System i をファイルサーバー プリントサーバーとして 使 ってみよう! Windows 用 ファイル/プリントサーバー 機 能 を 使 ってみよう = Net サーバー Net サーバーは System i(as/400 iseries i5)を Windows サーバーと 同 様 のファイルサー バー プリントサーバーとして 使 用 することを 可 能 にします Net サーバーは OS/400 V4R2 以 降 の OS に 標 準 装 備 されています System i 上 に 保 管 された PC ファイルは SAV コマンドで System i のテープに 保 管 する 事 も 可 能 です 以 下 i5 iseries AS/400 をまとめて System i と 表 します Net サーバーとは 1) Net サーバージョブを i5/os(os/400) 上 で 実 行 することにより i5/os のディスク プリンターを Windows PC からネットワークドライブ ネットワークプリンターとして 使 用 できるようにします 2) クライアントとして Windows 9x NT 2000 以 降 をサポートします ( 正 式 にサポートする Windows のバージョンは i5/os OS/400 バージョンにより 異 なります ) 3) Windows 標 準 機 能 i5/os 標 準 機 能 だけで 使 用 できます 同 様 の 機 能 として iseries Access (クライアントアクセス)のネットワークドライブ 機 能 がありますが Net サーバーとは 別 機 能 です (Net サーバーを 使 用 するために iseries Access を 各 PC に 導 入 する 必 要 はありません ) 必 要 な ソフトウェアはすべて Windows i5/os に 標 準 装 備 されているものを 使 用 します (ただし Net サーバーの 設 定 を 変 更 する 場 合 iseries Access の iseries ナビゲーター(オペレーション ナビ ゲーター)を 使 用 します ) 4) i5/os - PC 間 は TCP/IP を 使 用 して 通 信 します ルーター 等 を 経 由 した WAN 上 の PC モバイ ル PC からもアクセス 可 能 です
5) クライアントからのアクセス 時 は i5/os のユーザープロフィールのユーザーID/パスワードに よって 権 限 をチェックします 前 提 条 件 1) System i 前 提 条 件 OS/400 V4R2 以 降 OS/400 V4R2 以 降 の 稼 動 する 全 System i モデル イーサネットアダプター トークンリングアダプター 等 で LAN 接 続 が 可 能 であること TCP/IP が 使 用 できるようにセットアップされていること 設 定 は iseries Access V4.4 以 上 の iseries ナビゲーター( 以 下 i ナビ)を 使 用 した 方 が 簡 単 です 2) PC 前 提 条 件 Windows 9x NT 2000 以 降 ネットワークのプロパティで 以 下 のモジュールが 導 入 済 みであること Microsoft ネットワーククライアント TCP/IP Net サーバーのセットアップ まず System i で Net サーバーのセットアップを 行 います 事 前 作 業 以 下 の 作 業 を 完 了 しておいてください 1) System i PC で TCP/IP 通 信 ができるようにしておく 2) Net サーバー 設 定 用 に 使 用 する PC に iseires ナビゲーター(iSeries Access)を 導 入 しておい
てください 1. i5/os 側 で iseries ナビゲーター( 以 下 i ナビ) 使 用 に 必 要 なジョブを 開 始 します 5250 画 面 から QSECOFR 権 限 でサインオンして 以 下 のコマンドを 実 行 します 1) TCP/IP が 開 始 していない 場 合 は STRTCP 2) サブシステム QSERVER が 開 始 していない 場 合 は STRSBS QSERVER 3) iseries Access サーバージョブが 開 始 していない 場 合 は STRHOSTSVR *ALL 2. System i 上 で 共 用 フォルダーとしてクライアントに 開 放 するディレクトリーを 作 成 します i ナビを 起 動 してください 以 下 の 作 業 を 完 了 しておいてください 1) i ナビを 最 初 に 起 動 した 場 合 には 接 続 する System i を 設 定 するよう 要 求 されます iseries システム: System i の TCP/IP 上 のホスト 名 (CFGTCP '12'で 確 認 できま す ) 以 下 の 例 では OSA270 としています デフォルトユーザーID: System i に 接 続 するための ID QSECOFR 等 *SECOFR 権 限 のあるユーザーを 指 定 してください 接 続 の 確 認 : このボタンを 押 すと System i と 正 しく 通 信 できるか 確 認 できます 2) i ナビからファイルシステム -> Root と 表 示 します Root を 右 クリックし 新 規 フォルダーを 選 択 します
