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Transcription:

人の心に平和のとりでを築くコンサート 広島市被爆70周年記念事業 ユネスコ創立70年 (ユネスコ憲章前文より) 序章 鎮魂 そして再生 2015年 7月 26日 (日) 15 00開演 於 広島文化学園HBGホール 主 催 人の心に平和のとりでを築くコンサート実行委員会 広島市 後 援 広島県 広島県教育委員会 広島市教育委員会 中国新聞社 中国放送 広島テレビ 協 力 広島県合唱連盟 広島ホームテレビ テレビ新 広 島 広 島 エ フ エ ム 放 送 FMち ゅ ー ピ ー 76.6MHz 他

ご挨拶 主催者代表 広島市長 松井一實 今年は 本市にとって被爆70周年という節目の年に当たります 被爆 直後 75年間は草木も生えない とまで言われましたが 市民のたゆ まぬ努力と国内外からの多くの温かい御支援により 水と緑の美しい都市 として再生しました しかしながら あの日 の凄惨を極めた地獄や被 爆者の壮絶な人生を そして何より被爆者が様々な思いを乗り越えて平和 の尊さを訴え続けていることを 歴史に埋もれさせてはなりません 本市は 被爆70周年を機に 被爆都市ヒロシマの役割を再確認し ヒロシマの願いである核兵 器廃絶と世界恒久平和の実現に向け 決意を新たにして平和発信活動を強化していきます その一環 として この一年は 様々な市民主体の文化活動やアーティストによる芸術活動等により平和を体現 します 本公演は 本市と 人の心に平和のとりでを築くコンサート実行委員会 との共催により開催す るものです 第1部では 若手実力指揮者である田中祐子さんを迎え フォーレ作曲の レクイエ ム の演奏を 第2部では戦争の悲惨さと愚かさ そして平和を願う気持ちを込めてつくられた 土の歌 を 作曲者である佐藤眞さんの指揮により合唱し 被爆の歴史を踏まえ 未来へ向かっ てヒロシマの思いを発信します 土の歌 の合唱では 平和のとりで市民合唱団の一員として私も 参加し 心を込めて歌わせていただきます 皆様には こうした出演者の思いを感じ取っていただき 改めて 平和 について思いを巡らせ る機会にしていただければ幸いです 併せて 東日本大震災からの復興に懸命に取り組む被災地の 皆さんや 紛争等に苦しむ世界中の人々に 勇気と希望を与えるコンサートになることを期待して います 最後に 本公演の開催に当たり 御尽力いただきました多くの関係者の皆様に 厚くお礼を申し 上げます 人の心に平和のとりでを築くコンサート実行委員会会長 広島大学名誉教授 広島大学同窓会会長 原田 康夫 被爆そして終戦70周年の今年は多くの催し物があります 中でも7月26 日の鎮魂と再生のためのコンサートは 広島の人たちの手造りのコンサート で オーケストラも合唱も一般公募によるものです 第1部はフォーレ作曲 レクイエム で すべての戦争の犠牲者にささげる鎮魂の名曲で いま最も 嘱望され活躍している 若手女性指揮者の田中祐子さんが指揮します 広島で はフォーレのレクイエムはこれまで何度も演奏され 皆さんにおなじみの曲と思います それは人類史上 初めて原爆により 壊滅的な被害から立ちあがった広島市民の心の慰めのため 生きる力を与えるために 役立ち さらに今日の繁栄にたいしてのエールにもなるふさわしい音楽として 今日まで何度も演奏され てきました 今回は70年前の戦争でなくなった多くの御霊 原爆で亡くなった人々の鎮魂のためのレクイエムを市民 の手で演奏するところに意味があり 皆さんと共に祈りたいと思います またカンタータ 土の歌 は作曲家佐藤眞さんが 広島の生んだ詩人大木惇夫さんの詩に曲をつけた合 唱曲も名曲です 戦争の悲惨さや 愚かさ 本当に平和を希求する思いを託したこの曲は 今よみがえり 緑多き町 水の町広島を詩人がイメージ 表したものです この詩に曲をつけた作曲者自ら指揮し この 土の歌 をより多くの広島の人に知ってもらうために特別に企画したのです

