行 政 江 戸 時 代 の 郷 土 旧 幕 時 代 ( 天 草 島 原 の 乱 ) 以 前 におけるわが 村 の 行 政 組 織 の 変 遷 については 明 らか ではないが 慶 長 10 年 (1605)に 作 成 された 肥 後 国 絵 図 ( 永 青 文 庫 )によると 天 草 は61ケ 村 に 分 けられ 現 在 の 本 町 は 河 内 村 となっており 村 高 1028 石 の 記 録 がある 寛 永 17 年 (1640) 幕 府 は 天 草 を 天 領 として 初 代 代 官 に 鈴 木 重 成 を 派 遣 した 重 成 は 天 草 全 島 を10 組 に 分 け 1 町 86ケ 村 を 置 き 各 地 に 大 庄 屋 村 々に 庄 屋 年 寄 百 姓 代 を 設 けて 行 政 機 関 とし これを 整 備 した 正 保 3 年 (1646) 作 成 の 正 保 郷 帳 には 下 河 内 村 の 枝 郷 として 掛 道 村 ( 石 高 31 石 )が 存 在 し 萬 治 2 年 (1659) 下 河 内 村 と 再 び 合 併 している 大 庄 屋 庄 屋 は 百 姓 身 分 であるが 大 庄 屋 には 明 和 7 年 (1770) 庄 屋 には 寛 政 8 年 (1796) 苗 字 が 許 された 更 に 大 庄 屋 には 帯 刀 も 許 され 統 治 体 制 の 末 端 として 幕 府 からの 命 令 を 伝 達 する 職 務 と 合 わせ 組 内 の 庄 屋 の 監 督 年 貢 米 の 徴 収 往 来 手 形 の 交 付 など 強 い 権 限 を 持 ってい た 庄 屋 は 大 庄 屋 の 指 示 を 受 け 役 所 の 触 書 などを 村 民 に 知 らせたり 村 内 の 治 安 や 会 計 など 村 政 全 般 にわたる 直 接 の 責 任 者 であった 大 庄 屋 も 庄 屋 も 世 襲 制 が 原 則 であ ったが 人 望 と 学 識 が 必 要 とされた 村 には 庄 屋 のほか 年 寄 百 姓 代 がおり これらは 村 方 三 役 と 呼 ばれ 村 政 を 司 ってい た 年 寄 は 庄 屋 の 補 佐 役 で 人 望 も 有 り 筆 算 に 長 けた 富 農 の 内 から 本 百 姓 の 札 入 れ ( 選 挙 ) により 選 ばれた 村 の 大 小 によって1 人 から5 人 のところがあり 任 期 は1 年 で 毎 年 正 月 に 選 出 され 代 官 所 に 届 けられた 百 姓 代 は 農 民 の 代 表 者 で 本 百 姓 の 札 入 れによって 数 人 が 選 ばれ 年 貢 米 の 供 出 村 決 算 など 庄 屋 や 年 寄 に 不 正 がないように 村 政 監 視 役 としての 任 務 に 当 った これら 村 方 三 役 も 含 め 農 民 には 本 百 姓 水 呑 百 姓 名 子 百 姓 の 制 度 が 有 った 本 百 姓 は 一 定 の 土 地 を 所 有 し 検 地 帳 に 登 録 され 手 いる 農 民 で 年 貢 と 労 役 の 義 務 を 負 ってい た 水 呑 百 姓 は 田 畑 を 持 たない 農 民 のことで 富 農 ( 大 地 主 ) の 小 作 を 行 なっていた 更 に 小 作 農 民 の 中 で 特 定 の 地 主 と 従 属 関 係 にある 者 を 名 子 百 姓 と 呼 ばれ 小 作 のほか 地 主 に 対 する 労 働 奉 仕 などその 指 示 に 従 わなければならなかった 庄 屋 江 戸 時 代 下 河 内 村 新 休 村 本 村 は 御 領 組 に 属 し 下 河 内 村 は 佐 藤 家 新 休 村 は 福 田 家 本 村 は 鶴 田 家 が 代 々の 庄 屋 を 務 めた りせい 庄 屋 制 度 は 維 新 後 の 明 治 3 年 里 正 が 置 かれるまで 続 いた 村 政 は 庄 屋 で 行 なわれ ここを 役 座 と 呼 んでいた 下 河 内 の 役 座 佐 藤 家 は14 代 邦 男 が 襲 いでいる 福 田 家 の 子 孫 は 長 崎 に 在 住 らしいということであるが 定 かではない 屋 敷 は 新 休 上 で 地 元 では 役 座 屋 敷 屋 敷 ン 上 と 呼 んでいる
鶴 田 家 の 子 孫 は 大 矢 野 町 に 在 住 とのことであるが 詳 細 は 不 明 である ほんむら 古 文 書 の 記 録 では 見 当 たらないが 本 村 神 社 の 鳥 居 には 享 保 十 六 歳 本 邑 庄 屋 磨 田 孫 右 衛 門 と 刻 してある 歴 代 庄 屋 下 河 内 村 庄 屋 新 休 村 庄 屋 本 村 庄 屋 佐 藤 家 福 田 家 鶴 田 家 寛 文 5 年 (1666 弥 兵 衛 元 禄 4 年 (1691 平 左 衛 門 平 兵 衛 市 之 丞 享 保 16 年 (1732 ( 寺 領 ) 磨 田 孫 右 衛 門 延 享 3 年 (1746 茂 兵 衛 ( 務 右 衛 門 ) 杢 右 衛 門 令 右 衛 門 寛 政 8 年 (1796 周 蔵 恒 助 新 五 右 衛 門 文 化 14 年 (1817 弥 太 郎 ( 弥 右 衛 門 ) 平 右 衛 門 左 一 郎 文 政 10 年 (1828 弥 太 郎 平 右 衛 門 喜 惣 二 天 保 4 年 (1830 弥 太 郎 平 右 衛 門 左 一 郎 安 政 4 年 (1854 弥 太 左 衛 門 ( 弥 作 ) 又 七 朗 門 要 之 丞 慶 応 3 年 (1868 弥 兵 衛 ( 邦 良 ) 検 地 と 村 高 天 正 16 年 (1588) 豊 臣 秀 吉 が 検 地 を 命 じ 天 草 郡 分 として350 町 が 計 上 されて おり 慶 