この 例 ではディレクトリーとしてルート / の 直 下 に COMMON というディレクトリーを 作 成 しています 5250 画 面 からも MKDIR DIR('/COMMON')と 実 行 することで 作 成 できます (5250 画 面 での 実 行 結 果 は WRKLNK コマンドで 確 認 できます ) 3) 作 成 した /COMMON ディレクトリーに 対 して 権 限 を 与 えます /COMMON フォルダーを 右 クリックして 許 可 を 選 択 します 4) ユーザー 名 共 通 の 行 に 権 限 を 与 えます
通 常 は 下 記 のように 除 外 以 外 のすべてにチェックをしてください この 例 は 全 員 にフルアクセス 権 限 を 与 える 場 合 です ユーザーID 毎 に 権 限 を 変 えたい 場 合 は 追 加 ボタンで ユーザーを 追 加 し ユーザー 個 々に 権 限 を 与 えてください 3. Net サーバーへ 共 用 フォルダー 用 資 源 を 追 加 します 1) System i のアイコンをクリックし Net サーバーアイコンを 表 示 させます OSA270 -> ネットワーク -> サーバー -> TCP/IP と 表 示 します AS/400 ネットサーバーを 右 クリック し 開 くを 選 択 します
2) 既 に 定 義 されている 共 用 資 源 が 表 示 されます 共 用 オブジェクトを 右 クリックして 新 規 => ファイルを 選 択 します 3) 一 般 タブに 以 下 の 情 報 を 入 力 します
共 有 名 : PC から 見 える 共 用 資 源 の 名 前 を 指 定 します 例 では COMMON としています アクセス: READ オンリー READ/WRITE 可 能 のどちらかを 指 定 します パス 名 : System i 上 のディレクトリー 名 を 指 定 します 3)で 作 成 した /COMMON とい う 名 前 を 指 定 します 参 照 ボタンを 押 すと System i 上 のディレクトリーを 検 索 できます 以 上 を 入 力 したら OK を 押 します 4)の 画 面 も OK を 押 して 閉 じてください 4) Net サーバーを 開 始 します i ナビの 画 面 から iseries NetServer(AS/400 ネットサーバー)を 右 クリックし 開 始 を 選 択 し てください すでに 開 始 済 みだった 場 合 は 一 度 停 止 -> 開 始 して 構 成 の 変 更 を 反 映 させ てください
状 況 が 開 始 済 みに 変 われば Net サーバーの 開 始 は 完 了 です 4. PC から Net サーバーにアクセスします 1) PC の HOSTS ファイル または LMHOSTS ファイル または DNS サーバーのいずれ かに System i ホスト 名 を 追 加 してください ( 例 ) Windows の C: WINDOWS system32 drivers etc HOSTS.SAM というファイ ルをコピーして 同 じディレクトリー 上 に HOSTS( 拡 張 子 なし)というファイルを 作 成 します (ディレクトリーは WINDOWS のバージョンによって 異 なります ) 次 に HOSTS ファイルの 中 に 次 の 行 を 追 加 してください 192.168.10.100 OSA270 QOSA270 192.168.10.100: System i の IP アドレス OSA270: System i の IP ホスト 名 QOSA270: Net サーバーのサーバー 名 iナビのプロパティー 次 回 開 始 サーバー 名
に 指 定 した 名 前 です 2) Windows でコンピューターの 検 索 を 実 行 します 検 索 するコンピューター 名 に System i のホスト 名 (OSA270)または Net サーバーのサーバー 名 を 指 定 して 検 索 してください ( 例 ) Windows XP の 場 合 はスタートメニュー -> 検 索 -> コンピューターまたは 人 -> ネットワーク 上 のコンピューターとしてコンピューター 名 に System i または Net サーバー のホスト 名 か IP アドレスを 指 定 してください ( 以 下 は Net サーバーのホスト 名 を 指 定 した 例 です) 3) 検 索 結 果 に Net サーバーが 表 示 されるので 右 クリックして 開 くを 選 択 してください NT / 2000 以 降 の Windows の 場 合 は 以 下 のようにユーザー 名 パスワードを 要 求 されます System i のユーザーID,パスワードを 入 力 してください
