MIRACLE LINUX インストレーションガイド R J08761-01
MIRACLE LINUX インストレーションガイド (C) 2005 MIRACLE LINUX CORPORATION. All rights reserved. Copyright/Trademarks Linux は Linus Torvalds 氏 の 米 国 およびその 他 の 国 における 登 録 商 標 または 商 標 です RPM の 名 称 は Red Hat, Inc.の 商 標 です Intel Pentium は Intel Corporation の 登 録 商 標 または 商 標 です Microsoft MS-DOS Windows は 米 国 Microsoft Corporation の 米 国 およびその 他 の 国 における 登 録 商 標 です その 他 記 載 された 会 社 名 およびロゴ 製 品 名 などは 該 当 する 各 社 の 商 標 または 登 録 商 標 です
目 次 第 1 章 インストールの 準 備...1 1.1 概 要...2 1.2 ハードウェア 環 境 の 確 認...2 1.3 ネットワーク 環 境 の 確 認...4 1.4 ソフトウェア 環 境 の 確 認...5 1.5 使 用 目 的 の 確 認...6 1.6 ディスクパーティションの 計 画...7 第 2 章 インストール 開 始...11 2.1 概 要...12 2.2 ブートの 種 類...13 2.2.1 CD-ROM ブート...13 2.2.2 PXE ブート...15 2.3 インストールの 種 類...18 2.3.1 CD-ROM...19 2.3.2 HDD...19 2.3.3 NFS...20 2.3.4 FTP...22 2.3.5 HTTP...23 第 3 章 グラフィカルモード...25 3.1 概 要...26 3.2 言 語 選 択...27 3.3 使 用 権 許 諾...28 3.4 キーボード...29 3.5 パーティション...30 3.5.1 自 動 設 定...31 3.5.2 Disk Druid を 使 用 した 手 動 設 定...32 3.5.3 パーティション 作 成...33 3.5.4 ソフトウェア RAID 設 定...34 3.5.5 LVM 設 定...37 3.6 ブートローダ...40 3.7 ネットワーク...41 3.7.1 固 定 IP アドレス 設 定...42 3.8 タイムゾーン 設 定...44 3.9 root パスワード...45 i
3.10 パッケージ 選 択...46 3.10.1 パッケージのカスタマイズ...47 3.11 インストール 確 認...48 3.12 ランレベルと X 設 定 のカスタマイズ...49 3.13 完 了...50 第 4 章 テキストモード...53 4.1 概 要...54 4.2 言 語 選 択 (Language Selection)...55 4.3 使 用 権 許 諾...56 4.4 キーボード...57 4.5 パーティション...58 4.5.1 自 動 設 定...59 4.5.2 DiskDruid を 使 用 した 手 動 設 定...60 4.6 ブートローダ...61 4.6.1 ブートローダのインストール 場 所...62 4.6.2 GRUB パスワードの 設 定...63 4.7 ネットワーク...64 4.8 タイムゾーン 設 定...66 4.9 root パスワード...67 4.10 パッケージの 選 択...68 4.10.1 パッケージのカスタマイズ...69 4.11 インストール 確 認...70 4.12 ランレベルと X 設 定 のカスタマイズ...71 4.13 完 了...72 第 5 章 kickstart インストール...73 5.1 概 要...74 5.2 kickstart インストールの 設 定...74 5.2.1 anaconda-ks.cfg ファイルの 利 用...74 5.2.2 キックスタート 設 定 ツールの 利 用...75 5.3 kickstart インストールの 実 行...77 5.3.1 設 定 ファイルのコピー...77 5.3.2 kickstart インストールの 実 行...77 5.3.3 ブートプロンプトなしの kickstart インストール...78 第 6 章 VNC インストール...79 6.1 概 要...80 ii
6.2 インストール 方 法...80 6.2.1 VNC ビューワの 起 動...80 6.2.2 インストーラーの 起 動...81 第 7 章 Boot Restoration...83 7.1 概 要...84 7.2 Boot Restoration の 使 用...84 iii
第 1 章 インストールの 準 備 この 章 で 説 明 する 内 容 目 的 機 能 インストールの 準 備 を 行 う インストールに 必 要 な 情 報 の 確 認 を 行 うとともに それらを 基 にして 計 画 を 立 てる 必 要 な RPM 設 定 ファイル 章 の 流 れ 1 概 要 2 ハードウェア 環 境 の 確 認 3 ネットワーク 環 境 の 確 認 4 ソフトウェア 環 境 の 確 認 5 使 用 目 的 の 確 認 6 ディスクパーティションの 計 画 関 連 URL
第 1 章 インストールの 準 備 1.1 概 要 MIRACLE LINUX をインストールする 作 業 の 中 で いくつかのデータを 入 力 する 必 要 があります これらの 入 力 データをあらかじめ 調 べておくことで MIRACLE LINUX のインストールがより 効 率 的 に 行 えます また サポートに 問 い 合 わせをする 際 などには ハードウェア ネットワーク ソフトウェアなどの 情 報 が 必 要 です これらを 明 確 にしておくことによって 迅 速 な 回 答 を 得 ることができます ここでは MIRACLE LINUX をインストールする 環 境 について 何 を 調 べて 何 を 決 めておけばいいのかを 説 明 します 1.2 ハードウェア 環 境 の 確 認 まず MIRACLE LINUX をインストールするハードウェア( 周 辺 装 置 を 含 むコンピュータ 全 体 )について 明 らか にします インストーラが 自 動 的 に 検 出 できる 場 合 もありますが 問 題 が 発 生 した 場 合 の 対 応 などにはハードウェア の 情 報 が 欠 かせません サポートへの 問 い 合 わせなどでも 必 要 になるので 必 ず 確 認 してください 必 要 な 情 報 を 漏 らさずに 調 べるためのチェックシートを 表 1-1 に 用 意 しましたので それを 利 用 して 確 認 するの がいいでしょう 各 調 査 内 容 欄 に 記 入 していけば ハードウェア 環 境 を 確 認 できます 各 項 目 の 確 認 項 目 欄 に 記 載 された 内 容 を 満 たしているかを 確 認 してください 注 意 MIRACLE LINUX は Pentium Pro 以 降 の CPU でないとインストールできません X Window System を 利 用 する 場 合 は 次 の URL を 参 照 してビデオカードの 対 応 を 確 認 してください http://www.x.org/x11r6.8.2/doc/relnotes.html 2
1.2 ハードウェア 環 境 の 確 認 機 種 CPU メモリ ディスク 項 目 RAID コントローラ SCSI カード LAN カード メーカー: 型 番 : メーカー: 周 波 数 : 個 数 : 容 量 : FSB: 容 量 : メーカー: 型 番 : 表 1-1 ハードウェア 環 境 チェックリスト 調 査 内 容 インターフェイス: SCSI/IDE 台 数 : メーカー: 型 番 : メーカー: 型 番 : メーカー: 型 番 : MHz MB MHz GB 確 認 項 目 インストールするコンピュータの 機 種 を 明 記 します Pentium Pro 以 降 であること Pentium Pro より 古 い 場 合 はインストール 不 可 能 です Pentium II 以 降 を 推 奨 します 128MB 以 上 必 要 です 256MB 以 上 を 推 奨 します 最 低 1GB( 最 小 構 成 の 場 合 ) 必 要 です 4GB 以 上 を 推 奨 します 複 数 接 続 されている 場 合 は すべてにつ いて 確 認 しておきます 複 数 ある 場 合 は すべてのカードについて 確 認 しておきます 複 数 ある 場 合 は すべてのカードについて 確 認 しておきます CD-ROM CD-ROM からのブート: 可 / 不 可 BIOS の 設 定 で 変 更 できる 場 合 もあります キーボード マウス ビデオカード ディスプレイ メーカー: 製 品 名 : インターフェイス: 配 列 : メーカー: 製 品 名 : インターフェイス: ボタンの 数 : メーカー: 型 番 : ビデオ RAM 容 量 : メーカー: 解 像 度 : 水 平 同 期 周 波 数 : 垂 直 同 期 周 波 数 : PS/2/USB PS/2/USB MB khz Hz VGA(640x480) 以 上 に 対 応 していること http://www.x.org/x11r6.8.2/doc/relnot ES.html を 参 照 3
第 1 章 インストールの 準 備 1.3 ネットワーク 環 境 の 確 認 MIRACLE LINUX をインストールするコンピュータがネットワークに 接 続 される 場 合 には 接 続 するネットワーク 環 境 を 確 認 しておきます 設 定 する 項 目 を 間 違 えた 場 合 には ネットワーク 全 体 に 悪 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 もありま すので ネットワークに 接 続 する 前 に ネットワークの 管 理 者 などに 確 認 しておきます 表 1-2 に 従 って 設 定 する 項 目 を 明 確 にします 注 意 : FQDN(Fully Qualified Domain Name)とは host.your.domain.name といった 形 式 で 表 記 されるドメイン 名 を 含 んだホスト 名 のことで ネットワークに 接 続 するコンピュータのホスト 名 を 入 力 するときに 使 用 します イン ストール 時 のホスト 名 を FQDN で 指 定 しなかった 場 合 には 各 種 サーバープログラムが 正 しく 動 作 しない 場 合 があります 設 定 項 目 で 不 明 なものがあれば 接 続 するネットワークの 管 理 者 に 必 ず 確 認 してください 表 1-2 ネットワーク 確 認 チェックリスト 項 目 ホスト 名 ドメイン 名 IP アドレス ネットマスク ゲートウェイ DHCP サーバー DNS サーバー 2 番 目 の DNS サーバー 3 番 目 の DNS サーバー 調 査 内 容 確 認 項 目 FQDN で 指 定 する 4
