Citrix XenServer 6.5 仮 想 マシンユーザーガイド Copyright 2015 Citrix All Rights Reserved. Version: 6.5 Citrix, Inc. 851 West Cypress Creek Road Fort Lauderdale,



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Citrix XenServer 6.5 仮 想 マシンユーザーガイド 発 行 2015/03/26 1.0 版

Citrix XenServer 6.5 仮 想 マシンユーザーガイド Copyright 2015 Citrix All Rights Reserved. Version: 6.5 Citrix, Inc. 851 West Cypress Creek Road Fort Lauderdale, FL 33309 United States of America 免 責 このドキュメントは 現 状 有 姿 のままで 提 供 されます Citrix, Inc.は このドキュメントの 内 容 に 関 し 商 品 性 および 特 定 目 的 適 合 性 についての 黙 示 保 証 を 含 むが それに 限 定 することなく いかなる 保 証 も 行 わないものとします このドキュメントには 技 術 的 に 不 正 確 な 記 述 または 印 字 エラーが 含 まれ ている 可 能 性 があります Citrix, Inc.は このドキュメントに 含 まれている 情 報 を 予 告 なく 随 時 変 更 する 権 利 を 留 保 します このドキュメントおよびこのドキュメントに 記 載 されているソフトウェア は Citrix, Inc.およびそのライセンス 付 与 者 の 機 密 情 報 であり Citrix, Inc.によるライセンス 許 諾 に 基 づいて 提 供 されます Citrix Systems, Inc. Citrix ロゴ Citrix XenServer および Citrix XenCenter は 米 国 およびそ の 他 の 国 における Citrix Systems, Inc.の 商 標 です このドキュメントに 記 載 されているその 他 のす べての 製 品 またはサービスは 該 当 する 各 社 の 商 標 または 登 録 商 標 です 商 標 Citrix XenServer XenCenter

目 次 1. 本 書 について... 1 1.1. 概 要... 1 1.2. XenServer のドキュメント... 1 2. 仮 想 マシン... 3 2.1. 仮 想 マシンの 種 類... 3 2.2. 仮 想 マシンの 作 成... 3 2.2.1. 仮 想 マシンテンプレートの 使 用... 3 2.3. そのほかの 作 成 方 法... 4 2.3.1. Physical-to-Virtual 変 換 (P2V)... 4 2.3.2. 既 存 の 仮 想 マシンの 複 製... 4 2.3.3. エクスポートされた 仮 想 マシンのインポート... 5 2.4. XenServer Tools... 5 3. サポートされるゲストオペレーティングシステムとリソースの 割 り 当 て... 6 3.1. サポートされるゲストオペレーティングシステム 仮 想 メモリ および 仮 想 ディスクのサイズ 制 限... 6 3.2. 試 験 的 なゲストオペレーティングシステム... 9 3.3. XenServer 製 品 ファミリの 仮 想 デバイスのサポート... 9 3.3.1. 仮 想 マシンブロックデバイス... 9 4. Windows 仮 想 マシンの 作 成... 11 4.1. Windows 仮 想 マシンの 基 本 的 な 作 成 手 順... 11 4.2. 使 用 できる Windows テンプレート... 11 4.2.1. ISO イメージライブラリの 接 続... 13 4.3. XenCenter による 仮 想 マシンの 作 成... 13 4.4. CLI による 仮 想 マシンの 作 成... 15 5. Linux 仮 想 マシンの 作 成... 16 5.1. インターネット 上 のリポジトリを 使 用 した Linux 仮 想 マシンの 作 成... 19 5.2. 物 理 CD/DVD を 使 用 した Linux 仮 想 マシンの 作 成... 20 5.3. ISO イメージを 使 用 した Linux 仮 想 マシンの 作 成... 20 iii

5.3.1. ネットワークインストールの 考 慮 事 項... 21 5.4. オペレーティングシステムの 起 動 パラメータの 指 定... 22 5.5. Linux ゲストエージェントのインストール... 23 5.6. Linux ディストリビューションのインストールに 関 するそのほかの 考 慮 事 項. 23 5.6.1. Debian に 関 するそのほかの 考 慮 事 項... 25 5.6.1.1. apt リポジトリ... 25 5.7. Linux 仮 想 マシンを 複 製 する 前 に... 25 5.7.1. マシン 名... 25 5.7.2. IP アドレス... 25 5.7.3. MAC アドレス... 25 6. XenMotion およびストレージ XenMotion による 仮 想 マシンの 移 行... 27 6.1. XenMotion とストレージ XenMotion... 27 6.1.1. XenMotion... 27 6.1.2. ストレージ XenMotion... 27 6.1.3. 互 換 性 に 関 する 要 件... 27 6.1.4. 制 限 事 項... 28 6.2. XenCenter を 使 用 した 仮 想 マシンの 移 行... 28 6.3. ライブ VDI マイグレーション... 29 6.3.1. 制 限 事 項... 29 6.3.2. 仮 想 ディスクを 移 動 するには... 29 7. 仮 想 マシンのアップデート... 30 7.1. Windows オペレーティングシステムのアップグレード... 30 7.2. Windows 仮 想 マシンの XenServer Tools のアップデート... 31 7.3. Linux カーネルとゲストユーティリティのアップデート... 31 7.4. Ubuntu 14.04 RHEL 7 および CentOS 7 ゲストへのアップグレード... 31 8. vapp... 32 8.1. XenCenter での vapp の 管 理... 32 8.2. vapp の 作 成... 32 8.3. vapp の 削 除... 33 iv

8.4. XenCenter による vapp の 起 動 とシャットダウン... 33 8.5. vapp のエクスポートとインポート... 34 9. 仮 想 マシンに 関 する 注 意 事 項... 35 9.1. 仮 想 マシンの 起 動 設 定... 35 9.1.1. Persist(XenDesktop のプライベートデスクトップモード)... 35 9.1.2. Reset(XenDesktop の 共 有 デスクトップモード)... 35 9.2. XenServer ホストで ISO ライブラリを 使 用 できるようにする... 35 9.3. XenServer Tools... 36 9.4. Windows ボリュームシャドウコピーサービスプロバイダ... 37 9.5. Windows 仮 想 マシンへのリモートデスクトップ 接 続... 37 9.6. Windows 仮 想 マシン 内 での 時 間 の 処 理... 38 9.7. PV Linux 仮 想 マシン 内 での 時 間 の 処 理... 38 9.8. BIOS でロックされた Reseller Option Kit メディアからの HVM 仮 想 マシン のインストール... 41 9.9. sysprep を 使 用 した Windows 仮 想 マシンの 複 製 の 準 備... 42 9.10. Windows 仮 想 マシンへの GPU の 割 り 当 て(XenDesktop 用 )... 42 10. Demo Linux Virtual Appliance のインポート... 45 10.1. テストについて... 45 11. 仮 想 マシンのインポートとエクスポート... 47 11.1. サポートされる 形 式... 47 11.1.1. Open Virtualization Format(OVF と OVA)... 48 11.1.1.1. OVF 形 式 と OVA 形 式 の 用 途... 49 11.1.2. ディスクイメージ 形 式 (VHD と VMDK)... 49 11.1.3. XVA 形 式... 50 11.1.4. XVA Version 1 形 式... 50 11.2. オペレーティングシステムの 修 復... 50 11.3. Transfer VM... 51 11.4. 仮 想 マシンのインポート... 52 11.4.1. OVF/OVA からのインポート... 52 11.4.2. ディスクイメージのインポート... 55 11.4.3. XVA からのインポート... 56 v

11.5. 仮 想 マシンのエクスポート... 58 11.5.1. OVF/OVA としてのエクスポート... 58 11.5.1.1. XVA としてのエクスポート... 60 A. Windows 仮 想 マシンのリリースノート... 61 A.1. リリースノート... 61 A.1.1. 一 般 的 な Windows の 問 題... 61 A.1.2. Windows Server 2003... 61 A.1.3. Windows 7... 61 A.1.4. Windows Vista... 61 B. Linux 仮 想 マシンのリリースノート... 62 B.1. リリースノート... 62 B.1.1. Red Hat Enterprise Linux 4.5~4.8... 62 B.1.1.1. Red Hat Enterprise Linux 4.5~4.8 仮 想 マシンを 複 製 する 前 に... 63 B.1.1.2. Red Hat Enterprise Linux グラフィカルネットワークインス トールのサポート... 63 B.1.2. Red Hat Enterprise Linux 5... 63 B.1.2.1. RHEL 5.x ゲストを 複 製 する 前 に... 64 B.1.3. Red Hat Enterprise Linux 6... 64 B.1.4. Red Hat Enterprise Linux 7... 64 B.1.5. CentOS 4... 64 B.1.6. CentOS 5... 65 B.1.7. CentOS 6... 65 B.1.8. CentOS 7... 65 B.1.9. Oracle Linux 5... 65 B.1.10. Oracle Linux 6... 65 B.1.11. SUSE Linux Enterprise 10 Service Pack 1... 65 B.1.12. SUSE Enterprise Linux 10 Service Pack 3... 65 B.1.13. SUSE Enterprise Linux 11... 65 B.1.14. SUSE Linux Enterprise 11 Service Pack 2... 66 B.1.15. SLES ゲストを 複 製 する 前 に... 66 vi

B.1.16. Ubuntu 10.04... 66 B.1.17. Ubuntu 14.04... 66 C. ISO イメージの 作 成... 67 D. Linux 仮 想 マシンの VNC 設 定... 68 D.1. Debian Squeeze 仮 想 マシンのグラフィカルコンソールの 設 定... 68 D.2. Red Hat CentOS または Oracle Linux 仮 想 マシンのグラフィカルコンソ ールの 設 定... 69 D.2.1. GDM 設 定 ファイルの 場 所 の 確 認... 69 D.2.2. VNC を 使 用 するための GDM の 設 定... 69 D.2.3. ファイアウォールの 設 定... 70 D.2.4. VNC 画 面 の 解 像 度... 71 D.2.5. RHEL CentOS または OEL 6.x の 仮 想 マシンで VNC を 有 効 にする 72 D.3. SLES ベース 仮 想 マシンの VNC 用 の 設 定... 73 D.3.1. VNC サーバーの 確 認... 73 D.3.2. リモート 管 理 を 有 効 にする... 73 D.3.3. xinetd 設 定 の 変 更... 74 D.3.4. ファイアウォールの 設 定... 74 D.3.5. VNC 画 面 の 解 像 度... 75 D.4. ランレベルの 確 認... 76 E. 仮 想 マシンの 問 題 のトラブルシューティング... 77 E.1. 仮 想 マシンのクラッシュ... 77 E.1.1. Linux 仮 想 マシンのクラッシュダンプ 設 定... 77 E.1.2. Windows 仮 想 マシンのクラッシュダンプ 設 定... 78 E.2. Linux 仮 想 マシンの 起 動 問 題 のトラブルシューティング... 78 vii

