RedHawk KVM-RT Release Notes

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KVM-RT Version.3 Release Notes October 202 0898603-.3

免責事項 本書に含まれる情報は予告なしに変更することがあります Concurrent Real-Time は本書から誤りを取り除くために努力していますが 存在し続ける可能性のある誤りに関する Concurrent Real- Time の責務は Concurrent Real-Time に知らされている指摘された誤りを訂正する事です ライセンス Concurrent Real-Time の書面による同意なしに本書の複製を禁止します 同意によって複製された本書の如何なるコピーも Concurrent Real-Time の著作権情報に含まれます 商標に関する通知 Concurrent Real-Time およぼそのロゴは Concurrent Real-Time の登録商標です その他すべての Concurrent Real-Time の製品名称は Concurrent Real-Time の商標であり 同時にその他すべての製品名称は各々の所有者の商標または登録商標です Linux は Linux Mark Institute (LMI) のサブライセンスに準じて使用しています 202 Concurrent Real-Time All Rights Reserved コンカレント日本株式会社 -0052 東京都台東区柳橋 2-9-6 柳橋ファーストビル 4 階 NOTE: 情報は告知なしに変更されます また 本書は英文資料を意訳した内容となります

目次.0 序文....................................................... 製品説明......................................................2 関連文書......................................................3 構文記法..................................................... 2.0 必要条件.................................................. 3 2. ホスト ハードウェア検討事項................................ 3 2.2 ホスト ファームウェア構成................................... 3 2.3 ホスト ソフトウェア必須要件................................. 3 3.0 本リリースでの変更点...................................... 4 3. KVM-RT Version.3での変更点................................. 4 3.. RedHawk 8.4リリースのサポート.......................... 4 3..2 多岐に渡るバグ修正.................................... 4 3..3 新たなcomments 属性を追加.............................. 4 3..4 CPUアフィニティを表示する新たなコマンドを追加.......... 4 3..5 新たなオプションと共に改良されたコマンド群............. 4 3..6 改良されたNUMAチューニング......................... 4 3..7 起動およびシャットダウン シーケンスを変更.............. 5 3..8 構成ファイルの編集の改善............................... 5 3..9 KVM-RTのためのRedHawk 8.4リリースの変更............... 5 4.0 既知の問題................................................. 6 5.0 インストール & アップグレード手順.......................... 7 6.0 ソフトウェアの削除......................................... 8 7.0 ソフトウェアのアップデートとサポート...................... 9 7. ソフトウェアの直接サポート................................... 9 7.2 ソフトウェアのアップデート................................... 9 7.2. NUU 経由のアップデート................................. 9 7.2.2 手動でダウンロードしたRPMのインストール............... 0 7.2.3 Update Discのカスタマイズ............................... 2 7.3 文書のアップデート........................................... 2 RedHawk KVM-RT Release Notes i

目次 ii RedHawk KVM-RT Release Notes

序文.0 序文 本書は Concurrent Real-Time の RedHawk KVM-RT Version.3 に関するリリース情報ならびにインストール手順を提供します. 製品説明 RedHawk KVM-RT は ゲストの RedHawk 仮想マシーンに対して RedHawk のリアルタイム デターミニズムを拡張するために QEMU/KVM と RedHawk のリアルタイム特性を利用するリアルタイム ハイパーバイザー ソリューションです これはホスト システム上の仮想マシーン内で複数のゲスト ( リアルタイムと非リアルタイムの両方 ) の実行をサポートします.2 関連文書 下の表に Concurrent Real-Time の文書を記載します 文書にもよりますが RedHawk Linux システム上 または Concurrent Real-Time の文書 Web サイト http://redhawk.concurrentrt.com/docs からでオンラインで利用可能です RedHawk KVM-RT 文書番号 RedHawk KVM-RT Release Notes 0898603 RedHawk KVM-RT User s Guide 0898604 RedHawk Architect RedHawk Architect Release Notes 0898600 RedHawk Architect User s Guide 089860 RedHawk Linux RedHawk Linux Release Notes 0898003 RedHawk Linux User s Guide 0898004 RedHawk Linux FAQ N/A NightStar RT Development Tools NightView User s Guide 0898395 NightTrace User s Guide 0898398 NightProbe User s Guide 0898465 NightTune User s Guide 089855.3 構文記法 本書を通して使用される表記法は以下のとおりとなります 斜体 太字 ユーザーが特定する書類 参照カード 参照項目は 斜体にて表記します 特殊用語も斜体にて表記します ユーザー入力は太字形式にて表記され 指示されたとおりに入力する必要があります ディレクトリ名 ファイル名 コマンド オプション man ページの引用も太字形式にて表記します RedHawk KVM-RT Release Notes