人の心に平和のとりでを築くコンサート 序章 開催によせる思い 人の心に平和のとりでを築くコンサート実行委員会 委員長 松尾 康二 安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから 原爆死没者慰霊碑に刻まれたこの言葉は 人類史上すべての戦争犠牲者に対して 生き残った者が約束した 戦争廃絶の誓い である 原爆の登場は科学の進歩が限界を超え もはや戦争はできなくなったことを示している 広島で起こった事件を 地球人類への警告として伝えていくために 広島市の復興再建が急がれ 国段階の 特別立法が必要である 原爆当時 広島市役所の配給課長であった故 濵井信三氏は 公選市長になった後 早速 広島平和記念 都市建設法 の成立に奔走した 地球人類全体の問題 という濵井氏の主張はGHQ 占領軍総司令本部 の理解を得 衆参両院満場一致で可決 成立した この瞬間 戦争廃絶 は広島の義務になったのである 同法はなお有効で 戦争廃絶義務 は継続している 広島 は 被爆の地 被爆者の町 として 平和を発信し続けてきた しかし被爆70年を迎え 被爆手帳 保有者の平均年齢が80歳を超えたことに示されるように 被爆者の高齢化がすすみ 近い将来 証言能力は 消滅する 70年前 広島で起こった事件は 発信者が努力したほどには地球全体に届いていない 広島 は まだ 戦争廃絶の義務を果たし終わってはいないのである もう一つ 被爆者の運命 ほとんどが残酷 悲惨な記憶であるが 残酷 悲惨 の度合いが強いほど その反 対の平和への訴求力が強くなる それが錯覚を生み そこで悲劇の過剰な増幅が行われないとも限らない 語り継ぎ運動でも 悲劇性を追求することが二世 三世への謂われない差別の原因にもなる 何よりも広島は 暗いイメージに演出されざるを得ないのである そうだろうか 昨年の8月6日 松井広島市長は 69年間戦争をしていない と発言した 日本は70年前 終戦 の言葉通り戦争をしない国になった 死の恐怖から解放され 平和を楽しんできた 広島の生存者たちは 素朴にそう実感している 戦争の絶滅は平和をもたらす 平和はそれ自身悲劇を防ぐだけではなく 積極的に楽しさをもたらすのだ これは重大な発見ではないか 平和はどう楽しまれるべきか それは人々が文化を享受することである 文化を 代表するのは音楽ではないか 音楽は共通語として世界をつなぐ これは小澤征爾の言葉であるが 文化を 共有すること 音楽を共有することが国家 民族間の差別 不信を取り除き 戦争絶滅の重要な基礎になるのでは ないだろうか そうだ 広島を音楽の町にしよう 昨年NPO 音楽は平和を運ぶ を設立し 広島を音楽の町にする運動 の名乗りを上げました その第一歩が 序章 です 曲目はまずフォーレ作曲の レクイエム これは慰霊碑の碑文 安らかに眠ってください 過ちは繰り 返しませぬから の 戦争絶滅 の誓いをそのままに 人類史上すべての戦争の犠牲になった人々に 生き残った 我々が捧げる鎮魂曲です もう一つは 55年前に作曲された 土の歌 です 作詩家の大木惇夫はごく最近 令嬢による伝記が発表されましたが 北原白秋にその才能を認められた若き詩人が 従軍宣伝員として 詩によって 兵士の戦意高揚に貢献した経験への深刻な反省と 故郷の広島の原爆投下の惨状を知り 改めて科学万能の 現代文明を告発する詩を書きました 偶然ですが 当時合唱組曲 蔵王 で 巨大な彗星のように音楽の世界に 登場した佐藤眞という作曲家に恵まれて完成した名曲です 最終曲の 大地讃頌 が有名になりすぎていますが 農民が土とともに 素朴に平和を楽しんでいた人類が 祖国愛に目覚めた途端 軍国主義へ 戦争へ そして原爆投下へと一気に進む さらに現代の科学技術は自然の 脅威には無力である 東日本大震災まで予見したかのようです そこで人々は神に祈りをささげたのち 改めて 母なる大地 に感謝して終わる 土の歌 の指揮は作曲家の佐藤眞氏自身です 演奏は レクイエム 土の歌 とも公募による 平和のとりで 市民合唱団 平和のとりで市民オーケストラ です 思えば人類の歴史は戦争の歴史でした 戦争の歴史に終止符を打つまで 今後何年続くかわかりませんが その出発点が今日の 序章 です

プログラム 第一部 すべて戦争の犠牲者にささげる G.フォーレ作曲 レクイエム Ⅰ INTROITUS KYRIE 第1曲 入祭唱とキリエ Ⅱ OFFERTORIUM 第2曲 奉献唱 Ⅲ SANCTUS 第3曲 サンクトゥス Ⅳ PIE JESU 第4曲 ピエ イエズ Ⅴ AGNUS DEI 第5曲 アニュス デイ Ⅵ LIBERA ME 第6曲 リベラ メ Ⅶ IN PARADISUM 第7曲 天国にて 指揮 田中祐子 ソ リ ス ト 駒井ゆり子 ソプラノ 薮内俊弥 バリトン 第二部 母なる大地のふところに 混声合唱とオーケストラのためのカンタータ 大木惇夫作詞 佐藤眞作曲 土の歌 第一楽章 農夫と土 第二楽章 祖国の土 第三楽章 死の灰 第四楽章 もぐらもち 第五楽章 天地の怒り 第六楽章 地上の祈り 第七楽章 大地讃頌 指揮 佐藤眞 オーケストラ 平和のとりで市民オーケストラ 合 唱 平和のとりで市民合唱団