長 10 年 (1605) 作 成 の 肥 後 国 絵 図 によれば 天 草 郡 高 33846 石 8 戸 1 斗 河 内 村 ( 現 在 の 本 町 本 泉 広 瀬 )1028 976 石 とある 下 河 内 村 新 休 村 本 村 3 村 の 石 高 の 推 移 は 次 の 通 りとなっている 正 保 3 年 (1646) 正 保 郷 帳 下 河 内 村 104 423 石 掛 道 村 31 676 石 新 休 村 86 090 石 本 村 203 317 石 萬 治 2 年 (1659) 萬 治 検 地 帳 下 河 内 村 195 石 9 斗 4 升 新 休 村 104 石 4 斗 6 升 他 東 向 寺 領 50 石 本 村 123 石 7 斗 2 升 他 東 向 寺 領 8 石 元 禄 4 年 (1691) 天 草 島 中 人 高 帳 下 河 内 村 195 石 9 斗 4 升 新 休 村 104 石 4 斗 6 升
本 村 123 石 7 斗 2 升 文 化 14 年 (1817) 天 草 郡 資 料 下 河 内 村 201 石 7 斗 5 升 新 休 村 108 石 8 斗 3 升 1 合 文 政 10 年 (1827) 肥 後 国 誌 下 河 内 村 201 石 7 斗 5 升 新 休 村 108 石 8 斗 3 升 1 合 本 村 153 石 8 斗 9 升 9 合 慶 応 3 年 (1867) 下 河 内 村 200 石 新 休 村 108 石 本 村 153 石 明 治 22 年 (1889) 町 村 制 施 行 により3 村 合 併 本 村 108 石 8 斗 3 升 1 合 万 延 元 年 (1860) 検 地 帳 宝 暦 14 年 (1764) 検 地 帳 鶴 田 庄 屋 文 書 佐 藤 庄 屋 文 書 あいつづけかた 百 姓 相 続 方 仕 法 江 戸 時 代 中 期 より 商 品 貨 幣 経 済 が 農 村 へ 浸 透 すると 現 金 収 入 の 術 がない 百 姓 は 生 活 が 困 窮 化 していった 借 金 のために 自 作 地 を 質 に 入 れたり 農 地 を 持 たない 小 作 人 は 自 らの 身 を 質 に 入 れる か 娘 を 売 るしか 方 法 がなかった いったん 借 りた 金 には 高 い 利 子 が 付 き 利 子 は 増 えても 借 金 は 減 らず 質 に 入 れた 土 地 は 収 奪 された そこで 百 姓 が 百 姓 として 相 続 ける 事 ができるための 法 令 を 幕 府 へ 要 求 しました 第 1 回 は 寛 政 4 年 (1792) 第 2 回 は 20 年 の 時 限 立 法 で 内 容 も 詳 細 で 百 姓 の 納 得 のいくものでした これが 更 に11 年 継 続 した 期 限 が 切 れる 天 保 弘 化 年 間 (1830~1848)にはまた 百 姓 相 続 方 仕 法 の 復 活 を 求 めて 一 揆 が 激 しくなり 第 3 回 は 弘 化 3 年 4 年 と 続 き 最 大 の 一 揆 が 展 開 さ れた 寛 政 8 年 の 百 姓 相 続 方 仕 法 一 土 地 の 所 有 権 を 利 息 なしの 元 銭 で 請 返 すことができる 二 貸 借 期 限 が 十 ケ 年 以 来 の 分 は 元 銭 で20ヶ 年 賦 返 済 できる 三 銀 主 への 小 作 料 を 半 減 する 四 作 徳 は 年 貢 の 五 割 と 村 方 諸 掛 け( 村 税 )の1 割 とを 差 引 き 残 りの4 割 を 地 主 が1 割 小 作 人 が3 割 とする 五 地 主 の 持 ち 高 を10 石 以 内 とする 弘 化 4(1847) 資 料 提 供 松 元 健 雄 ( 新 休 ) 寛 政 8 辰 (1796) あいつづけ けたしょ 百 姓 相 続 法 地 方 取 扱 桁 書 天 保 年 中 (1830~1843) 未 正 月 日 冩 之 者 也
天 草 郡 之 儀 一 躰 多 人 数 二 候 處 近 年 別 而 人 高 相 増 及 困 窮 候 二 随 ひ 猶 更 借 銀 相 増 只 今 之 趣 二 而 者 末 々 之 百 姓 共 相 続 難 相 成 段 村 役 人 共 段 々 申 出 難 捨 置 筋 二 付 別 紙 仕 法 書 を 以 去 秋 九 月 中 御 勘 定 所 江 相 伺 候 處 其 後 段 々 郡 中 之 様 子 御 穿 鑿 有 之 此 節 伺 之 通 被 仰 付 候 右 之 通 相 成 候 上 者 銀 主 共 江 渡 置 候 田 地 も 追 々 手 入 候 様 相 成 安 堵 之 事 ニ 候 銀 主 共 差 當 リ 難 渋 ニモ 夫 迄 二 可 相 成 候 事 二 候 處 此 末 一 流 取 續 好 き 之 手 段 相 見 候 事 二 代 幾 々 者 都 而 銀 銭 融 通 二 茂 可 相 成 事 二 候 誠 二 格 別 之 御 隣 愍 ヲ 以 被 仰 付 候 事 二 候 間 一 流 瑞 々 小 百 姓 二 至 迄 別 紙 仕 法 書 之 趣 人 別 得 斗 致 承 知 此 末 無 地 事 耕 作 方 而 己 出 精 可 致 旨 急 度 被 仰 付 候 右 御 仕 法 書 左 之 通 覚 一 御 田 地 出 入 致 借 用 ノ 年 季 切 候 直 二 永 代 賣 證 文 認 候 歟 有 之 候 右 永 代 賣 買 の 儀 御 法 度 二 候 ヘ 者 邊 鄙 之 場 所 二 而 先 年 より 心 得 違 之 侭 是 迄 過 来 候 右 躰 證 文 之 分 ハ 元 銀 請 返 候 様 尤 村 山 自 分 四 壁 山 等 も 右 二 准 候 一 村 内 二 而 永 代 賣 二 相 成 居 候 御 田 地 請 返 二 相 