1.4 ソフトウェア 環 境 の 確 認 1.4 ソフトウェア 環 境 の 確 認 インストール 中 にはいくつかのソフトウェアに 関 する 設 定 を 行 います あらかじめ どのように 設 定 するかを 決 めておきます 言 語 項 目 他 に 使 用 する OS ブートローダ 提 供 するサービス 表 1-3 ソフトウェア 環 境 チェックリスト 調 査 内 容 インストール 中 : 日 本 語 / 英 語 / 中 国 語 ( 簡 体 字 繁 体 字 )/ 韓 国 語 インストール 後 : GRUB/その 他 GRUB を 使 う 場 合 のインストール 先 : MBR(Master Boot Record) ブートパーティションの 先 頭 DHCP SSH Telnet HTTP SMTP FTP その 他 ( ) 時 刻 日 本 時 間 /UTC/その 他 ( ) root の 設 定 一 般 ユーザー ネットワーク 認 証 X Window System パスワード: ユーザー 名 : パスワード: ユーザー 名 : パスワード: ユーザー 名 : パスワード: NIS LDAP Kerberos 利 用 する/ 利 用 しない 確 認 項 目 試 験 的 に 利 用 する 場 合 に 限 ります 忘 れないものを 選 び 書 き 留 めない ようにします 利 用 者 分 のユーザー 名 とパスワード を 決 めておきます X Window System を 利 用 する 場 合 は [パッケージの 選 択 ]で すべて を 選 択 するか カスタマイズ から X ウィンドウシステム グループを 選 択 します 5
第 1 章 インストールの 準 備 1.5 使 用 目 的 の 確 認 コンピュータを 使 用 する 目 的 に 応 じて どのようなソフトウェアが 必 要 なのかを 決 めておきます MIRACLE LINUX では パッケージの 選 択 でカスタマイズを 選 択 することにより インストールするソフトウェア を 自 由 に 選 択 するできます ソフトウェアは 種 類 別 にグループ 化 されていて グループ 単 位 で 選 択 したり グルー プ 内 で 個 々のパッケージを 選 んだりできます 必 要 なソフトウェアがあればインストール 後 でも 必 要 に 応 じて 追 加 できます また Developer CD に 収 録 されているソフトウェアは MIRACLE LINUX のインストール 後 に 別 途 インストー ルします 6
1.6 ディスクパーティションの 計 画 1.6 ディスクパーティションの 計 画 MIRACLE LINUX のインストールでは パーティション パーティションと 呼 ばれる 領 域 をディスク 内 に 複 数 設 定 します どのよう なパーティションを 設 定 するかをあらかじめ 決 めておきます コンピュータ 内 の 既 存 データを 消 去 して MIRACLE LINUX を 新 たにインストールする 場 合 の 最 も 簡 単 な 方 法 は パーティションを 自 動 設 定 するように 選 択 することです 自 動 パーティション 設 定 をしてから 変 更 や 追 加 などの 調 整 を 手 動 で 行 うことも 可 能 です 少 なくとも / (ルートディレクトリ) 用 と swap 領 域 用 の 2 つのパーティションが 必 要 です その 他 のパーティショ ンについては 使 用 目 的 やディスク 容 量 に 応 じて 決 定 します diskdump 機 能 に 対 応 したデバイスを 利 用 して システムクラッシュ 時 のダンプ 機 能 を 有 効 にする 場 合 diskdump 用 のパーティションが 必 要 になります diskdump 用 のパーティションは 搭 載 メモリの 1.05 倍 を 目 安 にあ らかじめ 確 保 しておく 必 要 があります diskdump パーティションは 他 のパーティション 作 成 とあわせて OS インス トール 時 に 作 成 することができます 注 意 : パーティションの 基 本 については サーバー 構 築 運 用 ガイド の 第 4 章 ディスク 管 理 を 参 照 してくださ い ハードディスクや RAID カードによっては 作 成 できるパーティションの 数 に 制 限 がある 場 合 があります 表 1-4 パーティション 作 成 チェックリスト 作 成 するパーティション デバイス 名 容 量 例 /boot /dev/sda1 100 MB /boot ( 推 奨 ) MB / ( 必 須 ) MB swap ( 必 須 ) MB /usr MB /opt MB /var MB /home MB 7
第 1 章 インストールの 準 備 作 成 するパーティション デバイス 名 容 量 /tmp MB MB MB 8
第 2 章 インストール 開 始 この 章 で 説 明 する 内 容 目 的 機 能 インストールの 種 類 やパターンを 理 解 して 最 もふさわしい 手 順 をユーザーが 選 択 で き かつインストールを 開 始 するところまで 到 達 する ブート 方 法 インストール 媒 体 表 示 モードの 選 択 必 要 な RPM 設 定 ファイル 章 の 流 れ 1 概 要 2 ブートの 種 類 3 インストールの 種 類 関 連 URL
第 2 章 インストール 開 始 2.1 概 要 MIRACLE LINUX をインストールする 方 法 には さまざまな 種 類 があり インストールする 環 境 やユーザーの 好 みに 応 じて 自 由 に 選 択 できます MIRACLE LINUX のインストール 方 法 は 次 の 選 択 肢 の 組 み 合 わせで 決 まります 1) ブート 方 法 の 選 択 マシンの 電 源 を 投 入 した 状 態 から インストーラを 起 動 するための 手 段 を 選 択 します CD-ROM インストール CD(1 of 2) を 使 用 します インストール 対 象 のマシンが CD-ROM ドライ ブからブート 可 能 である 必 要 があります PXE 各 サーバー(DHCP や TFTP など)を 用 意 します インストール 対 象 マシンが PXE ブート 可 能 である 必 要 があります 2) インストール 媒 体 の 選 択 インストールに 利 用 する 媒 体 の 格 納 先 を 選 択 します CD-ROM インストール 対 象 マシンの CD-ROM ドライブからデータを 読 み 込 みます HDD インストール 対 象 マシンの HDD にあらかじめコピーされたデータを 読 み 込 みます NFS NFS サーバーを 用 意 する 必 要 があります FTP FTP サーバーを 用 意 する 必 要 があります HTTP HTTP サーバーを 用 意 する 必 要 があります 3) インストール 時 の 表 示 方 法 の 選 択 GUI(グラフィカル)か CUI(テキスト)かを 選 択 します グラフィカルモード キーボードとマウスを 使 用 する 一 般 的 なインストールモードです テキストモード ビデオカードやモニターその 他 の 制 限 によりグラフィカルモードを 使 用 できない 場 合 のインストールモードです 最 も 一 般 的 かつ 簡 単 な 方 法 は CD-ROM からブートして そのまま CD-ROM のデータを 読 み 込 んで グラフィ カルモードでインストールする 方 法 です 12
2.2 ブートの 種 類 2.2 ブートの 種 類 2.2.1 CD-ROM ブート CD-ROM ドライブからブート 可 能 なシステムの 場 合 この 方 法 が 最 も 簡 単 な 方 法 です インストール CD(1 of 2) を CD-ROM ドライブに 入 れてシステムを 起 動 します 注 意 : BIOS の 設 定 によっては CD-ROM ドライブよりも 先 に HDD や FDD などからシステムが 起 動 されることがあ ります このような 場 合 には まず CD-ROM ドライブから 起 動 するように BIOS の 設 定 を 変 更 してください CD-ROM から 起 動 できない 場 合 は PXE によるブートを 試 してください CD-ROM のブートに 成 功 した 場 合 図 2-1 の 開 始 画 面 が 表 示 されます 図 2-1 開 始 画 面 13
第 2 章 インストール 開 始 図 2-1 の 画 面 では 通 常 [Enter]キーを 押 すことで CD-ROM を 利 用 したインストールの 継 続 と グラフィカルモー ドによるインストールを 選 択 します インストール 媒 体 や 表 示 モードを 変 更 する 場 合 は ここでオプションを 入 力 します オプションは 次 のような 書 式 で 入 力 します boot: linux オプション1 オプション2... 1) インストール 媒 体 の 選 択 インストール 媒 体 を CD-ROM 以 外 たとえばネットワーク 経 由 にする 場 合 は askmethod を 指 定 します boot: linux askmethod 2) 表 示 モードの 選 択 グラフィカルモードでは 正 しく 画 面 が 表 示 できない 場 合 や グラフィカルインターフェイスを 使 いたくない 場 合 には テキストモードを 選 択 してください テキストモードのためのオプションは text です boot: linux text 3) ドライバディスクの 読 み 込 み インストール CD(1 of 2) では 対 応 していないデバイスのためのドライバディスクを 読 み 込 ませる 場 合 には dd オプションを 指 定 します boot: linux dd 4) VNC インストール 別 マシンの VNC Viewer からグラフィカルインターフェイスを 使 用 してインストールを 行 う 場 合 には vnc オ プションを 指 定 します boot: linux vnc vncconnect=<client>[:<port>] これら 以 外 にもいくつかのオプションがあります 図 2-1 の 画 面 で[F1]~[F5]のファンクションキーを 押 すとそれ ぞれの 説 明 が 表 示 されるので 参 照 してください 14
