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身近になったインバウンドビジネス 新規参入メリットも大きいASEAN市場 国内旅行者向けの富士山ツアーに予想を超える外国人旅行者が参加する一方 海外から日本国 内の高速バスを自分で予約して訪日旅行を楽しむ外国人旅行者が増えるなど 海外から見たデス ティネーションとしての日本は 従来よりも垣根が低くなってきているようです 訪日旅行事業を本格化させているビッグホリデーの加藤伸一取締役経営企画室長と 年以上に わたって訪日旅行者を対象とするバス事業を行っている平成エンタープライズの田倉貴弥代表取 締役に インバウンドビジネスの可能性について語り合っていただきました を始めた時期や経緯などについ インバウンド業務の取り扱い 変更したのが インバウンドを本 インターナショナルという社名に ルを買収し 昨年ビッグホリデー 2010年にブルーシップトラベ することになったわけですが ンバウンドへの取り組みに着手 とも言えるかと思います 新たに から外国人旅行を取り扱っていた 売されていたケースもあり 従前 で 実際には 外国人旅行者に販 行っており その国内取引の中 ケットなどのユニット卸しなどを と 航空座席やテーマパークのチ くらいは 台湾をはじめ 香港や たバス会社です そのうち 割 100 外国人旅行者を扱ってき し 1998年までの 年ほどは だけを受ける事業からスタート るに当たり 台湾からの旅行者 らい前 バス会社として創業す 国内ツアーの英語版で 2割を集客 て お聞かせください 格的に始めるきっかけになりまし 田倉 貴弥 氏 韓国など 直接 海外のエージェ 平成エンタープライズ 代表取締役 スタートしたビッグホリデーイ 加藤 伸一 氏 た ビッグホリデーでは もとも ビッグホリデー 取締役経営企画室長 り扱ってきて 中国などを取 国 インド 中東や東欧諸 エルを中心に 識で イスラ ンドという認 からインバウ 取引で 当初 すべて国際間 ナルの方は ンターナショ ス会社が多かったと思います 欧 外国人旅行者は受けないというバ ス会社が国内には少なく また からのインバウンドに対応するバ います 創業した当初は アジア ような規模でバスを手配してきて 最大で 日当たり 台という した これまでの取り扱いでは 依頼され対応するようにもなりま テルや食事 ガイドの手配などを その後 旅行業登録も取得し ホ ントから仕事を受けていました 4 10 米は いろいろな会社がやってい 年く 70 80 ましたが アジアについては ほ 1 会員各社の参加を得て インバウンドを盛り上げたい JATA 菊間潤吾会長 現在の国による訪日旅行推進 の 動 き を 見 て い る と こ こ 数 年 来 に お い て も い ろ い ろ な 垣 根 を 低 く し 取 り 外 し て い こ う と いうエネルギーが非常に強まっ ていると感じる 旅 行 業 界 と し て 将 来 的 に も 確実に伸びていくインバウンド に つ い て ビ ジ ネ ス チ ャ ン ス と い う 意 味 合 い も 含 め 多 く の JATA会員各社が訪日旅行事 業の取り扱いを検討すべきでは ないかと思う 会員各社にはそれぞれ得意な フ ィ ー ル ド が あ り そ う し た 分 野で訪日旅行に積極的に取り組 んでもらい それが結集すれば 非常に大きな力となるはずだ JATAとしてツアーオペ レーター品質認証制度をスター ト さ せ 海 外 に 向 け て 発 信 し て い く ベ ー ス も で き て お り こ の 制 度 も 活 用 し な が ら 本 当 に 質 の高い日本の旅行をアピールし て欲しい セミナーなどを通じて訪日旅 行 の 取 り 組 み 促 進 を 図 り 日 本 のインバウンド全体を盛り上げ ていきたいと考えている 6(3 -$7$ &RPPXQLFDWLRQ デスティネーション スペシャリスト DS 22講座の過去の問題を掲載します 今月号はマレーシア講座からです 解答は19ページに掲載 対談出席者 います 平成エンタープライズの田倉貴弥代表取締役 田倉 25 /(7 6 75< 20 加藤 2009年にビッグホリ デーで訪日旅行部を立ち上げ イ ビッグホリデーの加藤伸一取締役経営企画室長