成 候 而 者 差 支 之 儀 可 有 之 哉 二 付 是 迄 之 通 致 置 可 申 事 然 共 永 代 賣 之 證 文 有 之 分 ハ 年 季 證 文 に 認 替 可 申 候 右 之 内 たり 共 請 返 不 申 候 而 極 々 難 渋 二 相 成 候 類 ハ 道 理 之 宜 ニ 随 ひ 格 段 二 訳 付 可 申 事 一 年 季 請 寄 田 地 之 儀 者 連 印 證 文 之 内 請 返 相 成 候 者 引 放 し 相 渡 可 申 事 一 質 地 出 入 借 用 銭 拾 ヶ 年 以 来 借 用 仕 候 分 ハ 元 銭 二 而 弍 拾 年 賦 拾 年 以 前 借 用 致 候 分 ハ 三 拾 ヶ 年 賦 二 返 弁 致 候 様 可 致 事 一 村 役 人 奥 印 無 之 借 用 之 儀 元 銀 二 而 三 拾 ケ 年 賦 可 致 事 一 無 質 地 借 用 之 儀 村 役 人 奥 印 有 之 分 ハ 元 銀 二 て 拾 ヶ 年 賦 可 致 事 一 村 内 二 而 少 々 之 致 貸 方 高 歩 二 而 銀 高 繰 上 ゲ 田 地 請 取 之 分 ハ 村 役 人 二 も 不 断 内 々 無 理 二 致 買 方 候 儀 茂 有 之 候 二 付 村 役 人 立 會 元 銀 二 て 請 返 候 様 可 致 事 一 是 迄 上 ハ 米 滞 候 分 ハ 重 二 凶 作 二 而 之 不 埒 都 捨 リニ 可 致 事 一 田 地 不 作 致 銀 主 江 上 ハ 米 相 渡 候 穀 高 是 迄 壱 石 計 候 者 以 来 致 半 減 五 斗 拂 可 申 候 尤 永 々 と 申 候 而 者 徳 者 之 難 渋 二 可 相 成 候 間 拾 五 ケ 年 限 二 可 致 事 一 永 代 賣 御 法 度 二 候 得 者 以 来 者 請 寄 年 季 證 文 二 而 可 致 貸 借 尤 年 季 之 儀 致 拾 ケ 年 限 二 假 令 今 年 季 切 候 而 も 拾 ケ 年 ハ 見 合 其 内 二 請 返 候 ハ 質 地 相 渡 可 申 候 右 拾 ケ 年 見 合 之 内 請 返 不 相 成 候 ハ 御 法 度 通 可 致 流 地 二 事 流 地 亦 者 年 季 田 地 たりとも 此 後 ハ 譬 者 田 壱 ケ 所 惣 出 籾 拾 石 内 五 石 御 年 貢 米 壱 石 諸 可 毛 掛 銀 代 残 四 石 作 徳 籾 内 壱 石 田 主 江 遣 ス 但 弐 分 五 厘 當 ル 三 石 作 主 受 納 但 七 分 五 厘 二 當 ル 右 之 仕 法 算 用 いたし 田 二 寄 御 年 貢 之 高 下 村 二 より 諸 掛 銀 高 下 可 有 之 候 得 共 御 年 貢 諸 掛 銀 之 分 ハ 致 頭 引 残 作 徳 之 分 田 主 弐 分 五 厘 作 主 七 分 五 厘 配 當 仕 候 様 尤 永 こと 申 而 者 徳 者 之 難 渋 二 可 相 成 候 間 拾 五 ケ 年 限 可 致 事 一 村 内 二 田 畑 余 計 二 所 持 致 居 候 百 姓 ハ 高 拾 石 二 限 致 手 作 其 余 者 小 百 姓 水 呑 躰 之 者 共 江 差 配 り 下 作 為 致 可 申 事 但 拾 石 高 二 限 候 ハ 作 半 済 上 ハ 米 落 二 相 成 候 二 付 余 計 二 銀 主 致 手 作 候 得 者 百 姓 請 地 二 放 及 難 渋 二 候 二 付 拾 石 限 と 極 候
右 之 通 御 仕 法 被 仰 付 候 間 村 々 小 百 姓 共 迄 不 洩 様 奉 承 知 御 請 印 形 證 文 差 出 可 申 候 以 上 右 者 寛 政 辰 年 四 月 被 仰 付 御 ケ 條 文 政 十 亥 より 午 迄 二 十 箇 年 定 免 下 村 々 同 (20 年 間 の 減 税 ) 下 河 内 村 村 高 貮 百 壱 石 七 斗 五 升 内 高 五 石 壹 斗 三 升 五 合 新 田 畑 田 高 百 八 拾 七 石 六 斗 三 升 三 合 此 反 別 貮 拾 町 三 反 拾 貮 歩 此 取 米 八 拾 貮 石 七 斗 九 升 四 合 免 四 勺 四 分 一 厘 三 毛 内 畑 高 拾 三 石 四 斗 四 升 貮 合 此 反 別 貮 町 六 反 八 畝 拾 八 歩 此 取 米 四 石 七 斗 八 升 六 合 免 三 勺 五 分 六 厘 餘 永 荒 所 高 三 斗 六 升 此 反 別 六 畝 歩 新 古 石 盛 上 田 壹 石 中 田 壹 石 四 斗 下 田 壹 石 壹 斗 下 々 田 六 斗 三 下 田 四 斗 屋 敷 田 三 斗 上 畑 壹 石 中 畑 六 斗 五 升 下 畑 六 斗 下 々 畑 四 斗 三 下 畑 貮 斗 見 取 田 畑 壹 反 六 畝 廿 四 歩 此 取 米 九 升 七 合 反 五 升 八 合 内 田 壹 畝 拾 五 歩 畑 七 畝 九 歩 當 己 御 高 入 残 田 畑 八 畝 歩 山 畑 見 取 七 反 三 畝 歩 此 取 米 貮 斗 五 升 六 合 反 三 升 五 合 家 数 百 三 拾 三 軒 人 数 六 百 八 拾 四 人 内 男 三 百 四 拾 三 人 女 三 百 四 拾 壹 人 氏 神 十 五 社 宮 本 村 へ 八 丁 新 休 村 へ 拾 八 丁 城 木 場 村 へ 廿 七 丁 本 戸 馬 場 村 へ 廿 四 丁 御 領 村 へ 壱 里 廿 壹 丁 富 岡 へ 四 里 拾 丁 新 休 村 境 より 本 戸 馬 場 村 境 迄 十 壹 丁 拾 貮 間 文 化 十 四 己 六 月 庄 屋 佐 藤 弥 太 郎 己 四 六 見 習 佐 藤 只 吉 己 十 九 年 寄 豊 助 百 姓 代 角 右 衛 門 初 右 衛 門 新 休 村 村 高 八 石 八 斗 三 升 壹 合 内 高 四 石 三 斗 七 升 壹 合 新 田 畑 田 