTER TABLE ROW ARCHIVAL 文 を 実 行 ORA_ARCHIVE_STATE 非 表 示 列 が 利 用 できるようになる ALL_TAB_COLUMNSビューには 表 示 されないが ALL_TAB_COLSビューでは 確 認 できる ORA_ARCHIVE_STATE 列 値 を '0' (0x30) 以 外 に 設 定 した 列 は WHERE 句 の 条 件 から 自 動 的 に 外 れる アーカイブされたレコードを 参 照 方 法 も 提 供 される ALTER SESSION SET ROW ARCHIVAL VISIBILITY 文 で 可 視 条 件 を 変 更 可 能 24
In-Database Archiving 使 い 方 : 対 象 レコードをアーカイブ 化 SQL> ALTER TABLE employees ROW ARCHIVAL ; 表 が 変 更 されました SQL> SELECT COUNT(*) FROM employees ; COUNT(*) ---------- 107 SQL> UPDATE employees SET ORA_ARCHIVE_STATE = '1' WHERE employee_id = 202 ; 1 行 が 更 新 されました SQL> SELECT COUNT(*) FROM employees ; COUNT(*) ---------- 106 25
In-Database Archiving 使 い 方 : アーカイブ 化 されたレコードを 参 照 SQL> ALTER SESSION SET ROW ARCHIVAL VISIBILITY = ALL ; セッションが 変 更 されました SQL> SELECT COUNT(*) FROM employees ; COUNT(*) ---------- 107 SQL> ALTER SESSION SET ROW ARCHIVAL VISIBILITY = ACTIVE ; セッションが 変 更 されました SQL> SELECT COUNT(*) FROM employees ; COUNT(*) ---------- 106 26
In-Database Archiving 実 行 計 画 SQL> EXPLAIN PLAN FOR SELECT * FROM employees ; 解 析 されました SQL> SELECT * FROM TABLE(DBMS_XPLAN.DISPLAY); PLAN_TABLE_OUTPUT -------------------------------------------------------------------------------- Id Operation Name Rows Bytes Cost (%CPU) Time -------------------------------------------------------------------------------- 0 SELECT STATEMENT 1 69 3 (0) 00:00:01 * 1 TABLE ACCESS FULL EMPLOYEES 1 69 3 (0) 00:00:01 -------------------------------------------------------------------------------- 1 - filter("employees"."ora_archive_state"='0') 27
In-Database Archiving 注 意 点 仮 想 的 にレコードを 不 可 視 にしているだけであり 制 約 は 有 効 SELECT 文 を 実 行 して 条 件 に 一 致 したレコードが 存 在 しないのに INSERT 文 で 一 意 制 約 違 反 という 事 態 がありうる ROW ARCHIVAL 指 定 されたテーブルには1バイト 列 が 複 数 追 加 ORA_ARCHIVE_STATE 列 (VARCHAR2(1) 型 ) = 指 定 された 値 を 保 存 SYS_NC{99999}$ 列 (RAW(1) 型 ) = 用 途 不 明 (CREATE TABLE 時 は 作 成 されない) ROW ARCHIVALを 指 定 を 指 定 したテーブルは 列 数 の 制 限 が 小 さくなる 使 用 を 解 除 する 場 合 はALTER TABLE NO ROW ARCHIVAL 文 を 実 行 該 当 テーブルから 列 を 削 除 する 処 理 を 行 う(ALTER TABLE DROP COLUMNと 同 じ) 大 規 模 テーブルで 実 行 する 場 合 には I/Oに 注 意 28
SEQUENCEの 拡 張
SEQUENCEの 拡 張 シーケンス オブジェクトの 拡 張 ( 一 部 ドキュメント 上 に 存 在 しない) CREATE SEQUENCE sequence_name SESSION セッション 単 位 で 初 期 化 されるシーケンス 永 続 化 されない SESSIONの 代 わりにGLOBALを 指 定 するか 省 略 すると 従 来 のシーケンスとなる SQL*Loader の 制 御 ファイルに 使 用 可 能 使 用 方 法 は 従 来 と 同 じ SQL Referenceマニュアルは 何 を 言 っているのかわからない CREATE SEQUENCE sequence_name KEEP PARTITION number 用 途 不 明 ALL_SEQUENCESビューのPARTITION_COUNT 列 KEEP_VALUE 列 に 反 映 ALL_SEQUENCESビューの 拡 張 PARTITION_COUNT, SESSION_FLAG, KEEP_VALUE 列 が 追 加 30
非 表 示 列
非 表 示 列 存 在 しないように 見 える 列 DESCRIBLEコマンドや INSERT 文 /SELECT * 文 から 列 を 隠 す 機 能 列 にINVISIBLE 属 性 (またはVISIBLE 属 性 )を 指 定 する 明 示 的 に 列 名 を 指 定 した 場 合 は 使 用 可 能 INSERT 文 で 列 リストを 指 定 - INSERT INTO table (column1, column2, ) SELECT 文 で 列 リストを 指 定 SELECT column1, column2, UPDATE 文 で 列 名 を 指 定 UPDATE table SET column1 = value WHERE 条 件 で 列 名 を 指 定 WHERE column = value セキュリティ 向 上 目 的 には 使 えない 32