2.2 ブートの 種 類 2.2.2 PXE ブート CD-ROM ドライブや FDD が 接 続 されていないシステム あるいは 多 数 のシステムに 一 度 にインストールする 場 合 は ネットワーク 経 由 でブートする PXE が 適 しています PXE でのインストールを 開 始 するには インストールす るシステムに PXE 対 応 のネットワークデバイスが 必 要 です また DHCP と TFTP のサーバーが 必 要 です(インストー ル 媒 体 として NFS/FTP/HTTP を 選 択 する 場 合 は それらのサーバーも 必 要 になります) それぞれのサーバー は 同 一 のマシン 上 に 構 築 することも 別 々のマシン 上 に 構 築 することもできます PXE ブートをする 場 合 に 必 要 な 設 定 手 順 を 以 下 に 紹 介 します 各 サーバーの 詳 細 な 設 定 については サーバー の 管 理 者 に 問 い 合 わせてください (1)DHCP サーバーの 設 定 DHCP サーバーを 構 成 します 通 常 の DHCP サーバーとしての 設 定 のほかに TFTP サーバーのための 設 定 が 追 加 で 必 要 です 1) dhcp パッケージがまだインストールされていない 場 合 はインストールします インストール CD(2 of 2) を CD-ROM ドライブに 挿 入 してください # /bin/mount -r /dev/cdrom /mnt/cdrom # /bin/rpm -ivh /mnt/cdrom/asianux/rpms/dhcp-3.0.1-12_el.2ax.i386.rpm 2) 次 に インストール 作 業 用 の/etc/dhcpd.conf を 作 成 します TFTP サーバーのために 次 の 2 行 を 追 加 する 必 要 があります filename "pxelinux.0"; next-server xxx.xxx.xxx.xxx; filename は このあとで 設 定 する TFTP サーバー 上 で pxelinux が 使 用 されるためのものです next-server の 引 数 には TFTP サーバーの IP アドレスを 指 定 します すでにこれまで 運 用 していた DHCP サーバーは ほとんどの 場 合 この 2 行 を 追 加 するだけで 済 みます 修 正 後 の/etc/dhcpd.conf の 例 を 次 に 示 します 15
第 2 章 インストール 開 始 allow booting; allow bootp; ddns-update-style ad-hoc; filename "pxelinux.0"; next-server 10.1.0.11; subnet 10.1.0.0 netmask 255.255.0.0 { default-lease-time 604800; range 10.1.0.100 10.1.0.199; option routers 10.1.0.11; option subnet-mask 255.255.0.0; option domain-name-servers 10.1.0.11; option netbios-name-servers 10.1.0.11; option domain-name "miraclelinux.com"; } 3) /etc/dhcpd.conf の 設 定 が 終 わったら DHCP サーバーを 起 動 します # /sbin/chkconfig dhcpd on # /sbin/service dhcpd start (2)TFTP サーバーの 設 定 TFTP サーバーを 構 成 します 1) tftp-server パッケージがまだインストールされていない 場 合 はインストールします インストール CD(2 of 2) を CD-ROM ドライブに 挿 入 してください tftp-server には xinetd が 必 要 です もしも xinetd がまだイン ストールされてなければ 事 前 に インストール CD(1 of 2) から xinetd をインストールしてください # /bin/mount -r /dev/cdrom /mnt/cdrom # /bin/rpm -ivh /mnt/cdrom/asianux/rpms/tftp-server-0.39-1.i386.rpm 2) インストールが 終 わったら TFTP サーバーを 有 効 にします # /sbin/chkconfig tftp on # /sbin/service xinetd restart 16
2.2 ブートの 種 類 (3)pxelinux の 設 定 syslinux パッケージに 含 まれている pxelinux を TFTP サーバーに 設 定 します 1) syslinux パッケージがまだインストールされていない 場 合 はインストールします インストール CD(1 of 2) を CD-ROM ドライブに 挿 入 してください # /bin/mount -r /dev/cdrom /mnt/cdrom # /bin/rpm -ivh /mnt/cdrom/asianux/rpms/syslinux-2.11-1.i386.rpm 2) syslinux パッケージに 含 まれるドキュメント/usr/share/doc/syslinux-2.11/pxelinux.doc を 確 認 します これまでの 設 定 と これ 以 降 の 設 定 を 確 認 できます 3) 次 に pxelinux.0 を TFTP サーバーにコピーします TFTP サーバーがサービスするディレクトリは デフォ ルトでは/tftpboot です # /bin/mkdir /tftpboot; cp /usr/lib/syslinux/pxelinux.0 /tftpboot 4) MIRACLE LINUX の PXE ブート 用 カーネルを TFTP サーバーにコピーします インストール CD(1 of 2) を CD-ROM ドライブに 挿 入 してください # /bin/mount -r /dev/cdrom /mnt/cdrom # /bin/cp /mnt/cdrom/images/pxeboot/vmlinuz /tftpboot # /bin/cp /mnt/cdrom/images/pxeboot/initrd.img /tftpboot 5) pxelinux の 設 定 ファイル/tftpboot/pxelinux.cfg/default を 作 成 します # /bin/mkdir /tftpboot/pxelinux.cfg # /bin/vi /tftpboot/pxelinux.cfg/default 通 常 の/tftpboot/pxelinux.cfg/default の 内 容 は 次 のようになります default linux prompt 0 label linux kernel vmlinuz append initrd=initrd.img devfs=nomount vga=788 17
第 2 章 インストール 開 始 PXE とネットワークインストレーション(NFS/FTP/HTTP)と 第 5 章 で 紹 介 するキックスタートとを 組 み 合 わせる と 入 力 作 業 がほとんど 必 要 ないインストレーションを 実 施 できます 例 えば HTTP とキックスタートを 利 用 するための 設 定 は 次 のようになります default linux prompt 0 label linux kernel vmlinuz append ksdevice=eth0 ip=dhcp method=http://x.x.x.x/kit ks=http://x.x.x.x/ks.cfg initrd=initrd.img method=にはインストール CD を 展 開 したディレクトリ( 以 降 の 節 で 説 明 します)の URL を 指 定 し ks=には キックスタートの 設 定 ファイルを 指 定 します 6) 以 上 でサーバー 側 の 準 備 は 完 了 です 7) Asianux をインストールするマシン 側 では BIOS 設 定 を 確 認 します ブートデバイスの 順 序 で PXE デバイ スが 最 初 になっているかどうかを 確 認 し なっていなければ 変 更 して 最 初 に 設 定 します 以 上 で PXE ブートのための 準 備 は 完 了 です インストールされるシステムを 起 動 してください 正 しく 設 定 されて いる 場 合 は インストーラが 起 動 します PXE ブートに 成 功 すると インストールの 種 類 として 次 の 5 種 類 の 中 からどれか 1 つを 選 択 できます それぞれ については 以 降 の 節 で 説 明 します CDROM HDD NFS FTP HTTP 2.3 インストールの 種 類 ここからは 5 種 類 のインストール 方 法 のそれぞれについて 説 明 します 18
2.3 インストールの 種 類 2.3.1 CD-ROM インストール 媒 体 として CD-ROM を 利 用 するには インストールするシステムの CD-ROM ドライブに インストー ル CD(1 of 2) が 入 っていることを 確 認 して インストール 方 法 (Installation Method) 画 面 で ローカル CDROM (Local CDROM)を 選 択 します CD-ROM からマシンを 起 動 した 場 合 は 通 常 CD-ROM を 利 用 したイ ンストールが 継 続 して 実 施 されるため インストール 方 法 を 選 択 する 必 要 がありません 2.3.2 HDD インストール 媒 体 として HDD を 利 用 するには インストールするシステムに 接 続 されている HDD のどれか 1 つ のパーティションに インストール CD(1 of 2) のイメージファイル(たとえば Asianux-2-disc1.iso)を 置 いておく 必 要 があります また そのパーティションは ext2 ext3 FAT のどれかの 形 式 でなくてはなりません インストール 方 法 (Installation Method) 画 面 で ハードドライブ (Hard drive)を 選 択 すると 図 2-2 のようにパー ティションの 選 択 画 面 が 表 示 されます ここでイメージファイルが 置 いてあるパーティションを 選 び ディレクトリ 名 を 入 力 します インストーラは 指 定 され たディレクトリ 内 のファイルを 走 査 してイメージファイルを 探 し 出 すので イメージファイル 名 自 体 を 入 力 する 必 要 は ありません イメージファイルを 検 出 できたら インストールが 続 行 されます 図 2-2 HDD 設 定 19
