<4D6963726F736F667420576F7264202D20323031302E30382090A28A4593FA967B8CEA8BB388E791E589EF2E646F63>

Similar documents
答申第585号

Taro-学校だより学力調査号.jtd

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県

首 は 下 あ ご の 骨 の 下 か ら 鎖 骨 の 上 ま で 自 分 の 首 を 両 手 で は さ ん で お さ え て み ま し ょ う 師 首 っ て ど ん な 仕 事 を し て い る か な 子 頭 を の せ て い る 頭 を お さ え て い る 頭 を 動 か し

<4D F736F F D208FE DC926E8BE6926E8BE68C7689E681408C7689E68F912E646F63>

/ 5 ページ 身 近 な 普 通 名 詞 を 覚 えさせ 絵 カードや 言 葉 絵 本 などを 使 い 身 近 な 生 活 に 関 わる 固 有 名 詞 をマッチングさせ 集 合 名 詞 の 概 念 を 身 に 付 けさせ 普 通 名 詞 の 絵 カードや 字 単 語 カードを 見 本 に 従 っ

<4D F736F F F696E74202D2082C882E982D982C DD8ED88EE688F882CC82B582AD82DD C668DDA9770>

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

想 像 思 行 ず 消 毒 擦 む 薄 血 混 じ 滲 み ぶ 痂 ぶ 取 下 薄 来 経 験 沢 山 お 思 健 常 人 間 元 々 備 能 力 中 具 的 何 起 ょ 簡 単 説 明 ず 人 間 負 部 リ ン パ 球 血 小 板 マ ク ロ フ ァ ジ 悪 食 べ 集 死 溶 食 べ 清 浄

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

佐渡市都市計画区域の見直し

者 が 在 学 した 期 間 の 年 数 を 乗 じて 得 た 額 から 当 該 者 が 在 学 した 期 間 に 納 付 すべき 授 業 料 の 総 額 を 控 除 した 額 を 徴 収 するものとする 3 在 学 生 が 長 期 履 修 学 生 として 認 められた 場 合 の 授 業 料 の

untitled

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

47 高 校 講 座 モ オ モ 圏 比 較 危 述 覚 普 第 章 : 活

<4D F736F F D208CF689768ED C8FE395FB978E8CEA8BA689EF814592E88ABC2E646F63>

定款  変更

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

0 現 代 ジオ 学 習 メモ 当 淡 マ チ 件 語 当 切 失 ( ) 覚 ひ 読 直 良 : 未

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

表紙

0605調査用紙(公民)

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

富士山チェックリスト

<4D F736F F D205F F32332E31318CC2906C8CA48F AE89E6947A904D5F82CC88C493E02E646F6378>

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

m07 北見工業大学 様式①

スライド 1

スライド 1

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

Q IFRSの特徴について教えてください

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

< F2D A C5817A C495B6817A>

主要生活道路について

文化政策情報システムの運用等

Contents 第 1 章 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 1 指 定 の 意 義 メリット 1 指 定 の 対 象 は? 2 対 象 となる 事 業 2 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 までの 流 れ 3

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

退職手当とは

企業結合ステップ2に関連するJICPA実務指針等の改正について③・資本連結実務指針(その2)

わない (1) そう 思 う (2)のそれぞれ3 段 階 で 回 答 をしてもらった その 結 果 を 次 節 で 数 値 に 換 算 している 4. 調 査 の 結 果 と 考 察 4.1 学 習 上 の 困 難 点 全 体 的 な 傾 向 表 1 漢 字 の 学 習 困 難 点 (

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

1 正 規 団 員 希 望 者 は 入 団 希 望 日 から1ヶ 月 間 の 仮 団 員 期 間 を 経 て 団 員 となることができる 仮 団 員 期 間 は 団 費 は 発 生 せず 入 団 届 けに 明 記 した 入 団 日 がその 月 の15 日 以 前 ならば 当 月 16 日 以 降 な

疑わしい取引の参考事例

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

ニュースリリース

Taro-18-4完全原稿.jtd

別記

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について


(1) 貸 借 対 照 表 ( 平 成 26 年 11 月 30 日 現 在 ) ( 単 位 : 千 円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 4,623,985 流 動 負 債 3,859,994 現 金 及 び 預 金 31,763 支 払 手 形