第 1 章 本 書 について 1.1. 概 要 この 文 書 は Citrix のプラットフォーム 仮 想 化 ソリューションである XenServer で 仮 想 マシン(VM: Virtual Machine)を 使 用 するためのガイドです XenServer ホスト 上 で 実 行 する 仮 想 マシンの 作 成 設 定 および 管 理 方 法 について 説 明 します このガイドでは 以 下 のトピックについて 説 明 します 仮 想 マシンの 準 備 および 作 成 に 関 する 一 般 情 報 Windows 仮 想 マシンの 作 成 Linux 仮 想 マシンの 作 成 仮 想 マシンのアップデート 仮 想 マシンの 移 行 仮 想 マシンをインストールするためのベンダメディアの ISO イメージの 作 成 と 使 用 仮 想 マシンをインストールするためのベンダメディアのネットワークリポジトリの 設 定 仮 想 マシンのトラブルシューティング 1.2. XenServer のドキュメント このリリースには 以 下 の XenServer ドキュメントが 付 属 しています リリースノート では このリリースで 確 認 されている 既 知 の 問 題 について 説 明 しています XenServer クイックスタートガイド では 新 規 ユーザーを 対 象 に XenServer 環 境 の 概 要 や 各 コ ンポーネントについて 説 明 しています また XenServer およびその 管 理 コンソールである XenCenter を 正 しく 実 行 するためのインストール 手 順 と 基 本 設 定 についても 説 明 します このガ イドでは XenServer のインストールの 後 Windows 仮 想 マシン 仮 想 マシンテンプレート お よびリソースプールを 作 成 します さらに 基 本 的 な 管 理 タスクや 共 有 ストレージ 仮 想 マシン スナップショット および XenMotion のライブマイグレーションなど より 高 度 な 機 能 についても 説 明 します XenServer インストールガイド では XenServer および XenCenter のインストール 設 定 お よび 初 期 操 作 について 説 明 しています XenServer 仮 想 マシンユーザーガイド では XenServer ホストに Linux および Windows の 仮 想 マシンをインストールする 方 法 について 説 明 しています このガイドでは インストールメディ ア XenServer に 付 属 の 仮 想 マシンテンプレート および 既 存 の 物 理 マシン(P2V)から 新 しい 仮 想 マシンを 作 成 したり ディスクイメージをインポートしたり 仮 想 アプライアンスをインポート およびエクスポートしたりします XenServer 管 理 者 ガイド では ストレージ ネットワーク およびリソースプールのセットア ップなど XenServer 環 境 の 設 定 方 法 について 詳 しく 説 明 しています また xe コマンドライン インターフェイス(CLI)を 使 用 した XenServer ホストの 管 理 方 法 についても 説 明 します vswitch Controller User's Guide ( 英 文 )は XenServer で vswitch およびそのコントローラ を 使 用 する 方 法 について 説 明 しています Supplemental Packs and the DDK ( 英 文 )では XenServer の 機 能 を 拡 張 したりカスタマイズ したりするための XenServer Driver Development Kit について 説 明 しています XenServer ソフトウェア 開 発 キットガイド では XenServer SDK について 概 説 しています こ の 開 発 キットには XenServer ホストと 相 互 作 用 するアプリケーションの 作 成 方 法 の 実 例 を 示 した コードサンプルが 含 まれています XenAPI Specification ( 英 文 )は プログラマのための XenServer API リファレンスガイドで す 1

このほかの 情 報 については Citrix Knowledge Center を 参 照 してください 2

第 2 章 仮 想 マシン この 章 では テンプレートを 使 用 した 仮 想 マシンの 作 成 方 法 の 概 要 について 説 明 します また Physical-to-Virtual 変 換 (P2V 物 理 マシンの 仮 想 化 ) テンプレートの 複 製 エクスポートされた 仮 想 マシンのインポートについても 説 明 します 仮 想 マシンとは 仮 想 マシン(VM:Virtual Machine)とは すべての 要 素 がソフトウェアで 構 成 されたコンピュータ を 指 し 物 理 コンピュータと 同 様 にオペレーティングシステムやアプリケーションを 実 行 できます 仮 想 マシンには その 仮 想 マシンに 関 する 一 連 の 仕 様 と 設 定 ファイルが 含 まれ ホストの 物 理 リソー スにより 機 能 します 仮 想 マシンには 物 理 ハードウェアと 同 じ 機 能 を 提 供 する 仮 想 デバイスがあり ます また 仮 想 マシンには 汎 用 性 管 理 容 易 性 およびセキュリティなどに 関 する 利 点 もあります さらに 必 要 に 応 じて 各 仮 想 マシンの 起 動 設 定 を 変 更 できます 詳 しくは 9.1. 仮 想 マシンの 起 動 設 定 を 参 照 してください XenServer で 使 用 する 仮 想 マシンでは IPv4 および IPv6 の 任 意 の 組 み 合 わせでアドレスを 設 定 でき ます 2.1. 仮 想 マシンの 種 類 XenServer では 仮 想 マシンは 次 のいずれかのモードで 動 作 します 準 仮 想 化 (PV) - 仮 想 マシンのカーネルが デバイスとメモリを 管 理 するためのハイパーバイザー 上 で 実 行 中 であることを 認 識 させる 特 定 のコードを 使 用 します 完 全 仮 想 化 (HVM) - 特 定 のプロセッサ 機 能 を 使 用 して オペレーティングシステムのカーネルを 変 更 せずに 仮 想 マシンが 実 行 する 特 権 命 令 を トラップ します ネットワークおよびストレー ジへのアクセスの 場 合 は エミュレートされるデバイスが 仮 想 マシンに 認 識 されます または パ フォーマンスと 信 頼 性 の 理 由 から PV ドライバーを 使 用 できます XenServer の 以 前 のリリースでは Linux ディストリビューションはすべて PV モードで 動 作 し Windows リリースは HVM モードで 動 作 しました ただし XenServer 6.5 で 新 たにサポートされた 以 下 の Linux ディストリビューションは HVM モードで 動 作 します RHEL 7 CentOS 7 Oracle Linux 7 Ubuntu 14.04 これは これらの Linux が 動 作 する 仮 想 マシンでは 最 新 プロセッサの x86 仮 想 コンテナ 技 術 により 良 好 なパフォーマンスが 得 られるためです ただし これらのゲストでのネットワークアクセスおよ びストレージアクセスは カーネルに 組 み 込 まれたドライバにより PV モードで 行 われます 2.2. 仮 想 マシンの 作 成 2.2.1. 仮 想 マシンテンプレートの 使 用 仮 想 マシンはテンプレートから 作 成 されます テンプレートは 特 定 の 仮 想 マシンをインスタンス 化 するための 構 成 設 定 をすべて 含 んだ ゴールドイメージ です XenServer にはテンプレートの 基 本 セットが 付 属 しており これらを 基 に 未 加 工 の 仮 想 マシンを 作 成 して オペレーティングシステ ムをインストールできます 通 常 オペレーティングシステムが 最 高 のパフォーマンスで 動 作 するた めには 設 定 の 最 適 化 が 必 要 です XenServer のテンプレートは 各 オペレーティングシステムが 最 適 なパフォーマンスで 動 作 するように 調 整 されています テンプレートを 使 用 して 仮 想 マシンを 作 成 するには 以 下 の 2 つの 方 法 があります 3

設 定 済 みの 完 全 テンプレートを 使 用 する(Demo Linux 仮 想 アプライアンスなど) テンプレートに CD ISO イメージ またはネットワークリポジトリからオペレーティングシステ ムをインストールする 仮 想 マシンに Windows オペレーティングシステムをインストールする 方 法 については 第 4 章 Windows 仮 想 マシンの 作 成 を 参 照 してください 仮 想 マシンに Linux オペレーティングシステムをインストールする 方 法 については 第 5 章 Linux 仮 想 マシンの 作 成 を 参 照 してください 2.3. そのほかの 作 成 方 法 テンプレートを 使 用 する 方 法 のほかに 以 下 の 3 つの 方 法 でも 仮 想 マシンを 作 成 できます 1. Physical-to-Virtual 変 換 (P2V) 2. 既 存 の 仮 想 マシンの 複 製 3. エクスポートされた 仮 想 マシンのインポート 2.3.1. Physical-to-Virtual 変 換 (P2V) Physical-to-Virtual 変 換 (P2V)とは 物 理 サーバー 上 の 既 存 の Windows オペレーティングシステ ム(ファイルシステムや 設 定 など)を 仮 想 化 されたオペレーティングシステムインスタンスとして 変 換 するプロセスを 指 します 仮 想 化 されたインスタンスは その 後 複 製 転 送 インスタンス 化 さ れ XenServer ホスト 上 の 仮 想 マシンとして 起 動 します 2.3.2. 既 存 の 仮 想 マシンの 複 製 テンプレートを 複 製 することで 既 存 の 仮 想 マシンのコピー(クローン)を 作 成 できます テンプレ ートは 仮 想 マシンの 複 製 元 (マスタコピー)としてのみ 使 用 される 仮 想 マシンです 仮 想 マシンを カスタマイズしてテンプレートに 変 換 することができますが その 際 必 ず 適 切 な 作 業 手 順 (Windows 仮 想 マシンの 場 合 は 9.9. sysprep を 使 用 した Windows 仮 想 マシンの 複 製 の 準 備 Linux 仮 想 マ シンの 場 合 は 5.7. Linux 仮 想 マシンを 複 製 する 前 に を 参 照 )に 従 ってください テンプレートを 通 常 の 仮 想 マシンとして 使 用 することはできません XenServer には 仮 想 マシンを 複 製 する 方 式 が 2 種 類 あります 1. 完 全 なコピー 2. コピーオンライト(CoW) コピーオンライト(CoW)モードでは 変 更 のあったブロックのみがディスクに 書 き 込 まれます CoW はディスクのスペースを 節 約 し 高 速 複 製 ができるように 設 計 されていますが 通 常 のディ スクパフォーマンスをわずかに 低 下 させます テンプレートは パフォーマンスの 低 下 なしに 何 回 でも 高 速 複 製 が 可 能 です テンプレートから 複 製 した 仮 想 マシンをテンプレートに 変 換 し 直 す 場 合 その 再 変 換 の 回 数 に 応 じてディスクパフォーマンスが 直 線 的 に 低 下 します この 場 合 vmcopy コマンドを 使 用 して ディスクの 完 全 コピーを 作 成 してディスクパフォーマ ンスを 回 復 できます リソースプールでの 注 意 事 項 すべての 仮 想 ディスクが 共 有 ストレージリポジトリ 上 にあるテンプレートの 複 製 処 理 は その 共 有 ス トレージリポジトリにアクセス 可 能 な プール 内 の 任 意 のホスト 上 で 実 行 されます これに 対 し ロ 4

ーカルストレージリポジトリに 仮 想 ディスクを 持 つ 仮 想 マシンから 作 成 したテンプレートの 場 合 そ のストレージリポジトリにアクセスできるホスト 上 でのみ 複 製 を 実 行 できます 2.3.3. エクスポートされた 仮 想 マシンのインポート エクスポートされた 仮 想 マシンをインポートすることで 新 しい 仮 想 マシンを 作 成 できます 複 製 と 同 様 に 特 定 の 構 成 を 持 つ 仮 想 マシンのコピーを 作 成 する 目 的 で エクスポート/インポート 機 能 を 使 用 できます たとえば 特 殊 用 途 のサーバー 構 成 があり それを 繰 り 返 して 使 用 する 必 要 がある 場 合 その 構 成 の 仮 想 マシンを 作 成 してエクスポートしておきます 後 でエクスポート 済 みの 仮 想 マシンを インポートすることで その 構 成 をコピーできます 仮 想 マシンをほかのリソースプール 内 の XenServer ホストに 移 動 する 場 合 にも エクスポート/インポート 機 能 を 使 用 できます 仮 想 マシンのインポートおよびエクスポート 手 順 について 詳 しくは 第 11 章 仮 想 マシンのインポ ートとエクスポート を 参 照 してください 2.4. XenServer Tools XenServer でサポートされるすべての 機 能 を 使 用 したり XenServer 管 理 ツール(xe CLI や XenCenter)を 使 用 したりするには すべての 仮 想 マシン(Windows および Linux)に XenServer Tools をインストールする 必 要 があります Windows 仮 想 マシンは XenServer Tools をインストー ルしなくても 動 作 しますが パフォーマンスは 大 幅 に 低 下 します このツールがインストールされていない 仮 想 マシンでは 以 下 の 操 作 を 実 行 できません 仮 想 マシンを 正 しくシャットダウンする 仮 想 マシンを 正 しく 再 起 動 する 仮 想 マシンを 一 時 停 止 する 実 行 中 の 仮 想 マシンを 移 行 する(XenMotion) 休 止 スナップショットまたはメモリを 含 んだスナップショット(チェックポイント)を 作 成 したり スナップショットを 復 元 したりする 実 行 中 の Linux 仮 想 マシンの 仮 想 CPU の 数 を 動 的 に 変 更 する(Windows 仮 想 マシンの 場 合 は 再 起 動 が 必 要 ) XenServer Tools について 詳 しくは 9.3. XenServer Tools を 参 照 してください 警 告 : XenServer Tools をインストールせずに 仮 想 マシンを 実 行 することは サポートの 対 象 外 になります Windows 仮 想 マシンの 場 合 XenServer Tools をインストールまたはアップグレ ードすると 一 部 のネットワークアダプタのユーザーフレンドリな 名 前 および 識 別 子 が 変 更 されてしまう 場 合 があります 特 定 のアダプタを 使 用 するように 設 定 した ソフトウェアは XenServer Tools のインストールまたはアップグレードの 後 で 再 設 定 が 必 要 になる 場 合 があります サポートされている 設 定 を 保 持 するには 仮 想 マシンで 使 用 中 の XenServer Tools を XenServer ホストで 使 用 可 能 な 最 新 バージョンに 一 致 させてください たとえ ば 一 部 の Hotfix には ホストにインストールされているバージョンをアップデー トするための 最 新 の XenServer Tools ISO が 含 まれています 5