出演者プロフィール 佐藤眞 作曲家 Shin Sato ヨーロッパ音楽言語の今日における展開を探 求する のがモットー 下総皖一 池内友次郎に師事 東京芸術大学在学中の作品 交響曲第1番 が1961年日本音楽コンクール第1位入賞と特 別作曲賞を受賞 同年の混声合唱組曲 蔵王 翌年のカンタータ 土の歌 等で作曲家と してデビューした 豊かな音楽性が正統的な優 れた作曲技法により息づく作品は明るく力強 い 合唱作品はアマチュア合唱団にも広く愛好 され 作品も多い 管弦楽作品も力作揃い 管弦楽のための協奏曲 1987 などでも新たな 語法を追求している ピアノ協奏曲を始めピアノ作品も数多く 子供のための 小品もたくさんあり 親しまれている オペラも 雪女風土記 をはじめ5作 品があり 地方オペラの興隆にも力を注いでいる 1938年茨城県生まれ www.geocities.jp/naraphilchor/page113より Message 土の歌 は私がまだ24歳 東京芸大音楽学部専攻科2年生だった1961年暮れ 日本ビクターから 翌年の芸術祭参加作品への作曲依頼があったことから生まれたものです 当時ビクターは NHK交響 楽団と東京混声合唱団というわが国を代表する演奏団体と専属契約を結んでおり その両方を使って参 加したいという 夢のような話でした ビクターでの企画会議で 翌年の宮中の歌会始のお題が 土 であることにちなんで曲のタイトルは 土の歌 にしようということになったのです 作詩は当時ビクターの専属詩人を務めていた大木惇夫氏にお願いすることになりました 大木氏はそ のとき67歳 私とは親と子以上の年の差があったのですが お会いしてみると天真爛漫で親しみやすい 方でした その大木氏は 太平洋戦争のとき心ならずも従軍宣伝員として軍に協力したことがあったらしく そ れを心から深く悔いておられたようでした そのうえ生まれ故郷の広島が被爆したことから 核兵器を 生み出した科学技術 そしてその人類文明のあり方に人一倍疑問を抱いておられた様子で その気持ち が 土の歌 の随所に痛いほど込められているのはみなさんご承知のとおりと思います 大木氏が書いた詩を まず声に出して読み上げていただき それについて何か希望があれば直してい ただく ということになりましたが 詩人が自分の詩を読み上げるのがいかに迫力に満ちて感動的なも のであるかということを そのとき私は思い知らされました クリスチャンだった大木氏が おお神よ などと読むと 不思議なことにクリスチャンでない私にも その詩の内容にふさわしい重みを感じさせられました また 恩寵 という言葉の意味も 私などは国 語辞典に載っている程度の理解にすぎませんでしたが どうやら大木氏は もっと奥深い意味合いを感 じているように思えました 実はこの曲は N響と当時の常任指揮者でこの作品を指揮することになっていた小澤征爾氏との不 仲が表面化し ヨーロッパから帰国したばかりの岩城宏之氏が代わって指揮をしたのですが 芸術祭参 加には間に合わず しばらくお蔵入りになっていました そして2年後の1964年 東京オリンピックの 開催に合わせて販売することになりました 広島で私が 土の歌 を指揮するのは 2008年に次いで2回目ですが 被爆70年にふさわしい い い演奏をお聞かせしたいと思っています 談

田中祐子 指揮者 Yuko Tanaka 名古屋市生まれ 東京音楽大学指揮科 特待奨学生 卒 業後 東京藝術大学大学院指揮科修士課程修了 指揮を 尾高忠明 広上淳一 高関健 汐澤安彦の各氏に師事 ピアノを隈本浩明氏に チェンバロ 通奏低音を大塚直 哉氏に師事 東京国際音楽コンクール 指揮 入選 ブザンソン国際 指揮者コンクールのセミファイナリスト ショルティ国 際指揮者コンクールのセミファイナリストなどのコン クール歴を誇り すでに読売日本響 東京フィル 新日本フィル 日本フィル 札幌響 大阪 フィル 九州響 京都市響 広島響 名古屋フィル 日本センチュリー響 仙台フィル 山形 響 群馬響 セントラル愛知響などとの共演で好評を博して注目を集める新進気鋭の指揮者 クロアチア国立歌劇場リエカ管弦楽団に招かれ2013年に海外デビュー 2015年4月には藤原 歌劇団公演ヴェルディ 歌劇 椿姫 にてオペラデビュー 今後の更なる活躍に期待を集めている Message 今 平和 の定義が大きく揺らいでいます 大きな過去とまだ見ぬ未来に 恐れおののき 様々な地域でそれぞれの立場で 平和 につ いて意見が交換されています ただ 私は一度 言葉で語り合うのを休んで 音楽を奏でたいと思います 国境も世代も超える ハーモニー は きっと 人の心 に 平和のとりで を築くことで しょう 広島の街で皆さんと出会えた事 今回の機会に心から感謝しています