高 九 拾 八 石 壹 合 此 反 別 拾 貮 町 四 反 五 畝 六 歩 此 取 米 四 拾 壹 石 四 升 九 合 免 四 勺 一 分 八 厘 九 毛 内 畑 高 拾 石 八 斗 三 升 此 反 別 貮 町 壹 反 三 畝 拾 八 歩 此 取 米 三 石 五 斗 四 升 免 三 勺 二 分 六 厘 九 毛 内 新 古 石 盛 上 田 壹 石 六 斗 中 田 壹 石 四 斗 下 田 壹 石 下 々 田 六 斗 三 下 田 三 斗 屋 敷 田 壹 石 上 畑 壹 石 中 畑 六 斗 五 升 下 畑 六 斗 下 々 畑 四 斗 三 下 畑 貮 斗 見 取 田 畑 壹 町 六 反 壹 畝 拾 八 歩 此 取 米 壹 石 四 斗 壹 升 八 合 反 八 升 八 合 内 内 田 四 反 四 畝 拾 八 歩 當 己 御 高 入 残 田 畑 壹 町 壹 反 七 畝 歩 山 畑 見 取 壹 町 壹 反 八 畝 拾 四 歩 此 取 米 四 斗 壹 升 五 合 反 三 升 五 合 餘 家 数 五 拾 三 軒 人 数 三 百 拾 壹 人 内 男 百 四 拾 貮 人 女 百 六 拾 九 人 氏 神 若 宮 寺 壹 軒 禅 宗 東 向 寺 高 五 拾 石 下 河 内 村 へ 拾 八 丁 本 村 へ 六 丁 城 木 場 村 へ 三 十 丁 御 領 村 へ 貮 里 二 丁 富 岡 へ 三 里 廿 二 丁 城 木 場 村 境 より 下 河 内 村 境 迄 拾 九 丁 貮 間 庄 屋 福 田 平 右 衛 門 己 廿 七 年 寄 恒 兵 衛 百 姓 代 善 吉 源 之 丞 本 村 村 高 百 五 拾 三 石 八 斗 九 升 九 合 内 高 三 拾 石 壹 斗 七 升 九 合 新 田 畑 田 高 百 三 拾 九 石 四 斗 壹 升 此 反 別 拾 七 町 四 反 四 畝 廿 七 歩 此 取 米 七 拾 五 石 八 升 壹 合 免 五 勺 三 分 八 厘 六 毛 内 畑 高 拾 四 石 四 斗 八 升 九 合 此 反 別 四 町 壹 反 廿 壹 歩 此 取 米 四 石 九 升 貮 合 免 三 勺 三 分 八 厘 三 毛 内 可 起 返 荒 所 高 壹 石 八 斗 四 升 八 合 此 反 別 五 反 三 畝 三 歩 新 古 石 盛 上 田 壹 石 六 斗 中 田 壹 石 四 斗 下 田 壹 石 壹 斗 下 々 田 七 斗 三 下 田 三 斗 中 畑 六 斗 五 升 下 畑 六 斗 下 々 畑 四 斗 三 下 畑 貮 斗 屋 敷 畑 壹 石 見 取 田 五 町 九 反 三 畝 拾 五 歩 此 取 米 四 石 四 升 反 八 升 三 合 餘 内 壹 町 壹 反 六 畝 歩 當 己 御 高 入 壹 町 九 反 六 歩 文 政 十 三 寅 川 欠 河 原 成 残 三 町 六 反 八 畝 九 歩 山 畑 見 取 三 町 七 反 三 畝 歩 此 取 米 一 石 貮 斗 貮 升 九 合
反 三 升 三 合 内 氏 神 十 五 社 宮 新 休 村 へ 六 丁 志 岐 村 へ 三 里 二 丁 御 領 村 へ 貮 里 八 丁 富 岡 へ 三 里 廿 八 丁 庄 屋 鶴 田 左 一 郎 己 二 十 年 寄 松 之 助 祐 助 百 姓 代 慶 助 庄 助 人 口 の 推 移 天 草 島 原 の 乱 寛 永 14 年 (1637) 以 前 の 人 口 ははっきりしないが 乱 直 後 の 人 口 は5 千 人 程 度 であったと 推 測 されている 幕 府 は 寛 永 19 年 薩 摩 より 移 民 35 戸 155 人 馬 49 頭 を 移 入 したのをはじめ50 年 間 にわたり 移 民 政 策 を 採 った また 流 人 の 島 として 江 戸 京 都 から 多 くの 罪 人 を 送 り 込 んだ 更 に 宗 門 改 めにより 離 島 を 困 難 にしたことから 人 口 は 加 速 度 的 に 増 加 した 天 草 の 人 口 の 推 移 萬 治 元 年 (1658)1 万 6 千 人 余 正 徳 元 年 (1711)52, 785 人 延 享 3 年 (1686)74, 657 人 寳 暦 11 年 (1761)89, 982 人 天 明 4 年 (1784) 約 10 万 人 萬 延 元 年 (1860)155, 075 人 (23, 650 戸 ) 明 治 3 年 (1870)167, 231 人 萬 治 元 年 から 明 治 3 年 までの212 年 間 で10 倍 に 達 している 過 剰 人 口 による 生 活 困 窮 に 喘 いでいた 農 民 は 封 建 社 会 の 中 で 出 稼 ぎにも 行 けず 終 には 百 姓 一 揆 などの 暴 動 に 及 んだのである 明 治 以 降 は 維 新 によって 交 通 の 発 達 や 居 住 の 自 由 が 認 められ 海 外 渡 航 も 容 易 になり 移 住 者 も 増 えた 戦 後 海 外 からの 引 揚 や 復 員 によるなどで 人 口 ピーク 時 には240, 750 人 で 47, 215 戸 であった その 後 社 会 生 活 の 安 定 経 済 活 動 の 復 興 により 大 都 市 への 人 口 流 出 が 始 まり 減 少 化 傾 向 が 見 られる 本 村 の 人 口 の 推 移 を 記 してみると 次 の 通 りである 元 禄 4 年 (1691) 天 草 島 中 人 高 帳 かまど 下 河 内 村 竈 数 23 227 人 ( 男 122 女 105) 新 休 村 竈 数 15 156 人 ( 男 82 女 74) 本 村 竈 数 32 375 人 ( 男 208 女 167) 文 化 9 年 (1812) 東 向 寺 文 書 幕 府 領 分 竈 数 91 1, 350 人 寺 領 分 竈 数 42 402 人 文 政 10 年 (1827) 肥 後 国 誌 下 河 内 村 133 軒 684 人 ( 男 343 女 3414) 新 休 村 53 軒 311 人 ( 男 142 女 169) 本 村 - 天 保 2 年 (1831) 天 草 近 代 年 譜