第 2 章 インストール 開 始 2.3.3 NFS インストール 媒 体 として NFS を 利 用 するには あらかじめ NFS サーバーを 用 意 して インストールイメージを 展 開 したディレクトリをエクスポートしておく 必 要 があります エクスポートするディレクトリには インストール CD(1 of 2) と インストール CD(2 of 2) の 両 方 を 展 開 しておき ます 展 開 先 のファイルシステムに 十 分 な 空 き 容 量 (1.3GB 程 度 )があることを 確 認 してから 展 開 してください CD-ROM ドライブを/mnt/cdrom ディレクトリにマウントして 中 身 を/kit ディレクトリに 展 開 する 例 を 示 します # /bin/mkdir /kit ここで インストールCD(1 of 2) をドライブに 挿 入 します 自 動 的 にマウントされた 場 合 は 次 のmountコマンドは 省 略 します # /bin/mount -r /dev/cdrom /mnt/cdrom # /bin/tar cf - -C /mnt/cdrom. /bin/tar xpf - -C /kit # /bin/umount /mnt/cdrom ここで インストールCD(1 of 2) をドライブから 取 り 出 し インストールCD(2 of 2) を 挿 入 します 自 動 的 にマウントされた 場 合 は 次 のmountコマンドは 省 略 します # /bin/mount -r /dev/cdrom /mnt/cdrom # /bin/tar cf - -C /mnt/cdrom. /bin/tar xpf - -C /kit # /bin/umount /mnt/cdrom インストール 方 法 (Installation Method) 画 面 で NFS イメージ (NFS image)を 選 択 すると TCP/IP を 設 定 する 画 面 が 表 示 されます( 図 2-3) DHCP を 選 ぶか 固 定 IP アドレスと 必 要 な 情 報 を 入 力 してください 図 2-3 TCP/IP 設 定 20
2.3 インストールの 種 類 図 2-4 NFS 設 定 TCP/IP を 正 しく 構 成 できると NFS 設 定 画 面 が 表 示 されます( 図 2-4) NFS サーバーの 名 前 または IP アドレス と サーバーがエクスポートしている NFS のディレクトリ 名 を 入 力 してください ディレクトリのマウントに 成 功 すると インストールが 始 まります 21
第 2 章 インストール 開 始 2.3.4 FTP インストール 媒 体 として FTP を 利 用 するには あらかじめ FTP サーバーを 用 意 して サーバーにインストールイメー ジを 展 開 したディレクトリを 用 意 しておく 必 要 があります このディレクトリには インストール CD(1 of 2) と インス トール CD(2 of 2) の 両 方 を 展 開 しておきます 展 開 方 法 は 2.3.3 NFS を 参 照 してください インストール 方 法 (Installation Method) 画 面 で FTP を 選 択 すると 20 ページの 図 2-3 のようにネットワークの TCP/IP を 設 定 する 画 面 が 表 示 されます DHCP を 選 ぶか 固 定 IP アドレスと 必 要 な 情 報 を 入 力 してください TCP/IP を 正 しく 構 成 できると 図 2-5 のように FTP の 設 定 画 面 が 表 示 されます ここで FTP サーバーの 名 前 ま たは IP アドレスと サーバー 上 の Asianux のディレクトリ 名 を 入 力 してください 図 2-5 FTP 設 定 Anonymous FTP ではない 場 合 には チェックをオンにして 次 の 画 面 でアカウント 名 とパスワードを 入 力 します FTP 経 由 でのインストールデータの 取 り 込 みに 成 功 すると 続 いてインストールが 始 まります 22
2.3 インストールの 種 類 2.3.5 HTTP インストール 媒 体 として HTTP を 利 用 するには あらかじめ HTTP サーバーを 用 意 して サーバーにインストール イメージを 展 開 したディレクトリを 用 意 しておく 必 要 があります このディレクトリには インストール CD(1 of 2) と インストール CD(2 of 2) の 両 方 を 展 開 しておきます 展 開 方 法 は 20 ページの 2.3.3 NFS を 参 照 してください インストール 方 法 (Installation Method) 画 面 で HTTP を 選 択 すると 20 ページの 図 2-3 のようにネットワーク の TCP/IP を 設 定 する 画 面 が 表 示 されます DHCP を 選 ぶか 固 定 IP アドレスと 必 要 な 情 報 を 入 力 してください TCP/IP を 正 しく 構 成 できると 図 2-6 のように HTTP の 設 定 画 面 が 表 示 されます ここで HTTP サーバーの 名 前 または IP アドレスと サーバー 上 の Asianux のディレクトリ 名 を 入 力 してください 図 2-6 HTTP 設 定 HTTP 経 由 でのインストールデータの 取 り 込 みに 成 功 すると 続 いてインストールが 始 まります 23
第 3 章 グラフィカルモード この 章 で 説 明 する 内 容 目 的 機 能 グラフィカルモードでのインストールを 理 解 する グラフィカルモードが 提 供 するシステム 構 成 パッケージ 構 成 必 要 な RPM 設 定 ファイル 章 の 流 れ 関 連 URL 1 概 要 2 言 語 選 択 3 使 用 権 許 諾 4 キーボード 5 パーティション 6 ブートローダ 7 ネットワーク 8 タイムゾーン 設 定 9 root パスワード 10 パッケージ 選 択 11 インストール 確 認 12 ランレベルと X 設 定 のカスタマイズ 13 完 了
第 3 章 グラフィカルモード 3.1 概 要 グラフィカルモードでのインストールについて 表 示 される 画 面 をもとに 説 明 します グラフィカルモードでは マウスポインタを 項 目 に 合 わせ クリックすることで 選 択 できます また 画 面 下 部 に 表 示 される 以 下 のボタンをクリックすることで 画 面 を 操 作 できます 表 3-1 グラフィカルモードのボタン 操 作 ボタン 名 操 作 [ 次 (N)]ボタン [Next]ボタン 選 択 した 項 目 を 確 定 して 次 の 画 面 を 表 示 する [ 戻 る(B)]ボタン [Back]ボタン 前 の 画 面 に 戻 る [ 終 了 (E)]ボタン [Exit]ボタン インストールを 途 中 で 終 了 する グラフィカルモードでインストーラが 立 ち 上 がると 最 初 の 画 面 が 表 示 されます( 図 3-1) [Next]ボタンをクリック して 先 に 進 んでください 図 3-1 スタート 26
3.2 言 語 選 択 3.2 言 語 選 択 図 3-2 言 語 選 択 インストーラが 表 示 する 言 語 を 一 覧 から 選 択 します ここで 選 択 した 言 語 がインストール 後 のシステムでの 標 準 の 言 語 になります 27
第 3 章 グラフィカルモード 3.3 使 用 権 許 諾 図 3-3 使 用 権 許 諾 案 内 にしたがって 使 用 権 許 諾 契 約 書 を 確 認 します 必 ず 全 文 を 読 んだ 上 で 選 択 してください 同 意 する 場 合 は [ 同 意 する]をチェックしてから[ 次 へ(N)]をクリックしてください 同 意 しない 場 合 は [ 同 意 しない]をチェックして[ 終 了 (E)]をクリックしてください 28
3.4 キーボード 3.4 キーボード 図 3-4 キーボード 使 用 するキーボードの 設 定 をします 日 本 語 配 列 のキーボードの 場 合 は[ 日 本 語 ]を 選 択 してください 英 語 配 列 のキーボードの 場 合 は[ 英 語 (アメリカ 合 衆 国 )]を 選 択 してください キーボードを 選 択 したら [ 次 へ(N)]ボタンをクリックして 次 のステップに 進 みます 29
第 3 章 グラフィカルモード 3.5 パーティション 図 3-5 パーティション パーティションの 設 定 方 法 を 選 択 します 自 動 パーティション 設 定 インストーラが 自 動 的 にパーティションを 設 定 します 自 動 的 に 設 定 されたパーティション 情 報 を 元 にユー ザーが 変 更 を 行 うこともできます Disk Druid を 使 用 して 手 動 パーティション 設 定 パーティションの 設 定 をすべてユーザーが 行 います 注 意 : パーティションの 基 本 については サーバー 構 築 運 用 ガイド の 第 4 章 ディスク 管 理 を 参 照 してくださ い パーティションは 単 一 にするのではなく 分 割 することでファイルシステムの 障 害 や 容 量 不 足 などのトラブル 範 囲 を 部 分 的 に 抑 えることができます 詳 しくは サーバー 構 築 運 用 ガイド の 第 4 章 ディスク 管 理 を 参 照 してください ハードディスクや RAID カードによっては 作 成 できるパーティションの 数 に 制 限 がある 場 合 があります システムにすでにデータが 格 納 されている 場 合 には 安 全 のために 必 ず 事 前 にバックアップを 実 施 してく ださい 30
3.5 パーティション 3.5.1 自 動 設 定 図 3-6 自 動 パーティション 設 定 自 動 パーティションを 設 定 するドライブに 対 する 処 理 方 針 を 選 択 します 現 在 のパーティションを 消 去 したくない 場 合 は[ 全 てのパーティションを 残 し 空 いているスペースを 利 用 する]を 選 んでください それ 以 外 を 選 ぶと 既 存 のパーティションが 消 去 されます 自 動 パーティションによって 設 定 された 構 成 を 確 認 したり 変 更 する 場 合 は [ 作 成 された(そして 変 更 された)パー ティションを 確 認 (V)]のチェックボックスをオンにします この 状 態 で[ 次 へ(N)]ボタンをクリックすると Disk Druid 画 面 に 移 ります このチェックボックスがオフの 状 態 で[ 次 へ(N)]ボタンをクリックすると ブートローダの 設 定 に 移 りま す 31
第 3 章 グラフィカルモード 3.5.2 Disk Druid を 使 用 した 手 動 設 定 図 3-7 DiskDruid 既 存 のパーティションをそのまま 使 う 場 合 は [ 編 集 ]を 選 択 してパーティションのマウントポイントを 指 定 します 新 たにパーティションの 設 定 を 行 う 場 合 は 既 存 のパーティションを[ 削 除 ]してから[ 新 規 ]で 追 加 します 新 規 (W) 編 集 (E) 削 除 (D) リセット(S) RAID(A) LVM(L) 新 しいパーティションを 追 加 します 選 択 されているパーティションのマウントポイントやファイルシステムの 種 類 を 変 更 できます 選 択 されているパーティションを 削 除 します それまでに 行 ったすべての 変 更 を 無 効 にして 元 の 状 態 に 戻 します ソフトウェア RAID パーティションおよびデバイスを 作 成 します LVM ボリュームグループを 作 成 します 注 意 : 初 期 状 態 では 既 存 のパーティションが 表 示 されます 既 存 パーティションのサイズを 変 更 することはできません いったん 削 除 してから 新 規 作 成 してください パーティション 番 号 (デバイス 欄 に 表 示 されるデバイス 名 の 最 後 の 数 字 )は 指 定 できません / (ルート)パーティションとスワップパーティションを 設 定 しないと 次 のステップに 進 めません 32
