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SDN と 日本のインターネット基盤の未来 インターネットマルチフィード株式会社外 山勝保 1

自 己紹介 現在 インターネットマルチフィード株式会社 APIX: Chairperson IX-F: Board member GPF: Board member 過去の職場 NTT コミュニケーションズ株式会社ネットワークサービス部 インターネットマルチフィード株式会社 NTT ( 持株 ) 研究所 ( 旧 PF 研 旧ソフトウェア研 ) インターネット & ソフトウェア開発 業務経験 IX ( インターネットエクスチェンジ ) インターネットデータセンター インターネットプロバイダ (OCN/GIN) MVNO( モバイル仮想 NW 事業者 ) ソフトウェア開発および研究 人事育成 2

インターネットマルチフィード ( 株 ) 1997 年年 9 月設 立立 (NTT と IIJ の合弁会社 ) 代表取締役社 長鈴鈴 木幸 一 (IIJ 会 長 ) 現在の事業内容 JPNAP ISP ネットワークの相互接続 Internet Exchange (IX) transix フレッツ (NGN 網 ) での IPv6 接続を IPoE 方式で提供 VNE= Virtual Network Enabler 3

Outline 現在の 日本のインターネットと課題 4

日本のインターネットと課題 ユーザ数飽和に近づく 収 入増が期待できず トラフィック量量はまだまだ増加 by プロバイダ 以前ほど快適に使えなくなった by ユーザ 総務省報道発表資料 (2015/9/30) 我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計 試算 より 5

日本のインターネットと課題 トラフィック増 混雑の原因 動画等 ( 利利 用増 高画質化 ) ヘビーユーザ 帯域の増設がままならない箇所がある プロバイダの意識識 利利 用者数が伸びない 定額制 = 収 入が伸びない トラフィック増 = 設備投資増加 儲からない コンテンツ屋からお 金金をもらえないか? ヘビーユーザからお 金金をもらえないか あるいはお引き取り願えないか ローミング も ネットワークをアウトソースするプロバイダ 大規模なプロバイダに間借りすれば 安くなる 6

ISP のネットワーク構成 対外接続 ( 上位プロバイダへの接続 プロバイダ間の相互接続 ) バックボーン アクセス ケーブルテレビ系 電 力力会社系 KDDI NTT 東 西 ( フレッツ ) 対外接続バックボーンアクセス 上位プロバイダ Internet IX 上位プロバイダ ISP のネットワーク (NW) 構成 利利 用者 7

アクセス 主なアクセス基盤網 特に フレッツ 巨 大な閉域 IP ネットワーク上に トンネル (PPPoE/LT2P) で 足回りを構築 仮想アクセスネットワークといえる ISP-A ISP-B ISP-C A B C 網終端装置 アクセス ( エッジ ) 宅内装置 (CPE) A B C A C A B C 名古屋大阪福岡 8

ISP から 見見たときのフレッツ ネットワーク基盤のどの部分までを 自社で持つか 1. アクセス部分のみ 2. アクセス+バックボーン 3. すべて ( お任せ ) 上位プロバイダ Internet IX 上位プロバイダ 対外接続 バックボーン アクセス (1) アクセス部分のみ (2) アクセス + バックボーン (3) 全て 9

現在の 日本のインフラ フレッツとの接続点との関係 47 都道府県で接続する (1) アクセスのみ利利 用 複数県を 1 箇所で接続する ( 広域接続 ) (2) アクセス + バックボーン ( 一部 ) を利利 用 ISP バックボーン ISP バックボーン 各都道府県で接続 Internet 大阪 東京 Internet 上位プロバイダ Internet IX 上位プロバイダ 対外接続 甲信越 バックボーン アクセス (1) アクセスのみ (2) アクセス + バックボーン 10

現在の 日本のインフラ フレッツとの接続点 IPoE 方式の場合 東京 大阪のみ かつ ISPの 自社ネットワークを通らない IPoE 事業者のゲートウェイ経由でインターネットへ IPoE 事業者バックボーン 大阪 東京 Internet 上位プロバイダ Internet IX 上位プロバイダ 対外接続 バックボーン アクセス (3) すべて 11

課題へのアプローチ ISP はアクセスネットワーク基盤を活 用している もっと ( アクセス ) ネットワーク基盤を進化させて ISP のコストを下げたり ( 集約効果 ) なんらかの機能 サービスを簡単 迅速に提供できないか? 12