第 3 章 サポートされるゲストオペレー ティングシステムとリソースの 割 り 当 て この 章 では 仮 想 マシンにリソースを 割 り 当 てる 方 法 と サポートされるゲストオペレーティングシ ステムについて 説 明 します 仮 想 メモリおよび 仮 想 ディスクの 最 小 サイズを 一 覧 で 示 し 各 XenServer 製 品 ファミリでの 仮 想 デバイスのサポートについて 説 明 します 3.1. サポートされるゲストオペレーティングシステム 仮 想 メモリ お よび 仮 想 ディスクのサイズ 制 限 仮 想 マシンを 作 成 する 場 合 実 行 するオペレーティングシステムや 関 連 アプリケーションのメモリお よびディスク 容 量 に 関 するガイドラインに 従 って メモリやディスクスペースなどのリソースを 割 り 当 てます オペレーティングシステムの 各 バージョンによって サポートされる 最 大 メモリ 量 が 異 なる 場 合 があります(ライセンス 上 の 理 由 など) 警 告 : 仮 想 マシンには そのオペレーティングシステムで 使 用 可 能 な 物 理 メモリの 上 限 を 超 えるメモリを 割 り 当 てないでください オペレーティングシステムがサポートす るメモリ 量 の 上 限 を 超 えると その 仮 想 マシンの 動 作 が 不 安 定 になる 場 合 がありま す オペレーティングシステム 最 小 RAM 最 大 RAM 最 小 ディスクスペース Windows 7 Windows 7 SP1 Windows 8 Windows 8.1(32 ビ ット) Windows 7 Windows 7 SP1 Windows 8 Windows 8.1(64 ビ ット) 1GB 4GB 24GB(40GB 以 上 推 奨 ) 2GB 128GB 24GB(40GB 以 上 推 奨 ) Windows Server 2008 SP2 Windows Server 2008 R2 Windows Server 2008 R2 SP1 Windows Server 2012 Windows Server 2012 R2(64 ビット) 512MB 128GB 24GB(40GB 以 上 推 奨 ) Windows Server 2003 SP2 Windows Server 2008 SP2(32 ビ ット) Windows Server 2003 SP2(64 ビ ット) 512MB 64GB 24GB(40GB 以 上 推 奨 ) 256MB 128GB 8GB(16GB 以 上 推 奨 ) Windows Vista SP2(32 ビット) 1GB 4GB 24GB(40GB 以 上 推 奨 ) Windows XP SP3(32 ビット) 256MB 4GB 8GB(16GB 以 上 推 奨 ) CentOS 4.5~4.8(32 ビット) 256MB 16GB 8GB 6

オペレーティングシステム 最 小 RAM 最 大 RAM 最 小 ディスクスペース CentOS 5.0~5.9(32 ビット) 512MB 16GB 8GB CentOS 5.0~5.7(64 ビット) 512MB 16GB 8GB CentOS 5.8~5.11(64 ビット) 512MB 128GB 8GB CentOS 5.10 5.11(32 ビット) 512MB 64GB 8GB CentOS 6.0 6.1(32 ビット) 512MB 8GB 8GB CentOS 6.0 6.1(64 ビット) 512MB 32GB 8GB CentOS 6.2~6.5(32 ビット) 512MB 16GB 8GB CentOS 6.2~6.5(64 ビット) 512MB 128GB 8GB CentOS 7.0(64 ビット) 1GB 128GB 10GB Red Hat Enterprise Linux 4.5~ 4.8(32 ビット) Red Hat Enterprise Linux 5.0~ 5.9(32 ビット) Red Hat Enterprise Linux 5.0~ 5.7(64 ビット) Red Hat Enterprise Linux 5.8~ 5.11(64 ビット) Red Hat Enterprise Linux 5.10 5.11(32 ビット) Red Hat Enterprise Linux 6.0 6.1(32 ビット) Red Hat Enterprise Linux 6.0 6.1(64 ビット) Red Hat Enterprise Linux 6.2~ 6.5(32 ビット) Red Hat Enterprise Linux 6.2~ 6.5(64 ビット) Red Hat Enterprise Linux 7.0(64 ビット) SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1 SLES 10 SP2 SLES 10 SP3 SLES 10 SP4(32 ビット) SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1 SLES 10 SP2 SLES 10 SP3 SLES 10 SP4(64 ビット) 256MB 16GB 8GB 512MB 16GB 8GB 512MB 16GB 8GB 512MB 128GB 8GB 512MB 64GB 8GB 512MB 8GB 8GB 512MB 32GB 8GB 512MB 16GB 8GB 512MB 128GB 8GB 1GB 128GB 10GB 512MB 16GB 8GB 512MB 128GB 8GB 7

オペレーティングシステム 最 小 RAM 最 大 RAM 最 小 ディスクスペース SUSE Linux Enterprise Server 11 SLES 11 SP1 SLES 11 SP2 SLES 11 SP3(32 ビット) SUSE Linux Enterprise Server 11 SLES 11 SP1 SLES 11 SP2 SLES 11 SP3(64 ビット) 512MB 64GB 8GB 512MB 128GB 8GB Oracle Linux 5.0~5.7 5.10 5.11 (32 ビット) Oracle Linux 5.0~5.11(64 ビッ ト) 512MB 64GB 8GB 512MB 128GB 8GB Oracle Linux 5.8 5.9(32 ビット) 512MB 16GB 8GB Oracle Linux 6.0 6.1 6.5(32 ビット) 512MB 8GB 8GB Oracle Linux 6.0 6.1(64 ビット) 512MB 32GB 8GB Oracle Linux 6.2~6.4(32 ビット) 512MB 16GB 8GB Oracle Linux 6.2~6.5(64 ビット) 512MB 128GB 8GB Oracle Linux 7.0(64 ビット) 1GB 128GB 10GB Debian Squeeze 6.0 ( 32 ビッ ト/64 ビット) 128MB 32GB 8GB Debian Wheezy 7(32 ビット) 512MB 16GB 8GB Debian Wheezy 7(64 ビット) 512MB 128GB 8GB Ubuntu 10.04(32 ビット) 128MB 512MB 8GB Ubuntu 10.04(64 ビット) 128MB 32GB 8GB Ubuntu 12.04(32 ビット) 128MB 32GB 8GB Ubuntu 12.04(64 ビット) 128MB 128GB 8GB Ubuntu 14.04(32 ビット) 512MB 64GB 8GB Ubuntu 14.04(64 ビット) 512MB 128GB 8GB 重 要 : RHEL OL および CentOS 5.0 オペレーティングシステムの 本 来 のカーネルでは XenServer 6.5 上 での 仮 想 マシンの 起 動 に 失 敗 します これらの 仮 想 マシンを 運 用 している 場 合 は カーネルを Version 5.4(2.6.18-164.el5xen) 以 降 にアップデ ートしてからホストを XenServer 6.5 にアップグレードする 必 要 があります XenServer 6.5 にアップグレード 済 みの 場 合 は Citrix Knowledge Base の CTX134845 を 参 照 して 仮 想 マシンのカーネルをアップデートしてください 8

一 部 の 32 ビット 版 Windows では 物 理 アドレス 拡 張 (PAE:Physical Address Extension)モードを 使 用 することで 4GB を 超 える RAM がサポートされます た だし 仮 想 マシンに 4GB を 超 えるメモリを 割 り 当 てるには XenCenter ではなく xe CLI を 使 用 する 必 要 があります(CLI の memory-static-max に 4GB を 超 えるバイ ト 数 を 指 定 できるため) 3.2. 試 験 的 なゲストオペレーティングシステム 次 の 表 は XenServer 6.5 で 試 験 的 な 動 作 が 確 認 されているゲストオペレーティングシステムを 示 し ています オペレーティングシステム SUSE Linux Enterprise Server 12(64 ビット) 警 告 : 上 記 のゲストオペレーティングシステムについては 限 定 的 なテストのみが 実 施 さ れており 将 来 の 製 品 リリースでも 正 式 にサポートされない 場 合 があります こ のため 実 稼 働 システムでは 使 用 しないでください Citrix では 試 験 的 な 機 能 に 対 するサポートを 提 供 しない 場 合 があります 3.3. XenServer 製 品 ファミリの 仮 想 デバイスのサポート このバージョンの XenServer 製 品 ファミリには 次 の 表 で 示 すように 仮 想 デバイスに 関 する 一 般 的 な 制 限 があります 一 部 のゲストオペレーティングシステムには 特 定 の 機 能 に 対 する 下 限 値 があり ます これらの 制 限 については 各 ゲストオペレーティングシステムのインストールのセクションで 説 明 します 設 定 の 制 限 値 について 詳 しくは XenServer v6.5.0 Configuration Limits を 参 照 してください ハ ードウェアや 環 境 などの 要 因 が 以 下 に 示 す 制 限 値 に 影 響 する 場 合 があります サポートされている ハードウェアについて 詳 しくは XenServer ハードウェア 互 換 性 一 覧 を 参 照 してください 仮 想 デバイス Linux 仮 想 マシン Windows 仮 想 マシン 仮 想 CPU の 数 32 * 16 仮 想 ディスクの 数 7( 仮 想 CD-ROM を 含 む) 7( 仮 想 CD-ROM を 含 む) 仮 想 CD-ROM ドライブの 数 1 1 仮 想 NIC の 数 7 7 * XenCenter では 最 大 16 個 の 仮 想 CPU がサポートされます 64 ビット HVM Linux ゲスト(つまり Ubuntu 14.04 RHEL 7 CentOS 7 および OEL 7)の 場 合 最 大 16 個 の 仮 想 CPU がサポートされます 32 ビット Ubuntu の 場 合 はすべて 最 大 8 個 の 仮 想 CPU がサポートされます ただし SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1 および Red Hat Enterprise Linux 4.x では 3 つまでサポートされます Red Hat Enterprise Linux 5.0/5.1/5.2 でサポートされるのは 3 つまでですが XenServer Tools を 適 用 したカーネルでは 7 つまでサポートされます Oracle および CentOS 5.0/5.1/5.2 でも 同 様 です 3.3.1. 仮 想 マシンブロックデバイス 準 仮 想 化 (PV)された Linux 仮 想 マシンの 場 合 ブロックデバイスは PV デバイスとして 処 理 されま す XenServer は SCSI または IDE をエミュレートすることなく xvd*デバイスという 形 で より 仮 想 環 境 に 適 したインターフェイスを 提 供 します 同 様 のメカニズムにより オペレーティングシス テムによっては sd*デバイスを 使 用 することもできます この 場 合 仮 想 マシン 内 部 の PV ドライバが SCSI デバイスのネームスペースを 継 承 します ただし 可 能 であれば PV ゲストでは xvd*デバイス を 使 用 してください(Debian および Red Hat Enterprise Linux ではこれがデフォルトです) 9

