一 紅 会 第 15 回 渡 辺 房 男 先 生 を 囲 ん で 歴 史 研 究 同 好 会 参 加 者 名 簿 ( 敬 称 略 ) 黄 金 の 国 の 通 貨 甲 州 金 ~その 誕 生 から 終 焉 まで~ 平 成 25 年 (2013)11 月 17 日 ( 日 ) 午 後 1:30~3:30( 受 付 開 始 1:00~) 於 中 野 ゼロホール 酉 館 2F 学 習 室 1 中 野 区 中 野 2-9-7( 電 )03-5340-5000 会 費 1,000 円 ( 資 料 代 を 含 みます) NO 卒 業 年 次 お 名 前 NO 卒 業 年 次 お 名 前 1 S30 年 卒 神 田 四 郎 30 S38 年 卒 角 田 等 2 神 田 信 子 31 祢 津 信 夫 3 神 宮 司 房 義 32 山 田 常 夫 4 荒 木 高 子 33 S39 年 卒 斉 藤 美 希 子 5 鮎 川 ますみ 34 波 羅 芳 武 6 遠 藤 政 子 35 S40 年 卒 宇 野 由 美 子 7 呉 藤 勢 津 子 36 深 澤 保 子 8 近 藤 文 子 37 山 懸 萩 江 9 10 塩 瀬 昭 子 38 S41 年 卒 轟 佐 知 子 39 S44 年 率 山 本 秀 彦 杉 本 恭 子 11 S32 年 卒 雨 宮 武 40 峯 川 文 江 12 若 尾 和 子 41 S45 年 率 佐 々 木 まち 子 13 S33 年 卒 飯 田 冨 美 子 42 S46 年 卒 西 野 公 子 14 河 内 一 郎 43 S52 年 率 佐 藤 守 15 五 味 一 彦 44 塚 田 薫 16 17 S34 年 卒 18 19 S35 年 卒 20 S36 年 卒 斉 藤 由 美 子 45 斉 藤 峰 子 46 S53 年 卒 村 野 久 子 47 H6 年 卒 作 道 恒 48 谷 口 百 合 子 49 吉 川 文 代 朝 戸 直 美 窪 田 浩 二 鍵 田 夫 人 小 坂 敏 子 21 塚 越 洋 50 朱 宮 義 長 22 雪 江 武 雄 51 清 水 容 子 23 S37 年 卒 川 嶋 民 子 52 S30 年 卒 井 上 君 子 24 黒 田 順 子 53 朱 宮 園 子 25 S38 年 卒 26 27 28 一 瀬 明 54 市 橋 金 之 助 梅 澤 梅 子 新 海 行 子 29 鈴 木 紀 子 次 回 フィールドワークのお 知 らせ: 次 回 第 16 回 歴 史 研 究 同 好 会 は 平 成 26 年 ( 2014 ) 5 月 25 日 ( 日 ) 26 日 ( 月 ) 1 泊 2 日 で 甲 斐 黄 金 村 湯 之 奥 金 山 博 物 館 見 学 身 延 山 久 遠 寺 など 見 学 清 水 坊 宿 泊 を 予 定 しています お 大 勢 様 ご 参 加 下 さいますよう 金 山 博 物 館 http://www.town.minobu.lg.jp/kinzan/
一 紅 会 歴 史 研 究 会 平 成 25 年 11 月 17 日 演 題 黄 金 の 国 甲 斐 の 通 貨 甲 州 金 ~その 誕 生 から 終 焉 まで~ 日 本 文 藝 家 協 会 会 員 渡 辺 房 男 かつて 甲 斐 の 国 は 黄 金 の 国 ジパングを 象 徴 する 豊 富 な 金 生 産 地 であり 武 田 信 玄 はその 富 を 採 掘 して 強 大 な 領 国 を 築 いた そして 徳 川 の 世 になっても 甲 斐 領 内 の 金 山 から 採 掘 が 行 われ 不 思 議 なこ とに 江 戸 の 金 座 で 鋳 造 された 小 判 や 分 金 とは 別 