平成 17 年 5 月 山口県医師会報 第 1737 号 1. 会長挨拶 にも委員として加わっていただき 幅広い審議を 藤原会長 先生方には自浄作用活性化委員会委員 いただくこととなりました をお引き受けいただきまして 誠にありがとうご なお 委員会は年2 3回程度の開催を予定し ざいます また 本日はご出席いただきましたこ ているところです と 厚く御礼申し上げます また この会は諮問という形をとり 今回は① さて 日本の医療を考えますとき 国民皆保険 山口県医師会の自浄作用活性化を目指した具体的 制度のもとに低い医療費で高度の医療が行われて 方策の検討および②医事紛争対策委員会の名称に います しかし新聞等の世論調査では 国際的に ついての検討 以上2点を諮問としたいと思いま みても 医療に不満 を感じている人が多いとし す ご審議のほどよろしくお願い申し上げます ています その理由として 特に医療事故を介し て 医師に対する不信感や医療に対しての不安感 2. 正副委員長の互選について 不満が増幅されていると考えられます 正副委員長の互選の結果 次のとおり決定した 医療事故の原因については 医療の質と安全 委 員 長 河合 伸也 委員 を担保するためのコストが十分でないことが一つ 副委員長 嶋元 貢 委員 の大きな要因ではありますが 一方では その中 に医師の職業倫理にもとる行為や反省なき医療事 3. 議題 故多発者の行為が指摘されています (1) 山口県医師会自浄作用活性化委員会について 医師会として こうした医師の職業倫理に反す 小田理事 説明 る一部会員の不祥事 反省なき医療事故多発者の 別掲 山口県医師会自浄作用活性化委員会規程 行為 更に医療保険ルールを逸脱した不正行為を 未然に防ぐための対策を講じ 国民の医療への不 (2) 日本医師会自浄作用活性化委員会の取組みに 信感の払拭に努めなければならないと考えていま ついて す 藤原会長 私は日医自浄作用活性化委員をしてい 日本医師会では 前執行部において自浄作用活 る 日医では 本日第4回めの委員会が開催され 性化について討議され 現植松新執行部において ている もこれを受け継ぎ 積極的に各都道府県 郡市区 過去 3 回開催されて 一応方向性は出ている 医師会に対して 自浄作用による医療の信頼回復 この委員会の性格は 不正行為 反省なき医療 のための自浄作用活性化委員会の設置を求めてい 事故などを未然に防ぐことが重要である 従って ます 裁定委員会の性格とはちょっと違うものであると 山口県医師会も 信頼できる医療の基盤作りと 考える 日医のそうした姿勢に呼応するべく この 委員会の設置を決めましたが 私もこの日 医委員会のメンバーとなったこともあり 日医自浄作用活性化委員会の動向をみて より明確な形で実行に移したいと考えてお りました これまで 3 回の日医の委員会を 通して おおよそ その方向性がはっきり してきましたので それを踏まえて今回の 発足としたものです 山口県の自浄作用活性化委員会委員の構 成は本日ご出席いただきました 10 名とし て 医療関係者以外にも弁護士の野村先生 マスコミの山口新聞宮本山口支社長さん等 411
平成 17 年 5 月 山口県医師会報 第 1737 号 医師の職業倫理に反する行為については 12 ①この委員会の位置付け 性格について 項目挙げられているが 県医師会としてどこまで ②刑事問題となった者の事例までこの委員会 タッチすればいいのか検討をしていただきたい で取り上げるのか 日医においてもまだ具体的な検討はできていな ③未然に防ぐ方法はどうしたらいいか い 郡市医師会において事案が生じた場合は 都 ④会員でない者はどう取り扱うのか 道府県医師会で対応し 各都道府県において困難 な事案は日医に上げていただこうという方針であ 委員長 これらの質問等を踏まえ 諮問事項① る このように 日医 県医 郡市における連携 の山口県医師会自浄作用活性化を目指した具体的 を十分にやっていただきたいということである 方策 について これから1年間をかけて検討し 自浄作用に向けた取組はどんなものがあるかと 答申を出すものとする いえば 生涯教育の充実 医療事故防止 