Windows やほかの 完 全 仮 想 化 ゲストでは XenServer により IDE バスが hd*デバイスという 形 でエ ミュレートされます Windows の 場 合 XenServer Tools のインストールにより 特 別 な PV ドライバ がインストールされ 完 全 に 仮 想 化 された 環 境 であることを 除 き Linux の 場 合 と 同 様 に 動 作 します 10

第 4 章 Windows 仮 想 マシンの 作 成 警 告 : XenServer Tools をインストールせずに 仮 想 マシンを 実 行 することは サポートの 対 象 外 になります 詳 しくは 2.4. XenServer Tools を 参 照 してください Windows 仮 想 マシンを XenServer ホストにインストールするには ハードウェアの 仮 想 化 のサポー ト(Intel VT または AMD-V)が 必 要 です 4.1. Windows 仮 想 マシンの 基 本 的 な 作 成 手 順 仮 想 マシンに Windows をインストールする 作 業 には 以 下 の 3 つの 段 階 があります 適 切 な Windows テンプレートを 選 択 する Windows オペレーティングシステムをインストールする 準 仮 想 化 デバイスドライバ(XenServer Tools)をインストールする 4.2. 使 用 できる Windows テンプレート Windows 仮 想 マシンは XenCenter または CLI を 使 って 適 切 なテンプレートを 複 製 して 作 成 しま す 各 ゲストのテンプレートには 仮 想 ハードウェアの 構 成 を 定 義 する 定 義 済 みのプラットフォー ムフラグセットが 含 まれています たとえば すべての Windows 仮 想 マシンは ACPI Hardware Abstraction Layer(HAL)モードが 有 効 な 状 態 でインストールされます 後 でこれらの 仮 想 マシンに 複 数 の 仮 想 CPU を 割 り 当 てると Windows により HAL がマルチプロセッサモードに 切 り 替 わりま す XenServer には 以 下 の Windows テンプレートが 付 属 しています テンプレート 名 Citrix XenApp on Windows Server 2003 (32-bit) Citrix XenApp on Windows Server 2003 (64-bit) Citrix XenApp on Windows Server 2008 (32-bit) Citrix XenApp on Windows Server 2008 (64-bit) 説 明 Windows Server 2003 SP2(32 ビット)をインストール する 場 合 に 使 用 します Server Enterprise Data Centre および SBS エディションがサポートされていま す XenApp のパフォーマンスが 最 適 化 されるように 特 別 に 調 整 されたテンプレートです Windows Server 2003 SP2(64 ビット)をインストール する 場 合 に 使 用 します Server Enterprise Data Centre および SBS エディションがサポートされていま す XenApp のパフォーマンスが 最 適 化 されるように 特 別 に 調 整 されたテンプレートです Windows Server 2008 SP2(32 ビット)をインストール する 場 合 に 使 用 します すべてのエディションがサポート されています XenApp のパフォーマンスが 最 適 化 される ように 特 別 に 調 整 されたテンプレートです Windows Server 2008 SP2(64 ビット)をインストール する 場 合 に 使 用 します すべてのエディションがサポート されています XenApp のパフォーマンスが 最 適 化 される ように 特 別 に 調 整 されたテンプレートです 11

テンプレート 名 Citrix XenApp on Windows Server 2008 R2 (64-bit) Windows 7 (32-bit) Windows 7 (64-bit) Windows 8 (32-bit) Windows 8 (64-bit) Windows Server 2003 (32-bit) Windows Server 2003 (64-bit) Windows Server 2008 (32-bit) Windows Server 2008 (64-bit) Windows Server 2008 R2 (64- bit) Windows Server 2012 (64-bit) Windows Server 2012 R2 (64- bit) Windows Vista (32-bit) 説 明 Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2008 R2 SP1(64 ビット)をインストールする 場 合 に 使 用 します すべてのエディションがサポートされています XenApp のパフォーマンスが 最 適 化 されるように 特 別 に 調 整 されたテンプレートです Windows 7 または Windows 7 SP1(32 ビット)をインス トールする 場 合 に 使 用 します Windows 7 または Windows 7 SP1(64 ビット)をインス トールする 場 合 に 使 用 します Windows 8 または Windows 8.1(32 ビット)をインスト ールする 場 合 に 使 用 します Windows 8 または Windows 8.1(64 ビット)をインスト ールする 場 合 に 使 用 します Windows Server 2003 SP2(32 ビット)をインストール する 場 合 に 使 用 します Server Enterprise Data Centre および SBS エディションがサポートされていま す Windows Server 2003 SP2(64 ビット)をインストール する 場 合 に 使 用 します Server Enterprise Data Centre および SBS エディションがサポートされていま す Windows Server 2008 SP2(32 ビット)をインストール する 場 合 に 使 用 します すべてのエディションがサポート されています Windows Server 2008 SP2(64 ビット)をインストール する 場 合 に 使 用 します すべてのエディションがサポート されています Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2008 R2 SP1(64 ビット)をインストールする 場 合 に 使 用 します すべてのエディションがサポートされています Windows Server 2012(64 ビット)をインストールする 場 合 に 使 用 します Windows Server 2012 R2(64 ビット)をインストールす る 場 合 に 使 用 します Windows Vista SP2(32 ビット)をインストールする 場 合 に 使 用 します Enterprise Edition がサポートされていま す 警 告 : 上 記 のゲストオペレーティングシステムについては 限 定 的 なテストのみが 実 施 さ れており 将 来 の 製 品 リリースでも 正 式 にサポートされない 場 合 があります こ のため 実 稼 働 システムでは 使 用 しないでください Citrix では 試 験 的 な 機 能 に 対 するサポートを 提 供 しない 場 合 があります 12

4.2.1. ISO イメージライブラリの 接 続 Windows オペレーティングシステムは XenServer ホストの 物 理 DVD/CD ドライブに 挿 入 したイン ストールメディアや その ISO イメージからインストールできます Windows インストール CD か ら ISO イメージを 作 成 し インストールできるようにする 方 法 については 付 録 C ISO イメージの 作 成 を 参 照 してください 4.3. XenCenter による 仮 想 マシンの 作 成 Windows 7(32 ビット) 仮 想 マシンを 作 成 するには 以 下 の 手 順 では Windows 7(32 ビット 英 語 版 )の 仮 想 マシンを 作 成 します 仮 想 マシンにインストールするオペレーティングシステムによっては デフォルト の 値 が 異 なる 場 合 があります 1. XenCenter のツールバーで[ 新 規 VM]をクリックします [ 新 規 VM]ウィザードが 起 動 しま す [ 新 規 VM]ウィザードでは CPU ストレージ ネットワークなどの 設 定 パラメータを 選 択 しな がら 目 的 に 応 じた 仮 想 マシンを 作 成 できます 2. 仮 想 マシンテンプレートを 選 択 して [ 次 へ]をクリックします 各 テンプレートには 新 しい 仮 想 マシンを 特 定 のオペレーティングシステムおよび 適 切 なストレ ージ 設 定 で 作 成 するために 必 要 な 情 報 が 含 まれています このテンプレート 一 覧 には 現 在 XenServer でサポートされているゲストオペレーティングシステムのテンプレートが 表 示 され ます 新 しい 仮 想 マシンにインストールするオペレーティングシステムが 特 定 のハードウ ェアでのみ 動 作 する 場 合 (たとえば 特 定 のコンピュータに 同 梱 されていたインス トール CD のオペレーティングシステムなど)は [ホストの BIOS 文 字 列 を VM にコピーする]チェックボックスをオンにします CLI を 使 って BIOS 文 字 列 をコピーする 方 法 については 9.8. BIOS でロックさ れた Reseller Option Kit メディアからの HVM 仮 想 マシンのインストール を 参 照 してください 3. 新 しい 仮 想 マシンの 名 前 と 必 要 に 応 じて 説 明 を 入 力 します 4. 新 しい 仮 想 マシンにインストールするオペレーティングシステムのインストールメディアを 選 択 します CD/DVD からのインストールが 最 も 簡 単 な 方 法 です これを 行 うには デフォルトのインストー ル 元 のオプション(ホストの DVD ドライブ)を 選 択 し CD/DVD を XenServer ホストの DVD ドライブに 挿 入 して[ 次 へ]をクリックします 既 存 の ISO ライブラリからインストールすることもできます ISO ファイルには 光 学 ディスク (CD や DVD など)に 収 録 されているすべての 情 報 が 含 まれています この 場 合 Windows のイ ンストール CD の 内 容 を 含 んでいる ISO ファイルを 使 用 します 既 存 の ISO ライブラリを 使 用 する 場 合 は [ 新 規 ISO ライブラリ]をクリックし ISO ライブラ リの 場 所 および 種 類 を 指 定 します ISO ライブラリを 指 定 すると そのライブラリの ISO ファイ ルをドロップダウンリストで 選 択 できるようになります 5. 新 しい 仮 想 マシンのホームサーバーとして 現 在 のホストが 指 定 されます [ 次 へ]を 選 択 して 続 行 します 6. Windows 7 の 仮 想 マシンテンプレートでは デフォルトで 1 つの 仮 想 CPU と 2048MB の RAM が 割 り 当 てられます 必 要 に 応 じて これらの 設 定 を 変 更 し [ 次 へ]をクリックします 13

7. 新 しい 仮 想 マシンに 割 り 当 てるストレージを 指 定 します デフォルトの 割 り 当 てサイズおよび 設 定 のまま[ 次 へ]をクリックします a. 仮 想 ディスクのサイズを 変 更 する 場 合 は [プロパティ]をクリックします b. 新 しい 仮 想 ディスクを 追 加 する 場 合 は [ 追 加 ]をクリックします 8. 新 しい 仮 想 マシンのネットワークを 設 定 します デフォルトのネットワークインターフェイスカード(NIC)および 自 動 生 成 される MAC アドレス を 使 用 する 場 合 は [ 次 へ]をクリックします または 以 下 の 設 定 を 変 更 します a. 物 理 ネットワーク MAC アドレス および 仮 想 ディスクの QoS(Quality of Service:サー ビス 品 質 ) 制 限 を 変 更 するには [プロパティ]をクリックします b. 新 しい 仮 想 NIC を 追 加 する 場 合 は [ 追 加 ]をクリックします 9. 設 定 内 容 を 確 認 し [ 完 了 ]をクリックして 新 しい 仮 想 マシンを 作 成 し [ 検 索 ]タブに 戻 ります リソースペインに 新 しい 仮 想 マシンのアイコンが 表 示 されます リソースペインで 仮 想 マシンを 選 択 して [コンソール]タブをクリックします 仮 想 マシンのコ ンソール 画 面 が 表 示 されます 10. オペレーティングシステムのインストール 画 面 の 指 示 に 従 って インストールを 完 了 します 11. オペレーティングシステムがインストールされ 仮 想 マシンが 再 起 動 したら XenServer Tools をインストールします XenServer Tools では ディスクとネットワークのパフォーマンスを 強 化 する 高 速 な 入 出 力 機 能 が 提 供 されます 完 全 にサポートされた 仮 想 マシンを 作 成 するには 各 仮 想 マシンに XenServer Tools をインストールする 必 要 があります 仮 想 マシンは XenServer Tools をインストールしな くても 動 作 しますが パフォーマンスは 大 幅 に 低 下 します また 仮 想 マシンを 正 しくシャット ダウン/ 再 起 動 / 一 時 停 止 する 機 能 やライブマイグレーションなど XenServer Tools をインスト ールしないと 有 効 にならない 機 能 もあります 警 告 : XenServer Tools は 仮 想 マシンごとにインストールする 必 要 があります XenServer Tools をインストールせずに 仮 想 マシンを 実 行 することはサポート 対 象 外 です XenServer Tools について 詳 しくは 9.3. XenServer Tools を 参 照 し てください Windows 仮 想 マシンに XenServer Tools をインストールするには その 仮 想 マシ ン 上 で Microsoft.NET Framework Version 4.0 またはそれ 以 降 が 実 行 されてい る 必 要 があります また Windows Server 2003 が 動 作 する 仮 想 マシンでは XenServer Tools をインストールする 前 に Windows Imaging Component(ベン ダのドキュメントを 参 照 )をインストールしておく 必 要 があります XenServer Tools をインストールするには 以 下 の 手 順 に 従 います a. リソースペインで XenServer ホストを 選 択 して [ 検 索 ]タブをクリックします 新 しい 仮 想 マシンの 状 態 として 青 い 文 字 で[XenServer Tools 未 インストール]と 表 示 されます b. この 青 い 文 字 列 をクリックします これにより 仮 想 マシンのコンソールで XenServer Tools をインストールするためのウィザードが 起 動 します(このウィザードのユーザーイン ターフェイスは 英 語 で 表 示 されます) c. [XenServer Tools のインストール]をクリックし 仮 想 マシンのコンソール 画 面 で [installwizard.msi の 実 行 ]をクリックします 14