非 表 示 列 実 行 例 SQL> CREATE TABLE tblinv1 (col1 CHAR, col2 CHAR INVISIBLE, col3 CHAR); 表 が 作 成 されました SQL> DESCRIBE tblinv1 名 前 NULL? 型 ---------------------------------------- -------- ---------------------------- C1 CHAR(1) C3 CHAR(1) SQL> INSERT INTO tblinv1 VALUES ('A', 'B', 'C') ; ORA-00913: 値 の 個 数 が 多 すぎます SQL> INSERT INTO tblinv1(col1, col2, col3) VALUES ('A', 'B', 'C') ; 1 行 が 作 成 されました 33
非 表 示 列 実 行 例 SQL> ALTER TABLE tblinv1 MODIFY (col2 VISIBLE) ; 表 が 変 更 されました SQL> DESCRIBE tblinv1 名 前 NULL? 型 --------------------------------------- -------- ---------------------------- COL1 CHAR(1) COL3 CHAR(1) COL2 CHAR(1) VISIBLEを 指 定 しても 列 は 元 の 定 義 位 置 に 戻 らず 列 定 義 の 最 後 に 追 加 される 複 数 のINVISIBLE 列 が 存 在 する 場 合 は 定 義 順 にソートされる SQL*PlusでINVISIBLE 列 を 指 定 する 場 合 は SET COLINVISIBLE ON を 実 行 34
アーキテクチャーの 変 更 と システム 管 理
オンライン 操 作 ロックを 行 わないDDL 実 行 ONLINE 句 が 指 定 できるDDLが 増 加 DROP INDEX ONLINE ALTER INDEX UNUSABLE ONLINE ALTER TABLE SET UNUSED ONLINE ALTER TABLE DROP ONLINE ALTER TABLE MOVE PARTITION ONLINE ALTER TABLE MOVE SUBPARTITION ONLINE 36
オンライン 操 作 ロックを 行 わずにデータ 移 動 データファイルの 移 動 ALTER DATABASE MOVE DATAFILE ' 旧 パス' TO ' 新 パス' オフライン 化 不 要 かつ 物 理 ファイル 実 体 の 移 動 まで1 文 で 実 行 内 部 的 にはファイル コピー+ 旧 ファイル 削 除 であるため 一 時 的 に2ファイル 作 成 される セグメントの 移 動 ALTER TABLE table_name MOVE PARTITION partition_name ONLINE DMLのロックを 行 わない この 機 能 ができたのでADOが 利 用 できる テーブル/パーティション 属 性 ROW MOVEMENTの 設 定 に 依 存 せずに 移 動 が 可 能 パーティション 内 のレコードのROWIDは 変 更 される 37
マルチスレッド バックグラウンド プロセスとサーバー プロセスのスレッド 化 と 集 約 バックグラウンド プロセスのスレッド 化 初 期 化 パラメータthreaded_executionをtrueに 設 定 (デフォルト 値 false) ( 要 再 起 動 ) インスタンスを 以 下 のプロセスに 集 約 ora_pmon_{sid}, ora_psp0_{sid}, ora_vktm_{sid}, ora_dbw0_{sid}, ora_u004_{sid}, ora_u005_{sid}, サーバー プロセスのスレッド 化 listener.oraファイルのパラメータdedicated_through_broker_{リスナー 名 } をonに 設 定 (デフォルト off) バックグラウンド プロセスのスレッド 化 が 前 提 接 続 時 にユーザー 名 /パスワードが 必 須 になる(connect / as sysdba 不 可 ) 38
マルチスレッド 実 行 例 $ ps ef grep ora_ grep v grep oracle 15316 1 0 18:05? 00:00:00 ora_pmon_orcl1 oracle 15318 1 0 18:05? 00:00:00 ora_psp0_orcl1 oracle 15326 1 1 18:05? 00:00:00 ora_vktm_orcl1 oracle 15330 1 1 18:05? 00:00:00 ora_u004_orcl1 oracle 15336 1 9 18:05? 00:00:05 ora_u005_orcl1 oracle 15342 1 0 18:05? 00:00:00 ora_dbw0_orcl1 共 有 メモリーの 構 造 は 変 更 なし 39
PGA 制 限 PGAの 使 用 量 を 一 定 量 に 制 限 する 初 期 化 パラメータpga_aggregate_limitに 制 限 値 を 指 定 する 制 限 を 超 えると 最 もメモリー 使 用 量 が 多 い(highest untunable PGA memory)コネクションに 対 してORA-4036を 発 生 値 の 制 限 は 2GB~( 物 理 メモリー SGA) 120 % 旧 バージョンまでは 初 期 化 パラメータpga_aggregate_targetを 指 定 メモリー 使 用 量 は 事 実 上 制 限 できなかった 40