3.5 パーティション 3.5.3 パーティション 作 成 DiskDruid でパーティションを 作 成 するときに 指 定 できるファイルシステムタイプは E xt3 ReiserFS XFS など を 選 択 できます またソフトウェア RAID や LVM 用 のパーティションも 作 成 することができます また Diskdump 機 能 を 有 効 にするために diskdump 用 のパーティションの 確 保 も 行 うことができます なお diskdump 用 パーティショ ンのサイズは 搭 載 メモリの 1.05 倍 を 確 保 してください 1 度 作 成 したパーティションを 後 で 変 更 することは 難 しい ため インストール 前 に 十 分 に 検 討 した 上 でパーティションの 作 成 ファイルシステムの 指 定 を 行 ってください 図 3-8 パーティション 新 規 作 成 33
第 3 章 グラフィカルモード 3.5.4 ソフトウェア RAID 設 定 [RAID(A)]を 選 択 するとソフトウェア RAID パーティションおよびデバイスを 作 成 することができます ソフトウェア RAID パーティションが 無 い 場 合 は 以 下 の 画 面 が 表 示 されソフトウェア RAID パーティションを 作 成 するステップとなります 図 3-9 ソフトウェア RAID ソフトウェア RAID パーティション 作 成 画 面 が 表 示 されるので 割 り 当 て 容 量 を 指 定 し[OK(O)]ボタンを 押 してく ださい RAID 構 成 に 必 要 な 数 だけパーティションを 作 成 します その 際 容 量 は 全 て 同 一 にするようにしてください RAID 構 成 に 必 要 な 数 だけパーティションを 作 成 した 後 再 度 [RAID(A)]を 選 択 すると RAID デバイス 作 成 が 自 動 で 選 択 され RAID デバイスの 構 成 を 行 うことができます 34
3.5 パーティション 図 3-10 RAID パーティション 新 規 作 成 図 3-11 パーティション 構 成 図 3-12 RAID デバイス 必 要 な 全 ての RAID デバイスを 構 成 したら [ 次 へ(N)]ボタンを 押 し 次 のステップに 進 みます 35
第 3 章 グラフィカルモード 図 3-13 RAID 構 成 設 定 図 3-14 パーティション 構 成 36
3.5.5 LVM 設 定 3.5 パーティション [LVM(L)]を 選 択 すると LVM を 構 成 し その 上 に 必 要 な 論 理 ボリュームを 作 成 することができます LVM を 構 成 する 事 前 準 備 としてディスク 上 に 物 理 ボリューム 用 のパーティションを 割 り 当 てる 必 要 があります 図 3-15 物 理 ボリューム 作 成 図 3-16 物 理 ボリューム 作 成 LVM 用 の 物 理 ボリューム 作 成 ができたら [LVM(L)]を 選 択 し LVM の 構 成 を 行 います 37
第 3 章 グラフィカルモード 図 3-17 論 理 ボリューム 作 成 論 理 ボリュームの[ 追 加 (A)]ボタンを 選 択 し マウントポイント 容 量 を 指 定 し 論 理 ボリュームを 作 成 します 図 3-18 論 理 ボリューム 作 成 必 要 な 全 ての 論 理 ボリュームを 構 成 したら [ 次 へ(N)]ボタンを 押 し 次 のステップに 進 みます 38
3.5 パーティション 図 3-19 パーティション 構 成 39
第 3 章 グラフィカルモード 3.6 ブートローダ 図 3-20 ブートローダ MIRACLE LINUX をインストールしたコンピュータをサーバーとして 運 用 する 場 合 は GRUB を MBR にインストー ルすることを 推 奨 します 他 のオペレーティングシステムとの 混 在 は 推 奨 できませんので 試 験 的 なインストールに 留 めてください 注 意 : すでにブートローダが MBR(マスターブートレコード)にインストールされている 場 合 GRUB をインストー ルする 場 所 に MBR を 指 定 すると 既 存 のブートローダが 上 書 きされます 既 存 のブートローダを 残 す 場 合 は[ブートパーティションの 最 初 のセクタ]を 選 択 してください XFS ファイルシステムは ファイルシステムの 仕 様 上 ブートパーティションの 最 初 のセクタにブートローダ をインストールすることはできません 40
3.7 ネットワーク 3.7 ネットワーク 図 3-21 ネットワーク 画 面 上 段 でネットワークデバイスごとにネットワークの 設 定 をします デフォルトで DHCP になっていますが 固 定 IP アドレスにも 設 定 できます 固 定 IP アドレスに 変 更 すると 画 面 下 段 の[その 他 の 設 定 ]が 入 力 可 能 になりま す DHCP を 利 用 する 場 合 は コンピュータを 接 続 するネットワーク 上 に DHCP サーバーが 必 要 です 注 意 : 設 定 内 容 がわからない 場 合 には 接 続 するネットワークの 管 理 者 に 必 ず 問 い 合 わせてください ホスト 名 を 指 定 する 場 合 は 必 ず FQDN(Fully Qualified Domain Name hostname.example.com の 形 式 ) で 入 力 してください FQDN を 指 定 しなかった 場 合 には ネットワークを 利 用 するプログラムが 正 常 に 動 作 しない 可 能 性 があります 41
第 3 章 グラフィカルモード 3.7.1 固 定 IP アドレス 設 定 ネットワークデバイスの[ 編 集 (E)]をクリックすると インターフェイスの 編 集 画 面 が 表 示 されます [DHCP を 使 用 して 設 定 (D)]のチェックを 外 し [IP アドレス(I)]と[ネットマスク(M)]を 入 力 してください [OK(O)]ボタンを 押 すと 前 画 面 ( 図 3-23)に 戻 ります 図 3-22 インターフェイス 編 集 42
3.7 ネットワーク 図 3-23 ネットワーク ホスト 名 および その 他 の 設 定 が 入 力 可 能 になりますので 該 当 する 値 を 入 力 します 43
第 3 章 グラフィカルモード 3.8 タイムゾーン 設 定 図 3-24 タイムゾーン 日 本 語 でインストールしている 場 合 は タイムゾーンが アジア/ 東 京 が 自 動 的 に 設 定 されます タイムゾーンを[ 場 所 (L)]に 表 示 されている 一 覧 表 から 選 択 するか 地 図 上 をクリックするかして 決 定 してくださ い 必 要 に 応 じて[システムクロックで UTC を 使 用 (U)]を 選 択 し 設 定 して 下 さい 44
3.9 root パスワード 3.9 root パスワード 図 3-25 root パスワード システムの root ユーザーのパスワードを 設 定 します 確 認 のため 2 回 入 力 します 注 意 : パスワードは 6 文 字 以 上 でなければなりません 覚 えやすく 容 易 に 推 測 できないもので 大 文 字 小 文 字 数 字 を 含 むものが 良 いパスワードだとされています root は 強 力 な 権 限 を 持 っています 外 部 からの 侵 入 者 に 容 易 に 推 測 できるパスワードを 設 定 していると システムが 侵 入 者 に 制 御 される 恐 れがあります 45
第 3 章 グラフィカルモード 3.10 パッケージ 選 択 図 3-26 パッケージ 選 択 インストールするパッケージを 選 択 します 最 小 システムが 起 動 するための 最 小 限 のパッケージのみがインストールされます X Window System やデスクトップ 環 境 サーバープログラムなどはインストールされません すべて すべてのパッケージがインストールされます カスタマイズ インストールするパッケージを 任 意 に 選 択 します [ 最 小 ]または[すべて]を 選 んで[ 次 へ(N)]をクリックすると 48 ページのインストール 確 認 の 画 面 に 進 みます [パッケージのセットをカスタマイズ]を 選 んで[ 次 へ(N)]をクリックすると 47 ページのカスタマイズ 画 面 に 進 みま す 注 意 : インストールするパッケージの 合 計 サイズ+500MB( 作 業 領 域 )の 空 き 容 量 が /usr ディレクトリのパーティショ ンに 必 要 です たりない 場 合 は 警 告 が 表 示 されるので パッケージを 減 らすか または 前 のステップに 戻 って パーティションのサイズを 増 やしてください 46
3.10 パッケージ 選 択 3.10.1 パッケージのカスタマイズ 図 3-27 パッケージのカスタマイズ インストールするパッケージをグループ 単 位 で 選 択 できます( 図 3-27) 選 択 したグループの 右 端 に 表 示 される [ 詳 細 をクリックすると そのグループ 中 に 含 まれるパッケージを 個 別 に 選 択 できます( 図 3-28) 図 3-28 パッケージグループの 詳 細 47
第 3 章 グラフィカルモード 3.11 インストール 確 認 図 3-29 インストール 確 認 インストールの 最 終 確 認 です ここで[ 次 へ(N)]をクリックすると パーティション 設 定 やパッケージのインストール が 実 行 されるので 後 戻 りはできません [ 次 へ(N)]をクリックする 前 であればインストールを 中 止 することができま す これまでのステップで 行 った 設 定 がすべて 正 しければ [ 次 へ(N)]をクリックしてインストールを 開 始 してください パッケージのインストールの 途 中 で インストール CD(2 of 2) に 入 れ 替 えるように 表 示 された 場 合 は インストー ル CD(1 of 2) を 取 り 出 してから インストール CD(2 of 2) をドライブに 入 れて[OK(O)]をクリックしてください 図 3-30 ディスク 2 要 求 画 面 48
