芥川賞 正式には芥川龍之介賞 は半期に一度 主に無名または新進作家による純文学短編作品の中で優 秀な作品に贈呈される賞です 第 153 回芥川賞は羽田圭介さんと又吉直樹さんが受賞されました その受賞 作を図書委員が紹介します スクラップ アンド ビルド 羽田 圭介 文芸春秋 この本を読み終えた後に感じたこと スクラップ アンド ビルド は 正 に タ イ ト ル 通 り の 小 説 だ っ た 羽田 圭介 文芸春秋 ということです 主人公健斗は 28 才 母と介護が必要な祖父との三人暮らし で 母と健斗は祖父を邪険に扱いなが ら介護しています 日に日に祖父の体 は弱っていき その内健斗は祖父に尊 厳的な死を迎えさせたいと思い始めます この小説を読 み 自分自身が感じたことは 日本の高齢化問題による 介護士不足 老人ホーム不足などです 正に今この本の 主人公のような状態になっている人は多いと思います 是非介護等に興味のある方はこの本を読んで介護の現実 等を考えてみてはどうでしょうか 色々な所に現代の日 本の介護 介護者の心情などが表わされたとても深い小 説だと思います 2年5組 高山 賢太 火花 又吉 直樹 文芸春秋 すらすら読める純文学 芸人とし 火花 て成功することを目指すスパークス 又吉 直樹 文芸春秋 徳 永 と 先 輩 漫 才 師 の あ ほ ん だ ら 神谷のはなし 漫才を見ているかの ような二人の会話や 不器用に正直 に生きる神谷の漫才の哲学など 又 吉の笑いの要素がページをめくる手 を止めさせません 一定のリズムでトントンとすすんで いくので とても読みやすい作品です 最後の最後に笑 いをつきつめたらしい神谷は奇行に走ります あなたも お笑い芸人の書いたお笑い芸人の話に笑わされてみて下 さい 3年9組 伊藤 清菜 大泉エッセイ ピンクとグレー 大泉 洋 角川文庫 大泉エッセイ 北海道のローカルタレントから全国区 大泉 洋 の役者となった大泉洋の 16 年がぎっし 角川文庫 りつまったエッセイです バラエティー 番組に出ているときの大泉洋がそっくり そのまま文章になっているので笑いが止 まりません 笑いだけのエッセイではな く 彼のコミュニケーションスキルや人生観についても 語られていたり 家族に関する話も盛りこまれているの で読みごたえはバッチリです 気になった方は適当にペ ージを開いて読んでみて下さい 3年9組 伊藤 清菜 芥川賞クイズ あっ 命の授業 正解がわかった人は下の解答欄に解答を記入して1月8 日 金 までに図書館へ提出してください 正解者の中か ら抽選で2名の方に景品を差し上げます 第1問 芥川賞の由来となった作家芥川龍之介は次のうち どちらでしょう A B キ ト リ 解答欄 第1問 第2問 年 組 氏名 ゴルゴ 松本 廣済堂出版 この本は 芸人のゴルゴ松本さんが 書いた本です 僕はゴルゴ松本さんを テレビ番組などで見ると とても面白 い人だな と思っていたのですが こ の本を読んでゴルゴ松本さんの印象が 変わりました この本は ゴルゴ松本 さんがボランティアでやっている 少年院に入ってい る子ども達に向けての講演の内容などを本にしたもので す 内容は 始まりは愛 日本がスゴイ 心配ない 大丈夫だ 夢は叶う 命 神様の言うとおり と いった 6 つの構成になっており 小説というよりは漢字 の意味を深く考える本です 小説しか読んでこなかった 僕でもすらすらと読むことができました 命 に関す る漢字の意味など気になる方 ぜひ図書館にあるこの本 を借りてみてはいかがでしょうか 2年4組 菊池 想 あっ 命の授業 ゴルゴ 松本 廣済堂出版 リ 第2問 芥川賞の初代受賞者は誰でしょう 加藤 シゲアキ KADOKAWA 雑誌のスカウトをきっかけに芸能界 に関わることになる2人の少年の道が スターダムとエキストラに分かれます その先にあるのは光と闇 成功する者 としない者 それぞれの苦悩がリアル に書かれていて 2人のすれ違いが悲 しい 自分がわからなくなってしまったときに 本当の 自分が出せる人やものを大切にしなければならないこと が伝わってきます この本の 彼の涙が不足しないよう に 僕は自分の分も彼の涙に混ぜた という表現が私は とても好きです 友情が深すぎて 愛情のようにも見え てきます とても悲しい物語ですが 展開が早くとても おもしろいです ぜひ読んでみてください 1年5組 稲又 夏帆 ピンクとグレー 加藤 シゲアキ KADOKAWA 線 4