に 金 貨 甲 州 金 は 甲 府 金 座 から 発 行 された 江 戸 幕 府 による 通 用 禁 止 令 が 出 されたものの 甲 斐 の 人 々はそのたびに 信 玄 の 遺 制 を 守 り 続 けること で 団 結 し 禁 止 令 を 撤 回 させた 結 局 甲 州 金 は 新 貨 条 例 布 告 の 年 である 明 治 4 年 末 まで 地 方 通 貨 のひとつとして 通 用 が 認 められたのである 郷 土 の 特 異 な 通 貨 甲 州 金 の 誕 生 から 終 末 までの 歩 み を 日 本 と 甲 斐 の 歴 史 を 辿 りながら 見 つめてみたい ( 要 旨 ) 発 掘 された 甲 州 金 座 の 遺 構 平 成 24 年 (2012)10 月 甲 府 市 中 央 2 丁 目 角 金 が 付 着 した 石 臼 と 炉 に 風 を 送 るふいご 謎 に 包 まれていた 甲 州 金 座 の 跡 か? 戦 国 時 代 から 江 戸 期 まで 甲 州 金 の 金 座 松 木 家 の 所 在 が 確 定? 話 題 を 呼 んだ 甲 州 金 とは? 武 田 家 統 治 時 代 から 明 治 4 年 まで 通 用 していた 貨 幣 ( 金 貨 ) 幕 府 から 江 戸 期 に 鋳 造 流 通 を 許 された 地 方 通 貨 武 田 家 と 家 臣 団 の 書 状 に 見 られる 甲 州 金 の 記 述 信 玄 時 代 に 制 定 された 幣 制 家 康 は 甲 州 金 の 幣 制 を 取 り 入 れて 江 戸 期 の 幣 制 を 決 めた (4 進 法 )1 両 =4 分 =16 朱 甲 州 金 はさらに 下 位 の 単 位 があった 1 朱 =2 朱 中 =4 糸 目 =8 小 糸 目 =16 小 糸 日 中 江 戸 期 の 様 々な 地 方 貨 幣 江 戸 時 代 初 期 と 幕 末 に 鋳 造 された 筑 前 分 金 秋 田 銀 判 盛 岡 銀 判 但 馬 南 蛮 銀 加 賀 南 蛮 銀 仙 台 銀 出 羽 角 館 銀 佐 渡 銀 会 津 銀 など 会 津 銀 は 何 でも 鑑 定 団 に 出 品 されたが もし 幕 末 期 の 発 行 なら 100 万 円 から 200 万 円 の 価 値 がある 現 在 の 甲 州 金 の 相 場 は? 露 一 分 金 (700 万 円 ~300 万 円 )
天 正 時 代 から 江 戸 初 期 甲 州 一 分 金 (28 万 円 ~12 万 円 ) 江 戸 中 期 に 鋳 造 甲 州 金 はどこで 採 掘 されたか 有 名 なのは 黒 川 金 山 ( 甲 州 市 塩 山 )と 湯 乃 奥 金 山 ( 身 延 町 )ほか 早 川 金 山 ( 早 川 町 ) 十 島 金 山 ( 山 梨 南 部 町 静 岡 富 士 宮 市 ) 金 山 金 山 ( 大 月 市 ) 富 士 金 山 ( 富 士 宮 市 )など さらに 武 田 氏 の 占 領 地 域 でも 安 倍 梅 ヶ 島 金 山 ( 駿 河 ) 甲 武 信 金 山 ( 信 濃 ) 金 冠 山 金 山 ( 信 濃 )などでも 金 の 採 掘 が 行 われていた.