d. システムの 変 更 に 対 する 警 告 が 表 示 された 場 合 は [はい]をクリックして 続 行 します e. インストールウィザードでライセンス 契 約 に 同 意 して [Next]をクリックします f. インストール 先 フォルダを 確 認 して [Install]をクリックします g. [Install Now]を 選 択 し インストールが 完 了 したら[Restart Now]をクリックしま す 4.4. CLI による 仮 想 マシンの 作 成 ここでは xe CLI を 使 用 して ISO リポジトリから Windows 仮 想 マシンを 作 成 する 手 順 について 説 明 します CLI を 使 用 して ISO リポジトリから Windows 仮 想 マシンを 作 成 するには 1. 次 のコマンドを 実 行 して テンプレートから 仮 想 マシンをインストールします xe vm-install new-name-label=<vm_name> template=<template_name> これにより 新 しい 仮 想 マシンの UUID が 返 されます 2. 次 のコマンドを 実 行 して ISO ストレージリポジトリを 作 成 します xe-mount-iso-sr <path_to_iso_sr> 3. 次 のコマンドを 実 行 して 使 用 可 能 な ISO のリストを 出 力 します xe cd-list 4. 次 のコマンドを 実 行 して 仮 想 マシンの 仮 想 CD ドライブに ISO を 挿 入 します xe vm-cd-add vm=<vm_name> cd-name=<iso_name> device=3 5. 次 のコマンドを 実 行 して 仮 想 マシンを 起 動 してオペレーティングシステムをインストールしま す xe vm-start vm=<vm_name> この 時 点 で XenCenter の[コンソール]タブに 仮 想 マシンのコンソール 画 面 が 表 示 されます CLI の 使 用 方 法 について 詳 しくは XenServer 管 理 者 ガイド の 付 録 A コマンドラインインター フェイス を 参 照 してください 15

第 5 章 Linux 仮 想 マシンの 作 成 ここでは オペレーティングシステムをインストールしたり 既 存 の 仮 想 マシンを 複 製 したりして Linux 仮 想 マシンを 作 成 する 方 法 について 説 明 します また ベンダ 固 有 のインストール 手 順 につい ても 説 明 します 仮 想 マシンを 新 規 に 作 成 するときは その 仮 想 マシン 上 で 実 行 するオペレーティングシステムに 応 じ て 適 切 なテンプレートを 使 用 する 必 要 があります XenServer に 付 属 のテンプレートだけでなく 独 自 に 作 成 したものも 使 用 できます 仮 想 マシンを 作 成 するには XenCenter または CLI を 使 用 しま す この 章 では CLI での 方 法 について 説 明 します XenServer のインストールで 現 在 サポートされている Red Hat Enterprise Linux (RHEL)リリースより 新 しいマイナーアップデートの 仮 想 マシンを 作 成 する 場 合 は サポートされている 最 新 のメディアからインストールし yum update を 使 用 して 仮 想 マシンを 最 新 の 状 態 にする 必 要 があります この 作 業 は CentOS や Oracle Linux などの RHEL 派 生 版 にも 適 用 されます たとえば XenServer 6.5 で RHEL 5.10 がサポートされており RHEL v5.11 を 使 用 する 場 合 最 初 に RHEL v5.10 をインストールしてから yum update を 使 用 し て RHEL 5.11 にアップデートします 仮 想 マシンにオペレーティングシステムをインストールしたら すぐに XenServer Tools をインスト ールする 必 要 があります 一 部 のオペレーティングシステムでは XenServer Tools に 含 まれている XenServer 独 自 のカーネルで ベンダから 提 供 されるカーネルを 置 き 換 える 必 要 があります また Red Hat Enterprise Linux 5.x など ベンダから 提 供 される 特 別 なバージョンのカーネルをインスト ールしなければならないものもあります 警 告 : XenServer Tools をインストールせずに 仮 想 マシンを 実 行 することは サポートの 対 象 外 になります このため 仮 想 マシンにオペレーティングシステムをインスト ールしたら すぐに XenServer Tools をインストールすることをお 勧 めします 詳 しくは 2.4. XenServer Tools を 参 照 してください Linux 仮 想 マシンを 作 成 するには 以 下 の 作 業 を 行 います 1. XenCenter または CLI を 使 用 して 適 切 なオペレーティングシステム 用 の 仮 想 マシンを 作 成 しま す 2. ベンダのインストールメディアからオペレーティングシステムをインストールします 3. XenServer Tools をインストールします 4. 通 常 の Linux のインストール 時 と 同 様 に 仮 想 マシンと VNC で 時 間 およびタイムゾーンを 設 定 し ます XenServer は 多 くの Linux ディストリビューションの 仮 想 マシンへのインストールをサポートして います 次 の 3 種 類 のインストール 方 法 があります 1. インターネット 上 のリポジトリからのインストール 2. 物 理 CD からのインストール 3. ISO ライブラリからのインストール 警 告 : [Other install media]テンプレートは サポートされていないオペレーティング システムの 仮 想 マシンをインストールする 上 級 ユーザーのために 用 意 されていま す XenServer は サポートしているディストリビューションと 付 属 している 標 16

準 テンプレートが 対 応 している 特 定 のバージョンでのみその 運 用 性 がテストされて おり [Other install media]テンプレートでインストールした 仮 想 マシンはサポ ートされません [Other install media]テンプレートから 作 成 した 仮 想 マシンは HVM ゲストに なります つまり 一 部 の Linux 仮 想 マシンでは 高 性 能 ドライバー(PV ドライバ ー)ではなく エミュレートされた 低 速 のデバイスが 使 用 される 場 合 があります 特 定 の Linux ディストリビューションでの 手 順 については 5.6. Linux ディストリビューションの インストールに 関 するそのほかの 考 慮 事 項 を 参 照 してください 17

サポートされている Linux ディストリビューションは 次 のとおりです ディストリビューション CD から のインス トール ネットワ ークから のインス トール 備 考 Debian Squeeze 6.0(32 ビット/64 ビット) Debian Wheezy 7(32 ビット/64 ビット) Red Hat Enterprise Linux 4.5~4.8(32 ビット) Citrix RHEL 4.8 カーネルを 適 用 す る た め に XenServer Tools をインス トールする 必 要 があります Red Hat Enterprise Linux 5.0~5.11(32 ビット/64 ビット) Red Hat Enterprise Linux 6.0~6.5(32 ビット/64 ビット) 5.4 以 降 のカー ネルを 使 用 する 場 合 のみサポー トされます Red Hat Enterprise Linux 7.0(64 ビット) SUSE Linux Enterprise Server 10 SP1 10 SP2 10 SP4(32 ビット/64 ビット) SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3(32 ビット) SLES 10 SP2 からのアップグ レードのみサポ ートされます SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3(64 ビット) SUSE Linux Enterprise Server 11 11 SP1 11 SP2 11 SP3(32 ビット/64 ビット) CentOS 4.5~4.8(32 ビット) CentOS 5.0~5.11(32 ビット/64 ビット) CentOS 6.0~6.5(32 ビット/64 ビット) CentOS 7.0(64 ビット) Oracle Linux 5.0~5.11(32 ビット/64 ビット) Oracle Linux 6.0~6.5(32 ビット/64 ビット) Oracle Linux 7.0(64 ビット) Ubuntu 10.04(32 ビット/64 ビット) Ubuntu 12.04(32 ビット/64 ビット) 18

ディストリビューション CD から のインス トール ネットワ ークから のインス トール 備 考 Ubuntu 14.04(32 ビット/64 ビット) 上 記 以 外 のディストリビューションは サポートの 対 象 外 になります ただし Red Hat Enterprise Linux と 同 じインストールメカニズムを 用 いるディストリビューション(Fedora Core など)は 同 じテンプレートを 使 用 してインストールできます 128GB を 超 えるメモリを 搭 載 したホストで 32 ビットの PV Linux 仮 想 マシンを 実 行 することはサポートされません 5.1. インターネット 上 のリポジトリを 使 用 した Linux 仮 想 マシンの 作 成 ここでは インターネット 上 のリポジトリを 使 用 した Linux 仮 想 マシンの 作 成 方 法 について Debian Squeeze を 例 にして 説 明 します 例 :ネットワークリポジトリから Debian Squeeze 仮 想 マシンをインストールする(CLI の 使 用 ) 1. 次 のコマンドを 実 行 して Debian Squeeze テンプレートから 仮 想 マシンを 作 成 します 新 しい 仮 想 マシンの UUID が 返 されます xe vm-install template=<template-name> new-name-label=<squeeze-vm> 2. ネットワークリポジトリを 指 定 して 次 のコマンドを 実 行 します このリポジトリは 基 本 シス テムのインストールに 必 要 なパッケージおよび Debian インストーラ 内 で 指 定 する 追 加 パッケー ジが 格 納 された Debian ミラーである 必 要 があります xe vm-param-set uuid=<uuid> other-config:install-repository=<path_to_repository> ネットワークリポジトリのパス(<path_to_repository>)は http://ftp.<xx>.debian.org/debian な どの 形 式 で 指 定 します ここで <xx>は jp などの 国 コードです(Debian ミラーの 一 覧 を 確 認 してください) 複 数 のインストールを 行 う 場 合 は 過 度 のネットワークトラフィックや 中 央 リ ポジトリの 負 荷 を 避 けるため ローカルミラーサイトや apt-proxy を 使 用 することをお 勧 めしま す Debian インストーラでは HTTP および FTP の apt リポジトリのみがサポートさ れ NFS はサポートされません 3. 接 続 先 ネットワークの UUID を 検 索 します たとえば xenbr0 に 関 連 付 けられているネットワ ークの UUID を 取 得 するには 次 のコマンドを 実 行 します xe network-list bridge=xenbr0 --minimal 4. 次 のコマンドを 実 行 して このネットワークに 仮 想 マシンを 接 続 するための VIF を 作 成 します xe vif-create vm-uuid=<vm_uuid> network-uuid=<network_uuid> mac=random device=0 5. 次 のコマンドを 実 行 して 仮 想 マシンを 起 動 して Debian インストーラを 起 動 します xe vm-start uuid=<uuid> 6. Debian インストーラの 指 示 に 従 って 必 要 な 設 定 を 行 い 仮 想 マシンをインストールします 19