駒井ゆり子 ソプラノ Yuriko Komai 東京音楽大学大学院修了 二期会オペラ研修所を優秀賞 奨励賞を得て修 了 パリ エコール ノルマル音楽院にてディプロムコンサーティストを 声楽と室内楽で審査員満場一致 及び称賛付きを得て取得 首席で修了 全日本学生音楽コンクール モーツァルトコンクール 東京音楽コンクー ル フランス国際声楽コンクール等のコンクールで上位入賞を果たし トゥールーズ国際フランス歌曲コンクールでは最優秀ピアノ声楽デュオ賞 を受賞 東京オペラシンガーズメンバー 文化庁海外派遣研修員 桐朋学園大学講 師 薮内俊弥 バリトン Toshiya Yabuuchi 東京藝術大学大学院修士課程独唱科修了 第12回日仏声楽コンクール第二位 第23回奏楽堂日本歌曲コンクール第二位 バッハ ヘンデル モーツァルト等の宗教曲のソリストを務める オペラでは モーツァルト ドン ジョヴァンニ フィガロの結婚 をはじめ 様々なオペラに出演 ルーマニア国立コンスタンツァ歌劇場に 於いて ドニゼッティ ランメルモールのルチア エンリーコ役でゲスト 出演し ヨーロッパデビュー 日本演奏連盟 日本声楽アカデミー各会 員 東京オペラシンガーズメンバー 土屋一郎 平和のとりで市民オーケストラ練習指導 平和のとりで市民合唱団 土の歌 練習指導 広島市出身 東京芸大附属高校を経て 1964年東京芸術大学音楽学部器楽学科オーボエ専攻を卒業 広島県立高等学校の音楽教諭を32年間に亘って勤め 広島県の音楽教育に大きな足跡を残し1996年退職 その間 三菱レーヨン大竹合唱団指揮者としての功績を認められ 大竹市文化功労賞を さらに広島県の音 楽教育への貢献を認められ 広島県教育長賞を受賞 1996年より2011年の間エリザベト音楽大学に勤務 吹奏楽 オーケストラ 合唱 オペラ等の指導及び指揮者として活動している オペラでは カヴァレリア ルスティカーナ 女は素敵 カルメン 椿姫 道化師 ラ ボエー ム 魔笛 メリー ウィドウ ボッカ チオ 天国と地獄 こうもり ヘンゼルとグレーテル オペラ座の怪人 等を指揮 現在 混声合唱団コールアカシア指揮者 特定非営利活動法人 音楽は平和を運ぶ 理事 門野光伸 平和のとりで市民合唱団 レクイエム 練習指導 エリザベト音楽大学声楽科卒業 大学で出会ったグレゴリオ聖歌に大きな感銘を受け 聖歌隊に参加 同大学 オルガン科教授故F ボーン氏の導きにより 卒業後幟町教会聖歌隊の指揮者となり現在に至る フォーレの レクイエム 等の宗教曲や 第九 の合唱指導等 さまざまな場面で合唱指揮者として活動している 声楽を西尾優 L ベルタニョリオの各氏に師事 愛の妙薬 ドン パスクァーレ 等 多くのオペラやコ ンサートに出演 宗教音楽のソリストとしても活動中 現在 ノートルダム清心中 高等学校勤務 岡本佳子 平和のとりで市民合唱団練習ピアニスト エリザベト音楽大学器楽学科ピアノコース卒業 同大学大学院音楽研究科修士課程器楽専攻修了後 渡仏 マルセイユ国立音楽院マスタークラスを修了 エリザベト音楽大学国際音楽セミナーにて 国際音楽セミナー賞を受賞 現在 フローレピアノ教室 エリザベト音楽大学付属音楽園レッスン部門 合唱団プエリカンタンテス講師