下 河 内 村 竈 数 133 684 人 ( 男 343 女 341) 新 休 村 竈 数 53 311 人 ( 男 142 女 169) 本 村 竈 数 50 288 人 嘉 永 3 年 (1850) 幕 府 領 分 竈 数 196 1, 501 人 寺 領 分 竈 数 67 392 人 萬 延 元 年 (1860) 天 草 近 代 年 譜 下 河 内 村 竈 数 141 699 人 ( 男 349 女 350) 新 休 村 竈 数 60 342 人 ( 男 157 女 185) 本 村 竈 数 56 321 人 ( 男 173 女 147) 明 治 22 年 (1889) 町 村 制 施 行 により3ヶ 村 合 併 明 治 24 年 (1891) 610 戸 3, 159 人 明 治 34 年 (1901) 601 戸 3, 372 人 大 正 9 年 (1910) 582 戸 2, 743 人 大 正 13 年 (1914) 575 戸 3, 114 人 ( 男 1, 553 女 1, 561) 大 正 14 年 (1915) 2, 856 人 15 年 600 戸 2, 856 人 昭 和 5 年 (1930) 2, 801 人 昭 和 10 年 (1935) 566 戸 2, 721 人 ( 男 1, 335 女 1, 386) 昭 和 15 年 (1940) 2, 611 人 昭 和 22 年 (1947) 666 戸 3, 369 人 ( 男 1, 646 女 1, 723) 昭 和 25 年 (1950) 641 戸 3, 412 人 ( 男 1, 669 女 1, 743) 昭 和 28 年 (1953) 641 戸 3, 349 人 昭 和 35 年 (1960) 668 戸 3, 278 人 昭 和 40 年 (1965) 621 戸 2, 976 人 昭 和 45 年 (1970) 600 戸 2, 797 人 昭 和 50 年 (1975) 574 戸 2, 646 人 昭 和 55 年 (1980) 595 戸 2, 628 人 昭 和 59 年 (1984) 590 戸 2, 383 人 昭 和 63 年 (1988) 609 戸 2, 380 人 近 代 のあゆみ 明 治 大 正 昭 和 慶 応 4 年 (1868)270 年 続 いた 徳 川 幕 府 が 倒 れ 明 治 新 政 府 が 誕 生 した 明 治 維 新 によって 天 草 は 富 岡 県 となったが 天 草 県 と 改 められ 更 に2ヶ 月 後 には 長 崎 府 ( 翌 年 長 崎 県 )に 統 合 され 島 内 は40ヶ 村 に 整 理 併 合 された 下 河 内 村 本 泉 村 新 休 村 本 村 は 佐 藤 彌 太 郎 が 庄 屋 を 務 めたが 明 治 3 年 には 庄 屋 制 度 が 廃 止 され 里 正 が 設 けられた 明 治 3 年 (1870) 佐 藤 彌 太 郎 ( 下 河 内 村 新 休 村 本 村 本 泉 村 ) 岡 部 豊 作 が 明 治 3 年 9 月 ~5 年 4 月 ( 下 河 内 村 新 休 村 本 泉 村 ) 浦 上 一 十 郎 が 本 村 の 里 正 を 勤 めた
翌 4 年 八 代 県 に 編 入 され 廃 藩 置 県 に 当 り 里 正 は 戸 長 に 改 められた 明 治 6 年 白 川 県 となり 大 小 区 制 で 下 河 内 新 休 本 広 瀬 本 戸 馬 場 本 泉 は 第 16 大 区 で 第 1 小 区 に 属 したが 明 治 9 年 熊 本 県 に 併 合 再 び 小 村 の 区 割 りとなった 明 治 7 年 8 月 ~12 年 高 階 三 省 が( 本 戸 馬 場 村 広 瀬 村 本 泉 村 下 河 内 村 新 休 村 本 村 ) 明 治 12 年 ~21 年 佐 藤 信 邦 が( 本 村 新 休 村 下 河 内 村 本 泉 村 ) 戸 長 となっている 幾 多 の 変 遷 をたどった 行 政 区 も 明 治 22 年 に ようやく 町 村 制 が 施 行 され 天 草 は3 町 55 村 となり 下 河 内 村 新 休 村 本 村 は 合 併 して 本 村 となった 初 代 村 長 には 佐 藤 信 邦 が 引 続 き 就 任 した 合 併 時 の 新 村 名 選 定 理 由 は 次 のようになっている 下 河 内 村 新 休 村 本 村 ハ 従 来 聯 合 シテ 一 戸 長 役 場 区 域 タリ 而 シテ 本 村 は 資 力 アリ 独 立 自 治 ノ 目 的 ヲ 達 スルヲ 得 ルモ 下 河 内 村 新 休 村 ハ 小 村 ニシテ 資 力 乏 シク 独 立 シ 難 シ 地 形 人 情 モ 同 シキカ 為 メ 合 併 ヲ 為 スヲ 要 ス 本 村 役 場 三 役 村 長 助 役 収 入 役 初 代 明 治 22 佐 藤 信 邦 倉 田 以 文 倉 田 長 六 2 代 明 治 24 佐 藤 信 邦 倉 田 以 文 倉 田 長 六 3 代 明 治 30 倉 田 以 文 明 31 岡 部 禎 造 倉 田 長 六 4 代 明 治 34 倉 田 以 文 明 32 倉 田 長 六 明 23 鶴 田 謙 六 5 代 明 治 38 倉 田 以 文 明 36 野 島 利 喜 太 明 40 野 島 治 市 6 代 明 治 42 倉 田 以 文 野 島 利 喜 太 野 島 治 市 7 代 大 正 2 倉 田 以 文 