3.12 ランレベルと X 設 定 のカスタマイズ 3.12 ランレベルと X 設 定 のカスタマイズ 図 3-31 X Window System のカスタマイズ X Window System がインストールされなかった 場 合 は この 画 面 は 表 示 されません インストール 後 のシステムで X Window System を 自 動 的 に 起 動 する 場 合 は ログインの 種 類 に[グラフィカル]を 選 択 してください [テキスト]を 選 択 すると テキストベースのログイン 画 面 になります 注 意 : X Window System において 表 示 できる 色 の 数 や 画 面 の 解 像 度 は ビデオカードによって 異 なります インストー ルするシステムのビデオカード 対 応 状 況 は 次 のサイトで 確 認 してください http://www.x.org/x11r6.8.2/doc/relnotes.html 49
第 3 章 グラフィカルモード 3.13 完 了 図 3-32 完 了 MIRACLE LINUX のインストールが 完 了 しました フロッピーディスクが FDD に 入 っている 場 合 は 取 り 出 してください [ 終 了 (E)]をクリックして CD-ROM ドライブからトレーが 排 出 されたら インストール CD(1 of 2) または インストー ル CD(2 of 2) を 取 り 出 します インストール 完 了 後 の MIRACLE LINUX の 運 用 については サーバー 構 築 運 用 ガイド を 参 照 してください 注 意 : インストール CD(2 of 2) が CD-ROM ドライブに 入 っている 場 合 [ 再 起 動 (T)]をクリックすると CD-ROM が 排 出 されます すぐに CD-ROM を 取 り 出 さないと 再 びトレーが 格 納 されますので 注 意 してください インストール CD(2 of 2) の 取 り 出 しに 失 敗 した 場 合 は BIOS 表 示 されたときに CD-ROM ドライブのイジェ クトボタンを 押 して 取 り 出 してください その 後 [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを 押 してコンピュータを 再 起 動 し てください 50
第 4 章 テキストモード この 章 で 説 明 する 内 容 目 的 機 能 テキストモードでのインストールを 理 解 する テキストモードが 提 供 するシステム 構 成 パッケージ 構 成 必 要 な RPM 設 定 ファイル 章 の 流 れ 関 連 URL 1 概 要 2 言 語 選 択 3 使 用 権 許 諾 4 キーボード 5 パーティション 6 ブートローダ 7 ネットワーク 8 タイムゾーン 設 定 9 root パスワード 10 パッケージ 選 択 11 インストール 確 認 12 ランレベルと X 設 定 のカスタマイズ 13 完 了
第 4 章 テキストモード 4.1 概 要 テキストモードでのインストールについて 表 示 される 画 面 を 元 に 説 明 します テキストモードでは カーソルを 項 目 に 合 わせてキーを 押 すことで 項 目 を 選 択 します 項 目 間 のカーソル 移 動 選 択 リスト 内 のカーソルの 移 動 チェックボックスの 選 択 選 択 項 目 の 決 定 [Tab] [ ] [ ] [Alt]+[Tab] [Shift]+[Tab] [ ] [ ] [Space] [Enter] [Space] また 画 面 下 部 に 表 示 されるボタンにカーソルを 合 わせて[Enter]キーを 押 すことで 画 面 を 操 作 できます [OK] を 選 ぶか[F12]キーを 押 すと その 画 面 で 選 択 した 項 目 を 確 定 して 次 の 画 面 を 表 示 します [ 戻 る]を 押 すと 前 の 画 面 に 戻 ります テキストモードでは 図 4-18(70 ページ)の 画 面 で[OK]を 押 す 前 であれば いつでもインストールを 中 止 できま す インストールを 中 止 する 場 合 は [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを 押 す([Ctrl]キー を 押 しながら[Atl]キーを 押 し さ らに[Delete]キーを 押 す)か コンピュータ 本 体 にあるリセットスイッチを 押 します ただし パーティションの 設 定 は 反 映 されるので パーティションを 変 更 した 場 合 は その 時 点 での 既 存 データは 消 去 されています テキストモードでインストーラが 立 ち 上 がると 図 4-1 が 表 示 されるので[OK]を 選 択 して 次 に 進 んでください 図 4-1 テキストモードの 開 始 画 面 54
4.2 言 語 選 択 (Language Selection) 4.2 言 語 選 択 (Language Selection) 図 4-2 言 語 選 択 インストーラが 表 示 する 言 語 を 一 覧 から 選 択 します ここで 選 択 した 言 語 がインストール 後 のシステムでの 標 準 の 言 語 になります 55
第 4 章 テキストモード 4.3 使 用 権 許 諾 図 4-3 使 用 権 許 諾 案 内 にしたがって 使 用 権 許 諾 契 約 書 を 確 認 します 必 ず 全 文 を 読 んだうえで 選 択 してください 同 意 する 場 合 は [ 同 意 する]を 選 択 してください 同 意 しない 場 合 は ここでインストーラを 終 了 してください 56
4.4 キーボード 4.4 キーボード 図 4-4 キーボード 使 用 するキーボードを 選 択 します 日 本 語 配 列 のキーボードの 場 合 は[ 日 本 語 106 キーボード]を 選 択 してください 英 語 配 列 のキーボードの 場 合 は[ 英 語 (U.S.)101 キーボード]を 選 択 してください 57
第 4 章 テキストモード 4.5 パーティション 図 4-5 ディスクパーティション パーティションの 設 定 方 法 を 選 択 します 自 動 パーティション 設 定 インストーラが 自 動 的 にパーティションを 設 定 します 自 動 的 に 設 定 されたパーティション 情 報 を 元 にユー ザーが 変 更 することもできます Disk Druid パーティションの 設 定 をすべてユーザーが 行 います 注 意 : システムにすでにデータが 格 納 されている 場 合 には 安 全 のために 必 ず 事 前 にバックアップしておいてくだ さい 58
4.5 パーティション 4.5.1 自 動 設 定 図 4-6 自 動 パーティション 設 定 自 動 パーティションを 設 定 するドライブに 対 しての 処 理 方 針 を 選 択 します 現 在 のパーティションを 消 去 したくな い 場 合 は[ 全 てのパーティションを 残 し 空 いているスペースを 利 用 する]を 選 択 してください それ 以 外 を 選 ぶとパー ティションが 消 去 されます [OK]を 選 択 すると 自 動 パーティションによって 設 定 された 構 成 を DiskDruid 画 面 で 確 認 します 59
第 4 章 テキストモード 4.5.2 DiskDruid を 使 用 した 手 動 設 定 図 4-7 Disk Druid 初 期 状 態 では 既 存 のパーティションが 表 示 されます 既 存 のパーティションをそのまま 使 う 場 合 は [ 編 集 ]を 選 択 してパーティションのマウントポイントを 指 定 します 新 たにパーティションの 設 定 を 行 う 場 合 は 既 存 のパーティ ションを[ 削 除 ]してから[ 新 規 ]で 追 加 します Disk Druid では 次 のような 操 作 が 可 能 です ボタン キー 操 作 [ 新 規 ] [F2] 新 しいパーティションを 追 加 します [ 編 集 ] [F3] 選 択 されているパーティションのマウントポイントやファイルシステムの 種 類 を 変 更 します [ 削 除 ] [F4] 選 択 されているパーティションを 削 除 します [F5] それまでに 行 ったすべての 変 更 を 無 効 にして 元 の 状 態 に 戻 します [LVM] LVM ボリュームグループを 作 成 します [RAID] ソフトウェア RAID パーティションおよびデバイスを 作 成 します [OK] [F12] Disk Druid を 終 了 して 次 の 画 面 に 進 みます 注 意 : 既 存 パーティションのサイズを 変 更 することはできません いったん 削 除 してから 新 規 作 成 してください パーティション 番 号 (デバイス 欄 に 表 示 されるデバイス 名 の 最 後 の 数 字 )は 指 定 できません / (ルート) 用 パーティションとスワップパーティションを 設 定 しないと 次 のステップに 進 めません 60
4.6 ブートローダ 4.6 ブートローダ 図 4-8 ブートローダの 設 定 GRUB からブートするオペレーティングシステムが 格 納 されているパーティションが 表 示 されます インストーラが 用 意 したブートラベルを 変 更 したい 場 合 は [ 編 集 ]を 選 択 してラベルを 入 力 してください 注 意 : GRUB を MBR にインストールして 他 のオペレーティングシステムと 共 存 させる 場 合 ブートラベルをわかり やすいものに 設 定 しておくと 起 動 時 にオペレーティングシステムを 識 別 しやすくなります ただし サーバーとして 運 用 する 場 合 は 他 のオペレーティングシステムとの 共 存 は 避 けて MIRACLE LINUX だけをインストールした 環 境 を 推 奨 します XFS ファイルシステムは ファイルシステムの 仕 様 上 ブートパーティションの 最 初 のセクタにブートローダ をインストールすることはできません 61
第 4 章 テキストモード 4.6.1 ブートローダのインストール 場 所 図 4-9 ブートローダの 設 定 MIRACLE LINUX をインストールしたコンピュータをサーバーとして 運 用 する 場 合 には GRUB を MBR にイン ストールすることを 推 奨 します 他 のオペレーティングシステムとの 混 在 は 推 奨 できませんので 試 験 的 なインストー ルに 留 めてください 注 意 : すでにブートローダが MBR(マスターブートレコード)にインストールされている 場 合 GRUB をインストールす る 場 所 に MBR を 指 定 すると 既 存 のブートローダが 上 書 きされます 既 存 のブートローダを 残 す 場 合 は ブー トパーティションの 最 初 のセクタ を 選 択 してください 62
4.6 ブートローダ 4.6.2 GRUB パスワードの 設 定 図 4-10 GRUB パスワードの 設 定 GRUB パスワードを 使 用 する 場 合 は チェックボックスを 選 択 して 有 効 にしてからパスワードを 入 力 してくだ さい GRUB パスワードを 使 用 しない 場 合 は チェックボックスをオフにしたまま 次 へ 進 んでください 63