7. ゲストユーティリティをインストールしたりグラフィカルコンソールの 設 定 については 以 降 の 説 明 を 参 照 してください 5.2. 物 理 CD/DVD を 使 用 した Linux 仮 想 マシンの 作 成 ここでは 物 理 CD/DVD を 使 用 した Linux 仮 想 マシンの 作 成 方 法 について Debian Squeeze を 例 にして 説 明 します 例 :CD/DVD から Debian Squeeze 仮 想 マシンをインストールする(CLI の 使 用 ) 1. 次 のコマンドを 実 行 して Debian Squeeze テンプレートから 仮 想 マシンを 作 成 します 新 しい 仮 想 マシンの UUID が 返 されます xe vm-install template=<template-name> new-name-label=<vm-name> 2. 次 のコマンドを 実 行 して 新 しい 仮 想 マシンのルートディスクの UUID を 取 得 します xe vbd-list vm-uuid=<vm_uuid> userdevice=0 params=uuid --minimal 3. 取 得 した UUID を 次 のコマンドで 指 定 して ルートディスクを 起 動 不 可 に 設 定 します xe vbd-param-set uuid=<root_disk_uuid> bootable=false 4. 次 のコマンドを 実 行 して XenServer ホストの 物 理 CD ドライブの 名 前 を 取 得 します xe cd-list これにより SCSI 0:0:0:0 などのドライブ 名 が name-label フィールドに 表 示 されます 5. 取 得 した XenServer ホストの CD ドライブの name-label パラメーターを 次 のコマンドの cdname パラメーターに 指 定 して 新 しい 仮 想 マシンに 仮 想 CD ドライブを 追 加 します xe vm-cd-add vm=<vm_name> cd-name="<host_cd_drive_name_label>" device=3 6. 次 のコマンドを 実 行 して 仮 想 CD ドライブに 対 応 する 仮 想 ブロックデバイス(VBD)の UUID を 取 得 します xe vbd-list vm-uuid=<vm_uuid> type=cd params=uuid --minimal 7. 次 のコマンドを 実 行 して 仮 想 CD の VBD を 起 動 可 能 に 設 定 します xe vbd-param-set uuid=<cd_drive_uuid> bootable=true 8. 次 のコマンドを 実 行 して 仮 想 マシンのインストールリポジトリを CD ドライブに 設 定 します xe vm-param-set uuid=<vm_uuid> other-config:install-repository=cdrom 9. Debian Squeeze のインストール CD を XenServer ホストのドライブに 挿 入 します 10. XenCenter または SSH ターミナルで 仮 想 マシンのコンソールを 開 き オペレーティングシステ ムのインストール 手 順 に 従 って 操 作 します 11. 次 のコマンドを 実 行 して 仮 想 マシンを 起 動 して Debian インストーラを 起 動 します xe vm-start uuid=<uuid> 12. ゲストユーティリティのインストールやグラフィカルコンソールの 設 定 については 以 降 の 説 明 を 参 照 してください 5.3. ISO イメージを 使 用 した Linux 仮 想 マシンの 作 成 ここでは ネットワーク 上 の ISO イメージを 使 用 した Linux 仮 想 マシンの 作 成 方 法 について 説 明 しま す 20

例 :ネットワーク 上 の ISO イメージから Linux 仮 想 マシンをインストールする(CLI の 使 用 ) 1. 次 のコマンドを 実 行 します xe vm-install template=<template> new-name-label=<name_for_vm> \ sr-uuid=<storage_repository_uuid> これにより 新 しい 仮 想 マシンの UUID が 返 されます 2. 接 続 先 ネットワークの UUID を 検 索 します たとえば xenbr0 に 関 連 付 けられているネットワ ークの UUID を 取 得 するには 次 のコマンドを 実 行 します xe network-list bridge=xenbr0 --minimal 3. 次 のコマンドを 実 行 して このネットワークに 仮 想 マシンを 接 続 するための VIF を 作 成 します xe vif-create vm-uuid=<vm_uuid> network-uuid=<network_uuid> mac=random device=0 4. other-config:install-repository パラメーターに ネットワークリポジトリのパスを 指 定 します たと えば ベンダメディアの URL が http://mirror.centos.org/centos/6/os/x86_64 の 場 合 は 次 のコマンド を 実 行 します xe vm-param-set uuid=<vm_uuid> \ other-config:install-repository=http://mirror.centos.org/centos/6/os/x86_64 5. 次 のコマンドを 実 行 して 仮 想 マシンを 起 動 します xe vm-start uuid=<vm_uuid> 6. XenCenter または VNC を 使 用 して 仮 想 マシンのコンソールに 接 続 し オペレーティングシステ ムをインストールします 5.3.1. ネットワークインストールの 考 慮 事 項 XenServer のゲストインストーラを 使 用 すると ネットワーク 上 の ISO イメージから 仮 想 マシンにオ ペレーティングシステムをインストールできます ISO イメージからのインストールの 準 備 として XenServer ホストの 管 理 インターフェイスから NFS HTTP または FTP でアクセス 可 能 なネットワ ークリポジトリを 作 成 し そこに(ISO イメージではなく)メディアの 内 容 をエクスポートしておき ます ネットワークリポジトリは XenServer ホストのコントロールドメインから 通 常 は 管 理 インターフ ェイス 経 由 でアクセス 可 能 でなければなりません ネットワークサーバー 上 の CD/DVD イメージの URL は 次 の 形 式 である 必 要 があります HTTP http://<server>/<path> FTP ftp://<server>/<path> NFS nfs://<server>/<path> NFS nfs:<server>:/<path> ISO イメージをどこに 展 開 するかなど ネットワークからのインストールの 準 備 について 詳 しくは ベンダのドキュメントを 参 照 してください XenCenter から NFS を 使 ったインストールを 行 う 場 合 は パスを nfs:// 形 式 で 指 定 する 必 要 があります XenCenter の[ 新 規 VM]ウィザードで 仮 想 マシンを 作 成 する 場 合 は ネットワークリポジトリの URL を 入 力 するページが 表 示 されます CLI を 使 用 する 場 合 は 通 常 のように vm-install コマンド 21

でテンプレートをインストールし 次 に other-config:install-repository パラメータにネットワー クリポジトリの URL を 指 定 します 続 いて 仮 想 マシンを 起 動 すると ネットワークインストールが 開 始 されます 警 告 : Linux ベースの 仮 想 マシンを 新 たにインストールするときは インストール 処 理 を 最 後 まで 完 了 し 仮 想 マシンを 再 起 動 してから 使 用 を 開 始 してください これは Windows のインストールを 中 断 しないことに 似 ており 中 断 すると 仮 想 マシンが 正 しく 機 能 しなくなります 5.4. オペレーティングシステムの 起 動 パラメータの 指 定 XenCenter または xe CLI を 使 って 仮 想 マシンを 作 成 するときに オペレーティングシステムの 起 動 パラメータを 指 定 できます これらの 起 動 パラメータは 準 仮 想 化 されたゲストオペレーティングシ ステムの 自 動 インストールを 設 定 する 場 合 などに 必 要 に 応 じて 指 定 します ここでは Debian preseed ファイルと RHEL キックスタートファイルを 使 用 する 場 合 を 例 にして 説 明 します preseed ファイルを 使 用 して Debian をインストールするには 1. preseed ファイルを 作 成 します preseed ファイルの 作 成 方 法 については Debian のドキュメ ントを 参 照 してください 2. 仮 想 マシンを 起 動 する 前 に カーネルコマンドラインを 正 しく 設 定 しておきます このコマンド ラインは XenCenter の[ 新 規 VM]ウィザードや 次 のような xe CLI コマンドで 設 定 できま す xe vm-param-set uuid=<uuid> PV-args=<preseed_arguments> キックスタートファイルを 使 用 して RHEL をインストールするには Red Hat キックスタートファイルを 使 用 すると 回 答 ファイルを 使 用 する 場 合 と 同 じように 指 定 したインストールオプションによる 自 動 インストールが 行 われます キックスタートファイルを 作 成 するには まず Red Hat Enterprise Linux を 手 作 業 でインストールします キックスタートファイルは /root/anaconda-ks.cfg に 作 成 さ れます 1. XenCenter で 適 切 な Red Hat Enterprise Linux テンプレートを 選 択 します 2. 新 規 VM ウィザードで カーネルコマンドライン 引 数 としてキックスタートファイルを 指 定 しま す キックスタートファイルは 次 のように PXE 構 成 ファイルと 同 じ 形 式 で 指 定 します ks=http://server/path ksdevice=eth0 3. コマンドラインでは vm-param-set コマンドの PV-args パラメータで 使 用 するキックスター トファイルを 指 定 します xe vm-param-set uuid=<vm_uuid> PV-args="ks=http://server/path ksdevice=eth0" 4. 次 のコマンドを 実 行 して インストーラー 起 動 用 のカーネルおよび initrd のリポジトリを XenServer に 認 識 させます xe vm-param-set uuid=<vm_uuid> other-config:install-repository=<http://server/path> [ 新 規 VM]ウィザードを 使 用 せずにキックスタートファイルによるインストールを 行 うには [ 高 度 な OS 起 動 パラメータ]テキストボックスに 適 切 な 引 数 を 追 加 しま す 22

5.5. Linux ゲストエージェントのインストール サポートされるすべての Linux ディストリビューションはネイティブに 準 仮 想 化 されており 完 全 な パフォーマンスを 得 るために 特 別 なドライバは 不 要 です ただし XenServer に 含 まれているゲスト エージェントをインストールすると 仮 想 マシンに 関 する 追 加 情 報 をホストに 提 供 できるようになり ます ホストに 提 供 される 追 加 情 報 には 以 下 のものが 含 まれます Linux ディストリビューション 名 およびバージョン(メジャーリビジョン マイナーリビジョン) カーネルバージョン(uname) イーサネットインターフェイスの IP アドレス 仮 想 マシンのメモリの 全 容 量 および 空 き 容 量 このエージェントをインストールしたら XenServer ホストをアップグレードするときにエージェン トもアップデートしてください( 第 7 章 仮 想 マシンのアップデート を 参 照 ) ゲストエージェントをインストールするには 1. 必 要 なファイルは 組 み 込 みの xs-tools.iso CD イメージ 上 にあります また XenCenter で [VM]>[XenServer Tools Tools のインストール]を 選 択 してインストールすることもでき ます 2. 次 のコマンドを 実 行 して イメージをゲストにマウントします mount -o ro,exec /dev/disk/by-label/xenserver\\x20tools /mnt イメージのマウントに 失 敗 した 場 合 は 次 のコマンドでイメージを 特 定 できます blkid -t LABEL="XenServer Tools" 3. ルートユーザーとして 次 のインストールスクリプトを 実 行 します /mnt/linux/install.sh 4. 次 のコマンドを 実 行 して イメージをゲストからアンマウントします umount /mnt 5. カーネルまたは 仮 想 マシンをアップグレードした 場 合 は ここで 仮 想 マシンを 再 起 動 します Linux 仮 想 マシンにマウントする CD-ROM ドライブや ISO イメージは /dev/cdrom ではなく/dev/xvdd(Ubuntu 10.10 以 降 では/dev/sdd)のようにデバイスとして 表 示 されます これは 真 の CD-ROM デバイスではなく 通 常 のデバイスであるためで す XenCenter や CLI で CD を 取 り 出 すと このデバイスは 仮 想 マシンからホット アンプラグされ 表 示 されなくなります 一 方 Windows 仮 想 マシンでは Linux の 場 合 と 異 なり 取 り 出 した CD は 空 の 状 態 で 仮 想 マシン 内 に 残 ります 5.6. Linux ディストリビューションのインストールに 関 するそのほか の 考 慮 事 項 次 の 表 は 指 定 した Linux 仮 想 マシンの 作 成 時 に 考 慮 すべき ベンダー 特 有 の 追 加 設 定 情 報 を 示 して います 重 要 : すべてのディストリビューションに 関 する 詳 細 なリリースノートについては 付 録 B Linux 仮 想 マシンのリリースノート を 参 照 してください 23