曲目解説 第1部 G フォーレ作曲 レクイエム レクイエム とは 鎮魂曲 と訳されることもある 死者のためのミサ曲 のこと それゆえ 通常のミサのスタイルとは少し違うが フォーレのものは その中でもまた違いがある ここでは 深入りしない また曲名は レクイエム という歌詞で曲が始まるのでそのように付けられただけだが 通常はその固有の楽曲形式を表すものとして定着している さてフォーレのこの作品は あらゆる レクイエムのうち おそらく最も親しまれているもの一つ その最大の理由は 中世を思わせる雅やかさと 近代性が絶妙に調和したメロディとハーモニー そして淡くも清楚な色彩と官能性 それに全体を おおう敬虔な癒しに満ちた物静かでノーブルなたたずまいが 聴き手を魅了するからだろう 決して 声高にならぬ音楽だけに その安らぎに満ちた世界はわれわれに大いなる至福をもたらす このミサの 最終章が 楽園にて であるのも その意味において象徴的である なお蛇足ながら 自分の葬儀に 流してほしい音楽として この作品をあげる人がかなり多いと聞く 作曲されたのは大部分が 1888年だが 現在聴かれるような形となったのは1900年である 1 入祭唱とキリエ 2 奉献唱 3 サンクトゥス 4 ピエ イエズ 5 アニュス デイ 6 リベラ メ 7 天国にて (石原立教) 第2部 大木惇夫作詩 佐藤眞作曲 土の歌 土の歌 は1962年 日本ビクター社から芸術祭レコード部門参加作品として 前年巨大な 彗星のように登場した佐藤眞氏に委嘱された この時 大木惇夫氏は日本ビクター社の専属詩人で あった 佐藤氏は大学院在学中の24歳 大木惇夫氏はすでに67歳であった 土の歌 以外で大木惇夫氏との接触の機会がなかったが 偶然というべきか 大木惇夫氏の次女 宮田毬栄氏によって本年4月 忘れられた詩人の伝説 が刊行された 純粋詩を中心とした伝記が 長くなりすぎ 歌曲 合唱曲に関する部分を省略 とあるが 佐藤眞氏による作曲は 思わず 涙ぐんでしまうほどの傑作である そして 土の歌 は父の苦悩と悔悟が育てた大いなる愛の 歌である 聴く人にも歌う人にも 毬栄氏の言葉を味わってもらいたい 第一楽章 農夫と土 人みなの命の糧 である土 その土と 人は朝星を見て働きに出 夕星をみて働きをやめる 勤勉に 素朴に付き合う 毎年繰り返される自然との営み 時は平和に過ぎていく 第二楽章 祖国と土 祖国 の 土 は第一楽章とはがらりと表情を変える 歌い出しから軍歌調である 土 は 大地 に替わる 踏みしめ 転げまわる対象の 大地 土は 祖国の土 であるからこそ尊い存在となる 土に密着した農夫はいなくなり 歌詞から土臭さが消える 土離れ に対して 溝にははまるまい と 警告するが 桜 菊 と 花自身に罪はないが軍国のシンボルが顔を出す 祖国の土を守ろう の 絶叫とも聞こえるエンディングを迎える

第三楽章 死の灰 第二楽章と第三楽章の間に戦争は始まり 末期症状を迎え 原爆が投下される 第一楽章からアッと いう間の展開である 大木氏の次女 宮田毬栄さんは 戦争は前々から恐ろしい顔を見せるのではなく のどかな変わらぬ 日常に突如 巨大な姿を現した と 自身の記憶として伝記に書いている こういう殺人 破壊兵器を作り出したのは現代科学の恥であり そういう科学を生んだ文明の不安 その文明を作り出した人知の愚かさが告発される すべて原爆の犠牲者の声に聞こえる 天使になった女性 地下に埋もれたままの男性のうめき 第四楽章 もぐらもち 兼ねてからそうではないかと思われていたが 伝記 によって明らかになった もぐらもち は 大木惇夫氏自身であった 戦争に協力した知識人たちが沈黙している 地下に身をひそめ 日の下に 出ようとしない もぐらもち 大木氏は戦後の詩壇における自分を もぐらもち と呼んだと伝記に あるが 知識人を含め 戦争責任者すべてのあさましい姿を歌ったのではないか なお 全曲がほとんど女声であり それでもお前は人間か と罵り ごく一部に登場する男声に対して モグラのまねをするそうな と嘲り 大声で嘲笑する 戦争をするのは常に男たち と歌っている ように聞こえるのだが 第五楽章 天地の怒り 雷 稲妻 嵐 雨 洪水 火山爆発 溶岩の流れ 地震 火事 自然災害の前に人はなすすべがない 地の上にかぶさっていた人間悪 人工物はすべて倒れ 町は荒れ狂う 第六楽章 地上の祈り 場面は一転 美しい山河 花を見て大地の意 こころ を信じ 大地の恩寵を自然に受けて 感謝しよう 澄み切った心が表現される 悪しき人為の果てにある 天意にそむく戦争の狂気を鎮めたまえ ひたすらな祈りの向うに 栄光と 平和を見る 第七楽章 大地讃頌 祈りによって許された人々に 大地は母として現れる 平和な大地 静かな大地 恩寵ゆたかな母なる 大地をほめよたたえよ