Outline 現在の 日本のインターネットと課題 ユーザ数伸びず トラフィック増で設備費増 フレッツは仮想アクセスネットワーク ISPがネットワーク基盤としてフレッツを活 用 これからのインターネット基盤は? 講演者の妄想 J を語ります 13

これからのインターネット基盤 仮想 ( アクセス ) ネットワークをどう作って ISP や新たなサービス事業者に提供するか ISP や新たなサービス提供者が必要とする機能を 仮想ネットワークとして提供できる基盤はどうあるとよいか? SDN はどんな役に 立立つのか? Guest OS Guest OS Guest OS Guest OS Guest NW Guest NW Guest NW Guest NW Host OS Host Network 14

フレッツ = 仮想アクセスネットワーク 巨 大な閉域 IP ネットワーク上に トンネル (PPPoE/LT2P) で 足回りを構築 ISP-A ISP-B ISP-C A B C 網終端装置 アクセス ( エッジ ) 宅内装置 (CPE) A B C A C A B C 名古屋大阪福岡 15

仮想ネットワークとしてみたときの ipoe 方式 特徴 ( 課題 ) 各社のネットワークが 混在 している アクセスネットワーク内で折り返ってしまい 管理理できない 自社だけで運 用が完結しない ( 他の複数の事業者と協調しなければならない ) ISP-A (VNE-A) ISP-B (VNE-B) ISP-C (VNE-C) A B C ( ゲートウエイ ) 広域ネットワーク ( エッジ ) 宅宅内装置 (CPE) 元来通るべきパケットの流れ A B C A B C A B C 名古屋大阪福岡 VNE(ISP) 混在部分 16

これからのインターネット基盤のイメージ IPoE 方式は 機能劣劣化 ( デグレ ) とも 言える ネットワークが混在型 接続点が 2 箇所のみ ( 東京 大阪 ) しかも 自社のネットワークを全く通らない ( 自社のトラフィックを管理理できない ) 各 ISPが 自前で物理理ネットワークを構築したのと同等な仮想ネットワークを実現できないか これからのインターネット基盤の要求条件 各 ISP が 自前で物理理ネットワークを構築したのと同等な仮想ネットワーク ( 他社ネットワークは 見見えない ) ISP がそのネットワークに付加価値をつけられる 帯域制御に 各 ISP のポリシーが反映できる など 17

これからのネットワーク基盤 ISP ごとの仮想 ( アクセス ) ネットワーク 各 ISP が 自社 用の ( アクセス ) ネットワークを構築し運 用しているような環境 ISP-A (VNE-A) ISP-B (VNE-B) ISP-C (VNE-C) A B C ( ゲートウエイ ) 広域ネットワーク ( エッジ ) 宅内装置 (CPE) A B C A B C A B C 名古屋大阪福岡 18

これからのネットワーク基盤 実現イメージ 各 ISP 面を 個別のパス ( フロー ) で構成 バーチャルルータを設定し ISP 内で最適ルーティング ISP-A ISP-B ISP-C ( ゲートウエイ ) 広域ネットワーク control plane コントローラ オーケストレータ ( エッジ ) 宅内装置 (CPE) A B C A B C A B C 名古屋大阪福岡 19

これからのネットワーク基盤 機能 面での付加価値 (NFV) ISP ごと ISP の利利 用者ごとに付加価値提供 コンテンツ配信 セキュリティ その他付加価値サービス ( 公平制御等 ) ISP-A ISP-B ISP-C コントローラ オーケストレータ コンテンツ配信 DDoS 防御 A B C A B C A B C 名古屋大阪福岡 20

これからのネットワーク基盤 新たな機能 必要な帯域が柔軟に確保できる (Best Effort or Guaranteed) 地域で折り返す ( 地域 IX 的な機能 ) ISP-A ISP-B ISP-C ( ゲートウエイ ) 広域ネットワーク control plane ISP-B IX ISP-C コントローラ オーケストレータ ( エッジ ) 宅内装置 (CPE) A B C A B C A B C 名古屋大阪福岡 21