序文 list プロンプト メッセージ ファイルやプログラムのリストのようなオペレーティング システムおよびプログラムの出力は list 形式にて表記します [] ブラケット ( 大括弧 ) はコマンドオプションやオプションの引数を囲みます もし これらのオプションまたは引数を入力する場合 ブラケットをタイプする必要はありません 2 RedHawk KVM-RT Release Notes

必要条件 2.0 必要条件 2. ホスト ハードウェア検討事項 Concurrent Real-Time は KVM-RT アプリケーションが x86 仮想化技術をサポートする最新の入手可能な Intel または AMD の CPU を使用することを推奨します ホスト上の CPU は仮想マシーン拡張 (VMX: Virtual Machine Extensions) をサポートする必要があります 提供者が異なると仮想技術に関する名称も異なります :Intel CPU においては VT-x AMD CPU においては AMD V CPU は I/O MMU 仮想化もまたサポートする必要があります 本サポートは仮想マシーンが PCI Express (PCIe) カード ネットワーク インターフェース (NIC) カード ハードディスク ドライブ (HDD) コントローラーのような IO デバイスを直接使用するために必要です 本サポートは Intel の VT-d および AMD の AMD-Vi で提供されます また CPU が Intel の APICv または AMD の AVIC のいずれかを持つ割り込み仮想化もサポートされていることも強く推奨します 2.2 ホスト ファームウェア構成 いずれかの仮想マシーンが民生品のグラフィック プロセッシング ユニット (GPU: Graphics Processing Unit) の PCI パススルーを使用する場合 ホストでは UEFI ブート ファームウェアを使用することを推奨します ホストにレガシー BIOS ブート ファームウェアが構成されている場合 パススルーされた GPU は仮想マシーンのグラフィック ドライバーに拒否される可能性があります UEFI を使用するには ホストのブート ファームウェアが UEFI をサポートし ホスト システムに OS ディストリビューションをインストールする前に レガシー BIOS モードが設定されていないことを確認して下さい 仮想化拡張は有効化されている必要があります プロセッサーと PCI サブシステムでサポートされる全ての VMX 機能を有効にして下さい 起動すると vmx フラグが設定されていることを確認するために lspci() コマンドを使用することが可能です 2.3 ホスト ソフトウェア必須要件 KVM-RT は対応する基本ディストリビューションで RedHawk オペレーティング システム 7.5 以降が動作するホスト システムを必要とします : CentOS 互換ディストリビューション Version 7.5 以降のいずれか Ubuntu Version 6.04 以降のいずれか RedHawk KVM-RT Release Notes 3

本リリースでの変更点 3.0 本リリースでの変更点 本項では KVM-RT に対する機能拡張や他の変更について説明します 3. KVM-RT Version.3 での変更点 3.. RedHawk 8.4 リリースのサポート ホストとゲストの両方で RedHawk 8.4 リリースのサポートが追加されました 3..2 多岐に渡るバグ修正 3..3 新たな comments 属性を追加 KVM-RT 構成ファイルの新たな属性 comments は 個々の仮想マシーンに関するコメント行をユーザーが保存することを許可します 3..4 CPU アフィニティを表示する新たなコマンドを追加 タスクと IRQ の CPU アフィニティを表示するために新しいコマンドが KVM-RT に追加されました これらのコマンドはある CPU にバインドされているタスクや IRQ を検索するのに特に便利です task-affinity: システム上のタスクのアフィニティを表示します irq-affinity: システム上の IRQ のアフィニティを表示します 3..5 新たなオプションと共に改良されたコマンド群 次の KVM-RT のコマンドは新しいオプションと共に改良され --help オプションを介して文書化されました kvmrt-show-config に -t オプションが追加されました この新しいオプションは CPU トポロジー ツリー上に KVM-RT 仮想マシーンの CPU 割り当てを表示します kvmrt-import に -q オプションが追加されました この新しいオプションは インポートすることなく問い合わせることが可能です これはインポートされた libvirt 仮想マシーンだけでなく KVM-RT 構成にインポートされていないものも表示します kvmrt-edit-config に -n オプションが追加されました この新しいオプションは KVM-RT 構成への変更を行っても libvirt 構成を同期しないことを指示します 3..6 改良された NUMA チューニング NUMA がリアルタイム仮想マシーン用に有効化されている場合 メモリ シールディングが試されます NUMA は構成ファイル内の numatune 属性を介して有効化されます memory_shield(7) を参照して下さい 4 RedHawk KVM-RT Release Notes

