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タイトル 著 者 引 用 明 治 期 における 学 校 運 動 部 活 動 の 創 成 : 高 等 師 範 学 校 と 嘉 納 治 五 郎 を 中 心 に 永 谷, 稔 ; Nagatani, Minoru 北 海 学 園 大 学 大 学 院 経 営 学 研 究 科 研 究 論 集 (14): 49-56 発 行 日 2016-03

北海学園大学大学院経営学研究科研究論集 52 図 1 明治期の中学 文部省 文部年報 No. 14(2016年3月) 数推移 1886 明治 19 年 1912 明治 45 年 より筆者が作成 ら 1897 明治 30 年以降にかけて 文部省や学 が 学 運動の教育効果を取り込んでいった経緯を渡辺 えた 1947 昭和 22 年学習指導要領で教科として 自 由研究 が位置づけられた これは 教科の発展として は の自由な学習 クラブ組織による活動 当番の仕事や学 が進展するにつれてその教育的価値を認識し 適正管理 級委員としての活動の三点が内容として挙げられ 今日 下に統合しようとしたこと 康の保持増進目的から精 の特別活動の原点ともいわれている その後 1969 昭 神面の鍛錬に重点が移動していったこと 正課授業への 和 44 年以降必修クラブ活動 正課外ではない 1997 p.129 は次のように 析している 学 専念が損なわれると危惧したことなどを挙げている こ が正課として位置づけられたが それ以前までは正課外 のようなことは まさに今に始まった事ではないことが 活動である 1989 平成元 年から 1997 平成9 年ま わかる 当時も熱心に指導するあまり スパルタ式トレー では 必修クラブ活動をの参加をもって一部ある ニングを実施してみたり 正課の授業が疎かになったり いは全部の履修に替えることができる代替措置期 その結果を指導する余力も意欲も無くなったり 間であった その後 1998 平成 10 年から正課として と 現在と同様の状況があったとのことである 当時の の必修クラブ活動が廃止され 再び正課外活動と位置付 長たちは が無秩序に発展することを恐れ 文 けられた 2012 平成 24 年の改訂では の意義 部省もそのようの現状に対して は正課活動を補 や留意点について 完していく方策が取られたのである ませ 学習意欲の向上や責任感 連帯感の涵養等に資す 現在の学 運動は 2012 平成 24 年の学習指 るものであり 学 スポーツや 野および科学等に親し 教育の一環として 教育課程との関 導要領の改訂でその位置付けが教育活動の一環として明 連が図られるよう留意すること と規定された 戦後新 記はされたが あくまで正課外活動として実施されてい 制中学 高 る したがって 生徒の参加は任意であり あくまで自 に示すものである 表2 しかしながら 既知のとおり 主性 主体性に基づき実施されるものである 学 におけるの位置付けについては以下 運動 正課である国語 算数 理科 英語といった時間割で割 友会活動として戦前に生徒の自発的な活動 り当てられた授業科目ではなく 放課後に行うホーム として始まったものの 昭和期に入ると ファシズム体 ルーム 生徒会活動と同等の活動である したがって が 制と軍国主義のもと鍛練主義 競争主義に傾倒し 最終 位置付けとして学習指導要領に教育活動として明記はさ 的には軍事教練のために組織されていった しかし 戦 れたものの 正課か正課外というと未だグレーの状況で 後クラブ活動を始めとする特別活動の あるが 運動会 として設立され 野は転換期を迎 表 2 戦後新制中学 高 友会 へと変遷し におけるの位置付け 学習指導要領改訂年 実施年は四年後 1947 昭和 22年 1951 昭和 26年 1958 昭和 33年 1969 昭和 44年 1977 昭和 52年 正課活動 特別課程活動 (クラブの時間) 特別教育活動 クラブ活動 特別教育活動 (クラブ活動) 必修クラブ活動 クラブ活動 正課外活動 1989 平成元年 (必修クラブ活動) (必修クラブ活動) 1988 平成 10年 2012 平成 24年