Linux ディストリビューション CentOS 4.5~4.8(32 ビット) CentOS 5.0~5.10(32 ビット/64 ビット) Red Hat Enterprise Linux 4.5~4.8(32 ビッ ト) Red Hat Enterprise Linux 5.0~5.10(32 ビッ ト/64 ビット) Oracle Linux 5.0~5.10(32 ビット/64 ビッ ト) インストール 上 の 注 意 CentOS 4.x の 仮 想 マシンの 場 合 は XenServer Tools をインストールしてください これによ り カーネルの 問 題 を 解 決 する CentOS 4.8 カ ーネルがインストールされ XenServer 上 で 仮 想 マシンが 正 しく 動 作 するようになります CentOS 5.x の 仮 想 マシンの 場 合 は CentOS 5.4 カーネルまたはそれ 以 降 を 使 用 する 必 要 が あります このカーネルは ディストリビューシ ョンベンダから 入 手 できます Version 5.4 よ りも 古 い Enterprise Linux カーネルを 使 用 する と XenServer 仮 想 マシンが 正 しく 動 作 しませ ん ベンダ 固 有 の 手 順 に 従 って カーネルをアッ プグレードしてください RHEL 4.x の 仮 想 マシンの 場 合 は XenServer Tools をインストールしてください これによ り カーネルの 問 題 を 解 決 する RHEL 4.8 カー ネルがインストールされ XenServer 上 で 仮 想 マシンが 正 しく 動 作 するようになります RHEL 5.x の 仮 想 マシンの 場 合 は RHEL 5.4 カ ーネル(2.6.18-164.el5)またはそれ 以 降 を 使 用 する 必 要 があります このカーネルは ディス トリビューションベンダから 入 手 できます Version 5.4 よりも 古 い Enterprise Linux カー ネルを 使 用 すると XenServer 仮 想 マシンが 正 しく 動 作 しません ベンダ 固 有 の 手 順 に 従 って カーネルをアップグレードしてください OEL 5.x の 仮 想 マシンの 場 合 は OEL 5.4 カー ネルまたはそれ 以 降 を 使 用 する 必 要 があります このカーネルは ディストリビューションベンダ から 入 手 できます Version 5.4 よりも 古 い Enterprise Linux カーネルを 使 用 すると XenServer 仮 想 マシンが 正 しく 動 作 しません ベンダ 固 有 の 手 順 に 従 って カーネルをアップグ レードしてください OEL 5.6 ( 64 ビ ッ ト) で は Unbreakable Enterprise Kernel(UEK)は Xen プラットフォ ームをサポートしていません このオペレーテ ィングシステムで UEK を 使 用 すると カーネル が 正 しく 起 動 しません Debian 6.0(Squeeze)(32 ビット/64 ビット) XenCenter でプライベートミラーを 指 定 する 場 合 インストーラカーネルの 取 得 のみに 使 用 され ます インストーラが 起 動 したら パッケージの 取 得 に 使 用 するミラーのアドレスを 再 指 定 する 必 要 があります Debian 7(Wheezy)(32 ビット/64 ビット) XenCenter でプライベートミラーを 指 定 する 場 合 インストーラカーネルの 取 得 のみに 使 用 され ます インストーラが 起 動 したら パッケージの 取 得 に 使 用 するミラーのアドレスを 再 指 定 する 必 要 があります 24

Linux ディストリビューション Ubuntu 10.04(32 ビット/64 ビット) インストール 上 の 注 意 Ubuntu 10.04 の 仮 想 マシンで 複 数 の 仮 想 CPU を 割 り 当 てる 場 合 ゲストカーネルを 2.6.32-32 #64 にアップデートすることを 強 く お 勧 めします この 問 題 について 詳 しくは Knowledge Base の CTX129472 Ubuntu 10.04 Kernel Bug Affects SMP Operation を 参 照 してください 5.6.1. Debian に 関 するそのほかの 考 慮 事 項 5.6.1.1. apt リポジトリ Linux のインストールが 1 回 だけである 場 合 は Debian ミラーサイトから 直 接 行 うことも 可 能 です が いくつかの 仮 想 マシンをインストールする 場 合 は キャッシングプロキシやローカルミラーの 使 用 をお 勧 めします Apt-cacher は パッケージのローカルキャッシュを 保 持 するプロキシサーバーの 実 装 です debmirror は Debian リポジトリの 一 部 ミラーまたは 完 全 ミラーを 作 成 するためのツール です これらのツールを 仮 想 マシン 上 にインストールすることができます 5.7. Linux 仮 想 マシンを 複 製 する 前 に 通 常 仮 想 マシンやコンピュータを 複 製 すると IP アドレス SID MAC アドレスなど 固 有 である べき 属 性 が 環 境 内 で 重 複 してしまします Linux 仮 想 マシンの 複 製 により 属 性 の 重 複 が 発 生 する 場 合 は XenServer により 一 部 の 仮 想 ハードウ ェアパラメータが 自 動 的 に 変 更 されます XenCenter を 使 って 仮 想 マシンを 複 製 すると MAC アド レスと IP アドレスが 自 動 的 に 変 更 されます これらのインターフェイスが 動 的 に 設 定 される 環 境 で は 複 製 後 の 仮 想 マシン 上 でこれらの 設 定 を 変 更 する 必 要 はありません ただし これらのインター フェイスが 静 的 に 設 定 されている 環 境 では 重 複 が 生 じないようにネットワーク 設 定 を 変 更 する 必 要 があります ここでは カスタマイズすべき 設 定 について 説 明 します 特 定 の Linux ディストリビューションでの 手 順 については B.1. リリースノート を 参 照 してください 5.7.1. マシン 名 複 製 された 仮 想 マシンは 別 のコンピュータであるため ネットワークに 新 しいコンピュータを 追 加 す るときと 同 様 に そのネットワークドメイン 内 で 固 有 の 名 前 を 持 つ 必 要 があります 5.7.2. IP アドレス 複 製 された 仮 想 マシンは 所 属 するネットワークドメイン 内 で 固 有 の IP アドレスを 持 つ 必 要 がありま す 一 般 的 に DHCP が 使 用 されるネットワークでは DHCP サーバーにより 固 有 の IP アドレスが 割 り 当 てられるため 仮 想 マシンをカスタマイズする 必 要 はありません 複 製 した 仮 想 マシンが 静 的 な IP アドレスを 持 つ 場 合 は 仮 想 マシンの 起 動 前 に ネットワーク 上 で 使 用 されていない IP アドレス を 割 り 当 てる 必 要 があります 5.7.3. MAC アドレス 以 下 の 状 況 では MAC アドレスルールを 無 効 にしておくことをお 勧 めします 1. Linux ディストリビューションによっては 複 製 した 仮 想 マシンの 仮 想 ネットワークインターフェ イスの MAC アドレスが ネットワーク 設 定 ファイルに 記 録 されている 場 合 があります このよう な 場 合 でも XenCenter で 仮 想 マシンを 複 製 すると 新 しい 仮 想 マシンに 別 の MAC アドレスが 割 り 当 てられます このため ネットワーク 設 定 ファイルに 記 録 されている MAC アドレスを 更 新 し ないと この 仮 想 マシンの 初 回 起 動 時 にネットワークに 接 続 できません 25

2. 一 部 の Linux ディストリビューションでは 各 ネットワークインターフェイスの MAC アドレスが udev ルールで 記 憶 され インターフェイスの 名 前 が 保 持 されます これは 同 じ 物 理 NIC が 常 に 同 じ eth<n>インターフェイスにマップされるようにするためであり リムーバブル NIC を 使 用 する 場 合 (ラップトップなど)は 特 に 有 用 です ただし この 方 式 を 仮 想 マシンに 適 用 すると 問 題 が 生 じる 場 合 があります たとえば 仮 想 マシンのインストール 時 に 2 つの 仮 想 NIC を 設 定 し 次 にそれをシャットダウンして 1 つ 目 の NIC を 取 り 外 した 場 合 再 起 動 後 の XenCenter には 1 つの NIC eth0 が 表 示 されます 一 方 仮 想 マシンではこの NIC が udev ルールにより eth1 としてマ ップされます この 結 果 仮 想 マシンがネットワークに 接 続 できなくなります 仮 想 マシンで 永 続 的 なインターフェイス 名 を 使 用 する 場 合 は これらのルールを 無 効 にしてから 仮 想 マシンを 複 製 することをお 勧 めします 永 続 的 なインターフェイス 名 を 使 用 しなければならない 場 合 は 仮 想 マシン 内 で 通 常 の 手 順 に 従 ってネットワークを 再 設 定 する 必 要 があります この 場 合 XenCenter に 表 示 される 情 報 が 実 際 のインターフェイス 名 と 異 なることに 注 意 してください 26

第 6 章 XenMotion およびストレージ XenMotion による 仮 想 マシンの 移 行 この 章 では XenMotion およびストレージ XenMotion を 使 用 して 仮 想 マシンを 実 行 したまま 移 行 す る 方 法 と 仮 想 マシンの 仮 想 ディスクイメージ(VDI)を 仮 想 マシンを 停 止 せずに 移 動 する 方 法 につ いて 説 明 します 6.1. XenMotion とストレージ XenMotion ここでは XenMotion とストレージ XenMotion の 互 換 性 に 関 する 要 件 および 制 限 事 項 について 説 明 します 6.1.1. XenMotion XenMotion は 共 有 ストレージ 上 の 仮 想 マシンを そのストレージを 共 有 するほかのホストに 実 行 し たまま 移 行 する 機 能 で XenServer のすべてのバージョンで 使 用 できます これにより 高 可 用 性 プールのローリングアップグレードなどのプール 保 守 機 能 で 仮 想 マシンを 自 動 的 に 移 動 できるように なります これらのプール 保 守 機 能 は ワークロードの 分 散 インフラストラクチャの 耐 障 害 性 お よびサーバーソフトウェアのアップグレード 機 能 を 仮 想 マシンを 停 止 させることなく 提 供 します ストレージを 共 有 できるのは 同 一 プールに 属 するホストのみです このため 仮 想 マシンの 移 行 も 同 一 プール 内 に 限 られます 仮 想 GPU および GPU パススルー 機 能 は XenMotion ストレージ XenMotion お よび 仮 想 マシンの 一 時 停 止 に 対 応 していません ただし GPU パススルー 機 能 また は 仮 想 GPU を 使 用 した 仮 想 マシンは 適 切 なリソースを 備 えたホストから 起 動 でき ます 6.1.2. ストレージ XenMotion ストレージ XenMotion は XenDesktop 環 境 では 使 用 できません ストレージ XenMotion では ストレージを 共 有 していないホスト 間 でも 仮 想 マシンを 移 行 できます つまり ローカルストレージ 上 で 実 行 中 の 仮 想 マシンを ほかのプール 内 のホストに 移 行 することも できます これにより 以 下 のことが 可 能 になります 仮 想 マシンを XenServer プール 間 で 再 配 置 する( 開 発 環 境 から 実 務 環 境 に 移 行 するなど) スタンドアロンの XenServer ホストを 仮 想 マシンのダウンタイムなしにアップグレードまたはア ップデートする XenServer ホストのハードウェアをアップグレードする ホスト 間 で 移 行 される 仮 想 マシンの 状 態 情 報 は 保 持 されます この 情 報 には 仮 想 マシンを 識 別 するための 情 報 のほか CPU やネットワークなどのパフォーマンス 測 定 値 の 履 歴 が 含 まれます 6.1.3. 互 換 性 に 関 する 要 件 XenMotion またはストレージ XenMotion で 仮 想 マシンを 移 行 する 場 合 以 下 の 互 換 性 に 関 する 要 件 を 満 たしている 必 要 があります 移 行 する 各 仮 想 マシンに XenServer Tools がインストールされている 必 要 があります 27