歌詞 第1部 Ⅰ Ⅲ レクイエム INTROITUS KYRIE 第1曲 入祭唱とキリエ Requiem aeternam dona eis, Domine; 主よ 永遠の休息をかれらに与え et たえざる光をかれらの上に照らし給え Te Ⅱ G フォーレ作曲 lux perpetua luceat decet eis. hymnus, Deus, in Sion, et tibi redetur exaudi orationem meam, 私の祈りをきき給え ad omnis 死すべき者はみな 主にかえる te votum caro in Jerusalem: 神よ 主への称讃をふさわしくうたうのは シオンにおいてである veniet. エルザレムでは 主にいけにえをささげる Kyrie eleison. 主よ あわれみ給え Christe キリストよ あわれみ給え eleison. OFFERTORIUM 第2曲 奉献唱 O Domine Jesu Christe, Rex gloriae, 栄光の王 主イエズス キリストよ libera animas defunctorum 死者の霊魂を救い出し de poenis inferni 地獄の刑罰と et de profundo lacu, de ore leonis, 深い淵 獅子の口から ne absorbeat Tartarus, かれらを冥府におとさず ne cadant in obscurum. 闇に投げ給うな Hostias et preces tibi, domine, 主よ 称讃のいけにえと祈りとを Laudis offerimus; われらは主にささげ奉る tu suscipe pro animabus illis 本日記念する霊魂のために quarum hodie memoriam facimus; これをうけ入れ給え fac eas Domine de morte 主よ かれらを死から transire ad vitam,quam olim 生命へと移し給え 主がその昔 Abrahae promisisti et semini ejus. アブラハムとその子孫とに約束し給うたその生命 Amen アーメン SANCTUS 第3曲 サンクトゥス Sanctus,Sanctus, 聖なるかな 聖なるかな Sanctus Dominus Deus Sabaoth. 聖なるかな 万軍の神なる主 Pleni sunt coeli et terra gloria tua. 主の栄光は天地にみつ Hosanna in excelcis. 天のいと高き所にホザンナ

Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ PIE JESU 第4曲 ピエ イエズ Pie Jesu, Domine, dona eis requiem; 主よ やさしきイエズスよ 彼らにやすみを与え給え dona eis sempiternam requiem. かれらに永遠の休息を与え給え AGNUSDEI 第5曲 アニュス デイ Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, 神の子羊 世の罪を除きたもう主よ dona eis requiem. かれらに休息を与え給え Lux aeterna luceat eis,domine, 主よ 永遠の光明をかれらの上に輝かせ給え cum sanctis tuis in aeternum, とこしえに 主の聖人らとともに quia pius es. 慈悲深き主よ Requiem aeternam dona eis,domine, 主よ 永遠の休息をかれらに与え et lux perpetua luceat eis. たえざる光をかれらの上に照し給え LIBERA ME 第6曲 リベラ メ Libera me,domine, de morte aeterna 主よ 私を永遠の死から解放し給え in die illa tremenda かの恐ろしい日に quando coeli movendi sunt et terra, 天地がふるえうごくその日 Dum veneris judicare 主が この世を火で saeculum per ignem. 審きに来給う時 Tremens factus sum ego, 私は 来るべき審きと et timeo dum discussio venerit 怒りとを思って atque ventura ira. ふるえおののく Dies illa,dies irae その日こそ怒りの日 calamitatis et miseriae; わざわいの日 なやみの日 dies illa, dies magna その日こそ大いなる et amara valde. 悲嘆の日 Requiem aeternam dona eis,domine. 主よ 永遠の休息をかれらに与え et lux perpetua luceat eis. たえざる光をかれらの上に照らし給え Libera me,domine. 主よ 私を解放し給え IN PARADISUM 第7曲 天国にて In paradisum deducant angeli; 天使らが あなたを天国に連れていくように in tuo adventu あなたがそこに着くとき suscipian te martyres, 殉教者たちがあなたを出迎えて et perducant te, あなたをみちびくように in civitatem sanctam Jerusalem. エルザレムの聖なる町に Chorus angelorum te suscipiat, 天使のむれがあなたを出迎え et cum Lazaro quondam paupere かつて 貧しいラザロの入ったその aeternam habeas requiem. 永遠の休みにみちびかんことを

