No.2 2011 pp.31-64 1945 8 (Shumushu)20 (Lopatka)12 1875 70 (Paramushir) 1945 8 (1) 1904 70 (2) 1945 8 18 23 1,500 1945 8 (1) 2 ( 44) 1971546-547 (2) 18941924 1994
井澗 裕 図 1 千島列島概略図 まず日本では 以下のような見解で論じられる 日本が敗戦して三日目に起きたこ (3) の防衛戦は ソ連軍を完膚なきまでに叩き 千島列島の最北端の島を死守した 千 島 樺太で戦った方々が その戦闘によってスターリンに北海道占領を断念させ か つその上に 日本国民全体に代わって幾多の犠牲者を出し更にシベリア抑留という代 (4) 償 満州方面の方々も含む を支払ったということになる ソ連側はいずれ千島か ら南下して 北海道に上陸し 日本を分割統治する野望をもっていたと思われる そ んなソ連の思惑を打ちくだいたのが 占守島における日本軍の果敢な抵抗であったと (5) する歴史家もいる 一方 ロシア ソビエトにおける論調は以下のようなものである 占守を失った日 本人は反撃する可能性を失った 昔からのロシアの領土であるクリル諸島と南サハリ (6) ンは祖国に戻ってきた ソビエト連邦の戦争への加入と関東軍の敗北が 長く続 いた無意味な殺戮を終焉へと導いた 無数の侵略戦争の中でつくりあげられた日本の 植民地帝国は崩壊した そして戦後 ソビエト連邦は 1904 05 年の日露戦争の敗北 の結果として喪失したものを取り戻した それは太平洋での日本の侵略拠点 すなわ (7) ち南サハリンとクリル諸島である (3) 大野芳 8 月 17 日 ソ連軍上陸す 最果ての要衝 占守島攻防記 新潮文庫 2007 年 10 頁 (4) 中山隆志 北千島の防衛 池田誠編 北千島占守島の五十年 国書刊行会 1997 年 214 頁 (5) 長島厚 千島最北端 占守島の停戦軍使 歴史と旅 27 巻 12 号 2000 年 177 頁 "W@ T OZ Y D UU T D D u u D \ (7) 456 7 8 9 : V DKDO D T OZ K ÂH J DKDO! \ 念のため に補足すれば エトロフ以北のクリル諸島は日露戦争ではなく 1875 年の条約で国境が変更されている 32
1945 8 (Viktor Nikolaevich Bagrov) (8) (Vasilii Semenovich Akshinskii) (9) (10) (11) (Boris Nikolaevich Slavinskii) (12) (Nikolai Vasil evich Vishnevskii) (13) 44 (14) (15) (16) (17) (8) (9) (10) (11) (12) 19931999 (13) (14) (1) 538-586 (15) 19751-18 (16) 1997 (17) 198499367-371
(18) (19) (20) 1945 (21) (22) (23) (24) (25) 5 5 (26) (27) (28) (18) 1995 121-1221995140-155 1997198-214 2001183-237 (19) (18) 140-141 (20) 8 17 (3) (21) 200765-84 (22) 2010 (23) 2010215-235 (24) (21 ) 10 (25) (21 ) 83 (26) 1971 (27) 2000 (28) 2010
1945 8 8 18 234 144 239514 716 325 (29) 19 19 91 2 1945 8 15-31 (30) 2 (31) (29) (31) (1) 5 68 9
1940 11 1940 5 (32) 1941 12 42 4 (33) (34) 1943 5 45,000 (35) 1944 7 5 1945 891 23,0007311 8,500 (36) 1943 (37) 1945 8 95 (32) 1941 6 5 7 25 212 (33) 1942 4 18 50262 (34) (35) (36) (37) (34)
1945 8 (38) 1945 5 101198 5 7 (Petropablovsk-Kamchatsky) 2 1 4 (39) 1944 (40) 8 15 7 402 (Aleksei Romanovich Gnechiko) (Onekotan) 101 2 128 15 16 (41) 18 19 16 20 17 2026 (42) 9,0002 (38) (39) (12) 92 (40) 30
(43) 91 25,000 8090 (44) 1 (45) 60 8 8 16 7 6 100mm 37 5 75mm 44 60 45mm 45 33 120mm 79-50mm 36 - - 180 120 75 17 372 273 215 - - 60 4 42 7 8,824 8,480 205 98-60 42 7 (43) 2006446-450 (4) 30