本リリースでの変更点 3..7 起動およびシャットダウン シーケンスを変更 起動シーケンスは 構成ファイルに載っている仮想マシーンの順番に起動し その逆順でシャットダウンするように変更されました 構成ファイルに載っている最初の仮想マシンは起動するのが 番目でシャットダウンするのは最後になります 3..8 構成ファイルの編集の改善 仮想マシーンが起動中に構成ファイルの編集を許可する同期メカニズムに拡張されました これは構成ファイルが変更されたもしくは利用できない場合 仮想マシーンをシャットダウンすることもまた許可します 3..9 KVM-RT のための RedHawk 8.4 リリースの変更 以下は KVM-RT にメリットをもたらす RedHawk 8.4 に実装された新しい機能です これらのサポートは現在 RedHawk 8.4 リリースでのみ利用可能ですが 古い RedHawk リリース バージョンは後日サポートされます これらの新しい機能の詳細については KVM-RT User s Guide を参照して下さい KVM トレース イベント KVM_ENTER_VM と KVM_EXIT_VM トレース イベントは廃止されて新しいものに置き換えられ 更なるイベントが追加されました KVM-RT ゲスト サービスゲストのユーザー空間アプリケーションにホスト ハイパーバイザーにより公開された機能をアクセスする機会を与える新しいサービス マルチ マージ トレース機能 KVM-RT ユーザーがホストおよびゲスト仮想マシーンから得たダンプを統合し それらをタイムスタンプで整理した つのビューに集約することを可能にする新しいトレース機能 RedHawk KVM-RT Release Notes 5

既知の問題 4.0 既知の問題 次の領域には特別の配慮を払う必要があります : グラフィック処理の激しいプログラム グラフィック処理の激しい VM が専用の GPU ハードウェアを使用しない場合 エミュレートするグラフィック処理またはグラフィック処理の激しいプログラムは VM が他の仮想マシーンのリアルタイム性能に影響を与える可能性があります CPU のオンボード グラフィックは ホストと VM の VRAM メモリへのアクセスに関してチップ上のメモリ コントローラーに依存しています メモリ コントローラーがグラフィック アクセスで過負荷となった場合 リアルタイム VM は余分な負荷に苦しむ可能性があります Windows オペレーティング システムが動作する VM UEFI の起動 CPU 毎 IRQ デフォルトの libvirt CPU トポロジー設定を使用する場合 Windows 仮想マシーンの性能が劇的に悪化する Windows オペレーティング システム用の ソケット毎 ライセンスがあります ユーザーは KVM-RT 構成で つのソケットで複数のコア / スレッドとなるように cpu_topology 設定を調整する必要があります Windows を実行する VM に対しては cpu_topology パラメータに auto を設定することを推奨します CPU トポロジー設定が調整されていない場合 Windows VM はシングル CPU システムであるかのように動作し システム性能は減速します RedHawk 7.5 リリースでサポートされる一部のディストリビューションは UEFI VM の起動のサポートを含んでいないことに注意して下さい 一部のデバイス ドライバは CPU 毎 IRQ を使用します これらの IRQ はリアルタイム VM の性能に影響を与える可能性があります 同様にリアルタイム性能に影響を及ぼす可能性のあるスレッド CPU アーキテクチャのシブリング CPU のシャットダウンも妨げます 一部の CPU 毎 IRQ は shield システム サービスを使って移動することが可能です 本サービスへの変更は構成ファイル /etc/sysconfig/shield の編集で行うことが可能で その後変更は systemctl() を使って実行に移すことが可能です 移動できない IRQ 一部のアーキテクチャでは IRQ は各ソケットの最初の CPU にバインドされ他の CPU への移動が出来ない可能性があります これらの IRQ はそれらの CPU 上で実行中のリアルタイム VM の性能に影響を及ぼす可能性があります そのような IRQ が存在する場合 それらの CPU をリアルタイム VM に割り当てないことを推奨します 6 RedHawk KVM-RT Release Notes