第2部 大木惇夫作詩 佐藤眞作曲 土の歌 第一楽章 農夫と土 第三楽章 死の灰 第四楽章 もぐらもち 耕して 種を撒く土 世界は絶えて滅ぶかと もぐら もぐら 人みなのいのちの糧を 生きとし生けるもの皆の 土にもぐって 創り出す土 悲しみの極まるところ 日のめも見ない 耕して種を撒く者 死の灰の怖れはつづく もぐら もぐら 農夫らの楽しみの種子 それでもおまえは 悲しみの種子 文明の不安よ しあわせだとさ ともかくも種がいのちだ 科学の恥辱よ もぐら もぐら 朝 星を見て 野良に出る 人知の愚かさよ 地の下の 働いて 額に汗して 夕星を見て帰るのだ ヒロシマの また長崎の 穴の暮らしが 種子をはぐくむ土こそは 地下の下に泣く やすらかだとさ 種子をまく者の夢だ 望みだ いけにえの霊を偲べば もぐら もぐら そして祈りだ 日月は雲におおわれ 心は冥府の路をさまよう 火の槍におびえる者は 花さき みのる 毎年の 死の灰をおそれる者は 約束の不思議さよ もぐらの真似をするそうな 第二楽章 祖国の土 なるほどな ああ 大地 踏んでみて 寝ころんでみて たしかな大地 ああ まして祖国の 土の尊さ 大空の星を仰いで 高く仰いで 歩け 歩け しかし 溝には はまるまい 山河よ さくらの菊の 花さく丘よ 顔上げて 堂々と 踏みしめて この土を 踏みしめて この土を 護ろうよ 祖国の土を 土から出て来て 土にと帰る もぐら もぐら どのみち それが人間か わっはっは わっはっは もぐら もぐら 笑ってやれよ 人間を もぐら もぐら

第五楽章 天地の怒り 第六楽章 地上の祈り 第七楽章 大地讃頌 雷だ 美しい 山河を見て 母なる大地のふところに いなづまだ 美しい 花を見て われら人の子の喜びはある 嵐だ 雨だ 大地の意を信じよう 大地を愛せよ 洪水だ 恩寵を 大地に生きる人の子ら 自然に享けて感謝しよう その立つ土に感謝せよ 崖が砕ける ああ 平和な大地を 橋が流れる 戦争の 静かな大地を 樹も垣も 狂気をば 大地をほめよ たたえよ土を 根こそぎにされる 鎮めたまえ 恩寵のゆたかな大地 濁流が 剣の乱れ われら人の子の 家を呑む 爆弾の恐れを 大地をほめよ 人をさらう さけたまえ たたえよ土を 天意にそむく 母なる大地を 地の上に山脈があり 地の上に重みがある 動乱を たたえよ ほめよ 地の下に燃える火があり 地の下に怒りがある おさめたまえ たたえよ 土を 地の上に絶えずかぶさる人間悪よ ああ戦争の 母なる大地を ああ 地の上のなげきは深い 長い年月 狂気をば たたえよ大地を ああ 土手が崩れる 鎮めたまえ 火の山の 爆発だ 地の上に花咲く限り 地震だ よろこんで日ごと営み 火事だ 悲しみも耐えて生きよう ああ 栄光よ 熔岩が流れる 尾根が崩れる 落ちる なだれる 火の海だ 修羅の巷だ 逃げまどう人の すさまじい叫び うめき のぞける ころがる 煙突が倒れる 時計台が崩れる 荒れ狂う町 ああ 地の上に平和あれ