ISP/VNE のサービスイメージ 固定 ( 光 ) 網 + モバイル網 +WiFi 網 様々なアクセスをシームレス化 クラウドで提供するサービスとの組み合わせ つなぐ対象を 人に加えてモノも 制御ポイント エッジルータ CPE( 家庭内のブロードバンドルータ or ホームゲートウェイ ) インターネットへの出 口など サービス ( クラウド上 ) Internet サービス ( クラウド上 ) サービス ( クラウド上 ) 固定 ( 光 ) モバイル (MVNO) WiFi コントローラ オーケストレータ 宅内 外 IoT IoT 22

Outline 現在の 日本のインターネットと課題 ユーザ数伸びず トラフィック増で設備費増 フレッツは仮想アクセスネットワーク ISPがネットワーク基盤としてフレッツを活 用 これからのインターネット基盤は? 複数のISP 仮想ネットワークを提供できる ソフトウェアで構成を管理理する (SDN) 付加価値機能を柔軟に構成する (NFV) 実現性および課題 23

実現性は? SDN を活 用した新たなインターネット基盤 技術 面では 現状と同様な単純にアクセスを集約する機能は 現時点でも実現性はありそう NFV による付加価値機能も実現性ありそう 仮想ネットワーク ( ルータ機能 ) の導 入は さらなる処理理能 力力が必要 中期的 問題は 費 用 と 効能 費 用は下がるのか? 新たな 効能 は低コストで提供できるか? 提供できる顧客数は? 24

さらに考慮すべき点 基盤だけでなく その周辺の各種システム サービスオーダー 顧客管理理 認証 課 金金 等 既存システムとの連携 これらの構築 改修にも費 用がかかる ここまで含めて SDN+NFV と捉え 全体を効率率率良良く運 用するアーキテクチャに進化させたい サービスオーダー等 ISP ISP-A ISP-B ISP-C 顧客管理理 SO コントローラ オーケストレータ 課 金金 認証 コンテンツ配信 A B C A B C A B C 名古屋大阪福岡 DDoS 防御 25

ソフトウェアを重 用するときの課題 サービス開発担当者 運 用者の ソフトウェア習熟度度 残念念な例例 サービスオーダーのフォーマット オプションが加わるたびに 構 文解析プログラムを変えなければならない固定フォーマット 工事情報 障害情報の伝達フォーマットおよび 手段 非定形のテキストを 担当者が メールで送る すくなくとも定型化 ( フォーマットを決める ) だけでも 受け取り側で機械化でき 処理理が効率率率化する エンドユーザ側に情報伝達する時間が 大幅に短縮する ソフトウェアに関する たしなみ があれば 早い段階から効率率率化に有効な 手段を お互いに歩み寄って探せる SDN 時代では ネットワーク系技術者だけでなく プロジェクト関係者全体に対し ソフトウェア習熟度度を底上げするなど 人材育成が必須 26

全体のデザイン 力力 実現に向けて 伝送レイヤから L2/L3 レイヤ さらに上位レイヤ ( コンテンツ配信 サービス / アプリまで ) も視野に 入れて 必要な技術の開発 開発 構築コスト + 移 行行コストで評価する 新インフラが低コストでも 移 行行 ( 切切り替え 並存 ) にコストがかかるとトータルでペイしない 27

SDN と internetworking インターネットは 自律律分散ネットワークのネットワーク SDN が進化すると 相互接続の形態も変わる ( かも ) 期待 ネットワーク間のトラフィックに基づく精算 コンテンツただのり論論 の解決策?? 制御 制御 AS AS AS AS AS 制御 AS 宛先ベース経路路制御での通信 トラフィックと清算は考慮外 ポリシーを設定して通信 清算の仕組みも導 入しうる? 28

まとめ (SDN への期待 ) 日本のインターネットにおいて 増加するトラフィック 多様化する使い 方に対し 費 用を削減し 効能を拡 大するインターネット基盤を SDN 技術で構築していくのは 一つの道 インターネット基盤を構築するのに必要な SDN 技術を明確化し 早期に標準化 実装を進めたい サービスを 支えるバックヤードのシステムも重要 かつそのシステム開発 改修 維持に費 用がかかる ここも含め 全体として費 用低減することが必要 ソフトウェアが果たす役割は年年々増加する 日本のインターネット基盤にかかわる 人々には ソフトウェア技術 & 開発作法を基礎知識識 技能として 身につけていただくよう育成する必要がある 29

ご静聴ありがとうございました E-mail: toyama _at_ mfeed.ad.jp 30