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

34 県 立 鶴 岡 工 業 高 等 校 ( 全 日 制 ) 工 業 科 ( 機 械 科 電 気 電 子 科 情 報 通 信 科 建 築 科 環 境 化 科 ) 次 のいずれかに 該 当 する 1 文 化 的 活 動 や 体 育 的 活 動 において 地 区 大 会 を 経 て 県 大 会 に 出

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

はじめに この 度 は 瓦 町 義 塾 2015 年 度 夏 期 講 習 の 案 内 をご 覧 いただき 誠 にありがとうござい ます 生 徒 様 の 成 績 向 上 のため 今 年 度 も 夏 期 講 習 を 開 講 する 運 びとなりました 講 座 の 内 容 や 日 程 などをご 覧 いただく

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

サッカーの話をしよう 旅するワールドカップ 立ち読み版

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

第 3 章 会 員 ( 会 員 の 資 格 ) 第 5 条 協 会 の 会 員 は 協 会 の 目 的 に 賛 同 して 入 会 した 次 の 各 号 に 掲 げる 者 とする (1) 軽 種 馬 を 生 産 する 者 (2) 軽 種 馬 を 育 成 する 者 (3) 馬 主 (4) 調 教 師 (

大学と学生第545号ビジネスモデルからみた卒業生就職支援の課題_関西学院大学(澤谷 敏行)-JASSO

ブライダル総研 第1回恋愛観調査

リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

教 科 No. 3N03 授 業 科 目 保 存 修 復 研 究 3 一 つの 主 題 を 丹 念 に 追 求 する 自 主 学 習 能 力 を 形 成 することを 目 標 とする 習 得 した 知 識 の 確 認 と 応 用 力 をたかめ, 専 門 演 習 を 深 める 2. 研 究 計 画 書

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

君 聞 着 捨 周 見 黒 埋 尽 所 華 彩 心 陣 取 げ 楽 見 浮 酷 浮 酷 光 景 君 顔 走 回 私 振 回 彼 ク ム ド メ カ 彼 教 室 寂

神の錬金術プレビュー版

PowerPoint プレゼンテーション

長崎市民間建築物耐震化推進事業の概要

<4D F736F F D F4390B3816A91E6398D A948EE58E91967B939995CF93AE8C768E5A8F9182C98AD682B782E989EF8C768AEE8F8082CC934B97708E77906A81762E646F63>

第1号様式 その1

Microsoft Word - H27概要版

目 標 を 達 成 するための 指 標 第 4 章 計 画 における 環 境 施 策 世 界 遺 産 への 登 録 早 期 登 録 の 実 現 史 跡 の 公 有 地 化 平 成 27 年 度 (2015 年 度 )までに 235,022.30m 2 施 策 の 体 系 1 歴 史 的 遺 産 とこ

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

Microsoft Word - 短大奨学金

Microsoft Word - 19年度(行情)答申第081号.doc

事務連絡

<4D F736F F D EF8ED CC8C888E5A C8E BD90AC E358C8E323893FA816A2E646F63>

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

●幼児教育振興法案

住 民 監 査 請 求 に 係 る 監 査 結 果 第 1 請 求 の 受 付 1 請 求 の 受 付 日 平 成 25 年 10 月 15 日 2 請 求 人 ( 省 略 ) 3 請 求 の 趣 旨 ( 原 文 のまま 掲 載 ) 請 求 の 要 旨 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

Taro-○離島特産品等マーケティング支援事業に係る企画提案募集要領

スライド 1

一般競争入札について

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

Transcription:

複 合 動 詞 - 切 る と - 尽 くす の 意 味 分 析 名 古 屋 大 学 大 学 院 国 際 言 語 文 化 研 究 科 杉 村 泰 sugimura@lang.nagoya-u.ac.jp キーワード: 複 合 動 詞 - 切 る - 尽 くす 動 作 主 対 象 1.はじめに 本 発 表 では 日 本 語 の 複 合 動 詞 V1+ 切 る と V1+ 尽 くす の 前 項 動 詞 (V1)の 特 徴 ついて 論 じる - 切 る と - 尽 くす は 行 為 の 完 遂 を 表 す 点 で 共 通 する (1) 彼 は 満 漢 全 席 で 料 理 を 全 部 食 べ 切 った (2) 彼 は 満 漢 全 席 で 料 理 を 全 部 食 べ 尽 くした - 切 る は 状 態 性 の 動 詞 に 付 くが - 尽 くす は 状 態 性 の 動 詞 には 付 きにくい (3) 彼 は 仕 事 で 疲 れ 切 っている (4) * 彼 は 仕 事 で 疲 れ 尽 くしている (5) 彼 の 部 屋 はすっかり 冷 え 切 っている (6) * 彼 の 部 屋 はすっかり 冷 え 尽 くしている 同 じ 動 作 性 の 動 詞 でも 一 回 的 文 脈 では - 切 る の 方 がふさわしく - 尽 くす は 付 きにくい (7) 彼 は 巨 大 かぼちゃを 一 つ 食 べ 切 った (8) * 彼 は 巨 大 かぼちゃを 一 つ 食 べ 尽 くした (9) 彼 はシドニーオリンピックで 42.195km を 走 り 切 った (10) * 彼 はシドニーオリンピックで 42.195km を 走 り 尽 くした 同 じ 知 識 の 獲 得 を 表 す 動 詞 でも 次 のような 違 いがある (11) 彼 は 彼 女 のことを 分 かり 切 っている (12) * 彼 は 彼 女 のことを 分 かり 尽 くしている (13) * 彼 は 彼 女 のことを 知 り 切 っている (14) 彼 は 彼 女 のことを 知 り 尽 くしている 1232-1

本 発 表 で 主 張 したいこと 1 - 切 る は 主 体 の 動 作 や 変 化 の 達 成 を 表 す V1には 動 作 主 指 向 性 の 動 詞 が 来 る( 動 作 動 詞 の 場 合 ) - 尽 くす は 対 象 の 消 費 ( 消 滅 )を 表 す V1には 対 象 指 向 性 の 動 詞 が 来 る( 動 作 動 詞 ) 2 一 般 に (~を) 食 べる は 他 動 詞 (~を) 走 る は 自 動 詞 とされることが 多 い しかし - 切 る の 観 点 から 見 ると いずれのヲ 格 も 動 作 主 が 完 食 や 完 走 をするまでに 通 り 抜 ける 障 害 の 道 であるという 点 で 共 通 している (15) ギャル 曽 根 は 大 食 い 大 会 でラーメン 100 杯 を 食 べ 切 った (16) 高 橋 尚 子 はマラソンで 42.195km を 走 り 切 った 3 動 詞 の 分 類 を 考 える 際 に 切 る や 尽 くす との 接 続 可 能 性 を 見 ることが 有 効 である 2.コーパスの 概 要 本 研 究 ではインターネットのWWWページをコーパスとして 利 用 した 検 索 の 概 要 は 次 の 通 りである 1) 検 索 エンジン インターネットの goo のフレーズ 検 索 (http://www.goo.ne.jp/) 2) 検 索 対 象 前 項 動 詞 : 日 本 語 基 本 動 詞 用 法 辞 典 にある 852 語 を 含 む 1068 語 後 項 動 詞 : 切 る/きる と 尽 くす/つくす について それぞれ する した しない しなかった します しました しません して の8つの 活 用 形 のヒット 数 を 調 べた ( 後 に 示 すヒット 数 はこの 合 計 数 である) 3) 検 索 時 期 : 切 る 2007 年 2 月 16 日 ~3 月 21 日 きる 2007 年 8 月 1 日 ~8 月 12 日 尽 くす 2009 年 2 月 21 日 ~3 月 8 日 つくす 2009 年 9 月 3 日 ~9 月 21 日 3. 複 合 動 詞 - 切 る - 切 る の 用 法 については 森 田 (1989) 李 (1997) 姫 野 (1999)などで 論 じら れている 杉 村 (2008)ではこれらを 整 理 しなおし 1 本 動 詞 切 る の 持 つ 切 断 の 意 味 が 残 っているかどうか 2 ~し 切 っ た 後 に 前 項 動 詞 で 表 される 動 作 や 変 化 が 持 続 しているかどうか 3 ~し 始 め てから ~し 切 るまでの 間 の 状 態 を ~し ている で 表 現 できるかどうかといった 基 準 によって - 切 る を 切 断 終 結 行 為 の 完 遂 変 化 の 達 成 極 限 状 態 の5つの 用 法 に 分 類 した 1232-2