平和のとりで市民オーケストラ コンサートマスター 上野 眞樹 第1ヴァイオリン ヴィオラ コントラバス ファゴット 黒墨 美恵 テューバ 香川 美智 石井智雅子 田村 守 川辺 梓 今井ヨシエ 森藤 みこ 剣持ゆりな 藤田 早苗 桑原 優介 音丸 ゆき 永瀬 未希 坂本 黎子 川岡 加奈 守谷みさき 杉本 篤紀 髙橋 優子 山中 玲子 長井 康恵 西原知加子 浜下 杏子 林 和田光太郎 藤井 雅枝 コントラファゴット フルート ピッコロ 賀子 南方 美保 第2ヴァイオリン 阿萬 園子 積山 幸子 亀井 千夏 中 佐藤 陽一 伴子 野村 紀子 乗本 幸 林 もとみ 部谷 智美 矢野 美佳 和田 有子 柾 大瀬戸正司 山本 英子 水谷麻衣子 河原 暖樹 志水 竜 高橋 智代 オルガン 田崎 美香 赤津 勇介 飯田真知子 梨香 ハープ トランペット 小野 結実 田澤 幸子 ホルン 神田 真吾 オーボエ コールアングレ 木村 由実 チェロ 佐野 理恵 谷口 伸 吉本 千恵 鈴木 千晶 木村 恵理 藤井由佳子 山本 敬子 パーカッション 小田 和美 三奈木浩平 クラリネット バスクラリネット トロンボーン 本田 久美 黒木 聡太 仁野 弘子 髙谷奈々実 竹本 裕之 平和のとりで市民合唱団 ソプラノ1 石﨑 千穂 神原 大城 薫 大城 靖子 大藤 順子 岡村 有子 小川百合子 片木 恵子 陽 木村まり子 桐田 佳苗 桐原 詠子 小平 彩絵 佐久間育子 塩井 京子 竹田有輝子 竹之内春菜 為汲 玲子 中川 博子 長坂 優衣 沼生 沙織 藤田美奈子 三上ゆりか 保田 久美 吉田 智子 吉本 宙史 淀川 萌 優 綾田 雅子 池田千恵美 大段 雅子 垣本 志穂 菊野 叔子 ソプラノ2 相原 都 秋本 児島 裕子 後藤眞紀子 駒井ゆり子 佐藤 敦子 陣崎 道子 髙岡 弘子 利田 弘子 中野芙美子 中村 靖子 難波 順子 仁井 純子 古本 美喜 増井知世子 松田 道枝 宮田 宮﨑 敏子 横田 美樹 渡邊 里美 良子

アルト1 穴澤ゆう子 生塩公光子 大野久美子 岡崎 楸 迫田 未侑 髙山 智子 胤森くみ子 田渕 淳子 浜田 朋子 原田 晴香 土屋 照子 福間まゆみ 前田奈緒美 松島眞理子 松前 恵 安井 文子 河野 澄子 常本真由美 中村 恵子 藤川美年子 藤本 容子 堀切美絵子 恵子 山持 真美 矢村 文 横山 郁江 幸枝 石井 忠子 石橋 京子 板倉 香 岡田 和子 桂 由紀 加藤 房代 国利八千代 権丈 弥緒 小林 彩音 小林 信子 島本そよ子 城 文美代 高橋 裕子 谷元 百合 橋本 恵子 花岡かほり 鼻岡 美樹 濱田 妙子 春名ともえ 古本 美喜 三木 知佐 山根安紀子 横山百合子 四元 まい 章弘 石井 誠 上野谷拓也 久保田一憲 定宗 正明 菅原 政行 土崎 譲 内藤 勝幸 馬場 崇 福島 成 松尾 康二 松野 薫 吉田 明男 渡辺 大祐 猪口 浩靖 猪原 龍吉 岩宮 冬彦 上田 雅紀 宇都宮 中村 英 長谷川和寛 山根 利基 山本 航平 石橋 士郎 小田 一 大輔 福間 奏次 森 孝夫 薮内 俊弥 山岸 玲音 山路 碓井 利信 枝長 豊大 岡崎 健 寺本 知生 野間 延雄 平野 安達 彩花 有林 万織 北垣 海都 國光 西川 和毅 藤田 横山 片山 辻 紀子 ゆうこ 神﨑 裕子 アルト2 荒木 平井まり子 テノール1 青谷 テノール2 敬 大槻 孝志 武内 嘉宏 松井 一實 水戸 吉久 無藤 明博 進朗 吉田 彰顕 吉田 栄顕 佐藤 寛 志賀 武彦 鈴川 清 竹谷 一夫 邦雄 槇原 典昭 松尾 寿人 石井 芹亜 上田 葵依 打越 千晶 川端 湖子 川村 晴香 ひな 小池 菜奈 隅田 壮亮 隅田 もも 杉村 優菜 杉村 侑美 西川 紗世 西村 葵 花谷 咲紀 花谷さゆり 畑本 真優 林 るね 藤原 朱里 升田 智大 升田 実希 三戸璃々花 宮崎 里帆 山本 彩乃 バス1 孝則 バス2 少年 少女 心優 吉村 知笑

特定非営利活動法人 音楽は平和を運ぶ 音楽で平和を発信しようと 2014年8月12日に設立しました 平和は楽しい との考えから 国境がなく 言語 宗教 民族の壁を乗り越え 調和を生む音楽の持つ力を生かし 演奏会など 音楽に関する事業を通して世界の平和に 貢献することを目指しています 広島を音楽の町にするためクラシックを中心とする音楽イベントの企画 運営や 平和の楽しさ を世界に向けて発 信する音楽や美術などの芸術文化活動への助成事業にも取り組みます 730-0041 広島県広島市中区小町6-30 PELRA101 Tel 082-247-8604 Fax 082-247-8614 Mail info@music-peace.jp HP http://music-peace.jp