4) Windows 9x の 場 合 はパスワードしか 入 力 できません これは Windows 9x の 場 合 デフォルトユーザー 名 が Windows 開 始 時 に 表 示 されるネッ トワークログオンの 画 面 で 入 力 したユーザーになってしまうためです 従 って デフォルト 状 態 では Windows9x のネットワークログオンで 入 力 するユーザー 名 と 同 じユーザーID を Sytem i 上 に 作 成 しておく 必 要 があります (パスワードはここで 表 示 されているウィンドウから 入 力 できます )
運 用 が 難 しい 場 合 Net サーバーに Guest ユーザープロフィールを 設 定 しておくことで 対 応 することもできます Net サーバーの 詳 細 な 使 用 方 法 を 参 照 してください 5) COMMON というフォルダーを 右 クリックし ネットワークドライブの 割 当 を 選 択 してくだ さい 6) 任 意 のドライブを 割 当 することができます ログオン 時 に 再 接 続 するにチェックをするとPC 再 起 動 後 も 自 動 的 に 再 接 続 します 7) あとは 通 常 のネットワークドライブと 同 様 に 使 用 することができます (ネットワークドラ イブを 割 当 てせずに 上 記 の 検 索 結 果 から 直 接 アクセスすることもできます ) 以 下 の 例 で は F ドライブに System i の 共 用 ディレクトリー/COMMON を 割 当 てし EXCEL のファイ
ルを 保 管 しています 5250 画 面 からは WRKLNK コマンドで 同 じ 内 容 が 確 認 できます Net サーバーの 詳 細 な 使 用 方 法 1) バックアップのしかた Net サーバーで System i 上 に 保 管 したファイルは System i のテープ 装 置 に SAV コマンドで 保 管 できます
装 置 : テープ 装 置 名 を 指 定 します SAV コマンドではテープ 装 置 は /QSYS.LIB/TAPxx.DEVD と 表 現 します (TAPxx が WRKDEVD コマンドのテープ 装 置 名 になります ) オブジェクト: 共 用 ドライブとして 割 り 当 てているディレクトリーを 指 定 します 上 記 は /COMMON 以 下 のディレクトリーとフォルダーをすべて 保 管 します 復 元 するときは RST コマンドを 使 います (パラメーター 指 定 方 法 は RST コマンドと 同 様 です ) 2) Net サーバーのログオンユーザーの 決 定 方 法 Net サーバーは 下 記 のような 順 番 でログインするユーザーをチェックします 3) Guest ユーザーの 設 定 方 法 まず System i 上 で Net サーバー 用 のユーザープロフィールを CRTUSRPRF コマンドで 作 成 し ます
ユーザープロフィール 名 : 任 意 パスワード: 任 意 ですが *NONE とされることをお 勧 めいたします *NONE とすることでこの ユーザーは 5250 画 面 からサインオンすることができなくなります Guest ユーザーには 特 殊 権 限 は 与 られません 次 に Net サーバーに Guest ユーザープロフィールを 設 定 します 操 作 は i ナビから 以 下 の 操 作 を 行 います OSA270 -> ネットワーク -> サーバー -> TCP/IP と 表 示 し iseries NetServer (AS/400 ネットサーバー)を 右 クリックし プロパティを 選 択 します 拡 張 タブを 表 示 し 次 回 の 開 始 ボタンを 押 します
ゲスト ユーザー プロファイル: Net サーバーのゲストユーザープロフィールを 設 定 します OK を 押 しクローズします Net サーバーを 一 度 停 止 し 再 起 動 すると Guest ユーザーが 使 用 可 能 になります 参 考 文 献 インフォセンター http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ssw_ibm_i/welcome 上 記 URL から OS のバージョン 毎 に Net Server の 情 報 を 参 照 できます ( 第 一 ページが 英 語 に なっていますが 次 画 面 からは 日 本 語 です) 検 索 欄 に NetServer 等 を 入 力 して 検 索 します