立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 I SSN1349 371X Contents So c i a lde s i gner 発行 立教大学大学院 P1 2 巻頭インタビュー 社会の進化 を支え 手伝っていきたい NPO法人エティック 代表理事 宮城治男さん P3 ドイツからの便り 留学生のその後 社会人 大学院生 P4 キャンパスの声 P5 退任あいさつ 着任あいさつ P6 インタビュー長有紀枝 教授 P7 公開講演会 シリーズ3.11以降の日本と社会デザイン 報告 P8 21世紀社会デザイン研究科 Vol.18 編集責任 笠原清志 編 集 長 我妻美穂 発 行 日 2012年3月2日 21世紀社会デザイン研究学会 年次大会 独立研究科創設10周年記念レセプション 報告 17 1 8 5 0 1東京都豊島区西池袋3 34 1 日本初 社会組織 非営利組織 危機管理 3 つの分野を学べる大学院 巻頭インタビュー 社会の進化 を支え 手伝っていきたい 次代を担う起業家型リーダーの輩出を通じて社会のイノベーションに貢献 そんなミッションを掲げて活動して いるNPO法人 エティック 代表理事の宮城治男さんに 東日本大震災によって改めて注目される社会起業家の社会 的意義とその可能性について聞いた インターネットの登場が 社会起業家を育成する事業を始めようと思ったきっ かけを教えてください より多くの人に当事者側に 回る選択肢を与えました 活動を始めたのは1993年です まだ学生の時でした お金や権威がなくとも個人 当初から 自分だけが経済的に大成功を収めようとする の力が社会に大きな影響を ような人ではなく 起業家の中でも社会を良くしていこ 与えることが出来るように うという志のあるリーダーを育て チャレンジを支えた なりました それに対して いと思っていました その頃は まだ社会起業家という 直接金融で資金が提供され 言葉がない頃でした ることにより ベンチャー エティックでは 社会が良くなっていくために自分が に挑戦することを事業とし やりたい事 やるべきだと思った事にチャレンジしたい て支えることも含めてビジ 人を支えています 例えそれが小さい街のことであって ネスになる状況が生まれま も 場合によっては家族のことであってもいいのです した さらに 今回の東日 チャレンジする人を我々としては応援していきたいので 本大震災が 社会の課題に す 仕事として取り組んでいく 小さな地域や街の課題であっても その課題を解決す ことが多くの人にとって当 る事が社会的に意味のある事であると社会資源を巻き込 事者意識が持てる選択肢として認識される契機になった みやすくなります そして 課題解決のためのシナリオ のです を書くことができれば 社会資源をそこに集めていくこ そして エティックではバラバラで存在するよりも繋 とができるのです 社会資源を巻き込むことができるよ がり合うことで より大きな革新になりうる資源を上手 うなシナリオを書くことを大事にしています く繋げている事に寄り添う人を支援していきます それ 1 宮城治男 みやぎ はるお さん NPO法人エティック代表理事 1972年徳島県生まれ 早稲田大在学 中の93年 学生起業家のネットワー ク ETIC 学生アントレプレナー 連絡会議 を創設 200 0年にNPO 法人化し 代表理事に就任した 渋 谷ビットバレーの仕掛け人のひとり でもある