A 本 動 詞 切 る の 持 つ 切 断 の 意 味 が 生 きているもの 1. 切 断 : 前 項 動 詞 で 表 される 手 段 によって 対 象 を 物 理 的 に 分 断 することを 表 す ( 例 ) 噛 み 切 る 食 い 切 る 叩 き 切 る 首 を 締 め 切 る 枝 を 打 ち 切 る 鼻 緒 を 踏 み 切 る 稲 穂 を 押 し 切 る 退 路 を 断 ち 切 る 2. 終 結 : 前 項 動 詞 で 表 される 行 為 によって 事 態 の 継 続 に 区 切 りをつけることを 表 す ( 例 ) 番 組 を 打 ち 切 る 申 し 込 みを 締 め 切 る 追 跡 を 振 り 切 る 彼 の 才 能 を 見 切 る 思 いを 断 ち 切 る 思 い 切 る 割 り 切 る B 切 断 の 意 味 があまり 感 じられず 接 辞 化 したもの 3. 行 為 の 完 遂 : 動 作 動 詞 に 付 いて 当 該 の 事 態 を 最 後 までやり 残 しなく 完 全 に 行 うことを 表 す ( 例 ) 走 り 切 る 食 べ 切 る 使 い 切 る 意 見 を 押 し 切 る 難 局 を 乗 り 切 る 耐 え 切 る 待 ち 切 れない 守 り 切 る 隠 し 切 る 4. 変 化 の 達 成 : 変 化 動 詞 に 付 いて 当 該 の 変 化 が 最 後 まで 滞 りなく 生 じることを 表 す ( 例 ) 諦 め 切 る 治 り 切 る 信 じ 切 る 死 に 切 れない 日 が 暮 れ 切 る 氷 が 溶 け 切 る 煮 え 切 らない 態 度 5. 極 限 状 態 : 状 態 進 展 動 詞 に 付 いて すでに 成 立 している 状 態 が 質 的 にさらに 深 まってそれ 以 上 は 進 まず 限 界 に 達 していることを 表 す ( 例 ) 疲 れ 切 る 冷 え 切 る 困 り 切 る 濁 り 切 る 澄 み 切 る 広 がり 切 る 太 り 切 る 頼 り 切 る 仕 事 に 張 り 切 る 下 がり 切 る このうち 接 辞 化 した - 切 る について 姫 野 (1999)は 前 項 動 詞 が 継 続 動 詞 の 場 合 は 完 遂 の 意 味 になり 瞬 間 動 詞 の 場 合 は 極 度 の 意 味 になると 述 べているが 継 続 動 詞 と 瞬 間 動 詞 の 区 別 は 容 易 ではない これに 対 し 杉 村 (2008)では 継 続 動 詞 vs. 瞬 間 動 詞 ではなく 奥 田 (1977)や 定 延 (2005)のように 動 作 動 詞 vs. 変 化 動 詞 と 捉 え さらに 状 態 進 展 動 詞 を 加 えた3つの 前 項 動 詞 の 違 いが 接 辞 的 な - 切 る の3 分 類 に 反 映 されることを 指 摘 した 1 動 作 動 詞 食 べる の 過 程 まだ 食 べていない 食 べている 食 べ 切 った もう 食 べていない 2 変 化 動 詞 諦 める の 過 程 まだ 諦 めていない 諦 めようとしている(まだ 諦 めていない) 諦 め 切 った す でに 諦 めている 3 状 態 進 展 動 詞 疲 れる の 過 程 疲 れていない 少 し 疲 れている( * まだ 疲 れていない) 疲 れ 切 った 疲 れてい る 1232-3

