Bull. Soc. Sea Water Sci., Jpn., 68, 50-56(2014) Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan 特 集 非 破 壊 検 査 技 術 の 現 状 と 今 後 ( 解 説 ) プラント 設 備 における 放 射 線 による 検 査 の 現 状 と 今 後 永 田 博 幸 *1 *2, 清 水 重 之 Present and Future Radiographic Inspection of the Plant Equipment Hiroyuki NAGATA 1 and Shigeyuki SHIMIZU 2 1.はじめに 10 40 2. 一 般 的 な 放 射 線 透 過 試 験 の 概 要 X X Fig. 1 1 Fig. 2 X X X 2 1 X X X Fig. 1 1 1 733-0035 6-3-10 Kansai X-Ray Co., Ltd., 6-3-10, Minamikanon, Nishi-ku, Hiroshima-shi, Hiroshima 733-0035, Japan 2 733-0035 4-5-11 RIKOH SERVICE Co., Ltd., 4-5-11, Minamikanon, Nishi-ku, Hiroshima-shi, Hiroshima 733-0035, Japan 50
51 Fig. 2 2.1 2.2 2 X 1 X X Table 1 2.1 X 線 を 用 いた 試 験 の 概 要 X Fig. 3 X 1 1 X Table 2 X X 2.2 γ 線 を 用 いた 試 験 の 概 要 Fig. 4 192 192 Ir 60 60 CO Table 3 Table 1 X IX80 IX100 IX150 Fig. 3 X 2
52 68 2 2014 Table 2 X X 100 kv 300 kv 300 kv 1 MeV 3 Fig. 4 4 Table 3 192 Ir 60 CO 74 5.2 450 kev 1.25 MeV 16 50 mm 36 100 mm 3 3. 中 性 子 を 用 いた 検 査 手 法 5,6) 4 Table 4 X Table 4 0.01 ev 0.01 0.3 ev 0.3 10 kev 10 kev 20 MeV 5 Fig. 5
53 252Cf Fig. 5 3 1.3 2 MBq Fig. 6 PC Fig. 7 1 1 2 4. 保 守 検 査 に 対 応 したフィルムデジタイジング 法 の 活 用 Fig. 8 PC Fig. 6 Fig. 8 Fig. 7
日本海水学会誌 第 68 巻 第 2 号 2014 54 この手法の主な特徴は 撮影したフィルムをデジタル化 することにより コントラストの強調 輪郭の強調等が可 能で 減肉箇所の肉厚を PC 上で計測することが出来る 限られていたが 近年 工業分野に対応した撮影機器が開 発されるようになってきた DR 技術の大きな特徴は フィルムを使用しないことで Fig. 9 のフィルム画像は 実際の配管減肉部を撮影 計測 ある フィルムを使用しないことにより フィルム処理 現 したものを表す 像 停止 定着 水洗 乾燥 が不要になり 撮影時間の 従来のフィルムで放射線透過試験が行われる為 現場で 短縮 廃液等の処理の必要も無くなり 撮影環境が大きく のセッティングなども 特に変わった作業をする必要がな 変化した さらにデジタル機能を活かした解析 計測 デー い その為 新しく導入する際も 比較的容易に取り扱う タ管理など多くのメリットがある しかし 国内における DR の現状は 規格化までに至っ ことが可能である 放射線透過試験によって得られた透過写真をデジタル化 ておらず 自主検査では 広く利用されている技術である することで 透過写真での観察とデジタル画像での計測の 一方 海外では ASME ASTM 及び EN など規格化が 両方の良さが得られる データの管理面でも 透過写真を 進んでいる為 国内においても早期の規格化が望まれている 5.1 CR コンピューティドラジオグラフィ 法 7 保管する必要がない為 管理しやすくなる 5 DR デジタルラジオグラフィ 技術 7 DR 技術は 主に医療分野で使用されていた技術であり 装置の構成は Fig. 10 に示しているように IP イメー ジングプレート カセッテ 読み取り機の構成になって いる 一般的なフィルム撮影法と異なることは フィルム これまで 開発されていた撮影機器は 人への被爆を低く の変わりにこの IP を使用することである IP の主な特徴 抑え 低エネルギーで最適な画像が得られる仕様であった としては 広いダイナミックレンジ 高感度 繰り返し使 この為 高エネルギーを使用する工業分野では使用用途が 用可能の 3 点である ダイナミックレンジが広いことで フィルムによる透過 写真に比べ撮影条件にこだわる必要がなく 肉厚差のある ものでも一枚の画像でカバーすることが可能であり 撮影 の失敗も大幅な減少傾向にある また CR は一般に工業用 X 線フィルムを使用するより短時間の露出が期待でき 試 験体の厚い物でも露出時間の短縮ができ撮影に有効である Table 5 は CR 法とフィルム撮影法との特性を比較した ものである 5.2 FP フラットパネルセンサー 法 FP 法の一番の特徴は 撮影が完了した後ほぼリアルタ イムにデジタル画像を PC 上で確認することが出来る こ のリアルタイムである点が 他の手法と大きく異なり 撮 Fig. 9 フィルムデジタイジング画像 Fig. 10 CR 装置一式
55 Table 5 CR CR IX100 X 150 kv 10 300 kv 5 Ir-192, Co-60 2 5 1 1 1 X 1 10,000 1 100 50 100 m 50 100 m 5 FP Fig. 11 PC Fig. 12 FP FP 6. 放 射 線 検 査 の 今 後 Fig. 11 Fig. 12
56 68 2 2014 引 用 文 献 1 78 37-47 2009 2 X 3 29-32 2006 4 5 96, 121 2002 6 7 61 141-147 2012 26 1 28 Received January 28, 2014