第 4 章 テキストモード 4.7 ネットワーク ネットワークデバイスごとにネットワークの 設 定 をします デフォルトで DHCP になっていますが 固 定 IP アドレス に 変 更 することが 可 能 です 図 4-11 ネットワーク 設 定 固 定 IP アドレスに 設 定 すると 次 のステップでゲートウェイと DNS の 設 定 画 面 が 表 示 され( 図 4-12) その 後 ホスト 名 の 設 定 に 移 ります( 図 4-13) DHCP を 選 択 した 場 合 は ホスト 名 の 設 定 に 移 ります( 図 4-13) DHCP を 利 用 する 場 合 は コンピュータを 接 続 するネットワーク 上 に DHCP サーバーが 必 要 です 注 意 : 設 定 内 容 がわからない 場 合 には 接 続 するネットワークの 管 理 者 に 必 ず 問 い 合 わせてください ホスト 名 を 指 定 する 場 合 は 必 ず FQDN(Fully Qualified Domain Name hostname.example.com の 形 式 ) で 入 力 してください FQDN を 指 定 しなかった 場 合 には ネットワークを 利 用 するプログラムが 正 常 に 動 作 しない 可 能 性 があります 64
4.7 ネットワーク 図 4-12 その 他 のネットワーク 設 定 図 4-13 ホスト 名 設 定 65
第 4 章 テキストモード 4.8 タイムゾーン 設 定 図 4-14 タイムゾーン 日 本 語 でインストールしている 場 合 は タイムゾーンが アジア/ 東 京 に 自 動 的 に 設 定 されます タイムゾーンに 表 示 されている 一 覧 表 から 選 択 して 決 定 してください 必 要 に 応 じて[System clock uses UTC]を 選 択 し 設 定 して 下 さい 66
4.9 root パスワード 4.9 root パスワード 図 4-15 root パスワード システムの root ユーザーのパスワードを 設 定 します 確 認 のため 2 回 入 力 します 注 意 : パスワードは 6 文 字 以 上 でなければなりません 覚 えやすく 容 易 に 推 測 できないもので 大 文 字 小 文 字 数 字 を 含 むものが 良 いパスワードだとされています root は 強 力 な 権 限 を 持 っています 外 部 からの 侵 入 者 に 容 易 に 推 測 できるパスワードを 設 定 していると システムが 侵 入 者 に 制 御 される 恐 れがあります 67
第 4 章 テキストモード 4.10 パッケージの 選 択 図 4-16 パッケージの 選 択 インストールするパッケージを 選 択 します 最 小 システムが 起 動 するための 最 小 限 のパッケージのみがインストールされます X Window System やデスクトップ 環 境 サーバープログラムなどはインストールされません すべて すべてのパッケージがインストールされます カスタマイズ インストールするパッケージを 任 意 に 選 択 します [ 最 小 ]または[すべて]を 選 んで[OK]をクリックすると 70 ページのインストール 確 認 の 画 面 に 進 みます [パッケージのセットをカスタマイズ]を 選 んで[OK]をクリックすると 69 ページのカスタマイズ 画 面 に 進 みます 注 意 : インストールするパッケージの 合 計 サイズ+500MB( 作 業 領 域 )の 空 き 容 量 が /usr ディレクトリのパーティショ ンに 必 要 です たりない 場 合 は 警 告 が 表 示 されるので パッケージを 減 らすか または 前 のステップに 戻 って パーティションのサイズを 増 やすかしてください 68
4.10 パッケージの 選 択 4.10.1 パッケージのカスタマイズ 図 4-17 パッケージのカスタマイズ インストールするパッケージをグループ 単 位 で 選 択 することができます また [F2]キーを 押 すと 選 択 したグループに 含 まれるパッケージを 個 別 に 選 択 できます 69
第 4 章 テキストモード 4.11 インストール 確 認 図 4-18 インストール 確 認 インストールの 最 終 確 認 です ここで[OK]を 選 択 すると パーティション 設 定 やパッケージのインストールが 実 行 され 後 戻 りはできません [OK]を 選 択 する 前 であれば [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを 押 してインストールを 中 止 できます これまでのステップで 行 った 設 定 がすべて 正 しければ [OK]を 選 択 してインストールを 開 始 してください パッケージのインストールの 途 中 で インストール CD(2 of 2) に 入 れ 替 えるように 表 示 された 場 合 は インストー ル CD(1 of 2) を 取 り 出 してから インストール CD(2 of 2) をドライブに 入 れて [OK]を 選 択 してください 70
4.12 ランレベルと X 設 定 のカスタマイズ 4.12 ランレベルと X 設 定 のカスタマイズ 図 4-19 X 設 定 のカスタマイズ X Window System がインストールされなかった 場 合 は この 画 面 は 表 示 されません インストール 後 のシステムで X Window System を 自 動 的 に 起 動 する 場 合 は ログインの 種 類 に[グラフィカル]を 選 択 してください [テキスト]を 選 択 すると テキストベースのログイン 画 面 になります 注 意 : X Window System において 表 示 できる 色 の 深 さや 画 面 の 解 像 度 はビデオカードによって 異 なります インストー ルするシステムのビデオカード 対 応 状 況 は 次 のサイトで 確 認 してください http://www.x.org/x11r6.8.2/doc/relnotes.html 71
第 4 章 テキストモード 4.13 完 了 図 4-20 完 了 MIRACLE LINUX のインストールが 完 了 しました フロッピーディスクが FDD に 入 っている 場 合 は 取 り 出 してください [ 再 起 動 ]を 選 択 して CD-ROM ドライブからトレーが 排 出 されたら インストール CD(1 of 2) または インストー ル CD(2 of 2) を 取 り 出 します インストール 完 了 後 の MIRACLE LINUX の 運 用 については サーバー 構 築 運 用 ガイド を 参 照 してください 注 意 : インストール CD(2 of 2) が CD-ROM ドライブに 入 っている 場 合 [ 再 起 動 ]を 選 択 すると CD-ROM が 排 出 されます すぐに CD-ROM を 取 り 出 さないと 再 びトレーが 格 納 されますので 注 意 してください インストール CD(2 of 2) の 取 り 出 しに 失 敗 した 場 合 は BIOS 表 示 されたときに CD-ROM ドライブのイジェ クトボタンを 押 して 取 り 出 してください その 後 [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを 押 してコンピュータを 再 起 動 し てください 72
第 5 章 kickstart インストール この 章 で 説 明 する 内 容 目 的 機 能 kickstart インストールを 使 用 できるようになる kickstart インストールファイル 準 備 キックスタートの 実 行 必 要 な RPM 設 定 ファイル 章 の 流 れ anaconda-ks.cfg ks.cfg bootdisk.img syslinux.cfg 1 概 要 2 kickstart インストールの 設 定 3 kickstart インストールの 実 行 関 連 URL
第 5 章 kickstart インストール 5.1 概 要 MIRACLE LINUX をインストールする 場 合 通 常 は インストーラを 使 用 して 様 々な 事 項 を 対 話 的 に 設 定 する 必 要 があります しかし インストール 時 に 設 定 する 項 目 を 記 述 したファイルをあらかじめ 用 意 しておくことで 一 連 のインストール 作 業 を 自 動 化 することができます この 自 動 化 の 仕 組 みを kickstart インストールと 呼 びます 同 一 環 境 のサーバーを 多 数 構 築 する 場 合 などは kickstart インストール 機 能 を 使 うことで 作 業 を 大 幅 に 省 力 化 できます この 章 では kickstart インストールに 必 要 な 設 定 ファイル(ks.cfg)と kickstart インストールの 実 行 方 法 につい て 説 明 します 5.2 kickstart インストールの 設 定 5.2.1 anaconda-ks.cfg ファイルの 利 用 kickstart インストールを 行 うために インストール 設 定 内 容 を 記 述 した 設 定 ファイルks.cfg が 必 要 になります MIRACLE LINUX では 通 常 の 対 話 的 なインストールを 1 回 実 施 すると インストールが 完 了 した 後 に そのイ ンストールでの 構 成 情 報 をファイル/root/anaconda-ks.cfg に 出 力 します このファイルは そのまま ks.cfg と して 再 利 用 できます anaconda-ks.cfg の 例 を 次 ページに 示 します ただし anaconda-ks.cfg は パーティション 構 成 情 報 がコメントアウトされているため この 状 態 のまま ks.cfg として 使 用 すると パーティション 情 報 をインストール 画 面 から 手 動 で 入 力 する 必 要 があります kickstart インストールをしようとしているマシンのハードディスク 構 成 が anaconda-ks.cfg が 作 成 されたマシ ンと 同 じで 同 じパーティションの 構 成 でインストールする 場 合 には パーティション 構 成 情 報 の 行 頭 にある # を 削 除 することでコメントを 外 して 有 効 にすることにより 全 自 動 でインストールできるようになります 74