V1 が 動 作 動 詞 行 為 の 完 遂 ( 例 : 食 べ 切 る 走 り 切 る ) V1 が 変 化 動 詞 変 化 の 達 成 ( 例 : 諦 め 切 る 治 り 切 る ) V1 が 状 態 進 展 動 詞 極 限 状 態 ( 例 : 疲 れ 切 る 冷 え 切 る ) 表 1 Web 検 索 における - 切 る のヒット 数 ( 上 位 60 語 ) 1 思 い 切 る 258,999 21 冷 え 切 る 34,553 41 頼 り 切 る 12,311 2 締 め 切 る 229,501 22 やり 切 る 30,484 42 差 し 切 る 11,656 3 乗 り 切 る 225,651 23 守 り 切 る 25,814 43 乾 き 切 る 11,431 4 言 い 切 る 188,862 24 描 き 切 る 25,324 44 渡 り 切 る 10,623 5 使 い 切 る 163,894 25 走 り 切 る 23,497 45 慣 れ 切 る 10,423 6 割 り 切 る 156,760 26 見 切 る 23,136 46 安 心 し 切 る 10,217 7 張 り 切 る 138,025 27 貸 し 切 る 22,786 47 歌 い 切 る 9,759 8 踏 み 切 る 131,166 28 伸 び 切 る 21,867 48 開 き 切 る 9,427 9 断 ち 切 る 84,531 29 煮 え 切 る 21,236 49 上 がり 切 る 8,902 10 打 ち 切 る 76,895 30 分 かり 切 る 20,664 50 下 り 切 る 8,720 11 押 し 切 る 65,512 31 借 り 切 る 19,988 51 腐 り 切 る 8,554 12 疲 れ 切 る 65,290 32 閉 め 切 る 19,006 52 書 き 切 る 7,409 13 入 り 切 る 64,796 33 売 り 切 る 17,466 53 冷 め 切 る 7,305 14 振 り 切 る 58,863 34 抜 け 切 る 15,959 54 勝 ち 切 る 7,174 15 澄 み 切 る 53,595 35 飲 み 切 る 15,530 55 投 げ 切 る 5,815 16 出 し 切 る 53,039 36 泳 ぎ 切 る 14,680 56 生 き 切 る 5,692 17 逃 げ 切 る 50,660 37 決 まり 切 る 14,469 57 生 かし 切 る 5,310 18 食 べ 切 る 39,401 38 上 り 切 る 13,767 58 成 り 切 る 5,093 19 読 み 切 る 38,855 39 噛 み 切 る 13,416 59 治 り 切 る 4,643 20 登 り 切 る 35,381 40 信 じ 切 る 12,710 60 寄 り 切 る 4,287 注 )48 開 き 切 る は あききる と ひらききる の 合 計 ヒット 数 を 示 す 図 1 - 切 る のイメージ 0% 100% 事 態 の 完 全 達 成 ( 動 作 の 完 遂 変 化 の 達 成 極 限 状 態 ) 川 を 泳 ぐ と 川 で 泳 ぐ (17) 彼 は 川 を 泳 ぎ 切 った ( 泳 ぐ に 始 点 と 終 点 がある) (18) * 彼 は 川 で 泳 ぎ 切 った ( 泳 ぐ に 終 点 がない) c.f. 姚 (2007:12) ヲ 格 名 詞 句 で 示 された 場 所 の 中 を 全 体 的 に 移 動 していく 1232-4