移 行 先 のホストで 移 行 元 ホストと 同 等 またはそれ 以 降 のバージョンの XenServer が 動 作 している 必 要 があります ストレージ XenMotion では 移 行 元 ホストと 移 行 先 ホストで CPU が 異 なる 場 合 に 移 行 元 ホストの すべての CPU 機 能 を 移 行 先 ホストがサポートしている 必 要 があります このため たとえば AMD 社 製 プロセッサのホストから Intel 社 製 プロセッサのホストに 仮 想 マシンを 移 行 することはほぼ 不 可 能 です ストレージ XenMotion では 複 数 のスナップショットを 持 つ 仮 想 マシンを 移 行 できません ストレージ XenMotion では 7 つ 以 上 の VDI を 持 つ 仮 想 マシンを 移 行 できません 移 行 先 のホストで 動 的 メモリ 制 御 機 能 が 有 効 な 場 合 も 含 め 十 分 な 空 きメモリ 領 域 が 必 要 です 十 分 なメモリを 割 り 当 てられない 場 合 移 行 処 理 が 完 了 しません ストレージ XenMotion では 移 行 先 のホストに 十 分 な 空 きディスク 領 域 が 必 要 です( 移 行 する 仮 想 マシンおよびスナップショット 用 ) 十 分 な 領 域 がない 場 合 移 行 処 理 が 完 了 しません 6.1.4. 制 限 事 項 XenMotion およびストレージ XenMotion には 以 下 の 制 限 事 項 があります 仮 想 マシンの VDI が XenServer に 統 合 された StorageLink のストレージリポジトリ 上 にある 場 合 その 仮 想 マシンは 移 行 できません PCI パススルー 機 能 を 使 用 した 仮 想 マシンは 移 行 できません 移 行 時 に 仮 想 マシンのパフォーマンスが 低 下 することがあります ストレージ XenMotion では リソースプールの 高 可 用 性 を 無 効 にしてから 仮 想 マシンを 移 行 する 必 要 があります 仮 想 マシンの 移 行 にかかる 時 間 は 仮 想 マシンのメモリサイズやその 仮 想 マシンで 処 理 中 のタスク により 異 なります また ストレージ XenMotion の 場 合 は VDI のサイズやストレージで 処 理 中 のタスクによっても 異 なります IPv6 ベースの Linux 仮 想 マシンでは Linux カーネル 3.0 以 降 が 必 要 です 6.2. XenCenter を 使 用 した 仮 想 マシンの 移 行 1. リソースペインで 仮 想 マシンを 選 択 して 次 のいずれかを 行 います 右 クリックして[ 移 行 先 サーバー]を 選 択 し [VM の 移 行 ウィザード]を 選 択 します [VM]メニューから [ 移 行 先 サーバー] [VM の 移 行 ウィザード]の 順 に 選 択 します フォルダービューのリソースペインで 仮 想 マシンを 移 行 先 サーバー 上 にドラッグします 仮 想 マシンをドラッグして 移 行 するには リソースペインをフォルダービューに 切 り 替 える 必 要 があります 2.[ 移 行 先 ]ボックスの 一 覧 から スタンドアロンサーバーまたはプールを 選 択 します 3.[ホームサーバー]ボックスの 一 覧 で 仮 想 マシンのホームサーバーを 選 択 して [ 次 へ]をクリック します 4.[ストレージ]タブで 仮 想 マシンの 仮 想 ディスクを 配 置 するストレージリポジトリを 選 択 して [ 次 へ]をクリックします [すべての 仮 想 ディスクを 同 一 SR 上 に 移 行 する]オプションがデフォルトで 選 択 され 移 行 先 プ ールのデフォルトの 共 有 ストレージリポジトリが 表 示 されます [ 仮 想 ディスクの 移 行 先 SR を 指 定 する]をクリックして [ストレージリポジトリ]ボックスの 一 覧 でストレージリポジトリを 選 択 します このオプションでは 移 行 する 仮 想 マシンの 仮 想 デ ィスクごとに 異 なるストレージリポジトリを 選 択 できます 5.[ストレージネットワーク]ボックスの 一 覧 で 仮 想 マシンの 仮 想 ディスクのライブマイグレーシ ョンで 使 用 される 移 行 先 プールのネットワークを 選 択 して [ 次 へ]をクリックします 28

パフォーマンス 上 の 理 由 から 管 理 ネットワークをライブマイグレーションで 使 用 しないことをお 勧 めします 6. 選 択 した 内 容 を 確 認 し [ 完 了 ]をクリックして 移 行 を 実 行 します 6.3. ライブ VDI マイグレーション ストレージ XenMotion のライブ VDI マイグレーション 機 能 を 使 用 すると 仮 想 マシンの 仮 想 ディス クイメージ(VDI)を 仮 想 マシンを 停 止 せずに 再 配 置 できます これにより 管 理 者 は 以 下 のタスク を 実 行 できます 安 価 なローカルストレージに 格 納 されている 仮 想 マシンを 高 速 で 耐 障 害 性 の 高 いストレージアレ イに 移 動 する 仮 想 マシンを 開 発 環 境 から 実 務 環 境 に 移 動 する ストレージ 容 量 による 制 限 がある 場 合 に 仮 想 マシンをストレージ 階 層 間 で 移 動 する ストレージアレイをアップグレードする 6.3.1. 制 限 事 項 ライブ VDI マイグレーションには 以 下 の 制 限 事 項 があります 移 動 先 のリポジトリ 上 に 十 分 な 空 きディスク 容 量 が 必 要 です XenServer に 統 合 された StorageLink のストレージリポジトリ 上 にある VDI は 移 行 できません 複 数 のスナップショットを 持 つ VDI は 移 行 できません IPv6 ベースの Linux 仮 想 マシンでは Linux カーネル 3.0 以 降 が 必 要 です 6.3.2. 仮 想 ディスクを 移 動 するには 1. XenCenter のリソースペインで 仮 想 ディスクが 格 納 されているストレージリポジトリを 選 択 して [ストレージ]タブをクリックします 2.[ 仮 想 ディスク]の 一 覧 で 移 動 する 仮 想 ディスクを 選 択 して[ 移 動 ]をクリックします 3.[ 仮 想 ディスクの 移 動 ]ダイアログボックスで 移 動 先 のストレージリポジトリを 選 択 します 一 覧 には 各 ストレージリポジトリの 空 き 容 量 が 表 示 されます 移 動 先 のストレー ジリポジトリ 上 に 十 分 なディスク 容 量 があることを 確 認 してください 4.[ 移 動 ]をクリックして 仮 想 ディスクを 移 動 します 29

第 7 章 仮 想 マシンのアップデート この 章 では 仮 想 マシンの Windows オペレーティングシステムのアップグレード XenServer Tools のアップデート および Linux カーネルのアップデートについて 説 明 します 通 常 XenServer の 新 しいバージョンに 移 行 する 場 合 仮 想 マシンをアップデートする 必 要 がありま す 既 存 の 仮 想 マシンをこのバージョンの XenServer 用 にアップデートする 場 合 は 以 下 の 既 知 の 問 題 に 注 意 してください Windows 仮 想 マシンの XenMotion は XenServer Tools がアップグレードされるまでサポートさ れません Windows 仮 想 マシンの 一 時 停 止 / 再 開 は XenServer Tools がアップグレードされるまでサポート されません XenServer Tools がアップグレードされていない Windows 仮 想 マシンで 一 部 のアンチウイルスア プリケーションおよびファイアウォールアプリケーションを 使 用 すると 仮 想 マシンがクラッシュ することがあります 7.1. Windows オペレーティングシステムのアップグレード 警 告 : Windows オペレーティングシステムをアップグレードする 前 に XenServer Tools をアンインストールしてください XenServer Tools がインストールされている と Windows のアップグレードに 失 敗 します Windows の 旧 バージョンがインストールされている 物 理 コンピュータを 新 しいバージョンの Windows インストールディスクから 起 動 すると アップグレードのオプションが 表 示 されます これと 同 じ 方 法 で Windows 仮 想 マシンのオペレーティングシステムをアップグレードできます XenServer Tools をアンインストールするには 1. [スタート]メニューから [コントロールパネル]を 選 択 します 2. Windows Server 2003 の 場 合 は [プログラムの 追 加 と 削 除 ]を 選 択 します Windows Vista Windows 7 Windows 8 Windows 8.1 Windows Server 2008 Windows Server 2008 R2 Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 の 場 合 は [プ ログラム] [プログラムと 機 能 ]の 順 に 選 択 します 3. 次 の 項 目 をすべて 選 択 します( 現 在 のオペレーティングシステムに 応 じて 項 目 が 表 示 されます) a. Citrix Tools for Virtual Machines b. Citrix XenServer Tools Installer c. Citrix XenServer Windows Guest Agent d. Citrix XenServer Xen Windows x64 PV Drivers e. Citrix XenServer Xen Windows x86 PV Drivers f. Citrix XenServer WSS Provider 4. Windows Server 2003 の 場 合 は [ 削 除 ]をクリックします Windows Vista または Windows 7 の 場 合 は プログラム 一 覧 の 上 部 にあるツールバーの[アン インストール]をクリックします これにより XenServer Tools が 削 除 されます 終 了 すると メッセージが 表 示 されます [OK] をクリックし メッセージボックスを 閉 じます 30

オペレーティングシステムをアップグレードしたら Windows 仮 想 マシンの 新 規 インストール 後 と 同 じ 要 領 で XenServer Tools を 再 インストールします 詳 しくは 9.3. XenServer Tools を 参 照 してください 7.2. Windows 仮 想 マシンの XenServer Tools のアップデート XenServer Tools は XenCenter から 組 み 込 みの xs-tools.iso を 使 用 してインストールします [VM] メニューの[XenServer Tools のインストール]を 選 択 すると この ISO イメージが 仮 想 マシンの CD ドライブに 挿 入 されます 仮 想 マシンの CD ドライブで 自 動 実 行 が 有 効 になっている 場 合 は しば らくすると 自 動 的 にインストーラが 起 動 します 自 動 実 行 が 有 効 になっていない 場 合 は CD ドライ ブの installwizard.msi を 実 行 します これにより XenServer Tools のインストーラーが 起 動 します 画 面 の 指 示 に 従 って 新 しいドライバをインストールします 古 いドライバは 自 動 的 に 無 効 になり 新 しいドライバにアップデートされます 7.3. Linux カーネルとゲストユーティリティのアップデート Linux ゲストユーティリティをアップデートするには 組 み 込 みの xs-tools.iso CD イメージからスク リプト Linux/install.sh を 再 実 行 します(5.5. Linux ゲストエージェントのインストール を 参 照 ) yum 対 応 のディストリビューション(CentOS 4 および 5 RHEL 5.4 以 降 )の 場 合 は xe-guest-utilities により yum の 設 定 ファイルがインストールされ それ 以 降 のアップデートは yum による 標 準 的 な 方 法 で 実 行 されるようになります Debian の 場 合 /etc/apt/sources.list のエントリにより デフォルトで apt コマンドによるアップデー トが 可 能 になります アップグレード 時 には 必 ず Linux/install.sh を 再 実 行 することをお 勧 めします このスクリプトでは 仮 想 マシンのバージョンが 確 認 され 必 要 に 応 じてアップデートされます 7.4. Ubuntu 14.04 RHEL 7 および CentOS 7 ゲストへのアップ グレード 既 存 の Linux ゲストを 現 在 HVM モードで 動 作 しているバージョン(つまり RHEL 7 CentOS 7 および Ubuntu 14.04)にアップグレードするには ゲスト 内 アップグレードを 実 行 する 必 要 があり ます この 時 点 で アップグレードされたゲストは PV モードでのみ 動 作 します ただし これはサ ポートされている 動 作 ではなく 既 知 の 問 題 です 次 のスクリプトを 実 行 して 新 規 にアップグレー ドされたゲストを サポートされている HVM モードに 変 換 する 必 要 があります 以 下 の 手 順 に 従 い ます XenServer ホストで ローカルシェルを 開 いてルートユーザーとしてログオンし 次 のコマンドを 実 行 します /opt/xensource/bin/pv2hvm <vm_name> または /opt/xensource/bin/pv2hvm <vm_uuid> 仮 想 マシンを 再 起 動 して 処 理 を 完 了 します 31