再発防 各委員は 4 月末日までに 自浄作用活性化に 止 広報活動であろう ついて意見を2つ以上 事務局までに提出するこ 医療事故の 25 が医療過誤で この過誤も混 と 在して医療事故と報道されていることもあり 誤 解をとく努力もしなれればならない また 広報 ②医事紛争対策委員会について 活動は会員に対しても広報をしていこうとするも 吉本常任理事 山口県医師会員からの医療関係の のである 事故紛争等について申し出があった場合 これの 委員会の設置は山口県のほか 岩手県 神奈川 処理対応について審議する 山口県医師会医事紛 県であるが 今年度はかなりの県が制定中である 争対策委員会 がある と聞いている しかし この委員会の目的 役割から相応しく 日医自浄作用活性化委員会の答申の中にある ないという意見もあり 改名を検討している 同 が もう一つ議論になったことは 除名について 委員会での検討の結果 医事案件調査専門委員 である 任意団体において除名するのは難しいと 会 という名称の変更案がでている ついては いうことだった この委員会の名称についてご検討いただきたい (3) 医療関係窓口苦情相談等の状況について 委員長 委員の意見は 医事案件調査専門委員会 吉本常任理事 山口県医師会並びに山口県の医療 という名称に変更することが適当であるという結 関係窓口相談の状況について説明 論を得たので その趣旨で答申を出すことにする (4) 諮問事項について ①山口県医師会の自浄作用活性化を目 指した具体的方策について 小田理事 一部の会員の不祥事 医療 事故多発者の行為は 医療に対する国 民の不信感を募ることから 本会は これらの行為を根絶すべく 医師の職 能団体としての 医師会の自立的改革 また 会員の自らを律する意識改革 への取り組みが急務であり その具体 的方策について検討願いたい これに関して 委員から次の質問等 があった 412
山口県医師会報 平成 17 年 5 月 36 卒後研修医 臨床研修病院長 山口大学教 第 1737 号 互助会理事会 授との懇談会 4月4日 卒後臨床研修に関する情報交換を行い この研 第1回 修の円滑な推進体制の強化を図ると共に 研修医 1 傷病見舞金支給申請について に対しては医師会活動の意義と理解を深めた 4 件について協議 承認 ( 三浦 ) 医師国保理事会 37 日医社会保険診療報酬検討委員会 4 月 6 日 第1回 委員会のコンセプトを作り 意見を整理してい くこととなった 藤原 1 診療報酬審査委員会委員の推薦について 保険者代表委員として内科 1 名 小児科 1 名 38 編集委員会 4 月 7 日 整形外科1名 眼科1名 耳鼻科1名 産婦人科 会報に掲載する主要記事等について協議した 1名 皮膚科1名を推薦 承認 加藤 39 会員の入退会異動報告 母体保護法指定審査委員会 40 本会業務分担について 1 母体保護法による設備指定申請について 4月1日からの事務局人事異動に伴う事務分掌 新規開業による申請 1 件を協議 承認 の変更の報告があった 事務局 2 母体保護法指定医更新について 母体保護法指定医 41 名の更新について承認 古 里 や 見 慣 れ し 入 江 鴨 浮 寝 梅 林 や 瀬 戸 を 見 晴 ら し 波 静 か 初 入 港 雪 の 世 界 や 三 宅 村 や っ と 着 き 市 長 先 頭 雪 三 宅 青 海 苔 の 岩 に 貼 り つ く 干 潟 か な 築 風 山 花 の の 句 日 帖 陰 に ふ に れ 残 て る 消 春 え に の け 雪 り ふ と 浮 か ぶ 句 を 書 き と め し 寒 の 夜 そ の 昔 東 大 寺 へ と 木 を 流 す 万 作 を 抱 き ゆ く 妻 の 香 り け る 血 書 せ し 乙 女 に 丘 に 紅 葉 散 る 母 な る 木 は な れ 落 葉 の 物 語 り 料 節 蕾 学 峭 太 な 童 や き お の 障 指 堅 き 朝 子 休 ま の へ み ま 挨 だ な て な る 拶 ゐ き 冬 息 る 種 薔 白 灯 選 薇 く 浅 海 日 出 子 姫 野 武 田 村 田 豊 山 子 龍 周 陽 徳 医 句 会 437