1945 8 (Kirov) (Dzerzhinski) 102 3 (Okhotsk) 130 3 3 130 4 817 12 (46) (47) 8 15 88 91 88 5 8 15 (47) (43) 451-452 447
16 (48) (49) 91 (50) 8 16 161382 (51) 248 4818 16 5 (52) 18 16 17 18 16 (53) 17 (48) 66. (49) 2003126 (50) (51) 1382 (52) (38) (53) (36)
占守島 1945 年 8 月 2 ᡚ 㜝ࡍ ബ㐩ᡤせ 㛫ㄪᰝ 㸦 ಙ 16 15:30㸧 㒊㝲 㡿㟁 ಙ ᡤせ 㛫 㐩㸦 5 ᪉㠃 㸧 16 21:00 05:30 㸦ᮏᅵす㒊㸧 17 08:30 17:00 㸦 109 ᖌᅋ㺃ᑠ ཎ㸧 㡿 16 20:10 㛵ᮾ 04:40 17 10:35 19:05 ጾ㸦༡᪉ 㺃ࢧ ࢦ 㸧 17 10:50 19:20 16 17:29 01:59 㸦 8 ᪉㠃 㺃 㸧 16 23:50 08:20 ᨭ 㸦 ᅜᡓ 㸧 16 21:55 06:25 㸦 52 ᖌᅋ㺃 ࢡㅖᓥ㸧 17 15:10 23:40 ഛ㸦 31 ࢡᓥ㸧 17 11:00 19:30 㸦 18 㺃 㸧 18 11:00 42:30 㸦 ࠕ ᮏᨻᗓ㺃 ᮏႠ ࠊ㐃 ᅜ 㧗 ௧ᐁᐄ 㟁 ᇶ ࡁ ㄪ〇㸧 基本的には戦闘を行わないというものであった だが この時点においてソ連軍の攻撃の予兆がないわけでもなかった 16 日にはロパト カ岬から砲撃が行われ 国籍不明の飛行機が占守上空を飛行していた 17 日にもロパトカ 岬からの砲撃が確認された その弾着地点から 射撃目標はソ連の油槽船マウリーポロ号 (54) の船体だと推測された また 国籍不明の航空機 3 機による偵察飛行があり これもカム チャツカ方面から飛来したものと推測された 占守島北東部に配置されていた独立歩兵第 282 大隊の大隊長 村上則重は Bi 歩兵大隊 長としては ロパトカ岬からの砲撃は 或 いはソの攻撃の前兆かとも思はれ 又或は既に天皇の詔勅も出ているのでソの攻撃などあ (55) り得ず何れ軍使が来るだろうとも思はれ公算 U! と考えていた と述懐している 4. 8 月 18 日 ソ連軍上陸開始 そして 占守島は運命の 8 月 18 日を迎えた この日の未明 ソ連軍上陸部隊はゆっくりと占守島に接近しつつあった カムチャツカ 半島のロパトカ岬から二度の支援砲撃がなされた 具体的にはソ連時間で 2 時 35 分 日本 時間 0 時 35 分 から 25 分間 4 時 6 分 2 時 6 分 から 14 分間と記録されている (56) ロパトカ (54) これは以前に竹田浜付近に座礁し 放置されていたもの (55) 村上則重の口述記録 千島地上作戦聴取資料 十分冊ノ八 ( 前注 36 参照 ) "\W@ xt Ä DO " 前注 30 参照 @ 41
(57) 20 8 17 2336 (58) (59) 20 8 17 17 17 (60) (57) (36) (58) 25 (59) (60) (58)
1945 8 (61) 23 362 10 (62) (63) 17 (64) (61) (1) 559-560 (62) p. 560 (63) (36) (64)
(65) 91 5 91D (66) 5 (67) 91 73 (68) 5 (69) (70) (65) (66) (34) (67) (34) (68) (36) (69) (23) (70) 117
1945 8 591 (71) 5 4 22 2 22 2 22 (72) 282 (73) (74) (71) 162 30 (73) (1) 562 (74) 562-563
井澗 裕 図 2 占守島概略図 が襲いかかった 上陸部隊の兵士が断固として勇敢に働いたにもかかわらず 日本軍が (75) 頑強に抵抗し 揚陸手段の数が限られていたために 上陸のテンポは遅々としていた 上陸を果たしても 島のいたるところにつくられた永久トーチカや簡易トーチカがいた るところで ソ連軍の行動を阻んだ 戦闘行動日誌 は 18 日におけるソ連軍の人的損害を 戦死 516 名 負傷 716 名 不明 325 名と報告している (76) いずれにせよ シュムシュ島攻 略部隊 7 個大隊 8,824 名 は この時すでに壊滅的な被害を被っていた 日本の降伏という絶好の機会に乗じるべく 急遽決定された上陸作戦が何の準備も訓練 も情報をないままに強行され しかも竹田浜という 日本軍の砲火が最も集中する地点を 上陸地点に選んでいた ロパトカ岬から支援砲撃や偵察機の投入は かえって日本軍に強 襲上陸の意図を察知させ 迎撃準備と警戒を厳重にさせる結果となった いかに上級司令 部の指令とはいえ こうした幾重もの過失がソ連側の損害をいたずらに増やしたことは否 定できない この段階で上陸部隊が瓦解しなかったのは ソ連軍将兵の士気が日本軍のそれに劣らず 高かったためである 杉野旅団長は ソ連兵の訓練は相当徹底して居ったと察せられまし (77) た と回想しており また 戦闘行動日誌 も カムチャツカ防衛区諸部隊の将兵たちに政 (78) 治的精神的な意欲があった 戦闘意欲があった ことを作戦の特徴の一つに挙げている (75) スラヴィンスキー 千島占領 ( 前注 12 参照 ) 110-112 頁 " W@ xt Ä DO " 前注 30 参照 @ (77) 杉野巌の回答書簡 千島地上作戦聴取資料 十分冊ノ八 ( 前注 36 参照 ) " @ xt Ä DO " 前注 30 参照 @ 46