野 島 利 喜 太 大 2 金 子 常 作 8 代 大 正 6 倉 田 以 文 野 島 利 喜 太 金 子 常 作 9 代 大 正 10 野 島 利 喜 太 大 10 堀 本 文 太 金 子 常 作 10 代 大 正 14 野 島 利 喜 太 大 15 野 島 治 市 金 子 常 作 11 代 昭 和 4 野 島 利 喜 太 野 島 治 市 金 子 常 作 12 代 昭 和 6 倉 田 六 十 吉 昭 5 金 子 常 作 昭 5 坂 本 久 市 13 代 昭 和 10 金 子 常 作 昭 11 鶴 田 珍 隆 坂 本 久 市 昭 13 野 島 治 市 14 代 昭 和 14 野 島 治 市 昭 15 松 本 善 作 坂 本 久 市 15 代 昭 和 18 金 子 常 作 松 本 善 作 昭 17 高 瀧 光 彦 16 代 昭 和 20 毛 利 文 治 昭 21 野 島 一 男 高 瀧 光 彦 17 代 昭 和 22 倉 田 六 十 吉 昭 23 松 下 豊 作 昭 22 前 田 寅 四 郎 18 代 昭 和 27 毛 利 文 治 昭 27 堀 本 静 雄 前 田 寅 四 郎 昭 28 堀 本 仁 士
村 議 会 議 員 ( 大 正 6 年 ) 佐 藤 豊 記 岡 部 友 次 郎 岡 部 豊 吉 久 保 山 治 雄 松 下 才 六 松 下 徳 市 堀 本 文 太 田 中 良 吉 中 元 兵 作 松 本 新 一 郎 井 上 彦 吉 金 子 一 太 郎 野 島 治 市 鶴 田 慶 次 井 上 金 次 松 坂 初 次 永 野 多 平 倉 田 茂 四 郎 ( 大 正 15 年 ) 久 保 山 治 雄 永 野 直 彦 木 下 弥 作 倉 田 茂 四 郎 佐 藤 豊 記 松 下 才 六 斉 藤 豊 七 郎 井 上 金 次 岡 部 佐 市 野 島 治 市 松 本 新 一 郎 松 坂 初 次 鶴 田 慶 次 松 下 瀧 次 郎 岡 部 平 三 郎 有 馬 定 七 岡 部 豊 吉 鶴 田 謙 六 ( 昭 和 4 年 ) 野 島 利 喜 太 久 保 山 治 雄 野 島 治 市 松 下 孫 七 野 島 林 作 松 下 瀧 次 郎 廣 田 茂 若 林 和 市 永 野 直 彦 倉 田 茂 四 郎 斉 藤 豊 七 郎 岡 部 平 三 郎 岡 部 熊 七 田 中 新 作 岡 部 友 次 郎 佐 藤 邦 彦 井 上 興 松 小 山 正 純 なお 戦 中 戦 後 の 資 料 がなく 正 確 にはわからないが 当 時 役 場 に 勤 務 していた 松 坂 忠 常 氏 の 記 憶 によると 昭 和 15 年 以 降 町 村 合 併 までの 間 に 村 会 議 員 を 勤 めたのは 次 の 各 氏 である 枦 原 井 上 時 造 森 剛 康 野 島 伴 吉 坂 下 栄 八 下 河 内 森 藤 三 郎 岡 部 包 蔵 毛 利 文 治 岡 部 友 次 郎 坂 本 信 市 岡 部 定 市 田 中 新 作 新 休 広 田 力 造 岡 部 熊 四 郎 岡 部 寅 彦 松 浦 友 彦 岡 部 林 造 田 中 亀 七 寺 領 倉 田 磯 次 松 下 耕 作 倉 田 六 十 吉 鶴 田 作 雄 倉 田 栄 村 会 議 員 ( 昭 和 14 年 頃 ) 福 岡 松 下 豊 作 野 島 孫 作 野 島 嘉 平 松 下 義 男 平 床 松 下 利 久 次 廣 田 亀 彦 松 坂 雅 由 松 元 義 彦 松 下 與 八 松 下 吾 市 鶴 倉 田 国 市 倉 田 菊 太 郎 倉 田 勇 次 郎 田 中 明 江 崎 豊 坂 口 亀 雄 宇 土 野 下 米 吉 永 野 広 佐 久 永 野 繁 喜 松 山 照 正 三 郎 納 税 と 選 挙 権 地 租 改 正 こくだか ぐ そ 明 治 6 年 (1873) 明 治 政 府 は 江 戸 時 代 の 石 高 制 による 貢 租 制 度 を 廃 止 して 新 しく 土 地 租 税 制 度 を 定 め 私 的 土 地 所 有 を 前 提 にした 定 額 金 納 地 租 が 課 せられること になった いっぴつ 村 ごとに 一 筆 調 査 が 行 われ 地 位 等 級 が 定 められた その 等 級 に 応 じた 収 穫 高 を 基 準 にして 地 価 を 算 定 された 明 治 14 年 までに 地 租 事 業 は 耕 地 宅 地 山 林 原 野 まで 終 了 し 政 府 は 地 租 改 正 によって 年 貢 を 全 国 一 律 同 一 基 準 で 徴 収 することで 財 政 的 基 盤 を 確 保 することができた しかし 高 額 地 租 に 反 対 する 農 民 暴 動 もあった 経 済 の 進 展 により 農 業 から 商 工 業 へと 移 っていった このため 明 治 20 年 3 月 には 税 負 担 の 不 均 衡 を 是 正 するため 所 得 税 が 創 設 されたが 法 人 に 対 する 所 得 税 は 免 除 し
