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カウト さ れ る こ と に な り ま す 明治新政府は版籍奉還から廃藩置県と大改革の時期です と くに大蔵省は猫の手も借りたい時期にありました その大蔵省 を牛耳っていたのが大隈重信と伊藤博文でしたが 渋沢を引見 に承諾させた と まあ この写真を見てください これは パリ時代の袴姿で すが 面構えがいいでしょう 大隈にあった時もこの威勢だっ たんですね いう権幕 家にいるときも一刀だけは離さないという勢いで があった むろん両刀を帯びて 一つ間違ったら一本参ろうと 今でこそ 君 渋沢 は常識円満の大人であるが 当時は まだ二十歳時代で一見壮士の如く 元気当たるべからざるもの とロマンに懸ける 覚悟 だったのではないかと思います 言 運を呼び寄せたのは渋沢の 人間力 であり 私心なき 誠意 運があった その不思議さは驚くばかりですが 人を惹きつけ く それには素晴らしい人との出逢いがあり またしばしば好 した大隈はそのときのことを後年こう語っています 会うといってもなかなか出てこない それで説伏するにはなか い換えれば その生きざまには一貫したものがありました 一 それにしても 渋沢の生涯 特に青年時代は挫折の連続でし た ところが いつもそこから道が開け 活路を見いだしてい なか難しかったが 我が輩は 八百万の神が寄り合って新日本 つには 士魂の人 詩魂の人 志の人です 二つには 実業の ご清聴ありがとうございました 信する必要があると思うのであります に パソコンを片手に の思想を 日本全体に いや世界に発 えます いまこそ渋沢の 論語資本主義 孔子の 恕 を片手 正すべき日本までがその尻馬にのって右往左往しているかに見 格差資本主義がグローバルに横行する時代 本来ならそれを矯 さて 今日青淵 渋沢栄一ここにありせば なんとのたまう か それに思いを馳せねばなりません いま 強欲資本主義 道義の人です 人 民業の人 経済の人です 三つには 誠の人 論語の人 をつくるのだから 君も一緒に神様になってくれいといって遂 渋沢資料館提供 015 如水会々報 Nov 2014