1945 8 7 7 (79) 11 2 3011 73 (80) (81) (82) 165 10045 4 (83) 5 (79) (12) 110-112 (80) (1) 567 (81) 36 (82) 30
11TK 34 9 (84) 97 2010 11 284 286287 1382 18 1618 4 4 (85) (86) 18 16 4 5-6 (87) (84) (36) (85) (86) (1) 574 (87) (12) 116
1945 8 171 165 18 16 17 16 19 16 19 18 5 (88) 16 16 (88) (70) 119
(89) 5 18 1618 (90) (Petr Alekseevich Artiushin) (91) 19 (92) (93) (89) (18) 200121322 50 (90) (1) 575 (91) (5) 172-177 (92) (81) 35 (93) 197314
1945 8 (94) 15 (95) 1997 19 16 16 (96) 45 8 19 1715 73 91 (97) (98) 1945 8 19 14 8 19 16 1. 2. 3. 19 24 8km 5km 4. 5. 8 19 16 6. 8 19 19 (94) (93) 24 (95) (1) 578 30 (98) (1) 578
7. 8. (99) (100) (101) 57 21 7 15 15 (102) 30 (100) (35) 25 (101) (70) 119 (102) 19(11) (51)
1945 8 (103) (104) (105) 20 3 (106) 19 (107) (108) 20 (103) (35) 25 (104) (1) 578-579 (105) (36) 30 (107) (1) 578 (108)
(109) 19 2 (110) 2018 6 (111) 55 5 (112) 5 (113) 12 15 (109) (93) 31 (110) (18) 2001219 (111) 45(3) (51) (112) (70) 118 (113) 50 (51)
1945 8 (114) 58 19 2546 (115) 1945 5 5 5 37 (116) (117) 151 5 (Akeksandr Mikhailovich Vasilevskii) 8 19 (114) (43) 454 (115) 53 (51) (116) 11(9) (51) (117)
(118) 10455 (119) 5 104545 (120) 5 5 () (121) 21 20 20 (122) (118) (119) 11(11) (51) 20 7 45 (120) 11(10) (51) 20 15 00 (121) (38) (122) 20 23 5553
1945 8 21 (123) 192546 19 18 16 1382 21 21 4019 40 5 (124) (125) 5 1945 8 2 13 5 6 (123) (124) (70) 120-121 (125) 19
128 61 211 91 (126) 8 20 D. G. (Domitrii Grigorievich Ponomarev) (127) 5 6 (128) 12 (129) 8 21 (130) 8 21 (131) 18 2123418 28 99 234 18 (132) 20 18 18 20 (126) 8 30 (132) (36)
1945 8 21 7 8 20 21 40 (133) 521 91 (134) 5 22 15 70 (135) 2223 (136) <> < > 30 (134) (1) 580 (135) 27(8) (51) 30
(137) 8 24 5927 927 24 (138) 26 28 (139) 1945 8 (137) 9 (138) 43(3) (51) (139) (35) 40
1945 8 5 18 16 19 5 5 20 20 19
91 138218 16 18 16 19 1 1382 18 16 18 16 8 15 (140) 8 15 9 2 1945 5 (140) 2005 (21)
1945 8 5 (141) 591 (142) 2 (143) (144) (145) (141) (23) 242 (142) 2 2010 8 26 53 (143) (144) (145)
5 65 1945 8