4. 複 合 動 詞 - 尽 くす 杉 村 (2009)では - 尽 くす に 次 の7つの 用 法 があることを 指 摘 した 1.ヲ 格 で 示 される 空 間 全 体 に 対 象 物 を 隙 間 なく 敷 き 詰 めることを 表 す ( 観 衆 が 会 場 を/ 会 場 を 観 衆 で) 埋 め 尽 くす ( 暗 雲 が 村 を) 覆 い 尽 くす 2.ヲ 格 で 示 される 対 象 を 全 て 消 費 ( 消 去 消 耗 )することを 表 す ( 食 糧 を) 食 い 尽 くす ( 町 を) 焼 き 尽 くす 3.ヲ 格 で 示 される 対 象 全 てに 対 して 当 該 の 行 為 を 行 うこと 表 す ( 彼 のことを) 知 り 尽 くす ( 言 いたいことを) 言 い 尽 くす 4.ヲ 格 で 示 される 場 所 全 てに 対 して 当 該 の 行 為 を 行 うこと 表 す ( 日 本 中 の 行 楽 地 を) 遊 び 尽 くす ( 北 京 中 の 胡 同 を) 歩 き 尽 くす 5.ニ 格 で 示 される 場 所 全 てに 対 して 当 該 の 行 為 を 行 うこと 表 す ( 世 界 遺 産 の 全 てに) 行 き 尽 くす 6.ガ 格 で 示 される 対 象 が 全 て 消 費 されることを 表 す (アイデアが) 出 尽 くす ( 町 が) 燃 え 尽 くす 7. 驚 きなどのため ガ 格 で 示 される 主 体 の 気 が 抜 けて 立 ったまま 動 けなくなること を 表 す( ( 呆 然 と) 立 ち 尽 くす のみ) 表 2 Web 検 索 における - 尽 くす のヒット 数 ( 上 位 60 語 ) 1 知 り 尽 くす 339,519 21 見 尽 くす 9,816 41 燃 え 尽 くす 2,197 2 埋 め 尽 くす 192,664 22 計 算 し 尽 くす 8,626 42 呑 み 尽 くす 1,889 3 立 ち 尽 くす 142,796 23 売 り 尽 くす 8,333 43 採 り 尽 くす 1,602 4 食 べ 尽 くす 132,465 24 言 い 尽 くす 8,323 44 買 い 尽 くす 1,582 5 語 り 尽 くす 116,322 25 書 き 尽 くす 7,714 45 滅 ぼし 尽 くす 1,560 6 出 尽 くす 74,938 26 考 え 尽 くす 6,948 46 愛 し 尽 くす 1,503 7 覆 い 尽 くす 60,221 27 描 き 尽 くす 4,885 47 探 し 尽 くす 1,412 8 食 い 尽 くす 57,317 28 奪 い 尽 くす 4,405 48 溶 かし 尽 くす 1,405 9 焼 き 尽 くす 49,387 29 楽 しみ 尽 くす 4,392 49 説 明 し 尽 くす 1,369 10 やり 尽 くす 42,676 30 取 り 尽 くす 4,110 50 与 え 尽 くす 1,167 11 遊 び 尽 くす 38,606 31 殺 し 尽 くす 3,970 51 理 解 し 尽 くす 1,013 12 吸 い 尽 くす 32,736 32 行 き 尽 くす 3,762 52 泣 き 尽 くす 1,001 13 出 し 尽 くす 29,952 33 掘 り 尽 くす 3,667 53 走 り 尽 くす 969 14 使 い 尽 くす 16,345 34 歩 き 尽 くす 3,434 54 責 め 尽 くす 948 15 調 べ 尽 くす 14,596 35 利 用 し 尽 くす 2,988 55 感 じ 尽 くす 822 16 燃 やし 尽 くす 14,232 36 打 ち 尽 くす 2,579 56 回 り 尽 くす 791 17 読 み 尽 くす 13,325 37 歌 い 尽 くす 2,526 57 話 し 尽 くす 763 18 研 究 し 尽 くす 11,177 38 表 現 し 尽 くす 2,515 58 汚 し 尽 くす 755 19 飲 み 尽 くす 11,136 39 乗 り 尽 くす 2,424 59 しゃべり 尽 くす 682 20 撃 ち 尽 くす 10,686 40 撮 り 尽 くす 2,306 60 吐 き 尽 くす 593 1232-5

図 2 - 尽 くす のイメージ 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 6 7 8 9 10 対 象 ヲ{ 使 い 尽 くす/ 焼 き 尽 くす} = 全 対 象 の 消 費 空 間 ヲ 対 象 デ{ 埋 め 尽 くす/ 覆 い 尽 くす} = 全 空 間 の 消 費 場 所 ヲ 歩 き 尽 くす/ 場 所 ニ 行 き 尽 くす = 全 ての 場 所 の 消 費 5. - 切 る と - 尽 くす の 比 較 表 3 - 切 る と - 尽 くす のヒット 数 の 比 較 表 4 - 尽 くす と - 切 る のヒット 数 の 比 較 1 思 い 切 る 258,999 思 い 尽 くす 81 1 知 り 尽 くす 33,951 知 り 切 る 92 2 締 め 切 る 229,501 締 め 尽 くす 4 2 埋 め 尽 くす 19,266 埋 め 切 る 371 3 乗 り 切 る 225,651 乗 り 尽 くす 2,424 3 立 ち 尽 くす 14,279 立 ち 切 る 382 4 言 い 切 る 188,862 言 い 尽 くす 8,323 4 食 べ 尽 くす 13,246 食 べ 切 る 39,401 5 使 い 切 る 163,894 使 い 尽 くす 16,345 5 語 り 尽 くす 11,632 語 り 切 る 892 6 割 り 切 る 156,760 割 り 尽 くす 58 6 出 尽 くす 74,938 出 切 る 4,110 7 張 り 切 る 138,025 張 り 尽 くす 85 7 覆 い 尽 くす 60,221 覆 い 切 る 40 8 踏 み 切 る 131,166 踏 み 尽 くす 38 8 食 い 尽 くす 57,317 食 い 切 る 1,569 9 断 ち 切 る 84,531 断 ち 尽 くす 27 9 焼 き 尽 くす 49,387 焼 き 切 る 4,160 10 打 ち 切 る 76,895 打 ち 尽 くす 2,579 10 やり 尽 くす 42,676 やり 切 る 30,484 11 押 し 切 る 65,512 押 し 尽 くす 15 11 遊 び 尽 くす 38,606 遊 び 切 る 773 12 疲 れ 切 る 65,290 疲 れ 尽 くす 3 12 吸 い 尽 くす 32,736 吸 い 切 る 854 13 入 り 切 る 64,796 入 り 尽 くす 152 13 出 し 尽 くす 29,952 出 し 切 る 53,039 14 振 り 切 る 58,863 振 り 尽 くす 26 14 使 い 尽 くす 16,345 使 い 切 る 163,89 15 澄 み 切 る 53,595 澄 み 尽 くす 2 15 調 べ 尽 くす 14,596 調 べ 切 る 335 16 出 し 切 る 53,039 出 し 尽 くす 29,952 16 燃 やし 尽 くす 14,232 燃 やし 切 る 452 17 逃 げ 切 る 50,660 逃 げ 尽 くす 12 17 読 み 尽 くす 13,325 読 み 切 る 38,855 18 食 べ 切 る 39,401 食 べ 尽 くす 132,465 18 研 究 し 尽 くす 11,177 研 究 し 切 る 13 19 読 み 切 る 38,855 読 み 尽 くす 13,325 19 飲 み 尽 くす 11,136 飲 み 切 る 15,530 20 登 り 切 る 35,381 登 り 尽 くす 474 20 撃 ち 尽 くす 10,686 撃 ち 切 る 444 1232-6