5.2 kickstart インストールの 設 定 anaconda-ks.cfg の 例 : # Kickstart file automatically generated by anaconda. install lang ja_jp.eucjp langsupport --default ja_jp.eucjp ja_jp.eucjp en_us.utf-8 keyboard jp106 mouse generic3ps/2 --device psaux xconfig --card "VMWare" --videoram 16384 --hsync 31.5-37.9 --vsync 50-70 -- resolution 800x600 --depth 24 --startxonboot --defaultdesktop kde network --device eth0 --bootproto dhcp rootpw --iscrypted $1$w8b8VBoL$cXu99do0kpRjOpFR3wyQw/ firewall --enabled authconfig --enableshadow --enablemd5 timezone Asia/Tokyo bootloader --location=mbr # The following is the partition information you requested # Note that any partitions you deleted are not expressed # here so unless you clear all partitions first, this is # not guaranteed to work # clearpart --linux # part / --fstype ext3 --size=3500 ondisk=sda # part swap --size=100 --grow ondisk=sda %packages @ everything kernel grub %post パーティション 構 成 情 報 (コメント アウトされている) 5.2.2 キックスタート 設 定 ツールの 利 用 GUI ツールであるks.cfg ファイルを 生 成 するキックスタート 設 定 ツールを 利 用 して 容 易 にks.cfg ファイル を 作 成 することができます ツールの 起 動 方 法 は スタート - システム - キックスタート を 選 択 します ks.cfg ファイルを 作 成 するには 各 種 インストール 設 定 項 目 を 指 定 した 後 メニューの ファイル - ファイル の 保 存 を 選 択 します 75
第 5 章 kickstart インストール 図 5-1 キックスタート 設 定 ツール 76
5.3 kickstart インストールの 実 行 5.3 kickstart インストールの 実 行 5.3.1 設 定 ファイルのコピー 用 意 した kickstart インストールの 設 定 ファイルks.cfg をキックスタート 用 のフロッピーディスクにコピーします root でログインして 設 定 ファイルのあるディレクトリに 移 り 次 のコマンドを 実 行 します # /bin/mount /mnt/floppy # /bin/cp ks.cfg /mnt/floppy # /bin/umount /mnt/floppy 5.3.2 kickstart インストールの 実 行 ks.cfg をコピーしたフロッピーディスクを kickstart インストールを 行 うコンピュータの FDD に 挿 入 し コンピュー タの 電 源 を 入 れます しばらくすると インストールの 最 初 の 画 面 (13 ページの 図 2-1)が 表 示 されます 画 面 の 下 部 に boot: と 表 示 さ れているので 次 のように 入 力 して[Enter]キーを 押 します boot: linux ks=floppy 以 上 により kickstart インストールが 開 始 されます 77
第 5 章 kickstart インストール 5.3.3 ブートプロンプトなしの kickstart インストール ブートプロンプトの 入 力 を 行 わずに kickstart インストールを 実 行 する 場 合 は kickstart インストール 用 に 作 成 し たフロッピーディスクの 中 のsyslinux.cfg ファイルを 次 のように 修 正 してください 修 正 前 default linux prompt 1...( 省 略 )... label ks kernel vmlinuz append ks initrd=initrd.img...( 省 略 )... 修 正 後 default ks prompt 0...( 省 略 )... label ks kernel vmlinuz append ks=floppy initrd=initrd.img...( 省 略 )... 78
第 6 章 VNC インストール この 章 で 説 明 する 内 容 目 的 機 能 VNC を 利 用 したインストールを 理 解 する VNC を 利 用 したグラフィカルモードのインストール 必 要 な RPM 設 定 ファイル 章 の 流 れ 1 概 要 2 インストール 方 法 関 連 URL
第 6 章 VNC インストール 6.1 概 要 VNC(Virtual Network Computing)インストールは インストールを 行 うマシンとは 異 なるマシン 上 からグラフィカ ルインターフェイスを 利 用 してインストールを 行 う 方 法 です 操 作 マシン VNC ビューワ インストール 画 面 (グラフィカル) ネットワーク インストールマシン VNC サーバー + インストーラー この 方 法 にてインストールを 行 うには インストールを 行 うマシンとは 別 に VNC ビューワが 起 動 できるマシンが 必 要 になります 6.2 インストール 方 法 6.2.1 VNC ビューワの 起 動 VNC クライアントがインストールされたマシンで VNC ビューワを 起 動 します VNC ビューワの 起 動 は 次 のコマンドで 行 います $ /usr/bin/vncviewer -listen[ポート 番 号 ] ポート 番 号 を 省 略 するとデフォルトの 5500 が 使 用 されます 80
6.2 インストール 方 法 6.2.2 インストーラーの 起 動 インストールを 行 うマシンにインストールメディアを 挿 入 し 起 動 します 図 6-1 開 始 画 面 開 始 画 面 で 次 のコマンドを 実 行 し VNC モードでインストーラーを 起 動 します boot: linux vnc vncconnect=<client>[:<port>] デフォルトでは 5500 番 のポートを 利 用 します 例 ) linux vnc vncconnect=192.168.0.10:5000 また vnc 接 続 時 のパスワードが 設 定 されている 場 合 には ブート 時 に vncpassword=<password>パスワードの オプションを 追 加 します 例 ) linux vnc vncconnect=192.168.0.10:5000 vncpassword=vncpw 81
第 6 章 VNC インストール その 後 テキストモードで 言 語 キーボード IP アドレスの 設 定 をすると 以 下 のような 画 面 となり VNC ビューワ との 接 続 が 始 まります 接 続 に 成 功 すると GUI モードによるインストールが VNC ビューワ 上 で 行 うことができるようになります インストールを 行 っている 間 は サーバー 側 からの 操 作 はできないようになっています 図 6-2 VNC インストール 時 の 画 面 82
第 7 章 Boot Restoration この 章 で 説 明 する 内 容 目 的 機 能 Boot Restoration 機 能 を 理 解 する Boot Restoration による MBR の 初 期 化 grub の 再 設 定 必 要 な RPM 設 定 ファイル 章 の 流 れ 1 概 要 2 Boot Restoration の 使 用 関 連 URL
第 7 章 Boot Restoration 7.1 概 要 Boot Restoration とは ディスクなどのトラブルで MBR の 破 壊 や grub の 設 定 変 更 などにより マシンが 起 動 し なくなった 場 合 に MBR の 初 期 化 または GRUB の 再 設 定 を 行 う 機 能 です Boot Restoration の 機 能 を 使 用 するには 特 に 特 別 な 準 備 は 不 要 で MIRACLE LINUX のインストールメディア から 直 接 起 動 して 行 います 7.2 Boot Restoration の 使 用 MBR の 初 期 化 または GRUB の 再 設 定 を 行 いたいマシンに インストールメディアを 挿 入 し 起 動 します その 後 は 通 常 のインストールを 同 じく 言 語 選 択 使 用 権 許 諾 キーボード 選 択 と 進 んでいき その 後 以 下 の 画 面 ( 図 7-1)になります 84
7.2 Boot Restoration の 使 用 図 7-1 Boot Restoration 画 面 通 常 のインストールであれば この 部 分 はパーティション 設 定 の 画 面 となりますが インストール 済 みのマシンに 再 度 インストールを 行 うとこの 画 面 ( 図 7-1)に 変 わります [Asianux のブートローダを 復 元 ]を 選 択 し [ 次 へ(N)]ボタンを 押 します ブートローダーの 復 元 方 法 選 択 画 面 ( 図 7-2)が 表 示 されます 85
第 7 章 Boot Restoration 図 7-2 Boot Restoration 画 面 [ブートローダー 設 定 の 更 新 (U)]を 選 択 し [ 次 へ(N)]ボタンを 押 すとブートローダーの 再 インストールが 行 われ 終 了 するとインストール 完 了 画 面 ( 図 7-3)となりますので マシン 再 起 動 を 行 います [ 新 しいブートローダー 設 定 を 作 成 (C)]を 選 択 し [ 次 へ(N)]ボタンを 押 すとインストール 時 と 同 じ ブートローダー の 設 定 画 面 ( 図 7-4)となりますので 必 要 な 設 定 を 行 います その 後 はブートローダーのインストール 設 定 が 行 われ インストール 完 了 画 面 ( 図 7-3)となりますので マシン 再 起 動 を 行 います 86
7.2 Boot Restoration の 使 用 図 7-3 インストール 完 了 画 面 図 7-4 ブートローダー 設 定 画 面 87
MIRACLE LINUX インストレーションガイド 2005 年 10 月 1 日 初 版 発 行 発 行 ミラクル リナックス 株 式 会 社 Copyright (C) 2005 MIRACLE LINUX CORPORATION. 落 丁 乱 丁 はお 取 り 替 えいたします