など まさに 甲 斐 は 黄 金 の 国 であった 金 山 衆 鉱 山 の 採 掘 に 従 事 する 専 門 家 集 団 武 田 家 から 与 えられた 朱 印 状 が 残 る 金 山 採 掘 ばかりでなく 武 田 軍 の 城 攻 めの 際 に 攻 略 路 を 切 り 開 く 現 存 する 朱 印 状 ( 馬 の 通 行 税 を 免 除 するなど ) 徳 川 時 代 まで 続 いた 甲 州 金 の 通 用 幕 府 による 禁 止 令 元 禄 9 年 (1696) 甲 州 金 と 元 禄 金 との 引 き 換 えを 命 ず 反 対 する 甲 州 の 両 替 商 たち ( 家 康 公 が 定 めた 祖 法 としての 甲 州 金 制 度 ) 幕 府 禁 止 令 を 撤 回 宝 永 3 年 (1706)に 柳 沢 吉 保 ( 甲 府 藩 主 )による 幕 府 への 働 きかけがあった 以 後 発 行 された 甲 州 金 は 新 甲 州 金 と 呼 ばれる ( 甲 安 中 金 甲 安 今 吹 金 甲 重 金 甲 定 金 など) 通 用 は 都 留 郡 を 除 く 甲 斐 三 郡 ( 八 代 巨 摩 山 梨 )で 通 用 通 用 金 との 両 替 はどうしたか 江 戸 の 内 藤 新 宿 にあった 両 替 店 ( 甲 州 街 道 から 江 戸 に 入 る 宿 場 ) 文 化 政 13 年 (1817)に 書 かれた 江 戸 図 解 集 覧 に 記 載 通 用 金 との 両 替 小 判 は 銀 58 匁 甲 州 金 1 両 は 銀 48 匁 しかし 甲 州 金 の 金 の 含 有 量 が 多 きことから 甲 州 金 で 小 判 を 引 き 換 える 時 は 甲 州 金 10 両 が 小 判 10 両 1 分 と 高 く 引 き 換 えられた
金 の 含 有 量 の 例 として 正 徳 金 ( 金 84%~86% 古 甲 州 金 ( 金 81%~83%) 甲 重 金 ( 金 75%) 享 保 6 年 (1721) 改 鋳 甲 定 金 ( 金 72%) 享 保 11 年 (1726) 改 鋳 幕 末 の 甲 州 金 安 政 6 年 (1859) 横 浜 開 港 幕 府 と 諸 外 国 との 貨 幣 の 交 換 取 り 決 め 金 の 含 有 量 でなく 重 量 による 引 き 換 え 日 本 は 金 1 に 対 し 銀 5 の 金 安 欧 米 は 金 1 に 対 し 銀 15 の 金 高 欧 米 人 は 銀 を 持 込 み 小 判 と 交 換 それを 国 外 で 銀 に 交 換 すれば 3 倍 の 儲 け 幕 府 は 小 型 で 金 の 含 有 量 の 少 ない 安 政 小 判 や 万 延 小 判 を 発 行 して 対 抗 万 延 元 年 (1860) 重 量 3,3 グラム 金 の 含 有 量 57 4%の 低 品 位 の 小 判 を 発 行 し 金 貨 の 流 出 を 防 いだ それに 伴 い 甲 州 金 の 金 の 含 有 量 の 多 さから 従 来 の 引 き 換 え 値 より はるかに 高 い 4 倍 通 用 となった 甲 州 金 1 分 が 万 延 金 1 両 多 くの 人 が 引 き 換 えに 狂 奔 最 終 的 に 甲 州 金 小 判 8 両 2 分 が 万 延 金 10 両 の 相 場 になった 明 治 新 政 府 と 甲 州 金 新 政 府 の 抜 本 的 な 幣 制 改 革 明 治 初 年 から 旧 来 の 金 貨 銀 貨 の 品 質 を 分 析 し 妥 当 な 価 値 を 決 定 甲 州 金 の 品 位 明 治 4 年 5 月 の 新 貨 条 例 公 布 を 前 に 甲 州 金 の 品 位 を 発 表 古 甲 州 金 1 分 通 用 金 2 両 2 分 甲 重 金 1 分 通 用 金 2 両 甲 定 金 1 分 通 用 金 1 両 3 分 2 朱 甲 州 金 の 通 用 禁 止 明 治 4 年 9 月 大 蔵 省 発 令 通 用 禁 止 ( 以 上 )