税 率 も 低 く 抑 えられていたため 依 然 地 租 が 税 収 の 主 要 をなしていた 選 挙 権 明 治 22 年 大 日 本 帝 国 憲 法 が 発 布 され 翌 23 年 第 1 回 衆 議 院 議 員 総 選 挙 が 行 われ たが 当 時 の 国 民 参 政 権 は 制 限 選 挙 の 時 代 で 満 25 歳 以 上 の 男 子 で 直 接 国 税 15 円 以 上 納 入 した 者 に 限 定 された このため 有 権 者 数 は 約 45 万 人 で 人 口 の1.1%に 過 ぎなか った 明 治 33 年 衆 議 院 議 員 選 挙 法 改 正 され 大 選 挙 区 制 で 秘 密 投 票 であった 被 選 挙 権 の 納 税 要 件 は 撤 廃 されたが 直 接 国 税 10 円 以 上 に 限 定 され 有 権 者 数 は 約 98 万 人 で 人 口 の2.2%であった 明 治 末 期 の 本 村 における 国 税 高 額 納 税 者 は 野 島 利 喜 太 ( 本 村 助 役 1 02 円 )など ごく 限 られた 人 たち であったといわれている 大 正 8 年 衆 議 院 議 員 選 挙 法 が 改 正 され 小 選 挙 区 制 で 直 接 国 税 3 円 以 上 を 納 めた 男 子 となり 昭 和 3 年 には 有 権 者 数 は330 万 人 から1241 万 人 へと 約 4 倍 になる 兌 換 紙 幣 昭 和 20 年 衆 議 院 議 員 選 挙 法 改 正 され ようやく 婦 人 参 政 権 が 実 現 した 昭 和 21 年 第 22 回 衆 議 院 議 員 総 選 挙 では 婦 人 79 名 立 候 補 し 39 名 が 当 選 を 果 た し 最 初 の 完 全 普 通 選 挙 が 実 施 された 終 戦 と 戦 後 処 理 昭 和 20 年 7 月 連 合 軍 が ポツダム 宣 言 を 発 し 日 本 軍 の 無 条 件 降 伏 を 要 求 した が 日 本 政 府 はこれを 黙 殺 した 8 月 6 日 米 軍 のB29が 広 島 に 原 爆 投 下 8 月 8 日 ソ 連 が 宣 戦 布 告 し(9 月 までに 千 島 北 方 4 島 を 占 領 )8 月 9 日 長 崎 に 原 爆 投 下 と 相 次 いで 重 大 事 態 が 続 発 した 8 月 14 日 の 御 前 会 議 で 天 皇 の 裁 断 によりポツダム 宣 言 受 諾 が 決 定 終 戦 の 詔 勅 が 発 せられ 連 合 国 に 対 しポツダム 宣 言 受 諾 の 正 式 な 通 告 がなされ 昭 和 天 皇 は 国 体 の 護 持 を 唯 一 の 条 件 に 宣 言 受 諾 を 決 断 し 翌 15 日 正 午 ラジオ 放 送 によって 国 民 に 終 戦 を 声 明 し 辛 く 長 い 戦 争 は 終 結 した 8 月 30 日 連 合 国 軍 最 高 司 令 官 としてマッカーサー 元 帥 が 厚 木 基 地 に 到 着 した 10 月 には 連 合 国 軍 最 高 司 令 官 総 指 令 部 ( GHQ SCAP) を 設 置 帝 国 憲 法 の 改 正 人 権 確 保 の 五 大 改 革 として 婦 人 の 解 放 労 働 組 合 の 助 長 学 校 教 育 の 自 由 主 義 化 民 衆 生 活 を 恐 怖 に 陥 れた 制 度 の 廃 止 日 本 経 済 機 構 の 民 主 主 義 化 を 日 本 政 府 に 要 求 した 農 地 解 放 12 月 には 農 地 改 革 を 指 令 し 次 々に 民 主 化 政 策 を 指 導 した 民 主 国 家 を 目 指 した 新 し い 制 度 による 国 づくりが 始 まった 敗 戦 により 国 家 は 疲 弊 し 食 糧 難 住 宅 難 生 活 物 資 の 不 足 インフレ 失 業 など 国 民
生 活 は 辛 酸 を 極 めた 国 は 食 糧 増 産 を 第 一 義 として 農 地 解 放 後 の 小 作 人 には 有 畜 農 業 を 奨 励 し 農 地 拡 大 のため 開 拓 干 拓 事 業 を 進 めるなど 様 々な 農 業 政 策 を 施 し 多 額 の 各 種 奨 励 金 を 投 入 した 産 業 の 項 をご 参 照 下 さい 貯 金 封 鎖 昭 和 21 年 政 府 はインフレ 抑 制 のための 強 攻 策 として 貯 金 封 鎖 と 新 円 発 行 を 発 表 し 貯 金 を 引 き 出 すことを 禁 止 した 従 来 の 紙 幣 は 価 値 を 失 い 新 しい 紙 幣 への 両 替 には 上 限 を 設 けて 残 り は 強 制 的 に 預 金 させられた この 貯 金 の 封 鎖 は 銀 行 に 預 けず 蓄 えられていた 箪 笥 預 金 をあぶり 出 す 目 的 があったとされ 庶 民 は 酷 い 目 にあったことで 知 られる 封 鎖 された 貯 金 通 帳 天 皇 陛 下 の 天 草 御 巡 行 天 皇 陛 下 は 敗 戦 により 失 意 のどん 底 に あった 国 民 を 直 接 慰 め 励 まそうとの 思 し 召 しから 国 家 再 建 のため 立 ち 上 がろうと 呼 びかけ 全 国 巡 行 の 旅 にお 出 ましになった 昭 和 24 年 5 月 30 日 天 皇 陛 下 は 天 草 を 訪 れ 下 田 へ 向 かう 途 中 本 村 八 久 保 の 開 拓 地 にさしかかると 車 を 止 めてお 立 寄 りに なり 食 糧 増 産 に 励 む 開 拓 の 人 々に 直 接 お ことばを 掛 け 激 励 されたのである 詳 しくは 記 念 碑 の 項 をご 参 照 下 さい 戦 後 復 興 昭 和 25 年 敗 戦 後 の 混 乱 期 から 脱 出 する 切 っ 掛 けになったのは 朝 鮮 戦 争 による 特 需 景 気 で 占 領 時 下 の 日 本 を 中 継 基 地 とした 米 軍 が 日 本 で 物 資 調 達 のために 直 接 戦 争 で 消 費 される 兵 器 関 連 の 産 業 だけでなく 軍 事 活 動 で 需 要 が 増 大 する 鉄 鋼 エネルギー 食 料 繊 維 など 様 々な 方 面 で 大 量 の 物 資 が 買 い 付 けられ 莫 大 な 米 ドルを 投 下 したためそれ らに 関 連 する 企 業 に 多 大 な 利 益 をもたらした その 額 は25 年 から3 年 間 に 特 需 として10 億 ドル 30 年 までの 間 接 特 需 として3 6 億 ドルと 言 われる こうした 経 済 復 興 は 朝 鮮 特 需 とも 呼 ばれ 国 民 所 得 は 戦 前 の 最 高 レベルに 達 し 戦 後 復 興 は 着 実 にすすんでいった 高 度 経 済 成 長 昭 和 22 年 から24 年 に 生 まれ 子 どもたちが 農 村 の 中 学 校 を 卒 業 した 頃 日 本 は 高 度