- 切 る は 行 為 変 化 の 完 遂 を 表 し - 尽 くす は 対 象 の 完 全 消 費 を 表 す 食 べ 切 る と 食 べ 尽 くす (1) 彼 は 満 漢 全 席 で 料 理 を 全 部 食 べ 切 った 食 事 全 体 を 一 回 の 動 作 と 捉 え それが 完 全 に 遂 行 される この 食 べる は 動 作 主 指 向 的 ( 工 藤 1995 の 主 体 動 作 動 詞 ) (2) 彼 は 満 漢 全 席 で 料 理 を 全 部 食 べ 尽 くした 一 つ 一 つの 料 理 ( 対 象 )を 個 別 に 捉 え それらが 全 て 消 費 される この 食 べる は 対 象 指 向 的 ( 工 藤 1995 の 主 体 動 作 客 体 変 化 動 詞 ) 分 かり 切 る と 知 り 尽 くす (11) 彼 は 彼 女 のことを 分 かり 切 っている 彼 女 のこと を 全 体 的 に 捉 え その 理 解 の 程 度 が 100%に 達 している =ある 事 態 の 不 明 瞭 さがなくなる ( 悟 り 切 る 覚 え 切 る も 同 じ) (14) 彼 は 彼 女 のことを 知 り 尽 くしている 彼 女 のこと を 複 数 的 に 捉 え その 全 てのことを 理 解 している = 未 知 の 事 態 がなくなる 図 3 食 べる のアスペクト ( 変 化 量 ) 100% 食 べ 残 す 食 べ 切 る 食 べ 尽 くす 行 為 達 成 対 象 消 費 食 べ 残 し 消 費 量 0% 食 べ 始 める 食 べ 終 わる ( 時 間 ) 料 理 を 食 べ 切 る コースを 走 り 切 る ( 一 回 的 行 為 動 作 主 の 行 為 達 成 ) - 切 る の V1 には 動 作 主 指 向 性 の 動 詞 が 来 る( 動 作 動 詞 の 場 合 ) 料 理 を 食 べ 尽 くす コースを 走 り 尽 くす ( 複 数 的 行 為 対 象 の 完 全 消 費 ) - 尽 くす の V1 には 対 象 指 向 性 の 動 詞 が 来 る c.f. 工 藤 (1995)の 主 体 動 作 客 体 変 化 動 詞 と 主 体 動 作 動 詞 1232-7