皆 様 平 成 25(2013) 年 9 月 6 日 烈 しい 落 雷 と 大 雨 を 叩 きつけた 台 風 崩 れの 低 気 圧 が 去 って 漸 く 凌 ぎやすくなりました 炎 暑 で 長 かった 今 夏 の お 疲 れも 無 くお 元 気 にお 過 ごしのことと 存 じ 上 げます いつも 一 紅 会 活 動 とりわけ 歴 史 研 究 同 好 会 に 温 かいご 眷 顧 をお 寄 せ 下 さいまして 誠 に 有 り 難 うございます 今 秋 の 勉 強 会 は 5 月 の 甲 州 路 歴 史 散 策 バスツアーで 見 学 しました 山 梨 中 央 銀 行 金 融 資 料 館 で 具 に 目 の 当 たり にした 甲 州 金 に 就 いて 勉 強 します 諸 行 事 ご 多 用 とは 存 じますが ご 関 心 をお 持 ちのご 友 人 をお 誘 いの 上 是 非 大 勢 様 ご 出 席 下 さいますよう 心 を 込 めてご 案 内 申 し 上 げます 一 紅 会 第 15 回 渡 辺 房 男 先 生 を 囲 んで 歴 史 研 究 同 好 会 黄 金 の 国 の 通 貨 甲 州 金 ~その 誕 生 から 終 焉 まで~ かつて 甲 斐 の 国 は 黄 金 の 国 ジパングを 象 徴 する 豊 富 な 金 生 産 地 であり 武 田 信 玄 はその 富 を 採 掘 して 強 大 な 領 国 を 築 いた そして 徳 川 の 世 になっても 甲 斐 領 内 の 金 山 から 採 掘 が 行 われ 不 思 議 なことに 江 戸 の 金 座 で 鋳 造 された 小 判 や 分 金 と 別 に 金 貨 甲 州 金 は 甲 府 金 座 から 発 行 された 江 戸 幕 府 による 通 用 禁 止 令 が 出 されたものの 甲 斐 の 人 々はそのたびに 信 玄 の 遺 制 を 守 り 続 けることで 団 結 し 禁 止 令 を 撤 回 させた 結 局 甲 州 金 は 新 貨 条 例 布 告 の 年 である 明 治 4 年 末 まで 地 方 通 貨 のひとつとして 通 用 が 認 められたのである 郷 土 の 特 異 な 通 貨 甲 州 金 の 誕 生 から 終 末 までの 歩 みを 日 本 と 甲 斐 の 歴 史 を 辿 りなが ら 見 つめてみたい (~ 渡 辺 先 生 のコメントから~) 記 催 行 日 時 平 成 25 年 11 月 17 日 ( 日 ) 午 後 1:30~3:30 ( 受 付 開 始 1:00~) 会 場 中 野 ゼロホール 西 館 2F 学 習 室 1 ( 右 の 地 図 をご 参 照 下 さい) 東 京 都 中 野 区 中 野 2-9-7 電 話 03-5340-5000 会 費 1,000 円 ( 資 料 代 を 含 みます 当 日 徴 収 致 します) ご 面 倒 ですが 10 月 10 日 までに 出 欠 のお 返 事 を このメールへのご 返 信 で 又 は 井 上 (TEL&FAX:042-591-6597) 宛 ご 連 絡 下 さいますようお 願 い 致 します 資 料 の 用 意 もございますので 宜 しくお 願 い 致 します アクセス JR 中 央 線 総 武 線 又 は 東 京 メトロ 東 西 線 中 野 駅 南 口 を 出 て 左 方 向 線 路 伝 いに 1 本 道 を 徒 歩 8 分 右 にあります ご 不 明 がございましたらご 遠 慮 なく 井 上 までお 問 い 合 わせ 下 さいませ 来 春 のフィールド 勉 強 会 に 良 い 形 で 繋 げられますように 大 勢 様 のご 出 席 を 鶴 首 してお 待 ちしております 以 上 一 紅 会 会 長 谷 口 百 合 子 歴 史 研 究 同 好 会 担 当 井 上 若 子 ( 文 責 )