7 Y o s h i o Tatsuzawa 1 2 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 Vol. 8 Environmental Planning Laboratory Inc. http://www.epl.co.jp/
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特 集 自然発生的に生まれた中小規模の繁華街の路地は 時代の空気を栄養にますます個性化 特化して 人の絶えない路地もあれば ただ寂れてゆくだけの路地もある S H I その差はどこにあるのだろうか M O 路地における魅力の源泉とそのゆくえを探ってみたい K I T A N O 路 地 の ゆ く え を 読 む G E 株 ピスタチオ社にて企業 団体のブランディ ング戦 略 市場コミュニケーション施 策の企画 制作を手掛ける グローバル ブランディングに Yumi Kato 関するクリエイティブワーク多数 Y K O S H I M O K I T A 街の記憶は路地に宿る 憧 れ の 吹 き 溜 まり シ モ キ タ そ ぞ ろ 歩 き の 街 シ モ キ タ が なにせ歩行が定まらないので 追い越し もままならず さらには独り歩きの人に比べる 安 心して さまよ える 窪 地 と 2人連れかそれ以上の複数人で横並びに 歩く通行人がやたら多い 平日日中の歩行者 シモキタは 京王井の頭線と小田急線の の大多数は 高校生か大学生らしきカップル 下北沢駅 が立体交差する地点を中心とし や 同性同士の2 3名グループ バギーを押 て 南北に広がる商店街によって形づくられ したママチームなど 押しなべてスローな歩 ている シモキタ と呼ばれる中心区は ぐ 行者の天国になる 土日祭日ともなれば そ るりを囲む商店街を骨格に その間を埋める の停滞っぷりは大変なもの ように縦横に走る小さな路地で構成されてい 彼らはどこを目指してさまようのか どこも る p.6図参照 その大きな特徴は 目抜き あいは長い 記憶にあるだけでも30年以上 目指していないのである ただのんびりと 当 通りを軸にして展開されていないということ 小田急線沿線の街に生まれ育ち 小中高と電 てどなく歩き 疲れたら立ち止まるか 立ち寄 だろうか 駅を中心としつつも 商店街と 路 車通学してきた私にとって シモキタ は 多 る そしてまたぞろぞろ じゃなかったそぞろ 幅2m弱の細い小路がべったりと平板に 均 感な10代の貴重な時間とお小遣いを捧げた 歩くのである ちなみに 三軒茶屋もスローだ 等に広がっている 網目や迷路というよりは 街だ シモキタを独断で表現するならば そ が 少なくとも 川上 のぼり と 川下 くだ まるで阿弥陀くじのようなつくり どの小路を ぞろ歩き の街 この街を行く人々の歩みは り があり 登坂車線 も 追越し車線 もあ 抜けてもメインの商店街には出るが それら 特 集 限りなく遅く 緩慢だ 歩行速度がノロいだ るので シモキタのように そぞろ の回流に は縦横にシモキタを取り囲んでいるので 現 けではなく 歩く方向が定まらない せっか 飲まれることはない のんびり散策 系の 在地が把握しにくい ちな私は 目的地へ急ぐ時には前方の歩行者 街はほかにもたくさんあるが 私の知る限り を追い越したい衝動に駆られることも度々だ シモキタより時間が悠長に流れる街はない 路 地 の ゆ く え を 読 む 下北沢 以後シモキタと表記 と私のつき 4 O 1 E 株 ピ ス タ チ オ 社 Special Feature M その昔からミュージシャンや役者 あるいは物書きの卵たちのコクーン的役割 も担ってきたであろう老舗のジャズ喫茶 マサコ と音楽喫茶 いーはとーぼ A 加藤 有美 その一方で シモキタは三方を傾斜に囲ま れ 一方を川で区切られた 窪地 であるた 5
135,339 132,460 S H I M O K I T A N O G E 6 7
Special Feature 2 N O G E K a t s u y u k i Y a m a g u c h i S H I M O K I T A N O G E 8 61,432 14,631 30,249 9
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S H I M O K I T A N O G E 181,099 75,733 K e i k o O g a w a Special Feature 3 1 3
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路 路 地 M a s a m i c h i K a w a k a m i 1 6 1 7
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