経 済 成 長 後 期 にあり 働 き 口 が 豊 富 だった 東 京 や 京 阪 神 の 大 都 市 へ 集 団 就 職 した 彼 らは 金 の 卵 と 呼 ばれ ( 後 に 団 塊 の 世 代 と 呼 ば れた) 工 場 や 商 店 などで 大 勢 雇 われ 日 本 経 済 の 底 支 をした 年 代 である 中 学 校 を 卒 業 して 親 元 を 離 れ 本 渡 港 から 別 れのテープを 切 って 泣 きながら 見 送 った 友 の 姿 が 目 に 浮 かぶ 本 渡 市 合 併 前 の 本 村 の 役 職 員 村 長 毛 利 文 治 助 役 堀 本 仁 士 収 入 役 前 田 寅 四 郎 議 長 倉 田 六 十 吉 副 議 長 永 野 繁 喜 村 会 議 員 江 崎 豊 鶴 田 作 雄 松 坂 雅 由 松 元 義 彦 松 下 吾 一 野 島 嘉 平 松 下 義 雄 松 浦 友 彦 岡 部 寅 彦 井 上 寅 吉 岡 部 包 蔵 森 剛 康 坂 下 栄 八 監 査 委 員 岡 部 寅 彦 森 直 広 選 挙 管 理 委 員 会 委 員 長 井 上 与 吉 副 委 員 長 高 瀧 光 彦 委 員 倉 田 磯 次 松 村 円 乗 農 業 委 員 会 委 員 長 毛 利 文 治 副 委 員 長 久 保 山 常 雄 委 員 斉 藤 良 広 入 船 秋 由 田 中 明 松 下 正 治 松 下 吾 市 松 下 義 男 松 下 義 光 倉 田 茂 松 下 耕 作 岡 部 林 造 田 中 金 六 森 源 吉 松 本 善 作 井 上 政 義 民 生 委 員 野 島 孫 作 鶴 口 甚 吉 田 中 亀 七 坂 本 信 市 農 業 改 善 普 及 員 鶴 田 恭 介 教 育 委 員 会 委 員 長 倉 田 六 十 吉 副 委 員 長 廣 田 亀 彦 委 員 山 下 義 造 松 山 秋 生 岡 部 牛 郎 教 育 長 小 島 泰 平 公 民 館 運 営 審 議 委 員 会 委 員 長 中 村 初 義 委 員 倉 田 六 十 吉 松 元 義 彦 鶴 田 作 雄 岡 部 忠 亮 井 上 直 造 毛 利 ヒサヨ 岡 部 益 雄 松 下 治 策 公 民 館 長 中 村 初 義 同 主 事 金 子 格 三 中 学 校 長 岡 部 忠 亮 小 学 校 長 中 村 初 義 農 業 協 同 組 合 組 合 長 松 元 義 彦 理 事 田 中 明 坂 口 亀 雄 倉 田 磯 次 森 直 弘 山 下 義 造 松 下 義 男 監 事 井 上 儀 市 倉 田 六 三 郎 森 剛 康 養 蚕 協 同 組 合 理 事 長 松 下 豊 作 煙 草 耕 作 組 合 理 事 長 松 下 豊 作 消 防 団 団 長 松 下 治 策 副 団 長 岡 部 岩 男 婦 人 会 会 長 毛 利 ヒサヨ 副 会 長 佐 藤 ツナ 青 年 団 団 長 岡 部 益 雄 副 団 長 倉 田 定 七 森 林 組 合 組 合 長 毛 利 文 治
市 制 施 行 ( 本 渡 市 ) 昭 和 29 年 市 制 施 行 により 本 渡 町 ほか8ケ 村 が 合 併 し 市 制 が 施 行 された 合 併 時 の 村 長 は 毛 利 文 治 氏 で4 月 24 日 初 代 金 子 亮 夫 氏 市 長 が 就 任 するまでは 市 長 職 務 執 行 者 を 勤 め 新 しい 本 渡 市 の 発 足 の 任 にあたった 市 議 会 議 員 昭 和 29 年 松 下 義 男 山 下 繁 春 井 上 直 三 永 野 繁 喜 ( 昭 和 30 年 3 月 死 亡 ) 昭 和 33 年 松 下 義 男 井 上 直 三 昭 和 37 年 松 下 義 男 松 浦 政 一 昭 和 41 年 松 浦 政 一 松 本 義 彦 ( 昭 和 41 年 6 月 辞 任 ) 昭 和 45 年 松 浦 政 一 ( 副 議 長 昭 和 45~47) 廣 田 栄 亀 昭 和 49 年 松 浦 政 一 廣 田 栄 亀 昭 和 53 年 廣 田 栄 亀 ( 副 議 長 昭 和 55~57) 松 下 熊 雄 鶴 田 経 久 昭 和 57 年 松 下 熊 雄 ( 副 議 長 昭 和 61~63) 鶴 田 経 久 平 成 2 年 鶴 田 経 久 ( 副 議 長 平 成 4~6 議 長 平 成 6~8) 平 成 6 年 鶴 田 経 久 野 嶋 健 一 ( 平 成 6 年 8 月 補 欠 選 挙 ~) 平 成 10 年 野 嶋 健 一 平 成 14 年 野 嶋 健 一 行 政 自 治 会 長 制 度 昭 和 51 年 4 月 行 政 事 務 に 関 する 各 種 伝 達 事 項 の 周 知 徹 底 各 種 調 査 報 告 募 金 その 他 市 からの 依 頼 事 務 など 末 端 行 政 の 強 化 を 図 るため 行 政 自 治 会 長 制 度 が 発 足 し 本 町 地 区 には 現 在 29 名 が 委 嘱 されている 歴 代 本 町 区 長 会 ( 行 政 自 治 会 ) 会 長 昭 和 45 年 森 直 弘 昭 和 53 年 岡 村 亘 昭 和 54 年 坂 口 亀 雄 昭 和 58 年 廣 田 栄 亀 昭 和 62 年 坂 本 幸 市 平 成 2 年 倉 田 健 一 平 成 8 年 岡 部 茂 平 成 11 年 森 寅 信 平 成 13 年 本 田 一 行
平 成 15 年 松 村 悟 平 成 17 年 鶴 田 正 人