インストール & アップグレード手順 5.0 インストール & アップグレード手順 KVM-RT をインストールおよびアップグレードするには root ユーザーとして次のインストール手順を実行して下さい 手順 7 はアップグレードにのみ適用されることに注意して下さい. インストール CD を CD-ROM ドライブに挿入して下さい 2. CD は通常は自動的に /run/media/root ディレクトリ以下にマウントされるはずです 自動的にマウントされない場合 マウント ポイント ディレクトリを生成して次のように mount コマンドを起動して下さい : mount /dev/cdrom /media/cdrom NOTE 本項の例では /media/cdrom を使用していますが 他の固有のマウント ポイント ディレクトリを代わりに使用することが可能です NOTE Ubuntu システムではディレクトリ アクセスの問題に直面する可能性があります これに対処するには DVD を挿入した後に次のコマンドを実行して下さい : sudo setfacl -m g::5,o::5 /media/* 3. 現在の作業ディレクトリをインストール スクリプトを含んでいるディレクトリへ移動して下さい : cd /media/cdrom 4. インストール スクリプトを起動して下さい :./install-kvmrt プロンプトが表示されたら 継続するため EULA を承認する必要があります 5. インストールが完了したら 現在の作業ディレクトリを /media/cdrom の外に移動して下さい : cd / 6. CD-ROM デバイスをアンマウントして下さい (CD-ROM デバイスからインストール CD を取り出すのを要求される可能性があります ): umount /media/cdrom 7. アップグレードする場合 次のように既存の KVM-RT 構成の再同期を強制して下さい : kvmrt-sync-config --force RedHawk KVM-RT Release Notes 7

ソフトウェアの削除 6.0 ソフトウェアの削除 RedHawk KVM-RT をアンインストールする必要がある場合 次の手順を root ユーザーとして実行して下さい :. インストール CD を CD-ROM ドライブに挿入して下さい 2. CD-ROM ドライブをマウントして下さい mount /dev/cdrom /media/cdrom NOTE 本項の例では /media/cdrom を使用していますが 他の固有のマウント ポイント ディレクトリを代わりに使用することが可能です NOTE Ubuntu システムではディレクトリ アクセスの問題に直面する可能性があります これに対処するには DVD を挿入した後に次のコマンドを実行して下さい : sudo setfacl -m g::5,o::5 /media/* 3. 現在の作業ディレクトリをインストール スクリプトを含んでいるディレクトリへ移動して下さい : cd /media/cdrom 4. アンインストール スクリプトを起動して下さい :./uninstall-kvmrt 5. アンインストールが完了したら 現在の作業ディレクトリを /media/cdrom の外に移動して下さい : cd / 6. CD-ROM デバイスをアンマウントして下さい (CD-ROM デバイスからインストール CD を取り出すのを要求される可能性があります ): umount /media/cdrom 8 RedHawk Linux Version 8.2 Release Notes

ソフトウェアのアップデートとサポート 7.0 ソフトウェアのアップデートとサポート 7. ソフトウェアの直接サポート ソフトウェア サポートがセントラル ソースから利用可能です お手持ちのシステムについて支援または情報が必要な場合 コンカレント日本の技術サポートサービス部 03-3864-577 に連絡して下さい 技術サポートサービス部は平日の 9 時から 7 時までの営業となります 技術サポートサービス部への電話は多様なスキルを持つエンジニアとの接触を提供し 支援するために最も適したエンジニアからの迅速な応答を保証します オンサイトでの支援または相談が必要なご質問がある場合 コンカレント日本はそのお問合せに応える適任者の手筈を整え 訪問日程を決定します コンカレント日本の Web サイト (http://www.concurrent-rt.co.jp/company/) のご利用によりいつでも支援のご依頼を申請することも可能です 7.2 ソフトウェアのアップデート Concurrent Real-Time RedHawk ソフトウェアのアップデートは Concurrent Real-Time のソフトウェア ポータルを介して入手することが可能です 製品のアップデートのインストールは 3 つの方法が存在します : RedHawk システムにインストールされた Network Update Utility (NUU) を利用 Concurrent Real-Time のソフトウェア リポジトリから個々の RPM を閲覧しダウンロードした後に手動でインストール 即時ダウンロード用の Concurrent Real-Time の Web サイトを使いカスタマイズした Update ディスクを構築 7.2. NUU 経由のアップデート NUU はネットワークを通して Concurrent Real-Time のソフトウェア リポジトリからのソフトウェア製品のインストールおよび更新をサポートします NUU はソフトウェアのインストールおよび更新に DNF と RPM の各サブシステムを利用します NUU は RedHawk と一緒に自動でインストールされますが お手持ちのシステムにインストールする Concurrent Real-Time ソフトウェア製品全てを含むよう構成する必要があります デスクトップ上の Updates (NUU) アイコンのクリックで お手持ちのシステムで Concurrent Real-Time のアップデートが利用可能かどうかを確認するため NUU が起動します NOTE Concurrent Real-Time のアップデートをチェックする際は全ての CentOS リポジトリを無効にすることを推奨します NUU 内でメニュー項目 Repositories -> Edit Configuration を選択し base, updates, extras の各リポジトリが無効になっていることを確認して下さい RedHawk KVM-RT Release Note 9