補 足 継 続 動 詞 の 場 合 は - 切 る が 使 える (0% 100%という 変 化 があるため) (19) 彼 は 口 をあけ 切 った (20)? 彼 は 口 をあき 切 った ( 結 果 のみに 注 目 し 過 程 は 意 識 されない) (21) 口 があき 切 った 瞬 間 動 詞 の 場 合 は - 切 る が 使 えない (0% 100%という 変 化 がないため) (24)の 終 わる は 会 話 の 終 結 部 を 時 間 的 に 幅 のあるものとして 捉 えている (22)? 彼 は 話 を 終 え 切 った (23)? 彼 は 話 を 終 わり 切 った (24) 話 が 終 わり 切 った ( 人 の 話 が 終 わり 切 るまで 待 て ) 通 常 諦 める は 瞬 間 動 詞 と 言 われているが 諦 め 切 れない のように 言 えるの は 諦 め 始 めてから 完 全 に 諦 めるまでに 時 間 的 幅 があるためである 参 考 文 献 李 暻 洙 (1997) 中 間 的 複 合 動 詞 きる の 意 味 用 法 の 記 述 : 本 動 詞 切 る と 前 項 動 詞 切 る 後 項 動 詞 - 切 る と 関 連 づけて 世 界 の 日 本 語 教 育 第 7 号,pp.219-232, 国 際 交 流 基 金 日 本 語 国 際 セン ター 奥 田 靖 雄 (1977) アスペクトの 研 究 をめぐって 金 田 一 的 段 階 国 語 国 文 8 号,[ 奥 田 靖 雄 (1985) ことばの 研 究 序 説 むぎ 書 房,pp.85-104 に 再 録 ] 影 山 太 郎 (1993) 文 法 と 語 形 成,ひつじ 書 房 許 永 蘭 (2004) 複 合 動 詞 の 後 項 ~きる と ~つくす の 類 義 分 析 第 2 回 名 古 屋 大 学 日 本 語 教 育 研 究 集 会 予 稿 集 pp.26-29, 名 古 屋 大 学 日 本 語 教 育 研 究 集 会 実 行 委 員 会 工 藤 真 由 美 (1995) アスペクト テンス 体 系 とテクスト 現 代 日 本 語 の 時 間 の 表 現,ひつじ 書 房 小 泉 保 他 ( 編 )(1989) 日 本 語 基 本 動 詞 用 法 辞 典, 大 修 館 書 店 定 延 利 之 (2005) 日 本 語 の 動 作 動 詞 と 変 化 動 詞, 第 1 回 中 日 理 論 言 語 学 研 究 会 須 賀 一 好 (1981) 自 他 違 い 自 動 詞 と 目 的 語,そして 自 他 の 分 類 馬 淵 和 夫 博 士 退 官 記 念 国 語 学 論 集 大 修 館 書 店 [ 須 賀 一 好 早 津 恵 美 子 ( 編 ) 動 詞 の 自 他 (1995),pp.122-136,ひつじ 書 房 ] 所 収 杉 村 泰 (2008) 複 合 動 詞 - 切 る の 意 味 について 言 語 文 化 研 究 叢 書 7,pp.63-79, 名 古 屋 大 学 大 学 院 国 際 言 語 文 化 研 究 科 (2009) コーパスを 利 用 した 複 合 動 詞 - 尽 くす の 意 味 分 析 名 古 屋 大 学 言 語 文 化 論 集 第 31 巻 第 1 号,pp.83-95, 名 古 屋 大 学 大 学 院 国 際 言 語 文 化 研 究 科 姫 野 昌 子 (1999) 複 合 動 詞 の 構 造 と 意 味 用 法,ひつじ 書 房 森 田 良 行 (1989) 基 礎 日 本 語 辞 典, 角 川 書 店 姚 艶 玲 (2007) 日 本 語 のヲ 格 名 詞 句 を 伴 う 自 動 詞 構 文 の 成 立 条 件 認 知 言 語 学 的 観 点 からのアプローチ 日 本 語 文 法 7 巻 1 号,pp.3-19, 日 本 語 文 法 学 会 くろしお 出 版 廖 紋 淑 (2009) 複 合 動 詞 ~ 終 わる ~ 切 る ~ 尽 くす の 使 い 分 けに 関 する 覚 え 書 き 日 本 語 母 語 話 者 と 日 本 語 学 習 者 の 比 較 言 葉 と 文 化,pp.25-43, 名 古 屋 大 学 大 学 院 国 際 言 語 文 化 研 究 科 日 本 言 語 文 化 専 攻 1232-8