月 古 墳 ガイドブック 日 文 化 の 日 出 発 : 午 前 8 時 半 帰 着 : 午 後 4 時 頃 見 学 場 所 庚 申 塚 古 墳 山 の 神 古 墳 ( 柏 原 ) 長 塚 古 墳 ( 沼 津 市 ) 清 水 柳 北 1 号 墳 ( 沼 津 市 ) 原 分 古 墳 ( 長 泉 町 ) 浅 間 古 墳 ( 増 川 ) 実 円 寺 西 1 号 墳 ( 三 ツ 沢 ) 富 士 市 教 育 委 員 会 文 化 振 興 課 417-8601 富 士 市 永 田 町 1 丁 目 100 番 電 話 0545-55-2875 FAX 0545-53-2789 千 人 塚 古 墳 の 横 穴 式 石 室 ( 富 士 市 神 谷 )
② 長塚古墳 沼津市東沢田 Ⅳトレンチ Ⅲトレンチ Ⅴトレンチ Ⅱトレンチ Ⅷトレンチ Ⅵトレンチ Ⅰトレンチ Ⅶトレンチ 鉄鉾 土師器 黄 1/6 須恵器 青 0 1/6 20m 長塚古墳 平面図 1/800 長塚古墳は 愛鷹山南麓から延びる尾根の緩やかな斜面に 6 世紀前半 に築かれた 現存長 54m の前方後円墳です 1956 年 1998 1999 年 に実施された発掘調査によって 幅 9 10m の周溝が廻ること 墳丘上 人物埴輪 腕部 1/4 に葺石はなく 埴輪列が存在したことなどが確認されています 埋葬施設 は盗掘により不明瞭でしたが 後円部にて副葬品とみられる鉄鉾とともに 複数の板石片が発見されたことから 箱式石棺が埋設されていた可能性が あります そ の ほ か の 遺 物 と し て は 墳 丘 上 や 周 溝 内 に お い て 朝 顔 形 円 筒 や 普 通円筒 人物などの埴 輪が見つかっているほか くびれ部付近では 土 師器や須 恵器といった土器が検出されており 墳 丘上で執 り行われた 祭祀の一端を窺うことが可能です 図版の出典 山本恵一ほか 長塚古墳 清水遺跡発掘調査報告書 沼津市文化財調査報告書 第 68 集 沼津市教育委員会 1999 年 滝沢 誠 長塚古墳 沼津市史 資料編 考古 沼津市 2002 年 朝顔形円筒埴輪 1/6 6 普通円筒埴輪 1/6 7 0 10cm
せんげん Column 浅 間 古 墳 の 造 られた 頃 の 日 本
⑥ 実円寺西 1 号墳 富士市三ツ沢 0 4m 横穴式石室 穴式石室展開図 1/150 展開図 1/150 横穴式石室 穴式石室内部の状況 内部の状況 奥 奥壁側 実円寺西 1 号墳は 富士山南麓から延びる丘陵の南端部に 7 世紀前半 頃に築かれた 直径約 17.5m の円墳です 埋葬施設は全長 11.1m 高さ 2.5m を測る横 穴式石室であり 駿 河でも有数の大型石室墳といえます 遺物については土器片が発掘されたのみですが その石室規模を考慮すれ ば 質 量ともに豊かな品々が副葬されていたものと推定されます 横穴式石室の形態は 平面形が長方形となる 無袖式 であり 入り口 部分には 板状石材 框石 によって段が設けられています これらの要 素は駿河東部地域で造られた横穴式石室の大きな特徴でもあり この古墳 の被葬者がこの地に根差した有力首長であったことが窺われます 図版の出典 0 平林将信ほか 富士市指定遺跡 実円寺西古墳保存修理工事報告書 富士市教育委員会 石室天井石検出状況図 1/150 1986 年 写真は平成 23 年 10 月現在の石室内の様子 14 4m 15
memo