ソフトウェアのアップデートとサポート NUU の構成に関する指示は Web サイト redhawk.concurrent-rt.com で NUU のリンクをクリックする または直接このリンク http://redhawk.concurrentrt.com/network/quickstart.pdf を介して入手可能な QuickStart.pdf の資料で見ることが可能です NUU の最初の起動は システムに付属して出荷された資料の中で提供される redhawk.concurrent-rt.com のログイン ID とパスワードを指定する必要があります 支援が必要な場合 2 ページの 最新の RedHawk FAQ もまた http://redhawk.concurrent-rt.com/docs/root/linux/redhawk/redhawk-faq.pdf で見ることが可能です を参照して下さい 更新されたソフトウェア モジュールをインストールするために NUU を使用する前に個別に NUU のアップデートを確認して下さい NUU のアップデートを適用した後 他のアップデートを適用する前に NUU を再開して下さい 7.2.2 手動でダウンロードした RPM のインストール 更新された RPM を探して手動インストール用にそれらをダウンロードするために Concurrent Real-Time のソフトウェア リポジトリを閲覧することが可能です デスクトップ上の Concurrent Real-Time Software Portal アイコンをクリックして RedHawk Updates の Web サイト (http://redhawk.concurrent-rt.com/) にアクセスして下さい 本 Web サイトへにアクセスで以下の画面を表示します : 0 RedHawk KVM-RT Release Note

ソフトウェアのアップデートとサポート Browse Repositories のリンクをクリックすると認証ページへ移動します redhawk.concurrent-rt.com のログイン ID とパスワードを入力し Browse ボタンをクリックして下さい 製品ソフトウェア リポジトリ内の RPM リストを参照するために以下のページから対象の製品とアーキテクチャを選択して下さい リポジトリ内の最新の RPM を見つけるには 日時でソートする Last modified 列のヘッダーをクリックして下さい 最新から最古へのソート順序に設定するには 2 回クリックする必要があります 対象の RPM を見つけシステムにそれらをダウンロードした後 手動でインストールすることが可能です ダウンロードした最新のパッケージをインストールするには 次の手順に従って下さい :. root でログインしシステムをシングル ユーザー モードに遷移して下さい : a. デスクトップ上を右クリックしOpen Terminalを選択して下さい b. システム プロンプトでinit と入力して下さい 2. アップデートの場所に移動し以下のコマンドを実行して下さい : rpm -Uvh *.rpm RedHawk KVM-RT Release Note

ソフトウェアのアップデートとサポート インストールに必要な時間はインストールするアップデートの数により変わります 3. 終了したらシングル ユーザー モードを終了 (Ctrl-D) して下さい NOTE 現在 インストール後もロードが必要なモジュールを持つシステムに RedHawk カーネルを含んだアップデートをインストールした場合 それらのモジュールは新しいカーネル用に再コンパイルする必要があります ( 例えば RedHawk に含まれているものよりも新しいバージョンの NVIDIA ドライバー またはロードが必要なモジュールを使用するサードパーティー パッケージ ) 7.2.3 Update Disc のカスタマイズ お手持ちのシステム用にカスタマイズした Update Disc を生成するために Concurrent Real-Time のソフトウェア ポータルを利用することが可能で その後にダウンロードして物理媒体上に焼く もしくは単純に ISO9660 イメージをマウントすることが可能です Update Disc はカスタマイズした製品ソフトウェア リポジトリのコピーおよびアップデートとインストール用のパッケージを選択するための簡素な GUI を含んでいます これらのディスクは適用するパッケージをディスクに伝達するために ( 前述の )NUU を使用します -Update Disc を介したインストール中はネットワーク アクセスは必要としません デスクトップ上の Concurrent Real-Time Software Portal アイコンのクリックにより RedHawk Updates の Web サイト (http://redhawk.concurrent-rt.com) にアクセスし その後 Create Update CD Images をクリックして下さい redhawk.concurrent-rt.com のログイン ID とパスワードを入力し 続いて更新する製品を選択することが可能です ディスク イメージが Web セッションの一部として作られます セッションの最後でその後のインストール用にそれを直ぐにダウンロードすることが可能です 7.3 文書のアップデート 更新済み Release Notes および User Guides を含む最新の文書については Concurrent Real- Time の文書 Web サイト http://redhawk.concurrent-rt.com/docs へアクセスして下さい 最新の RedHawk FAQ もまた http://redhawk.concurrentrt.com/docs/root/linux/redhawk/redhawk-faq.pdf で見ることが可能です 2 RedHawk KVM-RT Release Note