Unified Auditing 監 査 機 能 の 統 合 従 来 の 標 準 監 査 SYS 監 査 ファイングレイン 監 査 を 統 合 標 準 状 態 では 両 方 有 効 (Mixed Mode)になっている Unified Auditingのみに 設 定 するにはOracle Databaseプロダクトの 再 リンクが 必 要 新 しい 機 能 CREATE AUDIT POLICY 文 で 監 査 設 定 を 行 う 監 査 システム 全 体 の 設 定 はDBMS_AUDIT_MGMTパッケージを 使 用 監 査 データの 書 き 込 み 方 法 ( 同 期 / 非 同 期 )を 選 択 可 能 書 込 みはGEN0バックグラウンド プロセスが 実 行 非 同 期 を 選 択 した 場 合 は3 秒 ごとにフラッシュ 統 一 されたビューUNIFIED_AUDIT_TRAILから 監 査 データを 参 照 元 データとなるAUDSYS.CLI_SWP$*テーブルは 読 み 取 り 専 用 Data Pump / SQL*Loaderの 実 行 も 監 査 可 能 41
Unified Auditing 監 査 ポリシーの 作 成 監 査 ポリシーを 作 成 するにはCREATE AUDIT POLICY 文 で 行 う 複 数 の 監 査 対 象 を 単 一 の AUDIT POLICYに 指 定 可 能 権 限 の 監 査 CREATE AUDIT POLICY ポリシー 名 PRIVILEGES システム 権 限, ロールの 監 査 CREATE AUDIT POLICY ポリシー 名 ROLES ロール, アクションの 監 査 CREATE AUDIT POLICY ポリシー 名 ACTIONS オブジェクト 権 限 ON CREATE AUDIT POLICY COMPONENNT=DATAPUMP, DV, DIRECT_LOAD, 条 件 を 指 定 するWHEN 句 等 を 指 定 することができる 42
Unified Auditing 監 査 ポリシーの 有 効 化 と 確 認 監 査 ポリシーを 有 効 化 するにはAUDIT POLICY 文 で 行 う ポリシーの 有 効 化 AUDIT POLICY ポリシー 名 ポリシーの 確 認 ビュー AUDIT_UNIFIED_POLICIES ポリシー 情 報 AUDIT_UNIFIED_ENABLED_POLICIES 有 効 化 されているポリシー 情 報 43
Unified Auditing 標 準 で 有 効 になっている 監 査 ポリシー ポリシー 名 設 定 対 象 成 功 失 敗 ORA_SECURECONFIG ユーザー ロール プロファイル PDB データベース リンク パブリック シノニム 監 査 ディレクトリ 等 の 作 成 / 削 除 / 変 更 等 全 ユーザー YES YES ORA_LOGON_FAILURES クライアント 接 続 全 ユーザー NO YES 44
Patch Set 12.1.0.2 情 報
Patch Set 12.1.0.2 で 追 加 された 機 能 一 覧 新 機 能 ( 参 考 https://blogs.oracle.com/otnjp/entry/database_12c_new_feature) Advanced Index Compression Approximate Count Distinct Attribute Clustering Automatic Big Table Caching FDA Support for CDBs Full Database Caching In-Memory Aggregation In-Memory Column Store JSON Support New FIPS 140 Parameter for Encryption PDB CONTAINERS Clause PDB File Placement in OMF PDB Logging Clause PDB Metadata Clone PDB Remote Clone PDB Snapshot Cloning Additional Platform Support PDB STANDBYS Clause PDB State Management Across CDB Restart PDB Subset Cloning Rapid Home Provisioning Zone Maps 46
Patch Set 12.1.0.2で 追 加 された 初 期 化 パラメータ 初 期 化 パラメータ common_user_prefix db_performance_profile DBFIPS_140 enable_goldengate_replication inmemory_size inmemory_clause_default inmemory_force inmemory_query inmemory_max_populate_servers inmemory_trickle_repopulate_servers_percent instant_restore java_restrict optimizer_inmemory_aware pdb_os_credential pdb_lockdown 47
Patch Set 12.1.0.2で 変 更 された 初 期 化 パラメータ 初 期 化 パラメータ 変 更 点 12.1.0.1 12.1.0.2 resource_limit デフォルト 変 更 false true compatible デフォルト 変 更 12.1.0.1 12.1.0.2 optimizer_features_enable デフォルト 変 更 12.1.0.1 12.1.0.2 sec_protocol_error_further_action デフォルト 変 更 CONTINUE (DROP,3) (マニュアルではCONTINUE) sec_max_failed_login_attempts デフォルト 変 更 10 3 (マニュアルでは10) audit_sys_operations デフォルト 変 更 false true (マニュアルではfalse) log_archive_local_first parallel_fault_tolerance_enabled 削 除 削 除 マニュアルと 差 異 がある 初 期 化 パラメータはLinux x86-64 版 で 確 認 48
Thank you